JPH11168007A - 磁気マーカ - Google Patents

磁気マーカ

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JPH11168007A
JPH11168007A JP10277403A JP27740398A JPH11168007A JP H11168007 A JPH11168007 A JP H11168007A JP 10277403 A JP10277403 A JP 10277403A JP 27740398 A JP27740398 A JP 27740398A JP H11168007 A JPH11168007 A JP H11168007A
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magnetic
magnet
magnetic marker
marker
powder
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JP10277403A
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English (en)
Inventor
Aki Watarai
亜起 度會
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Hideki Fujii
秀樹 藤井
Yoshiaki Koya
吉晃 幸谷
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の磁気誘導システムあるいは磁気によ
る警報、警告システムに用いられる磁気マーカであり、
磁気マーカの磁気発生装置としての機能を損なうことな
く、磁気マーカの設置、施工作業の簡便化および低コス
ト化を実現できる磁気マーカを提供すること。 【解決手段】 磁気マーカを、磁石の形状は扁平な面の
長径Dと高さHの比D/Hが2以上であり磁石の磁極が
高さ方向の両端に形成されている偏平な形状の磁気マー
カとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の磁気誘導
システムあるいは磁気による警報、警告システムに用い
られる磁気マーカに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の磁気誘導システムあるい
は磁気による警報、警告システムにおける一つの目的
は、走行中の自動車を規定のレーンに沿って走行させる
ことである。例えば、路面の車線中央に沿って自動運行
させることであった。本磁気誘導システムの基本的形態
の一例として図8に示すように、自動車9側には車体の
底面中央部91に磁気センサ2を設置し、路面3側には
車線中央に沿って磁気信号を出す磁気マーカ1を設置し
たものである。この例では磁気マーカ1は車線中央に設
置され、自動車は車線中央を自動運行するように制御さ
れている。
【0003】自動車の磁気誘導システムにおいては、自
動車9の車体底面中央部91に磁気センサ2を設置する
ため、磁気センサ2と磁気マーカ1間の距離が200〜
300mm程度と大きい。このため大きなギャップに対
応した磁場発生装置を考案する必要がある。また、道路
という空間に配置する磁気マーカであるため、マーカの
断面積に関してはかなりの自由度がある。
【0004】従来の磁気マーカ1は磁気センサ2との間
の大きなギャップを克服する方法として、磁気マーカ2
に用いられる磁石の形状を強い磁力を発生する形状とす
る方法を採用している。つまり、磁石の形状を細長い形
状とすると扁平な形状の場合に比べて磁石自身が作る反
磁場が小さくなり、外部に取り出せる磁束密度が大きく
なることが広く知られている。具体的には磁気マーカに
用いられる磁石を直径20mm、高さ50mmの細長い
円柱状としている。
【0005】この方式においての従来の磁気マーカ1は
細長い円柱磁石11、ケース12、蓋13よりなり、図
9に示すように路面3に穴31をあけて埋め込まれて使
用されていた。しかし、図9の磁気マーカ1では実用化
を考えると大きな問題があった。それは、磁気マーカ1
の形状において、高さHが50〜100mmと非常に高
