JP2000215391A - 磁気マ―カ - Google Patents

磁気マ―カ

Info

Publication number
JP2000215391A
JP2000215391A JP11014774A JP1477499A JP2000215391A JP 2000215391 A JP2000215391 A JP 2000215391A JP 11014774 A JP11014774 A JP 11014774A JP 1477499 A JP1477499 A JP 1477499A JP 2000215391 A JP2000215391 A JP 2000215391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
magnet
magnetic
magnetic marker
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11014774A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Hiroyuki Toki
浩之 土岐
Hiroaki Hirano
広昭 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Steel Corp filed Critical Aichi Steel Corp
Priority to JP11014774A priority Critical patent/JP2000215391A/ja
Publication of JP2000215391A publication Critical patent/JP2000215391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車の磁気誘導システムあるいは磁気による
警報、警告システムに用いられる道路の過酷な環境下に
も耐えうる磁気マーカを提供する。アスファルト道路の
基層部への磁気マーカの固定を可能にすることにより補
修工事を可能にすることである。 【解決手段】アスファルト道路に埋没させる磁気マーカ
の磁石を外部からの熱に対して遮断させるため、少なく
とも磁石の上端面を含む磁石の外周部を断熱部材からな
る磁気マーカを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の磁気誘導
システムあるいは磁気による警報、警告システムに用い
られる磁気マーカに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の磁気誘導システムあるい
は磁気による警報,警告システムにおける一つ目的は、
走行中の自動車を規定のレーンに沿って走行させること
である。例えば、路面の車線中央に沿って自動運転させ
ることであった。本磁気誘導システムの基本形態の一例
として図5に示すように、自動車9側には車体の底面中
央部91に磁気センサ92を設置し、路面6側には車線
中央に沿って磁気信号を出す磁気マーカ94を自動車の
進行方向に等間隔に設置したものである。この例では磁
気マーカ94は車線中央の路面上に埋没設置され、自動
車運転するように制御されている。
【0003】自動車の磁気誘導システムにおいては、自
動車9の車体底面中央部91に磁気センサ92を設置す
るため、磁気センサ92と磁気マーカ94間の距離が20
0mm〜300mm程度と大きく、磁気センサ92で検出できる
だけの磁場を路面上方に発生しなければならない。この
ため,磁気マーカ94には磁力の強い磁石95が用いら
れている。従来の磁気マーカ94は,図6に示すよう
に、細長い円柱磁石95、樹脂で作製されたケース9
6、樹脂で作製された蓋97よりなり、深さ約80mmの穴
をアスファルト道路の基層62まであけて、モルタル第
1層66を流し込み、鉄板を利用して磁気マーカの磁石
より放射される磁束線が路面に対して垂直方向に飛ぶよ
うに磁気マーカ94を支持し、モルタルが硬化するのを
待つ。その後、モルタル第2層63を流し込みモルタル
が硬化することにより、磁気マーカ94は固定される。
具体的には磁気マーカ94の大きさは直径約34mm,高さ
約65mmであり、磁石95は直径20mm,高さ50mmの円柱形
状をしたNd−Fe−B系の焼結磁石が使用されてい
る。
【0004】通常、アスファルト道路は、図6に示すよ
うに、路盤63の上に厚み約40mm〜50mmのアスファルト
