JP2000212552A - 掘削安定液および掘削工法 - Google Patents

掘削安定液および掘削工法

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JP2000212552A
JP2000212552A JP11015991A JP1599199A JP2000212552A JP 2000212552 A JP2000212552 A JP 2000212552A JP 11015991 A JP11015991 A JP 11015991A JP 1599199 A JP1599199 A JP 1599199A JP 2000212552 A JP2000212552 A JP 2000212552A
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克之 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐セメント汚染性に優れ、何度も再利用で
き、腐敗しにくい掘削安定液およびこの掘削安定液を用
いる掘削工法を提供する。 【解決手段】 掘削安定液は、アクリル酸メチルを必須
成分とする単量体成分を重合してなるポリマーと水とを
含有する掘削安定液であって、前記ポリマーの重量平均
分子量が10万以上であることを特徴とする。掘削工法
は、上記掘削安定液を用いて掘削穴内壁面の崩壊を防止
しながら地中を掘削する工法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐セメント汚染性
に優れた掘削安定液およびこの掘削安定液を用いる掘削
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄建設工事等では、地中連続壁工法
や地中杭工法等の掘削工法が広く知られている。地中連
続壁工法は、地下にコンクリート構造物を築造する時の
一般的な工法である。この工法は、まず、地中の掘削か
ら始められ、このとき、掘削穴壁面の崩れを防止するた
めに、ベントナイト等を含む掘削安定液を掘削穴に満た
しながら、掘削が行われる。ここで用いる掘削安定液
は、壁面の軟弱化を防止し、その水圧によって、壁面の
崩壊を防止するが、これは、掘削安定液が掘削壁面に浸
透する際に、ベントナイト等の粘土鉱物が、土の粒子の
間に詰まり堆積することにより、マッドケーキと言われ
る止水層ができるためであると考えられている。地中連
続壁工法では、このように、壁面の安定化を行いなが
ら、掘削した後、構内に鉄筋籠等を挿入して、コンクリ
ートを打ち込むことによって、連続したコンクリート構
造物を形成することができる。この工法では、コンクリ
ートを打ち込む時に、掘削安定液がコンクリートと置換
され、掘削安定液が回収されるが、回収した掘削安定液
は、再利用することが望まれている。
【0003】従来、この掘削工法に使用される掘削安定
液は、ベントナイト等の粘土鉱物を水に分散させた液に
カルボキシメチルセルロース(以下、CMCという。)
を増粘剤として添加したものが用いられている。しか
し、この掘削安定液に含まれるベントナイトは、セメン
トに汚染されると、セメントのアルカリ成分で部分的に
半溶解状態になり、次いで、セメント中のカルシウムイ
オン等によって金属架橋して、安定液全体がゲル化す
る。このため、安定液が取り扱えなくなったり、壁面の
崩れを防止する性能(濾水性)が極端に低下してしま
う。
【0004】このセメントの汚染を軽減する方法とし
て、ポリカルボン酸系の分散剤を添加することが行われ
る場合があるが、長時間セメント汚染を防止することは
困難であり、その添加量を増やしたり、再利用の度に分
散剤を添加しなければならない等の問題があり、通常、
安定液として1回または2回程度しか再利用できないの
が現状である。また、増粘剤として用いるCMCは腐敗
し易いという問題もある。
【0005】使用後の掘削安定液、いわゆる、廃泥は、
保水性が高いので、脱水しにくく、固形化することが困
難なため、多量に出る液状物の運搬、処理が困難である
という問題がある。この問題とコスト等の問題から、掘
削安定液を何度も再利用することが望まれている。特開
平2−169021号公報には、掘削安定液に用いる分
散剤が開示されている。この分散剤は、CMC等の増粘
剤の分散性等を高めるために用いられるが、その分子量
が低いため、増粘剤として用いることはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、耐セメント汚染性に優れ、何度も
再利用でき、腐敗しにくい掘削安定液およびこの掘削安
定液を用いる掘削工法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々の面から検討を行い、掘削安定液の
