JP2000215394A - 車両の表示装置 - Google Patents

車両の表示装置

Info

Publication number
JP2000215394A
JP2000215394A JP1669299A JP1669299A JP2000215394A JP 2000215394 A JP2000215394 A JP 2000215394A JP 1669299 A JP1669299 A JP 1669299A JP 1669299 A JP1669299 A JP 1669299A JP 2000215394 A JP2000215394 A JP 2000215394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
vehicle
display
line
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1669299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4113628B2 (ja
Inventor
Toru Yoshioka
透 吉岡
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Mineji Nakano
峰司 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Naldec Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP01669299A priority Critical patent/JP4113628B2/ja
Publication of JP2000215394A publication Critical patent/JP2000215394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4113628B2 publication Critical patent/JP4113628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両Cの後側方の所定範囲にある物体Oを後
側方検知センサ10により検出し、その検出物体Oとの
距離を表示部31で表示して物体Oを障害物として車両
Cの乗員に知らせることで、車線変更を支援する場合、
隣接車線にある物体としての他車に追い抜かれる際に後
側方検知センサ10が検出範囲外にある他車を検出しな
くなって他車との距離の表示がキャンセルされ車両の乗
員が違和感を持つのを、後側方検知センサ10の検出範
囲を広げることなく防止する。 【解決手段】 後側方検知センサ10により検出されな
くなった他車としての物体0があるときに、車両Cへの
接近していると判定された物体Oについては、後側方検
知センサ10の検出がなくなっても、物体Oの車両Cと
の距離Lを予測してその予測距離Lを表示部31で表示
して距離表示を継続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両(以下、自車
ともいう)の後側方の物体の中から車線変更の障害とな
る物体を検出して車両との距離を表示するようにした表
示装置に関し、特に、その表示の適正化を図るための技
術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用表示装置とし
て、例えば特開平10―206151号公報に示される
ように、一定方向に配置された多数のCCDをその配列
方向と直交する方向に多段に並設してなる多段ライン型
CCDを車両に設け、この多段ライン型CCDに基づい
て得られた2次元の距離データから特定の物体を認識す
ることにより、車両の後側方にある車両等の物体(他
車)を障害物として判定し、その障害物の存在を車両の
運転者等の乗員に知らせて、車線変更を支援するように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
車両の後側方の車両等の物体をセンサにより障害物とし
て検出し、その物体との距離を表示手段で表示する場
合、以下の問題が生じる虞れがある。すなわち、例えば
車両の走行車線に隣接する車線を車両(自車)よりも速
い速度で走行している他車が自車の後方から近付いてき
て自車を追い抜こうとする場面を考えると、その他車が
自車に近付いている状態では、他車との距離が表示手段
で表示されるが、その他車が自車の真横かそれよりも少
し後方に近付いた状態では、センサによる物体の検出範
囲が車両の後側方であるので、その自車の側方に並んだ
他車がセンサの検出範囲外になり、その他車が自車より
も前側に進んだ状態と見倣されて、他車との距離の表示
がクリアされることがある。
【0004】しかし、実際には、上記側方に並んだ他車
の存在や位置等を車両の乗員は認識できており、それに
も拘わらず表示がなくなることに乗員が違和感を持つこ
ととなる。また、車体のピッチング等により物体に関す
るデータが欠落したときにも、物体がないと誤判定して
物体の表示がキャンセルされることがあり、同様の問題
が生じる。この問題を解決するために、センサの検出範
囲を前側に広げればよいが、そうすると、データ処理の
複雑化やコストアップを招く難がある。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記車両の後側方の物体を検出して
その距離を表示するときの処理方法に工夫を凝らすこと
により、検出手段の検出範囲を広げることなく、隣接車
線の車両等の物体に追い抜かれるときの該物体について
の距離表示を適正に行って車両乗員の違和感をなくすよ
うにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、車両の後側方にある物体を検出し
て車両との距離を表示するとともに、物体の検出がなく
なった場合、その物体が車両への接近状態にあれば、そ
の検出がなくなったにも拘わらず該物体との距離の表示
を継続させるようにした。
【0007】具体的には、図1に示すように、請求項1
の発明では、車両の後側方の物体を検出する物体検出手
段10と、この物体検出手段10により検出された物体
の車両との間の距離に関する情報を表示する表示手段3
1と、上記物体検出手段10により検出された物体が車
両に対し接近状態又は離隔状態にあるか否かを判定する
接離判定手段40と、上記物体検出手段10により検出
されなくなった物体があるときに、上記接離判定手段4
0により車両へ接近していると判定された物体について
は、上記表示手段31による距離の表示を継続させる表
示継続手段41とを備えたことを特徴としている。
【0008】上記の構成により、物体検出手段10にお
いて車両の後側方にある物体が検出され、この物体検出
手段10にて検出された物体の車両との間の距離に関す
る情報が表示手段31で表示される。また、上記物体検
出手段10により検出された物体が車両に対し接近状態
又は離隔状態にあるか否かが接離判定手段40により判
定される。そして、上記物体検出手段10により検出さ
れなくなった物体があると、上記接離判定手段40によ
り車両へ接近していると判定された物体があれば、その
物体が物体検出手段10により検出されなくなっても、
表示継続手段41により、上記表示手段31での物体の
距離の表示が継続される。
【0009】このように車両の後側方にある検出物体の
うちで車両へ接近しているものについては、その物体検
出手段10による検出がなくなっても距離の表示を継続
させるので、隣接車線の車両等の物体に車両が追い抜か
れるときに、その物体が車両の真横かそれよりも少し後
方に近付いて物体検出手段10により検出されなくなっ
たり、或いは、車体のピッチング等により物体が検出さ
れなくなったりしても、その物体の車両との距離が引き
続いて表示手段31に表示されることとなる。このこと
で、物体検出手段10の検出範囲を広げることなく、物
体についての距離表示を適正に行って車両乗員の違和感
をなくすことができる。
【0010】請求項2の発明では、上記表示継続手段4
1は、車両に接近してくる物体が物体検出手段10によ
り検出されなくなったときに、該物体の車両との距離を
予測して該予測距離を表示手段31で表示するように構
成されているものとする。こうすれば、車両に接近状態
にある物体が物体検出手段10により検出されなくなっ
たときでも、その物体の車両との距離を適正に求めて表
示手段31で表示することができる。
【0011】請求項3の発明では、上記表示継続手段4
1は、車両から離れていく物体が物体検出手段10によ
り検出されなくなったときに、その直前(検出されなく
なる直前)の物体の車両との距離を表示手段31で表示
するように構成されているものとする。このことで、例
えば車両から近距離にあって離れていく物体が検出され
なくなったときに、その離れる直前であって車両から最
も近い距離が表示されることとなり、車両の乗員に物体
に対する注意を喚起させることができる。
【0012】請求項4の発明では、上記表示継続手段4
1は、車両から近距離にある物体が物体検出手段10に
より検出されなくなったときには、その直前(検出され
なくなる直前)の物体の車両との距離を表示手段31で
表示する一方、遠距離にある物体が物体検出手段10に
より検出されなくなったときには、該物体の車両との距
離を予測して該予測距離を表示手段31で表示するよう
に構成されているものとする。
【0013】この構成により、検出されなくなる遠距離
の物体については、車両との距離が多少ずれていても感
覚的に判り難いとともに、大きな注意力が不要であるの
で、その距離が予測されて表示される。一方、近距離に
ある物体については、上記請求項3の発明と同様に、そ
の物体が例えば車両から離れていくものである場合に、
その離れる直前であって車両から最も近い距離が表示さ
れることとなり、その分、車両の乗員に注意を喚起させ
ることができる。よって、表示手段31での距離表示を
車両からの距離に応じて適正に行うことができる。
【0014】請求項5の発明では、上記請求項2の発明
において、表示継続手段41は、物体の車両との予測距
離が0以下となったときに表示手段31での距離の表示
をキャンセルするように構成されているものとする。こ
のことで、物体の車両との予測距離が0以下となったと
きに、物体が車両の略真横位置にあると判定されて表示
手段31での距離表示がキャンセルされることとなり、
物体に対する距離の表示を車両の乗員の感覚により一層
