JP2000209336A - 電話網におけるデ―タ通信品質測定システム - Google Patents

電話網におけるデ―タ通信品質測定システム

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JP2000209336A
JP2000209336A JP11011653A JP1165399A JP2000209336A JP 2000209336 A JP2000209336 A JP 2000209336A JP 11011653 A JP11011653 A JP 11011653A JP 1165399 A JP1165399 A JP 1165399A JP 2000209336 A JP2000209336 A JP 2000209336A
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communication
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JP11011653A
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Hisao Terasawa
久雄 寺澤
Hiroshi Yamashita
博史 山下
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
Katsuya Mizushima
勝也 水島
Naoki Yokoyama
直樹 横山
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Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話網の通話回線におけるデータ通信品質を
定量的に把握する。 【解決手段】 電話網11を介して一対の測定器13
a、13b相互間に通話回線を形成した状態で一対の測
定器相互間でデータ通信を行うことによって、形成され
た通話回線に対するデータ通信品質の評価を行う。具体
的には、各測定器は、テストデータメモリ21に記憶し
ているテストデータを読出して、データ通信プロトコル
を有したデータ通信処理部20を介して、相手側の測定
器へ送出するシーケンス制御手段22と、相手側の測定
器から受信したテストデータと自己のテストデータメモ
リに記憶されたテストデータとを比較することによっ
て、受信したテストデータの誤りを定量的に測定するデ
ータ誤り測定手段27と、相手側の測定器からのテスト
データの受信開始時刻から受信終了時刻までの通信所要
時間を測定する通信時間測定手段28とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換機が組込まれ
た電話網において、この電話網に接続された例えば、パ
ーソナルコンピユータ等の情報処理端末相互間に形成さ
れる通話回線に対するデータ通信品質の評価を行う電話
網におけるデータ通信品質測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多数の交換機が組込まれた公衆電話網や
例えば一つの交換機が組込まれた構内電話網等の電話網
を新規に構築したり、新規の交換機を電話網に組込んだ
場合は、この電話網が正常に動作することを確認した
り、また、稼働後において維持管理のために、各種の試
験を実施する。
【0003】電話網の評価方法の一つとして、この電話
網に接続された一対の電話端末相互間に通話回線を形成
した状態で、この電話端末相互間で各種の試験信号を送
受信して、電話端末相互間に形成された該当通話回線の
通話品質を評価する手法が実用化されている。
【0004】しかし、電話網には、上述した一般の加入
者電話端末の他にパーソナルコンピユータ等の情報処理
端末が接続される。そして、情報処理端末相互間で電子
メールを含む各種の情報交換を実施する。したがって、
電話網が正常に動作することの確認試験は、一対の情報
処理端末を電話網に接続し、情報処理端末相互間に通話
回線を形成した状態で、情報処理端末相互間で、テスト
データを送受信して、互いに受信したテストデータを例
えばプリンタ等にて印字出力し、試験担当者が評価する
手法が採用されている。
【0005】図9は電話網におけるデータ通信品質の評
価手法を示す図である。
【0006】例えば、公衆電話網1に対して、2台の情
報処理端末2a、2bがモデム3a、3bを介して接続
されている。一方の情報処理端末2aからモデム3a、
公衆電話網1を、介して、他方の情報処理端末2bへテ
ストデータを送信して、着信側の情報処理端末2bで受
信したテストデータを印字出力して、試験担当者が送信
側で送信した元のテストデータとを目視で比較してい
た。
【0007】次に、情報処理端末2bからテストデータ
