JP3523702B2 - シールド工法用掘削添加材 - Google Patents

シールド工法用掘削添加材

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JP3523702B2
JP3523702B2 JP3019195A JP3019195A JP3523702B2 JP 3523702 B2 JP3523702 B2 JP 3523702B2 JP 3019195 A JP3019195 A JP 3019195A JP 3019195 A JP3019195 A JP 3019195A JP 3523702 B2 JP3523702 B2 JP 3523702B2
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明 田村
宏 小菅
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三井サイテック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に礫が多い土質の地
盤を泥土圧式シールド工法で掘削するときの堀削添加材
に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、地下水塩分濃度が高い地
層でも安定して掘削できる添加材に関するものである。
【0003】
【従来の技術】地下鉄などの坑道構築や下水道管渠の敷
設方法としてシールド工法があり、各種の工法が使用さ
れているが、近年、土圧式シールド工法が比較的使用さ
れている。
【0004】土圧式シールド工法は土木学会トンネル標
準示方書(シールド編)同解説第13条に示されている
ように機械式密閉型シールドの一種である。
【0005】土圧式シールドの掘削/土留めは、カッタ
ーヘッドにて掘削した土砂をチャンバー内に充満させ、
このチャンバー内土圧により切羽の安定を図りながら掘
進し、チャンバー内からシールド機内へ通ずるスクリュ
ーコンベアにより排土することにより行われる。
【0006】しかし、土質によっては掘削土砂の流動性
や止水性が不足する場合があり、掘削土砂に作泥土材や
泥漿などの掘削添加材を注入し、掘削土砂を止水性と流
動性ある土砂に変換して、変換土砂の土圧によって切羽
の安定を図らなければならない。
【0007】このように非泥土性の掘削土砂に掘削添加
材を添加し、シールド機カーター後部の練り混ぜ翼など
で攪拌し、塑性流動性と不透水性を持つ泥土に変換して
スクリューコンベアや排土管によって排土する方式が、
泥土圧式シールドあるいは泥漿シールドと呼ばれている
工法である。
【0008】砂礫層などでも圧密度の高く地盤構成が安
定している場合は、切羽が安定に保たれ順調に掘削でき
る事例が多いが、滞水性の巨礫層や玉石層などの地盤の
場合は、きわめて透水性が高く、土の内部摩擦角も大き
いことが多いので坑内への出水や切羽崩壊の問題を生じ
ることが多い。
【0009】そのため、切羽周辺に止水性のよい掘削添
加材を注入して地盤を形成させることが重要な鍵となっ
ている。
【0010】さらに、掘削添加材の粘性が不足すると砂
や礫などの大きな土粒子を取り囲むためのバインダー効
果が不足するので、土砂が材料分離を生じやすく流動性
を失って閉塞を生じることがあるので、掘削土砂に粘性
を与えて塑性流動性を維持することも重要である。
【0011】従来このような地盤の掘削においては、止
水性のよい高吸水性樹脂を掘削添加材に使用する工法が
あり、例えば、特開昭61―211491号公報ではビ
ーズ状の100〜200ミクロン程度の大きさの高吸水
性樹脂を切羽に注入し、間隙水を吸収し掘削土砂の流動
性を改良する方法が、また、特開平4―136398号
公報では、逆相乳化重合物を主体とする作泥剤水溶液を
切羽に注入する方法、さらに、特開平4―185691
号公報では粒径が10ミクロン以下と50ミクロン以下
に分布する高吸水性樹脂を切羽に注入する方法などが開
示されている。
【0012】しかし、上記のような方法で高吸水性樹脂
を使用した場合、それぞれ特徴、効果は発現するが、特
に滞水砂礫層の場合、掘削添加材の注入量を増加させて
も吸水力が足りず、スクリューコンベアからの掘削土砂
が噴発する場合がある。
【0013】特に地下水圧の高い地層や地下水の塩分濃
度の高い地層では、ベントナイト系などの高濃度の泥漿