有効成分として、アクリル酸メチルを必須成分とする単
量体成分を重合して得られるポリマーに着目し、その物
性につき種々実験を重ねて、耐セメント汚染性に優れた
ポリマーを見い出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明にかかる掘削安定液は、
アクリル酸メチルを必須成分とする単量体成分を重合し
てなるポリマーと水とを含有する掘削安定液であって、
前記ポリマーの重量平均分子量が10万以上であること
を特徴とする。本発明にかかる掘削工法は、上記掘削安
定液を用いて掘削穴内壁面の崩壊を防止しながら地中を
掘削する工法である。
【0009】
【発明の実施の形態】〔ポリマー〕本発明にかかる掘削
安定液の有効成分であるポリマーは、アクリル酸メチル
を必須成分とする単量体成分を重合してなるポリマーで
あり、耐セメント汚染性が高く、腐敗しにくい。このポ
リマーが高い耐セメント汚染性を有する理由は次のよう
に推察される。
【0010】通常、掘削安定液に含まれるベントナイト
は、セメントに汚染されると、セメントのアルカリ成分
で部分的に半溶解状態となり、次いで、セメント中のカ
ルシウムイオン等によって金属架橋して、掘削安定液全
体がゲル化する。このため、掘削安定液が取扱いできな
くなり、濾水性が極端に低下して、掘削穴壁面の崩れ防
止性がなくなってしまう。これに対して、本発明で用い
られるポリマーは、アクリル酸メチルに由来するメチル
エステル基を有し、このエステル基が、セメント混入の
際に、セメントのアルカリ成分によって、加水分解し、
ベントナイトの溶解を抑制するとともに、加水分解によ
って生成したカルボキシル基が、セメント中のカルシウ
ムイオンと錯体を形成するトラップ剤として作用するた
め、金属架橋が抑制されるようになる。このようして、
セメントが混入しても、濾水性の低下はなく、掘削安定
液は再利用できるようになる。
【0011】本発明で用いられる上記ポリマーは、アク
リル酸メチルの単独重合体であっても良いが、アクリル
酸メチル以外の重合性単量体とアクリル酸メチルとを含
む単量体成分を重合して得られる共重合体であっても良
い。このような重合性単量体としては、特に限定はな
く、たとえば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル
基含有重合性単量体;ビニルスルホン酸、スチレンスル
ホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホ
ン酸基含有重合性単量体;2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−3−クロロプロピルアシッド
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
フェニルホスフェート等の酸性リン酸エステル基含有重
合性単量体;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、クロロメチルスチレン等のスチレン系重合性単
量体;(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の
(メタ)アクリルアミド系重合性単量体;メタクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸ブチル等の(メタ)アクリル酸と炭素数1〜18のア
ルコール(環式アルコールを除く)とのエステルである
(メタ)アクリル酸エステル系重合性単量体;(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル等のシクロヘキシル基含有重
合性単量体;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等の
(メタ)アクリル酸とポリプロピレングリコールとのモ
ノエステルであるヒドロキシル基含有(メタ)アクリル
酸エステル系重合性単量体;ポリエチレングリコール
(メタ)アクリルエステル等のポリエチレングリコール
鎖含有重合性単量体;酢酸ビニル;(メタ)アクリロニ
トリル;N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩
基性重合性単量体;N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の
架橋性(メタ)アクリルアミド系重合性単量体;ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ヒ
ニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、アリルト
