JP2000215521A - 光情報媒体とその製造方法 - Google Patents

光情報媒体とその製造方法

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JP2000215521A
JP2000215521A JP11015427A JP1542799A JP2000215521A JP 2000215521 A JP2000215521 A JP 2000215521A JP 11015427 A JP11015427 A JP 11015427A JP 1542799 A JP1542799 A JP 1542799A JP 2000215521 A JP2000215521 A JP 2000215521A
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JP11015427A
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Kenji Nakajima
健志 中島
Sukehisa Tomizawa
祐寿 富澤
Toru Fujii
徹 藤井
Toshiaki Tajima
俊明 田島
Makoto Negishi
良 根岸
Emiko Hamada
恵美子 浜田
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済の廃棄された光情報媒体から資源を回
収するに当たり、2枚のディスクを容易に分離できると
共に、分離したディスクに除去が困難が接着剤が残らな
いようにする。 【解決手段】 光情報媒体は、円板状の第一と第二の基
板1、5を貼り合わせ、少なくとも一方の基板1に信号
が記録され、または信号を記録し得るものである。この
光情報媒体は、互いに重ね合わせられた第一の基板1及
び第二の基板5と、重ね合わせられた第一の基板1及び
第二の基板5の少なくとも外周部に嵌め込まれ、これら
第一の基板1及び第二の基板5を互いに固定する弾性体
からなる固定リング11とを有する。第一と第二の基板
1、5は非接着状態で重ね合わせられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に再生可能
な情報が記録し得る光情報媒体とその製造方法に関し、
特に2枚の基板を貼り合わせた形態を有し、使用後の資
材の回収と再利用が容易な光情報媒体とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の短波長レーザーの開発と実用化に
伴い、より高密度な記録再生を可能とするDVD(Digi
tal Versatile Disc)の規格の標準化に伴い、その実用
化が進んでいる。このDVDでは、その少なくとも一方
の主面にデータ記録領域が設定され、このデータ記録領
域に情報記録手段であるピットが形成され、その上に金
属膜からなる反射層が形成されている。
【0003】前記DVDでは、現在最も一般的な光情報
媒体の規格であるCD(Compact Disc)と比較して、高
密度化のために異なる規格が定められている。例えば、
ディスクの反り等に対応するため、0.6mm厚という
CDの約半分の厚さのディスクが採用されている。た
だ、ディスク厚1.2mmのCDとの寸法上の互換性を
確保するため、2枚のディスクの貼り合わせ構造となっ
ている。DVD規格では、1枚のディスクに標準で最大
記録容量約4.7GB、映像と音声が平均約133分収
録することを規格化している。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】前記のような高密
度記録媒体であるDVDでは、前述の通り、ディスク厚
1.2mmのCDとの寸法上の互換性を確保するため、
2枚のディスクを貼り合わせた構造となっている。この
ディスクの貼り合わせのためには、接着剤が使用されて
いる。
【0005】近年、地球環境の保全の観点から産業分野
における資源やエネルギーの節約が社会的な要請となっ
ている。典型的な工業製品である光情報媒体もまた、そ
のような社会的な要請に応えることができる製品とする
ことが望まれている。具体的には、光情報媒体はディス
クの基板となる樹脂、反射層となる金属等を含んでお
り、使用済の廃棄された光情報媒体からこれらの資源を
容易に回収し、再利用することができることが望まし
い。ところが、前述のように、2枚のディスクを接着剤
で貼り合わせてしまうと、2枚のディスクの分離が極め
て困難である。また分離できても、2枚のディスクの貼
り合わせ面に接着剤が残るため、これを除去することも
困難である。
【0006】本発明では、このような2枚のディスクを
