JP2000212589A - 植物精油含有水溶液およびその製造方法 - Google Patents

植物精油含有水溶液およびその製造方法

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JP2000212589A
JP2000212589A JP11012129A JP1212999A JP2000212589A JP 2000212589 A JP2000212589 A JP 2000212589A JP 11012129 A JP11012129 A JP 11012129A JP 1212999 A JP1212999 A JP 1212999A JP 2000212589 A JP2000212589 A JP 2000212589A
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plant
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water
particulate matter
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JP11012129A
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Tetsuo Nishimoto
徹郎 西本
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COSMO ACE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内に存在する各種微生物、ウイルス、花粉
等の浮遊粒子状物質、ハウスダストを吸着する植物精油
含有水溶液、その製造方法およびこの植物精油含有水溶
液を有効成分とする浮遊粒子状物質除去剤を提供する。 【解決手段】 植物を水蒸気蒸留して得た精油と、水蒸
気蒸留の際に得られる水溶性画分と、水とからなる植物
精油含有水溶液を有効成分とする浮遊粒子状物質除去剤
により、界面活性剤や有機溶媒をまったく含まず、毒性
がなく、長期間にわたって使用する上でも安全性が高い
浮遊粒子状物質除去剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内に存在する各
種微生物、ウイルス、花粉等の浮遊粒子状物質、ハウス
ダストを吸着する植物精油含有水溶液、その製造方法お
よびこの植物精油含有水溶液を有効成分とする浮遊粒子
状物質除去剤に関する。
【0002】
【従来の技術】屋内には、ヒトや動物においてアレルギ
ーや各種の感染症などの原因となる、細菌、カビをはじ
めとする真菌類の胞子もしくはダニ類等の微生物、ウイ
ルス粒子、埃、ダニの死骸もしくは種々の花粉等の浮遊
粒子状物質が存在していることが知られている。従来、
こうした浮遊粒子状物質を除去するには、例えば、細菌
を除去するためには殺菌剤を、真菌に対しては抗真菌剤
をというように、対象を絞ってそれに対する薬剤を使用
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来用いられ
てきた薬剤では、殺菌効果はあってもヒトに対して悪影
響があったり、細菌以外の浮遊粒子状物質はほとんど除
去することができないという問題があり、こうした浮遊
粒子状物質を一挙に除去できる安全性の高い薬剤が求め
られている。また、病院等の医療機関や老人ホーム等の
福祉施設において、近年問題となっているメチシリン耐
性黄色ブドウ球菌(以下、MRSAという)等の薬剤耐性菌
による院内感染を予防または防止すべく、これらの菌に
よって汚染されたおそれのある病室、待合い室等で使用
できる、安全性が高く、殺菌作用、抗菌作用を有する薬
剤が求められている。
【0004】さらに、農業分野においても、例えば、野
菜や花卉園芸品種等をハウス栽培する際に、灰色カビ病
やウドンコ病等の土壌細菌による病害を防止するため
に、ハウスという容積の限定された環境の中で使用で
き、ハウス内の土壌にも残留しない、安全かつ殺菌性が
高い薬剤が求められている。また、鶏舎内などの居住密
度の高い空間におけるニューカッスル病やポックスウイ
ルス病などのウイルス性疾患を防止するために、これら
のウイルスを除去できる安全性の高い薬剤が求められて
いる。さらに、こうした薬剤は、上記のような浮遊粒子
状物質を個別の除去するものではなく、全体として除去
できる薬剤であることが望まれる。薬剤の安全性の面か
らいえば天然物由来のものを使用することが好ましく、
古くから生薬などとして使用されてきた植物精油のうち
で、抗菌作用を有するものを使用することが考えられ
る。
【0005】しかし、植物精油は水溶性の成分をわずか
した含まないため、界面活性剤を使用することなく水溶
液とすることは難しく、また、界面活性剤を使用する
と、ヒノキチオールの場合には構造が変化して抗菌性が
低下するといった問題がある。一方で、有機溶剤や界面
活性剤を使用することは、安全性の面から好ましくな
い。したがって、有機溶剤や界面活性剤を使用せず、植
物精油と水とからなる上記のような作用を有する薬剤が
望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、以
上の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ある種の
植物精油に浮遊粒子状物質を除去する作用があることを
見出し、本発明を完成したものである。すなわち、本発
明は、植物を水蒸気蒸留して得た精油と、水蒸気蒸留の
際に得られる水溶性画分と、水とからなる植物精油含有
水溶液である。ここで、上記植物は、ヒノキ科の植物、
ツバキ科の植物、イチョウ科の植物、イネ科の植物、お
よびシソ科植物からなる群から選ばれる1種以上である
ことが好ましい。上記植物は、具体的には、青森産ヒ
バ、台湾ヒノキ、茶、イチョウ、モウソウチク、マダ
ケ、クマザサ、チシマザサおよびラベンダーからなる群
から選ばれるものであることがさらに好ましい。そし
て、前記植物精油含有水溶液は、前記精油と前記水溶性
画分と、水とを、重量比で0.5〜2:2〜4:4〜8
で含んでなるものであることが好ましい。
