JP2000212165A - 新規な4,4―ジフルオロベンゾアゼピンケタ―ル誘導体、およびそれを経由する4,4―ジフルオロベンゾアゼピン―5―オン誘導体の製造方法 - Google Patents

新規な4,4―ジフルオロベンゾアゼピンケタ―ル誘導体、およびそれを経由する4,4―ジフルオロベンゾアゼピン―5―オン誘導体の製造方法

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JP2000212165A
JP2000212165A JP11007760A JP776099A JP2000212165A JP 2000212165 A JP2000212165 A JP 2000212165A JP 11007760 A JP11007760 A JP 11007760A JP 776099 A JP776099 A JP 776099A JP 2000212165 A JP2000212165 A JP 2000212165A
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恒佐 河田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的な大量合成が可能な4,4−ジフルオ
ロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 一般式(2)で表される5−アルコキシ
ベンゾアゼピン誘導体を親電子型フッ素化剤によりフッ
素化し、加溶媒分解することを特徴とする、一般式
(1)で表される4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケ
タ−ル誘導体の製造方法。 【化1】 (ここで、R1はアルキル基であり、R2は水素原子、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアシ
ル基であり、R3はアミノ基の保護基であり、R4は水素
原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基、低級アルコキシ基、保護基で保護されたアミノ基ま
たはアリール基を表わす)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】アルギニンバゾプレシン拮抗薬
は、高血圧の治療薬として重要な医薬品である。本発明
は、アルギニンバゾプレシン拮抗薬の出発物質として有
用なジフルオロメチレン基を有する4,4−ジフルオロ
ベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造方法に関するも
のである。さらに、詳しくは4,4−ジフルオロベンゾ
アゼピン−5−オン誘導体の前駆体として新規な4,4
−ジフルオロベンゾアゼピンケタール誘導体及びその製
造方法、さらには4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケ
タール誘導体から容易に導かれる4,4−ジフルオロベ
ンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】医農薬をはじめとする各種生理活性物質
にフッ素原子を導入すると、フッ素原子の持つ強い電子
吸引性効果や脂溶性効果が反映され、活性の増強や持続
のみならず、しばしば新たな薬理活性が発現することが
見出されるようになった。このため、含フッ素有機化合
物の合成研究は、近年ますます活発に行われるようにな
ってきている。
【0003】含フッ素有機化合物を合成する方法とし
て、親電子的なフッ素化剤、例えば、N−フルオロピリ
ジニウム塩を用いて、フッ素原子を導入する方法(例え
ば、J.Am.Chem.Soc. 1990,112,8563−8575)が有効な
手段のひとつであることは良く知られている。特開平8
−231512には、アルギニンバゾプレシン拮抗薬の
原料として極めて重要な、4,4−ジフルオロベンゾア
ゼピン−5−オン誘導体を合成する方法として、親電子
型フッ素化剤としてN−フルオロピリジニウム塩を用い
た製造方法について記載されている。
【0004】しかしながら、本発明者らが特開平8−2
31512に記載の方法を忠実に追試した結果、本引例
は、1)高価なフッ素化剤を原料に対して多量に使用し
なければならないこと、2)目的物の収率が30%以下
と極めて低いこと、3)目的物の精製にカラムクロマト
グラフィーを使用しなくてはならないこと、4)反応時
間が極めて長く、7日以上必要なこと等、必ずしも工業
的に優れた製造方法であるとは言い難いことが明らかと
なった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アルギニンバゾプレシ
ン拮抗薬の原料として極めて重要な、4,4−ジフルオ
ロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の従来の製造方法
は、高価なフッ素化剤を大量に使用する必要があった
り、目的とする化合物の収率が低く、目的物の精製にカ
ラムクロマトグラフィーを使用しなくてはならなかった
り、反応時間が頗る長いなど工業的に大量に製造するに
は幾つかの致命的な欠陥を有していた。
【0006】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、前述の問題がなく、工業的な大量合成が可能な4,
4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の現
状に鑑み、4,4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オ
ン誘導体の製造方法について鋭意検討を行った。その結
果、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼ
ピン−5−オン誘導体から合成される一般式(2)
【0008】
【化9】
【0009】(ここで、R1はアルキル基であり、R3
