JP2000216258A - Mosfetのオ―バ―ラップ長・オ―バ―ラップ容量測定方法、測定装置および記録媒体 - Google Patents

Mosfetのオ―バ―ラップ長・オ―バ―ラップ容量測定方法、測定装置および記録媒体

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JP2000216258A
JP2000216258A JP11014953A JP1495399A JP2000216258A JP 2000216258 A JP2000216258 A JP 2000216258A JP 11014953 A JP11014953 A JP 11014953A JP 1495399 A JP1495399 A JP 1495399A JP 2000216258 A JP2000216258 A JP 2000216258A
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capacitance
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSFETのオーバーラップ長を正確に求
めること。 【解決手段】 ゲート長の異なる複数のMOSFETに
ついてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流及び印
加される電圧を計測する電気計測装置2と、該計測結果
に基づいて複数のCgc−Vg特性を求め、これらの特
性からゲート長Lg依存性が現れるゲート電圧値Vxを
求め、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vx
でのゲート−ソース・ドレイン間容量値Cxを求めると
共に、Cgc−Lg特性を求め、前記Cgc−Lg特性
のCgc軸切片よりフリンジ容量Cfを求め、前記Cg
c−Lg特性においてCgc=Cxとなる点からオーバ
ーラップ長ΔL及びオーバーラップ容量Covを求める
データ処理装置5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSFETの回
路シミュレーションを行う際に、物理的に重要なデバイ
スパラメータの1つであるオーバーラップ長、オーバー
ラップ容量を正確に求めることができるオーバーラップ
長・オーバーラップ容量測定方法、測定装置およびオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定方法をコンピュ
ータにより実行させるためのプログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOSFETのオーバーラップ長
測定方法(IEEE 1995 Int.Conference on Microelectro
nic Test Structures,vol8,March 1995pp.151-155)
を図27および図28を参照して説明する。図27に示
すように総ゲート面積が同一の2種類のデバイスを用意
する。図27(A)はP型基板51上に形成された複数
のゲート52a,52b,52c、ソースもしくはドレ
インとなる拡散領域53を有するMOSFET50を示
しており、図27(B)はP型基板61上に単一のゲー
ト62が形成されたMOSキャパシタ60である。これ
ら2種類のデバイスについてゲート−基板間、すなわち
端子100−102、端子200−202間にそれぞれ
印加するゲート電圧Vgを変化させて上記各デバイスに
おけるゲート−基板間容量Cgb、Cpを測定する。こ
の測定結果を図28に示す。
【0003】次にMOSFET50のゲート−基板間容
量CgbとMOSキャパシタ60のゲート−基板間容量
Cpとの差(=Cgb−Cp)をとり、その特性曲線
(図33参照)でピークの現れる点Cdiffを求める。更
に、求めたCdiffを用いて次式(1)、(2)によりM
OSFET50におけるゲートと拡散領域とのオーバー
ラップ領域のゲート方向における距離であるオーバーラ
ップ長ΔLを求める
【数1】 ΔL=Cdiff・Lp/(Cp・Nf) (1)
【数2】 Lp=Nf/L (2) 但し、LpはMOSキャパシタ60のゲート長、NfはM
OSFET50のゲート本数、LはMOSFET50の
1本のゲート長である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
のMOSFETのオーバーラップ長測定方法にあって
は、デバイスを形成するリソグラフィ工程において、リ
ソグラフィ条件により上記2種類のデバイスにおけるゲ
ートパターンの総ゲート面積が等しくならず、誤差を生
ずる。この結果、上述した(Cgb−Cp)特性におい
てピークが現れない場合にはオーバーラップ長ΔLが求
まらない、という問題が有った。これは、上述した2種
類のデバイスの形状の差分によりオーバーラップ容量を
抽出し、このオーバーラップ容量に基づいてオーバーラ
ップ長ΔLを算出しているために精度が悪く、量子効果
やゲート空乏化に起因して(Cgb−Cp)特性におい
てピークが現れない場合があるからである。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、正確にMOSFETのオーバーラップ長
およびオーバーラップ容量を求めることができるMOS
FETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方
法、測定装置およびオーバーラップ長・オーバーラップ
容量測定方法をコンピュータにより実行させるためのプ
ログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のMOSFETのオーバーラップ長・
オーバーラップ容量測定方法は、半導体基板の表面部ま
たは該表面部のウェル内に形成されたゲート長の異なる
複数のMOSFETについて、ゲート−ソース・ドレイ
ン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、
ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vgを変化さ
せてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流を計測
し、該計測結果に基づいてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複数のCg
c−Vg特性を求める第1の処理と、前記複数のCgc
−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
るゲート電圧Vgの値Vxを求め、かつ前記Cgc−V
g特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcの値Cxを求める第2の処理と、前記
複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおける各
ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間容量
Cgcを求めてプロットすることによりCgc−Lg特
性を求める第3の処理と、前記第3の処理により求めた
Cgc−Lg特性のCgc軸切片よりフリンジ容量Cf
を求める第4の処理と、前記Cgc−Lg特性において
Cgc=Cxとなる点からフリンジ容量Cfに基づいて
ゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオー
バーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオー
バーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ領域における
ゲートと前記拡散領域との間で形成されるオーバーラッ
プ容量Covを求める第5の処理とを有することを特徴
とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、オーバー
ラップ長ΔLを求めるためのゲート−ソース・ドレイン
間容量容量Cgcの値Cxの探索を、複数のCgc−V
g特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgc
のゲート長Lgに対する依存性が現れる分岐点から求め
るようにしたので、短チャネルMOSFETにおいて
も、正確にオーバーラップ長ΔLを求めることができ
る。また同時にオーバーラップ容量Covおよびフリン
ジ容量を求めることができる。
【0008】また請求項2に記載のMOSFETのオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定方法は、請求項
1に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定方法において、前記第2の処理の代わり
に、前記複数のCgc−Vg特性において任意の2つの
ゲート長Lm,Ln(m≠n)におけるゲート−ソース
・ドレイン間容量Cgcの差分をとり、その差分が最大
値に対してある割合の値でのゲート電圧Vgの値を前記
複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する
依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc
−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・
ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第6の処理を有
することを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載のMOSFETのオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定方法は、請求項
1に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定方法において、前記第2の処理の代わり
に、第1の処理で求めた前記複数のCgc−Vg特性に
おいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧Vg
との関係を示す複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性を求
める第7の処理と、前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg
特性の立ち上がり点を求めて前記複数の∂Cgc/∂V
g−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第8の処理とを有
することを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載のMOSFETのオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定方法は、請求項
1に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定方法において、前記第2の処理の代わり
に、第1の処理で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソ
ース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分
し、かつ微分したゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cを更に、ゲート長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cg
c/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂L
g(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求める第9の処理
と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性の
立ち上がり点を求めて前記複数のCgc−Vg特性にお
いてゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧V
gの値をVxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲー
ト電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cの値Cxを求める第10の処理とを有することを特徴
とする。
【0011】また請求項5に記載の発明は、請求項1に
記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラッ
プ容量測定方法において、前記第2の処理の代わりに、
第1の処理で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース
・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、か
つ微分したゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更
に、ゲート長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂
Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂
Cgc/∂Vg)−Vg特性を求める第9の処理と、前
記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性において
ピークが生じるゲート電圧の値Vpと、前記∂/∂Lg
(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性における半値幅をV
w、定数をk(1.0<k<1.5)としてVx=Vp−k・
Vwとして求まるゲート電圧値Vxを前記複数のCgc
−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
るゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性か
らゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容
量Cgcの値Cxを求める第11の処理とを有すること
を特徴とする。
【0012】請求項2乃至5に記載の発明によれば、オ
ーバーラップ長ΔLを求めるためのゲート−ソース・ド
レイン間容量容量Cgcの値Cxの探索を、複数のCg
c−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量
Cgcのゲート長Lgに対する依存性が現れる分岐点か
ら求めるようにしたので、短チャネルMOSFETにお
いても、正確にオーバーラップ長ΔLを求めることがで
きる。また同時にオーバーラップ容量Covおよびフリ
ンジ容量を求めることができる。
【0013】また請求項6に記載のMOSFETのオー
バーラップ長測定方法は、MOS容量パターンのゲート
電極と基板間に印加される直流バイアス電圧Vgと容量
Cとの関係を示すC−V特性を求め、該C−V特性より
前記直流バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに
等しくなる点におけるゲート電極の単位面積当たりのフ
ラットバンド容量CFBを求める第1の処理と、半導体基
板の表面部または該表面部のウェル内に形成された、オ
ーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲー
ト長Lgの異なる複数のMOSFETについて基板に直
流バイアス電圧VSUBを印加し、かつゲート−ソース・
ドレイン間に直流バイアス電圧Vg、直流バイアス電圧
VSUBおよび交流電圧を印加すると共に、直流バイアス
電圧VSUBを変化させながらVg=VSUB+VFBにおける
ゲート−基板間容量CGSUBを測定する第2の処理と、シ
ミュレーションにより基板−ソース・ドレイン間のビル
トインポテンシャルVbiを求める第3の処理と、前記ゲ
ート−基板間容量CGSUBを√(Vbi−VSUB)に対して
プロットして回帰直線を求め、該回帰直線におけるCGS
UB軸の切片の値がCFB・(Lg−2LSD)・Wであるこ
とからゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域と
のオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さであ
るオーバーラップ長LSDを求める第4の処理とを有する
ことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明によれば、基板に印
加する直流バイアス電圧VSUBをソース・ドレインが順
バイアスされる限界まで順方向に追い込むようにして測
定しているので、容量測定におけるソース・ドレイン−
基板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・
ドレイン−基板間におけるPN接合位置の評価精度の向
上が図れる。
【0015】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0016】また請求項7に記載のMOSFETのオー
バーラップ長測定方法は、拡散層上のMOS容量パター
ンのゲート電極と拡散層間に印加される直流バイアス電
圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を求め、該C
−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフラットバン
ド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電極の単位面
積当たりの対拡散層フラットバンド容量CFB'を 求める
第1の処理と、半導体基板の表面部または該表面部のウ
ェル内に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート
幅Wは一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOS
FETについて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バ
イアス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧と
しての前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−
ソース・ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果
に基づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲ
ート電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を
求める第2の処理と、前記複数のCgc−Vg特性にお
いてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和する
ゲート電圧Vgにおける各ゲート長Lgに対するゲート
−ソース・ドレイン間容量Cgcを求めてプロットする
ことによりCgc−Lg特性を求める第3の処理と、前
記Cgc−Lg特性のCgc軸の切片より片側のゲート
フリンジ容量CFLを求める第4の処理と、MOSFET
の基板に印加する直流バイアス電圧VSUBを変化させな
がらゲート電圧VgがVg=0におけるゲート−ソース
・ドレイン間容量CGSDを測定する第5の処理と、シミ
ュレーションにより基板−ソース・ドレイン間のビルト
インポテンシャルVbiを求める第6の処理と、前記ゲー
ト−ソース・ドレイン間容量CGSDを√(Vbi−VSUB)
に対してプロットしてCGSD−√(Vbi−VSUB)特性を
求め、該CGSD−√(Vbi−VSUB)特性におけるゲート
−ソース・ドレイン間容量CGSDの最小値がCFB'・LSD
・W+2CFLであることからゲートとソースまたはドレ
インとなる拡散領域とのオーバーラップ領域におけるゲ
ート長方向の長さであるオーバーラップ長LSDを求める
第7の処理とを有することを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、基板に印
加する直流バイアス電圧VSUBをMOSFETがオン状
態になる限界まで順方向に追い込むようにして測定して
いるので、容量測定におけるソース・ドレイン−基板間
に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイ
ン−基板間におけるPN接合位置の評価精度の向上が図
れる。またMOSFETの容量測定の対象となる領域の
エネルギーバンドがフラットになるようにバイアス設定
(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ドレイン
−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な形で分
布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくなる。し
たがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラップ長を
求めることができる。
【0018】また請求項8に記載のMOSFETのオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、半導体
基板の表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲ
ート長の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−
ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流
電圧を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電
圧Vgを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れ
る電流を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果
に基づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲ
ート電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を
求める第1の処理と、前記複数のCgc−Vg特性にお
いてゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧V
gの値Vxを求め、かつ前記Cgc−Vg特性からゲー
ト電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cの値Cxを求める第2の処理と、前記複数のCgc−
Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート長Lgに
対するゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを求めて
プロットすることによりCgc−Lg特性を求める第3
の処理と、前記第3の処理により求めたCgc−Lg特
性のCgc軸切片よりフリンジ容量Cfを求める第4の
処理と、前記Cgc−Lg特性においてCgc=Cxと
なる点からフリンジ容量Cfに基づいてゲートとソース
またはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域
におけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長Δ
L及び前記オーバーラップ領域におけるゲートと前記拡
散領域との間で形成されるオーバーラップ容量Covを
求める第5の処理とを行う処理手段とを有することを特
徴とする。
【0019】請求項8に記載の発明によれば、処理手段
により、オーバーラップ長ΔLを求めるためのゲート−
ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの探索を、
複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存性が現れ
る分岐点から求めるようにしたので、短チャネルMOS
FETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを求め
ることができる。また同時にオーバーラップ容量Cov
およびフリンジ容量を求めることができる。
【0020】また請求項9に記載のMOSFETのオー
バーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、請求項
8に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定装置において、前記処理手段は、前記第
2の処理の代わりに、前記複数のCgc−Vg特性にお
いて任意の2つのゲート長Lm,Ln(m≠n)におけ
るゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの差分をと
り、その差分が最大値に対してある割合の値でのゲート
電圧Vgの値を前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧値Vxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第6の処理を行うことを特徴とする。
【0021】また請求項10に記載のMOSFETのオ
ーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、請求
項8に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバ
ーラップ容量測定装置において、前記処理手段は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めた前記複数の
Cgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcをゲート電圧Vgで微分した∂Cgc/∂V
gとゲート電圧Vgとの関係を示す複数の∂Cgc/∂
Vg−Vg特性を求める第7の処理と、前記複数の∂C
gc/∂Vg−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複
数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値をVxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第8の処理とを行うことを特徴とする。
【0022】また請求項11に記載のMOSFETのオ
ーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、請求
項8に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバ
ーラップ容量測定装置において、前記処理手段は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−V
g特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲー
ト電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂
/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関
係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を
求める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数のCg
c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第10の処理とを
行うことを特徴とする。
【0023】また請求項12に記載のMOSFETのオ
ーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、請求
項8に記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバ
ーラップ容量測定装置において、前記処理手段は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−V
g特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲー
ト電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂
/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関
係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を
求める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性においてピークが生じるゲート電圧の値
Vpと、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特
性における半値幅をVw、定数をk(1.0<k<1.5)と
してVx=Vp−k・Vwとして求まるゲート電圧値V
xを前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第11
の処理とを行うことを特徴とする。
【0024】請求項9乃至12に記載の発明によれば、
処理手段により、オーバーラップ長ΔLを求めるための
ゲート−ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの
探索を、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存
性が現れる分岐点から求めるようにしたので、短チャネ
ルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長Δ
Lを求めることができる。また同時にオーバーラップ容
量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0025】また請求項13に記載のMOSFETのオ
ーバーラップ長測定装置は、MOS容量パターンのC−
V特性を測定する際には、MOS容量パターンのゲート
電極と基板間に交流電圧および直流バイアス電圧Vgを
印加し、MOS容量パターンのゲート電極と基板間に流
れる電流および前記ゲート電極と基板との間に印加され
る電圧を計測し、半導体基板の表面部または該表面部の
ウェル内に形成されたゲート長Lgの異なる複数のMO
SFETについてゲート−基板間容量CGSUBを測定する
際には、基板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、かつ
ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vg、
直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧を印加すると共
に、直流バイアス電圧VSUBを変化させて前記複数のM
OSFETのゲート−基板間に流れる電流を計測する計
測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて、前記M
OS容量パターンのゲート電極と基板間に印加される直
流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性
を求め、該C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgが
フラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート
電極の単位面積当たりのフラットバンド容量CFBを求め
る第1の処理と、前記半導体基板の表面部または該表面
部のウェル内に形成された、オーバーラップ長LSD及び
ゲート幅は一定であってゲート長Lgの異なる複数のM
OSFETについて基板に直流バイアス電圧VSUBが印
加され、かつゲート−ソース・ドレイン間に直流バイア
ス電圧Vg、直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧が
印加されると共に、直流バイアス電圧VSUBを変化させ
た際に得られたVg=VSUB+VFBにおけるゲート−基
板間に流れる電流に基づいてゲート−基板間容量CGSUB
を求める第2の処理と、シミュレーションにより基板−
ソース・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求
める第3の処理と、前記ゲート−基板間容量CGSUBを√
(Vbi−VSUB)に対してプロットして回帰直線を求
め、該回帰直線におけるCGSUB軸の切片の値がCFB・
(Lg−2LSD)・Wであることからゲートとソースま
たはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域に
おけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長LSD
を求める第4の処理とを行う処理手段とを有することを
特徴とする。
【0026】請求項13に記載の発明によれば、計測手
段及び処理手段により基板に印加する直流バイアス電圧
VSUBをソース・ドレインが順バイアスされる限界まで
順方向に追い込むようにして測定し、データ処理するこ
とによりオーバーラップ長を求めるようにしたので、容
量測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成される
空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基板間の
PN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0027】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0028】また請求項14に記載のMOSFETのオ
ーバーラップ長測定装置は、MOS容量パターンのC−
V特性を測定する際には、拡散層上のMOS容量パター
ンのゲート電極と拡散層間に交流電圧および直流バイア
ス電圧Vgを印加し、MOS容量パターンのゲート電極
と拡散層間に流れる電流および前記ゲート電極と拡散層
との間に印加される電圧を計測し、半導体基板の表面部
または該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lgの
異なる複数のMOSFETについてゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを測定する際には、ゲート−ソース
・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を
印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vg
もしくは基板に印加する直流バイアス電圧VSUBを変化
させてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流を計測
する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて、
前記MOS容量パターンのゲート電極と拡散層間に印加
される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC
−V特性を求め、該C−V特性より前記直流バイアス電
圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけ
るゲート電極の単位面積当たりの対拡散層フラットバン
ド容量CFB'を求める第1の処理と、半導体基板の表面
部または該表面部のウェル内に形成された、オーバーラ
ップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲート長Lg
の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−ソース
・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧が
印加され、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧V
gを変化させた際に前記計測手段により計測されたゲー
ト−ソース・ドレイン間に流れる電流に基づいてゲート
−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの
関係を示す複数のCgc−Vg特性を求める第2の処理
と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgに
おける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイ
ン間容量Cgcを求めてプロットすることによりCgc
−Lg特性を求める第3の処理と、前記Cgc−Lg特
性のCgc軸の切片より片側のゲートフリンジ容量CFL
を求める第4の処理と、MOSFETの基板に印加する
直流バイアス電圧VSUBを変化させながらゲート電圧V
gがVg=0におけるゲート−ソース・ドレイン間容量
CGSDを測定する第5の処理と、シミュレーションによ
り基板−ソース・ドレイン間のビルトインポテンシャル
Vbiを求める第6の処理と、前記ゲート−ソース・ドレ
イン間容量CGSDを√(Vbi−VSUB)に対してプロット
してCGSD−√(Vbi−VSUB)特性を求め、該CGSD−
√(Vbi−VSUB)特性におけるゲート−ソース・ドレ
イン間容量CGSDの最小値がCFB'・LSD・W+2CFLで
あることからゲートとソースまたはドレインとなる拡散
領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長
さであるオーバーラップ長LSDを求める第7の処理とを
行う処理手段とを有することを特徴とする。
【0029】請求項14に記載の発明によれば、計測手
段及び処理手段により基板に印加する直流バイアス電圧
VSUBをMOSFETがオン状態になる限界まで順方向
に追い込むようにして測定し、データ処理することによ
りオーバーラップ長を求めるようにしているので、容量
測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成される空
乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基板間にお
けるPN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0030】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【0031】また請求項15に記載の記録媒体は、半導
体基板の表面部または該表面部のウェル内に形成された
ゲート長の異なる複数のMOSFETについて、ゲート
−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交
流電圧を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス
電圧Vgを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流
れる電流を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を
示す複数のCgc−Vg特性を求める第1の処理と、前
記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対す
る依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、かつ
前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート
−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第2
の処理と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲート
−ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧
Vgにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・
ドレイン間容量Cgcを求めてプロットすることにより
Cgc−Lg特性を求める第3の処理と、前記第3の処
理により求めたCgc−Lg特性のCgc軸切片よりフ
リンジ容量Cfを求める第4の処理と、前記Cgc−L
g特性においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量
Cfに基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡
散領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の
長さであるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラッ
プ領域におけるゲートと前記拡散領域との間で形成され
るオーバーラップ容量Covを求める第5の処理と、を
有することを特徴とするMOSFETのオーバーラップ
長・オーバーラップ容量測定方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータにより
読み取り可能な記録媒体を要旨とする。
【0032】請求項15に記載の発明によれば、半導体
基板の表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲ
ート長の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−
ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流
電圧を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電
圧Vgを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れ
る電流を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソース
・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示
す複数のCgc−Vg特性を求める第1の処理と、前記
複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する
依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第2の
処理と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧V
gにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを求めてプロットすることによりC
gc−Lg特性を求める第3の処理と、前記第3の処理
により求めたCgc−Lg特性のCgc軸切片よりフリ
ンジ容量Cfを求める第4の処理と、前記Cgc−Lg
特性においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量C
fに基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡散
領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長
さであるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ
領域におけるゲートと前記拡散領域との間で形成される
オーバーラップ容量Covを求める第5の処理と、を有
することを特徴とするMOSFETのオーバーラップ長
・オーバーラップ容量測定方法をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムをコンピュータにより読み取り可
能な記録媒体に記録するようにしたので、このプログラ
ムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させるこ
とにより、短チャネルMOSFETにおいても、正確に
オーバーラップ長ΔLを求めることができる。また同時
にオーバーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求め
ることができる。
【0033】また請求項16に記載の記録媒体は、前記
第2の処理の代わりに、前記複数のCgc−Vg特性に
おいて任意の2つのゲート長Lm,Ln(m≠n)にお
けるゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの差分をと
り、その差分が最大値に対してある割合の値でのゲート
電圧Vgの値を前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧値Vxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第6の処理を有することを特徴とする請求項1に記
載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ
容量測定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録
媒体を要旨とする。
【0034】請求項16に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、前記複数のCgc−Vg特性にお
いて任意の2つのゲート長Lm,Ln(m≠n)におけ
るゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの差分をと
り、その差分が最大値に対してある割合の値でのゲート
電圧Vgの値を前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧値Vxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第6の処理を有することを特徴とする請求項1に記
載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ
容量測定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記
録するようにしたので、このプログラムをコンピュータ
システムに読み込ませ、実行させることにより、短チャ
ネルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長
ΔLを求めることができる。また同時にオーバーラップ
容量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0035】また請求項17に記載の記録媒体は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めた前記複数の
Cgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcをゲート電圧Vgで微分した∂Cgc/∂V
gとゲート電圧Vgとの関係を示す複数の∂Cgc/∂
Vg−Vg特性を求める第7の処理と、前記複数の∂C
gc/∂Vg−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複
数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値をVxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第8の処理とを有することを特徴とする請求項1に
記載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラッ
プ容量測定方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記
録媒体を要旨とする。
【0036】請求項17に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、第1の処理で求めた前記複数のC
gc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間容
量Cgcをゲート電圧Vgで微分した∂Cgc/∂Vg
とゲート電圧Vgとの関係を示す複数の∂Cgc/∂V
g−Vg特性を求める第7の処理と、前記複数の∂Cg
c/∂Vg−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数
の∂Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲート長Lgに
対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値をVxとし、
かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲ
ート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める
第8の処理とを有することを特徴とする請求項1に記載
のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ容
量測定方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録
するようにしたので、このプログラムをコンピュータシ
ステムに読み込ませ、実行させることにより、短チャネ
ルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長Δ
Lを求めることができる。また同時にオーバーラップ容
量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0037】また請求項18に記載の記録媒体は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−V