【0007】さらに、本発明は、上記の植物精油含有水
溶液を有効成分とする浮遊粒子状物質除去剤である。上
記浮遊粒子状物質は、細菌、真菌、ウイルス、ダニ類、
ノミ類およびハウスダストからなる群から選ばれること
を特徴とする。ここで、本発明の浮遊粒子状物質除去剤
は、上記細菌のうち、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸
菌、サルモネラ菌およびレジオネラ菌からなる群から選
ばれる病原細菌、または灰色カビ病菌またはウドンコ病
菌である土壌細菌に対して好適に使用することができ
る。また、上記真菌のうち、Aspergillus属またはPenic
illium属に属するものから選ばれる真菌、および上記ウ
イルスのうち、ニューカッスル病ウイルス、アビポック
スウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、コクサ
ッキーウイルスおよびインフルエンザウイルスからなる
群から選ばれるものに対しても好適に使用することがで
きる。
【0008】本発明の浮遊粒子状物質除去剤はまた、ダ
ニ類のうち、ツメダニ科、コナダニ科、ニクダニ科、チ
リダニ科およびヒゲダニ科に属するダニからなる群から
選ばれるダニ類、およびノミ類のうち、ヒトノミ、イヌ
ノミおよびネコノミからなる群から選ばれるものに対し
て好適に使用することができる。さらに、ハウスダスト
のうち、花粉、埃およびダニ類の死骸からなる群から選
ばれるものに対しても好適に使用することができる。
【0009】本発明はさらにまた、植物を水蒸気蒸留
し、得られた植物精油と水溶性画分と水とを、重量比で
0.5〜2:2〜4:4〜8の割合で攪拌子を用いて混
合し、酸素含有量が10容積%以上の気体を吹き込みな
がら噴射しつつ攪拌して混合液とし、ついで前記混合液
を複数の噴射手段から互いに衝突するように噴射して植
物精油含有水溶液として回収することを特徴とする、植
物精油含有水溶液の製造方法である。本発明の製造方法
は、植物を水蒸気蒸留し、得られた植物精油と水溶性画
分と水とを、重量比で0.5〜2:2〜4:4〜8の割
合で攪拌子を用いて混合し、酸素含有量が10容積%以
上の気体を吹き込みながら噴射しつつ攪拌して混合液と
した後に、さらに攪拌子を用いて混合し、ついで前記混
合液を複数の噴射手段から互いに衝突するように噴射し
て植物精油含有水溶液として回収するものであってもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を詳細
に説明する。本発明で使用する植物精油は、ヒノキ科の
植物、ツバキ科の植物、イチョウ科の植物、イネ科の植
物、およびシソ科植物からなる群から選ばれる1種以上
の植物から得られる精油であることが好ましく、具体的
には、青森産ヒバ、台湾ヒノキ、茶、イチョウ、モウソ
ウチク、マダケ、クマザサ、チシマザサおよびラベンダ
ーからなる群から選ばれる植物より得られたものである
ことが好ましい。これらの植物には、後述する所望の浮
遊粒子状物質を気体中から除去するのに有用な成分が含
まれていることによる。
【0011】ヒノキ科植物には、エンピツビャクシン、
セイヨウヒノキ、台湾ヒノキ、ネズミサシ、ヒノキ、ベ
ニヒ、ヒバ、ヒノキアスナロなどが含まれる。青森産ヒ
バ(Thujoposis dolabrata Seib.et Zucc. var. Hondai
Makino)は、青森県を産地とするヒバをいい、材およ
び枝葉を水蒸気蒸留することによってヒバ油が得られ
る。材油には、ロジン酸α−ツヤプリシン、β−ツヤプ
リシン、ヒノキチオール、ツヨプセン(主成分)、セド
ロール、カルバクロールなどのフェノール類が含まれ、
葉油には、ジペンテン、サビネン、ボルネオール、サビ
ノールを中心としたモノテルペノイド(主成分)、酢酸
サビニル、セスキテルペノイドならびにヒバエンなどの
ジテルペノイドが含まれる。
【0012】台湾ヒノキ(Chamaecyparis btusa Endl.)
油は、台湾を主産地とするタイワンヒノキの葉、根を水
蒸気蒸留して得られる精油である。成分としては、α-
ピネン、β-ピネン、カンフェン、p-シメン、γ-テル
ピネン、d-サビネン、テルピネオール、リナロール、ツ
ヨプセン、β-エレメン、α-セドレン、エレモール、ビ
ドロール、セドロール、ヒノキチオール(特有成分)、
α-ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキチン等が含ま
れる。
【0013】ツバキ科植物には、茶、ツバキ、サザンカ
などが含まれる。茶(Thea sinensis L.)油には、約300
種の成分が含まれることが同定により明らかにされてい
る。それらのうち、シス−3−ヘキセノールおよびヘキ
サン酸エステル、トランス−2−ヘキセン酸エステル、
そしてリナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアル
コール、シス−ジャスモン、ジャスモン酸メチル、イン
ドールなどが緑茶の成分として重要である。
【0014】イチョウ科植物には、イチョウ(Gingko b
iloba)、Baiera、Stenophyllum、Sphaenobaieraなどが
含まれる。イチョウ油は、東アジアを産地とするイチョ
ウ類イチョウ目に属するイチョウ(Gingko biloba)の
葉を水蒸気蒸留して得られる。
【0015】イネ科植物には、ホウライチク(Bambus
a)、ヤダケ(Pseudosasa)、スズタケ(Sasamorpha)、モウ
ソウチク(Arundinaria)およびマダケ(Phyllostachy
s)、並びにクマザサまたはチシマザサ(Sasa)、アズ
マザサ(Sasaella)、オカメザサ(Shibataea)などが
含まれる。竹油は、主に東アジアおよび日本を主産地と
するホウライチク(Bambusa)、ヤダケ(Pseudosasa)、ス
ズタケ(Sasamorpha)、モウソウチク(Arundinaria)お
よびマダケ(Phyllostachys)の葉の部分を水蒸気蒸留
して得る。また、ササ油は、クマザサまたはチシマザサ
(Sasa)の葉を水蒸気蒸留して得られる。
【0016】ラベンダー油は、フランス、イタリア、ハ