いということである。つまり、磁気マーカ1を道路上に
配置すると磁気マーカ1が道路上に50〜100mm突
出しかえって交通事故等の原因となるため道路上に配置
することは不可能となる。このため、磁気マーカ1を設
置するためには路面3に埋設せざるを得なくなる。そし
て、磁気マーカ1の実際の設置、施工には路面3に穴を
あけるという作業がともない、施工工事が大がかり、高
コストとなる。このように従来の磁気マーカについては
実際の道路面上への施工・性能維持の観点からいえば、
ほとんど実現不可能な形態であるという問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みてなされたものであり、磁気マーカの磁気発生装置と
しての機能を損なうことなく、磁気マーカの設置、施工
作業の簡便化および低コスト化を実現できる磁気マーカ
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来、磁石の形状を細長
い形状とすると扁平な形状の場合に比べて磁石自身が作
る反磁場が小さくなり、外部に取り出せる磁束密度が大
きくなることが広く知られている。しかし、本発明者ら
は磁石の体積を保持したまま扁平な形状としても大きな
磁束密度が得られることを見出した。
【0008】つまり、従来の磁石形状と磁気との関係に
ついて、円柱形磁石の外径D=φ20mmを一定にして
磁石の高さHを変化させた場合の磁石から鉛直方向に2
50mm離れた位置(磁気センサの高さ)での磁束密度
の垂直成分Bzを測定した。その結果を図10に示す。
図10より磁石高さを高くすると磁束密度Bzは大きく
なることがわかる。
【0009】ここで、従来の外径D=φ20mm、高さ
H=50mmの磁石の体積(V=15.7cm3)を保
持したまま円柱の高さを低くしたときの鉛直方向に25
0mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを測定
し、図10にあわせて示した。図10より、磁石の体積
Vを15.7cm3とした場合、磁石高さが1.3mm
以上では磁石高さHを低くしても磁束密度Bzは低下せ
ず、むしろ向上することがわかる。すなわち、磁石の体
積Vが一定ならば磁石の高さHを低くした扁平な形状の
磁石としても高い磁気性能を発揮することがわかる。
【0010】このため、本発明者らは磁気マーカの形状
を扁平な形状としても磁気マーカの磁気発生装置として
の機能を失わないことを見出し、磁気マーカの形状を扁
平な形状とすることで上記課題を解決できることを見出
した。すなわち、本発明の磁気マーカは、磁石の形状は
扁平な面の長径Dと高さHの比D/Hが2以上であり磁
石の磁極が高さ方向の両端に形成されている扁平である
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の磁気マーカは、磁石の形
状は扁平な面の長径Dと高さHの比D/Hが2以上であ
り磁石の磁極が高さ方向の両端に形成されている扁平で
ある。好ましくは、扁平な面の長径Dと高さHの比D/
Hが2以上であり、かつ120以下である。本発明の磁
気マーカに用いられる磁石の扁平な面の長径Dと高さH
の関係は2≦D/H≦120である。磁石の体積Vを1
5.7cm3と一定にして、磁石の直径Dと高さHから
の扁平度D/Hを変化させて、該磁石の鉛直方向に25
0mm離れた場所での磁束密度Bzを測定し、測定結果
を図11に示した。図11からわかるようにD/Hが2
〜120の扁平度が磁気マーカの磁石の形状として好ま
しい。すなわち、D/Hが1を下回るような極端に小さ
い値(細長い磁石)の場合、あるいはD/Hが極端に大
きな値(超扁平シート磁石)の場合には磁場発生装置と
しての機能が低下することが明らかである。
【0012】また、磁気マーカの高さHMについては、
上記の偏平な形状である磁石が2≦H≦120を満足す
るかぎりは限定されない。特に、路面部に埋設される場
合は限定されるものではないが好ましくは施工性・維持
補修から10〜30mmが良い。路面上に磁気マーカが
設置される場合には、自動車走行時の静粛走行性等につ
いて考慮すると10mm以下が好ましい値である。さら