を情報処理端末2aへ送信して同等の試験を実施する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように、受信したテストデータと送信元のテストデ
ータとを試験担当者が比較するデータ通信品質の評価手
法においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
【0009】すなわち、受信したテストデータにデータ
誤りが存在するか否か、またそのデータ誤りの発生程度
の評価は印字出力されたデータに対する試験担当者の目
視に頼っているので、試験担当者の個人差が入り、客観
的にかつ定量的に評価できない。また、データ誤りの数
を試験担当者が手作業で数えると、試験担当者の負担が
大幅に増大する。
【0010】また、この公衆電話網1に接続された情報
処理端末2a、2b相互間でデータ通信を実施するため
に、各情報処理端末2a、2bには、データ通信プロト
コルを有したデータ通信処理部が組込まれている。この
データ通信プロトコルは、情報処理端末2a、2b相互
間でデータ通信を円滑に実施するために、種々の機能を
有している。
【0011】具体的には、電話網内に形成された通話回
線が不良の場合は、データが正常に送信できない場合が
ある。この場合、着信側の情報処理端末2bに組込まれ
たデータ通信プロトコルは、発信側の情報処理端末2a
に対して、データの再送要求を送出する。発信側の情報
処理端末2aは、着信側から再送要求を受領すると、同
一テストデータを再送する。
【0012】しかし、試験担当者にとっては、着信側の
情報処理端末2bから印字出力される受信されたテスト
データを見る限りにおいては、この受信したテストデー
タが1回目の送信で受信されたのか、2回以上再送を試
みた結果のテストデータであるのかの区別がつかない問
題がある。この再送がなくて1回で送信されたか、再送
が発生したか、さらにその再送回数等の情報は、情報処
理端末2a、2b相互間に形成された公衆電話網1の通
話回線の通信品質を評価する上で非常に重要な項目であ
る。
【0013】さらに、各情報処理端末2a,2bに組込
まれたデータ通信プロトコルには、その使用目的やデー
タ伝送速度に応じて種々の種類がある。例えば、送信デ
ータを1ブロック毎に確認を取りながら送信するXMO
DEMプロトコル、複数のパケットを未確認のまま送信
することにより送信効率を向上させたB Plusプロ
トコルやHDLCプロトコル、送信データの誤り検出や
再送を行わない無手順通信等が実際に用いられている。
【0014】よって、たとえ同一のデータを送信したと
しても、両者間に形成される通話回線上を伝送される信
号、情報の速度及びフォーマットは使用されているデー
タ通信プロトコルによってそれぞれ大きく異なる。した
がって、これらの信号や情報が指定された速度で、形成
された通話回線内を正しく送信されることを確認する必
要がある。
【0015】さらに、言い方を変えると、電話網に形成
される通話回線は、使用されるデータ通信プロトコル毎
に、異なるデータ通信品質を有する。
【0016】しかし、図9に示す手法においては、送信
されたデータがどのような手順を経て伝送されてきたの
かを、試験担当者は知る術がない。よって、一方の情報
処理端末から出力されたデータを効率的に他方の情報処
理端末へ伝送(転送)する通話回線の品質をより高い精
度で評価できない問題が生じる。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、電話網に接続された一対の測定器に対し
て、テストデータを記憶するテストデータメモリを設
け、指定されたデータ通信プロトコルを用いて受信され
たテストデータと記憶された元のテストデータとを自動
比較することによって、送信されたデータの誤りを客観
的にかつ定量的に測定でき、両者間に形成された電話網
の通話回線におけるデータ通信品質を定量的に把握でき
る電話網におけるデータ通信品質システムを提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の電話網におけるデータ通信品質測定システム
は、交換機が組込まれた電話網に一対の測定器を接続し
て、電話網を介して一対の測定器相互間に通話回線を形
成した状態で一対の測定器相互間でデータ通信を行うこ
とによって、形成された通話回線に対するデータ通信品
質の評価を行う。
【0019】そして、各測定器に対して、通話回線を介
して互いに相手側の測定器との間でデータ通信を行うた
めのデータ通信プロトコルを有したデータ通信処理部
と、相手側の測定器と同一のテストデータを記憶するテ
ストデータメモリと、このテストデータメモリに記憶し
ているテストデータを読出して、データ通信処理部を介
して、相手側の測定器へ送出するシーケンス制御手段
と、データ通信処理部を介して相手側の測定器から受信