ンガリー、ロシア南部、イギリス、北アメリカ、オース
トラリアおよび北海道などを主産地とするラベンダー
(Lavandula officinalis Chaix.)の花を水蒸気蒸留し
て得られる。ラベンダー油には、リナロール(10〜20
%)、酢酸リナリル(30〜60%)、ラバンジュロール
(特有成分)、酢酸ラバンジュリル、3−オクタノー
ル、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、シネオール、
シトロネラールなどの多数の成分が含まれる。
【0017】上述した各成分を含む精油は、上述した植
物を水蒸気蒸留して得られる。植物の植物の葉、花、種
子、樹皮、果肉、果皮などに含まれる揮発性有香物質
を、水蒸気蒸留または抽出法などによって得た、油状か
ら半固体状物質までのものを精油という。精油は大別し
てテルペン系化合物、脂肪族鎖状化合物と芳香族化合物
とを含有している。テルペン系化合物は、(C58n
なる分子式をもつ鎖状および環状の炭化水素で、母体の
テルペン系炭化水素と同じ炭素骨格をもつアルコール、
アルデヒド、ケトンその他の誘導体までを含めていう。
テルペン系化合物はイソプレン単位の数によって、ヘミ
テルペン(C58)、モノテルペン(C1016)、セス
キテルペン(C1524)、ジテルペン(C2032)、ト
リテルペン(C3048)、ポリテルペン(C58n
どに分類することができる。
【0018】精油は上記のように揮発性油であり、水蒸
気蒸留法、圧搾法、抽出法によって得られる。種々の植
物の花、葉および茎などを水蒸気蒸留して得られたもの
または果皮などを圧搾して得られたものが一般的に精油
と呼ばれる。抽出法により得られたものは、アブソリュ
ート、オレオレジンおよびレジノイド、ならびにチンキ
に分けられる。アブソリュートは、花、種子および果実
などを油脂に吸収させたポマードとこれらを揮発性溶剤
または液化ガスで臨界抽出したコンクリートとを含む。
オレオレジンおよびレジノイドは樹脂や種子などを溶剤
抽出して得られたものをいい、これらを浸出(エタノー
ル抽出)したものが芳香チンキである。上述の茶、イチ
ョウ、竹、ササなどは、水蒸気蒸留に使用した植物体重
量の約3重量%程度を精油として抽出すると、目的とす
る成分を効率よく得ることができる。
【0019】精油に含まれる種々の化学物質(以下、精
油成分という)の大部分は水に不溶であるので、水蒸気
の熱によりにおい成分が変化しない場合には、水蒸気蒸
留法による抽出が広く用いられている。水蒸気蒸留法を
用いると、精油成分の沸点(通常、150〜350℃)よりは
るかに低い温度で留出させることができるため、精油成
分の分解や精油の変質が生じるおそれはほとんどないと
いう利点がある。水蒸気蒸留を行った場合でも、例え
ば、ローズ油やオレンジフラワー油のように水溶性成分
を含むのものでは、水溶性成分は水の画分に移行するの
で、バラ水と呼ばれる画分が得られる。
【0020】精油は、同じ植物であっても抽出に用いる
部位によって得られる精油の組成が異なるので、所望の
精油が得られるように特定の部位を使用する。例えば、
本発明の植物精油含有水溶液を得るために使用する植物
が台湾ヒノキの場合には根部を、茶、イチョウ、クマザ
サ、竹などの場合には葉を、また、ラベンダーの場合に
は花の部分をそれぞれ使用する。これらの植物は、いず
れも水蒸気蒸留を行うと精油中の水溶性成分が移行した
水の画分(以下、水画水という)が得られる。
【0021】本発明の植物精油含有水溶液は、一般的に
は以下のようにして製造する。すなわち、所定の量の植
物を所定の温度(通常、90〜150℃)で所定の時間(通
常、30分〜8時間程度)、精油を抽出しようとする植物
の全体または特定の部位を選択して水蒸気蒸留し、得ら
れた上層に精油、下層に水画水という二層の溶液を得
る。本発明の植物精油含有水溶液は、植物精油とその水
画水と水との混合比を0.5〜2:2〜4:4〜8(重量
比)とすることが効率よく混合できるという点から好ま
しく、1:3:6とすると特に後述する浮遊粒子状物質
の除去効果が高い植物精油含有水溶液が得られる。
【0022】本発明の植物精油含有水溶液は、例えば、
水画水の1/3重量の精油と、2倍の重量の水とを加え
て攪拌子とスターラーとを用いて、室温にて、所定の時
間(通常、2〜5時間)攪拌し、粗混合液を得る。この
混合液を互いに交差するように配設したノズルから吹き
出して、室温にて、通常、1〜5時間混合し、精油含有
水溶液を得る。精油が水画水および水と十分に混合され
ていない場合には、再度、攪拌子とスターラーとを用い
る上述の攪拌工程を繰り返すとよい。こうして得られた
植物精油含有水溶液は、そのままで使用しても良く、さ
らに水を加えて適宜希釈して使用してもよい。
【0023】攪拌方法の一例を、図1に示す。本発明の
方法で使用することができる装置10は、攪拌槽12、気体
供給装置11および19、複数の攪拌棒13、および保持部材
14とを備える。気体供給装置11および19は、少なくとも
酸素含有量が10容量%以上の気体を混合液M中に吹き込
む。混合槽の大きさに対応して使用する気体供給装置の
数を選択することにより、水と水画水と精油との混合を
十分に行うことができる。すなわち、混合槽が小さい場
合には単独で使用すればよく、大きい場合には複数を使
用すればよい。上記の混合工程で得た混合液を攪拌槽22
に入れ、保持部材24を上下させて攪拌棒23に上下運動を
与える。保持部材24に上下運動を与えると同時に気体供
給装置のポンプ28から、少なくとも酸素含有量が10容量
%以上の気体を混合液中に吹き込む。攪拌棒23は中空の
管状部材をエンドレスに曲げて作製したジグザグ形状の
棒である。このジグザグ形状部分に適当な大きさの孔を
適宜開けておくと、精油と水との混合が促進されるとい
う利点がある。この混合は、上記の気体を吹き込みなが
ら約20℃で所定の時間、具体的には、2〜5時間程度を
かけて行う。
【0024】この工程の終了後、得られた混合液を図2
に示す装置に移してさらに混合する。図2に示す装置20
は、精油と水とが入る混合槽22と、混合槽22の底部を貫
通する攪拌棒Sを備える攪拌装置24と、混合液循環装置
26とを備える。攪拌装置24は、精油と水画水と水とを攪