リエトキシシラン等のケイ素原子に直結する加水分解性
ケイ素基含有重合性単量体;(メタ)アクリル酸グリシ
ジル、アクリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有
重合性単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリ
ン、2−ビニルオキサゾリン等のオキサゾリン基含有重
合性単量体;(メタ)アクリル酸−2−アジリジニルエ
チル、(メタ)アクロイルアジリジン等のアジリジン基
含有重合性単量体;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン含有重合性単
量体;(メタ)アクリル酸と、エチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多価ア
ルコールとのエステル化物等の分子内に重合性不飽和基
を2個以上有する多官能(メタ)アクリル酸エステル系
重合性単量体;メチレン(メタ)アクリルアミド等の分
子内に重合性不飽和基を2個以上有する多官能(メタ)
アクリル酸アミド系重合性単量体;ジアリルフタレー
ト、ジアリルマレート、ジアリルフマレート等の分子内
に重合性不飽和基を2個以上有する多官能アリル系重合
性単量体;(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼ
ン等を挙げることができ、これらが1種または2種以上
使用される。
【0012】上記重合性単量体のうち、カルボキシル基
を含有する重合性単量体が好ましく、得られるポリマー
は、そのまま、または、アルカリで中和することによ
り、水に溶解または膨潤し、少量で高い増粘性および耐
セメント汚染性を発揮し、掘削安定液を何度も再利用で
きるようになる。アクリル酸メチルの単量体成分全体に
占める割合は、好ましくは20重量%以上であり、さら
に好ましくは50重量%以上である。アクリル酸メチル
の割合が20重量%未満であると、耐セメント汚染性が
低下し、何度も再利用することができなくなるおそれが
ある。
【0013】単量体成分の重合方法については、特に限
定はなく、たとえば、水中油型乳化重合(以下、単に乳
化重合ということがある)、油中水型乳化重合、水溶液
重合、塊状重合等を挙げることができる。これらの重合
方法のうち、乳化重合が好ましく、高分子量のポリマー
を高濃度で重合できる上、取扱い粘度も低く、生産コス
トも安いからである。
【0014】単量体成分の重合には、通常、重合開始剤
が用いられる。この重合開始剤は、熱によって分解し、
ラジカル分子を発生させる物質であり、特に乳化重合で
は、水溶性の開始剤が使用される。重合開始剤として
は、たとえば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、
過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;2,2’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビ
ス(4−シアノペンタン酸)等の水溶性アゾ化合物;過
酸化水素等の熱分解系開始剤;過酸化水素とアスコルビ
ン酸、t−ブチルヒドロパーオキサイドとロンガリッ
ト、過硫酸カリウムと金属塩、過硫酸アンモニウムと亜
硫酸水素ナトリウム等のレドックス系重合開始剤等を挙
げることができ、これらが1種または2種以上使用され
る。
【0015】乳化重合法は一般に、乳化剤を用いて行う
のが好ましい。乳化剤としては、特に限定はないが、た
とえば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界
面活性剤や、これらの反応性界面活性剤等を挙げること
ができ、これらを組み合わせて使用してもよく、場合に
よっては、乳化剤を一切使用することなく重合すること
もできる。
【0016】アニオン系界面活性剤としては、たとえ
ば、ナトリウムドデシルサルフェート、カリウムドデシ
ルサルフェート、アンモニウムアルキルサルフェート等
のアルキルサルフェート塩;ナトリウムドデシルポリグ
リコールエーテルサルフェート;ナトリウムスルホリシ
ノエート;スルホン化パラフィン塩等のアルキルスルホ
ネート;ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、ア
ルカリフェノールヒドロキシエチレンのアルカリ金属サ
ルフェート等のアルキルスルホネート;高アルキルナフ
タレンスルホン酸塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物;ナトリウムラウレート、トリエタノールアミン
