JP2000216480A - 半導体レ―ザ駆動回路 - Google Patents
半導体レ―ザ駆動回路Info
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- JP2000216480A JP2000216480A JP11012174A JP1217499A JP2000216480A JP 2000216480 A JP2000216480 A JP 2000216480A JP 11012174 A JP11012174 A JP 11012174A JP 1217499 A JP1217499 A JP 1217499A JP 2000216480 A JP2000216480 A JP 2000216480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オーバシュートやアンダーシュートの発生を
抑制できる半導体レーザ駆動を提供する。 【解決手段】 入力された変調信号に応じて発生する電
流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路にお
いて、変調信号を順次同一時間遅延して変調信号より互
いに異なる遅延時間を持つ複数の遅延変調信号を発生す
る遅延手段と、各々が前記複数の遅延変調信号の各々に
基づいて電流を発生する複数の電流発生手段とを備え、
該複数の電流発生手段の発生する電流の総和で前記半導
体レーザを駆動する。
抑制できる半導体レーザ駆動を提供する。 【解決手段】 入力された変調信号に応じて発生する電
流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路にお
いて、変調信号を順次同一時間遅延して変調信号より互
いに異なる遅延時間を持つ複数の遅延変調信号を発生す
る遅延手段と、各々が前記複数の遅延変調信号の各々に
基づいて電流を発生する複数の電流発生手段とを備え、
該複数の電流発生手段の発生する電流の総和で前記半導
体レーザを駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザを駆
動するための半導体レーザ駆動回路に関し、特にレーザ
ビームプリンタまたはデジタル複写機に用いて好適な半
導体レーザ駆動回路に関する。
動するための半導体レーザ駆動回路に関し、特にレーザ
ビームプリンタまたはデジタル複写機に用いて好適な半
導体レーザ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に対する従来技術を説明する前に
まず、半導体レーザ駆動回路を使用するレーザビームプ
リンタ(以下「LBP」という。)について説明する。
まず、半導体レーザ駆動回路を使用するレーザビームプ
リンタ(以下「LBP」という。)について説明する。
【0003】従来、レーザービームを用いて画像出力を
行うLBPやデジタル複写機の画像形成装置は一例とし
て図7のような構成をしている。
行うLBPやデジタル複写機の画像形成装置は一例とし
て図7のような構成をしている。
【0004】図7中フォトダイオード701は、レーザ
光源としての半導体レーザ702が出力するレーザ光の
モニタリングを行う。半導体レーザ702は半導体レー
ザ駆動回路であるレーザドライバ回路703によって駆
動される。レーザドライバ回路703中に構成されてい
る光量制御部はフォトダイオード701によりモニタさ
れた光量に基づいて半導体レーザ702への供給電流を
制御し、フォトダイオード701からの出力が所定値と
なるようにレーザドライバ回路703を制御する。
光源としての半導体レーザ702が出力するレーザ光の
モニタリングを行う。半導体レーザ702は半導体レー
ザ駆動回路であるレーザドライバ回路703によって駆
動される。レーザドライバ回路703中に構成されてい
る光量制御部はフォトダイオード701によりモニタさ
れた光量に基づいて半導体レーザ702への供給電流を
制御し、フォトダイオード701からの出力が所定値と
なるようにレーザドライバ回路703を制御する。
【0005】ポリゴンミラー704は半導体レーザ70
2から出射されたレーザビームIを偏向するためのもの
であり、モータ軸に固定されて図7中矢印方向への回転
を行い、ビームIに感光ドラム705上を走査させる。
f−θレンズ706は偏向されたレーザビームIを感光
ドラム705上に集光するものである。
2から出射されたレーザビームIを偏向するためのもの
であり、モータ軸に固定されて図7中矢印方向への回転
を行い、ビームIに感光ドラム705上を走査させる。
f−θレンズ706は偏向されたレーザビームIを感光
ドラム705上に集光するものである。
【0006】受光ダイオードからなるビームディテクタ
707はレーザビームIにより感光ドラム705上の情
報書き込みタイミングを検出し、水平同期信号発生回路
708はビームディテクタ707の出力に基づいて水平
