JP2000212211A - オレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィンの重合方法

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JP2000212211A
JP2000212211A JP11010075A JP1007599A JP2000212211A JP 2000212211 A JP2000212211 A JP 2000212211A JP 11010075 A JP11010075 A JP 11010075A JP 1007599 A JP1007599 A JP 1007599A JP 2000212211 A JP2000212211 A JP 2000212211A
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titanium
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chromium oxide
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Takashi Nozaki
貴司 野▲崎▼
Koichi Hasebe
公一 長谷部
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子量分布が広く中空成形や押出し成形に適
した流動性を有する重合体を、非常に高い活性で得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 (A)耐火性化合物上に担持され非還元
雰囲気下で焼成により活性化された酸化クロム触媒成分
と(B)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須成
分とするチタン触媒成分と、 (C)一般式 R(3-n)−Al−Ln [式中、Rは炭素数1以上12未満であるアルキル基、
Lは炭素数1以上8以下であるアルコキシ基またはフェ
ノキシ基であり、nは0.5を越えて1未満の実数]で
表される有機アルミニウム化合物とから成る触媒成分を
用いることを特徴とするオレフィンの重合方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィンの重合
方法に関するものであり、詳しくは、特定の有機アルミ
ニウム化合物の存在下、2種類の独立した固体触媒成分
を用いることを特徴とする新規で、活性が高く、かつ分
子量分布の広い重合体を得るオレフィンの重合方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン、特にエチレン系重合体
における分子量分布は、非常に重要な特性であり、溶融
物の加工性と最終的な機械的性質の両方に影響する。パ
イプやボトルなどの中空成形、押出し成形用途に適した
ポリマーとしては、分子量分布の広いものが望まれてお
り、広い分子量分布を得る触媒としては、いわゆるフィ
リップス型触媒として広く知られている耐火性化合物上
に担持され非還元雰囲気下で焼成により活性化された酸
化クロム触媒や、チタンやバナジウムなどの遷移金属化
合物を多種類組み合わせたチーグラー型触媒等が知られ
ている。さらに、こうしたチタン系チーグラー型触媒と
フィリップス型触媒とを同時に用いる技術として、両者
をブレンドして用いる技術が、例えば、特開昭57−1
39102号、特公平3−17841号各公報および、
第2749732号特許等にて公知である。しかしチタ
ン系チーグラー型触媒とフィリップス型触媒を同時に使
用する場合、通常のチタン系チーグラー型触媒において
一般に使用されている水素や有機アルミニウム化合物
が、フィリップス型触媒の重合活性を著しく低下させる
ため、分子量分布の広いフィリップス型触媒の多い領域
では十分な活性が得られない等の問題が有った。また得
られるポリマーの分子量分布も、未だ不十分なものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チタン系チ
ーグラー型触媒と酸化クロム触媒とからなる固体触媒成
分に特定の有機アルミニウム化合物を組み合わせること
により、分子量分布が広く、パイプやボトルといった中
空成形や押出し成形用途に適した流動性を有する重合体
を、非常に高い活性で得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討し
た結果、チタン系チーグラー型触媒と酸化クロム触媒と
からなる固体触媒成分に特定の有機アルミニウム化合物
とを組み合わせることにより、酸化クロム触媒が多い領
域でも、高活性でありなおかつ分子量分布の広いポリマ
ーを得られることを見いだした。さらに、水素により分
子量の調節が可能であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、(A)耐火性化合物上
に担持され非還元雰囲気下で焼成により活性化された酸
化クロム触媒成分と(B)マグネシウム、チタンおよび
ハロゲンを必須成分とするチタン触媒成分と、 (C)一般式 R(3-n)−Al−Ln [式中、Rは炭素数1以上12未満であるアルキル基、
Lは炭素数1以上8以下であるアルコキシ基またはフェ
ノキシ基であり、nは0.5を越えて1未満の実数]で