道路の基層62が施工され、その上に厚み約40mm〜50mm
のアスファルト道路の表層61が施工される。トラック
や自動車の通過等により、アスファルト表層61はわだ
ち掘れ、凹凸コルゲーション、ひびわれ等の路面破壊が
生じる。このため施工後2〜3年程度で、アスファルト
道路の表層61を削りとり、新たにアスファルト道路の
表層が再施工されている。また、コンクリート道路では
数十年で再施工がなされている。交通事故等で極端に路
面6が破損した場合はこの限りではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】道路の環境は大変きび
しい。例えば、路面の表面温度は直射日光等により真夏
期、無風状態では約80℃まで上昇する場合があり、雨水
の散布、車両の通過による圧重およびその振動、ブレー
キ作動時の摩擦、冬季の融雪剤の散布やタイヤチェーン
での磨耗など、多種にわたる過酷な環境下である。磁気
マーカは路面に対して頭部を露出して施工されるため、
同じ環境下に暴される。従来の磁気マーカの磁石を保護
するケースは樹脂で作製されているため、この過酷な環
境下で使用されると、ケースの材質劣化、磨耗および圧
縮荷重により変形や割れが生じることは容易に推測され
る。したがって、ケースに破損が生じるとその中にある
磁石は外部環境にさらされることになり、磁石の劣化に
つながる。そして磁気誘導システムおける磁気マーカの
役割である強力な磁場を発生が不可能になることは明ら
かである。このため磁気マーカの磁石を熱、耐蝕、振動
および圧縮等の外部環境から保護し、容易に確実に路面
に固定することができる磁気マーカの開発が望まれてい
る。
【0006】アスファルト路は2〜3年で再施工され
る。この施工において、一般的に表層は金属カッターに
よって掘り起こされるが、そこに磁気マーカがあると金
属カッターを破損させることになり、また、高価な磁気
マーカも破壊する。このため、再施工が困難になるばか
りか経済的にも問題となる。この問題を解決するため
に、磁気マーカをアスファルト道路の表層ではなく、ア
スファルト道路の基層に施工しようとする案が提案され
ている。しかしながら、磁気マーカを基層に固定した
後、表層を施工する場合のアスファルトの温度は約200
℃であり、強力なNd−Fe−B系の磁石が使用される
磁気マーカにおいて、この温度環境下に磁石がさらされ
ることにより熱減磁が生じ、また、従来の磁気マーカの
磁石を保護するケース自身も劣化、破壊する。所定の磁
場が発生できなくなることは明らかである。また、高温
で熱減磁を伴わないフェライト系の磁石を用いると、N
d−Fe−B系の磁石に対してフェライト系の磁石の磁
力は約1/10と小さく、かつ、磁気マーカに対するセ
ンサ位置はアスファルト表層部の厚み約40〜50mm分が遠
くなる。したがって、かなり大きいフェライト系磁石を
用いることになり、磁気マーカの施工を困難にする。こ
のため、路面の表層に施工された磁気マーカを掘り起こ
し路面から除去した後、アスファルト路の表層の再施工
がなされている。
【0007】本発明は上記の問題を解消するのもので、
道路の過酷な環境下でも半永久に使用が可能であり、か
つ、アスファルト道路の基層への施工も可能にした、容
易に確実に路面に固定することができる磁気マーカを提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気マーカは、
自動車の磁気誘導システムあるいは磁気による警報、警
告システムに使用される磁気マーカであって、磁石の収
納室をもち、その下端に該収納室と連通する開口をもつ
非磁性で耐食性と強度に優れたケースと、ケースの本体
部の開口部を密封する耐食性と強度に優れたキャップ
と、ケースの本体部の収納室に収納保持された上下端に
磁極をもつ焼結磁石と、ケースの収納室の内側およびキ
ャップの内側とを非接触状態にする遮断部を具備するこ
とを特徴とする。(また、前記ケースはその本体部に一
体的に形成された路面上に開口する固定穴の該開口周辺
部の路面を覆うフランジ状の傘部をもち、その傘部の外
周上面に設けた4個の凹部をもち、ケースの本体部の下
方外周面に本体部と一体に形成された非円筒形状の凸部
を具備することを特徴とする。)
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の磁気マーカはケース、キ
ャップ、磁石および遮断部からなる。このケースは道路
に開口する固定穴に装着された内部に収納室を持つ本体