g特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲー
ト電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂
/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関
係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を
求める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数のCg
c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第10の処理と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSF
ETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータにより読み取り可能な記録媒体を要旨と
する。
【0038】請求項18に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg
特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/
∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係
を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求
める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数のCg
c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第10の処理と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSF
ETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法
をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピ
ュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するように
したので、このプログラムをコンピュータシステムに読
み込ませ、実行させることにより、短チャネルMOSF
ETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを求める
ことができる。また同時にオーバーラップ容量Covお
よびフリンジ容量を求めることができる。
【0039】また請求項19に記載の記録媒体は、前記
第2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−V
g特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲー
ト電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂
/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関
係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を
求める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性においてピークが生じるゲート電圧の値
Vpと、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特
性における半値幅をVw、定数をk(1.0<k<1.5)と
してVx=Vp−k・Vwとして求まるゲート電圧値V
xを前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第11
の処理とを有することを特徴とする請求項1に記載のM
OSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測
定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体を
要旨とする。
【0040】請求項19に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg
特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/
∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係
を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求
める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性においてピークが生じるゲート電圧の値
Vpと、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特
性における半値幅をVw、定数をk(1.0<k<1.5)と
してVx=Vp−k・Vwとして求まるゲート電圧値V
xを前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第11
の処理とを有することを特徴とする請求項1に記載のM
OSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測
定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録する
ようにしたので、このプログラムをコンピュータシステ
ムに読み込ませ、実行させることにより、短チャネルM
OSFETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを
求めることができる。また同時にオーバーラップ容量C
ovおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0041】また請求項20に記載の記録媒体は、MO
S容量パターンのゲート電極と基板間に印加される直流
バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を
求め、該C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフ
ラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電
極の単位面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める
第1の処理と、半導体基板の表面部または該表面部のウ
ェル内に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート
幅Wは一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOS
FETについて基板に直流バイアス電圧VSUBを印加
し、かつゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電
圧Vg、直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧を印加
すると共に、直流バイアス電圧VSUBを変化させながら
Vg=VSUB+VFBにおけるゲート−基板間容量CGSUB
を測定する第2の処理と、シミュレーションにより基板
−ソース・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを
求める第3の処理と、前記ゲート−基板間容量CGSUBを
√(Vbi−VSUB)に対してプロットして回帰直線を求
め、該回帰直線におけるCGSUB軸の切片の値がCFB・
(Lg−2LSD)・Wであることからゲートとソースま
たはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域に
おけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長LSD
を求める第4の処理と、 を有することを特徴とするM
OSFETのオーバーラップ長測定方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
により読み取り可能な記録媒体を要旨とする。
【0042】請求項20に記載の発明によれば、MOS
容量パターンのゲート電極と基板間に印加される直流バ
イアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を求
め、該C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフラ
ットバンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電極
の単位面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める第
1の処理と、半導体基板の表面部または該表面部のウェ
ル内に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート幅
Wは一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOSF
ETについて基板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、
かつゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧V
g、直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧を印加する
と共に、直流バイアス電圧VSUBを変化させながらVg
=VSUB+VFBにおけるゲート−基板間容量CGSUBを測
定する第2の処理と、シミュレーションにより基板−ソ
ース・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求め
る第3の処理と、前記ゲート−基板間容量CGSUBを√
(Vbi−VSUB)に対してプロットして回帰直線を求
め、該回帰直線におけるCGSUB軸の切片の値がCFB・
(Lg−2LSD)・Wであることからゲートとソースま
たはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域に
おけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長LSD
を求める第4の処理とを有することを特徴とするMOS
FETのオーバーラップ長測定方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムをコンピュータにより読み取
り可能な記録媒体に記録するようにしたので、このプロ
グラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させ
ることにより、基板に印加する直流バイアス電圧VSUB
をソース・ドレインが順バイアスされる限界まで順方向
に追い込むようにして測定し、データ処理することがで
き、この結果、容量測定におけるソース・ドレイン−基
板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ド
レイン−基板間におけるPN接合位置の評価精度の向上
が図れる。
【0043】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0044】また請求項21に記載の記録媒体は、拡散
層上のMOS容量パターンのゲート電極と拡散層間に印
加される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示す
C−V特性を求め、該C−V特性より前記直流バイアス
電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点にお
けるゲート電極の単位面積当たりの対拡散層フラットバ
ンド容量CFB'を 求める第1の処理と、半導体基板の表
面部または該表面部のウェル内に形成された、オーバー
ラップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲート長L
gの異なる複数のMOSFETについて、ゲート−ソー
ス・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧
を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧V
gを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電
流を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複
数のCgc−Vg特性を求める第2の処理と、前記複数
のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン
間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲー
ト長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cを求めてプロットすることによりCgc−Lg特性を
求める第3の処理と、前記Cgc−Lg特性のCgc軸
の切片より片側のゲートフリンジ容量CFLを求める第4
の処理と、MOSFETの基板に印加する直流バイアス
電圧VSUBを変化させながらゲート電圧VgがVg=0
におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測定
する第5の処理と、シミュレーションにより基板−ソー
ス・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求める
第6の処理と、前記ゲート−ソース・ドレイン間容量C
GSDを√(Vbi−VSUB)に対してプロットしてCGSD−
√(Vbi−VSUB)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−V
SUB)特性におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CG
SDの最小値がCFB'・LSD・W+2CFLであることから
ゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオー
バーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオー
バーラップ長LSDを求める第7の処理とを有することを
特徴とするMOSFETのオーバーラップ長測定方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
コンピュータにより読み取り可能な記録媒体を要旨とす
る。
【0045】請求項21に記載の発明によれば、拡散層
上のMOS容量パターンのゲート電極と拡散層間に印加
される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC
−V特性を求め、該C−V特性より前記直流バイアス電
圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけ
るゲート電極の単位面積当たりの対拡散層フラットバン
ド容量CFB'を 求める第1の処理と、半導体基板の表面
部または該表面部のウェル内に形成された、オーバーラ
ップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲート長Lg
の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−ソース
・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を
印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vg
を変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流
を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複数
のCgc−Vg特性を求める第2の処理と、前記複数の
Cgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート
長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間容量Cgc
を求めてプロットすることによりCgc−Lg特性を求
める第3の処理と、前記Cgc−Lg特性のCgc軸の
切片より片側のゲートフリンジ容量CFLを求める第4の
処理と、MOSFETの基板に印加する直流バイアス電
圧VSUBを変化させながらゲート電圧VgがVg=0に
おけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測定す
る第5の処理と、シミュレーションにより基板−ソース
・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求める第
6の処理と、前記ゲート−ソース・ドレイン間容量CGS
Dを√(Vbi−VSUB)に対してプロットしてCGSD−√
(Vbi−VSUB)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−VSU
B)特性におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSD
の最小値がCFB'・LSD・W+2CFLであることからゲ
ートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオーバ
ーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオーバ
ーラップ長LSDを求める第7の処理とを有することを特
徴とするMOSFETのオーバーラップ長測定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュー
タにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにした
ので、このプログラムをコンピュータシステムに読み込
ませ、実行させることにより、基板に印加する直流バイ
アス電圧VSUBをMOSFETがオン状態になる限界ま
で順方向に追い込むようにして測定し、データ処理する
ことができ、この結果、容量測定におけるソース・ドレ
イン−基板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソ
ース・ドレイン−基板間におけるPN接合位置の評価精
度の向上が図れる。
【0046】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態
に係るMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラッ
プ容量測定装置の電気的構成を図1に、図1における電
気計測装置の電気的構成を図2に示す。図1において、
オーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置は、被
測定素子群1について、ゲート−ソース・ドレイン間容
量Cgcの算出に必要な電気計測を行う電気計測装置2
と、キーボードやマウス等の入力装置3と、各種処理プ
ログラムを記録した記録媒体4と、記録媒体4に記録さ
れた各種プログラムにより動作するデータ処理装置5
と、計測データや演算データを一時的に記憶する記憶装
置6と、ディスプレイ装置やプリンタ等の出力装置7と
を有している。
【0048】電気計測装置2は、図2に示すように被測
定素子群1を取り付けるための素子取付部21と、デー
タ処理装置5の制御下に被測定素子群1の各測定対象素
子についてゲート−ソース・ドレイン間の電流および電
圧を計測するための計測部22から構成されている。
【0049】素子取付部21はゲート1g、ソース1
s、ドレイン1d、半導体基板1bのそれぞれに電気的
に接続される取付端子を有している。また計測部22
は、ゲート1gに直流バイアス電圧を印加するための可
変直流バイアス電圧源221と、この可変直流バイアス
電圧源221に直列接続された交流電圧源222と、ゲ
ート1g−ソース1s・ドレイン1d間の印加電圧を測
定する電圧計223と、ゲート1g−ソース1s・ドレ
イン1d間に流れる電流を測定するための電流計224
とを有している。
【0050】可変直流バイアス電圧源221と交流電圧
源222は直列接続され、可変直流電圧源221の一端
は接地されている。交流電圧源222は素子取付部21
のゲート取付端子に接続されている。また素子取付部2
1のゲート取付端子は電圧計223、電流計224を介
して接地されている。更に素子取付部21のソース取付
端子およびドレイン取付端子は共通接続され、電流計2
24を介して共に接地されている。素子取付部21の基
板取付端子は接地されている。このように、各測定対象
素子は、素子取付部21を介して電気的に計測部22に
接続されるようになっている。
【0051】次にデータ処理装置5の動作を図3のフロ
ーチャートを参照して説明する。まず同一のプロセスで
製造されたゲート長Lgの異なる(Lg=L1、L2、L
3)、複数のMOSFET(本実施の形態ではNMOS
トランジスタ)からなる被測定素子群1を用意し、予め
これを電気計測装置の素子取付部21に取り付けてお
く。この取付は、図2に示すように、各測定対象のチャ
ンネル素子のゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、
半導体基板1bを素子取付部21の対応する取付端子に
接続することにより行われる。
【0052】ステップ300では、ゲート−ソース・ド
レイン間に可変直流電圧源221より直流バイアス電圧
Vgおよび交流電圧源222により交流電圧を印加し、
ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vgを変化さ
せてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流及び電圧
を電流計224、電圧計223により計測し、該計測結
果に基づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcと
ゲート電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性
を求める。求められたCgc−Vg特性を図4に示す。
またCgc−Vg特性の実測例を図7に示す。同図にお
いて、曲線P1、P2、P3、P4は、それぞれゲート
長Lgが1.0μm、0.5μm、0.36μm、0.
24μmでゲート幅Wが1.0mmであるMOSFET
のCgc−Vg特性を示している。
【0053】次いで上記複数のCgc−Vg特性におい
てゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vg
の値Vxを求める(ステップ302)。ここで複数のC
gc−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が
現れるゲート電圧値Vxの求め方として次の2つの方法
が有る。まず第1の方法は、複数のCgc−Vg特性に
おいて任意の2つのゲート長Lm,Ln(m≠n)にお
けるゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの差分をと
り、その差分が最大値に対してある割合の値でのゲート
電圧Vgの値を前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧値Vxと
するものである。図8にCgc−Vg特性の差分をとっ
た実測例を示す。同図において、曲線P10はゲート長
Lgがそれぞれ1.0μm、0.5μmのMOSFET
のCgc−Vg特性の差分特性を、曲線P11はゲート
長長Lgがそれぞれ0.5μm、0.36μmのMOS
FETのCgc−Vg特性の差分特性を、曲線P12は
ゲート長Lgがそれぞれ0.36μm、0.24μmの
MOSFETのCgc−Vg特性の差分特性を示してい
る。
【0054】またゲート電圧値Vxを求める第2の方法
は、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分した∂C
gc/∂Vgとゲート電圧Vgとの関係を示す複数の∂
Cgc/∂Vg−Vg特性を求め、該複数の∂Cgc/
∂Vg−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数の∂
Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲート長Lgに対す
る依存性が現れるゲート電圧Vgの値をVxとするもの
である。図4に示すCgc−Vg特性から求めた∂Cg
c/∂Vg−Vg特性を図5に示す。∂Cgc/∂Vg
−Vg特性の実測例を図9に示す。同図において曲線Q
1、Q2、Q3、Q4はそれぞれ、ゲート長Lgが1.