貼り合わせた構造を有する光情報媒体の資材を再利用す
るときの課題に鑑み、その目的は、2枚のディスクを貼
り合わせた構造を有する光情報媒体において、使用済の
廃棄された光情報媒体から資源を回収するに当たり、2
枚のディスクを容易に分離できると共に、分離したディ
スクに除去が困難が接着剤が残らないようにすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、接着剤を使用せずに、2枚の基板1、
5を貼り合わせることができる手段を講じた。より具体
的には、2枚の基板1、5を非接着状態で重ね合わせ、
これら基板1、5の少なくとも外周部に弾性部材からな
る固定部材11を嵌め込み、この固定部材11で重ね合
わせた一対の基板1、5を互いに固定するようにした。
これにより、固定部材11を基板1、5の外周部から取
り外すことで、基板1、5を容易に分離できるようにし
た。
【0008】すなわち、本発明による光情報媒体は、円
板状の第一と第二の基板1、5を貼り合わせ、少なくと
も一方の基板1に信号が記録され、または信号を記録し
得るものであって、互いに重ね合わせられた第一の基板
1及び第二の基板5と、重ね合わせられた第一の基板1
及び第二の基板5の少なくとも外周部に嵌め込まれ、こ
れら第一の基板1及び第二の基板5を互いに固定する固
定部材11とを有することを特徴とする。第一と第二の
基板1、5は非接着状態で重ね合わせられている。
【0009】この光情報媒体では、第一と第二の基板
1、5が非接着状態で重ね合わせられ、この重ね合わせ
られた第一の基板1及び第二の基板5が、それらの少な
くとも外周部に嵌め込まれた固定部材11で互いに固定
されている。このため、使用済の光情報媒体は、固定部
材11を切断する等して、第一と第二の基板1、5の外
周部から取り外すことで、第一と第二の基板1、5とに
容易に分離することができる。しかも、第一と第二の基
板1、5の貼り合わせ面に接着剤を使用しなくてすむた
め、基板1、5を分離した後に、接着剤を除去する作業
も不要となる。
【0010】例えば、第一と第二の基板1、5の外周部
の外側に勾配を有する面取り16が施され、固定部材1
1の内周面に前記面取り16に対応する勾配17を有す
る。このような基板1、5の外周部と固定部材11の内
周形状において、固定部材11は、リング状の弾性体か
らなり、円周方向に引っ張り応力を与えた状態で重ね合
わせた第一と第二の基板1、5の外周部に嵌め込まれ
る。これにより、固定リング11に与えた引っ張り応力
が前記面取り16と勾配17に沿って第一と第二の基板
1、5の外周部をそれらの厚さ方向に締め付けるように
作用する。この状態では、第一と第二の基板1、5の良
好な貼り合わせ状態が得られる。
【0011】貼り合わせられた第一と第二の基板1、5
の外周部の重ね合わせられた内面側に間隙部15、1
5’を有すると、固定部材11を切断する等して取り外
すと、前記の間隙部15、15’から第一と第二の基板
1、5を容易に分離することができる。
【0012】また、外周部が互いに離間するような湾曲
を有する第一と第二の基板1、5を使用し、これら第一
と第二の基板1、5がの外周部が互いに重なり合うよう
応力を与えた状態でその外周部に固定部材11を嵌め込
む。この光情報媒体では、第一と第二の基板1、5に与
えられた応力で、これら第一と第二の基板1、5を完全
に密着させることができる。また、使用済の光情報媒体
を分離するときは、固定部材11を切断する等して取り
外すと、第一と第二の基板1、5の応力を解消するよう
にそれら基板1、5の外周部が自ずと離れるため、第一
と第二の基板1、5をより容易に分離することができ
る。
【0013】このような光情報媒体を製造する方法は、
第一の基板1と第二の基板5とを重ね合わせる工程と、
重ね合わせた基板1、5の外周部に固定部材11を嵌め
込み、重ね合わせた2枚の基板1、5を互いに固定する
工程とを有する。この場合、固定部材11は、予めリン
グ状に形成されたものを使用し、この固定部材11をそ
の弾力に抗して円周方向に広げ、この状態で重ね合わせ
た第一と第二の基板1、5の外周部に嵌め込む。またこ
のような手段の他に、重ね合わせた第一と第二の基板
1、5の外周部に嵌め込まれるよう弾性材料を成型する
ことにより固定部材11を形成することもできる。後者
の場合は、弾性材料の成型後の収縮により固定部材11
の円周方向に引っ張り応力が与えることができる。
【0014】前述のような貼り合わせる前の第一と第二
の基板1、5が、それらの外周部が互いに離間するよう
な湾曲を有するものを使用する場合、これら第一と第二
の基板1、5の外周部が互いに重なり合うよう外力を与
え、この状態でその外周部に固定部材11を嵌め込む。