同期信号Hsync(以下「HD」という。)を発生す
る。
707はレーザビームIにより感光ドラム705上の情
報書き込みタイミングを検出し、水平同期信号発生回路
708はビームディテクタ707の出力に基づいて水平
同期信号Hsync(以下「HD」という。)を発生す
る。
【0007】ブランキング回路709は、水平同期信号
に基づいて、次にビームディテクタ707がレーザビー
ムIを検出すべきタイミングで半導体レーザ702をオ
ンさせるアンブランキング信号UNBLを発生し、これ
をオア回路710に供給する。
に基づいて、次にビームディテクタ707がレーザビー
ムIを検出すべきタイミングで半導体レーザ702をオ
ンさせるアンブランキング信号UNBLを発生し、これ
をオア回路710に供給する。
【0008】画素変調データ発生源711は、水平同期
信号HDに同期して画素クロックSCKを発生し、さら
に、この画素クロックSCKに同期してたとえば8ビッ
トで画素階調を表す画素変調データDVを出力する。
信号HDに同期して画素クロックSCKを発生し、さら
に、この画素クロックSCKに同期してたとえば8ビッ
トで画素階調を表す画素変調データDVを出力する。
【0009】画素変調回路712は画素変調データ発生
源より発生する画素変調データに基づいて、水平同期信
号HDに同期して発生された画素クロックに同期してパ
ルス幅変調された信号を発生する。
源より発生する画素変調データに基づいて、水平同期信
号HDに同期して発生された画素クロックに同期してパ
ルス幅変調された信号を発生する。
【0010】オア回路710には画素変調回路712か
ら供給されるパルス幅変調された画信号も入力される。
オア回路710からの出力がレーザドライバ回路703
に与えられ、これにより前記光量制御部によって設定さ
れた電流が半導体レーザ702に供給される。
ら供給されるパルス幅変調された画信号も入力される。
オア回路710からの出力がレーザドライバ回路703
に与えられ、これにより前記光量制御部によって設定さ
れた電流が半導体レーザ702に供給される。
【0011】このようなシステムにより階調を表現する
ことで、高精細な画像出力を得ることができる。
ことで、高精細な画像出力を得ることができる。
【0012】上述のLBP内で使用される半導体レーザ
駆動回路703はIC回路内で構成され、レーザ駆動電
流はICのピンを通して半導体レーザに供給される。な
お、レーザ駆動電流はトランジスタのコレクタをその出
力とするのが一般的な構成である。
駆動回路703はIC回路内で構成され、レーザ駆動電
流はICのピンを通して半導体レーザに供給される。な
お、レーザ駆動電流はトランジスタのコレクタをその出
力とするのが一般的な構成である。
【0013】図2はレーザ駆動電流発生部の基本的な構
成を示すものである。入力Pin2、Nin2にはレー
ザのオン/オフ制御信号が入力される。この信号に応じ
てトランジスタQ21及びQ22はオン/オフし、電流
Ixをスイッチングする。またこれら両トランジスタの
コレクタはICのピンを介して半導体レーザLD又は捨
て電流用の抵抗R1に接続される。トランジスタQ23
のベースには、図示してはいないが、光量制御回路の出
力信号Ibが入力され、レーザの発光量が所望の値とな
るようにこの信号は制御される。電流Ixはこの制御信
号IbとトランジスタQ23及び抵抗R21により発生
する。図2においてVxは対環境に安定なバンドギャッ
プ電圧から作成される電圧源、電流源I21〜I23は
定電流、抵抗R22=R23,トランジスタQ21=Q
22,Q26=Q27,Q24=Q25である。
成を示すものである。入力Pin2、Nin2にはレー
ザのオン/オフ制御信号が入力される。この信号に応じ
てトランジスタQ21及びQ22はオン/オフし、電流
Ixをスイッチングする。またこれら両トランジスタの
コレクタはICのピンを介して半導体レーザLD又は捨
て電流用の抵抗R1に接続される。トランジスタQ23
のベースには、図示してはいないが、光量制御回路の出
力信号Ibが入力され、レーザの発光量が所望の値とな
るようにこの信号は制御される。電流Ixはこの制御信
号IbとトランジスタQ23及び抵抗R21により発生
する。図2においてVxは対環境に安定なバンドギャッ
プ電圧から作成される電圧源、電流源I21〜I23は
定電流、抵抗R22=R23,トランジスタQ21=Q
22,Q26=Q27,Q24=Q25である。
【0014】ここでトランジスタQ21又はQ22のコ
レクタ容量等の浮遊容量、これらコレクタからレーザ端
子までの配線抵抗、レーザのオン抵抗及びICピンの誘
導成分等を考慮すると、図3に示すようなRLC回路を
考えることができる。図3中T1にはレーザが接続さ
れ、T2にはトランジスタのコレクタが接続される。従
ってレーザオン時には電流Ixが端子T2より引かれ
る。コイルLの値は数nH、容量Cの値は数pF、抵抗
Rの値は数ohmと考える事ができるので、このLCR