でないと掘削が不可能な例が多かった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】泥土圧式シールド工法
では、非泥土性の掘削土砂に掘削添加材を添加し、シー
ルド機カーター後部の練り混ぜ翼などで攪拌し、塑性流
動性と不透水性を持つ泥土に変換してスクリューコンベ
アや排土管によって排土する方式であるが、本発明は、
滞水層や地下水塩分濃度が高い地層でも安定して掘削で
きる泥土圧式シールド工法用掘削添加材を提供するもの
である。
【0015】地下水塩分濃度としては、通常0.1〜3
重量%、多くは0.5〜1.0重量%のものである。
【0016】また、近年、省力化のため、掘削土砂をズ
リトロで立坑まで輸送し、さらにバケットで吊り上げる
方式より、配管中をポンプ圧送や真空減圧輸送する方式
が増加しているが、その場合にも、水や礫が分離しにく
い掘削添加材を提供するものである。
【0017】従来、掘削添加材に用いる粘土懸濁液の粘
性調整には主にベントナイトが使用されていた。
【0018】ベントナイトはよく知られているように、
モンモリロナイトを主成分とする代表的な結晶性鉱物の
一つであり、通常、正および負の電荷を共有しており、
比表面積もきわめて大きい。そのため、常温で水を吸い
込んで膨れ上り、ちょっとした力学的刺激を加えると、
ゲルがゾルに変化するチキソトロピー挙動を示すもので
ある。
【0019】ベントナイトが持つこのような特有の粘性
が掘削土砂の塑性流動化に有効であるが、滞水層や礫率
が大きい砂礫層の場合にはベントナイトの使用量を多く
しなければならない。
【0020】また、地下水中の塩分濃度が高い場合に
は、ベントナイトの膨潤力が低下して懸濁液の粘度が高
くならないので、さらに多量のベントナイトを配合しな
ければならない問題があった。
【0021】また、ベントナイト泥水の増粘助剤として
使用されることのあるカルボキシメチルセルロースなど
の半合成高分子系の増粘剤類も、やはり地下水塩分濃度
が高いと増粘の効果が得られない問題があった。
【0022】すでに、塩類が存在するベントナイト泥水
の粘性を改良する方法として、特開昭59―15476
号公報や特開昭60―106689号公報及び、特開昭
59―15409号公報が開示されているが、これらの
方法による粘土懸濁液の濃度は低く、その粘性も低いの
で、掘削土砂の含水比が大きくなり泥状土化してしまい
建設汚泥として産業廃棄物処理しなければならなくなる
などの問題があった。
【0023】次に、止水性を目的とした高吸水性樹脂を
使用するシールド工法が、特開昭57―108394号
公報に開示されているが、一般に、高分子電解質の一種
である高吸水性樹脂も塩類が多量に存在すると樹脂の吸
水膨潤能力が極端に低下し期待する大きさに粒子が膨潤
せず、粘土懸濁液の粘性調整効果が失われ、土砂の流動
性改良効果が得られない場合が多い。
【0024】これに対して、高分子凝集剤などに使用さ
れる水溶性高分子は、高吸水性樹脂よりも耐塩性が強い
ものがあり、泥土圧式シールド工法用の掘削添加材とし
て特開昭60―133084号公報や特開平3―131
400号公報に、凝集効果を利用して使用する方法が開
示されている。
【0025】しかし、高濃度、高粘度の粘土懸濁液で使
用すると、凝集力が強すぎてフロックを形成し、粘土分
が沈降したり塊状化して、粘性を調整できない問題があ
った。
【0026】また、このように凝集力が強過ぎると、掘
削土砂に混合した場合にも砂分や礫分、特に礫分が泥土
分から分離して、シールド機チャンバー内やスクリュー
コンベア内が不均一状態となり、連続的に排土ができず
閉塞状態を生じるなどの問題があった。
【0027】このように水溶性高分子単独では、粘土粒
子の凝集力が強すぎるので濃度を下げると増粘能力が小
さく、粘土懸濁液の比重を粘土量で調整することができ
ず、高濃度、高比重の泥漿添加材を作ることができず、
滞水層や地下水塩分濃度が高い地層の場合に利用するこ
とができなかった。
【0028】
【課題を解決するための手段】滞水層や地下水塩分濃度
が高い地層を泥土圧式シールド工法で掘削する場合、従
来の水溶性高分子系増粘剤や高吸水性樹脂では粘土懸濁
液の増粘効果が小さくなり掘削土砂の塑性流動化が困難
であった。
【0029】本発明者らはこれらの点を考慮して鋭意研
究した結果、高吸水性高分子と分子量100万以上20
00万未満のアニオン性水溶性高分子を組み合わせるこ
とにより、高濃度、高比重、高粘性の掘削添加材を作液
することができ、上記地層においても水や礫などの分離