に、高速走行時には4〜7mmがより好ましい。本発明
の磁気マーカは高さ方向の少なくとも一端に軟磁性金属
材料よりなる扁平な金属板が積層されることが好まし
い。軟磁性金属材料よりなる金属板を積層することでヨ
ーク効果を発揮し、磁気マーカより200〜300mm
離れた位置での発生磁場をさらに5〜15%程度向上さ
せることができる。さらに、軟磁性金属材料を積層する
ことで磁気マーカの強度および剛性を向上させ、長期間
にわたる使用にも耐えられるようになる。
【0013】本発明の磁気マーカに用いられる磁石には
最大磁気エネルギー積(BH)maxが30MGOe以
上の異方性磁粉と、樹脂、無機質材料あるいは低融点金
属材料等からなる結合材とからなり、該異方性磁粉と該
結合材とが混合状態にあることが好ましい。異方性磁粉
を用いることでより高い磁場を発生することが可能とな
る。また、該異方性磁粉と該結合材とが混合状態にある
ことで、磁気マーカの剛性、耐熱性および耐磨耗性を向
上させることが可能となり、従来の焼結磁石に比べ強度
が優れ、また磁石の割れがなくなり長期間の使用に耐え
うる磁気マーカを提供することが可能となった。また、
扁平な形状の磁石を安価に高精度で製造することができ
る。
【0014】前記異方性磁粉は、平均粒度が500μm
以上の磁粉を主成分とすることが好ましい。異方性磁粉
の一つの粒子はフルデンス状態である。すなわち、粒子
の容積率(体積占有率)は100%である。この占積率
は磁粉の粒径が小さくなるに従って低下するため、その
集合体からなる磁石の磁気特性である(BH)maxは
小さくなる。このため、大粒径の磁粉を用いて磁石を構
成すると同じ(BH)maxの磁粉を用いても、より
(BH)maxの大きな磁石が製造でき、性能のよい磁
気マーカを製造できる。
【0015】さらに、異方性磁粉の粒径の小さな磁粉か
らなる磁石に高磁特性を与えるためには高い圧力下で磁
石を成形することが必要となっている。さらに、異方性
磁粉であるため高圧下での占積率の向上は粒子の配向度
を乱すこととなり結果的に高い磁気特性を得ることが難
しくなっていた。しかし、粒径の大きな磁粉を用いると
自重程度の圧力で占積率を高く保つことができ、占積率
と配向度を両立した磁石を構成することが可能となる。
【0016】前記異方性磁粉は、平均粒度500μm〜
5mmの大粒径粒子と20〜200μmの微細粒径粒子
とからなることが好ましい。大粒径粒子に微細粒径粒子
を加えることで大粒径粒子の無効空間(すき間)を埋
め、占積率を向上させることができる。粒径の異なる粒
子を2群以上用いることでより占積率を向上させること
ができる。
【0017】本発明の磁気マーカは非磁性の金属あるい
は樹脂からなる容器中に前記磁粉および結合材を含む混
合粉末を挿入し磁場を印加して該磁粉を配向させた後に
硬化させることが好ましい。前記磁粉に大粒径磁粉を用
いているため自重程度の圧力で占積率を高くできるため
非磁性の金属あるいは樹脂からなる容器に該混合粉末を
挿入し結合材を硬化させるだけで高磁特性の磁石とする
ことができる。このため、従来の磁石は金型等を用いて
成形(製造)されていたが、本発明では高い圧力が必要
ではないため製造の簡略化、低コスト化に有効となる。
【0018】少なくとも一部の表面には、コーティング
あるいはモールディング層を有することが好ましい。該
コーティングあるいは該モールディング層で表面を覆う
ことは磁気マーカの防水性および耐磨耗性の向上に寄与
し、磁気マーカの長期にわたる使用に耐えられるように
なる。本発明の磁気マーカはその裏面にツメを有するこ
とが好ましい。本発明の磁気マーカは扁平な形状である
ため厚みが薄く、路面との設置面積が広いので、路面と
の接合は釘で打ち付けたり接着を用いて容易、安価に施
工できるようになる。
【0019】前記容器は裏面に凹凸を有することが好ま
しい。本発明の磁気マーカの設置安定性を向上させるた
めに、磁気マーカの裏面を凹凸にすることで磁気マーカ
の表面積を広げ、接着剤との間のかかり部分が増加し、
設置安定性が増すようになる。
【0020】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を説明する。本発
明の磁気マーカの一実施例を図1に示す。本実施例の磁