適正に対応させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態に係る表
示装置を装備した自動車からなる車両C(自車)を示
し、この表示装置は、車両Cの左右斜め後側方に位置す
る他の車両等の物体O(図5、図11、図12に示す)
を認識して警報対象として警報するようになっている。
【0016】すなわち、図2において、1は車両Cの車
体、2は車体1の前後略中央部に形成された車室、3は
車体1の前端部に形成されたエンジンルーム、4は車室
2の前端部に配置されたインストルメントパネル、5は
車室2の後端部にあるパッケージトレイ、6,6は左右
のドアミラーである。そして、図3に示すように、上記
表示装置は、各々物体Oまでの距離を測定するための左
右の後側方検知センサ10,10と、この各検知センサ
10の出力信号がそれぞれ入力されるコントローラ15
と、このコントローラ15からの信号を受けて車両Cの
乗員に情報、例えば物体Oの存在やその障害物としての
危険度をCRTや液晶等により表示する表示部31(表
示手段)とを備えている。
【0017】上記表示部31は、上記後側方検知センサ
10(物体検出手段)により検出された物体Oの車両C
との間の距離に関する情報を表示する表示手段をなすも
ので、図46に示すように、車両Cのリアビューを自車
としてイメージした自車リアビュー部32と、この自車
リアビュー部32の下側左右両側にそれぞれ左後側方及
び右後側方の障害物に対応させて1列ずつ略上下方向に
延びるように配置された左右のセグメント列33,33
と、自車リアビュー部32の左右両側に配置されて点消
灯する真横位置部35,35とを表示する表示画面31
aを有し、上記各セグメント列33は個別に点消灯され
る例えば8個の略台形状のセグメント34,34,…か
らなる。そして、両セグメント列33,33は、上記自
車リアビュー部32から遠い下側から近い側である上側
に向かうに連れて互いに近付くように傾斜状に配置さ
れ、各セグメント列33におけるセグメント34,3
4,…の左右幅は、自車リアビュー部32から遠い下側
で広く、自車リアビュー部32に近い上側に向かうに連
れて狭くなるように変化している。つまり、表示画面3
1aでは、自車Cを後方から離れて見たときに後方の障
害物のイメージを遠近法により表示するようにしてい
る。
【0018】図2に示す如く、上記両検知センサ10,
10は、上記左右のドアミラー6,6の内部にそれぞれ
斜め後方を向いた状態で取付固定されている。また、コ
ントローラ15は車室2内に、また表示部31はインス
トルメントパネル4にそれぞれ配設されている。
【0019】上記各検知センサ10は、車両Cの後側方
の所定範囲の物体Oを検出する物体検出手段を構成する
もので、図5に示すように、所定距離離れて上下方向に
配置された上下1対のCCDチップ11,11と、該C
CDチップ11,11に対応して配置されたレンズ1
2,12とを備えている。各CCDチップ11は、上下
方向たるウィンドウ方向に沿って配置された多数のCC
DからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交するラ
イン列方向(水平方向)に多段に並設してなる多段ライ
ン型CCDからなり、この各CCDチップ11によりレ
ンズ12を経てドアミラー6のミラー(ハーフミラー)
越しに、上下方向に角度θ1の範囲でかつ水平左右方向
に角度θ2の範囲(図10、図12参照)にある物体O
等の画像を輝度情報として捕らえるようになっている。
【0020】図4に示す如く、上記各検知センサ10は
それぞれコントローラ15内の測距回路16に接続され
ている。この各測距回路16は、両CCDチップ11,
11での物体像の視差(位相差)を演算する視差演算部
17と、この視差演算部17からの信号により物体Oま
での距離を演算する距離演算部18とを備えている。そ
して、各測距回路16では、図6及び図7に示す如く、
各CCDチップ11により輝度として捕らえられた画像
を、ライン方向(水平方向)にCCDライン毎のn個の
ラインに分割するとともに、その各ラインをウィンドウ
方向(上下方向)にm個のウィンドウに分割して、画像
の略全体をm×n個の領域E,E,…で構成し、両方の
CCDチップ11,11による画像での同一の領域E,
E間の視差を求め、この視差から各領域E毎に物体Oま
での距離を演算する。
【0021】すなわち、両CCDチップ11,11によ
り輝度として捕らえられた画像はいずれも図6に示すよ
うになるが、これら両CCDチップ11,11の画像は
同じライン位置(図示例ではラインi)では、図8に示
すように、両CCDチップ11,11の上下方向のずれ
分だけずれていて視差が生じており、この視差を利用し
て物体Oまでを測距する。この原理について図9により
説明するに、図9の三角形P・O1・Q及び三角形O1
・P1・Q1同士、並びに三角形P・O2・Q及び三角
形O2・P2・Q2同士はそれぞれ相似形あるので、
今、検知センサ10(レンズ12)から物体Oまでの距
離をa、両レンズ12,12の中心間の距離をB(定
数)、レンズ12の焦点距離をf(定数)、両CCDチ
ップ11,11での物体像のレンズ中心からのずれ量を
それぞれx1,x2とすると、 a・x1/f=B−a・x2/f となり、この式から、 a=B・f/(x1+x2) が得られる。つまり、両CCDチップ11,11での物
体像の視差(位相差)によって物体Oまでの距離aを測
定することができる。
【0022】尚、図6及び図7におけるG(白点)は、
CCDチップ11のCCDに対応するように縦横格子状
に配置された測距点(測距ポイント)であり、この測距
点Gは各領域Eに含まれている。また、各CCDライン
でのウィンドウは、一部が隣接するウィンドウと互いに
オーバーラップするように分割されており、上下方向
(ウィンドウ方向)に隣接する領域E,Eに同じ測距点
G,G,…が含まれている。また、O′は物体の像であ
る。
【0023】また、図10に示すように、上記各CCD
チップ11により輝度として捕らえられた画像をライン
毎に分割して形成される複数のラインは、車両Cの外側
で近距離を測距するライン位置が若い番号とされる一
方、車幅方向の中央側で遠距離を測距するライン位置が
大きい番号とされ、外側ラインから車幅方向の中央側ラ
インに向かって番号が順に増加するように番号付けされ
ている。
【0024】図4に示す如く、上記コントローラ15に
は、検知センサ10に基づいて得られた上下方向及び水
平方向の2次元の距離データ、つまり各測距回路16か
らの信号を基に特定の物体Oを認識する物体認識部20
と、この物体認識部20の出力信号により物体Oを新規
物体かどうか選別する物体選別部21と、この物体選別
部21により選別された物体Oが車両C(自車)にとっ
て危険対象物かどうかを判断する危険判断部22とが設
けられており、物体認識部20において、物体Oの認識
結果に基づいて表示信号を表示部31に物体選別部21
を経て出力するようにしている。
【0025】また、コントローラ15は、物体Oを認識
する上で本来は物体Oが位置し得ない不要な範囲を除外
するレンジカット部24と、測距された各領域毎の距離
データと周りの8つの隣接領域との比較(8隣接点処
理)を行って有効ポイント数を付与する8隣接点処理部
25と、ライン毎の距離を演算するライン距離演算部2
6と、ガードレールを判定するためのガードレール判定
部27と、距離データを物体O毎にグルーピングするグ
ルーピング部28とを備えている。
【0026】図11は上記レンジカット部24で除外さ
れる上下方向のレンジカット範囲Z1を、また図12は
同左右方向のレンジカット範囲Z2をそれぞれ示してお
り、これらのレンジカット範囲Z1,Z2は、ラインの
角度とその位置での距離とに基づいて検出される。図1
2中、Fは車両Cの路面、Mは道路における車両走行車
線を設定する路面F上の白線、F1は道路の両側に設置
された路側帯、Hはその植込みである。
【0027】また、上記の如く各検知センサ10は各ド
アミラー6のミラー(ハーフミラーのガラス)越しに画
像を捕らえるために、そのミラーの歪み等により正確の
距離を測定することが困難となり、視差に応じた距離の
関係を補正しておく必要がある。この実施形態では、図
40に示す如く、予め遠距離側ラインを基準として設定
された、視差に応じた距離の関係を示す1つのマップを
記憶しており、この1つのマップから距離を補正する。
すなわち、測距回路16での測距特性は、遠距離側ライ
ンを基準として、他のラインを補完するようにしてい
る。
【0028】さらに、周囲の明るさやドアミラー6のミ
ラーの汚れ等により、視差に応じた距離の関係を補正し
ておくために、この実施形態では以下の処理が行われる
ようになっている。すなわち、周囲の明るさを判定する
前者の場合、測距されている距離データの個数Ndat
a(図36及び図37参照)を演算してそれを全ての領
域の数で割ることにより、検出率(測距率)を求め、図
41に示すように、この検出率が所定値以上であるとき
を「昼」状態と、また所定値よりも低いときを「夜」状
態とそれぞれ判定する。
【0029】一方、ドアミラー6のミラーの汚れ等を判
定する後者の場合、路面の白線の位置が検知センサ10
に対し一定の角度範囲で一定の距離範囲に含まれること
を利用し、その白線の測定距離値がばらつき率をもって
変化するときには、ドアミラー6のミラーに雨水等が付
着している状態と判定し、一方、白線の測定距離値が絶
対値で変化しているときには、ドアミラー6のミラーに
汚れ等が付着している状態と判定するようにしている。
【0030】上記8隣接点処理部25での8隣接点処理
動作は、図13に示すように、ある領域E(i,j)の
距離データに対しそれに隣接する周りの8つの隣接領域
R1〜R8の距離データの相関性を判断するもので、具
体的に図15に示す如く行われる。すなわち、最初のス
テップS1で、ライン数n及びウィンドウ数mに分割さ
れた領域E(i,j)毎の距離データd(i,j)を読
み込み、次のステップS2で各領域E(i,j)の有効
ポイント数P(i,j)をP(i,j)=0と初期化す
る。この有効ポイント数P(i,j)は各領域E(i,
j)に設定されるもので、この値が大きいほど領域の距
離データの有効性が高く、信頼性、信憑性があると判断
される。次のステップS3では、全ての領域のうち左右
端及び上下端の位置にある領域(格子点)への有効ポイ
ント数を嵩上げし、周辺の領域には有効ポイント数P
(i,j)を+1だけ、またその中で4つの隅角部の領
域には有効ポイント数P(i,j)を+2だけそれぞれ
増やすように設定する。この後、ステップS4におい
て、隣接点処理を行うかどうかを判定し、この判定がN