したテストデータと自己のテストデータメモリに記憶さ
れたテストデータとを比較することによって、受信した
テストデータの誤りを定量的に測定するデータ誤り測定
手段と、相手側の測定器からのテストデータの受信開始
時刻から受信終了時刻までの通信所要時間を測定する通
信時間測定手段とを備えている。
【0020】このように構成された電話網におけるデー
タ通信品質測定システムにおいては、両方の測定器に対
して、同一のテストデータメモリが形成されている。し
たがって、着信側の測定器は、受信したテストデータと
記憶されているテストデータとを比較することによっ
て、受信したテストデータのデータ誤りを定量的に把握
可能である。
【0021】また、一方の測定器から他方の測定器へ送
信されるテストデータの通信所要時間が自動測定され
る。したがって、この通信所要時間に基づいて両者間に
形成された通話回線のデータ通信品質を評価できる。
【0022】また、別の発明のデータ通信品質測定シス
テムにおいては、各測定器に対して、通話回線を介して
互いに相手側の測定器との間でデータ通信を行うための
互いに異なるデータ通信プロトコルを有した複数のデー
タ通信処理部と、この複数のデータ通信処理部のうちの
指定された一つのデータ通信処理部を選択する通信プロ
トコル選択手段と、相手側の測定器と同一のテストデー
タを記憶するテストデータメモリと、このテストデータ
メモリに記憶しているテストデータを読出して、通信プ
ロトコル選択手段にて選択されたデータ通信処理部を介
して、相手側の測定器へ送出するシーケンス制御手段
と、選択されたデータ通信処理部を介して相手側の測定
器から受信したテストデータと自己のテストデータメモ
リに記憶されたテストデータとを比較することによっ
て、受信したテストデータの誤りを定量的に測定するデ
ータ誤り測定手段と、相手側の測定器からのテストデー
タの受信開始時刻から受信終了時刻までの通信所要時間
を測定する通信時間測定手段とを備えている。
【0023】このように構成されたデータ通信品質測定
システムにおいては、各測定器内には、互いに異なるデ
ータ通信プロトコルを有した複数のデータ通信処理部が
設けられている。したがって、各データ通信プロトコル
毎に、通話回線の例えばデータ誤りや、通信所要時間を
求めることができる。
【0024】さらに別の発明においては、上述した発明
のデータ通信品質測定システムにおける各測定器に対し
て、一対の測定器相互間に形成された通話回線の不良に
起因して、データ通信処理部が実施するテストデータの
再送付の回数を測定する再送回数測定手段を備えてい
る。
【0025】このように構成された電話網におけるデー
タ通信品質測定システムにおいては、一方の測定器から
他方の測定器へテストデータが送信される過程におい
て、再送が発生した場合は、その再送回数が測定され
る。したがって、この再送回数に基づいて一対の測定器
相互間に形成された通話回線のデータ通信品質を評価で
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施形態に係わる電話
網におけるデータ通信品質測定システムの概略構成を示
すブロック図である。
【0028】例えば公衆電話網等の多数の交換機が組込
まれた電話網11に対して、1台の測定計画装置12及
び2台の測定器13a、13bが接続されている。
【0029】例えば、ホストコンピユータからなる測定
計画装置12は、図示するように、表示部14と、キー
ボード等の操作部15と、蓄積部16と、測定条件設定
部17と、モデム18とからなる。そして、この測定計
画装置12は、電話網11を介して、各測定器13a、
13bに対して使用するデータ通信プロトコルを含む詳
細な測定条件を指示する。
【0030】また、測定計画装置12は、各測定器13
a、13bで測定された通話回線のデータ誤り(誤りブ
ロック数、総誤り総数)、通信所要時間(データ送信所
要時間、データ受信所要時間)、再送回数、再送要求回
数等の測定結果を収集して、測定器13a,13b相互
間に形成された通話回線のデータ通信品質を解析して、
その解析結果を表示部14に表示出力する。
【0031】一対の測定器13a、13bは、同一構成
であり、測定計画装置12と同様に一種の情報処理装置
で構成されている。すなわち、各測定器13a、13b
内には、モデム19、データ通信処理群20、テストデ
ータメモリ21,シーケンス制御部22,品質測定部2
3,測定条件設定部24、時計回路25、測定結果送出
部26が収納されている。
【0032】データ通信処理群20は、複数のデータ通
信処理部で構成されている。この実施形態システムにお
いては、データ通信処理群20はそれぞれ独立した4個
のデータ通信処理部20a,20b,20c,20dで
構成されている。各データ通信処理部20a,20b,