表される有機アルミニウム化合物とから成る触媒成分を
用いることを特徴とするオレフィンの重合方法である。
【0006】また上記チタン触媒成分が、炭化水素可溶
性有機マグネシウム化合物もしくは錯化合物と少なくと
も1個のハロゲン原子を含むチタン化合物との反応によ
って得られるチタン触媒成分であることを特徴とする上
記記載のオレフィンの重合方法である。更に上記記載の
酸化クロム触媒成分(A)、チタン触媒成分(B)およ
び有機アルミニウム化合物(C)の比率が、Ti/Cr
のモル比で0.001〜1000、Al/(Cr+T
i)のモル比で0.01〜1000であることを特徴と
する上記記載のオレフィンの重合方法である。。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。酸化クロム
触媒成分(A)においてクロム化合物を担持する担体は
通常市販されている耐火性化合物であり、シリカ、シリ
カアルミナ、ジルコニア等が挙げられるが、シリカおよ
びシリカアルミナが好ましく、市販の高活性触媒用シリ
カ(高表面積、高細孔容積)が特に好ましい。これらの
担体に酸化クロムを担持させるには、適当なクロム化合
物を例えば含浸、蒸留、昇華等の種々の方法によってこ
れらの担体に担持させ、その後焼成することによって容
易に酸化クロムを担持させることができる。しかしてそ
の担持させる前のクロム化合物としては、クロムの酸化
物、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物、リン酸塩、硫
酸塩、シュウ酸塩、アルコラート、有機化合物等が挙げ
られる。特に好ましいクロム化合物としては、三酸化ク
ロム、アセトン酸クロム、硫酸クロム、ブチルクロメー
ト等が挙げられる。これらのクロム化合物は、耐火性化
合物に担持させた後、焼成することによって活性化され
る。担持されるクロム化合物の量は、担体に対するクロ
ム原子の重量にして10%以下、好ましくは0.1〜5
%である。
【0008】この焼成活性化は、一般には酸素の存在下
で行うが、不活性ガスの存在下、あるいは減圧下で行う
ことも可能である。不活性ガスとしては、窒素ガスやア
ルゴンガスが挙げられる。不活性ガス中の酸素の濃度と
しては、10〜100%である。また、水分を実質的に
含まない空気を用いて焼成活性化を行うことも可能であ
る。焼成温度は通常300〜1100℃、好ましくは4
00℃〜1000℃の温度範囲において、数分〜数十時
間、特に好ましくは1〜10時間で行われる。なお、担
持もしくは焼成時にフッ素含有塩類を添加して、活性や
分子量等を調節する公知の方法を併用することも勿論可
能である。
【0009】チタン触媒成分(B)はマグネシウム、チ
タンおよびハロゲンを必須成分とするチタン触媒成分で
あり、好ましくは、 一般式(M1)α(Mg)β(R1p(R2q(OR3
r [式中、M1 は周期律表第I族ないし第III族に属す
る金属原子であり、R1、R2及びR3は炭素数2〜20
の炭化水素基であり、α,β,p,q及びrは次の関係
を満たす数である。0≦α,0<β,0≦p,0≦q,
0≦r,0≦r/(α+β)≦2,kα+2β=p+q
+r(ただし、kはM1 の原子価)]で表される炭化水
素可溶性有機マグネシウム化合物もしくは錯化合物と少
なくとも1個のハロゲン原子を含むチタン化合物との反
応によって得られるチタン触媒であり、例えば特公昭5
8−4724号、特開平10−218933号各公報に
記載された方法によって合成される。
【0010】上記酸化クロム触媒成分(A)とチタン触
媒成分(B)は、重合反応器に導入する前に混合しても
良いし、重合反応器内に両成分を別々に供給することも
可能である。重合に使用する両成分の比率は、Ti/C
rのモル比で0.001〜1000、好ましくは0.0
1〜100の範囲である。触媒成分(C)は、一般式R
(3-n)−Al−Ln[式中、Rは炭素数1以上12未満で
あるアルキル基、Lは炭素数1以上8以下であるアルコ
キシ基またはフェノキシ基であり、nは0.5を越えて
1未満の実数]で表される有機アルミニウム化合物であ
る。
【0011】有機アルミニウム化合物(C)において、
アルミニウム原子に対するアルコキシ基あるいはフェノ
キシ基のモル比が0.5を越えて1未満であり、好まし
くは0.7以上1未満であり、さらに好ましくは0.8
以上0.97未満である。また、有機アルミニウム化合
物(C)の有するアルキル基に含まれる炭素数は1以上
12未満である。そのアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1
−メチルプロピル、2−メチルプロピル、シクロブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、
3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2
−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−
エチルプロピル、2−エチルプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル基等が挙げられる。また、有機アル
ミニウム化合物(C)に含まれるアルコキシ基として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエト
キシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、1,1−ジメ
チルエトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、
オクトキシ、2−エチルヘキソキシ基等が挙げられる。
【0012】また、有機アルミニウム化合物(C)に含
まれるフェノキシ基としては、フェノキシ、クレゾキ
シ、チモキシ、カルバクロキシ、2,5−ビス(1,1
−ジメチルエチル)−4−メチルフェノキシ、ナフトキ
シ、アントロキシ等が挙げられる。このような有機アル
ミニウム化合物(C)は、アルミニウムトリアルキル類
とアルコール類あるいはフェノール類を既知の方法によ
り反応させることにより容易に製造することができる。
たとえば、アルミニウムトリアルキル類にアルコール類
あるいはフェノール類を添加する方法、アルコール類あ
るいはフェノール類にアルミニウムトリアルキル類を添
加する方法、アルミニウムトリアルキル類とアルコール
類あるいはフェノール類とを同時に反応器に導入する方
法等により製造することが可能である。また、重合系に
直接これらの化合物を導入して反応させることも可能で
ある。さらには、アルミニウム原子に対するアルコキシ
基あるいはフェノキシ基のモル比が1以上の有機アルミ
ニウム化合物、例えばアルミニウムエチルジエトキシド
と、アルミニウム原子に対するアルコキシ基あるいはフ
ェノキシ基の比率の低い有機アルミニウム化合物、例え
ばアルミニウムトリエチルとを混合し、反応させること
により有機アルミニウム化合物(C)を合成してもよ
い。
【0013】なお、オレフィンの重合においては、これ
らの有機アルミニウム化合物(C)は単独で用いてもよ
いし、二種類以上を併用することもできる。しかして、
有機アルミニウム化合物(C)の使用方法は、重合反応
器内に両固体の酸化クロム触媒成分(A)、チタン触媒
成分(B)と別々に供給することが好ましい。その割合
は、Al/(Cr+Ti)モル比で通常0.01〜10
00、好ましくは0.1〜100の範囲内である。
【0014】本発明の触媒を用いて重合しうるオレフィ
ンは1−オレフィンであり、特にエチレンが好ましい。
さらに、本発明の触媒はエチレンとプロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン等のモノオレフィンとの共重合、あ
るいはさらに1,3−ブタジエン、イソプレン等のジエ
ンの共存下での重合に用いることも可能である。重合方
法としては、通常の懸濁重合、溶液重合、気相重合が可
能である。懸濁重合、溶液重合の場合は触媒を重合溶
媒、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン等の脂環式炭化水素とともに反応器に導入
し、不活性雰囲気下にエチレンを1〜200kg/cm
2 に圧入して、室温ないしは320℃の温度で重合を行
うことができる。一方、気相重合はエチレンを1〜50
kg/cm2 の圧力で、室温ないし120℃の温度条件
下で、エチレンと触媒との接触が良好になるよう流動
床、移動床あるいは攪拌によって混合を行う等の手段を
講じて重合を行うことが可能である。
【0015】重合は1重合反応器を用いる通常の1段重
合で行ってもよいし、または複数個の反応器を用いるい
わゆる多段重合で行ってもよい。本発明の触媒を用いて
重合したポリマーは、通常の1段重合でも広い分子量分
布をもち、中空成形や押出し成形用途に極めて適してい
る。2個以上の異なった反応条件下で重合を行う多段重
合では、さらに広い分子量分布のポリマーの製造が可能
である。
【0016】ポリマーの分子量を調節するために、重合
温度の調節、重合系への水素の添加、あるいは連鎖移動
を起こしやすい有機金属化合物の添加等の公知の技術を
用いることも勿論可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例および比較例
によって詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、
図1は本発明に含まれる技術内容の理解を助けるための
フローチャート図であり、本発明はその要旨を逸脱しな
い限りフローチャート図に制約を受けない。
【0018】実施例中の触媒活性とは、モノマー圧力1
kg/cm2 、固体触媒成分(A+B)1g、1時間当
たりのポリマー生成量(g)を表す。ポリマーのメルト
インデックス(MI)は、ASTM−D1238に従
い、温度190℃、荷重2.16kgで測定した。FR
は温度190℃、荷重21.6kgにて測定した値をM
Iで除した商であり、分子量分布の広さを表す指標とし
て当業者に知られているものである。実施例中の密度は
JIS,K6760の密度勾配管法により測定した。
【0019】
【実施例1】三酸化クロム4ミリモルを蒸留水80ミリ
リットルに溶解し、この溶液中にシリカ(W.Rグレー
スアンドカンパニ製グレード952)20gを浸漬し、
室温にて1時間攪拌後、このスラリーを加熱して水を留
去し、続いて120℃にて10時間減圧乾燥を行った
後、800℃にて5時間乾燥空気を流通させて焼成し、
クロムを1.0重量%含有した酸化クロム触媒成分
(A)を得た。
【0020】一方、ジ−n−ブチルマグネシウム13.