Oのときには、ステップS11において有効ポイント数
P(i,j)をP(i,j)=8に設定した後、ステッ
プS12に進む一方、判定がYESのときには、ステッ
プS5に進む。
【0031】上記ステップS4で隣接点処理を行うかど
うかの判定は、具体的には以下のように行う。 (第1例)図26に示すように、予め各ライン位置毎に
決定される基準距離値diが所定値Lよりも大きいか否
かを判定し、この判定がdi>LのYESのときには、
隣接点処理は行わない(図15のステップS11に進
む)一方、di≦LのNOのときには、隣接点処理を行
う(同ステップS5に進む)。
【0032】上記基準距離値diは、例えば図18
(a)に示すように、ラインの位置が大きくなる(車体
1外側ラインつまり近距離側ラインから内側ラインつま
り遠距離側ラインに向かう)ほどライン位置毎に増加す
るように、或いは図18(b)に示す如く、ラインの位
置の増加に比例して増加するように、又は図18(c)
に示す如く、ラインの位置の増加に伴って段階的に増加
するようにそれぞれ設定される。
【0033】(第2例)図27に示すように、各領域毎
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)>LのYESのとき
には、隣接点処理は行わない(図15のステップS11
に進む)一方、d(i,j)≦LのNOのときには、隣
接点処理を行う(同ステップS5に進む)。
【0034】すなわち、8隣接点処理部25は、距離が
近距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を
付与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイ
ント数の付与処理を行わないように構成されている。
【0035】図15に示す上記ステップS5では距離し
きい値d0を設定する。この距離しきい値d0は、付与
ポイント数pを決定するためのもので、その設定は以下
のように行う。 (第1例)図16に示すように、距離しきい値d0は定
数Cとする。
【0036】(第2例)図17に示すように、距離しき
い値d0は、上記各ライン毎に決定される基準距離値d
i(図18参照)の1/10に設定する。
【0037】(第3例)図19に示す如く、上記基準距
離値diが所定値Lよりも大きいか否かを判定し、この
判定がdi>LのYESのときには、距離しきい値d0
は大きな値に、またdi≦LのNOのときには、距離し
きい値d0は小さな値にそれぞれ設定する。
【0038】(第4例)図20に示すように、後述する
領域Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxの平均値D
(有効な距離データがあるものに限る)を求め、この平
均値Dが所定値DLよりも大きいかどうかを判定する。
この判定がD>DLのYESのときには、距離しきい値
d0をd0=Dlargeに、またD≦DLのNOのと
きには、距離しきい値d0を上記Dlargeよりも小
さいDsmall(<Dlarge)にそれぞれ設定す
る。より具体的には、上記距離しきい値d0は、図21
(a)に示す如く平均値Dの増大に応じて大きくなり、
平均値Dが最大域に達すると一定となるか、図21
(b)に示す如く平均値Dの増大に応じて段階的に大き
くなるか、或いは図21(c)に示す如く平均値Dの増
大に応じて比例的に大きくなるように決定される。
【0039】図15のフローにおけるステップS5の後
はステップS6に進み、隣接領域Riの距離データd
(Ri)を読み込み、次のステップS7では上記領域E
と隣接領域R1〜R8との距離差dx=|d(i,j)
−d(Ri)|を演算する。この後、ステップS8にお
いて、上記距離差dxと上記距離しきい値d0との大小
判定を行い、この判定がdx≧d0のNOのときにはス
テップS12に進む一方、dx<d0のYESのときに
は、ステップS9において付与すべきポイント数pを設
定する。このステップS9での付与ポイント数pの設定
は以下のように行う。 (第1例)図22に示す如く、当該領域Eにおいて対象
とする隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)の領域R
2又はR7に位置しているかどうかを判定し、この判定
がNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また判
定がYESのときには、付与ポイント数pを上記NO判
定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定する。すな
わち、隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)にあると
きの付与ポイント数p(従って有効ポイント数P(i,
j))をライン列方向にあるときの付与ポイント数より
も大きくする。
【0040】(第2例)図23に示すように、上記各ラ
イン毎に決定される基準距離値di(図18参照)が所
定値Lよりも大きいか否かを判定し、この判定がdi≦
LのNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また
判定がdi>LのYESのときには、付与ポイント数p
を上記NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設
定する。すなわち、遠距離側ライン位置での付与ポイン
ト数p(有効ポイント数P(i,j))を近距離側領域
よりも大きくする。
【0041】(第3例)図24に示すように、上記領域
E及び隣接領域R1〜R8の距離差dxと所定値D2と
の大小を判定し、この判定がdx<D2のYESのとき
には付与ポイント数pをp=3に設定する。判定がdx
≧D2のNOのときには、今度は距離差dxと他の所定
値D1(D0>D1>D2)との大小を判定し、この判
定がdx≧D1のNOのときには付与ポイント数pをp
=2に、またdx<D1のYESのときには付与ポイン
ト数pをp=1にそれぞれ設定する。すなわち、隣接領
域との距離差が所定値よりも小さいときに付与ポイント
数p(有効ポイント数P(i,j))を大きくする。
【0042】(第4例)図25に示す如く、上記領域E
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)≦LのNOのときに
は付与ポイント数pをp=1に、また判定がd(i,
j)>LのYESのときには、付与ポイント数pを上記
NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定す
る。すなわち、領域Eの測定距離が所定値よりも大きい
ときに付与ポイント数p(有効ポイント数P(i,
j))を大きくする。
【0043】このようなステップS9の後、ステップS
10において、それまでの有効ポイント数P(i,j)
に上記付与ポイント数pを加えて新たな有効ポイント数
P(i,j)=P(i,j)+pを設定し、上記ステッ
プS12に進む。このステップS12では、ステップS
6〜S10の処理が8つの隣接領域R1〜R8の各々に
ついて終了したかどうかを判定し、この判定がNOのと
きにはステップS6に戻って、他の残りの隣接領域につ
いて同様の処理を行う。一方、判定がYESになると、
ステップS13に進み、全ての領域E,E,…について
の有効ポイント数P(i,j)の設定(ステップS6〜
S10の処理)が終了したか否かを判定する。この判定
がNOのときには、ステップS4に戻って他の領域Eに
ついて有効ポイント数P(i,j)の設定を繰り返す。
一方、判定がYESになると、次のライン毎の距離の演
算処理(図28参照)に進む。
【0044】図28は上記ライン距離演算部26での処
理動作を示し、上記8隣接点処理部25により付与設定
された有効ポイント数P(i,j)に基づき上記ライン
毎の距離をそれぞれ演算する。
【0045】まず、ステップT1において、ライン数n
及びウィンドウ数mに分割された領域E毎の距離データ
d(i,j)を読み込むとともに、上記8隣接点処理に
より付与された領域E毎の有効ポイント数P(i,j)
を読み込み、次のステップT2では、ライン代表有効ポ
イント数PI(i)をPI(i)=0に初期化する。こ
のライン代表有効ポイント数PI(i)は、ライン毎の
距離演算の際にラインに設定されるもので、この値が大
きいほどラインの距離データの有効性が高く、信頼性、
信憑性があると判断される。
【0046】次のステップT3では、上記ライン代表有
効ポイント数PI(i)に対応するライン代表しきい値
P0を設定する。このステップT3でのライン代表しき
い値P0の設定は以下のように行う。 (第1例)この例では、図29に示す如く、ライン代表
しきい値P0は一定値Cに設定する。
【0047】また、下記の第2例〜第4例のように、ラ
イン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になるほど小
さくなるように可変設定する。
【0048】(第2例)すなわち、ライン代表しきい値
P0をラインの位置に応じて設定する。例えば、図30
(a)に示すように、ライン位置が車体1外側から内側
に向かう(ライン番号が大きくなる)に連れてライン代
表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、図3
0(b)に示すように、そのライン位置が車体1外側か
ら内側に向かうに連れてライン代表しきい値P0が段階
的に小さくなるように設定する。すなわち、ライン代表
しきい値P0を、遠距離側のライン位置ほど小さくなる
ようにライン毎に設定する。
【0049】(第3例)また、ライン代表しきい値P0
を実際の測定距離に応じてする。すなわち、図31
(a)に示す如く、測定距離が大きくなるに連れてライ
ン代表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、
図31(b)に示すように、その測定距離が大きくなる
に連れてライン代表しきい値P0が段階的に小さくなる
ように設定する。すなわち、ライン代表しきい値P0
は、測定された距離が大きくなるほど小さくなるように
設定する。
【0050】(第4例)図33に示すように、車両Cの
側方ないし斜め後方の物体認識範囲に、車両C側方で最
も近い近距離検出エリアA1と、この近距離検出エリア
A1の後方に位置する中距離検出エリアA2と、この中
距離検出エリアA2の後方に位置しかつ最も遠い遠距離
検出エリアA3と、上記中距離ないし遠距離検出エリア
A2,A3の側方に位置する側方検出エリアA4とを区