回路においてR<2×√(L/C)が成り立ち、これは
振動系であることを意味する。
レクタ容量等の浮遊容量、これらコレクタからレーザ端
子までの配線抵抗、レーザのオン抵抗及びICピンの誘
導成分等を考慮すると、図3に示すようなRLC回路を
考えることができる。図3中T1にはレーザが接続さ
れ、T2にはトランジスタのコレクタが接続される。従
ってレーザオン時には電流Ixが端子T2より引かれ
る。コイルLの値は数nH、容量Cの値は数pF、抵抗
Rの値は数ohmと考える事ができるので、このLCR
回路においてR<2×√(L/C)が成り立ち、これは
振動系であることを意味する。
【0015】
【発明が解決しようとしている課題】上述のようにIC
ピンの誘導成分は出力電流に振動を発生させる。従って
レーザ駆動電流波形に図9の点線に示すようなオーバー
シュートやアンダーシュートが発生し、この電流でレー
ザを駆動すると光波形にも振動が発生する。この振動の
周期はほぼT=2π×√(LC)で表され、レーザ駆動
電流の立ち上がり及び立ち下がりエッジが急峻なほど振
動の振幅も大きくなる。この振動は抵抗でそのエネルギ
ーが消費されるにつれ徐々に減衰していくが、このよう
な歪んだ電流を用いては高精度な光量のレーザ光を得る
のが難しい。またこの振動の周期はレーザ駆動電流の周
期とは相関が無いためレーザ駆動電流の周波数が高くな
るほど大きな影響となる。
ピンの誘導成分は出力電流に振動を発生させる。従って
レーザ駆動電流波形に図9の点線に示すようなオーバー
シュートやアンダーシュートが発生し、この電流でレー
ザを駆動すると光波形にも振動が発生する。この振動の
周期はほぼT=2π×√(LC)で表され、レーザ駆動
電流の立ち上がり及び立ち下がりエッジが急峻なほど振
動の振幅も大きくなる。この振動は抵抗でそのエネルギ
ーが消費されるにつれ徐々に減衰していくが、このよう
な歪んだ電流を用いては高精度な光量のレーザ光を得る
のが難しい。またこの振動の周期はレーザ駆動電流の周
期とは相関が無いためレーザ駆動電流の周波数が高くな
るほど大きな影響となる。
【0016】本発明は、オーバシュートやアンダーシュ
ートの発生を抑制できる半導体レーザ駆動を提供するこ
とを目的とする。
ートの発生を抑制できる半導体レーザ駆動を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体レー
ザ駆動回路は、入力された変調信号に応じて発生する電
流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路にお
いて、前記変調信号を順次同一時間遅延して前記変調信
号より互いに異なる遅延時間を持つ複数の遅延変調信号
を発生する遅延手段と、各々が前記複数の遅延変調信号
の各々に基づいて電流を発生する複数の電流発生手段と
を備え、該複数の電流発生手段の発生する電流の総和で
前記半導体レーザを駆動することを特徴とする。
ザ駆動回路は、入力された変調信号に応じて発生する電
流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路にお
いて、前記変調信号を順次同一時間遅延して前記変調信
号より互いに異なる遅延時間を持つ複数の遅延変調信号
を発生する遅延手段と、各々が前記複数の遅延変調信号
の各々に基づいて電流を発生する複数の電流発生手段と
を備え、該複数の電流発生手段の発生する電流の総和で
前記半導体レーザを駆動することを特徴とする。
【0018】また、本発明による半導体レーザ駆動回路
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記複数の
電流発生手段の発生する電流の分布は、前記複数の遅延
時間のうち中心遅延時間を基準として、時間進行方向と
時間後退方向とで対称であることを特徴とする。
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記複数の
電流発生手段の発生する電流の分布は、前記複数の遅延
時間のうち中心遅延時間を基準として、時間進行方向と
時間後退方向とで対称であることを特徴とする。
【0019】更に、本発明による半導体レーザ駆動回路
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記複数の
電流発生手段の発生する電流の分布は、前記複数の遅延
時間のうち中心遅延時間を基準として、時間進行方向及
び時間後退方向に向かって減少する分布であることを特
徴とする。
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記複数の
電流発生手段の発生する電流の分布は、前記複数の遅延
時間のうち中心遅延時間を基準として、時間進行方向及
び時間後退方向に向かって減少する分布であることを特
徴とする。
【0020】更に、本発明による半導体レーザ駆動回路