8gとトリエチルアルミニウム1.9gとをn−ヘプタ
ン200ミリリットルとともに容量500ミリリットル
のフラスコに入れ、80℃にて2時間反応させることに
より組成AlMg6(C253(n−C4912の有機
マグネシウム錯化合物のヘプタン溶液を得た。次に、こ
の有機マグネシウム錯化合物40ミリモル(Mg+Al
基準)を含むn−ヘプタン溶液80ミリリットルと四塩
化チタン40ミリモルを含むn−ヘプタン溶液80ミリ
リットルを容量300ミリリットルのフラスコ中に両成
分を滴下し、−20℃で攪拌下4時間反応させた。生成
した炭化水素不溶性固体を単離し、n−ヘプタンで洗浄
し、10.6gのチタン触媒成分(B)を得た。
【0021】また、有機アルミニウム化合物(C)とし
て、メタノールとアルミニウムトリデシルとをモル比
0.9:1で反応させることにより得られた有機アルミ
ニウム化合物を使用した。酸化クロム触媒成分(A)4
5ミリグラムとチタン触媒成分(B)5ミリグラムと有
機アルミニウム化合物(C)0.4ミリモルとを脱水脱
酸素したヘキサン0.8リットルとともに、内部を真空
脱気し窒素置換した内容積1.5リットルのオートクレ
ーブに入れた。オートクレーブの内部を85℃に保ち、
水素を2.9kg/cm2加え、エチレンを加えて全圧
を10kg/cm2とした。エチレンを補給することに
より全圧を10kg/cm2 に保ちつつ30分間重合を
行った。この重合により得られたポリマーのMIおよび
FR、触媒活性を表1に示す。
【0022】
【実施例2】有機アルミニウム化合物(C)としてエタ
ノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:
1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化
合物を使用し、エチレンと共に1−ブテンを15ml添
加し、水素を1.4kg/cm2 加え、オートクレーブ
の内部を80℃に保った他は、実施例1と同じようにし
てエチレンの共重合を行った。この重合により得られた
ポリマーのMI、FR、密度および触媒活性を表1に示
す。
【0023】
【実施例3】有機アルミニウム化合物(C)としてエタ
ノールとアルミニウムトリイソブチルとをモル比0.
8:1で反応させることにより調製した有機アルミニウ
ム化合物を使用した他は、実施例2と同じようにエチレ
ンの共重合を行った。この重合により得られたポリマー
のMI、FR、密度および触媒活性を表1に示す。
【0024】
【実施例4】有機アルミニウム化合物(C)としてプロ
パノールとアルミニウムトリヘキシルとをモル比0.
7:1で反応させることにより調製した有機アルミニウ
ム化合物を使用した他は、実施例2と同じようにエチレ
ンの共重合を行った。この重合により得られたポリマー
のMI、FR、密度および触媒活性を表1に示す。
【0025】
【実施例5】有機アルミニウム化合物(C)としてフェ
ノールとアルミニウムトリエチルとをモル比0.9:1
で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合
物を使用した他は、実施例2と同じようにエチレンの共
重合を行った。この重合により得られたポリマーのM
I、FR、密度および触媒活性を表1に示す。
【0026】
【実施例6】チタン触媒成分(B)として、以下の方法
により得られたものを使用した他は実施例2と同じよう
にエチレンの共重合を行った。この重合により得られた
ポリマーのMI、FR、密度および触媒活性を表1に示
す。 チタン触媒成分(B)の合成 容器2リットルのフラスコに、窒素雰囲気下、金属マグ
ネシウム粉末50gを秤取し、ブトキシアルミニウムジ
クロリド21ミリモルとn−オクタン310ミリリット
ルを加え、100℃に昇温した。n−ブチルクロリド1
モル、ブチルブロミド1モルおよびn−オクタン0.7
リットルからなる溶液を、攪拌下約2時間で滴下し、滴
下終了後、更に1時間攪拌して反応を続けた。固体部分
をろ別し、濾液の分析を行った結果、Mg濃度が0.8
6モル/リットル、Al濃度0.018モル/リットル
であった。この濾液400ミリリットルを1リットルの
フラスコに秤取し、0℃で攪拌下、n−ブチルアルコー
ル70ミリモルを添加し、さらに30℃で1時間、攪拌
を続けて反応させた。この反応液の分析を行った結果、
組成AlMg6(C253(n−C4910.8(On−
491.2を有し、化合物濃度は0.89モル/リッ
トルであった。次に充分に窒素置換された1リットルの
フラスコに、トリクロルシラン(HSiCl3 )を2モ
ル/リットルのn−ヘプタン溶液として80ミリリット
ル仕込み、攪拌しながら65℃に保ち、上記有機マグネ
シウム錯体溶液(マグネシウム換算で146ミリモル)
を1時間かけて加え、更に65℃にて1時間攪拌下反応
させた。反応終了後、上澄み液を除去し、n−ヘキサン
250ミリリットルで4回洗浄を行い、固体物質スラリ
ーを得た。続いて充分に窒素置換された300ミリリッ
トルのフラスコに、上記固体5グラム含有するスラリー
を、n−ブチルアルコール1モル/リットルのn−ヘキ
サン溶液21.6ミリリットルとともに、攪拌下50℃
で1時間反応させた。
【0027】反応終了後上澄みを除去し、100ミリリ
ットルのn−ヘキサンで1回洗浄した。このスラリーを
50℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロリド1モル/
リットルのn−ヘキサン溶液9.7ミリリットルを攪拌
下加えて1時間反応させた。反応終了後上澄みを除去
し、100ミリリットルのn−ヘキサンで2回洗浄し
た。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアルミニウ
ムクロリド1モル/リットルのn−ヘキサン溶液2.7
ミリリットルおよび四塩化チタニウム1モル/リットル
のn−ヘキサン溶液2.7ミリリットル加えて、2時間
反応した。反応終了後上澄みを除去し、100ミリリッ
トルのn−ヘキサンで3回洗浄して、固体のチタン触媒
成分(B)を得た。
【0028】
【比較例1】有機アルミニウム化合物(C)としてエタ
ノールとアルミニウムトリエチルとをモル比1:1で反
応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を
使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を
行った。この重合により得られたポリマーのMI、F
R、密度および触媒活性を表1に示す。
【0029】
【比較例2】有機アルミニウム化合物(C)として、ア
ルミニウムトリエチルを使用した他は実施例2と同じよ
うにエチレンの共重合を行った。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明により、分子量分布が広く中空成
形や押出し成形に適した流動性を有する重合体を、非常
に高い活性で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に含まれる技術の理解を助けるためのフ
ローチャート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J028 AA02A AB01A AC05A AC43A BA01B BA02A BB01A BB01B BC05A BC15A BC24B CA27A CA28A CA29A EB02 EB04 EB05 EB09 EB13 EB14 EC01 EC02 FA02 FA03 FA04 GA05 GA06 GA07 GA08 GB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)耐火性化合物上に担持され非還元
    雰囲気下で焼成により活性化された酸化クロム触媒成分
    と(B)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須成
    分とするチタン触媒成分と、 (C)一般式 R(3-n)−Al−Ln [式中、Rは炭素数1以上12未満であるアルキル基、
    Lは炭素数1以上8以下であるアルコキシ基またはフェ
    ノキシ基であり、nは0.5を越えて1未満の実数]で
    表される有機アルミニウム化合物とから成る触媒成分を
    用いることを特徴とするオレフィンの重合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチタン触媒成分が、炭化
    水素可溶性有機マグネシウム化合物もしくは錯化合物と
    少なくとも1個のハロゲン原子を含むチタン化合物との
    反応によって得られるチタン触媒成分であることを特徴
    とする請求項1に記載のオレフィンの重合方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2記載の酸化クロム
    触媒成分(A)、チタン触媒成分(B)および有機アル
    ミニウム化合物(C)の比率が、Ti/Crのモル比で
    0.001〜1000、Al/(Cr+Ti)のモル比
    で0.01〜1000であることを特徴とする請求項1
    及び請求項2に記載のオレフィンの重合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100626229B1 (ko) 2005-07-01 2006-09-20 삼성토탈 주식회사 고활성의 폴리올레핀 제조용 촉매 및 그를 사용한폴리올레핀 제조방법

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