オレエート、トリエタノールアミンアビエテート等の脂
肪酸塩;ポリオキシアルキルエーテル硫酸エステル塩;
ポリオキシエチレンカルボン酸エステル硫酸エステル
塩;ポリオキシエチレンフェニルエーテル硫酸エステル
塩;コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸塩;ポリオ
キシエチレンアルキルアリールサルフェート塩等の2重
結合を有した反応性アニオン乳化剤等を挙げることがで
き、これらが1種または2種以上使用される。
【0017】ノニオン系界面活性剤としては、たとえ
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル;ソルビタン脂肪族
エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステ
ル;グリセロールのモノラウレート等の脂肪族モノグリ
セライド;ポリオキシエチレンオキシプロピレン共重合
体;エチレンオキサイドと脂肪族アミン、アミドまたは
酸との縮合生成物等を挙げることができ、これらが1種
または2種以上使用される。
【0018】高分子界面活性剤としては、たとえば、ポ
リビニルアルコールおよびその変性物;(メタ)アクリ
ル酸系水溶性高分子;ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
ル酸系水溶性高分子;ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リル酸系水溶性高分子;ポリビニルピロリドン等を挙げ
ることができ、これらが1種または2種以上使用され
る。
【0019】乳化重合における重合温度については、特
に限定はないが、好ましくは0〜100℃、さらに好ま
しくは40〜95℃である。重合時間についても、特に
限定はないが、好ましくは、3〜15時間である。乳化
重合する際に、得られる増粘性ポリマーの物性に悪影響
を及ぼさない範囲で、親水性溶媒や添加剤等を加えるこ
とができる。
【0020】単量体成分を乳化重合反応系に添加する方
法としては、特に限定はなく、一括添加法、単量体成分
滴下法、プレエマルション法、パワーフィード法、シー
ド法、多段添加法等を用いることができる。乳化重合反
応後に得られるエマルション中の不揮発分、すなわち、
本発明で用いられるポリマーは、60重量%以下である
のが好ましい。不揮発分が60重量%を超えると、エマ
ルションの粘度が高すぎるため、分散安定性が保てず、
凝集が起きる恐れがあるからである。
【0021】上記エマルションの平均粒径については、
特に限定はないが、好ましくは40nm〜1μmであ
り、さらに好ましくは50〜500nmである。エマル
ションの平均粒径が40nm未満であると、エマルショ
ンの粘度が高くなりすぎたり、分散安定性が保てず、凝
集するおそれがある。他方、1μmを超えると、エマル
ションとして安定に存在できず、ポリマーの粒子が沈降
するおそれがある。
【0022】本発明で用いられるポリマーの重量平均分
子量は、10万以上であり、好ましくは50万以上であ
る。ポリマーの重量平均分子量が10万未満であると、
ポリマーが増粘剤として作用せず、掘削安定液の粘度が
低下して、濾水性が低くなるおそれがある。ポリマーの
重量平均分子量の上限は、ポリマーが架橋構造をとる場
合には、実質的に測定することができない。
【0023】上記カルボキシル基を有するポリマーとし
ては、カルボキシル基を有する単量体単位が全繰り返し
単位の3〜80重量%を占めるポリマーが好ましく、1
0〜60重量%を占めるポリマーがさらに好ましい。カ
ルボキシル基を有する単量体単位が全繰り返し単位の3
重量%未満であると、アルカリによる増粘性が低く、濾
水性が低下する傾向がある。他方、カルボキシル基を有
する単量体単位が全繰り返し単位の80重量%超である
と、相対的にアクリル酸メチルに由来する単量体単位の
量が少なくなり、耐セメント汚染性が低下するおそれが
ある。 〔粘土鉱物〕本発明にかかる掘削安定液において、粘土
鉱物は掘削安定液に基本的な粘度特性と濾水性とを付与
するものである。粘土鉱物としては、たとえば、セピオ
ライト、アタパルジャイト、エントリガイド、ベントナ
イト、カオリンクレー、モンモリロナイト、エクトライ
ト、サポナイト、バイデライト、ゼオライト、パリゴル
スカライト、雲母等を挙げることができ、1種または2
種以上使用される。これらのうちでも、セピオライト、
アタパルジャイト、エントリガイド、ベントナイトおよ
びカオリンクレーから選ばれた少なくとも1種は、濾水
性が高いため好ましい。 〔掘削安定液〕本発明にかかる掘削安定液は、基本的に
は、上記したポリマーおよび水を含有した液であるが、