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記電流発
生手段は2N+1(Nは自然数)個であり、前記遅延手
段は2N+1個の前記遅延変調信号を発生することを特
徴とする。
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記電流発
生手段は2N+1(Nは自然数)個であり、前記遅延手
段は2N+1個の前記遅延変調信号を発生することを特
徴とする。
【0021】更に、本発明による半導体レーザ駆動回路
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記遅延手
段の遅延量を外部から調整できることを特徴とする。
は、上記の半導体レーザ駆動回路において、前記遅延手
段の遅延量を外部から調整できることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】[実施形態1]本実施形態におい
ては、前記の振動をできる限り抑制するためにレーザ駆
動電流の立ち上がり、立ち下がりエッジをコントロール
するものである。
ては、前記の振動をできる限り抑制するためにレーザ駆
動電流の立ち上がり、立ち下がりエッジをコントロール
するものである。
【0023】本実施形態を説明する前にまず図3のRL
C回路について考えてみる。前述のように端子T1には
レーザが接続され、T2にはコレクタが接続される。こ
こで図2のトランジスタQ21,Q22のベースに、V
(t)で表される、時間とともに変化する信号が入力さ
れたとするとそのコレクタ電流iにはi(t)なる信号
が発生する。この電流i(t)が図3の端子T2に入力
される。この時の回路方程式を解くと端子T1に発生す
る電流I(t)は I(t)=α×i(t)×(1−exp(−βt)×sin(γt))…(1 ) と表す事ができる。なおα,β,γは回路定数R,L,
Cを用いて表される定数である。
C回路について考えてみる。前述のように端子T1には
レーザが接続され、T2にはコレクタが接続される。こ
こで図2のトランジスタQ21,Q22のベースに、V
(t)で表される、時間とともに変化する信号が入力さ
れたとするとそのコレクタ電流iにはi(t)なる信号
が発生する。この電流i(t)が図3の端子T2に入力
される。この時の回路方程式を解くと端子T1に発生す
る電流I(t)は I(t)=α×i(t)×(1−exp(−βt)×sin(γt))…(1 ) と表す事ができる。なおα,β,γは回路定数R,L,
Cを用いて表される定数である。
【0024】(1)式においてα×i(t)は振動の振
幅を、exp(−βt)は振動の減衰率を表し、sin
(γt)は振動の周期を表すものであることがわかる。
従って端子T2の入力である電流i(t)の微小時間変
化が大きければ振動の振幅も大きくなる。また電流i
(t)の立ち上がり時において図4(a)の細線のよう
にその変化量が大きいと振幅を表す係数α×i(t)は
非常に大きくなる。振動の減衰率を表すexp(−β
t)は回路定数によって決まるものなのでα×i(t)
の値が大きければそれだけ収束するのに時間がかかるこ
とになる。さらにi(t)が立ち上がりきる直前でもそ
の変動量が大きいと、立ち上がりきったあとの変動量は
零であるので、振動の原因を作ることになる。したがっ
て振動の一番少ない電流の立ち上げ方は、図4(a)の
太線に示すような、立ち上がりの開始及び終了時に電流
i(t)の変化量ができるだけ小さく、立ち上がり途中
の電流i(t)の傾きがなるべく小さなものである。な
お図4(b)は図4(a)で示した波形の電流i(t)
の変化量を示したものである。図4(a)の太線及び細
線の電流i(t)を端子T2に加えたときの端子T1の
電流波形はそれぞれ図9の実線及び点線のようになる。
幅を、exp(−βt)は振動の減衰率を表し、sin
(γt)は振動の周期を表すものであることがわかる。
従って端子T2の入力である電流i(t)の微小時間変
化が大きければ振動の振幅も大きくなる。また電流i
(t)の立ち上がり時において図4(a)の細線のよう
にその変化量が大きいと振幅を表す係数α×i(t)は
非常に大きくなる。振動の減衰率を表すexp(−β
t)は回路定数によって決まるものなのでα×i(t)
の値が大きければそれだけ収束するのに時間がかかるこ
とになる。さらにi(t)が立ち上がりきる直前でもそ
の変動量が大きいと、立ち上がりきったあとの変動量は
零であるので、振動の原因を作ることになる。したがっ
て振動の一番少ない電流の立ち上げ方は、図4(a)の
太線に示すような、立ち上がりの開始及び終了時に電流
i(t)の変化量ができるだけ小さく、立ち上がり途中
の電流i(t)の傾きがなるべく小さなものである。な
お図4(b)は図4(a)で示した波形の電流i(t)
の変化量を示したものである。図4(a)の太線及び細
線の電流i(t)を端子T2に加えたときの端子T1の
電流波形はそれぞれ図9の実線及び点線のようになる。
