JPH0639875B2 - 泥土圧シールド用添加材 - Google Patents

泥土圧シールド用添加材

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JPH0639875B2
JPH0639875B2 JP63200076A JP20007688A JPH0639875B2 JP H0639875 B2 JPH0639875 B2 JP H0639875B2 JP 63200076 A JP63200076 A JP 63200076A JP 20007688 A JP20007688 A JP 20007688A JP H0639875 B2 JPH0639875 B2 JP H0639875B2
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    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21DSHAFTS; TUNNELS; GALLERIES; LARGE UNDERGROUND CHAMBERS
    • E21D9/00Tunnels or galleries, with or without linings; Methods or apparatus for making thereof; Layout of tunnels or galleries
    • E21D9/06Making by using a driving shield, i.e. advanced by pushing means bearing against the already placed lining
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシールド掘削工事用添加材組成物に関する。
(従来の技術) 地下鉄、地下道路、下水道等の構築に必要なシールド掘
削工事は、地盤の状況(地質や地下水の状況)に応じて
種々なる工法が開発されているが、それぞれ短所・長所
があり、工事対象地盤の状況により適宜最適な工法が採
用されている。近年気泡シールド工法(特公昭58-47560
参照)が開発され、気泡のベアリング効果による掘削土
砂への流動性付与並びに気泡保持による止水性付与の性
能が評価され、特にその掘削残土の処理・処分の容易性
が高く評価され普及の度を高めている。この工法は、土
砂内における安定的な気泡保持による前記効果を巧みに
利用した漸新な工法であるが、問題点も内在している。
すなわち、関隙の多い地盤例えば透水係数が10〜10 cm/
sec オーダーの地盤あるいは掘削土層が関隙の多い層を
含む互層地盤になっている場合、注入された気泡が逸失
または地下水希釈により気泡量が減少し、掘削土砂に必
要な気泡量が混合されず、従って期待する流動性及び止
水性が付与されずにスムースな掘進ができないことがあ
る。
(発明が解決しょうとしている問題点) 本発明者は、前述の気泡シールド工法の問題点は気泡材
の逸失し易さに起因していると判断し、その原因は、気
泡材の粘性が低く、かつ目詰め材を含んでいないため地
盤間隙へ浸透し易いことにあると推察し、或る程度の高
粘性の流体中に必要な大きさの気泡を安定的にかつ大量
に保持し、かつ目詰め材を有するような添加材が、間隙
の多い地盤でも逸失せず、土砂流動性付与並びに止水性
付与が可能であることを見出した。
更に土砂流動性付与に必要な大きさの気泡を長時間(5
〜12時間)保持させるには粘性が大きい方がよいが、気
泡の大きさを小さくするには流体の粘性と界面張力を適
度にバランスさせなければならないことが見出された。
このように相反する性能をバランスさせ、かつ安価な構
成材料を選ばねばならない。本発明は上記の目的に相応
する泥土圧シールド用添加材を提供することを課題とし
ている。
(問題を解決するための手段) 上記の課題は本発明によりモンモリロナイト系粘土鉱
物、無機質増量材、1%水溶液粘度が3000cps 以上であ
るカルボキシメチルセルローズ・ナトリウム塩、アニオ
ン界面活性材及び水からなる泥水に気泡を含有せしめた
ことによって解決される。
本発明の構成により、1%水溶液粘度(B型粘度計を用
い、ローター回転60rpm の時の粘性)が3000cps 以上で
あるカルボキシメチルセルローズ・ナトリウム塩(以下
高粘度CMC と略称する)の少量を溶解した水溶液にモン
モリロナイト系粘土鉱物微粉末を添加すると著しく増粘
し、これに目詰め材として無機質微粉末を添加し、発泡
性付与のためアニオン界面活性剤を添加して得られる泥
水が高速撹拌機により強制撹拌される。この時空気が巻
き込まれ、微細な気泡として大量に分散された粘性流体
が得られる。本発明ではこれを気泡含有泥水と呼称する
が、この気泡含有泥水の性状は、配合組成により異なる
が、初期泥水(気泡を含まない時の泥水)容積の2.5 倍
以上の容積の流体になる。本発明で得られる気泡含有泥
水は、気泡シールド工法による気泡材に比べて粘性が大
きく、かつ目詰め材を含有しているので、間隙の多い地
盤への浸透も必要以上に多くなく、ある一定の浸透深さ
で留まることが確認され、逸失の起き難いことが期待さ
れる。
本発明で重要な点は、粘性の大きい高粘度CMC の少量と
比較的少量のモンモリロナイト系粘土鉱物を組み合わせ
ることによる相乗効果的高粘性発現の作用である。この
相乗効果が、気泡シールド工法の気泡材に比べて本発明
実施の経済的有利性をもたらしているのである。
気泡保持性は粘性が大きいほど良好であり、粘性が低い
と短時間の静置により離水現象(気泡と泥水が分離する
現象をいう)が起こり流体の一体性が失われ、掘削土砂
の止水性が不十分となる。
本発明実施の場合気泡含有泥水の粘性(B型粘度計を用い
ローター回転数60rpm の時の粘性)として1500〜2600cp