施工直前に至る任意の時点で、上記した粘土鉱物や、必
要に応じてアルカリ性物質等をさらに含有した液として
もよい。
【0024】掘削安定液を構成する上記各成分の相互割
合については、特に限定はないが、アクリル酸メチルを
必須成分とする単量体成分を重合して得られるポリマー
の配合割合は、掘削安定液100重量部中、好ましくは
0.01〜20重量部、さらに好ましくは0.05〜1
0重量部である。ポリマーの配合割合が0.01重量部
未満であると、耐セメント汚染性が低下し、何度も再利
用できなくなるとともに、粘度が低く、濾水性が低下す
るおそれがある。他方、ポリマーの配合割合が20重量
部超であると、掘削安定液の粘度が高くなりすぎ、取扱
いにくくなるおそれがある。
【0025】粘土鉱物の配合割合は、掘削安定液100
重量部中、好ましくは20重量部以下であり、さらに好
ましくは0.5〜10重量部である。粘土鉱物の配合割
合が20重量部を超えると、粘度が高くなりすぎるおそ
れがある。掘削安定液は、上記各成分以外に、たとえ
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、アンモニア(水)、アミン類等のアルカリ性物質;
シリコーン系消泡剤、プロルニック型消泡剤、鉱物系消
泡剤等の消泡剤;ポリアクリル酸系分散剤等の分散剤;
CMC、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等
の水溶性高分子等の添加剤を配合したものでもよい。上
記添加剤は、掘削安定液の濾水性を大きく落とさない範
囲で配合することができる。
【0026】掘削安定液がアルカリ性物質をさらに含有
する場合、そのpHについては、とくに限定はないが、
好ましくはpH6以上であり、上限がpH13であるこ
とがさらに好ましい。掘削安定液のpHが6未満である
と、掘削安定液の粘度が低くなるおそれがある。他方、
掘削安定液のpHが13を超えると、掘削安定液がゲル
状となるおそれがある。 〔掘削工法〕本発明にかかる掘削工法は、ドリル、BW
掘削機、バケット式ハイドロフレーズ、エレクトロミル
等の掘削機を用いて地中にトンネル等の掘削穴を形成し
ながら、本発明の掘削安定液(粘土鉱物を含むことがあ
る)をこの掘削穴に満たすと、掘削穴内壁面に掘削安定
液が浸透する際に、ベントナイト等の粘土鉱物が、土の
粒子の隙間に詰まり、堆積することによって、マッドケ
ーキと呼ばれる水を通しにくい泥壁層が形成されるよう
になる。この泥壁層は止水性が高く、掘削壁面を補強
し、掘削安定液の水圧によって掘削穴内壁面の崩壊が防
止されるようになる。
【0027】上記のように、壁面の安定化を行いながら
掘削した後、構内に鉄筋籠等を挿入して、コンクリート
を打ち込むことによって、連続したコンクリート構造物
が形成されるようになる。ここで、コンクリートを打ち
込む時に、掘削安定液がコンクリートと置換され、掘削
安定液が回収される。この回収した掘削安定液は、セメ
ントを含むが、セメントにより汚染されていないので、
繰り返し再利用することができる。
【0028】この掘削工法は、掘削安定液を使用するあ
らゆる工法に広く使用できるが、シールド工法等の安定
液をコンクリートと置換しない工法よりも、地中連続壁
工法や地中杭工法等の掘削安定液をコンクリート等と置
換する掘削工法で最大の効果を発揮する。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の実施例と比較例とを示す
が、本発明は下記実施例に限定されない。以下では、
「%」は「重量%」、「部」は「重量部」のことであ
る。実施例および比較例に用いられるエマルション
(1)〜(3)を、製造例1〜3にしたがって製造し
た。
【0030】−製造例1− 滴下ロート、攪拌機、窒素導入管、温度計および冷却器
を備えたフラスコに、イオン交換水666部およびハイ
テノールN−08(第一工業製薬(株)製)9部を仕込
み、72℃で攪拌しながらハイテノールN−08を完全
に溶解させた。ハイテノールN−08を含む水溶液を7
2℃に保ちながら、フラスコ内を窒素置換した後、滴下
ロートより、メタクリル酸60部、アクリル酸メチル1
80部およびアクリル酸ヒドロキシエチル60部からな
るモノマー混合物のうちの30部を滴下し、5分間攪拌
した。ついで、5%過硫酸カリウム水溶液25部を投入
し、72℃に保ちながら10分間攪拌を続け、初期重合
を行った。上記モノマー混合物の残り270部をフラス
コ内の反応混合物に2時間かけて滴下した。滴下終了
後、72℃に保ちながら1時間攪拌を続け、反応混合物
を冷却して、重合を終了し、ポリマー(1)を含有した
不揮発分濃度30.9%のエマルション(1)を得た。
固形分で0.5%となるようにテトラヒドロフランを用