画設定する。そして、図32に示す如く、中距離検出エ
リアA2のライン代表しきい値P0を近距離検出エリア
A1よりも小さくし、この中距離検出エリアA2よりも
遠距離検出エリアA3のライン代表しきい値P0を小さ
く(図示例では遠距離検出エリアA3のライン代表しき
い値P0=0)設定する。尚、側方検出エリアA4のラ
イン代表しきい値P0は、中距離検出エリアA2のライ
ン代表しきい値P0よりも大きくかつ近距離検出エリア
A1のライン代表しきい値P0よりも小さく設定する。
すなわち、ライン代表しきい値P0は、予め設定された
検出エリアA1〜A4毎に設定する。
【0051】下記の第5例〜第7例のように、ライン代
表しきい値P0は測定距離の状況に応じて可変設定す
る。 (第5例)ライン代表しきい値P0は各ライン上の領域
の中の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定する。
具体的には、図34に示すように、ラインi上の領域中
から最大有効ポイント数Pmax=max(P(i,
1),P(i,2),…,P(i,m))を探索する。
次いで、上記最大有効ポイント数Pmaxが所定値より
も大きいか否かを判定し、この判定がNOのときにはラ
イン代表しきい値P0をP0=P1に、また判定がYE
Sのときには、ライン代表しきい値P0を上記NOの場
合よりも大きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定す
る。すなわち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上
の領域の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定す
る。
【0052】(第6例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の有効ポイント数の総和Psumに応じて
設定する。具体的には、図35に示すように、ラインi
上の領域中の有効ポイント数の総和Psum=(P
(i,1)+P(i,2)+…+P(i,m)を探索す
る。次いで、上記総和Psumが所定値よりも大きいか
否かを判定し、この判定がNOのときにはライン代表し
きい値P0をP0=P1に、また判定がYESのときに
は、ライン代表しきい値P0を上記NOの場合よりも大
きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定する。すなわ
ち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定する。
【0053】(第7例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の距離データの検出頻度に応じて設定す
る。具体的には、図36に示す如く、測距されている距
離データの個数Ndataを演算し、このデータ個数N
dataが所定値よりも大きいか否かを判定して、この
判定がNOのときにはライン代表しきい値P0をP0=
P1に、また判定がYESのときには、ライン代表しき
い値P0を上記NOの場合よりも大きいP0=P2(>
P1)にそれぞれ設定する。すなわち、ライン代表しき
い値P0を各ライン上の領域での距離データの検出頻度
に基づいて設定する。
【0054】図37は上記距離データの個数Ndata
の演算例を示し、データ個数NdataをNdata=
0として初期化した後、各ライン上のある領域での距離
d(i,j)がd(i,j)=0かどうかを判定する。
この判定がYESのときには距離データが検出されてい
ない状態としてそのまま、また判定がNOのときには距
離データが検出されている状態としてデータ個数Nda
taをNdata=Ndata+1に更新した後、それ
ぞれ次のステップに進み、各ライン上の全ての領域での
距離d(i,j)について終了したかどうかを判定す
る。この判定がYESになるまで、上記距離d(i,
j)=0の判定及びフィルタ処理を繰り返し、判定がY
ESになるとフィルタ処理に入る。このフィルタ処理
は、距離データの瞬間的な検出状況の変動によるライン
代表しきい値P0の頻繁な切換えを抑えるために行うも
ので、まず、データ個数Ndataを平滑化して平滑化
データ個数Ndatarecを求め、次いで、元のデー
タ個数Ndataを平滑化データ個数Ndatarec
に置換する。
【0055】図28のフローにおいて、ステップT3の
後はステップT4に進み、上記領域毎の有効ポイント数
P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大きいか
どうかを判定する。この判定がP(i,j)≦P0のN
Oのときには、そのままステップT6に進むが、判定が
P(i,j)>P0のYESのときには、ステップT5
において、ライン毎の代表距離l(i)を平均化のため
に更新するとともに、上記ライン代表有効ポイント数P
I(i)に領域毎の有効ポイント数P(i,j)を加え
てライン代表有効ポイント数PI(i)の更新を行った
後にステップT6に進む。すなわち、ライン距離演算部
26では、8隣接点処理部25によって付与設定された
有効ポイント数P(i,j)がライン代表しきい値P0
よりも大きい領域についてライン毎の距離演算を行うよ
うにしている。
【0056】上記ライン毎の代表距離l(i)の更新は
次の式で行う。 l(i)=[l(i)×PI(i)+d(i,j)×
{P(i,j)−PO+1}]÷{PI(i)+P
(i,j)−PO+1}
【0057】上記ステップT6では当該ラインの全ての
ウィンドウ番号(領域E)について終了したか否かを判
定し、この判定がYESになるまでラインの各領域Eに
ついてステップT3〜T5を繰り返す。ステップT6の
判定がYESになると、ステップT7に進み、全てのラ
イン番号について終了したかどうかを判定し、この判定
がYESになるまでステップT2〜T6を繰り返す。ス
テップT7の判定がYESになると、次の物体認識処理
(図39参照)に進む。
【0058】図38は上記ライン距離演算部26での処
理動作の他の実施形態を示し、各ライン上の領域E,E
の最大有効ポイント数となる距離データを基準として、
該距離データから所定距離以上外れた距離データを距離
演算に用いないようにしている。尚、図28と同じ部分
についてはその詳細な説明は省略する。
【0059】すなわち、ステップU1,U2は上記ステ
ップT1,T2(図28参照)と同じである。ステップ
U3〜U6では、ラインiにおける最大有効ポイント数
PPと、その最大有効ポイント数PPが得られる領域E
の距離Dmaxとを求める。具体的には、ステップU3
において、ラインiにおける最大有効ポイント数PPを
PP=0に初期化した後、ステップU4で、領域E毎の
有効ポイント数P(i,j)が上記ライン代表有効ポイ
ント数PPよりも大きいかどうかを判定する。この判定
がP(i,j)≦PPのNOのときには、そのままステ
ップU6に進むが、判定がP(i,j)>PPのYES
のときには、ステップU5において、その領域E毎の有
効ポイント数P(i,j)を上記ライン代表有効ポイン
ト数PPとし、かつ該領域Eでの距離d(i,j)を距
離Dmaxとした後、ステップU6に進む。そして、ス
テップU6では、全てのウィンドウ番号について終了し
た、つまりライン中の全ての領域について最大有効ポイ
ント数PP及びそれに対応する領域の距離Dmaxが得
られたかどうかを判定し、この判定がYESになるまで
ステップU4〜U6を繰り返す。
【0060】ステップU6の判定がYESになると、ス
テップU7に進み、距離判定のための下限値Dlowe
r(=Dmax−d0)及び上限値Dupper(=D
max+d0)を設定する。その後、ステップU8にお
いて、上記領域毎の距離d(i,j)が上記下限値Dl
owerよりも大きくかつ上限値Dupperよりも小
さい、すなわちDlower<d(i,j)<Dupp
erかどうかを判定し、この判定がNOのときにはその
ままステップU10に、また判定がYESのときにはス
テップU9を経てステップU10にそれぞれ進む。上記
ステップU9は図28におけるステップT5と、またス
テップU10は同ステップT6とそれぞれ同じである。
そして、このステップU10の後、図28におけるステ
ップT7と同じ処理を行うステップU11に進む。
【0061】尚、以上に説明した各領域E毎の距離デー
タd(i,j)から8隣接点処理を行って有効ポイント
数P(i,j)を付与し、その後にライン毎の代表距離
l(i)を演算する過程の具体例を図14に示してお
り、図14(a)は各領域毎の距離データd(i,j)
を、また図14(b)は領域毎の有効ポイント数P
(i,j)を、さらに図14(c)はライン毎の代表距
離l(i)をそれぞれ表している。
【0062】図39はコントローラ15における物体認
識部20での処理動作を示し、この物体認識部20で
は、上記ライン距離演算部26により演算されたライン
毎の代表距離l(i)に基づいて物体Oを認識する。す
なわち、ステップW1において物体番号kを設定し、ス
テップW2では、物体検出距離L(k)、物体有効ポイ
ント数PK(k)及び物体内のデータ数N(k)をいず
れも0にして、一次保管用データセットのリセットを行
う。
【0063】次のステップW3では、有効な未登録のラ
インデータが登録されているかどうかを判定し、この判
定がNOのときにはステップW8に進む。ステップW3
の判定がYESになると、ステップW4において、ライ
ンデータの前後位置XD(i)及び横位置YD(i)を
設定する。この後、ステップW5において、既に上記物
体検出距離L(k)が定義されているかどうかを判定
し、この判定がNOのときには、ステップW6に進み、
上記物体検出距離L(k)をL(k)=XD(i)に、
また物体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PI
(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN(k)
=1にそれぞれ設定して、一次保管用データセットのセ
ットを行った後、ステップW8に進む。
【0064】これに対し、ステップW5の判定がYES
のときには、ステップW7に進み、物体検出距離L
(k)をL(k)={PK(k)×L(i)+P(i)
×XD(i)}/{PK(k)+P(i)}に、また物
体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PK(k)
+PI(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN
(k)=N(k)+1にそれぞれ設定して、一次保管用
データセットの更新を行った後、ステップW8に進む。
【0065】上記ステップW8では、全てのライン番号
について終了したかどうかを判定し、この判定がYES
になるまでステップW3〜W7を繰り返す。ステップW
8の判定がYESになると、ステップW9〜W11にお
いて物体Oの登録の可否の判定を行う。まず、ステップ
W9において、上記物体内のデータ数N(k)が所定値
以上かどうかを判定する。尚、この所定値は、遠距離側
ほど小さくするように可変設定することもできる。この
ステップW9の判定がNOのときには、距離データはノ
イズ等に起因するものであると見做し、ステップW10
において物体Oの登録は行わず、物体番号kの物体デー
タを初期化した後、後述する表示処理動作(図42及び
図43参照)へ進む。一方、ステップW9の判定がYE
Sであるときには、ステップW11において物体Oの登
録を行った後に上記表示処理動作へ進む。すなわち、物
体認識部20は、ライン距離演算部26により演算され
たライン毎の距離のデータ数N(k)が所定値以上であ
るときのみに、該ライン毎の距離に対応する物体を新規
物体として登録する。
【0066】そして、上記物体認識部20での処理動作
の後は図42及び図43に示す表示処理動作に進み、上
記表示部31での物体表示のための表示処理を行う。す
なわち、この表示処理動作では、まず、図42に示すス
テップX1で、上記後側方検知センサ10により物体O
が検出されなくなったかどうかを判定し、この判定が
「物体検出有り」のNOのときには、ステップX2に進
み、上記登録物体Oの自車Cとの間の距離Lを算出した
後、図43に示すステップX12に進む。
【0067】これに対し、上記ステップX1の判定が
「物体検出なし」のYESとなると、ステップX3にお
いて、その検出されなくなった物体Oが前回は車両C
(自車)から近距離範囲にあったかどうかを判定し、こ
の判定がNO、つまり検出されなくなった物体Oが前回
は車両Cから遠距離範囲にあったときには、ステップX
4に進む。図47は車両Cの後側方にある近距離範囲及
び遠距離範囲の概念を示し、図中、Bは表示部31によ
る表示対象範囲で、そのうちの前後中央位置よりも若干
前側寄りの位置から後端までが遠距離範囲B2とされ、
この遠距離範囲B2前側の表示対象範囲Bと該表示対象
範囲Bよりも少し前方で車両C(自車)の前端までの範
囲とが近距離範囲B1とされる。具体的には、上記近距
離範囲B1と遠距離範囲B2との境界は危険回避距離、
例えば自車Cが車線変更を行って隣接車線に移行したと
き、その隣接車線を走行して自車Cを追い抜こうとする
他車(物体O)が自車Cの車線変更により急ブレーキ操
作が不要な程度(例えば0.3G以下)に減速して自車
Cと同じ速度になりかつ自車Cとの間に一定の車間距離
(例えば10m)が保たれるような距離に設定される。
【0068】上記ステップX4では、検出されなくなっ
た物体Oの位置を前回の車両Cとの相対速度から推定
し、次のステップX5で上記推定した物体位置までの距
離Lを予測した後にステップX12に進む。
【0069】上記ステップX3の判定がYES、つまり
検出されなくなった物体Oが前回は車両Cから近距離範
囲にあったときには、ステップX6に進み、今度はその
物体Oが車両C(自車)に接近していたか否かを判定す
る。この判定がNOのときには、ステップX7において
前回の距離L(検出されなくなる直前の物体Oの車両C
との距離)を算出した後にステップX12に進む。
【0070】上記ステップX6で物体Oが車両C(自
車)に接近していたYESと判定されると、ステップX
8において、上記ステップX4と同様に、物体Oの位置
を前回の車両Cとの相対速度から推定し、次のステップ
X9で上記推定した物体位置が自車Cの横であるかどう
かを判定する。この判定がNO、つまり物体位置が自車
Cの横でないときには、ステップX10に進み、上記ス
テップX5と同様に、推定した物体位置までの距離Lを
予測してからステップX12に進む。
【0071】これに対し、上記ステップX9の判定がY
ES、つまり物体位置が自車Cの横であるときには、ス
テップX11において、表示部31の表示画面31aで
真横位置部35を所定時間、例えば前回の相対速度に基
づいて物体Oが自車Cを完全に追い抜くまでの時間、点
灯表示した後に終了する。
【0072】図43に示す如く、上記ステップX12で
は、上記ステップX2,X5,X7,X10で算出又は
予測された登録物体Oの自車Cとの間の各距離Lと、比
較的長い設定値40mとの大小を比較し、この判定がL
>40mのNOのときには、物体Oは自車Cから遠く離
れて車線変更の障害物となり得ないと判断してそのまま
終了する。ステップX12の判定がL≦40mのYES
のときには、ステップX13に進んで今度は上記距離L
と極めて短い設定値10m(最近接位置の物体Oが自車
Cのミラーの死角に入るような距離)との大小を比較す
る。この判定がL≦10mのYESのときには、物体O
が自車Cに極めて近接していると判断し、ステップX1
4に進んで、その物体Oに関する情報を上記表示部31
の表示画面31aにおけるセグメント34の表示輝度
(点灯輝度)のレベルを「設定3」にセットし、次のス
テップX15においてセグメント34の表示色を「赤」
にセットした後、ステップX22に進み、上記表示部3
1の表示画面31aでセグメント列33のセグメント3
4,34,…の点灯により物体Oとの間の現在の距離を
表示した後に終了する。
【0073】上記ステップX13の判定がL>10mの
NOのとき(L=10〜40mのとき)には、ステップ
X16に進み、上記物体Oの自車Cに対する相対速度S
pを演算する。次のステップX17では上記演算された
相対速度Spが正か否か、つまり物体Oが自車Cに対し
て接近しているか否かを判定し、この判定がYES(S
p>0)で物体Oが接近状態であるときには、ステップ
X18に進み、上記表示部31の表示画面31aにおけ
るセグメント34,34,…の表示輝度のレベルを中間
程度の「設定2」にセットし、次のステップX19でセ
グメント34,34,…の表示色を「黄」にセットした
後、上記ステップX22に進む。
【0074】一方、上記ステップX17の判定がNO
(Sp≦0)のときには、物体Oが離隔状態であると見
倣してステップX20に進み、上記表示画面31aにお
けるセグメント34,34,…の表示輝度のレベルを最
も小さい(暗い)「設定1」にセットし、次のステップ
X21でセグメント34,34,…の表示色を「青」に
セットした後、上記ステップX22に進む。
【0075】以上の説明において、検出されなくなった
物体Oまでの距離Lと物体Oに対する相対速度との関係
をまとめると下記の表1のようになる。
【0076】
【表1】
【0077】上記表示部31における各セグメント列3
3のセグメント34の表示輝度レベルは、図44に示す
ように、「設定」の数値が大きくなるほど輝度が大きく
(明るく)なるように設定されている。また、上記図4
3に示すステップX22で行う距離表示については、表
示画面31aの各セグメント列33の8個のセグメント
34,34,…をそれぞれ5mの間隔を表すものとし、
図45に示す如く、物体Oが40mからに5mずつ自車
Cに接近する毎にセグメント34,34,…の点灯個数
が1個ずつ増加するようになっている。従って、上記の
ようにステップX3でL≦10mと判定された場合、そ
の距離Lの算出結果に応じて、セグメント列33の8個
のセグメント34,34,…のうち下から7個目までの
セグメント34,34,…(L=5〜10mの場合)、
又は全てのセグメント34,34,…(L<5mの場
合)が点灯し、そのセグメント34,34,…の点灯が
最も明るい「設定3」の輝度レベルでかつ最も注意を喚
起させる「赤」の色で行われる。尚、図46では、全て
のセグメント34,34,…が「設定3」の輝度レベル
でかつ「赤」色で点灯している表示状態を例示してい
る。
【0078】この実施形態では、上記図42に示す表示
処理動作におけるステップX6により、検知センサ10
により検出された物体O(詳しくは検知センサ10によ
り検出されたがその後に検出されなくなった物体O)が
車両Cに対し接近状態又は離隔状態にあるか否かを判定
する接離判定手段40が構成されている。
【0079】また、ステップX1〜X5、X7〜X11
により、検知センサ10により検出されなくなった物体
Oがあるときに、上記接離判定手段40により車両Cへ
接近していると判定された物体Oについては、表示部3
1による距離の表示を継続させる表示継続手段41が構
成されている。
【0080】そして、この表示継続手段41は、車両C
に接近してくる物体Oが検知センサ10により検出され
なくなったときに、該物体Oの車両Cとの距離Lを予測
して該予測距離Lを、また車両Cから離れていく物体O
が検知センサ10により検出されなくなったときに、そ
の直前の物体Oの車両Cとの距離Lをそれぞれ表示部3
1で表示するように構成されている。
【0081】また、表示継続手段41は、車両Cから近
距離にある物体Oが検知センサ10により検出されなく
なったときには、その直前の物体Oの車両Cとの距離を
表示部31で表示する一方、遠距離にある物体Oが検知
センサ10により検出されなくなったときには、該物体
Oの車両Cとの距離Lを予測して該予測距離Lを表示部
31で表示するように構成されている。
【0082】さらに、表示継続手段41は、上記物体O
の車両Cとの予測距離Lが0以下となったときに表示部
31での距離の表示をキャンセルするように構成されて
いる。
【0083】したがって、この実施形態では、左右後側
方検知センサ10,10により画像が輝度情報として捕
らえられると、まず、コントローラ15の各測距回路1
6において、各検知センサ10の画像がライン列及びウ
ィンドウ方向にそれぞれ分割されて各領域Eについて距
離d(i,j)が測定される。次いで、8隣接点処理部
25で、上記測定された領域E毎の距離d(i,j)及
び隣接領域R1〜R8の距離の差dxに基づいて各領域
E毎の距離データの有効ポイント数P(i,j)が付与
され、ライン距離演算部26において上記有効ポイント
数P(i,j)に基づきライン毎の距離l(i)が演算
され、物体認識部20においてライン距離演算部26に
より演算されたライン毎の距離l(i)から物体Oが認
識される。このように、各領域Eについての距離データ
の有効性が隣接領域R1〜R8との関係から有効ポイン
ト数P(i,j)として判定され、この有効ポイント数
P(i,j)に基づいてライン毎の距離l(i)を求め
て、その距離l(i)から物体Oを認識するので、測距