がなく安定な掘削が可能であり、掘削土砂のポンプ圧送
等も容易に行えることを見いだし、本発明に達したもの
である。
【0030】すなわち、本発明は高吸水性高分子と分子
量100万以上2000万未満のアニオン性水溶性高分
子を重量比4:1〜1:4、好ましくは3:2〜2:3
(高吸水性樹脂が80〜20重量%、好ましくは60〜
40重量%)で配合した増粘剤を粘土懸濁液(通常粘土
濃度は5〜60重量%程度)に0.05〜1.0重量%
添加してなる泥漿組成物であることを特徴とする泥土圧
式シールド工法用の掘削添加材に関するものである。
【0031】以下本発明を詳しく説明する。まず、本発
明に使用する高吸水性高分子及び分子量100万以上2
000万未満のアニオン性水溶性高分子について説明す
る。
【0032】本発明に使用する高吸水性高分子は、水と
接触せしめた場合、水を吸収して数倍から千倍近くに膨
潤するが、水には溶解しないものである。
【0033】例えば、澱粉―ポリアクリロニトリルまた
は澱粉―メタクリレートグラフト共重合体部分加水物、
ポリアクリロニトリルやビニルエステル―エチレン系不
飽和カルボン酸共重合体の部分加水分解物、スルフォン
化スチレン等親水基を導入したオレフィン系ポリマー、
ポリスチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリ
ルアミド、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル
酸ソーダ―ポリアクリルアミド共重合体、プルラン等水
溶性高分子化合物の放射線照射物やメチレンビスアクリ
ルアミド、ジクロール酢酸、エピクロルヒドリン、アル
デヒド類等架橋剤による架橋物、親水基の一部を親油基
で置換したもの、イソブチレンと無水マレイン酸との共
重合物などを使用することができる。
【0034】通常、高吸水性高分子には粉状のものや、
例えば特開昭62―211491号公報等において紹介
されているビーズ状のものが多いが、本発明において
は、粒径10μm以下の油中水型高吸水性高分子が好ま
しい。
【0035】製造方法は例えば特開昭63―90537
公報、特開昭63―90510号公報等において紹介さ
れていて既知のものであり、水溶性ビニルモノマーと架
橋剤とを含む水溶液を、疎水性界面活性剤を含む有機分
散媒中に注入して乳化させたあと、ラジカル重合触媒に
より重合させ、得られたエマルジョンにさらに親水性界
面活性剤を添加することにより製造される。
【0036】粒径10ミクロン超では油中水型高吸水性
高分子の貯蔵安定性が低い。粒径は10ミクロン以下、
好ましくは1〜10ミクロンである。
【0037】次に、本発明に用いる分子量100万以上
2000万未満のアニオン性水溶性高分子は耐塩性を高
めるために用いられ、形成する水溶性ビニルモノマーと
しては、(a)アニオン性、(b)ノニオン性でいずれ
も水溶性のものが使用できる。その具体例は次のとうり
である。
【0038】(a)アニオン性モノマー (メタ)アクリル酸、2―アクリルアミド―2―メチル
プロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスル
ホン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、アリー
ルスルホン酸およびその塩。
【0039】(b)ノニオン性モノマー (メタ)アクリルアミド、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテルなど
【0040】以上説明した水溶性ビニルモノマーの1種
または2種以上を重合原料とし、ラジカル発生剤、紫外
線、放射線等により共重合した重合体が、本発明におい
て有効である。または、(メタ)アクリルアミドの単独
で重合させた後、加水分解により本発明の水溶性高分子
とする事も可能である。
【0041】これらの重合形態は、水溶液重合、懸濁重
合、油中水型逆相エマルション重合などがあるが、好ま
しくは油中水型逆相エマルション重合法により調製する
ものである。これらの製法は例えば特公昭52―394
17号公報において紹介されていて既知のものである。
【0042】水溶性高分子中に含まれるアニオン性モノ
マーの割合としては、10〜90mol%、好ましくは
20〜50mol%である。10mol%未満だと増粘
力が不足し、90mol%以上だと耐水性、耐塩性の効
果が小さくなり十分な掘削添加材を提供することができ
ない。