0μm、0.5μm、0.36μm、0.24μmでゲ
ート幅Wが1.0mmであるMOSFETの∂Cgc/
∂Vg−Vg特性を示している同図からゲート電圧値V
xは−0.4Vであることが判る。
【0055】上述した2つのいずれかの方法により、複
数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する依
存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、前記Cg
c−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース
・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める(ステップ3
04)。
【0056】ステップ306では、上記複数のCgc−
Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cg
cが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート長Lgに
対するゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを求めて
プロットすることにより図6に示すCgc−Lg特性を
求める。
【0057】次にステップ306で求めたCgc−Lg
特性のCgc軸切片よりフリンジ容量Cfを求め(ステ
ップ308)、ステップ310でこのCgc−Lg特性
においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量Cfに
基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域
とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さで
あるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ領域
におけるゲートと前記拡散領域との間で形成されるオー
バーラップ容量Covを求める。Cgc−Lg特性の実
測例を図10に示す。同図はゲート電圧Vgを2.0V
に設定したときの特性を示しており、同図から明らかな
ようにフリンジ容量Cfは0.08pF、オーバーラッ
プ容量Covは0.13pF、オーバーラップ長ΔLは
56nmである。
【0058】本実施の形態によれば、オーバーラップ長
ΔLを求めるためのゲート−ソース・ドレイン間容量容
量Cgcの値Cxの探索を、複数のCgc−Vg特性に
おいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcのゲート
長Lgに対する依存性が現れる分岐点から求めるように
したので、短チャネルMOSFETにおいても、正確に
オーバーラップ長ΔLを求めることができる。また同時
にオーバーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求め
ることができる。
【0059】次に本発明の第2の実施の形態に係るMO
SFETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定
装置について説明する。本実施の形態に係るMOSFE
Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置の
装置構成は図1および図2に示した第1の実施の形態に
係るMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ
容量測定装置とは、データ処理装置5の動作を除き、同
一であるので必要に応じて図1、2を用いて説明し、一
部を除き、重複する説明は省略する。
【0060】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置
5の動作を図11のフローチャートを参照して説明す
る。第1の実施の形態と同様に、まず同一のプロセスで
製造されたゲート長Lgの異なる(Lg=L1、L2、L
3)、複数のMOSFET(本実施の形態ではNMOS
トランジスタ)からなる被測定素子群1を用意し、予め
これを電気計測装置の素子取付部21に取り付けてお
く。この取付は、図2に示すように、各測定対象のチャ
ンネル素子のゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、
半導体基板1bを素子取付部21の対応する取付端子に
接続することにより行われる。
【0061】図11において、ステップ400でゲート
−ソース・ドレイン間に可変直流電圧源221より直流
バイアス電圧Vgおよび交流電圧源222により交流電
圧を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧
Vgを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れる
電流及び電圧を電流計224、電圧計223により計測
し、該計測結果に基づいてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複数のCg
c−Vg特性を求める。得られたCgc−Vg特性は図
4に示す通りである。Cgc−Vg特性の実測例を図1
4に示す。同図において、曲線P21、P22、P2
3、P24は、それぞれゲート長Lgが1.0μm、
0.5μm、0.36μm、0.24μmでゲート幅W
が1.0mmであるMOSFETのCgc−Vg特性を
示している。
【0062】次いでステップ402では、ステップ40
0で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイ
ン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分し
たゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲー
ト長Lgで微分した∂/∂L(∂Cgc/∂Vg)とゲ
ート電圧Vgとの関係を示す∂/∂L(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性を求める。この特性図を図12に示す。
∂/∂L(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性の実測例を図
15に示す。同図において、曲線R1、R2はゲート長
Lgが0.5μmと0.36μmとの間、0.36μm
と0.24μmとの間の場合、曲線R3はゲート長Lg
が1.0μmと0.5μmとの間の場合について示して
いる。
【0063】更にステップ404では、ステップ402
で求めた∂/∂L(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性から
前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対
する依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求める。
これは図12において、∂/∂L(∂Cgc/∂Vg)
−Vg特性の立ち上がり点のゲート電圧Vgの値をVx
として求める。図12からゲート電圧値Vxは−0.4
Vであることが判る。またゲート電圧値Vxは次のよう
にして求めてもよい。すなわち、Cgc−Vg特性のゲ
ート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vg
で微分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレイン間容
量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/∂Lg
(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す
∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求め、、
前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性におい
てピークが生じるゲート電圧の値Vpと、前記∂/∂L
g(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性における半値幅をV
w、定数をk(1.0<k<1.5)としてVx=Vp−k・
Vwとして求まるゲート電圧値Vxを前記複数のCgc
−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
るゲート電圧値Vxとする。∂/∂Lg(∂Cgc/∂
Vg)−Vg特性における半値幅からゲート電圧値Vx
を求める実測例を図16に示す。同図において、縦軸は
∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とその最大値∂/∂L
g(∂Cgc/∂Vg)maxとの比をとっている。同図
において、Vpは0.5V、半値幅Vwは0.8V、定
数kは1.1である。これらの値からゲート電圧値Vx
は、Vx=Vp−k・Vw=0.5−1.1×0.8=
−0.38Vとなる。尚、ゲート長Lgは1.0μmと
0.5μmの間の値である。この後のステップ406乃
至412は、第1の実施の形態に係るデータ処理装置の
動作を示す図3のステップ304乃至310と同様であ
る。すなわち、前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値
Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値C
xを求め(ステップ406)、上記複数のCgc−Vg
特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcが
飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート長Lgに対す
るゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを求めてプロ
ットすることにより図13に示すCgc−Lg特性を求
める(ステップ408)。
【0064】次にステップ408で求めたCgc−Lg
特性のCgc軸切片よりフリンジ容量Cfを求め(ステ
ップ410)、ステップ412でこのCgc−Lg特性
においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量Cfに
基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域
とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さで
あるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ領域
におけるゲートと前記拡散領域との間で形成されるオー
バーラップ容量Covを求める。Cgc−Lg特性の実
測例を図17に示す。同図はゲート電圧Vgを2.0V
に設定したときの特性を示しており、同図から明らかな
ようにフリンジ容量Cfは0.08pF、オーバーラッ
プ容量Covは0.13pF、オーバーラップ長ΔLは
56nmである。
【0065】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様に、オーバーラップ長ΔLを求めるためのゲート
−ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの探索
を、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
ドレイン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存性が
現れる分岐点から求めるようにしたので、短チャネルM
OSFETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを
求めることができる。また同時にオーバーラップ容量C
ovおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0066】次に本発明に係るオーバーラップ長測定装
置の第3の実施の形態を図18乃至図23を参照して説
明する。本実施の形態に係るオーバーラップ長測定装置
は、MOSFETの半導体基板に印加する直流バイアス
電圧VSUBをソース・ドレイン−半導体基板接合が順バ
イアスされる限界まで順方向に追い込むように変化させ
ることによりオーバーラップ長を求めるものである。
【0067】本実施の形態に係るMOSFETのオーバ
ーラップ長測定装置の装置構成は図1および図2に示し
た第1の実施の形態に係るMOSFETのオーバーラッ
プ長・オーバーラップ容量測定装置とは、電気計測装置
2の計測部22の構成が多少、異なる点及びデータ処理
装置5の動作を除き、同一であるので装置構成について
は図1及び図26を用いて説明し、重複する説明は省略
する。
【0068】図18には図1における電気計測装置2の
構成が示されている。電気計測装置2は、被測定素子群
1を取り付けるための素子取付部21'と、データ処理
装置5の制御下に被測定素子群1の各測定対象素子につ
いてゲート・基板間の電流及び電圧を計測するための計
測部22'とから構成されている。
【0069】素子取付部21'は、MOSFETのゲー
ト1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体基板1bの
それぞれに、または図19に示すMOSキャパシタ(M
OS容量パターン)40のゲート40g、半導体基板4
0bのそれぞれに接続される取付端子を有している。
【0070】また計測部22'は、ゲート1gに直流バ
イアス電圧を印加するための可変直流バイアス電圧源2
21、225と、可変直流バイアス電圧源221に直列
接続された交流電圧源222と、MOSFETのゲート
1g(またはゲート40g)と半導体基板1b(または
半導体基板40b)との間に流れる電流を測定するため
の電流計224と、ゲート1g(またはゲート40g)
と半導体基板1b(または半導体基板40b)との間に
印加される電圧を測定する電圧計223とを有してい
る。また可変直流バイアス電圧源225は被測定素子群
1としてのMOSFETの半導体基板1bに直流バイア
ス電圧を印加する直流バイアス電圧源として機能してい
る。
【0071】可変直流バイアス電圧源221、225と
交流電圧源222は直列接続され、可変直流バイアス電
圧源225の一端は接地されている。また素子取付部2
1'のゲート取付端子は電圧計223を介して素子取付
部21'の基板取付端子に接続されている。そして素子
取付部21'の基板取付端子は、電流計224を介して
可変直流バイアス電圧源221と可変直流バイアス電圧
源225との接続点Pに接続されている。更に素子取付
部21'のソース取付端子及びドレイン取付端子は共通
接続され、接地されている。
【0072】次に本発明の実施の形態に係るデータ処理
装置5の動作を図20のフローチャートを参照して説明
する。まず図19(a)に示すMOSキャパシタ40の
ゲート40g、半導体基板40bを素子取付部21'の
対応する取付端子に接続するようにセットする。
【0073】図20において、ステップ500では、M
OSキャパシタ(MOS容量パターン)40のゲート−
半導体基板間に可変直流バイアス電圧源221により直
流バイアス電圧Vgと交流電圧源222により交流電圧
を印加し、電圧源225は0Vに設定する。ゲート電圧
としての直流バイアス電圧Vgを変化させながら、MO
Sキャパシタ40のゲート−半導体基板間に流れる電流
とゲート−半導体基板間に印加される電圧を、電流計2
24、電圧計223により計測し、該計測結果に基づい
てMOSキャパシタ40のゲート電圧Vgと容量Cとの
関係を示すC−V特性を求める。このC−V特性を図2
1に示す。同図において横軸はゲート電圧Vg、縦軸は
C/C0である。ここでCはゲート電圧Vg印加時のM
OSキャパシタ40の容量であり、C0はVg=0にお
けるMOSキャパシタ40の容量である。図21におい
て、実線X1は理想的なC−V特性を示しており、破線
X2は実際に得られるC−V特性である。理想的なC−
V特性曲線X1において、Vg=0におけるMOSキャ
パシタ40の容量はフラットバンド容量CFBと呼ばれ
る。
【0074】ところで実際に得られるC−V特性曲線X
2は、ゲート電極と半導体基板との仕事関数差、酸化膜
中に含まれる電荷などの影響によりMOSキャパシタ4
0に生ずる表面ポテンシャルに起因して理想的なC−V
特性曲線X1よりフラットバンド電圧VFBだけ電圧軸V
gに沿ってずれた特性となる。ここでフラットバンド電
圧VFBとは、上記表面ポテンシャルを補償して、MOS
キャパシタ40の半導体基板の中において表面までエネ
ルギーバンドをフラットにするに必要な印加電圧、すな
わちゲート電圧Vgをいう。
【0075】ステップ502ではステップ500で求め
たC−V特性より前記ゲート電圧、すなわち直流バイア
ス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点に
おけるMOSキャパシタ40におけるゲート電極の単位
面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める。
【0076】次に同一のプロセスで製造され半導体基板
の表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲート
長Lgの異なる(Lg=L1、L2、L3)、複数のMO
SFET(本実施の形態ではNMOSトランジスタ)か
らなる被測定素子群1を用意し、これを電気計測装置2
の素子取付部21'に取り付けておく。この取付は、図
18に示したように、各測定対象のMOSFETのゲー
ト1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体基板1bを
素子取付部21'の対応する取付端子に接続することに
より行われる。
【0077】次いでステップ504では、半導体基板の
表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲート長
Lgの異なる複数のMOSFETについて基板に直流バ
イアス電圧VSUBを印加し、かつゲート−ソース・ドレ
イン間に直流バイアス電圧Vg、直流バイアス電圧VSU
Bおよび交流電圧を印加すると共に、直流バイアス電圧
VSUBを変化させながらVg=VSUB+VFBにおけるゲー
ト−基板間容量CGSUBを測定する。すなわち、MOSF
ETの容量測定の対象となる領域のエネルギーバンドが
フラットになるようにバイアス設定(Vg=VSUB+VF
B)するようにし、直流バイアス電圧VSUBをソース・ド
レインに対して順方向に0.7Vから逆方向に−1.0
V程度まで変化させるものとする。
【0078】ステップ506ではシミュレーションによ
り基板−ソース・ドレイン間のビルトインポテンシャル
Vbiを求め、次のステップ508で前記ゲート−基板間
容量CGSUBを√(Vbi−VSUB)に対してプロットして
図23に示す回帰直線を求める。ここでゲート−基板間
容量CGSUBは次式(3)、(4)により求まる。
【数3】 DSUB(VSUB)=k√(Vbi−VSUB) (3)
【数4】 CGSUB=CFB・(Lg−2LSD−2DSUB(VSUB))・W+2CSW(VSUB) (4) 但し、図22に示すようにDSUB は基板−ソース・ドレ
イン間に形成される空乏層の基板側の端部と基板−ソー
ス・ドレイン間に形成されるPN接合の境界との間の距
離であり、DSUB(V1)、DSUB(V2)はそれぞれ、
VSUB=V1、V2(V1>V2)のときのDSUBを表し
ている。またLSDは、ゲートとソースまたはドレインと
なる拡散領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長
方向の長さであるオーバーラップ長である。またCsw
は、ゲート−基板間の側面容量であり、DSUBが小さく
なるにつれて値は小さくなり、DSUB=0の極限でCsw
=0となる。図22に示すようにソース・ドレイン−基
板間に形成されるPN接合が順バイアスされる電圧が大
きくなる程、基板−ソース・ドレイン間に形成される空
乏層の厚さは小さくなる。
【0079】更にステップ510ではステップ508で
求めた回帰直線におけるCGSUB軸の切片の値CFB・(L
g−2LSD)・W(LSDはオーバーラップ長、Wはゲー
ト幅)からゲートとソースまたはドレインとなる拡散領
域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さ
であるオーバーラップ長LSDを求める。
【0080】本実施の形態によれば、基板に印加する直
流バイアス電圧VSUBをソース・ドレインが順バイアス
される限界まで順方向に追い込むようにして測定してい
るので、容量測定におけるソース・ドレイン−基板間に
形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン
−基板間のPN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0081】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、本実施の形態によれば、冶金
学的接合位置に近いオーバーラップ長を求めることがで
きる。
【0082】次に本発明の第4の実施の形態に係るオー
バーラップ長測定装置を図24乃至図26を参照して説
明する。本実施の形態に係るオーバーラップ長測定装置
は、MOSFETの半導体基板に印加する直流バイアス
電圧VSUBをMOSFETがオン状態となる限界まで順
方向に追い込むように変化させることによりオーバーラ
ップ長を求めるものである。
【0083】本実施の形態に係るMOSFETのオーバ
ーラップ長測定装置の装置構成は図18乃至図23に示
した第3の実施の形態に係るMOSFETのオーバーラ
ップ長測定装置とは、データ処理装置5の動作を除き、
同一であるので装置構成については必要に応じて図1及
び図18、図19を用いて説明し、重複する説明は省略
する。
【0084】次に本発明の実施の形態に係るデータ処理
装置5の動作を図24のフローチャートを参照して説明
する。まず図19(b)に示すMOSキャパシタ41の
ゲート41g、拡散層電極41aを図18における素子
取付部21'の対応する取付端子に接続するようにセッ
トする。また半導体基板41bは接地する。
【0085】図24において、ステップ600では、拡
散層上に形成されたMOSキャパシタ(MOS容量パタ
ーン)41のゲート−半導体基板間に可変直流バイアス
電圧源221により直流バイアス電圧Vgと交流電圧源
222により交流電圧を印加し、ゲート電圧としての直
流バイアス電圧Vgを変化させながら、MOSキャパシ
タ41のゲート−半導体基板間に流れる電流とゲート−
半導体基板間に印加される電圧を、電流計224、電圧
計223により計測し、該計測結果に基づいてMOSキ
ャパシタ41のゲート電圧Vgと容量Cとの関係を示す
C−V特性を求める。このC−V特性は、図21に示す
通りである。
【0086】ステップ602ではステップ600で求め
たC−V特性より前記ゲート電圧、すなわち直流バイア
ス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点に