20c,20dは、自己内部に記憶保持している固有の
データ通信プロトコルに従って、モデム19及び電話網
11内に形成された通話回線を介して相手側の測定器1
3b、13aとの間でデータ通信を行う機能を有する。
【0033】データ通信処理部20aは、図2のシーケ
ンス図に示すように、送信データを複数のブロックに分
割して、1ブロック毎に確認を取りながらブロック単位
で相手側へ送信するXMODEM通信プロトコルに従っ
て、データ通信を実施する。
【0034】また、データ通信処理部20bは、図3の
シーケンス図に示すように、送信データを複数のパケッ
トに分割し、各パケットを最大2個まで未確認で相手側
へ送信するB Plus通信プロトコルに従って、デー
タ通信を実施する。
【0035】データ通信処理部20cは、図4のシーケ
ンス図に示すように、送信データをバイト単位に無手順
で相手側へ送信するデータ通信を実施する。
【0036】さらに、データ通信処理部20dは、図5
のシーケンス図に示すように、送信データを複数のパケ
ットに分割し、各パケットを2個以上未確認で相手側へ
送信するHDLC通信プロトコルに従って、データ通信
を実施する。
【0037】測定条件設定部24は、モデム19を介し
て測定計画解析部12から受信した使用データ通信プロ
トコル及び測定条件をシーケンス制御部22へ設定す
る。さらに、測定条件設定部24は、受信した使用デー
タ通信プロトコルに対応する一つのデータ通信処理部2
0a,20b,20c,20dをデータ通信処理群20
内から選択して、稼働状態に維持する。
【0038】テストデータメモリ21内には相手側へ送
信するテストデータが記憶されている。このテストデー
タは、例えば疑似ランダム信号パターンで構成されてい
る。この実施形態システムにおいては、1Mバイト分の
テストデータが記憶されている。
【0039】シーケンス制御部22は、テストデータメ
モリ21から読出したテストデータを測定条件設定部2
4より設定された試験条件に従った所定の試験シーケン
スに従って先に選択指定されている一つのデータ通信処
理部20a〜20dに渡して、相手側(着信側)の測定
器13b、13aへ送信する。また、シーケンス制御部
22は、相手側の測定器13b、13aから送信されて
きたテストデータを前記選択設定されている一つのデー
タ通信処理部20a〜20dを介して受信して、品質測
定部23へ渡す。
【0040】前述した図2から図5に示すシーケンス図
は、シーケンス制御部22がそれぞれのデータ通信プロ
トコルを用いてデータ通信品質測定のためにテストデー
タを送受信した場合を示す。それぞれ図示するように、
発信側の測定器13aから先にテストデータを一括又は
分割して着信側の測定器13bへ送信する。その後、着
信側の測定器13bから同一のテストデータを一括又は
分割して発信側の測定器13aへ送信する。そのテスト
データの送受信の過程でそれぞれのデータ通信プロトコ
ルに対応した各種の制御信号が両者の間で送受信され
る。
【0041】さらに、それぞれ図示するように、シーケ
ンス制御部22は、必要に応じて、テストデータの送信
時又はテストデータの受信時に、時計回路25から読出
した現在時刻を示すタイムスタンプを品質測定部23の
データメモり30に記憶保持する。
【0042】品質測定部23は、先に測定条件設定部2
4で選択指定された一つのデータ通信処理部20a〜2
0dを介して相手側(発信側)の測定器13a、13b
から受信したテストデータ及び自己側が付したタイムス
タンプを含む各種の情報に基づいて、現在、相手側(発
信側)の測定器13a、13bとの間に形成されている
測定対象の通話回線のデータ通信品質を測定する。
【0043】測定結果送出部26は、品質測定部23で
得られた各測定結果をモデム19及び電話網11を介し
て測定計画装置12へ送信する。
【0044】品質測定部23内には、データ誤り測定部
27、通信時間測定部28、再送回数測定部29の他
に、受信したデータ、各種制御信号を、送信、受信時刻
を示すタイムスタンプと共に時系列的に記憶保持するデ
ータメモリ31が設けられている。
【0045】データ誤り測定部27は、選択指定された
一つのデータ通信処理部20a〜20dを介して相手側
の測定器13a、13bから受信したテストデータと自
己のテストデータメモリ21に記憶されたテストデータ
とを比較することによって、受信したテストデータの誤
りを定量的に測定する。
【0046】通信時間測定部28は、自己側から相手側
へ送信するテストデータの送信開始時刻tSSから送信終
了時刻tSEまでの送信所要時間TS、及び相手側からの
テストデータの受信開始時刻tRSから受信終了時刻tRE
までの受信所要時間TRを測定する。
【0047】再送回数測定部29は、測定器13a、1
3b相互間に形成された電話網11内の通話回線の不良
に起因して、測定器13a、13bの各データ通信処理