【0025】上記の波形に最も近い電流波形を得るため
に図1に示す回路構成を用いてこれを実現する。図1に
おいて電流発生回路101〜105はレーザ供給電流を
発生させる回路であり、本実施形態においては所望の発
光量を得る電流をI1dとすると、図1中101,10
5はI1d/10、102,103は2×I1d/1
0、103は4×I1d/10の電流をそれぞれ発生
し、入力端子に供給される信号Pin2、Nin2に応
じて出力端子Io1もしくはIo2に電流を出力する。
またIbは、詳述は省くが、光量制御回路の出力信号で
あり、この信号に応じてレーザ供給電流I1dが決定さ
れる。従って図2に示した電流発生回路の抵抗R21を
図1の101〜105において4:2:1:2:4とし
ておけばよい。これら101〜105の出力電流の合計
がレーザに供給されることになる。なおこの電流発生回
路の基本形は図2で示した構成としているが、実際はこ
の構成に限ったものではない。
に図1に示す回路構成を用いてこれを実現する。図1に
おいて電流発生回路101〜105はレーザ供給電流を
発生させる回路であり、本実施形態においては所望の発
光量を得る電流をI1dとすると、図1中101,10
5はI1d/10、102,103は2×I1d/1
0、103は4×I1d/10の電流をそれぞれ発生
し、入力端子に供給される信号Pin2、Nin2に応
じて出力端子Io1もしくはIo2に電流を出力する。
またIbは、詳述は省くが、光量制御回路の出力信号で
あり、この信号に応じてレーザ供給電流I1dが決定さ
れる。従って図2に示した電流発生回路の抵抗R21を
図1の101〜105において4:2:1:2:4とし
ておけばよい。これら101〜105の出力電流の合計
がレーザに供給されることになる。なおこの電流発生回
路の基本形は図2で示した構成としているが、実際はこ
の構成に限ったものではない。
【0026】また遅延回路106〜110は、レーザの
オン/オフ制御信号Pulseを遅延するものである。
各遅延回路は従属接続されておりそれぞれの出力信号は
順次電流発生回路101〜105に入力され、この信号
により各電流発生回路ではレーザへの供給電流が発生す
る。また遅延回路106〜110には遅延量制御信号I
c1が入力されており、この信号により遅延回路の遅延
量を制御することができる。この遅延回路の一例を図5
に示す。図中Pin及びNinは被遅延信号Pulse
(差動信号)又は1つ手前の遅延回路出力Pdly,N
dlyが入力される。図5の回路においてはA点及びB
点の負荷容量を利用して電流Ic1をコントロールする
ことで出力Pdly及びNdlyの遅延時間を制御す
る。Va及びVbはA,B点の信号の振幅を決定するた
めのリミット電圧であり任意の電圧を入力しておけばよ
い。図5中トランジスタ、抵抗はQ501=Q503=
Q508/2,Q502=Q504=Q506,Q50
5=Q507,Q509=Q511,Q510=Q51
2,Q513=Q514,Q515=Q517,R50
1=R503=2×R505,R502=R504=R
506,R507=R508の関係にあり電流源I5
1,I52,I53は定電流源である。なおこの遅延回
路についても遅延量を制御できれば良く、図5の構成に
限ったものではない。
オン/オフ制御信号Pulseを遅延するものである。
各遅延回路は従属接続されておりそれぞれの出力信号は
順次電流発生回路101〜105に入力され、この信号
により各電流発生回路ではレーザへの供給電流が発生す
る。また遅延回路106〜110には遅延量制御信号I
c1が入力されており、この信号により遅延回路の遅延
量を制御することができる。この遅延回路の一例を図5
に示す。図中Pin及びNinは被遅延信号Pulse
(差動信号)又は1つ手前の遅延回路出力Pdly,N
dlyが入力される。図5の回路においてはA点及びB
点の負荷容量を利用して電流Ic1をコントロールする
ことで出力Pdly及びNdlyの遅延時間を制御す
る。Va及びVbはA,B点の信号の振幅を決定するた
めのリミット電圧であり任意の電圧を入力しておけばよ
い。図5中トランジスタ、抵抗はQ501=Q503=
Q508/2,Q502=Q504=Q506,Q50
5=Q507,Q509=Q511,Q510=Q51
2,Q513=Q514,Q515=Q517,R50
1=R503=2×R505,R502=R504=R
506,R507=R508の関係にあり電流源I5
1,I52,I53は定電流源である。なおこの遅延回
路についても遅延量を制御できれば良く、図5の構成に
限ったものではない。
【0027】各遅延回路の出力が図6(a)のようであ
ったとすると各電流発生回路の出力は同図(b)のよう
に、レーザ供給電流は同図(c)のようになる。さらに
Ic1により遅延量をコントロールすることでレーザ供
給電流は図8のようにさまざまに制御できる。図8にお
いて短点線は実線に比べて遅延回路の遅延量を短くした