気マーカ7は磁石71と該磁石を覆う樹脂モールド72
とから構成される。該磁気マーカの道路面3への固定は
接着剤でなされる。
【0021】前記磁石71は、平均粒度が500μmの
Nd異方性磁粉と結合材とが混合した状態で容器中に入
れられ、該磁粉を配向させた後に該結合材を硬化させ
た、直径D=φ80mm、高さH=3.1mmの円板状
のNd異方性磁石である。また、前記樹脂モールド72
は該磁石71を完全に覆っている。該樹脂モールド72
は外形が直径φ=90mm、高さH=3.5mmの扁平
な円板状である。さらに、該樹脂モールド72の上側の
円周部は面取りが施されている。該磁石71は全面に樹
脂モールド72が施されているため、該磁石71は磁気
マーカ7の表面に現れてはいない。
【0022】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.3Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。さらに、軟磁性
金属材料を用いた本発明の磁気マーカの一実施例を図2
に示す。本実施例の磁気マーカは磁石71と該磁石71
の路面側に積層された鉄板74と該磁石を覆う樹脂モー
ルド72とから構成され、該磁気マーカの道路面3への
固定は接着剤でなされる。
【0023】前記磁石71は、平均粒度が500μmの
Nd異方性磁粉と結合材とが混合した状態で容器中に入
れられ、該磁粉を配向させた後に該結合材を硬化させ
た、直径D=φ80mm、高さH=3.1mmの円板状
のNd異方性磁石である。また、前記鉄板74は直径D
=φ80mm、厚さH=1mmの円板であり、該磁石の
道路面側に積層されることで、ヨーク効果を発揮する。
さらに、前記樹脂モールド72は該磁石71と該鉄板7
4の積層体を覆い、該樹脂モールドは外形が直径φ=9
0mm、高さH=3.5mmの円板状の扁平な円板状で
ある。さらに、該樹脂モールドの上側の円周部には面取
りが施されている。なお、鉄板74は、扁平磁気マーカ
7を設置する道路面3と直接接触できるように鉄板74
の底面側には樹脂モールドは施されていない。
【0024】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は2.0Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。続いて、扁平磁
気マーカの道路面側に凹凸をつけた本発明の磁気マーカ
の一実施例を図3に示す。本実施例の磁気マーカは磁石
71と該磁石71を覆う樹脂モールド72からなるモー
ルディング層とから構成され、該磁石71の底面側の樹
脂モールド72部には穴76が無数にあけられている。
また、該磁気マーカは道路面3に接着剤で固定されてい
る。
【0025】前記磁石71は、平均粒度が40μmと1
000μmの2つの母集団からなるNd異方性磁粉と結
合材とが混合した状態で容器中に入れられ、該磁粉を配
向させた後に該結合材を硬化させた、直径D=φ80m
m、高さH=3.1mmの円板状のNd異方性磁石であ
る。また、前記樹脂モールドは該磁石71を完全に覆
い、外形が直径φ=90mm、高さH=3.5mmの円
板状の扁平な形状をしており、該樹脂モールドの上面側
の円周部は面取りが施されている。なお、該磁石71の
底面側の樹脂モールド部には、該磁石71まで達する直
径1.5mmの穴が2個/cm2の密度であけられてい
る。
【0026】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.5Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。さらに、扁平磁
気マーカの道路面側にツメをもつ本発明の磁気マーカの
一実施例を図4に示す。本実施例の磁気マーカは磁石7
1と該磁石を覆う樹脂モールド72と該磁気マーカを道
路面3に打ち付ける釘73とから構成され、該磁石71
の形状が略十字形であり、該磁石71のない部位の4カ
所に該釘73が打たれている磁気マーカである。
【0027】前記磁石は、平均粒度が20μmと500
μmの2つの母集団からなるNd異方性磁粉と結合材と
が混合した状態で容器中に入れられ、該磁粉を配向させ