部と、この本体部と一体的に形成され固定穴の開口周辺
を覆うフランジ状の傘部と、この本体部の下方外周面に
本体部と一体に形成された非円筒形状の凸部とをもつ。
本体部は収納室をもつものであればよい。しかし、ケー
ス本体に作用する応力に耐えうる十分な強度を備える必
要がある。傘部は本体部の上端より遠心方向に突出し、
その厚さは薄い程よい。しかし、車両の踏みつけあるい
は施工時の取り扱いで破損するような弱いものであって
はならない。傘部は踏みつける車両の衝撃を緩和するた
め、傘部はその高さが低く(薄く)かつドーム状に周縁
が中央より低いもでのあるのが好ましい。アスファルト
道路の基層に固定される場合はこの傘部はない方が好ま
しい。
【0010】本体部の凸部は磁気マーカに作用する回転
力および引抜力の応力に対して、磁気マーカを安定に固
定させるものである。凸部は凹の形状をしていてもよ
い。凸部は小さいとその機能が劣化するため大きい方が
よいが、あまりにも大きいと路面に開口する穴を大きく
しなければならない。凸部の形状はその外周面を非円
形、例えば、楕円形状、方形、多角形状とすることが望
ましい。凸部の形状を非円形にすることにより、磁気マ
ーカの軸芯を中心に回転させようとする外部の力に耐え
うることができる。また、この回転防止の機能を本体部
を非円形にすることで行ってもよい。
【0011】ケースは本体部と傘部および凸部からな
り、本体部は非磁性体で成形する必要がある。これらを
軟磁性体で形成すると磁束が本体部を通過することにな
り、高い位置に磁束を飛ばすことができなくなる。前述
したように磁気マーカが固定される環境は過酷であるた
め、ケースは耐食性に優れ、強度を有する材料で形成す
る必要がある。
【0012】キャップはケース本体部の開口部と溶接さ
れる。これによりケースの磁石収納室は外部の腐食環境
から気密的に液密的に完全に遮断される。ケースと同様
に、キャップは耐食性に優れ、強度を有する材料で形成
する必要がある。ケースの本体部とキャップによって密
閉された収納室は磁石を腐食と機械的損傷から保護する
ため、これらの原因よる磁力劣化は防止される。キャッ
プは非磁性体でも軟磁性体でもいずれで形成しても良い
が、軟磁性材料で形成することにより、非磁性体で形成
した場合に比較し、磁束を高い位置に飛ばすことができ
る。
【0013】遮断部は、磁石の全周囲を断熱性を有した
ものであればよい。磁石を硬質なケースの本体の内側と
キャップの内側と直接接触しない状態にすることにより
形成される。この遮断部により、路面上に施工された磁
気マーカにおいて、直射日光等によって路面に露出した
ケースの傘部の熱は、ケース内部を伝わりケース外周面
およびキャップ外周面より地中に放熱される。したがっ
て、磁石への熱の伝達は極端に小さくなる。同様に、ア
スファルト道路の基層に固定された磁気マーカにおい
て、アスファルト道路の表層を施工する際に発生するア
スファルトの熱は、ケース内部を伝わりアスファルト路
の基層に放熱され、磁石への熱の伝達は極端に小さくな
る。このため、ケースは熱伝導がよい素材で形成する必
要がある。遮断部の厚みは薄ければ薄い程よい。限られ
た磁石収納スペース内により多くの磁石を収納すること
ができるため、小型で高性能な磁気マーカができる。し
かし,あまりにも遮断部が薄いと断熱効果は小さくな
る。
【0014】この遮断部の全体あるいはその一部を軟質
な樹脂で形成することにより、外部から磁石に伝わる振
動を吸収し、磁石収納室に磁石を固定するためケースの
磁石収納室上部とキャップとではさみ込んだ際のクッシ
ョンの機能を兼ね備えるほうが好ましい。これにより、
車両の通行あるいはアスファルト路の再施工時に生じる
振動による磁石のワレを防止し、磁気マーカを落下させ
ても容易に磁石が破損しないため施工の際に磁気マーカ
を取り扱う際に厳重な注意が不要となる。遮断部の樹脂
の替わりにプラスチック磁石、ゴム磁石を使用してもよ
い。プラスチック磁石あるいはゴム磁石を使用すること
により、より多くの磁石が収納できるため、より高性能
な小型の磁気マーカとなる。
【0015】アスファルト道路の基層部に磁気マーカが
施工される場合、磁気マーカに及ぼす環境は車両の通過
による直接の圧重は少なくなり、また、直射日光も当た
らなくなる。このため、アスファルト道路の表層部に施
工された場合に比べて、直接、自動車のタイヤからの衝
撃や自動車の荷重が緩和される。したがって、ケースと
キャップを断熱性のある材料、例えば非磁性で優れた耐
候性を有し熱伝導が悪い樹脂などの材料で、磁石と一体
