JP2000213646A - ピストンとコンロッドの組み付け構造 - Google Patents

ピストンとコンロッドの組み付け構造

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JP2000213646A
JP2000213646A JP2026999A JP2026999A JP2000213646A JP 2000213646 A JP2000213646 A JP 2000213646A JP 2026999 A JP2026999 A JP 2026999A JP 2026999 A JP2026999 A JP 2026999A JP 2000213646 A JP2000213646 A JP 2000213646A
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JP
Japan
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piston
connecting rod
connection rod
spherical
axis
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JP2026999A
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Toshio Ito
敏雄 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球面接触型の連結構造を有するピストンは、
ピストンとコンロッドとの嵌合位置がピストン軸線の中
心にあるため、ピストンが機関の運転中においてピスト
ンの軸線回りに回転してしまうという問題が生ずる。 【解決手段】 ピストンがその軸線回りで回転可能なよ
うにピストンとコンロッドの端部とが連結されているピ
ストンとコンロッドの組み付け構造であって、ピストン
とコンロッドとの連結部はコンロッドの運動平面におい
てピストンの中心軸線からピストンの半径方向へ偏心し
た位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンとコンロ
ッドを結合するピストンとコンロッドの組み付け構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】別途に形成したピストンピンを用いない
でピストンとコンロッドを結合するピストンとコンロッ
ドの組み付け構造が、例えば、特開昭60−11386
5号公報や自動車技術者協会論文集(Society of Autom
otive Engineer)第960056号(1996年発行)
の論文において開示されている。この組み付け構造で
は、ピストンとコンロッドとを球面接触させて接触面積
が増加させることによりピストンとコンロッドの連結を
滑らかにすると共に、連結構造の部品点数の減少化及び
連結構造の軽量化を実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが例えば吸気弁
又は排気弁がピストンに衝突するのを避けるために、吸
気弁又は排気弁に対向してピストンの頂面上にバルブリ
セスを形成した場合のように、ピストンをその軸線回り
に回転させてはならない場合がある。しかしながら、上
述の球面接触型の連結構造を有するピストンは、ピスト
ンとコンロッドとの嵌合位置がピストン軸線の中心にあ
るため、ピストンが機関の運転中においてピストンの軸
線回りに回転してしまうという問題が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに1番目の発明では、ピストンがその軸線回りで回転
可能なようにピストンとコンロッドの端部とが連結され
ているピストンとコンロッドの組み付け構造であって、
ピストンとコンロッドとの連結部はコンロッドの運動平
面においてピストンの中心軸線からピストンの半径方向
へ偏心した位置に設けられている。このように構成する
と、ピストンの軸線回りの回転を阻止する。
【0005】2番目の発明では1番目の発明において、
連結部が球面接触型の連結構造を有する。
【0006】3番目の発明では2番目の発明において、
コンロッドの端部が球状に形成され、該コンロッドの球
状端部がピストン内に嵌合保持される。
【0007】4番目の発明では2番目の発明において、
ピストン内に球状部が形成され、該ピストン内の球状部
がコンロッドの端部内に嵌合保持される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施例について説明する。図1を参照すると、1はシリ
ンダブロック、2はピストン、3はクランク軸、4はク
ランク軸3と一体のクランクアーム、5はコンロッド、
6は連結部、7は固定板、8はボルト、9はコンロッド
5の上端部、10はコンロッド5の下端部、11はクラ
ンクアーム4と一体のクランクピン、12は燃焼室、1
3はピストン2の凹部、14はコンロッド5の外周面、
15は固定板5の内周面をそれぞれ示す。ピストン2の
底部には球面状の凹部13が形成されており、この凹部