【0043】本発明に使用する粘土は、土木工業に用い
られる山粘土およびベントナイトが使用できる。
【0044】山粘土とは、シールド工法用の加重材など
として用いられる山粘土であり、比重を必要としたり、
粘性を調整したりするための基本材として使用されるも
のである。
【0045】山粘土は、鉱物組成が変化に富んでいるい
わゆる雑粘土のことを言い、他に、瓦用粘土、セメント
用粘土、建材用粘土等にも使用されているものである。
【0046】数多くのものが市販されているが、それら
の含有粘土鉱物の種類は、例えば、市販されているカオ
リナイト及びイライトを主成分とする山粘土の例として
「木節粘土(SCP―S)」や「SCP―A」(いずれ
もベントナイト産業(株)製)がある。
【0047】また、市販されているモンモリロナイト及
びカオリナイトを主成分とする山粘土の例として「笠岡
粘土」(カサネン工業(株)製)が挙げられる。
【0048】次にベントナイトとしては石油掘削泥水や
土木基礎工事用泥水に使用されるベントナイトが使用で
きる。数多くのものが市販されているが、モンモリロナ
イト含有量が多く、水和、水膨潤性が大きいNa―モン
モリロナイトを多く含む山形産およびアメリカワイオミ
ング州産のものが好ましい。
【0049】本発明においては、泥漿組成物に、さらに
0.05〜1.0重量%の水溶性高分子を添加してもよ
い。
【0050】本発明に用いる水溶性高分子としては、耐
塩性をさらに高めるために用いるもので、泥水添加剤と
して使用されている天然高分子、半合成高分子及び合成
高分子が使用できる。
【0051】このうち増粘剤として一般的である、キサ
ンタンガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリアニオニックセルロース、
澱粉、グアーガム、グアーガム誘導体、ポリアクリル酸
塩、アクリルアミド/アクリル酸塩共重合体、ポリエチ
レンオキサイド及び、ポリビニルアルコール等が使用で
きる。
【0052】ただしアニオン性のものは、100万未
満、好ましくは5〜100万未満、さらに好ましくは5
0万程度のものである。
【0053】
【作用】本発明は、高吸水性高分子と分子量100万以
上2000万未満のアニオン性水溶性高分子を重量比
4:1〜1:4で配合してなる増粘剤を粘土懸濁液に添
加した泥漿組成物である泥土圧式シールド工法用の掘削
添加材に関するものである。
【0054】本発明の添加材をシールド工法用に用いる
場合の注入量は掘削土砂の容積に対して通常5〜150
vol%程度を用いる。
【0055】
【実施例】まず本発明に係る高吸水性高分子及び分子量
100万以上2000万未満のアニオン性水溶性高分子
の製造例について説明する。
【0056】
【製造例1 高吸水性高分子の製造例1】水溶性ビニル
モノマーとして100mol%アンモニア中和アクリル
酸54%水溶液683g及び架橋剤としてのN’N―メ
チレンビスアクリルアミド0.15gに、t―BHP
(t―ブチルハイドロパーオキサイド)0.02gと蒸
留水91gをあらかじめ混合して水性相を作った。
【0057】これに有機分散媒(パラフィン64重量
%、ナフテン35重量%、芳香族炭化水素1重量%の割
合で含有)240gにソルビタンモノオレエート18g
を加えた油性相を混合し、ホモジナイザーで乳化した。
【0058】乳化後4つ口フラスコに移し、攪拌しなが
らN2パージし脱気した。N2パージしながらメタ重亜硫
酸ナトリウム水溶液を滴下して、温度60℃で重合させ
た。
【0059】重合後、ポリオキシエチレンラウリルエー
テルを27g添加して、油中水型高吸水性高分子(高分
子―A)を得た。得られた高分子の粘度は500センチ
ポアズ(cP)/25℃(B型粘度計、No.2ロー
タ、12rpm)、平均粒子径1.9μmであった。吸
水倍率は約350倍/水道水であった。
【0060】
【製造例2 高吸水性高分子の製造例2】水溶性ビニル
モノマーとして100mol%アンモニア中和アクリル
酸54%水溶液683g及び架橋剤としてのテトラエチ
レングリコールジメタクリレート0.07gに、t―B
HP(t―ブチルハイドロパーオキサイド)0.02g
と蒸留水91gをあらかじめ混合して水性相を作った。
【0061】これに有機分散媒(パラフィン64重量
%、ナフテン35重量%、芳香族炭化水素1重量%の割
合で含有)240gにソルビタンモノオレエート18g
を加えた油性相を混合し、ホモジナイザーで乳化した。