場合、長点線は実線に比べて遅延量を大きくした場合の
レーザ供給電流波形である。このように遅延量もしくは
スルーレートを制御することでレーザ供給電流波形を最
適な条件に設定することができる。なお上記の図4、図
6及び図8の縦軸は正規化してある。
ったとすると各電流発生回路の出力は同図(b)のよう
に、レーザ供給電流は同図(c)のようになる。さらに
Ic1により遅延量をコントロールすることでレーザ供
給電流は図8のようにさまざまに制御できる。図8にお
いて短点線は実線に比べて遅延回路の遅延量を短くした
場合、長点線は実線に比べて遅延量を大きくした場合の
レーザ供給電流波形である。このように遅延量もしくは
スルーレートを制御することでレーザ供給電流波形を最
適な条件に設定することができる。なお上記の図4、図
6及び図8の縦軸は正規化してある。
【0028】また本実施形態における電流出力波形は従
来の電流波形に比べて立ち上がり時間が大きく、この電
流をレーザに供給した際には発光遅延が多少大きくなる
がレーザの微分効率は大きいものであり遅延量の制御に
より電流波形の立ち上がり、立ち下がりをコントロール
できるので、大きな問題とはならない。さらに電流波形
の立ち下がり部分もなだらかであるので、レーザ消灯時
の残留キャリアの影響も小さくなり、これは光波形にと
っては良いことである。
来の電流波形に比べて立ち上がり時間が大きく、この電
流をレーザに供給した際には発光遅延が多少大きくなる
がレーザの微分効率は大きいものであり遅延量の制御に
より電流波形の立ち上がり、立ち下がりをコントロール
できるので、大きな問題とはならない。さらに電流波形
の立ち下がり部分もなだらかであるので、レーザ消灯時
の残留キャリアの影響も小さくなり、これは光波形にと
っては良いことである。
【0029】以上のように本発明の半導体レーザ駆動回
路においては、レーザの種類や配線パターンなど外的要
因により発生する振動要素に対して柔軟に対応でき、リ
ンギングの少ないレーザ光を容易に得ることができる。
路においては、レーザの種類や配線パターンなど外的要
因により発生する振動要素に対して柔軟に対応でき、リ
ンギングの少ないレーザ光を容易に得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればリ
ンギングの少ないレーザ供給電流を発生させることがで
き、個々のレーザの特性や配線抵抗、容量等の対外的な
リンギング要素にも対応できる半導体レーザ駆動回路を
IC回路内で構成することができる。
ンギングの少ないレーザ供給電流を発生させることがで
き、個々のレーザの特性や配線抵抗、容量等の対外的な
リンギング要素にも対応できる半導体レーザ駆動回路を
IC回路内で構成することができる。
【図1】本発明の実施形態による半導体レーザ駆動回路
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】図1の電流発生回路の基本構成例を表す回路図
である。
である。
【図3】電流発生回路からレーザまでの伝送路の等価回
路図である。
路図である。
【図4】本発明の実施形態及び従来例におけるレーザ供
給電流の出力立ち上がり電流(a)とその電流変化量
(b)を比較する図である。実線は本発明の実施形態の
ものであり、波線は従来例のものである。
給電流の出力立ち上がり電流(a)とその電流変化量
(b)を比較する図である。実線は本発明の実施形態の
ものであり、波線は従来例のものである。
【図5】図1の遅延回路の構成の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図6】本発明の実施形態による各遅延回路出力信号と
各電流発生回路出力電流とレーザ供給電流を表す図であ
る。。
各電流発生回路出力電流とレーザ供給電流を表す図であ
る。。
【図7】本発明の実施形態によるレーザビームプリンタ
の構成例を示すシステム図である。
の構成例を示すシステム図である。
【図8】本発明の実施形態による遅延回路の遅延量及び
スルーレートを変化させたときのレーザ供給電流波形を
示す図である。
スルーレートを変化させたときのレーザ供給電流波形を
示す図である。
【図9】本発明の実施形態及び従来例によるレーザ供給
電流波形を示す図である。実線は本発明の実施形態のも
のであり、波線は従来例のものである。
電流波形を示す図である。実線は本発明の実施形態のも
のであり、波線は従来例のものである。
101〜105 電流発生手段 106〜110 遅延手段 111 光量制御回路 701 フォトダイオード 702 半導体レーザ 703 レーザドライバ(及び光量制御) 704 ポリゴンミラー 705 感光ドラム 706 fθレンズ 707 ビームディテクタ 708 水平同期信号発生 709 ブランキング回路 710 論理回路 711 画素変調データ発生源 712 画素変調回路
Claims (5)
- 【請求項1】 入力された変調信号に応じて発生する電
