JP2829549B2 - 土木用減摩剤 - Google Patents

土木用減摩剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、推進工法によってヒ
ューム管等の敷設管を地中に埋設施工する場合、鋼管杭
等を地中への打込み又は引抜く場合或いはケーソンの沈
設の場合に、管、杭、ケーソン等の物体の推進抵抗を減
少させるために該物体外面と土砂、砂礫等との境界面に
注入する推進工法、杭打ち引抜き、ケーソンの沈設等に
使用される土木用減摩剤に関する。
【0002】
【従来の技術】推進工法等は、コンクリートや鋳鉄製管
体を油圧ジャッキで地中に押し込み、電力線、電信電話
線、上下水道等を構築する場合に用いられる工法であ
り、地表開削を伴わないので、交通や商業活動への影響
が比較的少ないことから多用されている。該工法は、自
らのジャッキ操作で掘進方向の修正が可能であり、切羽
の安定については山留め機構を装備しているので、施工
上の安全性が高く、大口径の工事に適している。これら
の工法では、推進距離に応じて推進管と土砂、砂礫等の
接触面積は増加することから、減摩剤を注入して推進抵
抗を低減することが一般に行われている。
【0003】従来、推進工法用減摩剤として、ベントナ
イト、鉱物油、ポリアクリル酸ソーダ、CMC(カルボ
キシメチルセルローズ)等を水に分散混合せしめて使用
することは、例えば、特公昭48ー1906号公報に記
載されている。
【0004】また、鉱物質と重合体エマルジョンなどを
混合分散させて使用する技術としては、特開昭56ー2
6994号公報或いは特開昭59ー33381号公報に
開示されたものがある。
【0005】更に、高吸水性樹脂を、必要に応じて鉱物
油、有機質糊料、界面活性剤及び油類を配合して使用す
る技術として、特開昭55ー75483号公報、特開平
2ー13697号公報等に開示されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭48ー
1906号公報、特開昭59ー33381号公報等に開
示されている方法は、推進工法において、粘土等の鉱物
質と該鉱物質を分散させるためにポリアクリル酸ソーダ
等に代表させる高アニオン化率の水溶性高分子(分散
剤)を含有する水性懸濁液が用いられているが、該鉱物
質は、ベントナイト等の特殊な物性を有する粘土が要求
され、その運搬或いは保管に不便であり、また、ベント
ナイト等は水中に分散させる時にママコになり易く、作
業性が悪い。更に、ベントナイト泥水は、チクソトロピ
ー性が強く、休日明けなどの長時間作業を停止した後
に、再び該泥水を押し込む場合は大きな力を必要とする
問題がある。
【0007】また、特開昭55ー75483号公報の減
摩剤においては、種々の薬剤の混合、調製作業が繁雑で
あり、調製に多大な時間を要する問題がある。
【0008】また、特開平2ー13697号公報等にお
いては、高吸水性樹脂が使用されているが、これらの樹
脂は微粉末状であり、水分散液調製時に微粉末の飛散に
よる作業環境の悪化を招くと共に、施工時の薬品の注入
に手間と時間がかかり、該薬品が水分と反応してゲル状
となるのに時間がかかるという問題がある。更に、部分
的に架橋されているために、水溶解性でないから、注入
時の負荷が大きくなりやすい。
【0009】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、推進工法、杭打及び引抜き工法、
ケーソンの沈設等に用いる土木用減摩剤として、粘土等
の鉱物質を使用することなく、止水効果を発揮し、長期
間休止した後でも、従来の減摩剤のように粘土等の鉱物
質のため初期押込圧が高くなることがなく、作業開始直
後から作業を良好に行える土木用減摩剤を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、アニオン化率が15〜40モル%であるア
クリルアミドとアクリル酸塩共重合物の0.1〜1.0
重量部を100重量部の水に溶解してなる土木用減摩剤
に関する。
【0011】この土木用減摩剤において、アクリルアミ
ドとアクリル酸塩共重合物が1規定食塩水中における固