s が好適である。この粘性は、高粘度CMC の種類及び添
加量、モンモリロナイト系粘土鉱物の種類及び添加量、
無機質増量材の種類及び添加量等により変化するが、各
構成成分の添加量は特に限定せず、所期の目的を達する
に必要な最低限の配合量を実験的に求めればよい。
使用するモンモリロナイト系粘土鉱物は、いかなる産地
のものでもよいが、モンモリロナイト含有量が多く、安
価なものが望ましい。無機質増量材は微粉末であれば種
類を問わないが、粒度が小さいものが望ましい。またカ
オリナイト系粘土鉱物は保水性がよいので粘性発現上有
利であり増量材として好ましい。アニオン界面活性剤
は、特に限定しないが、発泡性のよいものが望ましく、
ソジウム・アルキルエーテルサルフエート系のものが好
ましい。
本発明の気泡含有泥水の性能評価項目としては、気泡の
大きさ、離水時間、粘性などが適切である。
(発明の効果) 本発明は、高粘性泥水に微細な気泡を含有させたハイブ
リッド型シールド添加材の提供を目的としており、従来
の気泡材の欠点を補完し、土圧式シールド工事適用地盤
拡大の効果を有し、かつ経済的に有利であり、シールド
工事上のメリットが大きい。
以下に具体例を示し、本発明の実施態様を説明する。
実施例1 水 200mlに1%水溶液粘度が8000cps であるCMC 0.7g及
びソジウム・ラウリルエーテルサルフエートの25%水溶
液 2ccを加え溶解し、これに(ベントナイト豊順鉱業製
浅間印)2gとFCパウダー(昌栄産業製)10gを投入し、
家庭用ミキサーにて1.5 分間撹拌する。得られた気泡含
有泥水は、 600mlの容積があり、直径0.3mm 前後の気泡
を大量に含んでいる。この気泡含有泥水は、作成後5時
間経過しても容積変化はなく気泡保持性は良好であっ
た。また、B型粘度計(60rpm)による粘性は、1880cps
であった。
比較例1 水 200mlに気泡シールド工法指定の気泡剤OK-1を 2cc、
増粘剤OK-2を2g溶解せしめ、実施例1と同様に家庭用ミ
キサーにて1.5 分間撹拌した。この時の気泡含有水溶液
(泥水とはいえ内)は550 mlであった。このものは、30
分間静置すると離水現象が見られた。すなわち、気泡保
持性は、実施例1に比べてよくない。また、粘性を測定
すると500cpsで、実施例1のものに比べてかなり低くか
った。
実施例2 実施例1のCMC に替えて、1%水溶液粘度が4000cps で
あるCMC 1.2gを用いた以外は全て実施例1と同様にして
作成した気泡含有泥水の性状は、実施例1のものとほぼ
同じであった。
比較例2 実施例1のアニオン界面活性剤(ソルビタン・モノラウ
レート)を用いた以外は全て同じ条件にて作成したが、
発泡性が悪く気泡含有量は、極めて少なかった。このこ
とから、本発明実施に当りアニオン界面活性剤の使用は
必須条件であることが理解される。
実施例3 浅間山山砂(千葉県富津産)を用い、スランプ値が0に
なるよう含水比(13%)を調整した試料に実施例1の気
泡含有泥水及び比較例1の気泡材を容積比で22%混ぜた
もののフロー値を求めた結果、次のようであった。
本発明による添加材は、気泡材と同様に土砂への流動性
付与効果がある。
実施例4 第1図に示すように、内径5cm 、高さ25cmのアクリル製
円筒(1) に直径1mm の小孔(2) を有する底板(3) を設
け、円筒の中に目開き10mmの篩を通り目開き5mm の篩に
残る大きさの礫(4) を高さ20cmに充填し、上部5cm の空
間(5) に実施例1の気泡含有泥水(A) 並びに比較例1の
気泡含有水溶液(B) を同容量入れ、礫層への浸透状況を
比較した。B液は、粘性が低く、かつ目詰め材としての
固形分がないため比較的速く礫層間隙を流下し、30分後
には全容礫層に浸透したが、A液は粘性が大きく、かつ
目詰め材が存在するので30分後でも初期容量の20%が浸
透したに留まった。各液の時間経過による浸透距離の変
化状況を第2図に示す。
すなわち、本発明による気泡含有泥水は従来の気泡材に
比べて礫層間隙への目詰め効果がすぐれていることを示
している。
【図面の簡単な説明】
第1 図は、浸透実験装置の概略図である。第2 図は、浸
透距離と時間との関係を示す図であるが、その際
印「。」は実施例1 に関して、「・」は比較例1 を示し
ている。図中符号は、 1……アクリル製円筒 2……小孔 3……底板 4……礫 5……気泡含有泥水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モンモリロナイト系粘土鉱物無機質増量
    材、1%溶液粘度が3000cps 以上であるカルボキシメチ
    ルセルローズ・ナトリウム塩、アニオン界面活性剤及び
    水からなる泥水に気泡を含有せしめたことを特徴とする
    泥土圧シールド用添加材。
JP63200076A 1988-08-12 1988-08-12 泥土圧シールド用添加材 Expired - Lifetime JPH0639875B2 (ja)

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DE19530077A1 (de) * 1995-08-16 1997-02-20 Wolff Walsrode Ag Zubereitungen aus nicht-ionischen und ionischen Hydrokolloiden und deren Verwendung als Hilfsmittel für den Tunnelbau
CN110397441A (zh) * 2019-06-27 2019-11-01 中交一公局第三工程有限公司 砂卵石地层中盾构机停机保压及防滞排的控制方法
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