成形を行うことにより、磁石をこの材料で覆ってもよ
い。
【0016】磁場の対称性を得るために、磁石は路面に
対して垂直でかつ軸対称の形状が好ましく、例えば、円
柱形状が好ましい。また、大きな磁場を発生させるため
に強い磁石がよく、Sm−Co系あるいはNd−Fe−
B系などの焼結磁石を用いることが好ましい。
【0017】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を説明する。本発
明の磁気マーカの第1の実施例を図1と図2に示す。図
1はこの磁気マーカの斜視図を示し、図2はこの磁気マ
ーカをアスファルト道路の表層に固定した状態の縦断面
を示す断面図である。
【0018】本実施例の磁気マーカ1はケース2とキャ
ップ3と磁石4と遮断部5とからなる。ケース2は本体
部23と傘部22と凸部21とからなる。ケース2の本
体部23は下方に開口した収納室25をもち、下方部分
に段差部26が設けられている。この段差部26にキャ
ップ3を組付け、ケース2とキャップ3とを円状の接触
部をレーザ溶接31して、気密および液密的に収納室2
5を密閉している。本体部23の外径直径は約50mmであ
り、キャップ3は外径約45mm、厚み約4mmである。凸部
21はケース2の本体部23の下端にあり、本体部23
の外周径よりも大きく厚みをもった六角形状をした形状
である。この凸部21は磁気マーカ1の引抜力に対して
大きく抵抗する機能と回り止めの機能をもつ。凸部21
の六角形状の対角の長さは約60mm、厚みは約10mmであ
る。傘部22は本体部23の上端部にフランジ状に延
び、外径約90mm、傘部外周の厚みは2mmの大きさで形成
され、傘部22の外周上面に深さ0.5mmの凹部24があ
る。ケース2は本体部23と傘部22と凸部21が一体
的に強度と耐食性に優れた非磁性材料であるSUS30
4で、キャップ3は強度と耐食性に優れた軟磁性材料で
あるSUS430で形成されている。
【0019】磁石4はNd−Fe−Bからなる希土類焼
結磁石であり、磁石4を成形金型に配置し、型面との隙
間に希土類磁石粉末と熱可塑性樹脂からなるプラスチッ
ク磁石を射出成形して形成された円柱状の複合磁石41
である。この複合磁石41はその上端がN極,下端がS
極に着磁されている。複合磁石41はケース2の収納室
25内に僅かの隙間を残して装着できるように設計され
ている。このため複合磁石41の磁極を結ぶ方向は傘部
22の下面に対して垂直となって収納保持される。プラ
スチック磁石からなる遮断部5によって磁石4への熱と
振動が遮断され、ケース2と磁石4との間の相対振動を
吸収し,限られた収納スペースに多くの磁石を充填して
いる。この磁石4には最大エネルギー積(BH)max
が約38MGOeの特性のものを使用し、プラスチック磁
石には異方性で最大エネルギー積(BH)maxが約15
MGOeの特性のものを使用し、その成形後の成形体の
大きさは外径40mm,高さ30mmである。本実施例の磁気マ
ーカ1は以上の構成からなる。
【0020】この磁気マーカ1を自動車の通路のコンク
リート路の表層61に固定するには、図2に示すよう
に、コンクリート路の路面6に直径70mm、深さ約45mmの
穴64をコアーカッターで開ける。この穴64に接着剤
としてモルタル65を、磁気マーカ1が固定された状態
としたとき、モルタル65が穴64の開口端よりあふれ
る程度に入れる。そして、複合磁石41を収納室25に
収納した磁気マーカ1の本体部23を穴64に入れ、傘
部22の下面が路面上に当接するように振動を与えなが
ら押さえつけ、はみ出したモルタル65を除去した後、
モルタル65の硬化を待つ。これにより磁気マーカ1は
路面6に固定される。なお、磁気マーカ1を路面6の所
定位置に確実に固定するため、路面部の固定部分に予め
十字のマークを描き、このマークにケース2の傘部22
の外周上面に設けた4個の凹部24を合わせる。これに
より所定位置に磁気マーカを固定できる。本実施例の磁
気マーカ1は傘部22の下面と磁石の磁極を結ぶ方向と
が直行する関係にあり、この磁気マーカ1は路面6と傘
部22の下面とが当接した状態で路面6に固定される。
このため磁石95より放射される磁束線は路面6に対し
て垂直上方に飛ぶことになる。本実施例の磁気マーカに
ついて、施工後の磁気マーカ中心軸上で、路面から高さ
250mmの位置における鉛直方向の磁場強度は4.4Gであ
り、磁気マーカとして十分な性能が得られることがわか
った。
【0021】本発明の磁気マーカの第2の実施例を図3