有粘度が25°Cで15dl/g以上である。
【0012】この土木用減摩剤は、逆相乳化重合により
アクリルアミドとアクリル酸塩共重合物を得るものであ
る。
【0013】この土木用減摩剤は、推進工法、杭打ち及
び引抜き工法或いはケーソンの沈設に使用されるもので
ある。
【0014】この減摩剤は、ポリマー粉末を水に溶解し
て調整することができるが、減摩剤中に油分を含有する
ことが摩擦減少に役立ち、ポリマー溶解作業も容易であ
ることから、この発明に用いる減摩剤用ポリマーは、逆
相乳化重合により得られたエマルジョンが望ましい。
【0015】この発明による土木用減摩剤において、ポ
リマーは、その性質を害しない範囲において他のモノマ
ー(例えば、アクリルアミドー2ーメチルプロパンスル
ホン酸塩等)を共重合することも可能である。また、こ
の土木用減摩剤において、ポリマーを溶解する水は若干
の鉱物質を含有することを排除するものではなく、工事
現場で容易に入手できる低濃度の泥水に溶解使用するこ
ともできる。そして、このポリマーのアニオン化率は2
0〜35モル%が特に好ましい。
【0016】
【作用】この発明による土木用減摩剤は、上記のように
構成されており、次のように作用する。即ち、この発明
は、アニオン化率が15〜40モル%であり、特に、1
規定食塩水中における固有粘度が25°Cにおいて15
dl/g以上であるアクリルアミドとアクリル酸塩共重
合物の0.1〜1.0重量部を100重量部の水に溶解
してなる土木用減摩剤であるので、粘土等の鉱物質によ
る止水作用を必要とせず、上記ポリマー水溶液を単独で
土木用減摩剤として使用できる。
【0017】また、推進工法、杭打及び引抜き工法、ケ
ーソンの沈設等における止水作用は、砂礫層中の微量の
シルト粘土が凝集することによって発揮される結果、粘
土を含まぬポリマー水溶液であっても散逸を防止するこ
とができる。この発明による土木用減摩剤は、従来のよ
うな鉱物質を含有するものでなく、また、高吸水性樹脂
のように架橋剤を使用するものでないものであり、この
発明のような凝集作用を有するポリマーを減摩剤として
使用することは、新しい知見である。
【0018】更に、土木用減摩剤がエマルジョンに由来
する油分を含んでいると、管、杭等の物体の外壁と砂礫
との間即ち境界面に油膜を生じ、砂礫に対する物体の推
進抵抗の摩擦を減少させる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による推進
工法、杭打ち及び引抜き工法或いはケーソンの沈設等に
使用される土木用減摩剤について説明する。図1には、
この土木用減摩剤を推進工法に用いた例が示されてい
る。推進工法は、例えば、砂層、細砂層、砂礫層、土丹
層等の地層5をビット即ちカッタ3を備えたシールド機
1で掘削し、該掘削した穴に仮管、ヒューム管等の管2
を圧入推進させ、該管2を掘削穴7に埋設するものであ
る。この時、管2を掘削穴7に圧入推進するには、ジャ
ッキ4で押し込んで行く。この推進工法においては、管
2の外面と管周囲の砂礫等の地層との間の接触面の摩擦
抵抗を如何に減少させるかが重要な課題になる。そこ
で、この土木用減摩剤を、減摩剤供給ポンプ8の作動に
よって減摩剤注入管6を通じてシールド機1或いは管2
の最先端部付近に設けた注入口9から管2と掘削穴7の
間に注入し、管2と掘削穴7との間に発生する圧入抵抗
を低減させて管2の押込み推進する。
【0020】次に、この発明による土木用減摩剤の具体
的な実施例を説明する。試料を調整して試料1〜試料1
1を作った。試料1〜試料11は、通常の逆相乳化重合
により表1に記載する物性のアクリルアミド・アクリル
酸ソーダ共重合物を合成して調整した。この時、エマル
ジョン中のポリマー濃度は、30重量%である。
【表1】
【0021】次に、上記のように調整した試料1〜試料
11の通液試験を行った。シルト粘土分を9重量%含有
する砂礫を、内径50mm、長さ100mmのパイプに
充填し、各試料の水溶液を圧力差50気圧にて通液に要
する時間を測定した。結果を表2に示す。
【表2】
【0022】更に、上記の試料1〜試料11を用いた場
合の管の推進試験を行った。直径1.35m、長さ2.