データのばらつきやノイズ等があっても、その影響を可
及的に低減することができ、高精度の距離演算が可能と
なって正確な物体認識を行うことができる。
【0084】また、上記8隣接点処理部25では、領域
Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0
よりも小さいときに有効ポイント数P(i,j)(付与
ポイント数p)を付与するようにしているので、領域E
の隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0よ
りも小さいときのみを有効ポイント数P(i,j)の付
与によって有効と判断でき、距離演算の精度を高めるこ
とができる。
【0085】そのとき、上記しきい値d0は、領域Eの
測定距離データに応じて可変とされ、図17〜図19に
示すように、領域のライン位置に応じて設定された基準
距離値diが大きいほど大きくなるように設定すれば、
遠距離側領域の距離データについてのしきい値d0を大
きくすることで、その距離データの有効ポイント数P
(i,j)を増やし、遠距離側の物体Oについての距離
データがばらついても正確なデータを得ることができ
る。
【0086】また、図20及び図21に示す如く、しき
い値は、各領域Eの隣接領域R1〜R8との距離差dx
の平均値Dに基づき、該平均値Dが大きいほど大きくな
るように設定すれば、実際に測定された距離データに応
じてしきい値d0が設定されるので、遠距離側が変化し
てもそれにしきい値d0を安定して対応させることがで
きる。
【0087】上記8隣接点処理部25においては、付与
する有効ポイント数を領域Eの距離d(i,j)に応じ
て変え、図22に示すように、ウィンドウ方向にある隣
接領域R2,R7の有効ポイント数をライン列方向より
も大きくするようにされている。すなわち、CCDチッ
プ11でのCCDラインが等間隔である場合、遠距離領
域に含まれるライン数が近距離領域に比べ少なくなり、
遠距離側の物体Oが近距離側の物体Oに比べ認識され難
くなるが、この実施形態のように、隣接領域がウィンド
ウ方向にあるときの有効ポイント数をライン列方向より
も大きくすれば、上記少ないライン数であっても有効ポ
イント数を増加でき、遠距離側物体Oを認識する確率を
高めることができる。
【0088】また、図23に示すように、遠距離側ライ
ン位置での有効ポイント数を近距離側ライン位置よりも
大きくするようにしても、同様の効果が得られる。
【0089】さらに、図24に示すように、隣接領域R
1〜R8との距離差dxが所定値D1又はD2よりも小
さいときに有効ポイント数を大きくするようにすると、
物体Oを認識し易くすることができる。
【0090】また、図25に示す如く、測定された距離
d(i,j)が所定値Lよりも大きいときに有効ポイン
ト数を大きくするようにしても、上記と同様の作用効果
を奏することができる。
【0091】図26及び図27に示すように、距離が近
距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を付
与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイン
ト数の付与処理を行わないようにすると、遠距離側で
は、距離データの有効性を判断する有効ポイント数の付
与処理が行われず、その距離データが有効ポイント数の
付与処理によってノイズ等として落とされることなく、
そのまま採用される。この場合でも同様の効果が得られ
る。
【0092】上記ライン距離演算部26では、有効ポイ
ント数P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大
きい領域についてライン毎の距離演算を行うので、ライ
ン毎の距離l(i)を正確に演算することができる。
【0093】そのとき、図30〜図33に示すように、
上記ライン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になる
ほど小さく設定する(図30に示す如く、遠距離側のラ
イン位置ほど小さくなるようにライン毎に設定するか、
又は図31に示す如く、測定された距離d(i,j)が
大きくなるほど小さくなるように設定する)と、遠距離
側領域のライン代表しきい値が近距離側領域よりも小さ
いので、遠距離側の距離データの取りこぼしが防止で
き、その遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距離側
の物体Oを正確に認識することができる。
【0094】また、図32及び図33に示すように、ラ
イン代表しきい値を、予め設定された検出エリアA1〜
A4毎に設定すると、所望の検出エリアA1〜A4の距
離演算を精度よく行うことができる。
【0095】一方、図33〜図36に示す如く、上記ラ
イン代表しきい値は、各ライン毎の距離データの検出状
況に応じて設定することで、ライン代表しきい値が検出
状況に応じて変化して設定され、距離演算の精度をさら
に高めることができる。
【0096】すなわち、図34に示すように、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて、その最大有効ポイント数Pma
xが大きいほど大きくなるように設定すると、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて変化する。また、図35に示す如
く、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定すれば、ライン代
表しきい値P0が、各ライン上の領域の有効ポイント数
の総和Psumに応じて変化する。従って、いずれの場
合でも、距離演算の精度を高めることができる。
【0097】また、図36に示す如く、ライン代表しき
い値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻度に
基づいて設定すると、距離データの検出頻度が高いとき
には、ライン代表しきい値を大きく設定して、距離演算
の精度を高めることができる。
【0098】図38に示すように、上記ライン距離演算
部26において、各ライン上の領域の最大有効ポイント
数となる距離Dmaxを基準として、該距離Dmaxか
ら所定距離d0以上外れた距離データを距離演算に用い
ないように構成すれば、各ライン上の領域の最大有効ポ
イント数となる距離Dmaxから所定距離d0の範囲内
にある距離データのみで距離演算が行われ、高精度の距
離演算を行うことができる。
【0099】図39に示すように、上記物体認識部20
は、ライン距離演算部26により演算されたライン毎の
距離のデータ数が所定値以上にあるときのみに、該ライ
ン毎の距離に対応する物体Oを新規物体Oとして登録す
るようにすると、新規物体Oの登録に際し制限を設ける
ことができ、物体O以外のノイズ等が誤って物体Oとし
て登録されるのを抑制することができる。
【0100】そのとき、上記ライン毎の距離データ数と
比較する所定値は、遠距離側ほど小さくなるように設定
すれば、遠距離側の物体Oほど登録し易くすることがで
きる。
【0101】また、上記測距回路16の測距特性は、遠
距離側ラインを基準として、他のラインを補完するよう
に構成されているので、検知センサ10後方のドアミラ
ー6のミラー等の測距精度への影響を避ける目的で、ラ
イン毎の測距特性を所定ラインを基準にして他のライン
を補完するとき、遠距離側の距離データの有効性を高め
つつ、全てのラインの検出精度を良好に補正することが
できる。
【0102】また、上記物体認識部20は、物体Oの認
識結果に基づいて警報等の信号を出力するように構成さ
れているので、認識物体Oを容易に知ることができる。
【0103】さらに、この実施形態では、車両Cの後側
方の所定範囲内にある物体Oが検知センサ10により検
出されて物体Oとして登録され、その登録物体Oが車両
Cの車線変更の障害物と判定されて、その車両Cとの間
の距離Lに関する情報が表示部31のセグメント34,
34,…の点灯表示により乗員に報知される。そして、
上記登録された物体Oのうち検知センサ10により検出
されなくなった物体Oがあると、その検出されなくなっ
た物体Oの車両Cとの距離が判定され、その物体Oが車
両Cから遠距離にあったときには、その物体Oの位置が
前回の車両Cとの相対速度から推定されて該物体Oの位
置までの距離Lが予測され、その予測距離Lが表示部3
1の表示画面31aでセグメント列33のセグメント3
4,34,…の点灯により表示される。すなわち、この
ように検出されなくなった物体Oが遠距離にある場合、
その物体Oの車両Cとの距離Lが多少ずれていても車両
Cの乗員に感覚的に判り難く、しかも、遠距離の物体O
については車線変更のために大きな注意力が不要である
ので、その物体Oまでの距離Lが予測されて予測距離L
が表示部31に表示され、物体Oの距離表示を適正に行
うことができる。
【0104】一方、検出されなくなった物体Oが近距離
にあるときには、その物体Oの車両C(自車)に対する
接離状態が判定され、離隔状態にあるときには、検出さ
れなくなる直前の物体Oの車両Cとの距離Lが表示部3
1の表示画面31aでセグメント列33のセグメント3
4,34,…の点灯により表示される。このように近距
離にあって離隔していく物体Oが検出されなくなったと
きには、その離隔する直前であって車両Cから最も近い
距離Lが表示されることとなり、その分、車両Cの乗員
に注意を喚起させることができ、表示部31での距離表
示が適正に行われる。
【0105】そして、上記検出されなくなった近距離に
ある物体Oが近付いてきているときには、物体Oの位置
が推定されて該推定位置が自車の横であるかが判定さ
れ、物体Oの位置が自車の横でないときには、推定した
物体Oの位置までの予測距離Lが表示部31の表示画面
31aでセグメント列33のセグメント34,34,…
の点灯により表示される。このように車両Cに接近して
くる近距離の物体Oが検出されなくなったときには、そ
の物体Oの車両Cとの予測距離Lが表示されるので、そ
の接近状態にある物体Oが検出されなくなったときで
も、その物体Oの車両Cとの距離Lを適正に求めて表示
することができる。
【0106】さらに、物体Oの推定位置が自車の横であ
るとき、換言すれば物体Oの推定位置に基づいて予測し
た予測距離Lが0以下になったときには、表示部31で
のセグメント列33のセグメント34,34,…の点灯
による距離の表示がキャンセルされ、その代わり、表示
部31の表示画面31aで真横位置部35が点灯されて
表示される。このように、距離の表示がキャンセルされ
