JP2005337027A - 内燃機関用ピストン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冠部と、この冠部の縁から筒状に延ばしたランド部74及びスカート部75と、コンロッド小端部とで球面継手を形成するために冠部の裏面77に形成したカップ状支持部78とを備え、このカップ状支持部78とランド部74とを放射状のリブ81A,81Bで一体に連結した内燃機関用ピストン13であって、放射状のリブ81A,81Bを、スラスト側と反スラスト側とで非対称とした。
【選択図】 図6
Description
図12はピストンに作用する外力を説明する断面図であり、シリンダ201内にピストン202を移動可能に配置し、このピストン202にピストンピン203を介してコンロッド204の小端部206を揺動可能に取付け、このコンロッド204の大端部207をクランクシャフトのクランクピンに連結した状態を示す。なお、211,212,213はそれぞれピストン202の冠部、ランド部、スカート部、214は燃焼室、216はクランクピンの軸線を表す点、217はクランクシャフトの軸線を表す点、218はシリンダ201の軸線である。
また、本出願人は、特願2003−369311(以下、「先行出願」と記す。)で、冠部の裏面に放射状のリブを設けた内燃機関用ピストンを提案した。
特許文献1の図5に示される通り、ピストン1は、ヘッド部2と、このヘッド部2から突出させた一対のピンボス部4,4(一方の符号4のみ示す。)と、ヘッド部2の端から延ばしたほぼ円弧状のスカート部3,3とを備える。
図13は従来の内燃機関用ピストンの冠部裏面を示す底面図である。
ピストン221は、冠部の縁に設けた周壁としてのランド部222と、コンロッド223とで球面継手を構成するために冠部の裏面に突出させたカップ状支持部224と、冠部の裏面とを一体に複数のリブ226で接続した部材である。なお、227,227はスカート部である。
また、ヘッド部2の肉厚が厚くなると、ピストン1の重量が増し、即ち慣性重量が増して、ピストン1を組み込んだ内燃機関の高回転化・高出力化が難しくなる。
内燃機関の高回転化・高出力化の更なる要求に応えるためには、ピストンの更なる軽量化を図る必要がある。
反スラスト側の放射状リブの方が間隔が疎なため、間隔が密なスラスト側の放射状リブでスラスト力を支えることができるとともに、間隔が疎な反スラスト側の放射状リブの全体の重量を軽減することができる。
反スラスト側の放射状リブの方が肉厚が薄いため、肉厚が厚いスラスト側の放射状リブでスラスト力を支えることができるとともに、肉厚が薄い反スラスト側の放射状リブの全体の重量を軽減することができる。
反スラスト側の放射状リブの方が高さが低いため、高さが高いスラスト側の放射状リブでスラスト力を支えることができるとともに、高さが低い反スラスト側の放射状リブの全体の重量を軽減することができる。
図1は本発明に係るピストンを組み込んだ内燃機関の断面図であり、内燃機関10は、シリンダブロック11と、このシリンダブロック11に設けたシリンダボア12に移動自在に挿入したピストン13と、このピストン13に球面継手14を介して連結したコンロッド16と、シリンダブロック11の下部に回転自在に取付けるとともに中空のクランクピン17でコンロッド16をスイング自在に支持するクランクシャフト18とを備える。
コンロッド16としては、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、又はチタン合金製が好適である。
ホルダ68は、2つのホルダ半体68a,68aからなる。なお、68b、68bは2つのホルダ半体68a,68aを合わせる合わせ面である。
ホルダ68及びナット部材71は、球面継手14の一部を構成する部材である。
ランド部74は、冠部65の縁に、冠面83側から順に、トップランド74a、トップリング溝74b、セカンドランド74c、セカンドリング溝74d、サードランド74e及びオイルリング溝74fを設けた部分であり、トップリング溝74bにトップリングを嵌め、セカンドリング溝74dにセカンドリングを嵌め、オイルリング溝74fにオイルリングを嵌める。
ナット部材71は、前述のおねじ95と、端部外周面に工具を掛けて回すための係合凹部71a・・・とを備える。
例えば、スラスト側では、隣り合う五つのリブ81Aのそれぞれのなす角度はθ1であり、反スラスト側では、隣り合う四つのリブ81Bのそれぞれのなす角度はθ2で、θ1<θ2となる。
図7は本発明に係るリブの作用を示す第1作用図(第1実施形態)である。
燃焼室37内で混合気が爆発して燃焼圧力が白抜き矢印で示すようにピストン13の冠部65に作用すると、冠部65で発生する応力は複数のリブ81A・・・,81B・・・によって分散するため、冠部65の一部あるいはカップ状支持部78の一部(例えば、カップ状支持部78の付根)に応力が集中しない。従って、冠部65の肉厚を小さくしても応力が大きくならず、ピストン13の重量を軽減することができる。
ピストン13のランド部74T及びスカート部75Tにスラスト力R(ここでは、スリーブ22(図1参照)側からの反力で示す。)が破線で示す矢印の方向に作用すると、スラスト側のリブ81A・・・には、矢印で示すように、反力R1,R2,R3が発生してスラスト力Rを支える。
リブ181A,181A間、リブ181A,181B間、リブ181B,181B間の角度をそれぞれθ3とした。
ピストン13のフロント側及びリヤ側には、スラスト力に相当する力がほとんど作用しないため、リブ183Bの間隔は疎でも問題はない。
反スラスト側の放射状リブ81Bの方が間隔が疎なため、間隔が密なスラスト側の放射状リブ81Aでスラスト力を支えることができるとともに、間隔が疎な反スラスト側の放射状リブ81B・・・の全体の重量を軽減することができる。従って、ピストン13の軽量化を図ることができる。
反スラスト側の放射状リブ181Bの方が肉厚T2が薄いため、肉厚T1が厚いスラスト側の放射状リブ181Aでスラスト力を支えることができるとともに、肉厚が薄い反スラスト側の放射状リブ181B・・・の全体の重量を軽減することができる。従って、ピストン13の軽量化を図ることができる。
反スラスト側の放射状リブ182Bの方が高さH2が低いため、高さH1が高いスラスト側の放射状リブ182Aでスラスト力を支えることができるとともに、高さが低い反スラスト側の放射状リブ182B・・・の全体の重量を軽減することができる。従って、ピストン13の軽量化を図ることができる。
Claims (4)
- 冠部と、この冠部の縁から筒状に延ばした周壁と、コンロッド小端部とで球面継手を形成するために前記冠部の裏面に形成した継手用凸部とを備え、この継手用凸部と前記周壁とを放射状リブで一体に連結した内燃機関用ピストンであって、
前記放射状リブは、スラスト側と反スラスト側とで非対称であることを特徴とする内燃機関用ピストン。 - 前記放射状リブは、スラスト側よりも反スラスト側の方が間隔が疎であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用ピストン。
- 前記放射状リブは、スラスト側よりも反スラスト側の方が肉厚が薄いことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用ピストン。
- 前記放射状リブは、スラスト側よりも反スラスト側の方が高さが低いことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用ピストン。
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