これにより、基板1、5は前記のような応力が与えられ
た状態で固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。本
発明による光情報媒体の一例として、両面貼り合わせに
よる片面記録・再生構造を有する追記形光情報媒体の例
を図1〜図3に示す。基板1は、中央にセンターホール
4を有する透明な円板状の基板である。この基板1は、
ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)等の透明樹脂で作るのが最もよい。
【0016】この基板1の外径は、後述する固定リング
11の径方向の厚さ分だけ光情報媒体について規定され
た所定のディスク外径より小さくする。同様にして、基
板1の内周側にも後述する固定リングを嵌め込む場合
は、基板1の内径、すなわち前記センターホール4の径
は、後述する固定リングの径方向の厚さ分だけ規定のセ
ンターホールの径の規格より大くする。
【0017】図3に示すように、固定リング11が嵌め
込まれる基板1の外周であって、後述する他の基板5と
貼り合わせる面と反対側の全周にわたって、勾配を有す
る面取り16が施されている。なお、基板1の内周側に
も後述する固定リング11’を嵌め込む場合は、基板1
のセンターホールを有する内周であって、やはり他の基
板5と貼り合わせる面と反対側の全周にわたって、勾配
を有する面取りを施す。
【0018】この透光性を有する基板1の片面の前記セ
ンターホール4の外側にクランピングエリアが設定され
ており、このクランピングエリアの外周側がデータ記録
領域となる。基板1のデータ記録領域の部分には、スパ
イラル状のトラッキング用のグルーブ3が形成され、こ
のトラッキング用のグルーブ3の間はランド4となって
いる。このトラッキング用のグルーブ3のピッチは、
0.74μmを標準とする。
【0019】このような基板1の前記トラッキング用の
グルーブ3を有する表面上に、記録層12が形成されて
いる。具体的には、スピンコート法により、基板1の表
面上に有機色素等が塗布され、記録層12が形成されて
いる。この記録層12の上に、金、アルミニウム、銀、
銅等の金属膜或いはこれらの合金膜からなる反射層13
が形成されている。さらにこの反射層13の上に、紫外
線硬化性樹脂等の保護膜14が形成されている。
【0020】この基板1の他にもう1枚の第二の基板5
を用意する。この基板5は、前記基板1と同じ材質で出
来た同じサイズのものであるが、その主面には、前記基
板1のような記録層12、反射層13は設けられていな
い。この他の基板5にも前記基板1と同様に、記録層1
2や反射層13等を設けることもできる。図3に示すよ
うに、後述する固定リング11が嵌め込まれる第二の基
板5の外周であって、前記第一の基板1と貼り合わせる
面と反対側の全周にわたって、勾配を有する面取り16
が施されている。なお、基板5の内周側にも後述する固
定リング11’を嵌め込む場合は、基板5のセンターホ
ール4を有する内周であって、やはり第一の基板1と貼
り合わせる面と反対側の全周にわたって、勾配を有する
面取りを施す。
【0021】さらに図4に示すように、基板1、5はセ
ンターホール4を有する内周部側が貼り合わせる面側に
おいて凸になるよう湾曲されている。図4では基板1、
5の湾曲を誇張して表示しているが、基板1、5がこの
ような湾曲を有することにより、基板1、5の貼り合わ
せ面を重ね合わせたとき、これら基板1、5のセンター
ホール4がある内周部側は接するが、外周部は接触せず
に離れることになる。後述するように、これらの基板
1、5は貼り合わせて使用されるが、この貼り合わせに
際しては接着剤を使用せず、図1〜図4に示す固定部材
11を使用する。この固定部材11は、ゴム等の弾性体
からなるリングである。
【0022】基板1、5の貼り合わせ面側が互いに重ね
合わせられる。既に述べた通り、基板1、5は湾曲して
いるため、基板1、5の貼り合わせ面を重ね合わせたと
き、これら基板1、5のセンターホール4がある内周部
側は接するが、外周部は接触せずに離れる。そこで、こ
の基板1、5の外周部側も接触するように基板1、5の
外周部に外力を加え、基板1、5の外周部も重ね合わせ
る。これにより、基板1、5の貼り合わせ面の全体が完
全に接触した状態で、この基板1、5の外周部に固定部
材11を嵌め込む。
【0023】このようにして2枚の基板1、5の外周部
に固定部材11を嵌め込んだ状態を図2と図3に示す。
これらの図から明らかな通り、固定部材11の内周面に
は、前記基板1、5の外周部の面取り16に対応した勾
配17が形成されており、この勾配17が基板1、5の
外周部の面取り16に当たって基板1、5の外周部を押
さえる。これにより、2枚の基板1、5の貼り合わせ面