拌して混合するものであり、攪拌棒Sは全体が棒状部材
で形成されていてもよく、棒状部材の先に羽を有するも
のなどであってもよい。混合液循環装置26は、ポンプP
により、混合槽22の側部に連通した配管15から混合液M
を吸引し、混合槽22の上方に設置されたノズル16からそ
の混合液をシャワー状に吐出させることができるような
構造を有する。
【0025】この装置10を使用して混合液Mを攪拌混合
するには、ノズル16から混合液Mをシャワーするととも
に、攪拌装置24で混合液Mを攪拌すればよい。混合液M
をノズル16からシャワーする場合には高圧で行い、混合
液Mを激しい勢いで吐出させることが好ましい。図1に
は、ジグザグ状の棒からなる攪拌棒13を示したが、攪拌
棒としては、攪拌が十分に行われているものである限
り、らせん状の棒からなるものや上述した羽のついた棒
からなるものなど種々の形状のものを使用することがで
きる。なお、図2以降の図面中、図1中の部材と同じ役
割を果たす部材については図1で使用したのと同じ符号
を付し、説明を省略する。
【0026】ついで、さらに精油と水画水と水との混合
を促進するために酸素を溶解させた粗混合液を配管によ
って送り、図3に示す複数の噴霧手段(ノズル)34'、3
6'、および38'から吐出させる。このとき、各ノズルか
ら吐出された混合液は、霧状となって互いにぶつかりあ
うように、各ノズルを配置する。具体的には、ノズル3
4'を水平に置いた容器32の底面に垂直となるように配置
し、ノズル34'を備える配管34はノズル36'を備える配管
36と約30〜約40度をなすように配置し、ノズル38を備え
るラインはノズル38'を備える配管38と約40〜50度をな
すように配置する。配管34と配管36とがなす角度は約35
度であり、配管34と配管38とがなす角度は約45度とする
ことが好ましい。
【0027】各ノズルからの混合液の吹き出しはコンプ
レッサーを用いて行い、このときの圧力は約10気圧とす
ると、吹き出される液滴の径が100μm前後のものが大部
分となるため、混合効率および製造コストの面から好適
である。この混合を行う際の混合液の温度は約20〜約40
℃であることが好ましく、約25〜約35℃であることがさ
らに好ましい。各ノズルから吐出された混合液Mは霧状
となって互いにぶつかり合い、容器32内に精油含有水溶
液として回収される。以上のようにして得られた混合液
を24時間程度静置して、ミネラル分を含む上記のような
水で適宜希釈し、本発明の精油含量が20重量%の植物精
油含有水溶液を得る。この植物精油含有水溶液をさらに
水で希釈して、さらに精油含量の低い溶液とすることも
できる。
【0028】台湾ヒノキから台湾ヒノキオイルを抽出す
る場合を例に挙げて、以下に具体的に説明する。まず、
台湾ヒノキの根の部分を、常法に従って適当な大きさの
チップに細断する。根部分の細断に際してはクラッシャ
ーなどを用い、0.5〜1mm角程度の大きさとすることが
台湾ヒノキオイルの抽出効率の上から好ましい。こうし
て得たチップを蒸留装置に入れ、所定の温度で、チップ
に含まれる水分を利用して水蒸気蒸留を行う。具体的に
は、約100〜120℃の温度で4〜8時間程度蒸し、チップ
に含有されている精油成分を蒸気とともに留出させる。
温度および時間は、チップに細断した木の含水量や空気
の湿度などを勘案して適宜調節する。
【0029】水蒸気蒸留の際に発生した精油成分を含む
蒸気を水に通して冷却すると、精油画分と水画水とが二
層に分離して得られる。約100kgのチップを上記のよう
にして処理すると、0.5kg〜1kgの精油画分と約200k
g〜300kgの水画水とを得ることができる。水蒸気蒸留に
より台湾ヒノキを抽出すると、香り成分がそれら成分の
沸点よりかなり低い温度で留出されるため、香り成分の
熱による変性を抑えることができる。この方法で得られ
た精油画分には、約60〜70重量%の台湾ヒノキ油が含有
されている。また、上述の水画水には、台湾ヒノキに含
まれる精油成分のうち水溶性のものが含まれている。
【0030】本発明の浮遊粒子状物質除去剤の一態様と
しては、上記のようにして得た台湾ヒノキ油画分をその
水画水とともに使用する。台湾ヒノキ油とその水画水と
を合わせて使用すると、後述する浮遊粒子状物質の除去
効果が一層高くなるからである。本発明の台湾ヒノキ油
含有水溶液は、台湾ヒノキ油とその水画水と水との混合
比は通常0.5〜2:2〜4:4〜8(容積比)、好ま
しくは1:3:6とする。本発明の植物精油含有水溶液
中における台湾ヒノキ油の含有量の上限値は、約30重量
%である。これ以上の含有量になると、水画水と水と混
合するだけでは精油が液面に浮いてしまうからである。
台湾ヒノキ油と水画水と水とは、上記の容積比の範囲内
で以下の方法に従って混合し、さらに水で25〜30倍程度
希釈して本発明の浮遊粒子状物質除去剤を製造する。
【0031】本発明において除去の対象としている浮遊
粒子状物質は、空気中に浮遊している細菌、ウイルス、
直径0.5μm以下のダストのみならず、一時的に空気中に
巻き上げられて浮遊している細菌、真菌およびその胞
子、ウイルス、ダニ、ノミなども含む。したがって、本
発明の植物精油含有水溶液が除去しようとする上記浮遊
粒子状物質は、細菌、真菌、ウイルス、ダニ、ノミおよ
びハウスダストかなる群から選ばれるものである。
【0032】本発明において細菌とは、原核細胞からな
る下等な微生物のうち、ラン藻類を除いたものをいい、
真正細菌と呼ばれるもののほか、粘液細菌、放線菌、ス
ピロヘータなども含まれる。これらの中でも、本発明の
浮遊粒子状物質除去剤が除去対象とする細菌としては、
腸管内細菌、土壌細菌および皮膚常在菌から選ばれる細
菌が好ましく、特に、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus
aureus)、腸管出血性大腸菌(Esherichia coli)、サルモ
ネラ菌(Salmonella)およびレジオネラ菌(legionella)か
らなる群から選ばれる細菌が好ましい。具体的には、こ
うした菌としては、Staphylococcus aureus Oxfordなど
の黄色ブドウ球菌、O−157などの腸管出血性大腸菌、S.