13の球面状の内周面上にコンロッド5の上端部9の球
面状の外周面14が接触せしめられる。これら固定板7
の内周面15をコンロッド5の上端部の外周面14と接
触させることにより、2枚の固定板7がボルト8により
ピストン2の底部に固定され、コンロッド5は、ピスト
ン2から離れずにコンロッド5はピストン2と共に上下
動する。固定板7の内周面15の寸法はコンロッド5が
揺動する時に固定板7に接触しない長さとされている。
クランクアーム4は、クランクピン11を介してコンロ
ッド5に連結されており、図1(a)に示す実施例では
クランク軸3が時計回りに回転せしめられる。
【0009】本発明の第一実施例によれば、図1(a)
及び(b)に示すように、ピストン2とコンロッド5の
連結部6は、コンロッド5の運動平面においてピストン
2の中心軸線からピストン2の半径方向にδだけ(例え
ばδ=1〜1.5mm)偏心した位置に設けられてい
る。コンロッド5はクランク軸3に対してクランク軸線
方向に移動不能に連結されているので、このように連結
部6が偏心した位置に設けられていると、ピストン2は
その軸線回りに回転しない。
【0010】2枚の固定板7としては、図2に示す位置
からピストン2の中心軸線回りに90°回転させた配置
も考えられる。また、第一実施例に示す連結部6の位置
は、ピストン2の中心軸線に対して反対側でも同様な効
果が得られることは明らかである。
【0011】次に第二実施例について述べる。図3
(a)及び(b)に示すように、第二実施例では、第一
実施例の二枚の固定板7の代わりに一体の固定板7が用
いられる。一体の固定板7を用いると、第一実施例の固
定板7を用いた時と比べてピストン2とコンロッド5の
接触面積が大きくなり、第一実施例の効果の他に、ピス
トン2とコンロッド5の連結がより滑らかになるという
効果がある。
【0012】次に第三実施例について述べる。図4を参
照すると、16はピストン2の端部の外周面であり、1
7はコンロッド5の上端部9の内周面である。第三実施
例では、ピストン2の底部には球状の端部が形成されて
いる。コンロッド5の上端部9には、球面状の溝部が形
成されている。ピストン2の端部の外周面16とコンロ
ッド5の上端部の溝部の内周面17は、球面で接触して
嵌合する。この嵌合位置は、コンロッド5の運動平面内
においてピストン2の中心軸線からピストン2の半径方
向にδだけ偏心した位置である。ここで説明した部分以
外の構造は、第一及び第二実施例と同様であるので、偏
心による効果は上記と同様に得られる。
【0013】なお、図5に示すような構造のものにも本
発明を適用することができる。
【0014】第一実施例及び第二実施例に示すコンロッ
ド5の保持方法は、ボルトによる保持に限定されないこ
とは明らかである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ピストンがその軸線回
りで回転可能なようにピストンとコンロッドの端部とが
連結されているピストンとコンロッドの組み付け構造に
おいて、ピストンの軸線回りの回転止め別部材を用いる
ことなくピストンが回転しないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一実施例のピストンとコンロッ
ドの組み付け構造を示す図であって、(a)はピストン
とコンロッドの組み付け構造の構成を示し、(b)は
(c)のA−A線に沿って見た図である。
【図2】第一実施例の連結構造を示す図であって、
(a)は図1(a)のB−B線に沿って見たところを示
し、(b)は図2(a)のC−C線に沿って見たところ
を示す。
【図3】第二実施例の連結構造を示す図であって、
(a)は図1(a)のB−B線に沿って見たところを示
し、(b)は図3(a)のD−D線に沿って見たところ
を示す。
【図4】第三実施例の連結構造をピストンの軸線に沿っ
て見た図である。
【図5】第四実施例の連結構造を示す図である。
【符号の説明】
2…ピストン 5…コンロッド 6…連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンがその軸線回りで回転可能なよ
    うにピストンとコンロッドの端部とが連結されているピ
    ストンとコンロッドの組み付け構造であって、ピストン
    とコンロッドとの連結部はコンロッドの運動平面におい
    てピストンの中心軸線からピストンの半径方向へ偏心し
    た位置に設けられているピストンとコンロッドの組み付
    け構造。
  2. 【請求項2】 前記連結部が球面接触型の連結構造を有
    する請求項1に記載のピストンとコンロッドの組み付け
    構造。
  3. 【請求項3】 前記コンロッドの端部が球状に形成さ
    れ、該コンロッドの球状端部がピストン内に嵌合保持さ
    れる請求項2に記載のピストンとコンロッドの組み付け
    構造。
  4. 【請求項4】 前記ピストン内に球状部が形成され、該
    ピストン内の球状部がコンロッドの端部内に嵌合保持さ
    れる請求項2に記載のピストンとコンロッドの組み付け
    構造。
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