のほぼ全体が密着した状態で固定される。
【0024】特に、前述のように基板1、5が湾曲して
いるため、基板1、5の外周部を固定リング11で押さ
え付けることにより、基板1、5には自らの弾力に抗し
て応力が生じる。これにより、基板1、5がガタつか
ず、それらの貼り合わせ面が完全に密着した状態で固定
される。このように基板1、5に湾曲を形成することに
より、基板1、5の内周側は固定部材で押さえなくても
密着状態が得られる。但し、このような基板1、5の固
定状態を得るためには、応力によって基板1、5の外周
部が離れようとする力より、固定部材11により基板
1、5の外周部を押さえる力の方が十分強くなければな
らない。
【0025】このようにして2枚の基板1、5を貼り合
わせた光情報媒体の外径と内径は、その光情報媒体につ
いて定められた規格を満足していなければならないこと
は言うまでもない。前述のように、基板1、5の外径
は、固定部材11の径方向の厚さ分だけ規定のディスク
外径より小くし、固定部材11を嵌め込んで固定した状
態で光情報媒体の外径を規定の径とする。例えばDVD
の場合、ディスク外径は120mmであるが、固定部材
11の径方向の厚さを1mmとした場合、基板1の外径
は118mmとし、基板1、5に固定部材11を嵌め込
んだ光情報媒体全体の外径を120mmとする。同様に
して、基板1の内周側にも後述する固定リングを嵌め込
む場合は、基板1、5の内径、すなわち前記センターホ
ール4の径を固定リング11’の径方向の厚さ分だけ規
定の内径より大くする。但し、図1〜図4の例では、基
板1、5の内周側に固定リングを嵌め込んでいないの
で、例えばDVDの場合、基板1、5の内径を規定の1
5mmとする。
【0026】前記固定部材11は、予めリング状に形成
されたものを使用し、この固定部材11をその弾力に抗
して円周方向に広げ、この状態で重ね合わせた第一と第
二の基板1、5の外周部に嵌め込むのが一般的である。
この場合、固定部材11は、ゴム等の弾性率が比較的小
さい材料のものを使用する。他方、重ね合わせた第一と
第二の基板1、5を金型等に挿入し、それらの外周部に
嵌め込まれるよう金型内で固定部材11を成型すること
により、固定部材11を基板1、5の外周部に嵌め込む
ことができる。この場合は、弾性材料の成型後の収縮に
より固定部材11の円周方向に引っ張り応力を与えるこ
とができるので、プラスチック等、ゴムより弾性率が比
較的大きな部材からなる固定部材11を用いることもで
きる。
【0027】このような光情報媒体は、一般の光情報媒
体と同様にして、その記録層12への信号の記録及びそ
の再生をすることができる。そして、光情報媒体が不要
になったときは、これを回収し、その材料の再利用を図
る。この際には、前記固定部材11を基板1、5の外周
部から抜いたり、或いは固定部材11を少なくとも一個
所で切断する等して基板1、5から取り外す。基板1、
5は接着されておらず、固定部材11だけで固定されて
いるため、固定部材11を基板1、5から取り外すこと
により、基板1、5が簡単に分離できる。特に、図4に
示すように、湾曲した基板1、5に応力を与えて貼り合
わせたものでは、固定部材11を取り外すだけで、基板
1、5の応力により、基板1、5の外周部が自ずと分離
し、より容易に基板1、5の分離が可能である。
【0028】また、分離した基板1、5には接着剤が無
いため、接着剤の除去が不要である。従って、接着剤の
除去工程を行わずに、金属膜からなる反射層13を剥が
し、これを金属として回収すると共に、樹脂からなる基
板1、5を回収することができる。これにより、樹脂で
ある基板1、5と金属である反射層13とを資源として
容易に分別回収し、再利用することが可能となる。
【0029】前記の例は、トラッキング用のグルーブ3
を有する基板上に記録層12と反射層13とを形成した
基板1と、記録層12と反射層13とを形成していない
他の基板5とを貼り合わせた例である。これらの場合
は、片面のみ記録・再生が可能である。前記他の基板5
は、透光性を有しないものや、耐光性を保持するために
着色してあるもの、或いは表面に文字、図柄、書き込み
可能な領域を設けたものであってもよい。
【0030】他方、トラッキング用のグルーブ3を有す
る基板1上に記録層12と反射層13とを設けた2枚の
基板1、1を用意し、これらの記録層12及び反射層1
3側を向かい合わせて貼り合わせた、いわゆる両面記録
・再生構造の光情報媒体とすることもできる。同様にし
て記録層12を有せず、信号再生用及びトラッキング用
のプレピットを有する基板を貼り合わせてもよい。な
お、図1及び図2において、符号9は、基板1の表側の
記録光の入射面側にあって、データ記録領域の外側にリ