43mのヒューム管を接続しながら、ジャッキにより管
の押込作業を行った。ヒューム管の周囲は砂礫層であ
り、管と砂礫層の間には約2cmの空隙を有し、管壁の2
カ所より土木用減摩剤を注入しながら、ジャッキにより
管を押し込んだ。管長200m地点におけるジャッキ圧
は、試料5の水溶液(ポリマー濃度0.3%)を100
リットル/mの比率にて注入した場合、200tであっ
た。これに対して、試料9のポリマーを使用した場合
は、ヒューム管のジャッキによる押込みは不可能になっ
た。また、この発明による土木用減摩剤を使用した場合
には、休日明けの押込開始時の押込圧力が増加すること
はなかった。試料10とベントナイトを併用した場合
は、休日明けの初期の押込圧力は、300t以上に増大
していた。
【0023】
【発明の効果】この発明による土木用減摩剤は、上記の
ように構成されており、次のような効果を有する。即
ち、この土木用減摩剤は、アニオン化率が15〜40モ
ル%であり、特に、1規定食塩水中における固有粘度が
25°Cにおいて15dl/g以上であるアクリルアミ
ドとアクリル酸塩共重合物の0.1〜1.0重量部を1
00重量部の水に溶解したものであるので、従来のよう
な粘土等の鉱物質を使用することなく、止水効果を発揮
し、長期間休止した後でも従来の減摩剤のように、減摩
剤に含まれる粘土、鉱物等が固化して初期押込圧が高く
なるトラブルは発生せず、掘削に伴う管、杭等の物体の
押し込み作業の再開直後から、管、杭等の物体と地層間
での良好な減摩作用を発揮することができる。
【0024】また、この土木用減摩剤は、ベントナイト
等の副資材を使用しないため、該土木用減摩剤を使用し
て推進工法、杭打ち及び引抜き工法或いはケーソンの沈
設等の作業を行う場合に、それらの作業性が極めて優
れ、作業効率を向上させ、コストも大幅に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による土木用減摩剤を使用することが
できる推進工法の一例を説明するための概念図である。
【符号の説明】 1 シールド機 2 管 3 カッタ 4 ジャッキ 5 地層 6 減摩剤注入管 9 注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 閣重 岡山県笠岡市東大戸3528 東洋ベントナ イト株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 7/00 - 7/08 E21D 9/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン化率が15〜40モル%である
    アクリルアミドとアクリル酸塩共重合物の0.1〜1.
    0重量部を100重量部の水に溶解してなることを特徴
    とする土木用減摩剤。
  2. 【請求項2】 アクリルアミドとアクリル酸塩共重合物
    が1規定食塩水中における固有粘度が25°Cにおいて
    15dl/g以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の土木用減摩剤。
  3. 【請求項3】 逆相乳化重合によりアクリルアミドとア
    クリル酸塩共重合物を得ることを特徴とする請求項1に
    記載の土木用減摩剤。
  4. 【請求項4】 推進工法に使用されることを特徴とする
    請求項1,2又は3に記載の土木用減摩剤。
  5. 【請求項5】 杭打ち及び引抜き工法に使用されること
    を特徴とする請求項1,2又は3に記載の土木用減摩
    剤。
  6. 【請求項6】 ケーソンの沈設に使用されることを特徴
    とする請求項1,2又は3に記載の土木用減摩剤。
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