と図4に示す。この実施例の磁気マーカはアスファルト
道路の基層部に固定される。図3はこの磁気マーカの斜
視図を示し、図4はこのマーカをアスファルト道路の表
層に固定した状態の縦断面を示す断面図である。
【0022】本実施例の磁気マーカ1はケース2とキャ
ップ3と磁石4と遮断部5とからなる。ケース2は本体
部23と凸部21とからなる。ケース2の本体部23は
下方に開口した収納室25をもち、下方部分に段差部2
6が設けられている。この段差部26にキャップ3を組
付け、ケース2とキャップ3の円状の接触部をレーザ溶
接31して、気密および液密的に収納室25を密閉して
いる。本体部23の外径は約60mmであり、キャップ3は
外径約55mm,厚み約5mmである。凸部21はケース2の
本体部23の下端にあり、本体部23の外周径よりも大
きく厚みをもった六角形状をした形状である。この凸部
21は磁気マーカ1の引抜力に対して大きく抵抗する機
能と回り止めの機能をもつ。六角形状の対角の長さは約
75mmであり,凸部21の厚みは約10mmである。ケース2
は本体部23と凸部21が一体的に強度と耐食性に優れ
た非磁性材料であるSUS304で、キャップは強度と
耐食性に優れた軟磁性材料であるSUS430で形成さ
れている。
【0023】遮断部5は2つのリング51と空気層53
からなる。リング51はその断面がL字形状をした輪の
形状からなる軟質のシリコン樹脂から形成される。リン
グ51は磁石4の上下に磁石4をリング51のL字形状
で挟むようにリング51があり、リング51が若干変形
する程度の力で押さえつけられ、磁石4はリング51に
よりケース2の収納室25の上面と側面およびキャップ
3の上面とを磁石4の表面との間に隙間(空気層)がで
きるように収納室25の中心に支持される。このリング
51と空気層53により磁石4への熱伝導が遮断され、
リング51によってケース2と磁石4との間の相対振動
を吸収することができる。また、磁石4は磁石4の上下
面がケース2の収納室25の上面とキャップ3との面に
対してリングを挟んで水平になるため、磁石4の磁極を
結ぶ方向はケース2の外周上面に対して垂直となる。
【0024】磁石4はNd−Fe−Bからなる希土類焼
結磁石であり、この磁石4の磁力は最大エネルギー積
(BH)maxが約45MGOeの特性のものを使用し、
大きさは外径50mm、高さ30mmである。この磁石はその上
端がN極、下端がS極に着磁されている。本実施例の磁
気マーカ1は以上の構成からなる。
【0025】この磁気マーカ1を自動車の通路のアスフ
ァルト道路の基層62に固定する方法として、従来の施
工方法を用いた。図4に示すように、アスファルト道路
の基礎62に直径約90mm、深さ約45mmの穴64をコアー
ドリルで開け、モルタル第1層66と第2層67を2回
に分けて流し込み固定させた。
【0026】基層62に施工する場合、前述の実施例1
の磁気マーカを使用してもよい。しかしながら、実施例
1の磁気マーカのケース2には傘部22があり、基層6
2に固定された場合、その傘部22は表層61に突出し
た状態で磁気マーカ1は固定される。表層61の再施工
において、アスファルト道路の表層61を削りとる際、
この傘部22が金属カッタを破損させる恐れがあるた
め、本実施例の磁気マーカ1の方が好ましい。本実施例
の磁気マーカ1について、45mmの厚みのアスファルト表
層が施工させた完成した道路において、路面から高さ25
0mmの位置における鉛直方向の磁場強度は3.8Gであり、
磁気マーカとして十分な性能が得られることがわかっ
た。
【0027】
【発明の効果】本発明の構成により耐熱性に優れた磁気
マーカを提供することができた。この磁気マーカを使用
することにより、アスファルト道路の表層部への繰り返
しの施工が可能になり、また、同道路の基礎部への固定
が可能となったため、アスファルト道路の表層部の補修
工事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の磁気マーカの斜視図
【図2】本発明の実施例1の磁気マーカをアスファルト
道路の表層に固定した状態の縦断面を示す断面図
【図3】本発明の実施例2の磁気マーカの斜視図
【図4】本発明の実施例2の磁気マーカをアスファルト
道路の基層に固定した状態の縦断面を示す断面図
【図5】自動車の磁気誘導システムの説明図
【図6】従来の磁気マーカを路面に固定した状態の縦断
面を示す断面図
【符号の説明】
1:磁気マーカ 2:ケース 3:キャップ
4:磁石 5:遮断部 6:路面 21:凸部