いてエマルション(1)を溶解させ、ゲルパーミネーシ
ョンクロマトグラフ(GPC)でポリマー(1)の分子
量を測定した。GPCの検量線はスチレンを用いて作成
し、ポリマー(1)の重量平均分子量は約470万であ
った。
【0031】−製造例2− 滴下ロート2基、攪拌機、窒素導入管、温度計および冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水327部および
ハイテノールN−08(第一工業製薬(株)製)4部を
仕込み、72℃で攪拌しながらハイテノールN−08を
完全に溶解させた。ハイテノールN−08を含む水溶液
を72℃に保ちながら、フラスコ内を窒素置換した後、
滴下ロートより、メタアクリル酸105部、アクリル酸
メチル195部および1.6%ハイテノールN−08水
溶液300部を強攪拌して得たプレエマルションのうち
の30部を滴下し、5分間攪拌した。ついで、5%亜硫
酸水素ナトリウム水溶液1部および1%過硫酸アンモニ
ウム水溶液4部を投入し、72℃に保ちながら20分間
攪拌を続け、初期重合を行った。上記プレエマルション
の残り570部と1%過硫酸アンモニウム水溶液64部
とをフラスコ内の反応混合物に2時間かけて滴下した。
滴下終了後、反応温度を80℃に上げ、1時間攪拌を続
け、反応混合物を冷却して、重合を終了し、ポリマー
(2)を含有した不揮発分濃度30.8%のエマルショ
ン(2)を得た。製造例1と同様の方法でポリマー
(2)の重量平均分子量を測定し、約790万であっ
た。
【0032】−製造例3− 製造例1において、メタアクリル酸105部およびアク
リル酸エチル195部からなるモノマー混合物用いる以
外は、製造例1と同様にして、ポリマー(3)を含有し
た不揮発分濃度31.0%のエマルション(3)を得
た。製造例1と同様の方法でポリマー(3)の重量平均
分子量を測定し、約620万であった。
【0033】−実施例1− 上記製造例1で得たエマルション(1)を計量し、掘削
安定液の最終総量600mlに対しポリマー(1)0.
2重量%となるようにステンレスカップに入れ、これら
に、中和に使用する0.1N水酸化ナトリウム水溶液と
の総量で600mlとなる分量の水道水を加え、さらに
シリコーン系消泡剤であるノプコ8034L(サンノプ
コ(株)製)を総量の0.1%加えた。
【0034】次に、ベントナイトであるクニゲルVI
(クニミネ工業(株)製)を、それぞれに総量の3%加
え、速やかにハミルトンビーチミキサーを用いて回転速
度1200rpmで攪拌し、攪拌開始直後に0.1N水
酸化ナトリウム水溶液を所定量(表2に示した。)加え
10分間攪拌した。次に固形分で0.1%となるように
アクリル酸ナトリウム系分散剤であるKSフロー
((株)テルナイト製)を添加して5分間攪拌し、さら
にセメント2部に水1部を加えたセメントペーストを固
形分で、それぞれ、0%、1%および3%となるように
加え、さらに、5分間攪拌した。これらを24時間放置
し、再度、ハミルトンビーチミキサーを用いて15分間
攪拌して、それぞれ、掘削安定液(1a)、セメント混
合物(1b)およびセメント混合物(1c)を得た。そ
のファンネル粘度および濾水量を以下に示すAmeri
can Petroleum Institute(A
PI)の試験方法に準じた方法で測定した。結果を表1
に示す。ファンネル粘度 漏斗型のファンネル粘度計に上記の掘削安定液を500
ml採り、その全量が流出するまでの時間を測定する。濾水量 濾水量測定装置のシリンダー内に安定液を290ml入
れ、直径9cmの東洋濾紙No.4を置き、ドレン付き
の蓋をセットする。シリンダーを所定位置に固定し、メ
スシリンダーをセットした後に窒素ボンベを用いてシリ
ンダー内に圧力(3kg/cm2)をかけ、30分間に
流出する水の量(ml)をメスシリンダーで測定した。
【0035】−実施例2− 実施例1で、エマルション(1)の代わりにエマルショ
ン(2)を用いる以外は、実施例1と同様にして、掘削
安定液(2a)、セメント混合物(2b)およびセメン
ト混合物(2c)を得て、ファンネル粘度および濾水量
を測定した。結果を表1に示す。
【0036】−比較例1− 実施例1で、エマルション(1)0.2重量%の代わり
にエマルション(3)0.3重量%を用いる以外は、実
施例1と同様にして、比較掘削安定液(1a)、比較セ
メント混合物(1b)および比較セメント混合物(1
c)を得て、ファンネル粘度および濾水量を測定した。
結果を表2に示す。
【0037】−比較例2− 水道水600mlと、ベントナイトであるクニゲルVI
(クニミネ工業(株)製)18gと、掘削安定液の最終
総量600mlに対し固形分で、0.15重量%となる
ように計量したテルセルローズDS−P((株)テルナ