た後に該結合材を硬化させた、長径80mm、短径25
mmの楕円を十字に重ねた略十字状で高さH=3.1m
mの扁平なNd異方性磁石である。また、前記樹脂モー
ルド72は該磁石71を完全に覆い、かつ直径φ=90
mm、高さH=3.5mmの円板状の扁平な形状であ
る。さらに該樹脂モールド72の道路面に接しない上側
の面の円周部は面取りが施されている。また、該樹脂モ
ールドの該略十字状磁石にあたらない部分には、該磁気
マーカを道路面3に固定するための釘73が磁気マーカ
を高さ方向に貫くように設置されている。
【0028】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.0Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。さらに、扁平磁
気マーカの道路面側にツメをもつ本発明の磁気マーカの
別の実施例を図5に示す。本実施例の磁気マーカは磁石
71と該磁石71を覆う樹脂モールド72と釘73とか
ら構成され、該磁石71の形状が円板状磁石から該釘7
3を打ち付ける4カ所の部位を取り除いた略十字形であ
り、該磁石71の除かれた部位に該釘73がもうけられ
ている磁気マーカである。そして、この磁気マーカは路
面に穴をあけて、路面表面と磁気マーカの表面との位置
をあわせることにより自動車走行時の静粛走行性を考慮
して設置したものである。
【0029】前記磁石71は、平均粒度が200μmと
3000μmの2つの母集団からなるNd異方性磁粉と
結合材とが混合した状態で容器中に入れられ、該磁粉を
配向させた後に該結合材を硬化させた、直径φ=80m
m、高さH=3.1mmの円板状の磁石から、円周をほ
ぼ4等分する部位を抜いた略十字状のNd異方性磁石で
ある。また、前記樹脂モールド該磁石71を完全に覆
い、外形が直径φ=90mm、高さH=3.5mmの円
板状の扁平な形状であり、さらに道路面に接しない上面
側の円周部には面取りが施されている。また、該樹脂モ
ールド72の該略十字状磁石71の抜いた部分に該磁気
マーカを道路面3に固定するための釘73が高さ方向に
貫いて設置されている。
【0030】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.5Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。また、本発明の
磁気マーカの別の実施例を図6に示す。本実施例の磁気
マーカは磁石71と該磁石71を覆う樹脂モールド72
とからなり、該磁石71の形状を正6角形とした磁気マ
ーカである。なお、該磁気マーカの道路面3への固定
は、道路の路面部に穴をあけ、道路表面と磁気マーカ表
面との高さを合わせた後に接着剤で行なう。
【0031】前記磁石71は、平均粒度が1000μm
のNd異方性磁粉と結合材とが混合した状態で容器中に
入れられ、該磁粉を配向させた後に該結合材を硬化させ
た、直径φ=80mmの円に内接する大きさの正6角形
の形状で高さH=3.1mmの板状のNd異方性磁石で
ある。また、前記樹脂モールド72は該磁石71を完全
に覆い、かつ直径φ=90mm、高さH=3.5mmの
円板状の扁平な形状をしており、該容器の道路面に接し
ない上側の面の円周部には面取りが施されている。
【0032】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.4Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。また、本発明の
磁気マーカの別の実施例を図7に示す。本実施例の磁気
マーカは磁石71と該磁石71を覆う樹脂モールド72
とからなり、該磁石71および該容器72の形状を正方
形状とした磁気マーカであり、道路面3には接着剤で固
定されている。
【0033】前記磁石71は、平均粒度が3000μm
のNd異方性磁粉と結合材とが混合した状態で容器中に
入れられ、該磁粉を配向させた後に該結合材を硬化させ
た、一辺の長さが80mmで4隅が丸められた正方形状
であり、高さH=3.1mmの板状のNd異方性磁石7
1である。また、前記樹脂モールド72は該磁石71の
全面を覆い、かつ一辺の長さが90mm、高さH=3.