ング状に形成された突条9であり、これは光情報媒体を
重ね合わせたときに、記録面が他の光情報媒体の表面に
触れるのを防止するものである。
【0031】図5は、本発明による光情報媒体の他の実
施形態を示す基板1、5の外周部の断面図である。この
実施形態による光情報媒体では、基板1、5の外周部の
貼り合わせ面側に切欠きを設け、これにより第一と第二
の基板1、5の外周部の重ね合わせられた内面側にコ字
形の間隙部15を設けている。この間隙部15により、
前述のようにして固定部材11を基板1、5の外周部か
ら取り外したときに、基板1、5を容易に分離すること
ができる。
【0032】図6も、同様にして本発明による光情報媒
体の他の実施形態を示す基板1、5の外周部の断面図で
ある。この実施形態による光情報媒体でも、基板1、5
の外周部の貼り合わせ面側に切欠きを設け、これにより
第一と第二の基板1、5の外周部の重ね合わせられた内
面側に間隙部15’を設けているが、この間隙部15’
を形成している基板1、5の切欠きに勾配が設けられて
いる。この結果、間隙部15’は基板1、5の内周側か
ら外周側へいくに従って、幅が広くなっている。
【0033】図7に示した本発明による光情報媒体の他
の実施形態は、基板1、5の内周部、すなわちセンター
ホール4側にも固定部材11’を嵌め込む場合を示して
いる。この場合は、基板1、5の内周部にも面取り18
を設ける。また、この基板1、5の内周部に嵌め込む固
定部材11’は、外周部に嵌め込む固定部材11とは逆
に、円周方向に圧縮応力を与えた状態で嵌め込む。固定
部材11’の外周面には、前記基板1、5の内周部の面
取り18に対応した勾配を有しており、これにより、こ
の勾配が基板1、5の内周部の面取り18に当たって基
板1、5の内周部を押さえ、2枚の基板1、5の内周部
が固定される。
【0034】この場合、基板1、5の内径、すなわち前
記センターホール4の径は、固定リング11’の径方向
の厚さ分だけ規定の内径より大くする。例えばDVDの
場合、光情報媒体の規定された内径は15mmであり、
固定部材11’の径方向の厚さを1mmとすると、基板
1、5の内径は13mmとする。これにより、基板1、
5の内周部に固定部材11’を嵌め込んだ状態で、光情
報媒体の内径が15mmとなる。
【0035】尚、本実施形態では固定部材11はリング
状のものを示したが、本願の固定部材はこれに限定され
るものではない。例えば図8のようにディスク外周側に
部分的に形成されていてもよく、好ましくはディスクの
重心がずれないようディスクの中心に対して対象に設け
る。また、本願は図9のように基板1、5のどちらかの
内周側に位置決め用の凸状を設け、他方の基板にはめ込
むことで、基板固定時に位置ズレを防止し、生産性を上
げることが出きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、2
枚のディスクを貼り合わせた構造を有する光情報媒体に
おいて、使用済の廃棄された光情報媒体から資源を回収
するに当たり、2枚のディスクを容易に分離できると共
に、分離したディスクに除去が困難が接着剤が残らない
ようにすることができる。これにより、使用済の不要な
光情報媒体を資源として再利用することが容易になり、
省資源、省エネルギーを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報媒体の例を示す2枚の基板
を貼り合わせる前の状態の半断面分解斜視図である。
【図2】同光情報媒体を示す一部縦断面斜視図である。
【図3】同光情報媒体の記録領域を示す要部縦断側面図
である。
【図4】同光情報媒体の2枚の基板を貼り合わせる前の
状態を示す概略縦断側面図である。
【図5】本発明による光情報媒体の他の例を示す要部縦
断側面図である。
【図6】本発明による光情報媒体の他の例を示す要部縦
断側面図である。
【図7】本発明による光情報媒体の他の例を示す2枚の
基板を貼り合わせる前の状態の概略縦断側面図である。
【符号の説明】
1 基板 5 基板 11 固定リング 11’ 固定リング 16 基板の外周部の面取り 17 固定リングの内周面の勾配 15 間隙部 15’ 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 徹 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 田島 俊明 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 根岸 良 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 浜田 恵美子 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5D029 PA10 RA35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一と第二の基板(1)、(5)を貼り