【0062】乳化後4つ口フラスコに移し、攪拌しなが
らN2パージし脱気した。N2パージしながらメタ重亜硫
酸ナトリウム水溶液を滴下して、温度60℃で重合させ
た。
【0063】重合後、ポリオキシエチレンラウリルエー
テルを27g添加して、油中水型高吸水性高分子(高分
子―B)を得た。得られた高分子の粘度は420cp/
25℃(B型粘度計、No.2ロータ、12rpm)、
平均粒子径2.3μmであった。吸水倍率は約370倍
/水道水であった。
【0064】
【製造例3 アニオン性水溶性高分子の製造例1】アク
リル酸ナトリウム35%水溶液75.2g、アクリルア
ミド50%水溶液357.7gに、t―BHP(t―ブ
チルハイドロパーオキサイド)0.02gと蒸留水16
7gをあらかじめ混合して水性相を作った。
【0065】これに有機分散媒(パラフィン64重量
%、ナフテン35重量%、芳香族炭化水素1重量%の割
合で含有)194gにソルビタンモノオレート15gを
加えた油性相を混合し、ホモジナイザーで乳化した。乳
化後4つ口フラスコに移し、攪拌しながらN2パージし
脱気した。
【0066】N2パージしながらメタ重亜硫酸ナトリウ
ム水溶液を滴下して、温度50℃で重合させた。重合
後、ポリオキシエチレンラウリルエーテルを16g添加
して、油中水型アニオン性水溶性高分子(高分子―C)
を得た。
【0067】得られた高分子は固形分濃度34.0%
で、平均粒子径2.1μmであった。水に溶解してウベ
ローデ粘度計により重量平均分子量を測定したところ、
約1200万であった。
【0068】
【製造例4 アニオン性水溶性高分子の製造例2】アク
リル酸ナトリウム35%水溶液228g、アクリルアミ
ド50%水溶液281gに、t―BHP(t―ブチルハ
イドロパーオキサイド)0.02gと蒸留水91gをあ
らかじめ混合して水性相を作った。
【0069】これに有機分散媒(パラフィン64重量
%、ナフテン35重量%、芳香族炭化水素1重量%の割
合で含有)194gにソルビタンモノオレート15gを
加えた油性相を混合し、ホモジナイザーで乳化した。
【0070】乳化後4つ口フラスコに移し、攪拌しなが
らN2パージし脱気した。N2パージしながらメタ重亜硫
酸ナトリウム水溶液を滴下して、温度50℃で重合させ
た。
【0071】重合後、ポリオキシエチレンラウリルエー
テルを16g添加して、油中水型アニオン性水溶性高分
子(高分子―D)を得た。得られた高分子は固形分濃度
26.4%で、平均粒子径2.3μmであった。水に溶
解してウベローデ粘度計により重量平均分子量を測定し
たところ、約1800万であった。
【0072】
【実施例1】上記製造例1から4で製造した高吸水性高
分子(高分子―A及び―B)とアニオン性水溶性高分子
(高分子―C及び―D)を混合して第1表の増粘剤を得
た。
【0073】各種増粘剤を、固形分濃度0.9wt%と
なるように各種塩濃度の溶解水に溶解し、B型粘度計/
25℃、12rpmの条件で溶解液粘度を測定し耐塩性
および増粘性を比較した。表で示されるように、アニオ
ン性水溶性高分子の割合が多い方が、高塩濃度で粘度の
低下が少なく、増粘効果の低下が少ないことがわかる。
【0074】
【実施例2】主要鉱物がカオリナイトとモンモリロナイ
トで、メチレンブルー吸着量:23.8meq/100
g、粒度:200メッシュ以上86〜95%、250メ
ッシュ以上90%の商品名「笠岡粘土」(カサネン工
業)で作液した懸濁液に混合し、それを掘削添加材とし
て礫率85%の試験土砂に混合してスランプを測定し
た。
【0075】試験土砂の組成は、礫分(最大粒径20m
mの川砂)を85wt%、細砂分(最大粒径5mmの川
砂)が12wt%、シルト・粘土分(最大粒径2mmの
珪砂を2wt%及び上記粘土を1wt%)を3wt%を
配合して用いた。
【0076】含水比は10%となるように調整し、土砂
中に塩濃度が0.2%となるようにNaClを添加し
た。
【0077】掘削添加材の25℃における粘度はビスコ
テスター(VT―04型)[リオン(株)製]にて測定
した。また、比重は泥水比重試験器(マッドバランス)
で測定した。
【0078】上記の掘削添加材を試験土砂に種々の注入
率(土砂に対する泥漿混合割合で容積百分率で示す)で
混合した時の混合土砂の性状評価は、JIS A 11
01のコンクリートのスランプ試験方法に従って行っ
た。
【0079】掘削添加材の組成及びスランプ試験結果を
第2表に示した。増粘剤―3および―4は土砂の分離が
少なく、注入率に応じて土砂の軟らかさや流動性を調整