アミノ基の保護基であり、R4は水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキ
シ基、保護基で保護されたアミノ基またはアリール基を
表わす)で表される5−アルコキシベンゾアゼピン誘導
体を、酸の存在下に親電子型フッ素化剤でフッ素化した
後、加溶媒分解することにより得られる、新規な一般式
(1)
【0010】
【化10】
【0011】(ここで、R2は水素原子、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基またはアシル基であ
り、R1、R3およびR4は前記定義に同じ)で表される
4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタール誘導体を得
て、更にこれを加水分解すると、対応する一般式(4)
【化11】 (ここで、R3、R4は前記定義に同じ)で表される4,
4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体が、短
時間の内に高収率で得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0012】すなわち、請求項1に記載した本発明は、
前記一般式(1)
【0013】
【化12】
【0014】(ここで、R1はアルキル基であり、R2
水素原子、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基またはアシル基であり、R3はアミノ基の保護基であ
り、R4は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルケニル基、低級アルコキシ基、保護基で保護さ
れたアミノ基またはアリール基である)で表される新規
な4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体に
関するものである。
【0015】請求項2に記載した本発明は、前記一般式
(2)
【0016】
【化13】
【0017】(ここで, R1、R3、R4は、対応する一
般式(1)と同一の意味を表す)で表される5−アルコ
キシベンゾアゼピン誘導体を親電子型フッ素化剤により
フッ素化し、しかる後に加溶媒分解することを特徴とす
る、前記一般式(1)で表される4,4−ジフルオロベ
ンゾアゼピンケタ−ル誘導体の製造方法に関するもので
ある。
【0018】請求項3に記載した本発明は、親電子型フ
ッ素化剤が、 N−フルオロピリジニウム塩であること
を特徴とする、請求項2に記載の4,4−ジフルオロベ
ンゾアゼピンケタ−ル誘導体の製造方法に関するもので
ある。
【0019】請求項4に記載した本発明は、酸の存在下
にフッ素化することを特徴とする請求項2または請求項
3に記載の4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタ−ル
誘導体の製造方法に関するものである。
【0020】請求項5に記載した本発明は、使用するフ
ッ素化剤の量が2.0ないし3.0当量である、請求項
2ないし請求項4に記載の4,4−ジフルオロベンゾア
ゼピンケタ−ル誘導体の製造方法に関するものである。
【0021】請求項6に記載した本発明は、前記一般式
(1)で表される4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケ
タ−ル誘導体を加水分解することを特徴とする、一般式
(4)で表される4,4−ジフルオロベンゾアゼピン−
5−オン誘導体の製造方法に関するものである。
【0022】請求項7に記載した本発明は、前記一般式
(2)で表される5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体
を、酸の存在下に2.0ないし3.0当量のNーフルオ
ロピリジニウム塩によりフッ素化し、前記一般式(1)
で表される4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタ−ル
誘導体とした後、これを単離することなく加水分解する
ことを特徴とする、前記一般式(4)で表される4,4
−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造方
法に関するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明によれば、5−アルコキシ
ベンゾアゼピン誘導体(2)を、2.0ないし3.0当
量の親電子型フッ素化剤によりフッ素化した後、加溶媒
分解することによって得られる新規な4,4−ジフルオ
ロベンゾアゼピンケタール誘導体(1)を更に加水分解
することによって、アルギニンバゾプレシン拮抗薬の原
料として極めて重要な4,4−ジフルオロベンゾアゼピ
ン−5−オン誘導体(4)が、短時間の内に高収率で得
られる。
【0024】以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】本発明の新規な4,4−ジフルオロベンゾ
アゼピンケタール誘導体は、前記一般式(1)で表され
る化合物である。4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケ
タール誘導体(1)の原料となる5−アルコキシベンゾ
アゼピン誘導体(2)は、例えば、特開平8−231512に
記載されているように、例えば、2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5−オン誘導体をD
MF中、水素化ナトリウムで処理した後、ジメチル硫酸
でメチル化する等により容易に合成することができる。
【0026】前記一般式(1)における置換基として
は、R1のアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基などを挙げることができる。R2
アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル基、
トリフルオロメタンスルホニル基などを挙げることがで