流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動回路にお
いて、前記変調信号を順次同一時間遅延して前記変調信
号より互いに異なる遅延時間を持つ複数の遅延変調信号
を発生する遅延手段と、各々が前記複数の遅延変調信号
の各々に基づいて電流を発生する複数の電流発生手段と
を備え、該複数の電流発生手段の発生する電流の総和で
前記半導体レーザを駆動することを特徴とする半導体レ
ーザ駆動回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザ駆動回路
において、前記複数の電流発生手段の発生する電流の分
布は、前記複数の遅延時間のうち中心遅延時間を基準と
して、時間進行方向と時間後退方向とで対称であること
を特徴とする半導体レーザ駆動回路。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体レーザ駆
動回路において、前記複数の電流発生手段の発生する電
流の分布は、前記複数の遅延時間のうち中心遅延時間を
基準として、時間進行方向及び時間後退方向に向かって
減少する分布であることを特徴とする半導体レーザ駆動
回路。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
半導体レーザ駆動回路において、前記電流発生手段は2
N+1(Nは自然数)個であり、前記遅延手段は2N+
1個の前記遅延変調信号を発生することを特徴とする半
導体レーザ駆動回路。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
半導体レーザ駆動回路において、前記遅延手段の遅延量
を外部から調整できることを特徴とする半導体レーザ駆
動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012174A JP2000216480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 半導体レ―ザ駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11012174A JP2000216480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 半導体レ―ザ駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000216480A true JP2000216480A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11798075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11012174A Pending JP2000216480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 半導体レ―ザ駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000216480A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6998733B2 (en) | 2002-05-07 | 2006-02-14 | Renesas Technology Corp. | Pulse current generation circuit |
JP2008112943A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レーザダイオード駆動回路 |
JP2016096221A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 住友電気工業株式会社 | 駆動回路 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP11012174A patent/JP2000216480A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6998733B2 (en) | 2002-05-07 | 2006-02-14 | Renesas Technology Corp. | Pulse current generation circuit |
JP2008112943A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レーザダイオード駆動回路 |
JP2016096221A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 住友電気工業株式会社 | 駆動回路 |
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