おけるMOSキャパシタ40におけるゲート電極の単位
面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める。
【0087】次に同一のプロセスで製造され半導体基板
の表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲート
長Lgの異なる(Lg=L1、L2、L3)、複数のMO
SFET(本実施の形態ではNMOSトランジスタ)か
らなる被測定素子群1を用意し、これを電気計測装置2
の素子取付部21'に取り付けておく。この取付は、図
18に示したように、各測定対象のMOSFETのゲー
ト1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体基板1bを
素子取付部21'の対応する取付端子に接続することに
より行われる。
【0088】次いでステップ604では、第1の実施の
形態に係るオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定
装置の図3におけるステップ300〜306の処理と同
様に、半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に
形成されたゲート長Lgの異なる複数のMOSFETに
おける強反転領域のゲート−ソース・ドレイン間容量C
gcを測定し、Cgc−Lg特性を求める。
【0089】すなわち、ゲート長Lgの異なる複数のM
OSFETについて、ゲート−ソース・ドレイン間に可
変直流バイアス電圧源221、交流電圧源222により
直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート
電圧としての前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲ
ート−ソース・ドレイン間に流れる電流及びゲート−ソ
ース・ドレイン間に印加される電圧を電流計224、電
圧計223により計測し、該計測結果に基づいてゲート
−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの
関係を示す複数のCgc−Vg特性(図4参照)を求め
る。
【0090】更に前記複数のCgc−Vg特性において
ゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲー
ト電圧Vgにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソ
ース・ドレイン間容量Cgcを求めてプロットすること
によりCgc−Lg特性(この特性は図6に相当す
る。)を求める。
【0091】次にステップ606では、前記Cgc−L
g特性のCgc軸の切片よりゲートフリンジ容量2CFL
求め、ステップ608ではMOSFETの基板に印加す
る直流バイアス電圧VSUBを変化させながらゲート電圧
VgがVg=0におけるゲート−ソース・ドレイン間容
量CGSDを測定する。すなわち、MOSFETの容量測
定の対象となる領域のエネルギーバンドがフラットにな
るようにバイアス設定(Vg=0)するようようにし、
直流バイアス電圧VSUBをソース・ドレインに対して順
方向に0.7Vから逆方向に−1.0V程度まで変化さ
せるものとする。
【0092】更にステップ610では、シミュレーショ
ンにより基板−ソース・ドレイン間のビルトインポテン
シャルVbiを求め、ステップ612で前記ゲート−ソー
ス・ドレイン間容量CGSDを√(Vbi−VSUB)に対して
プロットして図26に示すCGSD−√(Vbi−VSUB)特
性を求める。 ここでゲート−ソース・ドレイン間容量
CGSDは次式(5)、(6)により求まる。
【数5】 DSD(VSUB)=k‘√(Vbi−VSUB) (5)
【数6】 CGSD=2CFB‘・(LSD−DSD(VSUB))・W+2CSW’(VSUB)+2CFL (6) 但し、図25に示すようにDSD は基板−ソース・ドレ
イン間に形成される空乏層の−ソース・ドレイン側の端
部と基板−ソース・ドレイン間に形成されるPN接合の
境界との間の距離であり、DSD(V1)、DSD(V2)
はそれぞれ、VSUB=V1、V2(V1>V2)のとき
のDSDを表している。またLSDは、ゲートとソースまた
はドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域にお
けるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長であ
る。またCsw'はゲート−ソース・ドレイン間の内部側面
容量であり、DSDが小さくなるにつれて、値は小さくな
りDSD=0の極限でCsw'=0となる。図25に示すよ
うにソース・ドレイン−基板間に形成されるPN接合が
順バイアスされる電圧が大きくなる程、基板−ソース・
ドレイン間に形成される空乏層の厚さは小さくなる。
【0093】そしてステップ614では、ステップ61
2で求めたCGSD−√(Vbi−VSUB)特性おけるゲート
−ソース・ドレイン間容量CGSDの最小値に基づいてゲ
ートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオーバ
ーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオーバ
ーラップ長LSDを求める。
【0094】本実施の形態によれば、基板に印加する直
流バイアス電圧VSUBをMOSFETがオン状態になる
限界まで順方向に追い込むようにして測定しているの
で、容量測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成
される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基
板間におけるPN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0095】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、本実施の形態によれば、冶金学的接合
位置に近いオーバーラップ長を求めることができる。
【0096】尚、半導体基板の表面部または該表面部の
ウェル内に形成されたゲート長の異なる複数のMOSF
ETについて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイ
アス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧とし
ての前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソ
ース・ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果に
基づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲー
ト電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を求
める第1の処理と、前記複数のCgc−Vg特性におい
てゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vg
の値Vxを求め、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート
電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgc
の値Cxを求める第2の処理と、前記複数のCgc−V
g特性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgc
が飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート長Lgに対
するゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを求めてプ
ロットすることによりCgc−Lg特性を求める第3の
処理と、前記第3の処理により求めたCgc−Lg特性
のCgc軸切片よりフリンジ容量Cfを求める第4の処
理と、前記Cgc−Lg特性においてCgc=Cxとな
る点からフリンジ容量Cfに基づいてゲートとソースま
たはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域に
おけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長ΔL
及び前記オーバーラップ領域におけるゲートと前記拡散
領域との間で形成されるオーバーラップ容量Covを求
める第5の処理とを有することを特徴とするMOSFE
Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュ
ータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにし
てもよい。
【0097】この記録媒体に記録されたプログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行させることによ
り、短チャネルMOSFETにおいても、正確にオーバ
ーラップ長ΔLを求めることができる。また同時にオー
バーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求めること
ができる。
【0098】また前記第2の処理の代わりに、前記複数
のCgc−Vg特性において任意の2つのゲート長L
m,Ln(m≠n)におけるゲート−ソース・ドレイン
間容量Cgcの差分をとり、その差分が最大値に対して
ある割合の値でのゲート電圧Vgの値を前記複数のCg
c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性
からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcの値Cxを求める第6の処理を有することを
特徴とするMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定方法をコンピュータに実行させるための
プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒
体に記録するようにしてもよい。
【0099】この記録媒体に記録されたプログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行させることによ
り、短チャネルMOSFETにおいても、正確にオーバ
ーラップ長ΔLを求めることができる。また同時にオー
バーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求めること
ができる。
【0100】また、前記第2の処理の代わりに、第1の
処理で求めた前記複数のCgc−Vg特性においてゲー
ト−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで
微分した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧Vgとの関係を
示す複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性を求める第7の
処理と、前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性の立ち
上がり点を求めて前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特
性においてゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート
電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−Vg特性か
らゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容
量Cgcの値Cxを求める第8の処理とを有することを
特徴とするMOSFETのオーバーラップ長・オーバー
ラップ容量測定方法をコンピュータに実行させるための
プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒
体に記録するようにしてもよい。この記録媒体に記録さ
れたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、
実行させることにより、短チャネルMOSFETにおい
ても、正確にオーバーラップ長ΔLを求めることができ
る。また同時にオーバーラップ容量Covおよびフリン
ジ容量を求めることができる。
【0101】前記第2の処理の代わりに、第1の処理で
求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分したゲ
ート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲート長
Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲー
ト電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性を求める第9の処理と、前記∂/∂Lg
(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性の立ち上がり点を求め
て前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに
対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値をVxとし、
かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲ
ート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める
第10の処理とを有することを特徴とするMOSFET
のオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュー
タにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにして
もよい。
【0102】この記録媒体に記録されたプログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行させることによ
り、短チャネルMOSFETにおいても、正確にオーバ
ーラップ長ΔLを求めることができる。また同時にオー
バーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求めること
ができる。
【0103】またMOS容量パターンのゲート電極と基
板間に印加される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関
係を示すC−V特性を求め、該C−V特性より前記直流
バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくな
る点におけるゲート電極の単位面積当たりのフラットバ
ンド容量CFBを求める第1の処理と、半導体基板の表面
部または該表面部のウェル内に形成された、オーバーラ
ップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲート長Lg
の異なる複数のMOSFETについて基板に直流バイア
ス電圧VSUBを印加し、かつゲート−ソース・ドレイン
間に直流バイアス電圧Vg、直流バイアス電圧VSUBお
よび交流電圧を印加すると共に、直流バイアス電圧VSU
Bを変化させながらVg=VSUB+VFBにおけるゲート−
基板間容量CGSUBを測定する第2の処理と、シミュレー
ションにより基板−ソース・ドレイン間のビルトインポ
テンシャルVbiを求める第3の処理と、前記ゲート−基
板間容量CGSUBを√(Vbi−VSUB)に対してプロット
して回帰直線を求め、該回帰直線におけるCGSUB軸の切
片の値がCFB・(Lg−2LSD)・Wであることからゲ
ートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオーバ
ーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオーバ
ーラップ長LSDを求める第4の処理とを有することを特
徴とするMOSFETのオーバーラップ長測定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュー
タにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにして
もよい。
【0104】この記録媒体に記録されたプログラムをコ
ンピュータシステムに読み込ませ、実行させることによ
り、基板に印加する直流バイアス電圧VSUBをソース・
ドレインが順バイアスされる限界まで順方向に追い込む
ようにして測定し、データ処理することができ、この結
果、容量測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成
される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基
板間におけるPN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0105】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0106】また、拡散層上のMOS容量パターンのゲ
ート電極と拡散層間に印加される直流バイアス電圧Vg
と容量Cとの関係を示すC−V特性を求め、該C−V特
性より前記直流バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧
VFBに等しくなる点におけるゲート電極の単位面積当た
りの対拡散層フラットバンド容量CFB'を 求める第1の
処理と、半導体基板の表面部または該表面部のウェル内
に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは
一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOSFET
について、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス
電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧としての
前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソース
・ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果に基づ
いてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート電
圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を求める
第2の処理と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート−ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート
電圧Vgにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcを求めてプロットすることに
よりCgc−Lg特性を求める第3の処理と、前記Cg
c−Lg特性のCgc軸の切片より片側のゲートフリン
ジ容量CFLを求める第4の処理と、MOSFETの基板
に印加する直流バイアス電圧VSUBを変化させながらゲ
ート電圧VgがVg=0におけるゲート−ソース・ドレ
イン間容量CGSDを測定する第5の処理と、シミュレー
ションにより基板−ソース・ドレイン間のビルトインポ
テンシャルVbiを求める第6の処理と、前記ゲート−ソ
ース・ドレイン間容量CGSDを√(Vbi−VSUB)に対し
てプロットしてCGSD−√(Vbi−VSUB)特性を求め、
該CGSD−√(Vbi−VSUB)特性におけるゲート−ソー
ス・ドレイン間容量CGSDの最小値がCFB'・LSD・W+
2CFLであることからゲートとソースまたはドレインと
なる拡散領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長
方向の長さであるオーバーラップ長LSDを求める第7の
処理とを有することを特徴とするMOSFETのオーバ
ーラップ長測定方法をコンピュータに実行させるための
プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒
体に記録するようにしてもよい。
【0107】このプログラムをコンピュータシステムに
読み込ませ、実行させることにより、基板に印加する直
流バイアス電圧VSUBをMOSFETがオン状態になる
限界まで順方向に追い込むようにして測定し、データ処
理することができ、この結果、容量測定におけるソース
・ドレイン−基板間に形成される空乏層の影響を抑制で
き、ソース・ドレイン−基板間におけるPN接合位置の
評価精度の向上が図れる。
【0108】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【0109】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明によれば、オーバーラップ長ΔLを求めるための
ゲート−ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの
探索を、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存
性が現れる分岐点から求めるようにしたので、短チャネ
ルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長Δ
Lを求めることができる。また同時にオーバーラップ容
量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0110】また請求項2乃至5に記載の発明によれ
ば、オーバーラップ長ΔLを求めるためのゲート−ソー
ス・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの探索を、複数
のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン
間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存性が現れる分
岐点から求めるようにしたので、短チャネルMOSFE
Tにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを求めるこ
とができる。また同時にオーバーラップ容量Covおよ
びフリンジ容量を求めることができる。
【0111】また請求項6に記載の発明によれば、基板
に印加する直流バイアス電圧VSUBをソース・ドレイン
が順バイアスされる限界まで順方向に追い込むようにし
て測定しているので、容量測定におけるソース・ドレイ
ン−基板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソー
ス・ドレイン−基板間のPN接合位置における評価精度
の向上が図れる。
【0112】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0113】また請求項7に記載の発明によれば、基板
に印加する直流バイアス電圧VSUBをMOSFETがオ
ン状態になる限界まで順方向に追い込むようにして測定
しているので、容量測定におけるソース・ドレイン−基
板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ド
レイン−基板間におけるPN接合位置の評価精度の向上
が図れる。
【0114】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【0115】また請求項8に記載の発明によれば、処理
手段により、オーバーラップ長ΔLを求めるためのゲー
ト−ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの探索
を、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
ドレイン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存性が
現れる分岐点から求めるようにしたので、短チャネルM
OSFETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを
求めることができる。また同時にオーバーラップ容量C
ovおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0116】請求項9乃至12に記載の発明によれば、
処理手段により、オーバーラップ長ΔLを求めるための
ゲート−ソース・ドレイン間容量容量Cgcの値Cxの
探索を、複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcのゲート長Lgに対する依存
性が現れる分岐点から求めるようにしたので、短チャネ
ルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長Δ
Lを求めることができる。また同時にオーバーラップ容
量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0117】請求項13に記載の発明によれば、計測手
段及び処理手段により基板に印加する直流バイアス電圧
VSUBをソース・ドレインが順バイアスされる限界まで
順方向に追い込むようにして測定し、データ処理するこ
とによりオーバーラップ長を求めるようにしたので、容
量測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成される
空乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基板間の
PN接合位置における評価精度の向上が図れる。
【0118】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0119】請求項14に記載の発明によれば、計測手
段及び処理手段により基板に印加する直流バイアス電圧
VSUBをMOSFETがオン状態になる限界まで順方向
に追い込むようにして測定し、データ処理することによ
りオーバーラップ長を求めるようにしているので、容量
測定におけるソース・ドレイン−基板間に形成される空
乏層の影響を抑制でき、ソース・ドレイン−基板間にお
けるPN接合位置の評価精度の向上が図れる。
【0120】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【0121】請求項15に記載の発明によれば、半導体
基板の表面部または該表面部のウェル内に形成されたゲ
ート長の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−
ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流
電圧を印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電
圧Vgを変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れ
る電流を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソース
・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示
す複数のCgc−Vg特性を求める第1の処理と、前記
複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する
依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第2の
処理と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧V
gにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcを求めてプロットすることによりC
gc−Lg特性を求める第3の処理と、前記第3の処理
により求めたCgc−Lg特性のCgc軸切片よりフリ
ンジ容量Cfを求める第4の処理と、前記Cgc−Lg
特性においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量C
fに基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡散
領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長
さであるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ
領域におけるゲートと前記拡散領域との間で形成される
オーバーラップ容量Covを求める第5の処理と、を有
することを特徴とするMOSFETのオーバーラップ長
・オーバーラップ容量測定方法をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムをコンピュータにより読み取り可
能な記録媒体に記録するようにしたので、このプログラ
ムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させるこ
とにより、短チャネルMOSFETにおいても、正確に
オーバーラップ長ΔLを求めることができる。また同時
にオーバーラップ容量Covおよびフリンジ容量を求め
ることができる。
【0122】請求項16に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、前記複数のCgc−Vg特性にお
いて任意の2つのゲート長Lm,Ln(m≠n)におけ
るゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの差分をと
り、その差分が最大値に対してある割合の値でのゲート
電圧Vgの値を前記複数のCgc−Vg特性においてゲ
ート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧値Vxと
し、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxで
のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求
める第6の処理を有することを特徴とする請求項1に記
載のMOSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ
容量測定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記
録するようにしたので、このプログラムをコンピュータ
システムに読み込ませ、実行させることにより、短チャ
ネルMOSFETにおいても、正確にオーバーラップ長
ΔLを求めることができる。また同時にオーバーラップ
容量Covおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0123】請求項17に記載の発明によれば、請求項
17に記載の発明によれば、前記第2の処理の代わり
に、第1の処理で求めた前記複数のCgc−Vg特性に
おいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧Vg
との関係を示す複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性を求
める第7の処理と、前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg
特性の立ち上がり点を求めて前記複数の∂Cgc/∂V
g−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第8の処理とを有
することを特徴とする請求項1に記載のMOSFETの
オーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法をコン
ピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ
により読み取り可能な記録媒体に記録するようにしたの
で、このプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行させることにより、短チャネルMOSFETに
おいても、正確にオーバーラップ長ΔLを求めることが
できる。また同時にオーバーラップ容量Covおよびフ
リンジ容量を求めることができる。
【0124】請求項18に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg
特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/
∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係
を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求
める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性の立ち上がり点を求めて前記複数のCg
c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
れるゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−
Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ド
レイン間容量Cgcの値Cxを求める第10の処理と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSF
ETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法
をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピ
ュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するように
したので、このプログラムをコンピュータシステムに読
み込ませ、実行させることにより、短チャネルMOSF
ETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを求める
ことができる。また同時にオーバーラップ容量Covお
よびフリンジ容量を求めることができる。
【0125】請求項19に記載の発明によれば、前記第
2の処理の代わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg
特性のゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート
電圧Vgで微分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/
∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係
を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求
める第9の処理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性においてピークが生じるゲート電圧の値
Vpと、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特
性における半値幅をVw、定数をk(1.0<k<1.5)と
してVx=Vp−k・Vwとして求まるゲート電圧値V
xを前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lg
に対する依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前
記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−
ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第11
の処理とを有することを特徴とする請求項1に記載のM
OSFETのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測
定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録する
ようにしたので、このプログラムをコンピュータシステ
ムに読み込ませ、実行させることにより、短チャネルM
OSFETにおいても、正確にオーバーラップ長ΔLを
求めることができる。また同時にオーバーラップ容量C
ovおよびフリンジ容量を求めることができる。
【0126】請求項20に記載の発明によれば、MOS
容量パターンのゲート電極と基板間に印加される直流バ
イアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を求
め、該C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフラ
ットバンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電極
の単位面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める第
1の処理と、半導体基板の表面部または該表面部のウェ
ル内に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート幅
Wは一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOSF
ETについて基板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、
かつゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧V
g、直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧を印加する
と共に、直流バイアス電圧VSUBを変化させながらVg
=VSUB+VFBにおけるゲート−基板間容量CGSUBを測
定する第2の処理と、シミュレーションにより基板−ソ
ース・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求め
る第3の処理と、前記ゲート−基板間容量CGSUBを√
(Vbi−VSUB)に対してプロットして回帰直線を求
め、該回帰直線におけるCGSUB軸の切片の値がCFB・
(Lg−2LSD)・Wであることからゲートとソースま
たはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域に
おけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長LSD
を求める第4の処理とを有することを特徴とするMOS
FETのオーバーラップ長測定方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムをコンピュータにより読み取
り可能な記録媒体に記録するようにしたので、このプロ
グラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させ
ることにより、基板に印加する直流バイアス電圧VSUB
をソース・ドレインが順バイアスされる限界まで順方向
に追い込むようにして測定し、データ処理することがで
き、この結果、容量測定におけるソース・ドレイン−基
板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソース・ド
レイン−基板間におけるPN接合位置の評価精度の向上
が図れる。
【0127】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=VSUB+VFB)するようにしたので、ソ
ース・ドレイン−基板間に形成される空乏層がPN接合
に平行な形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が
少なくなる。したがって、冶金学的接合位置に近いオー
バーラップ長を求めることができる。
【0128】請求項21に記載の発明によれば、拡散層
上のMOS容量パターンのゲート電極と拡散層間に印加
される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC
−V特性を求め、該C−V特性より前記直流バイアス電
圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけ
るゲート電極の単位面積当たりの対拡散層フラットバン
ド容量CFB'を 求める第1の処理と、半導体基板の表面
部または該表面部のウェル内に形成された、オーバーラ
ップ長LSD及びゲート幅Wは一定であってゲート長Lg
の異なる複数のMOSFETについて、ゲート−ソース
・ドレイン間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を
印加し、ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vg
を変化させてゲート−ソース・ドレイン間に流れる電流
を計測し、該計測結果に基づいてゲート−ソース・ドレ
イン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複数
のCgc−Vg特性を求める第2の処理と、前記複数の
Cgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲート
長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間容量Cgc
を求めてプロットすることによりCgc−Lg特性を求
める第3の処理と、前記Cgc−Lg特性のCgc軸の
切片より片側のゲートフリンジ容量CFLを求める第4の
処理と、MOSFETの基板に印加する直流バイアス電
圧VSUBを変化させながらゲート電圧VgがVg=0に
おけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測定す
る第5の処理と、シミュレーションにより基板−ソース
・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求める第
6の処理と、前記ゲート−ソース・ドレイン間容量CGS
Dを√(Vbi−VSUB)に対してプロットしてCGSD−√
(Vbi−VSUB)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−VSU
B)特性におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSD
の最小値がCFB'・LSD・W+2CFLであることからゲ
ートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオーバ
ーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオーバ
ーラップ長LSDを求める第7の処理とを有することを特
徴とするMOSFETのオーバーラップ長測定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュー
タにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにした
ので、このプログラムをコンピュータシステムに読み込
ませ、実行させることにより、基板に印加する直流バイ
アス電圧VSUBをMOSFETがオン状態になる限界ま
で順方向に追い込むようにして測定し、データ処理する
ことができ、この結果、容量測定におけるソース・ドレ
イン−基板間に形成される空乏層の影響を抑制でき、ソ
ース・ドレイン−基板間におけるPN接合位置の評価精
度の向上が図れる。
【0129】またMOSFETの容量測定の対象となる
領域のエネルギーバンドがフラットになるようにバイア
ス設定(Vg=0V)するようにしたので、ソース・ド
レイン−基板間に形成される空乏層がPN接合に平行な
形で分布し、PN接合位置決定に対する擾乱が少なくな
る。したがって、冶金学的接合位置に近いオーバーラッ
プ長を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るMOSFET
のオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置の電
気的構成を示すブロック図。
【図2】 図1における電気計測装置の構成を示す回路
図。
【図3】 図1におけるデータ処理装置の処理内容を示
すフローチャート。
【図4】 電気計測装置によるMOSFETの各部の計
測結果に基づいて得られたゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示すCgc−V
g特性図。
【図5】 Cgc−Vg特性より求められたdCgc/
dVgとゲート電圧Vgとの関係を示すdCgc/dV
g−Vg特性図。
【図6】 MOSFETのゲート長Lgに対するゲート
−ソース・ドレイン容量Cgcの関係を示すCgc−L
g特性図。
【図7】 電気計測装置によるMOSFETの各部の計
測結果に基づいて得られたゲート−ソース・ドレイン間
容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示すCgc−V
g特性の実測図。
【図8】 図7に示すCgc−Vg特性の差分を示す特
性図。
【図9】 図7に示すCgc−Vg特性の微分特性を示
す図。
【図10】 図7に示すCgc−Vg特性に基づいて得
られMOSFETのゲート長Lgに対するゲート−ソー
ス・ドレイン間容量Cgcの関係を示す特性図。
【図11】 本発明の第2の実施形態に係るMOSFE
Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置の
データ処理装置の処理内容を示すフローチャート。
【図12】 図5に示すdCgc/dVg−Vg特性を