することができることがわかる。
【0080】
【実施例3】この発明による掘削添加材を用いて、シー
ルド外径2600mmの泥土圧式シールド工法工事現場
において管渠延長150mの掘削を行った。掘削した地
盤は玉石混じりの礫率66%の滞水砂礫層であった。
【0081】a)土質条件 土質名称:玉石混じり砂礫層、 最大粒径:400mm 土質:礫分 66% 砂分 26% シルト・粘土分 8% N値:30から50 含水比:15% 透水係数:2.0×10-2 cm/sec
【0082】b)掘削結果 実施例1の増粘剤No.3の配合で作液した掘削添加材
を圧送ポンプ(チューブポンプ)によりシールド機に送
り、吐出口から切羽に注入しながら掘削した。
【0083】この時、シールド機チャンバー内及びスク
リューコンベア内をこの混合掘削土砂によって充満し、
混合掘削土砂の泥土圧により切羽の緩み土圧及び地下水
圧と対抗させて掘進した。
【0084】掘削添加材の注入率は30%から50%で
注入を行ったところ、排出時のスランプ値は平均15c
mであり礫の分離もなく初期掘進を終了した。
【0085】続いて土砂圧送用のポンプ(ダブルピスト
ンポンプ、シリンダー径:φ180)を設置し、坑外ま
で連続的に搬出した。
【0086】途中、巨礫の多い著しく海水の流入した地
盤の区間が約50mあったので、増粘剤No.3にキサ
ンタンガムを1kg添加して掘削を行った。排出作業は
管内閉塞もなく順調にトンネル掘削が終了し、排出土砂
は非産業廃棄物の残土として埋め立てように再利用し
た。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】*1)シールド用SCP―A粘土、#25
0、(ベントナイト産業(株))真比重:2.65、p
H:5.9、主要粘土鉱物:カオリナイトとイライト、
メチレンブルー吸着量:9.4meq/100g *2)クニゲルV1、(クニミネ工業(株))山形産ベ
ントナイト、粒度250メッシュ、pH:9.5、主成
分:SiO2 65〜75%、Al23 14〜17% *3)ビスコテスターVT―04型、回転数62.5r
pm *4)掘削添加材の土砂に対する混合割合(容量百分
率) *5)混合土砂の塑性流動状態(目視判断、×:不均一
で流動性ない、△:やや不均一だが流動性ある、○:均
一で流動性よい)
【0090】
【発明の効果】実施例で示したように本発明によれば、
滞水層や地下水塩分濃度が高い地層を泥土圧式シールド
工法で掘削する場合、従来の水溶性高分子系増粘剤や高
吸水性樹脂では粘土懸濁液の増粘効果が小さくなり掘削
土砂の塑性流動化が困難であったが、本発明を使用する
ことにより増粘剤の増粘効果の低下を抑えたまま、耐塩
性を向上して掘削土砂を塑性流動化させて安定に掘削を
進めるため高濃慶、高比重、高粘性の掘削添加材を作液
することができ、閉塞や粉発などの問題を生じることな
く掘削することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−117179(JP,A) 特開 平4−185691(JP,A) 特開 昭64−65186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 7/00 - 7/08 E21D 9/06 - 9/093

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒径10ミクロン以下の油中水型エマルシ
    ョンからなる高吸水性高分子と粒径10ミクロン以下の
    油中水型エマルションからなる分子量100万以上20
    00万未満のアニオン性水溶性高分子を重量比4:1〜
    1:4で配合してなる増粘剤を粘土懸濁液に0.05〜
    1.0重量%添加した泥漿組成物である泥土圧式シール
    ド工法用の掘削添加材。
  2. 【請求項2】高吸水性高分子と分子量100万以上20
    00万未満のアニオン性水溶性高分子を重量比3:2〜
    2:3で配合してなる増粘剤を粘土懸濁液に0.05〜
    1.0重量%添加した泥漿組成物である請求項1記載の
    泥土圧式シールド工法用の掘削添加材。
  3. 【請求項3】請求項1記載の粘土が山粘土及び/または
    ベントナイトである請求項1又は2の泥土圧式シールド
    工法用の掘削添加材。
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