部20a,20b,20dが実施するテストデータの再
送付の回数NS を測定する。
【0048】図6は、電話網11を介して測定器13
a、13b相互間で各シーケンス制御部22が実施する
データ通信品質測定を含む通話回線に対する一連の試験
動作を示すシーケンス図である。なお、図6において
は、便宜的に測定器13aから試験を開始する。すなわ
ち、測定器13aを発信側とし、測定器13bを着信側
とする。
【0049】測定器13aにて、オフフック操作する
と、電話網11の交換機からDT信号が返信される。そ
して、着信側の測定器13bの電話番号をダイヤルする
と、着信側の測定器13bへ呼出信号が送信されると共
に、発信側の測定器13aへ電話網11の交換機からR
BT信号が返信される。着信側の測定器13bがオフフ
ックすると、一対の測定器13a、13b相互間に通話
回線が形成される。
【0050】通話回線が形成されると、パスチェック試
験32,伝送品質測定33,データ通信品質測定34を
実施する。一連の試験が終了すると、測定器13a、1
3bはオンフック操作を実施し、両者間に形成されてい
る通話回線を遮断する。
【0051】なお、パスチェック試験32とは、測定器
13a、13b相互間に正しく通話回線が形成されたか
否かを確認するために、一方から導通信号を送出して他
方から応答信号が入力されることを確認する試験であ
る。
【0052】また、伝送品質測定33とは、測定器13
a、13b相互間に形成された通話回線において通常の
電話端末が接続されていたと仮定した場合における音声
通話品質に関する各種の特性試験である。例えば、伝送
損失、無通話時雑音、通話時雑音、減衰ひずみ、位相ジ
ッタ、インパルスノイズ、クリッピング等の特性があ
る。
【0053】シーケンス制御部22が選択設定された一
つのデータ通信処理部20a〜20dに対応する図2〜
図5のうちの一つのシーケンス図に従って、測定器13
a,13b相互間でテストデータの送受信を実施してい
る過程で、データ通信品質測定34は、図7,図8に示
す流れ図に従って実施される。
【0054】先ず、測定条件設定部24で選択設定され
たデータ通信プロトコルを認識する(S1)。シーケン
ス制御部22を介して、選択された一つのデータ通信制
御部20a〜20bへ入出力される各種情報を監視し、
テストデータメモり21から読出したテストデータの相
手側の測定器13bに対するデータ送信が開始された場
合は(S2)、時計回路25から読出された現在時刻を
データ送信開始時刻t SSとしてデータメモり30に記憶
保持する(S3)。
【0055】データ送信過程で、通話回線の状態不良に
起因して、データの再送が発生した場合は(S4)、再
送回数NS を更新する(S5)。
【0056】NS =NS +1 そして、テストデータメモり21から読出したテストデ
ータの相手側の測定器13bに対するデータ送信が終了
した場合は(S6)、時計回路25から読出された現在
時刻をデータ送信開終了時刻tSEとしてデータメモり3
0に記憶保持する(S7)。そして、データ送信所要時
間TSを算出する(S8)。
【0057】TS=tSEーtSS 相手側の測定器13bからのテストデータが受信開始さ
れると(S9)、時計回路25から読出された現在時刻
をデータ受信開始時刻tRSとしてデータメモり30に記
憶保持する(S10)。
【0058】テストデータにおける1回の送信分のデー
タ、例えば1ブロック分のデータを受信すると(S1
1)、テストデータメモり21内の受信したデータに対
応するデータを読出して、受信データと読出しデータと
を比較することによって(S12)、1ブロック分の受
信データに含まれるデータ誤り数Eを読取る(S1
3)。そして、読取ったデータ誤り数Eが、0でなけれ
ば、誤りブロック数BEを更新し(S15)、かつ総誤
り数SEを更新する(S16)。
【0059】BE=BE+1 SE=SE+E ここで、相手側の測定器13bに対して、データの再送
を要求する場合は(S17)、再送要求回数NRを更新
する(S18)。
【0060】NR=NR+1 相手側の測定器13bからのテストデータに対するデー
タ受信が終了した場合は(S19)、時計回路25から
読出された現在時刻をデータ送信開終了時刻t REとして
データメモり30に記憶保持する(S20)。そして、
データ受信所要時間TRを算出する(S21)。
【0061】TR=tREーtRS そして、今回のテストデータの送受信による測定によっ
て得られた、総誤り数SE、誤りブロック数BE、デー
タ送信所要時間TS、データ受信所要時間TR、再送回
数NS 、再送要求回数NRを測定結果送出部26及び電
話網11を介して測定計画装置12へ送信する(S2
2)。
【0062】このように構成された電話網におけるデー
タ通信品質測定システムにおいては、各測定器13a、