きる。アリールスルホニル基としては、ベンゼンスルホ
ニル基、p−トルエンスルホニル基などを挙げることが
できる。アシル基としては、アセチル基、トリフルオロ
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル
基などを挙げることができる。R3のアミノ基の保護基
としては、一般的に用いられるアミノ基の保護基であれ
ば特に限定はされないが、たとえば、P−トルエンスル
ホニル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベン
ゾイル基、t−ブトキシカルボニル基、メトキシカルボ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基などを挙げること
ができる。R4のハロゲン原子としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができ
る。低級アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基などを挙げることができ
る。低級アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、
プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2
−ブテニル基、3−ブテニル基などを挙げることができ
る。低級アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基な
どを挙げることができる。保護基で保護されたアミノ基
としては、 P−トルエンスルホニル基、アセチル基、
トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、t−ブトキシ
カルボニル基、メトキシカルボニル基、ベンジルオキシ
カルボニル基などで保護されたアミノ基を挙げることが
できる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基
などを挙げることができる。
【0027】一般式(1)で示される新規な4,4−ジ
フルオロベンゾアゼピンケタール誘導体は、5−アルコ
キシベンゾアゼピン誘導体(2)を親電子型フッ素化剤
でフッ素化し、次いでプロトン性溶媒を用いて加溶媒分
解することによって得られる。
【0028】5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体
(2)のフッ素化に使用するフッ素化剤は、スルホニル
アミド類、トリエチレンジアミン塩類、ハイポフロライ
ド類およびN−フルオロピリジニウム塩類などの親電子
型フッ素化剤であれば特に限定されない。これらのう
ち、一般式(5)
【0029】
【化14】
【0030】〔式中、R5〜R9は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アミ
ド基、アルカンスルホニルオキシ基、またはアレーンス
ルホニルオキシ基であり、X-はブレンステッド酸の共
役塩基(但し、F-、Cl-、Br-、およびI-は除く)
である〕で示されるN−フルオロピリジニウム塩を用い
るのが好ましい。
【0031】N−フルオロピリジニウム塩の具体例とし
ては、例えば、N−フルオロピリジニウムトリフラート
(5a)、N−フルオロピリジニウムテトラフルオロボ
ラート(5b)、 N−フルオロ−2,6−ジクロロピ
リジニウムトリフラート(5c)、N−フルオロ−2,
6−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート(5
d)、N−フルオロ−2,4,6−トリメチルピリジニ
ウムトリフラート(5e)、N−フルオロ−2,4,6
−トリメチルピリジニウムテトラフルオロボラート(5
f)等を挙げることができる。
【0032】フッ素化反応に用いる溶媒の種類は、使用
する親電子型フッ素化剤と反応しないものであれば制限
されるものではなく、例えばハロゲン化炭化水素(例え
ばクロロホルム、1,2−ジクロロエタン等)、エーテ
ル(例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等)、アルカン(例えばヘキサン、オクタン、
シクロヘキサン等)、アルケン(例えばベンゼン、トル
エン等)、ニトリル(例えばアセトニトリル、プロピオ
ニトリル等)等、またはこれらの混合物を用いることが
できる。中でもハロゲン化炭化水素、ニトリルもしくは
これらの混合物が好ましい。
【0033】本反応に用いる親電子型フッ素化剤の量は
特に限定されないが、理論的には、原料である5−アル
コキシベンゾアゼピン誘導体(2)に対して少なくとも
2等量が必要である。通常、フッ素化剤は3モル以上多
量に用いることが必要とされるが、フッ素化反応を酸の
存在下に行う場合は、好ましくは、更には2.0〜3.
0等量の範囲で選択することが好ましい。3.0モル以上
では、高価なフッ素化剤が多量に必要となり、経済性が
失われ、一方、2.0モル以下では目的の化合物が収率よ
く得られない。
【0034】5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体
(2)のフッ素化反応にN−フルオロピリジニウム塩を
用いる場合は、 酸の存在下にフッ素化を行うことが好
ましい。
【0035】本反応に使用する酸の種類としては、特に
限定はされない。例えば、好適な酸の例としてスルホン
酸類(メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等)や、
カルボン酸類(ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)を挙げる
ことができる。用いる酸の量は特に限定されないが、原
料である5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体(2)に
対して少なくとも等量以上が好ましく、更には1〜2.
0等量の範囲で選択することが好ましい。
【0036】本反応における反応温度は、0℃〜150
℃の範囲を適宜選択することができるが、反応を収率良
く、かつ効率的に進行させるためには30℃〜100℃
が好ましい。30℃未満では反応速度が遅く、100℃
を超えるとフッ素化剤の安定性や選択性が小さくなり、
経済性が失われる。
【0037】フッ素化反応後、4,4−ジフルオロベン
ゾアゼピンケタール誘導体(1)を得るための加溶媒分
解に用いる溶媒の種類は、プロトン性溶媒であれば特に
限定されず、例えば、水、アルコール類(メタノール、
エタノール等)、スルホン酸類(メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等)や、カルボン酸類(ギ酸、酢酸、
プロピオン酸等)を挙げることができる。加溶媒分解に
用いる溶媒の使用量は特に限定されないが、原料である
5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体(2)に対して少
なくとも等量以上が好ましい。
【0038】4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケター
ル誘導体(1)は、加溶媒分解後に反応液を水中にあ
け、通常の抽出操作を行って得られる、粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィーによって精製することによって単
離できる。
【0039】一般式(4)で示される4,4−ジフルオ
ロベンゾアゼピン−5−オン誘導体は、4,4−ジフル
オロベンゾアゼピンケタール誘導体(1)を、無溶媒も
しくは溶媒の存在下に、(1)に対して少なくとも1等
量以上の水で加水分解することにより容易に得られる。
本加水分解反応に使用できる溶媒の種類は特に限定さ
れないが、好ましくは、4,4−ジフルオロベンゾアゼ
ピンケタール誘導体(1)を溶解することのできる溶媒
が良く、更に好ましくは(1)を溶解することのできる
水溶性の溶媒が良い。一方、4,4−ジフルオロベンゾ
アゼピン−5−オン誘導体(4)は、一般式(2)で表
される5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体を、酸の存
在下に2.0等量ないし3.0当量のNーフルオロピリ
ジニウム塩でフッ素化した後、4,4−ジフルオロベン
ゾアゼピンケタ−ル誘導体(1)を単離することなく、
反応系内に水を加えて直接加水分解することによっても
得ることができる。
【0040】本加水分解反応における反応温度は、室温
〜150℃の範囲で選択することができるが、より好ま
しくは60℃〜100℃の範囲である。
【0041】以下、本反応を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0042】
【実施例】実施例1 窒素雰囲気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼ
ンスルフォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(2a)1.64g(5.0mmol)の
1,2−ジクロロエタン10ml溶液に、N−フルオロ
ピリジニウムトリフラート(3a)3.71g(15.0mm
ol)を加え、撹拌しながら16時間、80℃で加熱して
フッ素化した後、反応液に水1.35mlとアセトン
1.35mlの混合液を加え、さらに6時間加熱還流を
行った。反応液をクロロホルム20mlで希釈し、有機
層を水20mlで2回水洗した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、無水硫酸マグネシウムをろ別除
去し、溶媒を留去して得られる粗成生物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン:クロロ
ホルム:アセトニトリルの混合溶媒(50:10:1)
による溶出液から、5−メトキシ−5−ヒドロキシ−
4,4−ジフルオロ−1−(4−メチルベンゼンスルフ
ォニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベン
ゾアゼピン(1a)を得た。1 H−nmr;(δppm in CDCl3、TMS) 1.50 (1H b
r ), 2.10 ( 1H m ), 2.50 ( 3H s ), 3.02 ( 1H m ),
3.22 ( 1H m), 3.30( 3H s ), 4.12 (1H m ), 7.16-7.
85 ( 8H)19 F−nmr;(δppm in CDCl3、CFCl3) -111.6 (1F
dmJ=254Hz), -113.4 (1FdmJ=254Hz)。
【0043】実施例2 窒素雰囲気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼ
ンスルフォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(2a)1.64g(5mmol)の1,
2−ジクロロエタン10ml溶液に、N−フルオロピリ
ジニウムトリフラート(3a)3.09g(12.5mmol)
と酢酸0.3g(5mmol)を加え、撹拌しながら16時
間、80℃で加熱してフッ素化した後、反応液をクロロ
ホルム20mlで希釈し、有機層を水20mlで2回水
洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
無水硫酸マグネシウムをろ別除去し、溶媒を留去して得
られる粗成生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、n−ヘキサン:クロロホルム:アセトニトリル
の混合溶媒(50:10:1)による溶出液から、5−
メトキシ−5−ヒドロキシ−4,4−ジフルオロ−1−
(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン(1a)を得
た。
【0044】実施例3 5−メトキシ−5−ヒドロキシ−4,4−ジフルオロ−
1−(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン(1a)
0.43g(1.1mmol)のアセトン1ml溶液に、水
0.1mlを加え、8時間加熱還流を行った。反応液を
水中にあけクロロホルムで抽出した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去して得られる粗成生物をト
ルエンで再結晶して、4,4−ジフルオロ−1−(4−
メチルベンゼンスルフォニル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5−オン(4a)
0.35g(収率:88.4%)を得た。1 H−nmr;(δppm in CDCl3、TMS) 2.40 ( 2H
m ), 2.42 ( 3H s ), 4.09 ( 2H m ), 7.20-7.59 ( 8
H)19 F−nmr;(δppm in CDCl3、CFCl3) -104.5 (2F
tJ=14.7Hz)。
【0045】実施例4 窒素雰囲気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼ
ンスルフォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(2a)1.64g(5mmol)の1,
2−ジクロロエタン10ml溶液に、N−フルオロピリ
ジニウムトリフラート(3a)4.94g(20.0mmol)
を加え、撹拌しながら16時間、80℃で加熱してフッ
素化した後、この反応液に、水1.35mlとアセトン
1.35mlの混合液を加え、同温度で40時間、加水
分解を行った。反応液をクロロホルム20mlで希釈
し、有機層を水20mlで2回水洗した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムをろ別除
去し、溶媒を留去して得られる粗生成物をトルエンで再
結晶して、4,4−ジフルオロ−1−(4−メチルベン
ゼンスルフォニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾアゼピン−5−オン(4a)1.11g
(収率:63.0%)を得た。
【0046】実施例5 窒素雰囲気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼ
ンスルフォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(2a)1.64g(5mmol)の1,
2−ジクロロエタン10ml溶液に、N−フルオロピリ
ジニウムトリフラート(3a)3.09g(12.5mmol)
と酢酸0.3g(5mmol)を加え、撹拌しながら16時
間、80℃で加熱してフッ素化した後、この反応液に、
水1.35mlとアセトン1.35mlの混合液を加
え、同温度で40時間、加水分解を行った。反応液をク
ロロホルム20mlで希釈し、有機層を水20mlで2
回水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水
硫酸マグネシウムをろ別除去し、溶媒を留去して得られ
る粗生成物をトルエンで再結晶して、4,4−ジフルオ
ロ−1−(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5
−オン(4a)1.14g(収率:65.0%)を得た。
【0047】実施例6 窒素雰囲気下、フッ素化剤としてN−フルオロピリジニ
ウムテトラフルオロボラート(3b)2.31g(12.5
mmol)、溶媒としてアセトニトリル10mlを使用した
以外は、実施例3と同様の操作を行い、4,4−ジフル
オロ−1−(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5
−オン(4a)1.08g(61.5%)を得た。
【0048】実施例7 テフロンコート製の反応器中、100℃で8時間加熱撹
拌してフッ素化した後、この反応液に、水1.35ml
とアセトン1.35mlの混合液を加え、100℃で更
に8時間加水分解を行った以外は、実施例3と同様の操
作を行い、4,4−ジフルオロ−1−(4−メチルベン
ゼンスルフォニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾアゼピン−5−オン(4a)1.15g
(65.5%)を得た。
【0049】比較例1 特開平8−231512に記載の方法に従い、窒素雰囲
気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼンスルフ
ォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−
5−オン(2a)213mg(0.64mmol)の1,2−ジ
クロロエタン6ml溶液に、N−フルオロピリジニウム
トリフラート(1a)480mg(1.94mmol)を加え、
80℃で16時間加熱撹拌した。反応液に水を加え、反
応液をクロロホルム20mlで希釈し、有機層を水20
mlで2回水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。無水硫酸マグネシウムをろ別除去し、溶媒を留去し
て得られる残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、n−ヘキサン:クロロホルム:アセトニト
リルの混合溶媒(50:10:1)の溶出液から、4,
4−ジフルオロ−1−(4−メチルベンゼンスルフォニ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(4a)66mg(29.4%)を得た。
【0050】比較例2 窒素雰囲気下、5−メトキシ−1−(4−メチルベンゼ
ンスルフォニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾア
ゼピン−5−オン(2a)1.64g(5mmol)の1,
2−ジクロロエタン10ml溶液に、N−フルオロピリ
ジニウムトリフラート(3a)3.70g(15.0mmol)
を加え、80℃で加熱撹拌しながら、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで反応を追跡し、4,4−ジフルオ
ロ−1−(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5
−オン(4a)のピークがそれ以上増加しなくなるまで
170時間、加熱反応を続けた。反応液をクロロホルム
20mlで希釈し、有機層を水20mlで2回水洗した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネ
シウムをろ別除去し、溶媒を留去して得られる粗成生物
をトルエンで再結晶して、4,4−ジフルオロ−1−
(4−メチルベンゼンスルフォニル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン−5−オン(4
a)0.79g(収率:45.1%)を得た。
【0051】
【発明の効果】2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
ベンゾアゼピン−5−オン誘導体から合成される5−ア
ルコキシベンゾアゼピン誘導体(2)を、親電子型フッ
素化剤でフッ素化した後、加溶媒分解することにより得
られる新規な4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケター
ル誘導体(1)を更に加水分解する本発明により、アル
ギニンバゾプレシン拮抗薬の原料として極めて重要な
4,4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体
(4)が、短時間の内に高収率で合成可能となった。本
発明によって、一般式(1)で示される4,4−ジフル
オロベンゾアゼピンケタール誘導体が、4,4−ジフル
オロベンゾアゼピン−5−オン誘導体(4)の原料とし
て有用であることが明らかとなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河田 恒佐 山口県下松市若宮町6−10 (72)発明者 荒井 昭治 山口県徳山市遠石3−8−52

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (ここで、R1はアルキル基であり、R2は水素原子、ア
    ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアシ
    ル基であり、R3はアミノ基の保護基であり、R4は水素
    原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルコキシ基、保護基で保護されたアミノ基ま
    たはアリール基を表わす)で表される新規な4,4−ジ
    フルオロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (ここで、R1はアルキル基であり、R3はアミノ基の保
    護基であり、R4は水素原子、ハロゲン原子、低級アル
    キル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、保護基
    で保護されたアミノ基またはアリール基を表わす)で表
    される5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体を親電子型
    フッ素化剤によりフッ素化し、加溶媒分解することを特
    徴とする、一般式(1) 【化3】 (ここで、R2は水素原子、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基またはアシル基であり、R1、R3
    よびR4は前記定義に同じ)で表される4,4−ジフル
    オロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 親電子型フッ素化剤が、N−フルオロピ
    リジニウム塩であることを特徴とする、請求項2に記載
    の4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 酸の存在下にフッ素化することを特徴と
    する請求項2または請求項3に記載の4,4−ジフルオ
    ロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 使用するフッ素化剤の量が2.0ないし
    3.0当量である、請求項2ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタ−
    ル誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(1) 【化4】 (ここで、R1はアルキル基であり、R2は水素原子、ア
    ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアシ
    ル基であり、R3はアミノ基の保護基であり、R4は水素
    原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルコキシ基、保護基で保護されたアミノ基ま
    たはアリール基を表わす)で表される4,4−ジフルオ
    ロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体を加水分解することを
    特徴とする、一般式(4) 【化5】 (ここで、R3、R4は前記定義に同じ)で表される4,
    4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 一般式(2) 【化6】 (ここで、R1はアルキル基であり、R3はアミノ基の保
    護基であり、R4は水素原子、ハロゲン原子、低級アル
    キル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、保護基
    で保護されたアミノ基またはアリール基を表わす)で表
    される5−アルコキシベンゾアゼピン誘導体を、酸の存
    在下に、フッ素化剤として2.0ないし3.0当量のN
    −フルオロピリジニウム塩によりフッ素化した後、加溶
    媒分解し、一般式(1) 【化7】 (ここで、R2は水素原子、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基またはアシル基であり、R1、R3
    よびR4は前記定義に同じ)で表される4,4−ジフル
    オロベンゾアゼピンケタ−ル誘導体とし、さらに、これ
    を単離することなく加水分解することを特徴とする一般
    式(4) 【化8】 (ここで、R3、R4は前記定義に同じ)で表される4,
    4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造
    方法。
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