typhi, S.paratyphi A, S. schottmuelleri, S.hirschf
eldii,S.sendai, S.gallinarum, S.pullorumなどのサル
モネラ菌, L.pneumophilaなどのレジオネラ菌などを挙
げることができる。
【0033】また、本発明の浮遊粒子状物質除去剤は、
灰色カビ病を引き起こすBotrytis cinereaまたはウドン
コ病を引き起こすウドンコ菌科に属する菌に対しても有
効に作用する。具体的には、ウドンコ菌科に属する菌と
しては、ムギ類、ナス科植物およびマメ科植物などに寄
生するErysiphe属に属する菌、ウリ科、マメ科およびバ
ラ科植物などに寄生するSphaerotheca族に属する植物、
シイノキその他の広葉樹類に寄生するMicrosphaera属に
属する菌、ピーマンなどに寄生するLeveilula属に属す
る菌などを挙げることができる。
【0034】真菌とは、真菌門のうち栄養繁殖の期間に
菌糸体の発達が極めて旺盛で、しばしば子嚢胞子または
分生胞子を顕著に形成する菌類群の総称名をいう。本発
明の浮遊粒子状物質除去剤が対象とする真菌としては、
Aspergillus属またはPenicillium属に属するものが好ま
しい。具体的には、Aspergillus属に属する菌としては
A.fumigatusやA.flavusなどを挙げることができ、Penic
illium属に属する菌としてはP.citrinumやP.islandicum
などを挙げることができる。
【0035】ウイルスとは、DNAまたはRNAをゲノムとし
て有し、宿主細胞内でのみ増殖するものをいう。上記ウ
イルスは、動物ウイルス、植物ウイルス、ファージなど
に分けられる。こうしたウイルスの中でも、本発明の浮
遊粒子状物質除去剤が対象とするものとしては、家禽お
よびヒトに感染するウイルスが好ましく、特に、ニュー
カッスル病ウイルス、アビポックスウイルス、アデノウ
イルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルスおよび
インフルエンザウイルスからなる群から選ばれるウイル
スが好適である。
【0036】本明細書中においてダニ類とは、室内塵か
ら分離されるダニ類を意味する。本発明の浮遊粒子状物
質除去剤が対象とする上記ダニ類は、チリダニ科、コナ
ダニ科、ニクダニ科、ホコリダニ科、ツメダニ科、ササ
ラダニ科、トゲダニ科およびマダニ科に属するダニから
なる群から選ばれるものであることが好ましい。具体的
には、チリダニ科に属するヤケヒョウヒダニ、コナヒョ
ウヒダニ、イエチリダニ、ニセチリダニ、シワダニ、コ
ナダニ科に属するケナガコナダニ、アシブトコナダニ、
ニクダニ科に属するサヤアシニクダニ、イエニクダニ、
ホコリダニ科に属するホコリダニ、ツメダニ科に属する
クワガタツメダニ、ケラカロプシス、ササラダニ科に属
するイエササラダニ、などを挙げることができる。特
に、ケナガコナダニ、コナヒョウヒダニ、およびヤケヒ
ョウヒダニなどに対しては、本発明の浮遊粒子状物質除
去剤の効果が高い。
【0037】ノミ類は、ヒトノミ(Pulex irritans)、
イヌノミ(Ctenocephalalides canis)またはネコノミ
(Ctenocephalalides felis)その他のノミを含む。ハ
ウスダストは、床や棚に層を作り、寝具やソファー、ク
ッションなどに侵入する微粒子の集合体で、大部分の粒
子は最小直径が10-3〜1mmの範囲であるが、さらに、前
述の寝具やクッションのマットなどで捕捉されるすべて
の粒子を大小にかかわらず含む。したがって、本明細書
中でいうハウスダストの中には、上記のダニ類やノミ類
の死骸、各種植物の花粉、および埃などが含まれる。
【0038】ダニ類やノミ類の死骸は上述したダニ類や
ノミ類のものである。また、花粉としては、各種のユ
リ、ガーベラなどの花冠類からの花粉の他、マツ属、カ
バノキ属、シナノキ属、イネ属などの樹木からの花粉も
挙げられる。埃には、土埃や綿埃などが含まれる。本発
明の浮遊粒子状物質除去剤は、花粉、埃およびダニ類の
死骸からなる群から選ばれるハウスダストに対して除去
効果が高い。さらに、本発明の浮遊粒子状物質除去剤
は、上記のような浮遊粒子状物質を吸着し、または上述
のようなカビや細菌をはじめとする微生物、ノミ類やダ
ニ類などの場合にはこれらを捕捉して殺菌し、防除する
という効果を有する。
【0039】こうした浮遊粒子状物質を除去するために
は、本発明の浮遊粒子状物質除去剤を図4に示す気体浄
化装置とともに使用すると除去効果が高い。図4に、本
発明の浮遊粒子状物質除去剤を好適に使用できる気体浄
化装置を概略的に示す。図4に例示する気体浄化装置40
は、板金製もしくは合成樹脂製の箱型の容器部材41と、
容器部材内で吸入口44から排出口49に向かう気流に対し
て、容器部材41中に貯留された上記の浮遊粒子状物質除
去剤を噴霧してこの気流中の浮遊粒子状物質を除去する
噴霧手段16及び17とを有し、容器部材41の底部は、後述
するように浮遊粒子状物質除去剤が貯留される貯留槽42
となっている。
【0040】上記容器部材の上面には、気体を吸入する
吸入口44、および上記浮遊粒子状物質除去剤を容器部材
41内の気流に噴霧するノズルとが設けられ、上記容器部
材41の側面には、上記ノズル16および17に貯留槽42に貯
留された浮遊粒子状物質除去剤を導く管15および18並び
にポンプPが容器の側面を貫通するように設けられてい
る。吸入口44が設けられたと同じ容器部材の面には、清
浄化された気体を排出する排出口49が設けられている。
【0041】この気体浄化装置40においては、上記吸入
口44より容器部材41内に吸入された気体が、図4におい
て仮想線の白抜き矢印で示されるように、容器部材41の