5mmの板状の扁平な形状であり、該樹脂モールド72
もまた該磁石71と同様に正方形状の4隅が丸められて
いる。さらに、該樹脂モールド72は道路面に接しない
上側の面の稜部には面取りが施されている。
【0034】本実施例の磁気マーカについて、鉛直方向
に250mm離れた場所での磁束密度の垂直成分Bzを
測定した。測定値は1.5Gであり、磁気マーカとして
十分な性能が得られることがわかった。
【0035】
【発明の効果】本発明による磁気マーカは扁平な磁気マ
ーカとすることで、磁気マーカの設置、施工作業の簡便
化および低コスト化を実現できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気マーカの実施の一形態の水平方
向および垂直方向の断面を示す図である。
【図2】 本発明の磁気マーカにおいて、軟磁性金属材
料を配置した実施の形態の水平方向および垂直方向の断
面を示す図である。
【図3】 本発明の磁気マーカにおいて、磁気マーカの
裏面に凹凸を有する実施の形態の水平方向および垂直方
向の断面を示す図である。
【図4】 本発明の磁気マーカにおいて、磁石の形状を
略十字とし、かつ磁気マーカを釘で設置する実施の形態
の水平方向および垂直方向の断面を示す図である。
【図5】 本発明の磁気マーカにおいて、磁石の形状を
略十字形とし、かつ磁気マーカを釘で設置する実施の形
態の水平方向および垂直方向の断面を示す図である。
【図6】 本発明の磁気マーカにおいて、磁石の形状を
6角形とした実施の形態の水平方向および垂直方向の断
面を示す図である。
【図7】 本発明の磁気マーカにおいて、磁気マーカの
形状を正方形状とした実施の形態の水平方向および垂直
方向の断面を示す図である。
【図8】 自動車の磁気誘導システムの説明図である。
【図9】 従来の磁気マーカの断面図である。
【図10】 本発明の磁気マーカおよび従来の磁気マー
カにおいて磁石の高さと発生磁場性能に及ぼす関係を示
す図である。
【図11】 磁石の体積を15.7cm3の一定にした
ときの、磁石の長径Dと高さHおよび250mm鉛直上
での磁束密度Bzとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1:従来の磁気マーカ 11:円柱磁石 12:ケ
ース 13:蓋 2:磁気センサ 21:
磁気センサ感受面中央 3:路面 31:路面上の磁気マーカ穴 7:扁平磁気マーカ 71:扁平磁石 72:樹
脂モールド 73:釘 74:鉄板 75:
接着剤による接着面 76:穴 9:自動車 91:
自動車の底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B22F 5/00 B22F 5/00 Z (72)発明者 幸谷 吉晃 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の磁気誘導システムあるいは磁気
    による警報、警告システムに使用される磁気マーカであ
    って、磁石の形状は扁平な面の長径Dと高さHの比D/
    Hが2以上であり磁石の磁極が高さ方向の両端に形成さ
    れている扁平であることを特徴とする磁気マーカ。
  2. 【請求項2】 高さ方向の少なくとも一端に軟磁性金属
    材料よりなる扁平な金属板が積層されている請求項1記
    載の磁気マーカ。
  3. 【請求項3】 前記磁石は最大磁気エネルギー積(B
    H)maxが30MGOe以上の異方性磁粉と、樹脂、
    無機質材料あるいは低融点金属材料等からなるバインダ
    材料とからなることを特徴とする請求項1記載の磁気マ
    ーカ。
  4. 【請求項4】 前記異方性磁粉は、平均粒度が500μ
    m以上の磁粉を主成分とすることを特徴とする請求項3
    記載の磁気マーカ。
  5. 【請求項5】 前記異方性磁粉は、平均粒度500μm
    〜5mmの大粒径粒子と20〜200μmの微細粒径粒
    子とからなることを特徴とする請求項4記載の磁気マー
    カ。
  6. 【請求項6】 金属あるいは樹脂からなる容器中に前記
    磁粉および結合材を含む混合粉末を挿入し磁場を印加し
    て該磁粉を配向させた後硬化させた請求項5記載の磁気
    マーカ。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部の表面にコーティングあ
    るいはモールディング層をもつ請求項6記載の磁気マー
    カ。
  8. 【請求項8】 前記容器はその裏面にツメを有すること
    を特徴とする請求項7記載の磁気マーカ。
  9. 【請求項9】 前記容器はその裏面に凹凸を有すること
    を特徴とする請求項7記載の磁気マーカ。
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