13bに対して同一のテストデータを記憶するテストデ
ータメモリ21が形成されている。そして、各測定器1
3a,13bは、このテストデータメモり21から読出
したテストデータを電話網11に形成された通話回線を
介して授受している。
【0063】したがって、受信したテストデータと自己
が記憶しているテストデータとを比較することによっ
て、受信したテストデータのデータ誤りを間単に、定量
的に把握することが可能である。
【0064】また、測定器13a,13b相互間で送受
信されるテストデータのデータ送信所要時間TS、デー
タ受信所要時間TRからなる通信所要時間Tが自動測定
される。さらに、測定器13a,13b相互間でテスト
データの送受信の過程において、再送が発生した場合
は、その再送回数NS 及び再送要求回数NRが測定され
る。
【0065】したがって、これらの各測定値を用いて、
測定器13a、13b相互間に形成された通話回線のデ
ータ通信品質を定量的にかつ高い精度で測定できる。
【0066】さらに、各測定器13a、13b内には、
XMODEMプロトコルを有するデータ通信処理部20
a、B Plusプロトコルを有するデータ通信処理部
20b、バイト単位に無手順で通信するデータ通信処理
部20c、HDCLプロトコルを有するデータ通信処理
部20dが組込まれている。そして、こららの各データ
通信プロトコルを任意に選択設定可能としている。
【0067】このように、実際の情報処理端末に組込ま
れているデータ通信プロトコルを用いてデータ通信品質
を測定している。よって、より実際の運用に即した状態
で測定が実施されるので、通話回線のデータ通信品質を
より高い精度で測定できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電話網に
おけるデータ通信品質測定システムにおいては、電話網
に接続された一対の測定器に対して、テストデータを記
憶するテストデータメモリを設け、指定されたデータ通
信プロトコルを用いて受信されたテストデータと記憶さ
れた元のテストデータとを自動比較している。
【0069】したがって、送信されたデータの誤りを客
観的にかつ定量的に測定でき、両者間に形成された電話
網の通話回線におけるデータ通信品質を定量的に把握で
きる。
【0070】また、測定器相互間で実施されるテストデ
ータの送受信の過程におけるデータ通信の所要時間や再
送回数も自動測定でき、データ通信品質の測定精度をさ
らに向上できる。
【0071】さらに、実際に即したデータ通信プロトコ
ルを選択設定して、テストデータの送受信処理を実施し
ている。よって、より実際の稼働状態に近い状態で、形
成された通話回線におけるデータ通信品質測定を実施で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電話網におけるデータ通
信品質測定システムの概略構成を示すブロック図
【図2】実施形態システムの各測定器内に組込まれたデ
ータ通信プロトコルを用いた測定器相互間におけるテス
トデータの送受信を示すシーケンス図
【図3】同じく各測定器内に組込まれたデータ通信プロ
トコルを用いた測定器相互間におけるテストデータの送
受信を示すシーケンス図
【図4】同じく各測定器内に組込まれたデータ通信プロ
トコルを用いない測定器相互間におけるテストデータの
送受信を示すシーケンス図
【図5】同じく各測定器内に組込まれたデータ通信プロ
トコルを用いた測定器相互間におけるテストデータの送
受信を示すシーケンス図
【図6】同測定システムにおける測定器相互間における
通話回線の形成から通話回線の遮断までの全体動作を示
すシーケンス図
【図7】同測定システムにおける各測定器で実施される
データ通信試験動作を示す流れ図
【図8】同じく同測定システムにおける各測定器で実施
されるデータ通信試験動作を示す流れ図
【図9】従来のデータ通信品質測定手法を示す図
【符号の説明】
11…電話網 12…測定計画装置 13a、13b…測定器 16…蓄積部 17,24…測定条件設定部 18,19…モデム 20…データ通信処理群 20a,20b,20c,20d…データ通信処理部 21…テストデータメモり 22…シーケンス制御部 23…品質測定部 25…時計回路 26…測定結果送出部 27…データ誤り測定部 28…通信時間測定部 29…再送回数測定部 30…データメモり 32…パスチェック試験 33…伝送品質測定 34…データ通信品質測定