貯留槽42に貯留された浮遊粒子状物質除去剤の表面上方
で気流を形成して、右から左へと流れて行き、排出口49
からファン43によって容器部材の外へと排出されるよう
になっている。
【0042】そして、図4に示す装置においては、吸入
口44の真下にノズル17が設けられ、ここから貯留槽に貯
留された浮遊粒子状物質除去剤が気流に対して鉛直上向
きに噴霧される。また、容器部材41の上面にノズル16が
設けられ、ここから上記浮遊粒子状物質除去剤が気流に
対して鉛直下向きに噴霧される。噴霧された浮遊粒子状
物質除去剤は、霧状のミストとなって吸入口から吸入さ
れた気流および貯留槽の上方を流れる気流と交差するか
ら、ここを流れる気体中に含まれる各浮遊粒子状物質
は、ミストの液滴に捕捉されて気流中から除去され、ミ
ストは貯留槽42中へと落下する。
【0043】なお、特に図示はしないが、上記の気体清
浄化装置には、上記吸入口44にファンが設けられ、ま
た、上記吸入口44や排出口49には、必要に応じて空気の
吸込み方向、吹出し方向を定めるダクトの類が取り付け
られる。さらに、上記容器部材41には、上記浮遊粒子状
物質除去剤やノズル16の点検用等の開閉部が設けられ
る。場合によっては、紫外線ランプなどを取り付けても
よい。図4に示す気体浄化装置40においては、吸入口44
より容器部材41内に吸入された空気は、排出口49へ向か
う気流を形成する有浮遊粒子状物質除去剤と接触しつ
つ、ノズル17と16とから噴霧された浮遊粒子状物質除去
剤と接触するので、浮遊粒子状物質が除去されながら流
れることになる。
【0044】気流中に上述のような浮遊粒子状物質が存
在する場合には、これらは貯留されている浮遊粒子状物
質除去剤及び噴霧された浮遊粒子状物質除去剤の液滴と
接触して吸収され、これらを吸収した液滴は落下して貯
留されている浮遊粒子状物質除去剤中に取り込まれる。
【0045】図5には、気体浄化装置の別の実施態様を
示す。図5に示す気体浄化装置は、もう1つのノズル17
は排出口19の真下に設けられている点を除いて、図4に
示す気体浄化装置と同様の構成をとっている。したがっ
て、図5に示す気体浄化装置では吸入口54から吸入され
た気体が貯留槽52に貯留された浮遊粒子状物質除去剤と
接触し、ついでノズル16から噴出されるミスト状の浮遊
粒子状物質除去剤と接触する。これによって気流中の浮
遊粒子状物質を吸着した浮遊粒子状物質除去剤の液滴は
貯留槽52中へと落下する。排出口59の真下に設けられて
いるノズル17から噴出される浮遊粒子状物質除去剤のミ
ストは気流中に残っている浮遊粒子状物質と接触して気
流中からこれらを除去し、貯留槽52中へと落下する。
【0046】以上のように、本発明の浮遊粒子状物質除
去剤を気体浄化装置とともに使用すると、気体浄化装置
中を通過する気体中に存在する浮遊粒子状物質が多種類
にわたって除去される。本発明の浮遊粒子状物質除去剤
は、植物精油含有水溶液中の精油含量が0.02重量%以上
となるように水でさらに希釈することもできる。例え
ば、精油として上述した台湾ヒノキ油を用いる場合に
は、台湾ヒノキ油含量が少なくとも0.02〜2重量%とな
るようにすることが除去効果の面から好ましい。
【0047】浮遊粒子状物質の除去のためには、浮遊粒
子状物質除去剤にある程度の粘性があることが望ましい
ため、ウッドロジン、ガムロジン(マツヤニ)、および
タル油ロジンなどの樹脂酸を含む化合物を添加するとよ
い。ウッドロジンはマツ科のPinus palustrisの切り株
から得られ、ガムロジンはPinus carbiaeaから得られ、
また、タル油ロジンは粗製タル油からそれぞれ得られる
ロジンである。本発明の浮遊粒子状物質除去剤は、上述
したように植物精油画分と水画水と水からなり、界面活
性剤などを一切使用しないため、安全性が高い。このた
め、室内で長期間にわたって連続的に使用しても人体へ
の悪影響はほとんどなく、また、室内にいやな臭いが残
ることもない。
【0048】さらに、本発明の浮遊粒子状物質除去剤
は、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌、サルモネラ
菌、およびレジオネラ菌に対して抗菌スペクトルを示
し、特に、MRSAや病原性大腸菌O-157など、近年問題と
なっている耐性菌や強い病原性を有する菌などに対して
も抗菌性と殺菌性とを有する。そして、本発明の浮遊粒
子状物質除去剤を一定期間にわたって使用しても耐性菌
はほとんど出現しないという大きな利点を有する。した
がって、本発明の浮遊粒子状物質除去剤の使用は、こう
した菌による重篤な感染症を予防し、蔓延を防止するた
めにもきわめて有用である。
【0049】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。 (実施例1) (1)台湾ヒノキ油含有水溶液の製造 台湾ヒノキのチップ(0.5×1×1mm角)100kgを、120
℃で5〜6時間水蒸気蒸留し、約1kgの台湾ヒノキ油と
250kgの水画水とを得た。
【0050】(2)台湾ヒノキ油含有水溶液の製造 図1に示す装置10の混合槽12に水画水約7kgと水14kgと
を入れ、上記(1)で得た台湾ヒノキ油を水画水の重量
の約10%を加えた。混合槽12中にて、気体供給装置11お
よび19によって空気をこの混合液中に吹き込みつつ、保
持部材14を上下に動かすことにより攪拌棒13を上下さ
せ、約時間かけて攪拌、混合した。混合液が乳白色に
なったところで、再び台湾ヒノキ油を5重量%加えて同
様に攪拌し再度混合した。最終的に約10重量%の台湾ヒ
ノキ油を含む最終混合液を得た。
【0051】ついでこの混合液を図2に示す装置でさら
に混合した。混合槽22内の混合液を攪拌棒Sを備える攪
拌機24で攪拌しつつ、ポンプPで吸い上げ、ノズル16か