イト製)とをステンレスカップに加え、速やかにハミル
トンビーチミキサーを用いて回転速度1200rpmで
15分間攪拌し、次に固形分で0.1%となるようにア
クリル酸ナトリウム系分散剤であるKSフロー((株)
テルナイト製)を添加して5分間攪拌し、さらにセメン
ト2部に水1部を加えたセメントペーストを固形分で、
それぞれ、0%、1%および3%となるように加え、さ
らに、5分間攪拌した。これらを24時間放置し、再
度、ハミルトンビーチミキサーを用いて15分間攪拌し
て、それぞれ、比較掘削安定液(2a)、比較セメント
混合物(2b)および比較セメント混合物(2c)を得
た。そのファンネル粘度および濾水量を測定し、結果を
表2に示す。
【0038】−比較例3− 比較例1でテルセルローズDS−Pの代わりに、テルポ
リマー30((株)テルナイト製)を用いる以外は、比
較例1と同様にして、比較掘削安定液(3a)、比較セ
メント混合物(3b)および比較セメント混合物(3
c)を得て、ファンネル粘度および濾水量を測定した。
結果を表3に示す。
【0039】−比較例4− 比較例1でテルセルローズDS−Pを用いない以外は、
比較例1と同様にして、比較掘削安定液(4a)、比較
セメント混合物(4b)および比較セメント混合物(4
c)を得て、ファンネル粘度および濾水量を測定した。
結果を表3に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる掘削安定液は、腐敗しに
くく、耐セメント汚染性に優れ、何度も再利用すること
ができる。本発明にかかる掘削工法は、上記掘削安定液
を用いているため、掘削穴内壁面の崩壊を確実に防止す
ることができるとともに、掘削安定液を何度も再利用で
き、廃泥処理が軽減され、経済的に有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC011 BC071 BC081 BC091 BC101 BC111 BD091 BD101 BD131 BD141 BE041 BF021 BF041 BF051 BG011 BG041 BG051 BG071 BG101 BG121 BG131 BH021 BJ001 BQ001 DE027 DJ006 DJ036 DJ056 FD206 FD310 GL00 HA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル酸メチルを必須成分とする単量体
    成分を重合してなるポリマーと水とを含有する掘削安定
    液であって、前記ポリマーの重量平均分子量が10万以
    上であることを特徴とする、掘削安定液。
  2. 【請求項2】前記アクリル酸メチルの単量体成分全体に
    占める割合が20重量%以上である、請求項1に記載の
    掘削安定液。
  3. 【請求項3】前記ポリマーがカルボキシル基を有するポ
    リマーである、請求項1または2に記載の掘削安定液。
  4. 【請求項4】粘土鉱物をさらに含有してなる、請求項1
    から3までのいずれかに記載の掘削安定液。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかに記載の掘
    削安定液を用いて掘削穴内壁面の崩壊を防止しながら地
    中を掘削する、掘削工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002088273A1 (fr) * 2001-04-27 2002-11-07 Nippon Shokubai Co., Ltd. Epaississeur de boues d'excavation, boues d'excavation utilisant l'epaississeur, et procede de realisation de pieux souterrains coules sur place et procede de realisation de murs continus souterrains au moyen de boues d'excavation
JP2010521548A (ja) * 2007-03-14 2010-06-24 ハリバートン・エナジー・サービスイズ,インコーポレイテッド 改良された水性断熱流体および関連方法

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JP2010521548A (ja) * 2007-03-14 2010-06-24 ハリバートン・エナジー・サービスイズ,インコーポレイテッド 改良された水性断熱流体および関連方法

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