    合わせ、少なくとも一方の基板(1)に信号が記録さ
    れ、または信号を記録し得る光情報媒体において、互い
    に重ね合わせられた第一の基板(1)及び第二の基板
    (5)と、重ね合わせられた第一の基板(1)及び第二
    の基板(5)の少なくとも外周部に嵌め込まれ、これら
    第一の基板(1)及び第二の基板(5)を互いに固定す
    る固定部材(11)とを有することを特徴とする光情報
    媒体。
  2. 【請求項2】 第一と第二の基板(1)、(5)は非接
    着状態で重ね合わせられていることを特徴とする請求項
    1に記載の光情報媒体。
  3. 【請求項3】 第一と第二の基板(1)、(5)の外周
    部の外側に勾配を有する面取り(16)が施され、固定
    部材(11)の内周面に前記面取り(16)に対応する
    勾配(17)を有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の光情報媒体。
  4. 【請求項4】 固定部材(11)は、リング状の弾性体
    からなり、円周方向に引っ張り応力を与えた状態で重ね
    合わせた第一と第二の基板(1)、(5)の外周部に嵌
    め込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載の光情報媒体。
  5. 【請求項5】 貼り合わせられた第一と第二の基板
    (1)、(5)の外周部の重ね合わせられた内面側に間
    隙部(15)、(15’)を有することを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の光情報媒体。
  6. 【請求項6】 外周部が互いに離間するような湾曲を有
    する第一と第二の基板(1)、(5)を使用し、これら
    第一と第二の基板(1)、(5)の外周側が互いに重な
    り合うよう基板(1)、(2)に応力を与えた状態でそ
    の外周部に固定部材(11)が嵌め込まれていることを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の光情報媒体。
  7. 【請求項7】 第一と第二の基板(1)、(5)を貼り
    合わせ、少なくとも一方の基板(1)に信号が記録さ
    れ、または信号を記録し得る光情報媒体を製造する方法
    において、第一の基板(1)と第二の基板(5)とを重
    ね合わせる工程と、重ね合わせた基板(1)、(5)の
    外周部に固定部材(11)を嵌め込み、2枚の基板
    (1)、(5)を互いに固定する工程とを有することを
    特徴とする光情報媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 固定部材(11)は、予めリング状に形
    成されたものであり、この固定部材(11)を、その弾
    力に抗して円周方向に広げた状態で、重ね合わせた第一
    と第二の基板(1)、(5)の外周部に嵌め込むことを
    特徴とする請求項7に記載の光情報媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 固定部材(11)は、重ね合わせた第一
    と第二の基板(1)、(5)の外周部に嵌め込まれるよ
    う弾性材料を成型することにより形成されることを特徴
    とする請求項7に記載の光情報媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 固定部材(11)は、予めリング状に
    形成されたものであり、弾性材料の成型後の収縮により
    その円周方向に引っ張り応力が与えられることを特徴と
    する請求項9に記載の光情報媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 貼り合わせる前の第一と第二の基板
    (1)、(5)は、それらの外周部が互いに離間するよ
    うな湾曲を有し、これら第一と第二の基板(1)、
    (5)の外周部に互いに重なり合うよう外力を加えた状
    態で、その外周部に固定部材(11)を嵌め込むことを
    特徴とする請求項7〜10の何れかに記載の光情報媒
    体。
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