ら吹き出し、粗混合液を製造した。次に、この工程の終
了後、攪拌した粗混合液をコンプレッサーを用いて約10
気圧で、3本のノズル34'、36'、および38'からそれぞ
れ噴射させて霧状にした。噴射された混合液が互いに衝
突するようにノズルを配置した。図3に、これら3本の
ノズルの位置関係およびこれらのノズルから吐出される
混合液の衝突具合を示す。混合液はノズル34'から容器3
2の底面に対して鉛直に吐出され、ノズル36'から吐出さ
れる混合液の中心部での方向と38'のそれとは、それぞ
れ、ノズル34'から吐出される混合液の中心での方向に
対して35°と45°となるように設定した。
【0052】互いに衝突した霧状の液体はより大きな液
滴を形成して混合槽32の中に溜まり、約20%の台湾ヒノ
キ油を含む台湾ヒノキ油含有水溶液が得られた。この溶
液は安定で、台湾ヒノキ油と水画水とが分離することは
ない。以上のようにして得られた混合液を約24時間、約
20℃で空気との接触をできる限り防ぐように容器一杯に
植物精油含有水溶液を入れて静置した。この後、水画水
またはミネラルを含んだ水で25〜300倍に希釈して使用
した。台湾ヒノキ油含有水溶液のpHをガラス電極法で測
定したところ6.7であった。
【0053】(実施例2)ラベンダー油含有水溶液の製
造 ラベンダーの花約3kgを水蒸気蒸留してラベンダー油約
300gを得た。こうして得られたラベンダー油を使用する
以外は実施例1と同様にして、ラベンダー油含有水溶液
を得た。 (実施例3)茶油含有水溶液の製造 茶の葉約1kgを水蒸気蒸留して茶油約30gを得た。こう
して得られた茶油を使用する以外は実施例1と同様にし
て茶油含有水溶液を得た。
【0054】(実施例4)イチョウ油含有水溶液の製造 イチョウの葉約1kgを水蒸気蒸留してイチョウ油約30g
を得た。こうして得られたイチョウ油を使用する以外は
実施例1と同様にして、イチョウ油含有水溶液を得た。 (実施例5)竹油含有水溶液の製造 竹葉約1kgを水蒸気蒸留して竹油約30gを得た。こうし
て得られた竹油を使用する以外は実施例1と同様にし
て、茶油含有水溶液を得た。
【0055】(実施例6)浮遊粒子状物質による菌の除
去 実施例1で製造した植物精油含有水溶液を用いて、浮遊
粒子状物質の除去試験を行った。浮遊粒子状物質の例と
して、ダニ、ハウス内の灰色カビ病菌およびウドンコ病
等菌を使用した。 (1)ダニの除去効果 実施例1で製造した植物精油含有水溶液を水で30倍に希
釈して本発明の浮遊粒子状物質除去剤を製造した。供試
ダニとしては、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides f
arinae)を使用した。この浮遊粒子状物質除去剤1mL
を、10cm角のろ紙に滴下し、室温下で2時間風乾し、5
cm角に切断した。ろ紙への処理液量は、水蒸気蒸留によ
って得られた精油の10g/m2とし、対照区は水1mL/10
0cm2を処理したろ紙とした。各濃度区のろ紙および対照
ろ紙は、1つのホーローバットに間を空けて1枚ずつ配
置した。底面が20cm×17cmのホーローバットに供試ダニ
が十分に繁殖した培地を薄く広げ、この上にガーゼ1枚
を載せた。このガーゼ上に上記の5cm角に切断したろ紙
を配置した。
【0056】このホーローバットを湿度調整のために飽
和生理食塩水を張った密閉容器内に配置し、所定のサン
プリング時間が経過した後にろ紙上に2.5cm角の黒紙を
5分間置き、その表裏に這い上がったダニ数を観察し
た。以上の操作を植物精油含有水溶液の種類と各濃度に
ついて、それぞれ3回繰り返した。サンプリング時間
は、処理後2時間、4時間、6時間および24時間とし
た。浮遊粒子状物質除去剤の効果は、忌避指数により評
価した。忌避指数は、上記のように処理したろ紙上に供
試ダニがどの程度這い上がったかを数え、以下の式に従
って求めた。 忌避指数 = (C−T)/C × 100 (式中、Cは対照区での這い上がりダニ数を表し、Tは処
理区での這い上がりダニ数を表す。) 各区における這い上がりダニ数および忌避指数を表1お
よび2に示す。
【0057】 表 1 除去剤 実験 各サンプリング時間(時間)における 濃度*1 番号 這い上がりダニ数(匹) 2 4 6 24 10 1 0 0 3 0 2 2 1 0 0 3 3 6 5 1 合計 5 7 8 1 1 1 68 47 60 480 2 40 27 46 280 3 79 65 57 110 合計 187 139 163 870 0.1 1 564 218 193 460 2 96 172 268 790 3 134 78 61 620 合計 794 468 522 1870 対照区 1 216 184 81 440 2 606 374 205 680 3 302 402 140 690 合計 1124 960 426 1810 *1; 浮遊粒子状物質除去剤中の精油の含有量(重量%)
【0058】 表 2 除去剤(濃度*1) 各サンプリング時間(時間)における忌避指数 2 4 6 24 10 99.5 99.3 98.1 99.9 1 83.4 85.5 61.3 51.9 0.1 29.3 51.2 0 0 *1; 浮遊粒子状物質除去剤中の精油の含有量(重量%)
【0059】表1および2に示すように、本発明の浮遊
粒子状物質除去剤は、0.1重量%であっても処理2時間
後および4時間後で一定の忌避効果が見られ、また、1
重量%以上の濃度では処理24時間後であっても除去効果
が示された。特に、10重量%以上の濃度では、処理24時
間後であっても忌避指数が100に近く、本発明の浮遊粒
子状物質除去剤が極めて強い忌避効果を有することが示
された。
【0060】(2)ハウス内の灰色カビ病菌およびウド
ンコ病菌の除去効果 トマトまたはメロンを栽培しているビニールハウス(ハ