22:傘部 23:本体部 24:凹部 25:収納室
26:段差部 31:レーザ溶接 41:複合磁石 51:リング
53:空気層 61:アスファルト道路の表層 62:アスフ
ァルト道路の基層 63:アスファルト道路の路盤 64:穴 65:モルタル 66:モルタル第1層 6
7:モルタル第2層
フロントページの続き Fターム(参考) 2D064 AA02 AA22 BA00 CA01 DA08 EA15 HA15 JA02 2G005 BA01 5H180 AA01 BB10 CC19 5H301 AA03 AA10 BB20 CC03 CC05 DD07 EE06 GG07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の磁気誘導システムあるいは磁気に
    よる警報、警告システムに使用される磁気マーカであっ
    て、 磁石の収納室をもち、その下端に該収納室と連通する開
    口をもつ非磁性で耐食性と強度に優れたケースと、ケー
    スの本体部の開口部を密封する耐食性と強度に優れたキ
    ャップと、該本体部の収納室に収納保持された上下端に
    磁極をもつ磁石と、樹脂あるいは樹脂と空気でケースの
    収納室内側面およびキャップ内側と磁石とを非接触状態
    にする遮断部を具備しすることにより、半永久的に使用
    できる耐久性を有することを特徴とする磁気マーカ。
  2. 【請求項2】前記ケースはその本体部の外周面下方に一
    体的に形成された遠心方向に突出する非円形の凸部をも
    ち、一体的に形成された路面上に開口する固定穴の該開
    口周辺部の路面を覆うフランジ状の傘部をもち、その傘
    部の外周上面に設けた4個の凹部を具備する請求項1記
    載の磁気マーカ。
JP11014774A 1999-01-22 1999-01-22 磁気マ―カ Pending JP2000215391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014774A JP2000215391A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 磁気マ―カ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014774A JP2000215391A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 磁気マ―カ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000215391A true JP2000215391A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11870411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11014774A Pending JP2000215391A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 磁気マ―カ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000215391A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188325A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Teikin Kk センサ機能付きバリケード
JP2014184749A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Ihi Corp 自動搬送台車
JPWO2013161856A1 (ja) * 2012-04-26 2015-12-24 株式会社日立製作所 移動体通信用マーカー
JP2019152669A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 車道に無停止計量センサを装備する方法
CN115198678A (zh) * 2021-04-05 2022-10-18 丰田自动车株式会社 磁性标记、磁性标记的埋设夹具及磁性标记的埋设方法