て真横位置部35のみが点灯されることで、物体Oに対
する距離の表示を車両Cの乗員の感覚に適正に対応させ
ることができる。
【0107】このように、検知センサ10により検出さ
れなくなった登録物体Oがあると、そのうちで車両Cへ
の接近しているものについては、その検出がなくなって
も表示部31での距離の表示が継続されるので、隣接車
線の車両等の物体Oに車両Cが追い抜かれる際に、その
物体Oが車両Cの真横かそれよりも少し後方に近付いて
検知センサ10により検出されなくなったり、或いは、
車体のピッチング等により物体Oが検出されなくなった
りしても、その物体Oの車両Cとの距離が引き続いて表
示されることとなる。それ故、検知センサ10の検出範
囲を広げることなく、物体Oについての距離表示を適正
に行って車両Cの乗員の違和感をなくすことができる。
【0108】尚、上記実施形態では、検知センサ10に
より検出されなくなった近距離の登録物体Oがあるとき
に、車両Cへ接近していると判定された物体Oについて
表示部31による距離の表示を継続させるようにしてい
るが、車両Cへの接近状態が所定時間以上継続している
と判定された物体Oについて距離の表示を継続させるよ
うにしてもよい。
【0109】また、上記実施形態では、検知センサ10
として多段ライン型CCDを用いているが、本発明はそ
の他、レーザレーダや超音波センサミリ波を用いて車両
Cの後側方の物体Oを検出するようにしてもよく、同様
の作用効果が得られる。また、検知センサ10はドアミ
ラー6内に限らず、その他、例えば車室内のリアウィン
ドガラス近くに設置することもできる。
【0110】また、上記警報対象となった最近接位置の
登録物体Oの距離Lについての情報は、表示部31にセ
グメント34,34,…の点灯により表示するものに限
らず、その他の表示形態により表示するようにしてもよ
く、さらには表示部31での表示のみでなくて音声等に
より車両Cの乗員に報知するようにしてもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、車両の後側方の物体を検出手段で検出して、その
物体との距離を表示する場合において、物体検出手段に
より検出されなくなった物体があるときに、車両へ接近
していると判定された物体については、上記距離の表示
を継続させるようにしたことにより、隣接車線を走行し
て車両を追い抜こうとする車両等の物体が車両の真横か
それよりも少し後方に近付いて物体検出手段により検出
されなくなり、或いは車体のピッチング等により物体が
検出されなくなっても、その物体の距離を表示でき、よ
って物体検出手段の検出範囲を広げることなく、物体に
ついての距離表示を適正に行って車両乗員の違和感の解
消を図ることができる。
【0112】請求項2の発明によると、車両に接近して
くる物体が物体検出手段により検出されなくなったとき
に、その物体の車両との距離を予測して表示するように
したことにより、車両に接近状態にある物体が検出され
なくなったときに、その物体の車両との距離表示を適正
に行うことができる。
【0113】請求項3の発明によると、車両から離れて
いく物体が物体検出手段により検出されなくなったとき
に、その検出されなくなる直前の物体の車両との距離を
表示するようにしたことにより、例えば車両から近距離
にあって離れていく物体について車両から最も近い距離
を表示して車両乗員に対し注意を喚起させることができ
る。
【0114】請求項4の発明によると、車両から近距離
にある物体が物体検出手段により検出されなくなったと
きには、その検出されなくなる直前の物体の車両との距
離を、また遠距離にある物体が検出されなくなったとき
には、その物体の車両との距離を予測してそれぞれ表示
するようにしたことにより、検出されなくなった物体の
車両との距離表示を車両からの距離に応じて適正に行う
ことができる。
【0115】請求項5の発明によると、上記物体の車両
との予測距離が0以下となったときに距離の表示をキャ
ンセルするようにしたことにより、物体に対する距離の
表示を車両の乗員の感覚により一層適正に対応させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用表示装置の各構
成部品の車両での位置を示す斜視図である。
【図3】表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】表示装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】検知センサにより物体を測距する概念を示す側
面図である。
【図6】CCDチップにより捕らえた画像を示す図であ
る。
【図7】CCDチップにより捕らえた画像の中のライン
をウィンドウ方向に分割して領域を区分する概念を示す
図である。
【図8】上下のCCDチップにより得られた画像が同じ
ラインでずれて視差が生じる状態を示す説明図である。
【図9】上下のCCDチップにより物体までの距離を測
定する原理を示す図である。
【図10】CCDチップにより得られた画像におけるC
CDラインの測距方向を示す平面図である。
【図11】上下方向のレンジカット領域を示す側面図で
ある。
【図12】水平方向のレンジカット領域を示す平面図で
ある。
【図13】領域に隣接する8隣接領域の配置を示す図で
ある。
【図14】8隣接点処理からライン毎の距離演算までの
具体例を示す図である。
【図15】8隣接点処理動作を示すフローチャート図で
ある。
【図16】距離しきい値の設定のための第1例を示すフ
ローチャート図である。
【図17】距離しきい値の設定のための第2例を示す図
16相当図である。
【図18】基準距離値の設定例を示す図である。
【図19】距離しきい値の設定のための第3例を示す図
16相当図である。
【図20】距離しきい値の設定のための第4例を示す図
16相当図である。
【図21】距離差の平均値に応じて距離しきい値を設定
する例を示す図である。
【図22】各領域毎の有効ポイント数付与のための第1
例を示すフローチャート図である。
【図23】各領域毎の有効ポイント数付与のための第2
例を示す図22相当図である。
【図24】各領域毎の有効ポイント数付与のための第3
例を示す図22相当図である。
【図25】各領域毎の有効ポイント数付与のための第4
例を示す図22相当図である。
【図26】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第1例を示すフローチャート図である。
【図27】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第2例を示す図26相当図である。
【図28】ライン毎の距離演算処理動作を示すフローチ
ャート図である。
【図29】ライン代表しきい値の設定のための第1例を
示すフローチャート図である。
【図30】ライン代表しきい値の設定のための第2例を
示す特性図である。
【図31】ライン代表しきい値の設定のための第3例を
示す特性図である。
【図32】ライン代表しきい値の設定のための第4例を
示す特性図である。
【図33】ライン代表しきい値の設定のための第4例に
おける検出エリアを示す平面図である。
【図34】ライン代表しきい値の設定のための第5例を
示すフローチャート図である。
【図35】ライン代表しきい値の設定のための第6例を
示す図34相当図である。
【図36】ライン代表しきい値の設定のための第7例を
示す図34相当図である。
【図37】ライン代表しきい値の設定のための第7例に
おけるデータ個数の演算例を示すフローチャート図であ
る。
【図38】ライン毎の距離演算処理動作の他の実施形態
を示す図28相当図である。
【図39】物体の認識処理動作を示すフローチャート図
である。
【図40】視差に応じた距離補正のための特性を示す特
性図である。
【図41】検出率に応じて昼夜判定するための説明図で
ある。
【図42】表示処理動作の前半部を示すフローチャート
図である。
【図43】表示処理動作の後半部を示すフローチャート
図である。
【図44】表示処理動作で用いる表示輝度マップの特性
を示す図である。
【図45】表示処理動作で用いるセグメント点灯個数マ
ップの説明図である。
【図46】表示部での表示状態を示す図である。
【図47】近距離及び遠距離の概念を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
C 車両 6 ドアミラー 10 後側方検知センサ(物体検出手段) 11 CCDチップ(多段ライン型CCD) 15 コントローラ 16 測距回路 20 物体認識部 21 物体識別部 25 8隣接点処理部 26 ライン距離演算部 31 表示部(表示手段) 40 接離判定手段 41 表示継続手段 E,E(i,j) 領域 R1〜R8 隣接領域 d(i,j) 測定距離 dx 隣接領域との距離差 d0 しきい値 P(i,j) 有効ポイント数 P0 ライン代表しきい値 l(i,j) ライン代表距離 A1〜A4 検出エリア B 表示対象範囲 B1 近距離範囲 B2 遠距離範囲 O 物体 O′ 物体像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 裕樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中野 峰司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA19 BA20 BB01 BD01 5E501 AC03 AC32 BA05 CA03 CA04 CB12 FA14 5H180 AA01 CC04 CC07 CC24 LL02 LL08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後側方の物体を検出する物体検出
    手段と、 上記物体検出手段により検出された物体の車両との間の
    距離に関する情報を表示する表示手段と、 上記物体検出手段により検出された物体が車両に対し接
    近状態又は離隔状態にあるか否かを判定する接離判定手
    段と、 上記物体検出手段により検出されなくなった物体がある
    ときに、上記接離判定手段により車両へ接近していると
    判定された物体については、上記表示手段による距離の
    表示を継続させる表示継続手段とを備えたことを特徴と
    する車両の表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車両の表示装置において、 表示継続手段は、車両に接近してくる物体が物体検出手
    段により検出されなくなったときに、該物体の車両との