ウス内床面積はいずれも約100坪、高さ3m、内部温度2
8℃)の入り口近くに図2に示す装置を設置した。実施
例1で製造した植物精油含有水溶液を水で300倍に希釈
して本発明の浮遊粒子状物質除去剤とし、これを8L入
れて24時間稼動させた。
【0061】この結果、ビニールハウス内では、通常8
回の農薬散布を行うところが4回で済み、また、農薬の
希釈倍率も通常5,000倍であるところが、10,000倍と半
分の濃度で済むようになった。さらに、本発明の浮遊粒
子状物質除去剤がハウス内に存在することによって、ト
マトおよびメロンの生育は悪影響を受けず、収量は本発
明の浮遊粒子状物質除去剤を使用しないときと同等もし
くはそれ以上となった。
【0062】(3)灰色カビ病菌およびウドンコ病菌の
除去効果 上記のビニールハウス内で本発明の浮遊粒子状除去剤を
上述のように撒布し、撒布2時間後にハウス内の空気を
エアーサンプラーでサンプリングし、このサンプル中の
菌体数を寒天プレート上に塗抹して菌数を数えた。その
結果、灰色カビ病菌およびウドンコ病菌のいずれでもハ
ウス内の菌体数が使用前に比べて1/5程度にまで減少
していた。ハウス内に存在する菌数が減少しているた
め、ハウス内における栽培植物の灰色カビ病またはウド
ンコ病の罹患率も低下した。また、本発明の浮遊粒子状
物質除去剤を撒布しても、ハウス内の栽培植物に対して
は何らの悪影響も見られなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、屋内に存在する浮遊粒
子状物質を除去できる植物精油含有水溶液およびその植
物精油含有水溶液を有効成分とする浮遊粒子状物質除去
剤が提供される。本発明の植物精油含有水溶液および浮
遊粒子状物質除去剤は、植物を水蒸気蒸留して得られる
精油、水蒸気蒸留の際に水溶性成分が移行した水画水、
および水からなるものであり、界面活性剤や有機溶媒は
まったく含んでおらず、精油および水画水には毒性がな
いため、長期間にわたって使用する上でも安全性が高
い。また、細菌を除去するにあたっては、耐性菌の出現
率が低いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】水蒸気蒸留によって得られた精油と水画水と水
とを混合して粗混合液を製造する装置の概略を示す図で
ある。
【図2】粗混合液をさらに混合する装置の概略を示す図
である。
【図3】植物精油含有水溶液を製造する際に使用するノ
ズルの配置を示す図である。
【図4】浮遊粒子状物質除去剤とともに使用する気体清
浄化装置の一態様を示す図である。
【図5】浮遊粒子状物質除去剤とともに使用する気体清
浄化装置の別の態様を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月7日(1999.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 C09K 3/00 G S C11B 9/02 C11B 9/02 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB05 BB07 BB08 BB10 CC12 HH03 JJ01 KK02 KK06 KK08 LL04 MM16 MM31 NN01 QQ03 4D032 AA01 AC07 AC08 AC09 AC39 DA02 4H011 AA01 AA02 AA03 AA04 AA05 AC01 AC04 BB22 DA13 DC05 DD07 DE15 4H059 AA04 BC23 CA18 CA51 CA97 DA09 DA22 EA31 EA40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を水蒸気蒸留して得た精油と、水蒸
    気蒸留の際に得られる水溶性画分と、水とからなる植物
    精油含有水溶液。
  2. 【請求項2】 前記植物が、ヒノキ科の植物、ツバキ科
    の植物、イチョウ科の植物、イネ科の植物、およびシソ
    科植物からなる群から選ばれる1種以上である請求項1
    に記載の植物精油含有水溶液。
  3. 【請求項3】 前記植物が、青森産ヒバ、台湾ヒノキ、
    茶、イチョウ、モウソウチク、マダケ、クマザサ、チシ
    マザサおよびラベンダーからなる群から選ばれる請求項
    2に記載の植物精油含有水溶液。
  4. 【請求項4】 前記植物精油含有水溶液が、前記精油と
    前記水溶性画分と水とを、重量比で0.5〜2:2〜
    4:4〜8で含んでなることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の植物精油含有水溶液。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の植物精油含有水溶液を
    有効成分とする浮遊粒子状物質除去剤。
  6. 【請求項6】 植物を水蒸気蒸留し、前記水蒸気蒸留に
    より得られた植物精油と水溶性画分と水とを、重量比で
    0.5〜2:2〜4:4〜8の割合で攪拌子を用いて混
    合し、酸素含有量が10容積%以上の気体を吹き込みな
    がら噴射しつつ攪拌して混合液とし、ついで前記混合液
    を複数の噴射手段から互いに衝突するように噴射して植
    物精油含有水溶液として回収することを特徴とする、植
    物精油含有水溶液の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記噴射しつつ攪拌して混合液とした後
    に、さらに攪拌子を用いて混合する、植物精油含有水溶
    液の製造方法。
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