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 博史 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 渡辺 豊 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 水島 勝也 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 横山 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K019 AC09 BA51 BB41 CC09 CC14 CC16 CD08 DC05 5K030 HA02 HC02 MB04 MC03 5K035 BB04 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機が組込まれた電話網(11)に一対
    の測定器(13a,13b)を接続して、前記電話網を介して
    前記一対の測定器相互間に通話回線を形成した状態で前
    記一対の測定器相互間でデータ通信を行うことによっ
    て、前記形成された通話回線に対するデータ通信品質の
    評価を行う電話網におけるデータ通信品質測定システム
    であって、 前記各測定器(13a,13b)は、 前記通話回線を介して互いに相手側の測定器との間でデ
    ータ通信を行うためのデータ通信プロトコルを有したデ
    ータ通信処理部(20)と、 相手側の測定器と同一のテストデータを記憶するテスト
    データメモリ(21)と、 このテストデータメモリに記憶しているテストデータを
    読出して、前記データ通信処理部を介して、相手側の測
    定器へ送出するシーケンス制御手段(22)と、 前記データ通信処理部を介して前記相手側の測定器から
    受信したテストデータと自己のテストデータメモリに記
    憶されたテストデータとを比較することによって、前記
    受信したテストデータの誤りを定量的に測定するデータ
    誤り測定手段(27)と、 前記相手側の測定器からのテストデータの受信開始時刻
    から受信終了時刻までの通信所要時間を測定する通信時
    間測定手段(28)とを備えたことを特徴とする電話網に
    おけるデータ通信品質測定システム。
  2. 【請求項2】 交換機が組込まれた電話網(11)に一対
    の測定器(13a,13b)を接続して、前記電話網を介して
    前記一対の測定器相互間に通話回線を形成した状態で前
    記一対の測定器相互間でデータ通信を行うことによっ
    て、前記形成された通話回線に対するデータ通信品質の
    評価を行う電話網におけるデータ通信品質測定システム
    であって、 前記各測定器(13a,13b)は、 前記通話回線を介して互いに相手側の測定器との間でデ
    ータ通信を行うための互いに異なるデータ通信プロトコ
    ルを有した複数のデータ通信処理部(20a〜20d)と、 この複数のデータ通信処理部のうちの指定された一つの
    データ通信処理部を選択する通信プロトコル選択手段
    (24)と、 相手側の測定器と同一のテストデータを記憶するテスト
    データメモリ(21)と、 このテストデータメモリに記憶しているテストデータを
    読出して、前記通信プロトコル選択手段にて選択された
    データ通信処理部を介して、相手側の測定器へ送出する
    シーケンス制御手段(22)と、 前記選択されたデータ通信処理部を介して前記相手側の
    測定器から受信したテストデータと自己のテストデータ
    メモリに記憶されたテストデータとを比較することによ
    って、前記受信したテストデータの誤りを定量的に測定
    するデータ誤り測定手段(27)と、 前記相手側の測定器からのテストデータの受信開始時刻
    から受信終了時刻までの通信所要時間を測定する通信時
    間測定手段(28)とを備えたことを特徴とする電話網に
    おけるデータ通信品質測定システム。
  3. 【請求項3】 前記各測定器(13a,13b)は、前記一対
    の測定器相互間に形成された通話回線の不良に起因し
    て、前記データ通信処理部が実施する前記テストデータ
    の再送付の回数を測定する再送回数測定手段(29)を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電話網にお
    けるデータ通信品質測定システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104065528A (zh) * 2013-03-15 2014-09-24 美国网件公司 用于分析和检验多个网络设备的功能性的方法和装置

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CN104065528A (zh) * 2013-03-15 2014-09-24 美国网件公司 用于分析和检验多个网络设备的功能性的方法和装置

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