WO2023182461A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 愛知製鋼株式会社 磁気マーカ及び磁気マーカの施工方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188325A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Teikin Kk センサ機能付きバリケード
JPWO2013161856A1 (ja) * 2012-04-26 2015-12-24 株式会社日立製作所 移動体通信用マーカー
JP2014184749A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Ihi Corp 自動搬送台車
JP2019152669A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 車道に無停止計量センサを装備する方法
CN110231079A (zh) * 2018-03-05 2019-09-13 基斯特勒控股公司 用于将动态称重传感器装入到车道中的方法
KR20190105514A (ko) * 2018-03-05 2019-09-17 키스틀러 홀딩 아게 도로에 wim 센서를 설치하는 방법
US10640936B2 (en) 2018-03-05 2020-05-05 Kistler Holding Ag Method of mounting a weigh-in-motion sensor in a roadway
KR102314987B1 (ko) * 2018-03-05 2021-10-20 키스틀러 홀딩 아게 도로에 wim 센서를 설치하는 방법
CN110231079B (zh) * 2018-03-05 2021-12-28 基斯特勒控股公司 用于将动态称重传感器装入到车道中的方法
CN115198678A (zh) * 2021-04-05 2022-10-18 丰田自动车株式会社 磁性标记、磁性标记的埋设夹具及磁性标记的埋设方法
WO2023182461A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 愛知製鋼株式会社 磁気マーカ及び磁気マーカの施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11060253B2 (en) Magnetic marker and marker system
CA1271992A (en) Magnetic ring for detecting the rotation of an object
US3609678A (en) Magnetized means for providing control information to moving vehicles
CN101174776B (zh) 磁铁转子
JP2000215391A (ja) 磁気マ―カ
JP7151192B2 (ja) 磁気マーカの施工方法
CN103201652B (zh) 塑料透镜及其制造方法和采用该塑料透镜的成像装置
US20180096773A1 (en) Power transmission apparatus
CN106030735A (zh) 用于制造永久磁体的压铸模具
JP3834926B2 (ja) 磁気マーカおよびその施工方法
CN112950958A (zh) 一种灌胶地磁检测设备及其安装方法
KR101938680B1 (ko) 설치수단을 갖는 도로표지병
JP2017141623A (ja) 磁気マーカの施工方法
KR20180100742A (ko) 표지주 설치형 표지판 및 이의 설치방법
CN212112759U (zh) 一种磁铁式伸缩路面信号灯及设有该信号灯的道路
KR100503768B1 (ko) 우레탄 탄성체를 이용한 도로 표지병 및 그 제조방법
JPH11168007A (ja) 磁気マーカ
JPH0617408A (ja) 駐車場のロックポール浮沈装置
KR20180039343A (ko) 도로표지병
CN110789376A (zh) 电动车辆充电装置基座
KR200248484Y1 (ko) 타이어의 파손을 방지하는 완충부를 구비한 도로경계석
WO2023182461A1 (ja) 磁気マーカ及び磁気マーカの施工方法
CN210488791U (zh) 一种方便检修的地磁车辆检测器
CN109914289A (zh) 一种磁力路锥
CN211032217U (zh) 电动车辆充电装置基座