    距離を予測して該予測距離を表示手段で表示するように
    構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の車両の表示装置において、 表示継続手段は、車両から離れていく物体が物体検出手
    段により検出されなくなったときに、その直前の物体の
    車両との距離を表示手段で表示するように構成されてい
    ることを特徴とする車両の表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の車両の表示装置において、 表示継続手段は、車両から近距離にある物体が物体検出
    手段により検出されなくなったときには、その直前の物
    体の車両との距離を表示手段で表示する一方、遠距離に
    ある物体が物体検出手段により検出されなくなったとき
    には、該物体の車両との距離を予測して該予測距離を表
    示手段で表示するように構成されていることを特徴とす
    る車両の表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の車両の表示装置において、 表示継続手段は、物体の車両との予測距離が0以下とな
    ったときに表示手段での距離の表示をキャンセルするよ
    うに構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
JP01669299A 1999-01-26 1999-01-26 車両の表示装置 Expired - Fee Related JP4113628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01669299A JP4113628B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 車両の表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01669299A JP4113628B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 車両の表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000215394A true JP2000215394A (ja) 2000-08-04
JP4113628B2 JP4113628B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=11923367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01669299A Expired - Fee Related JP4113628B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 車両の表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4113628B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005032075A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Nissan Motor Co Ltd 後側方警報装置
WO2011111750A1 (ja) * 2010-03-12 2011-09-15 Udトラックス株式会社 車両安全運転促進システム
JP2016125843A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社リコー 移動体、測定システム、測定方法及びプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57175442A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Nippon Denso Co Ltd Obstacle indicator for vehicle
JPH0717348A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Mitsubishi Motors Corp 後側方監視システム
JPH0877500A (ja) * 1994-09-07 1996-03-22 Calsonic Corp 光学式測定装置
JPH08110207A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Mitsubishi Motors Corp 車両用障害物検知装置
JPH08241499A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Calsonic Corp 後側方衝突警報装置
JPH1031800A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Yazaki Corp 車間距離表示方法、及び車間距離表示装置
JPH10338057A (ja) * 1997-06-10 1998-12-22 Hitachi Ltd 自動車の自動走行制御装置および車間距離警報装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57175442A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Nippon Denso Co Ltd Obstacle indicator for vehicle
JPH0717348A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Mitsubishi Motors Corp 後側方監視システム
JPH0877500A (ja) * 1994-09-07 1996-03-22 Calsonic Corp 光学式測定装置
JPH08110207A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Mitsubishi Motors Corp 車両用障害物検知装置
JPH08241499A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Calsonic Corp 後側方衝突警報装置
JPH1031800A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Yazaki Corp 車間距離表示方法、及び車間距離表示装置
JPH10338057A (ja) * 1997-06-10 1998-12-22 Hitachi Ltd 自動車の自動走行制御装置および車間距離警報装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005032075A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Nissan Motor Co Ltd 後側方警報装置
WO2011111750A1 (ja) * 2010-03-12 2011-09-15 Udトラックス株式会社 車両安全運転促進システム
JP2011191849A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Ud Trucks Corp 安全運転促進システム
CN102792351A (zh) * 2010-03-12 2012-11-21 优迪卡汽车股份有限公司 车辆安全驾驶促进系统
US8626432B2 (en) 2010-03-12 2014-01-07 Ud Trucks Corporation Vehicle safe driving promotion system
JP2016125843A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社リコー 移動体、測定システム、測定方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4113628B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6447431B2 (ja) 車両制御装置
JP5345350B2 (ja) 車両の運転支援装置
JP4037722B2 (ja) 車外監視装置、及び、この車外監視装置を備えた走行制御装置
EP2214149B1 (en) Collision avoidance assisting system for vehicle
JP3964287B2 (ja) 車外監視装置、及び、この車外監視装置を備えた走行制御装置
JP3862015B2 (ja) 車載用レーダ装置
JP3880837B2 (ja) 車外監視装置
US20180001894A1 (en) Vehicle cruise control device and cruise control method
US20140044311A1 (en) Neighboring vehicle detecting apparatus
WO2011040119A1 (ja) 車両制御装置
TW201704067A (zh) 防撞方法、實現該防撞方法之電腦程式產品及防撞系統
JP3880841B2 (ja) 車外監視装置
JPH1139596A (ja) 車外監視装置
JP4901275B2 (ja) 走行誘導障害物検出装置および車両用制御装置
JP4541609B2 (ja) 停止線認識装置、及び、その停止線認識装置を用いた車両用運転支援装置
JP2011053809A (ja) 車両用白線認識装置
JP2008117073A (ja) 割り込み車両検出装置
JP4721278B2 (ja) 車線逸脱判定装置、車線逸脱防止装置および車線追従支援装置
JP5355209B2 (ja) ナビゲーション装置、自車の走行車線の判定方法および判定プログラム
JP2019217846A (ja) 車両制御装置、車両制御方法およびプログラム
JP3440956B2 (ja) 車両用走行路検出装置
JP2000214256A (ja) 車両の表示装置
JP6690510B2 (ja) 物体認識装置
JP4113628B2 (ja) 車両の表示装置
JP2008249634A (ja) 対象物検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees