JP2000210049A - 油脂被覆粉粒体及びその製造方法 - Google Patents

油脂被覆粉粒体及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮やかな色彩で均一に着色された油脂被覆粉
粒体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 平均粒径が100μm以上で且つ嵩比重
が0.3以上である芯材を、油脂の融点より5〜100
℃低い温度範囲下に撹拌混合機中で流動させながら、こ
の芯材に、着色剤を含有する融点40℃以上の溶融した
油脂を添加する油脂被覆粉粒体の製造方法及び着色され
た油脂被覆粉粒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、化粧品、浴
用剤等に用いる各種粉粒体に鮮やかな着色を施した油脂
被覆粉粒体に関するものである。さらには、特定の形状
の粉粒体を用いて特定の油脂と特定の混合方法を限定す
ることにより、粗大粒を形成することなく短時間で且つ
斑のない上記油脂被覆粉粒体を得る製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の表面に着色する方法とし
て、非水溶性色素を保持した可食性粉末を表面に付着さ
せる方法(特開昭63−304946公報)や、食用色
素とセラックと常温で液体の動植物油脂を主成分とする
コーティング剤を噴霧する方法(特開平3−66629
公報)がある。また、芯材の油脂被覆物を得る方法に
は、溶融した油脂に芯材を加えて均一に混合後、冷却固
化させて粉砕する方法、あるいは溶融したままスプレー
クーリングする方法、微粉化した油脂を物理的な手法で
芯材表面に付着させる方法等が挙げられる。しかしこれ
らの技術では、得られる粉末に鮮やかな色彩を付与しよ
うとした場合大きな欠点を有していた。例えば、特開昭
63−304946号公報の発明では、粉末の付着力に
限界があり、すぐ表面から剥がれてしまう。また特開平
3−66629号公報では、常温で固体の油脂を用いる
ことができない。一方、着色された油脂を用いて前述し
た方法で油脂被覆した場合、冷却後粉砕する方法では、
粉砕時に粒子表面が削られるため、粒子表面が白っぽく
なってしまい鮮やかな色が消えてしまう。スプレークー
リング法では、スプレーに長時間を要するため生産効率
が悪い上、溶融した高温の油脂の中に色素が長時間保持
され、温度による色素の退色や香料の飛散といった基本
的な問題があった。更にこの方法には、油脂中に芯材を
分散させることが前提となるため、芯材含量を高めるこ
とには物理的な限界があり、実際に芯材含量を50重量
%以上にするのは至難の業である。これらの点について
は冷却固化による方法にも共通した欠点である。また、
微粉化した油脂を用いて被覆する方法についても、微粉
化によって油脂に着色した鮮やかな色が白色化し、被覆
後も鮮やかな色をだすことができず、未だ満足のいく着
色がなされた油脂被覆粉粒体は得られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鮮やかな色
彩で均一に着色され油脂で被覆された粉粒体を提供する
ことを目的とし、さらにはこの油脂被覆粉粒体を粗大粒
を形成させることなく高い生産効率で得る製造方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の平均粒
径及び嵩比重を有する粉粒体である芯材を特定の温度範
囲で撹拌混合機中で流動させながら、溶融した着色剤を
含有する被覆用油脂を添加すると、粗大粒を形成させる
ことなく短時間に鮮やかに着色された油脂被覆粉粒体が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本
発明の第1の発明は、平均粒径が100μm以上で且つ
嵩比重が0.3以上である粉粒体を芯材とし、この粉粒
体が着色剤を含有する融点40℃以上の油脂で被覆され
た油脂被覆粉粒体である。第2の発明は、平均粒径が1
00μm以上で且つ嵩比重が0.3以上の粉粒体である
芯材を油脂の融点より5〜100℃低い温度範囲下に撹
拌混合機中で流動させながら、この芯材に、着色剤を含
有する融点40℃以上の溶融した油脂を添加する油脂被
覆粉粒体の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において芯材となる粉粒体
は、平均粒径100μm以上で且つ嵩比重0.3以上で
ある必要があり、好ましくは平均粒径200μm〜3m
mで且つ嵩比重0.3以上の粉粒体である。この平均粒
径が100μmより小さい場合或いは、粒径が大きくて
も嵩比重が0.3未満の場合には、如何に粒子を高速に
流動させても粒子間に働く剪断力が弱いため、油脂を添
加したときに粗大粒となり、良好な油脂被覆粉粒体が得
られない。なお、嵩比重とは芯材の重量を芯材の体積で
除した値(g/cm3)である。また、本発明では平均
粒径が100μm未満で、嵩比重が0.3未満である芯
材でも、造粒等によって平均粒径と嵩比重を上記範囲に
調整すれば着色・着香が可能であり、その造粒には水溶
性造粒、油脂スプレー造粒の何れの方法を用いてもよ
い。さらにこの予備造粒において、水溶性の色素を用い
て着色された水溶性バインダーや、油溶性色素を用いて
着色された油脂を用いて実施することにより、その後の
着色処理の効果を更に高めることもできる。本発明にお
いて芯材の種類について特に制限はなく、食品、化粧
品、浴用剤等に通常使用される材料が全て使用可能であ
り、例えば、粉糖、グラニュー糖、乳糖、トレハロー
ス、キシリトール、食塩、クエン酸、脱脂粉乳、デキス
トリン、デンプン、小麦粉、米粉、大豆粉等がある。本
発明の油脂被覆粉粒体における芯材の含有量は、1〜9
9重量%まで製造可能であるが、特に70〜95重量%
以上の高含率のものが好ましい。
【0006】本発明に用いる撹拌混合機は、粒子同士が
接触し合いながら流動され、芯材同士間に掛かる剪断力
が大きいタイプの混合機であり、撹拌羽根で撹拌するタ
イプの高速撹拌混合機が最も適している。一般的な風圧
のみで粉体を流動させる流動層タイプの混合機では、芯
材粒子間に働く剪断力が弱く造粒が起こってしまう場合
が多いが、機内に撹拌羽根等を有しており、剪断力の掛
かる撹拌機能が付与されているタイプであれば利用でき
る。また、機内及び芯材温度を被覆材となる油脂の融点
より5〜100℃低い温度範囲、好ましくは10〜50
℃低い温度範囲に調温できる混合機が適している。芯材
温度及び機内温度と添加する油脂の融点との温度差が1
00℃を超えると、瞬時に油脂が凝固してしまい粗大な
造粒物が生成してしまう。逆に、温度差が5℃未満でも
油脂被膜が軟化して粒子同士が付着して粗大な造粒物が
生成してしまう。以上のことから、添加される油脂から
供給される熱量と同じ量の熱量を廃熱できる混合機がよ
り適している。この廃熱機能が高い場合には、短時間に
大量の油脂を添加することが可能となるため、色素が高
温に晒される時間をスプレーする場合と比べて大幅に短
縮することができ、効率の高い製造が可能となる。しか
し製造機に関しては、芯材が造粒を起こさないだけの剪
断力と、均一コーティングに十分な粒子同士の接触が起
こる混合機であれば、なんら上記混合機に限定されるも
のではない。
【0007】本発明に用いる着色剤は、食品、化粧品、
浴用剤等に使えるもので、溶融した油脂に均一に分散す
る或いは溶融するものであれば全て使用可能であり、着
色剤として例えばアナトー色素、クチナシ色素、パプリ
カ色素、紅花色素、ウコン色素、紅コウジ色素、カラメ
ル色素等の天然色素、βカロチン、バターイエロー、食
用オレンジ色素、食用赤色色素、食用緑色色素、食用青
色色素、食用黄色色素の合成色素等があり、これらを1
種または2種以上混合して用いることができる。その使
用量は、油脂に対して0.01〜10重量%の範囲で用
途により適宜定める。
【0008】本発明に用いる融点40℃以上の油脂は芯
材に付着して被膜を形成するものであり、、例えば、天
然に得られる牛脂や豚脂、魚油等といった動物性油脂、
パーム油脂、ヤシ油、ナタネ油、大豆油、綿実油等の植
物性油脂、およびこれらの油脂の硬化油であり、ほかに
脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライド、しょ
糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル等の脂溶性乳化剤、
トコフェロール等の脂溶性ビタミン類、リン脂質、糖脂
質等の複合脂質、脂肪酸、アルコール類、ワックス類、
ステロール類、炭化水素等から1種類又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。油脂は精製や脱臭、硬
化、エステル交換といった油脂加工をおこなっても差し
支えないが、上記の油脂のうちで硬化油が好ましく使用
できる。融点40℃未満の油脂では、常温で軟化して良
好な被膜が形成されず所定の油脂被覆粉粒体が得難い。
本発明の油脂被覆粉粒体には、さらに香料を配合するこ
とが可能であり、香料として例えばレモンフレーバー、
オレンジフレーバー、グレープフレーバー、グレープフ
ルーツフレーバー、アップルフレーバー、メロンフレー
バー、イチゴフレーバー、バニラフレーバー、ペパーミ
ントフレーバー、ハーブフレーバー、カカオフレーバ
ー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、アロエフレ
ーバー等がある。特に香料は着色した色のイメージに合
わせて、黄色に対してレモンフレーバー、緑色に対して
メロンフレーバー等のようにすると、油脂被覆粉粒体の
商品価値をさらに高めることができる。さらにまた、本
発明の油脂被覆粉粒体には、ビタミン類、ミネラル類、
天然エキス類、抗酸化剤、殺菌剤等を添加することもで
きる。
【0009】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。以下%は重量%を示す。 実施例1 表1に示す物性の精製塩640gに、βカロチン(30
倍希釈品:デュポン製)5%、油溶性レモンフレーバー
(レモンオイル:理研香料工業(株)製)5%添加した
溶融菜種硬化油(融点65℃)160gを、高速撹拌混
合機(バーチカルグラニュレーター:パウレック製)を
用い、回転数500rpmで、芯材及び機内温度を40
℃に調温しながら、流動している芯材に液状のまま1分
間で添加し、着色・着香された精製塩の油脂被覆粉粒体
795gを得た。得られた油脂被覆粉粒体の製品状態に
ついて、5人のパネラーが色むらや粗大粒の有無を肉眼
で観察して評価した。なお、嵩比重は芯材(精製塩)を
容量100mlのメスシリンダーに採り、その重さを計
って求めた。以上の結果を表1に示した。
【0010】実施例2 実施例1において油溶性レモンフレーバー(レモンオイ
ル:理研香料工業(株)製)5%を添加しない溶融菜種
硬化油(融点65℃)を用いた以外は実施例1と同様に
して、着色された精製塩の油脂被覆粉粒体790gを得
た。
【0011】実施例3 表1に示す物性のグラニュー糖640gに、緑色色素
(OSネオグリーン:(株)アイゼン製)5%、油溶性
メロンフレーバー(メロンオイル:理研香料工業
(株))5%添加した溶融菜種硬化油(融点65℃)1
60gを、高速撹拌混合機(バーチカルグラニュレータ
ー:パウレック製)を用い、回転数500rpmで、芯
材及び機内温度を45℃に調温しながら、流動している
芯材に液状のまま1分間で添加し、着色・着香されたグ
ラニュー糖の油脂被覆粉粒体795gを得た。
【0012】実施例4 表1に示す物性のクエン酸900gに、オレンジ゛色素
(パプリカオレンジ:三栄源FFI(株)製)5%、油溶
性オレンジフレーバー5%添加した溶融菜種硬化油(融
点65℃)100gを、高速撹拌混合機(オーエムダイ
ザー:奈良機械(株)製)を用い、回転数1000rp
mで、芯材及び機内温度を40℃に調温しながら、流動
している芯材に液状のまま1分間で添加し、着色・着香
されたクエン酸の油脂被覆粉粒体990gを得た。
【0013】実施例5 表1に示す物性の粉糖630gに、βカロチン5%、油
溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化油(融
点65℃)70gを、高速撹拌混合機(バーチカルグラ
ニュレーター:パウレック製)を用い、回転数500r
pmで、芯材及び機内温度を50℃に調温しながら、流
動している芯材に液状のままスプレーして、着色・着香
された粉糖の油脂造粒物690gを得た。得られた粉糖
造粒物640gに、βカロチン5%、油溶性レモンフレ
ーバー5%添加した溶融ワックス(融点80℃)160
gを、高速撹拌混合機(オーエムダイザー:奈良機械
(株)製)を用いて機内温度を35℃、回転数1000
rpmで処理し、流動している芯材に液状のまま1分間
で添加し、着色・着香された粉糖の油脂被覆粉粒体79
0gを得た。
【0014】実施例6 表1に示す物性のデキストリン475gに、水溶性着色
料(紅麹色素)5%、水溶性イチゴフレーバー5%添加
した、5%プルラン水溶液50mlを、高速撹拌混合機
(オーエムダイザー:奈良機械(株)製)を用い、回転
数1000rpmで、芯材及び機内温度を40℃に調温
しながら、流動している芯材に液状のままスプレーし、
着色・着香されたデキストリンの着色・着香造粒物48
5gを得た。得られた造粒物440gに、油溶性着色料
(レッド)5%、油溶性イチゴフレーバー5%添加した
溶融牛脂硬化油(融点55℃)60gを、高速撹拌混合
機(オーエムダイザー:奈良機械(株)製)を用いて機
内温度を40℃、回転数1000rpmで処理し、流動
している芯材に液状のまま1分間で添加し、水溶性及び
油溶性の着色料、香料で着色・着香されたデキストリン
の油脂被覆粉粒体795gを得た。
【0015】比較例1 表1に示す物性の粉糖400gに、βカロチン5%、油
溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化油(融
点65℃)100gを、高速撹拌混合機(バーチカルグ
ラニュレーター:パウレック製)を用い、回転数500
rpmで、芯材及び機内温度を40℃に調温しながら、
流動している芯材に液状のまま1分間で添加し、着色・
着香された粉糖の油脂被覆物495gを得た。
【0016】比較例2 表1に示す物性のパインフロー(デキストリン:松谷化
学工業(株)製)160gに、βカロチン5%、油溶性
レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化油(融点6
5℃)40gを、高速撹拌混合機(バーチカルグラニュ
レーター:パウレック製)を用い、回転数500rpm
で、芯材及び機内温度を40℃に調温しながら、流動し
ている芯材に液状のまま1分間で添加し、着色・着香さ
れたパインフローの油脂被覆物195gを得た。
【0017】比較例3 表1に示す物性のデキストリン450gに、βカロチン
5%、油溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬
化油(融点65℃)50gを、高速撹拌混合機(バーチ
カルグラニュレーター:パウレック製)を用い、回転数
500rpmで、芯材及び機内温度を40℃に調温しな
がら、、流動している芯材に液状のまま1分間で添加
し、着色・着香されたデキストリンの油脂被覆物490
gを得た。表1に実施例1〜6および比較例1〜3の結
果をまとめて示した。表1の結果から、実施例は全て良
好な製品が得られるが、比較例1及び3は芯材の平均粒
径が、また比較例2は嵩比重がそれぞれ本発明からはず
れているので良好な製品が得られれないことがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】実施例7 実施例4で用いたクエン酸400gに、βカロチン5
%、油溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化
油(融点65℃)100gを、撹拌流動層混合機(スパ
イラルフロー:フロイント産業(株)製)を用い、回転
数500rpmで、芯材及び機内温度を40℃に調温し
ながら、風量3リッター/minで流動させた芯材に液
状のまま1分間で添加し、着色・着香されたクエン酸の
油脂被覆粉粒体495gを得た。
【0020】比較例4 実施例4で用いたクエン酸400gに、βカロチン5
%、油溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化
油(融点65℃)100gを、流動層混合機(フローコ
ーターmini:フロイント産業(株)製)で、芯材及
び機内温度を40℃に調温しながら、風量3リッター/
minで流動させた芯材に液状のまま1分間で添加し、
着色・着香されたクエン酸の油脂被覆物490gを得
た。
【0021】比較例5 実施例1で用いた精製塩400gに、βカロチン5%、
油溶性レモンフレーバー5%添加した溶融菜種硬化油
(融点65℃)100gを、高速撹拌混合機(オーエム
ダイザー:奈良機械製作所製)を用いて回転数1000
rpmで処理し、芯材及び機内温度を62℃に調温しな
がら、流動している芯材に液状のまま1分間で添加し、
着色・着香された精製塩の油脂造粒物490gを得た。
【0022】比較例6 実施例1で用いた精製塩400gに、βカロチン5%、
油溶性レモンフレーバー5%添加した溶融フィトステロ
ール(融点135℃)100gを、高速撹拌混合機(オ
ーエムダイザー:奈良機械製作所製)を用いて回転数1
000rpmで処理し、芯材及び機内温度を10℃に調
温しながら、流動している芯材に液状のまま1分間で添
加し、着色・着香された精製塩の油脂造粒物490gを
得た。表2に実施例7および比較例4〜6の結果をまと
めて示した。表2の結果から、実施例7では良好な製品
が得られるが、比較例4は攪拌羽根のない流動層造粒機
を使用しているので、また比較例5及び6は製造時の温
度範囲がはずれているので良好な製品が得られれないこ
とがわかる。
【0023】
【表2】
【0024】実施例8 実施例1及び4で得た着色された油脂被覆粉粒体につい
て、着色状態を比色計(CM−S7W:ミノルタ(株)
製;シャーレ径30mm、SCE)で測定し評価した。
さらに、実施例1及び4と同じ芯材を用いて、下記比較
例7〜10の方法で得た着色油脂被覆物についても同様
に行った。それらの結果を表3に示した。
【0025】比較例7 実施例1で用いた精製塩500gに、βカロチン5%添
加した溶融菜種硬化油(融点65℃)500gを加えて
均一に撹拌混合した後、0℃で冷却固化させた。これを
粉砕器(パワーミル:(株)ダルトン製)を用いて粉砕
して、黄色に着色された精製塩の油脂被覆物990gを
得た。
【0026】比較例8 βカロチン5%添加した溶融菜種硬化油(融点65℃)
500gを均一に撹拌混合した後、0℃で冷却固化させ
た。これを粉砕器(パワーミル:(株)ダルトン製)を
用いて粗粉砕し、更に微粉砕機(ジェットミル:日本ニ
ューマチック(株)製)で平均粒径20μm以下に粉砕
した。得られた着色油脂微粉末100gと実施例1で用
いた精製塩500gを高速撹拌混合機(オーエムダイザ
ー:奈良機械製作所製)を用いて回転数1000rpm
で10分間処理することにより黄色に着色された精製塩
の油脂被覆物595gを得た。
【0027】比較例9 実施例4で用いたクエン酸500gに、オレンジ゛色素
(パプリカオレンジ:三栄源FFI(株)製)5%添加し
た溶融菜種硬化油(融点65℃)500gを加えて均一
に撹拌混合した後、0℃で冷却固化させた。これを粉砕
器(パワーミル:(株)ダルトン製)を用いて粉砕し
て、オレンジ色に着色されたクエン酸の油脂被覆物99
0gを得た。
【0028】比較例10 オレンジ゛色素(パプリカオレンジ:三栄源FFI(株)
製)5%添加した溶融菜種硬化油(融点65℃)500
gを均一に撹拌混合した後、0℃で冷却固化させた。こ
れを粉砕器(パワーミル:(株)ダルトン製)を用いて
粗粉砕し、更に微粉砕機(ジェットミル:日本ニューマ
チック(株)製)で平均粒径20μm以下に粉砕した。
得られた着色油脂微粉末100gと実施例4で用いたク
エン酸500gを高速撹拌混合機(オーエムダイザー:
奈良機械製作所製)を用いて回転数1000rpmで1
5分間処理することによりオレンジ色に着色されたクエ
ン酸の油脂被覆物595gを得た。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果から、実施例1は比較例7、8
に較べて黄色に関係するb値が大きいので鮮やかな黄色
を示していることがわかる。また、実施例4は比較例
9、10に較べて赤色と黄色に関係するa値とb値が共
に大きいので鮮やかなオレンジ色を示していることがわ
かる。さらにL値については比較例のほうがいずれも数
値が大きいので色が薄く白っぽいことがわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、鮮やかな色彩で均一に
着色された油脂被覆粉粒体を得ることができ、さらにこ
の油脂被覆粉粒体を粗大粒を形成させることなく高い生
産効率で製造方法するとができる。本発明の着色された
油脂被覆粉粒体は食品、化粧品、浴用剤等の分野に広く
利用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が100μm以上で且つ嵩比重が
    0.3以上である粉粒体を芯材とし、該粉粒体が着色剤
    を含有する融点40℃以上の油脂で被覆された油脂被覆
    粉粒体。
  2. 【請求項2】平均粒径が100μm以上で且つ嵩比重が
    0.3以上の粉粒体である芯材を油脂の融点より5〜1
    00℃低い温度範囲下に撹拌混合機中で流動させなが
    ら、この芯材に着色剤を含有する融点40℃以上の溶融
    した油脂を添加する油脂被覆粉粒体の製造方法。
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