ゲート長Lgで微分することにより得られる∂/∂Lg
(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す
∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性図。
【図13】 MOSFETのゲート長Lgに対するゲー
ト−ソース・ドレイン間容量Cgcの関係を示すCgc
−Lg特性図。
【図14】 電気計測装置によるMOSFETの各部の
計測結果に基づいて得られたゲート−ソース・ドレイン
間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示すCgc−
Vg特性の実測例を示す特性図。
【図15】 図14に示すCgc−Vg特性から得られ
る∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲート電圧Vgと
の関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特
性図。
【図16】 図15に示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂V
g)−Vg特性のうち、ゲート長が最大のMOSFET
の特性と、ゲート長が最小のMOSFETの特性との差
分を示す特性を示す図。
【図17】 図14に示すCgc−Vg特性に基づいて
得られMOSFETのゲート長Lgに対するゲート−ソ
ース・ドレイン間容量Cgcの関係を示す特性図。
【図18】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置における電気計測装置の構成を示す回
路図。
【図19】 図19(a)はMOSキャパシタの構造を
示す説明図、図19(b)は拡散層上に形成されたMO
Sキャパシタの構造を示す説明図。
【図20】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置におけるデータ処理装置の処理内容を
示すフローチャート。
【図21】 MOSキャパシタのC−V特性を示す特性
図。
【図22】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置にによるオーバーラップ長計測時にお
けるMOSFETのソース・ドレイン−基板間において
形成される空乏層の状態を示す説明図。
【図23】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置にによるオーバーラップ長計測時にお
けるMOSFETのゲート−基板間容量CGSUBを√(V
bi−VSUB)に対してプロットした特性図。
【図24】 本発明の第4の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置におけるデータ処理装置の処理内容を
示すフローチャート。
【図25】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置にによるオーバーラップ長計測時にお
けるMOSFETのソース・ドレイン−基板間において
形成される空乏層の状態を示す説明図。
【図26】 本発明の第3の実施の形態に係るオーバー
ラップ長測定装置にによるオーバーラップ長計測時にお
けるMOSFETのゲート−基板間容量CGSUBを√(V
bi−VSUB)に対してプロットした特性図。
【図27】 従来のオーバーラップ長測定方法によりオ
ーバーラップ長を測定する際に用いられたデバイスの構
造を示す断面図。
【図28】 図27に示す各デバイスのゲート電圧に対
するゲート−基板間容量の測定結果を示す特性図。
【符号の説明】
1 被測定素子群 2 電気計測装置 3 入力装置 4 記録媒体 5 データ処理装置 6 記憶装置 7 出力装置 21 素子取付部 22 計測部 221 可変直流バイアス電圧源 222 交流電圧源 223 電圧計 224 電流計 225 可変直流バイアス電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/00 Fターム(参考) 2G003 AA02 AB00 AB07 AH01 2G028 AA01 BB13 CG07 CG30 DH03 DH05 5F048 AB10 AC03 BA01 BB03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面部または該表面部のウ
    ェル内に形成されたゲート長の異なる複数のMOSFE
    Tについて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイア
    ス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧として
    の前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソー
    ス・ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果に基
    づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート
    電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を求め
    る第1の処理と、 前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対
    する依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、か
    つ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲー
    ト−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第
    2の処理と、 前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
    ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおけ
    る各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間
    容量Cgcを求めてプロットすることによりCgc−L
    g特性を求める第3の処理と、 前記第3の処理により求めたCgc−Lg特性のCgc
    軸切片よりフリンジ容量Cfを求める第4の処理と、 前記Cgc−Lg特性においてCgc=Cxとなる点か
    らフリンジ容量Cfに基づいてゲートとソースまたはド
    レインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域における
    ゲート長方向の長さであるオーバーラップ長ΔL及び前
    記オーバーラップ領域におけるゲートと前記拡散領域と
    の間で形成されるオーバーラップ容量Covを求める第
    5の処理と、を有することを特徴とするMOSFETの
    オーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の処理の代わりに、前記複数の
    Cgc−Vg特性において任意の2つのゲート長Lm,
    Ln(m≠n)におけるゲート−ソース・ドレイン間容
    量Cgcの差分をとり、その差分が最大値に対してある
    割合の値でのゲート電圧Vgの値を前記複数のCgc−
    Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れる
    ゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性から
    ゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量
    Cgcの値Cxを求める第6の処理、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の処理の代わりに、第1の処理
    で求めた前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−
    ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分
    した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧Vgとの関係を示す
    複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性を求める第7の処理
    と、 前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性の分岐点を求め
    て前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲー
    ト長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値を
    Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値
    Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値C
    xを求める第8の処理と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の処理の代わりに、第1の処理
    で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイン
    間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分した
    ゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲート
    長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲ
    ート電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂
    Vg)−Vg特性を求める第9の処理と、 前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性の立ち
    上がり点を求めて前記複数のCgc−Vg特性において
    ゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vgの
    値をVxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電
    圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの
    値Cxを求める第10の処理と、を有することを特徴と
    する請求項1に記載のMOSFETのオーバーラップ長
    ・オーバーラップ容量測定方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の処理の代わりに、第1の処理
    で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイン
    間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分した
    ゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲート
    長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)とゲ
    ート電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/∂
    Vg)−Vg特性を求める第9の処理と、 前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性におい
    てピークが生じるゲート電圧の値Vpと、前記∂/∂L
    g(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性における半値幅をV
    w、定数をk(1.0<k<1.5)としてVx=Vp−k・
    Vwとして求まるゲート電圧値Vxを前記複数のCgc
    −Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
    るゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性か
    らゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容
    量Cgcの値Cxを求める第11の処理と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法。
  6. 【請求項6】 MOS容量パターンのゲート電極と基板
    間に印加される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関係
    を示すC−V特性を求め、該C−V特性より前記直流バ
    イアス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくなる
    点におけるゲート電極の単位面積当たりのフラットバン
    ド容量CFBを求める第1の処理と、 半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に形成さ
    れた、オーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは一定であ
    ってゲート長Lgの異なる複数のMOSFETについて
    基板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、かつゲート−
    ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vg、直流バイ
    アス電圧VSUBおよび交流電圧を印加すると共に、直流
    バイアス電圧VSUBを変化させながらVg=VSUB+VFB
    におけるゲート−基板間容量CGSUBを測定する第2の処
    理と、 シミュレーションにより基板−ソース・ドレイン間のビ
    ルトインポテンシャルVbiを求める第3の処理と、 前記ゲート−基板間容量CGSUBを√(Vbi−VSUB)に
    対してプロットして回帰直線を求め、該回帰直線におけ
    るCGSUB軸の切片の値がCFB・(Lg−2LSD)・Wで
    あることからゲートとソースまたはドレインとなる拡散
    領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長
    さであるオーバーラップ長LSDを求める第4の処理と、 を有することを特徴とするMOSFETのオーバーラッ
    プ長測定方法。
  7. 【請求項7】 拡散層上のMOS容量パターンのゲート
    電極と拡散層間に印加される直流バイアス電圧Vgと容
    量Cとの関係を示すC−V特性を求め、該C−V特性よ
    り前記直流バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧VFB
    に等しくなる点におけるゲート電極の単位面積当たりの
    対拡散層フラットバンド容量CFB'を求める第1の処理
    と、 半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に形成さ
    れた、オーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは一定であ
    ってゲート長Lgの異なる複数のMOSFETについ
    て、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧V
    gおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧としての前記直
    流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソース・ドレ
    イン間に流れる電流を計測し、該計測結果に基づいてゲ
    ート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vg
    との関係を示す複数のCgc−Vg特性を求める第2の
    処理と、 前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
    ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおけ
    る各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間
    容量Cgcを求めてプロットすることによりCgc−L
    g特性を求める第3の処理と、 前記Cgc−Lg特性のCgc軸の切片より片側のゲー
    トフリンジ容量CFLを求める第4の処理と、 MOSFETの基板に印加する直流バイアス電圧VSUB
    を変化させながらゲート電圧VgがVg=0におけるゲ
    ート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測定する第5の
    処理と シミュレーションにより基板−ソース・ドレイン間のビ
    ルトインポテンシャルVbiを求める第6の処理と、 前記ゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを√(Vbi
    −VSUB)に対してプロットしてCGSD−√(Vbi−VSU
    B)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−VSUB)特性にお
    けるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDの最小値が
    CFB'・LSD・W+2CFLであることからゲートとソー
    スまたはドレインとなる拡散領域とのオーバーラップ領
    域におけるゲート長方向の長さであるオーバーラップ長
    LSDを求める第7の処理と、 を有することを特徴とするMOSFETのオーバーラッ
    プ長測定方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面部または該表面部のウ
    ェル内に形成されたゲート長の異なる複数のMOSFE
    Tについて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイア
    ス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧として
    の前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソー
    ス・ドレイン間に流れる電流を計測する計測手段と、 前記計測手段の計測結果に基づいてゲート−ソース・ド
    レイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す複
    数のCgc−Vg特性を求める第1の処理と、前記複数
    のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存
    性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、かつ前記C
    gc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソー
    ス・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第2の処理
    と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソー
    ス・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgに
    おける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイ
    ン間容量Cgcを求めてプロットすることによりCgc
    −Lg特性を求める第3の処理と、前記第3の処理によ
    り求めたCgc−Lg特性のCgc軸切片よりフリンジ
    容量Cfを求める第4の処理と、前記Cgc−Lg特性
    においてCgc=Cxとなる点からフリンジ容量Cfに
    基づいてゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域
    とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さで
    あるオーバーラップ長ΔL及び前記オーバーラップ領域
    におけるゲートと前記拡散領域との間で形成されるオー
    バーラップ容量Covを求める第5の処理とを行う処理
    手段と、を有することを特徴とするMOSFETのオー
    バーラップ長・オーバーラップ容量測定装置。
  9. 【請求項9】 前記処理手段は、前記第2の処理の代わ
    りに、前記複数のCgc−Vg特性において任意の2つ
    のゲート長Lm,Ln(m≠n)におけるゲート−ソー
    ス・ドレイン間容量Cgcの差分をとり、その差分が最
    大値に対してある割合の値でのゲート電圧Vgの値を前
    記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対す
    る依存性が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cg
    c−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース
    ・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第6の処理を
    行うことを特徴とする請求項8に記載のMOSFETの
    オーバーラップ長・オーバーラップ容量測定装置。
  10. 【請求項10】 前記処理手段は、前記第2の処理の代
    わりに、第1の処理で求めた前記複数のCgc−Vg特
    性においてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcをゲ
    ート電圧Vgで微分した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧
    Vgとの関係を示す複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性
    を求める第7の処理と、前記複数の∂Cgc/∂Vg−
    Vg特性の分岐点を求めて前記複数の∂Cgc/∂Vg
    −Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
    るゲート電圧Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−V
    g特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレ
    イン間容量Cgcの値Cxを求める第8の処理とを行う
    ことを特徴とする請求項8に記載のMOSFETのオー
    バーラップ長・オーバーラップ容量測定装置。
  11. 【請求項11】 前記処理手段は、前記第2の処理の代
    わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg特性のゲート
    −ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微
    分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレイン間容量C
    gcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/∂Lg(∂C
    gc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂
    Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求める第9の処
    理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性
    の立ち上がり点を求めて前記複数のCgc−Vg特性に
    おいてゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧
    Vgの値をVxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲ
    ート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量C
    gcの値Cxを求める第10の処理とを行うことを特徴
    とする請求項8に記載のMOSFETのオーバーラップ
    長・オーバーラップ容量測定装置。
  12. 【請求項12】 前記処理手段は、前記第2の処理の代
    わりに、第1の処理で求めたCgc−Vg特性のゲート
    −ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微
    分し、かつ微分したゲート−ソース・ドレイン間容量C
    gcを更に、ゲート長Lgで微分した∂/∂Lg(∂C
    gc/∂Vg)とゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂
    Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性を求める第9の処
    理と、前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性
    においてピークが生じるゲート電圧の値Vpと、前記∂
    /∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性における半値
    幅をVw、定数をk(1.0<k<1.5)としてVx=Vp
    −k・Vwとして求まるゲート電圧値Vxを前記複数の
    Cgc−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性
    が現れるゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg
    特性からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイ
    ン間容量Cgcの値Cxを求める第11の処理とを行う
    ことを特徴とする請求項8に記載のMOSFETのオー
    バーラップ長・オーバーラップ容量測定装置。
  13. 【請求項13】 MOS容量パターンのC−V特性を測
    定する際には、MOS容量パターンのゲート電極と基板
    間に交流電圧および直流バイアス電圧Vgを印加し、M
    OS容量パターンのゲート電極と基板間に流れる電流お
    よび前記ゲート電極と基板との間に印加される電圧を計
    測し、半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に
    形成されたゲート長Lgの異なる複数のMOSFETに
    ついてゲート−基板間容量CGSUBを測定する際には、基
    板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、かつゲート−ソ
    ース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vg、直流バイア
    ス電圧VSUBおよび交流電圧を印加すると共に、直流バ
    イアス電圧VSUBを変化させて前記複数のMOSFET
    のゲート−基板間に流れる電流を計測する計測手段と、 前記計測手段の計測結果に基づいて、前記MOS容量パ
    ターンのゲート電極と基板間に印加される直流バイアス
    電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を求め、該
    C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフラットバ
    ンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電極の単位
    面積当たりのフラットバンド容量CFBを求める第1の処
    理と、前記半導体基板の表面部または該表面部のウェル
    内に形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート幅は
    一定であってゲート長Lgの異なる複数のMOSFET
    について基板に直流バイアス電圧VSUBが印加され、か
    つゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧V
    g、直流バイアス電圧VSUBおよび交流電圧が印加され
    ると共に、直流バイアス電圧VSUBを変化させた際に得
    られたVg=VSUB+VFBにおけるゲート−基板間に流
    れる電流に基づいてゲート−基板間容量CGSUBを求める
    第2の処理と、シミュレーションにより基板−ソース・
    ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求める第3
    の処理と、前記ゲート−基板間容量CGSUBを√(Vbi−
    VSUB)に対してプロットして回帰直線を求め、該回帰
    直線におけるCGSUB軸の切片の値がCFB・(Lg−2L
    SD)・Wであることからゲートとソースまたはドレイン
    となる拡散領域とのオーバーラップ領域におけるゲート
    長方向の長さであるオーバーラップ長LSDを求める第4
    の処理とを行う処理手段と、 を有することを特徴とするMOSFETのオーバーラッ
    プ長測定装置。
  14. 【請求項14】 MOS容量パターンのC−V特性を測
    定する際には、拡散層上のMOS容量パターンのゲート
    電極と拡散層間に交流電圧および直流バイアス電圧Vg
    を印加し、MOS容量パターンのゲート電極と拡散層間
    に流れる電流および前記ゲート電極と拡散層との間に印
    加される電圧を計測し、半導体基板の表面部または該表
    面部のウェル内に形成されたゲート長Lgの異なる複数
    のMOSFETについてゲート−ソース・ドレイン間容
    量Cgcを測定する際には、ゲート−ソース・ドレイン
    間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲ
    ート電圧としての前記直流バイアス電圧Vgもしくは基
    板に印加する直流バイアス電圧VSUBを変化させてゲー
    ト−ソース・ドレイン間に流れる電流を計測する計測手
    段と、前記計測手段の計測結果に基づいて、前記MOS
    容量パターンのゲート電極と拡散層間に印加される直流
    バイアス電圧Vgと容量Cとの関係を示すC−V特性を
    求め、該C−V特性より前記直流バイアス電圧Vgがフ
    ラットバンド電圧VFBに等しくなる点におけるゲート電
    極の単位面積当たりの対拡散層フラットバンド容量CF
    B'を求める第1の処理と、半導体基板の表面部または該
    表面部のウェル内に形成された、オーバーラップ長LSD
    及びゲート幅Wは一定であってゲート長Lgの異なる複
    数のMOSFETについて、ゲート−ソース・ドレイン
    間に直流バイアス電圧Vgおよび交流電圧が印加され、
    ゲート電圧としての前記直流バイアス電圧Vgを変化さ
    せた際に前記計測手段により計測されたゲート−ソース
    ・ドレイン間に流れる電流に基づいてゲート−ソース・
    ドレイン間容量Cgcとゲート電圧Vgとの関係を示す
    複数のCgc−Vg特性を求める第2の処理と、前記複
    数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・ドレイ
    ン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおける各ゲ
    ート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間容量C
    gcを求めてプロットすることによりCgc−Lg特性
    を求める第3の処理と、前記Cgc−Lg特性のCgc
    軸の切片より片側のゲートフリンジ容量CFLを求める第
    4の処理と、MOSFETの基板に印加する直流バイア
    ス電圧VSUBを変化させながらゲート電圧VgがVg=
    0におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測
    定する第5の処理と、シミュレーションにより基板−ソ
    ース・ドレイン間のビルトインポテンシャルVbiを求め
    る第6の処理と、前記ゲート−ソース・ドレイン間容量
    CGSDを√(Vbi−VSUB)に対してプロットしてCGSD
    −√(Vbi−VSUB)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−
    VSUB)特性におけるゲート−ソース・ドレイン間容量
    CGSDの最小値がCFB'・LSD・W+2CFLであることか
    らゲートとソースまたはドレインとなる拡散領域とのオ
    ーバーラップ領域におけるゲート長方向の長さであるオ
    ーバーラップ長LSDを求める第7の処理とを行う処理手
    段と、を有することを特徴とするMOSFETのオーバ
    ーラップ長測定装置。
  15. 【請求項15】 半導体基板の表面部または該表面部の
    ウェル内に形成されたゲート長の異なる複数のMOSF
    ETについて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイ
    アス電圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧とし
    ての前記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソ
    ース・ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果に
    基づいてゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲー
    ト電圧Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を求
    める第1の処理と、 前記複数のCgc−Vg特性においてゲート長Lgに対
    する依存性が現れるゲート電圧Vgの値Vxを求め、か
    つ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値Vxでのゲー
    ト−ソース・ドレイン間容量Cgcの値Cxを求める第
    2の処理と、前記複数のCgc−Vg特性においてゲー
    ト−ソース・ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電
    圧Vgにおける各ゲート長Lgに対するゲート−ソース
    ・ドレイン間容量Cgcを求めてプロットすることによ
    りCgc−Lg特性を求める第3の処理と、 前記第3の処理により求めたCgc−Lg特性のCgc
    軸切片よりフリンジ容量Cfを求める第4の処理と、 前記Cgc−Lg特性においてCgc=Cxとなる点か
    らフリンジ容量Cfに基づいてゲートとソースまたはド
    レインとなる拡散領域とのオーバーラップ領域における
    ゲート長方向の長さであるオーバーラップ長ΔL及び前
    記オーバーラップ領域におけるゲートと前記拡散領域と
    の間で形成されるオーバーラップ容量Covを求める第
    5の処理と、を有することを特徴とするMOSFETの
    オーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記第2の処理の代わりに、前記複数
    のCgc−Vg特性において任意の2つのゲート長L
    m,Ln(m≠n)におけるゲート−ソース・ドレイン
    間容量Cgcの差分をとり、その差分が最大値に対して
    ある割合の値でのゲート電圧Vgの値を前記複数のCg
    c−Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現
    れるゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性
    からゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間
    容量Cgcの値Cxを求める第6の処理、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記第2の処理の代わりに、第1の処
    理で求めた前記複数のCgc−Vg特性においてゲート
    −ソース・ドレイン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微
    分した∂Cgc/∂Vgとゲート電圧Vgとの関係を示
    す複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性を求める第7の処
    理と、 前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性の分岐点を求め
    て前記複数の∂Cgc/∂Vg−Vg特性においてゲー
    ト長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vgの値を
    Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電圧値
    Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの値C
    xを求める第8の処理と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記第2の処理の代わりに、第1の処
    理で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイ
    ン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分し
    たゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲー
    ト長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)と
    ゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/
    ∂Vg)−Vg特性を求める第9の処理と、 前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性の立ち
    上がり点を求めて前記複数のCgc−Vg特性において
    ゲート長Lgに対する依存性が現れるゲート電圧Vgの
    値をVxとし、かつ前記Cgc−Vg特性からゲート電
    圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcの
    値Cxを求める第10の処理と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記第2の処理の代わりに、第1の処
    理で求めたCgc−Vg特性のゲート−ソース・ドレイ
    ン間容量Cgcをゲート電圧Vgで微分し、かつ微分し
    たゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcを更に、ゲー
    ト長Lgで微分した∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)と
    ゲート電圧Vgとの関係を示す∂/∂Lg(∂Cgc/
    ∂Vg)−Vg特性を求める第9の処理と、 前記∂/∂Lg(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性におい
    てピークが生じるゲート電圧の値Vpと、前記∂/∂L
    g(∂Cgc/∂Vg)−Vg特性における半値幅をV
    w、定数をk(1.0<k<1.5)としてVx=Vp−k・
    Vwとして求まるゲート電圧値Vxを前記複数のCgc
    −Vg特性においてゲート長Lgに対する依存性が現れ
    るゲート電圧値Vxとし、かつ前記Cgc−Vg特性か
    らゲート電圧値Vxでのゲート−ソース・ドレイン間容
    量Cgcの値Cxを求める第11の処理と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のMOSFE
    Tのオーバーラップ長・オーバーラップ容量測定方法を
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 MOS容量パターンのゲート電極と基
    板間に印加される直流バイアス電圧Vgと容量Cとの関
    係を示すC−V特性を求め、該C−V特性より前記直流
    バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧VFBに等しくな
    る点におけるゲート電極の単位面積当たりのフラットバ
    ンド容量CFBを求める第1の処理と、 半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に形成さ
    れた、オーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは一定であ
    ってゲート長Lgの異なる複数のMOSFETについて
    基板に直流バイアス電圧VSUBを印加し、かつゲート−
    ソース・ドレイン間に直流バイアス電圧Vg、直流バイ
    アス電圧VSUBおよび交流電圧を印加すると共に、直流
    バイアス電圧VSUBを変化させながらVg=VSUB+VFB
    におけるゲート−基板間容量CGSUBを測定する第2の処
    理と、 シミュレーションにより基板−ソース・ドレイン間のビ
    ルトインポテンシャルVbiを求める第3の処理と、 前記ゲート−基板間容量CGSUBを√(Vbi−VSUB)に
    対してプロットして回帰直線を求め、該回帰直線におけ
    るCGSUB軸の切片の値がCFB・(Lg−2LSD)・Wで
    あることからゲートとソースまたはドレインとなる拡散
    領域とのオーバーラップ領域におけるゲート長方向の長
    さであるオーバーラップ長LSDを求める第4の処理と、 を有することを特徴とするMOSFETのオーバーラッ
    プ長測定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録
    媒体。
  21. 【請求項21】 拡散層上のMOS容量パターンのゲー
    ト電極と拡散層間に印加される直流バイアス電圧Vgと
    容量Cとの関係を示すC−V特性を求め、該C−V特性
    より前記直流バイアス電圧Vgがフラットバンド電圧V
    FBに等しくなる点におけるゲート電極の単位面積当たり
    の対拡散層フラットバンド容量CFB'を 求める第1の処
    理と、半導体基板の表面部または該表面部のウェル内に
    形成された、オーバーラップ長LSD及びゲート幅Wは一
    定であってゲート長Lgの異なる複数のMOSFETに
    ついて、ゲート−ソース・ドレイン間に直流バイアス電
    圧Vgおよび交流電圧を印加し、ゲート電圧としての前
    記直流バイアス電圧Vgを変化させてゲート−ソース・
    ドレイン間に流れる電流を計測し、該計測結果に基づい
    てゲート−ソース・ドレイン間容量Cgcとゲート電圧
    Vgとの関係を示す複数のCgc−Vg特性を求める第
    2の処理と、 前記複数のCgc−Vg特性においてゲート−ソース・
    ドレイン間容量Cgcが飽和するゲート電圧Vgにおけ
    る各ゲート長Lgに対するゲート−ソース・ドレイン間
    容量Cgcを求めてプロットすることによりCgc−L
    g特性を求める第3の処理と、 前記Cgc−Lg特性のCgc軸の切片より片側のゲー
    トフリンジ容量CFLを求める第4の処理と、 MOSFETの基板に印加する直流バイアス電圧VSUB
    を変化させながらゲート電圧VgがVg=0におけるゲ
    ート−ソース・ドレイン間容量CGSDを測定する第5の
    処理とシミュレーションにより基板−ソース・ドレイン
    間のビルトインポテンシャルVbiを求める第6の処理
    と、前記ゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDを√
    (Vbi−VSUB)に対してプロットしてCGSD−√(Vbi
    −VSUB)特性を求め、該CGSD−√(Vbi−VSUB)特
    性におけるゲート−ソース・ドレイン間容量CGSDの最
    小値がCFB'・LSD・W+2CFLであることからゲート
    とソースまたはドレインとなる拡散領域とのオーバーラ
    ップ領域におけるゲート長方向の長さであるオーバーラ
    ップ長LSDを求める第7の処理と、を有することを特徴
    とするMOSFETのオーバーラップ長測定方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータにより読み取り可能な記録媒体。
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