JP2000209036A - イメ―ジリジェクション受信回路 - Google Patents
イメ―ジリジェクション受信回路Info
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- JP2000209036A JP2000209036A JP1014499A JP1014499A JP2000209036A JP 2000209036 A JP2000209036 A JP 2000209036A JP 1014499 A JP1014499 A JP 1014499A JP 1014499 A JP1014499 A JP 1014499A JP 2000209036 A JP2000209036 A JP 2000209036A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】イメージリジェクション受信回路において、受
信占有帯域内において周波数特性を有しない高いイメー
ジリジェクション比を実現する。 【解決手段】帯域を有した信号の位相を、周波数特性を
有した位相器で変化させるのではなく、局発信号のよう
に極めて狭帯域の信号の位相を変化させ、その局発信号
とミキサによりＩＦ信号の位相と周波数を変化させて、
帯域内の位相偏差および振幅偏差を有しない信号を得る
ことにより周波数特性を有しないイメージリジェクショ
ン回路を実現する事ができる。
信占有帯域内において周波数特性を有しない高いイメー
ジリジェクション比を実現する。 【解決手段】帯域を有した信号の位相を、周波数特性を
有した位相器で変化させるのではなく、局発信号のよう
に極めて狭帯域の信号の位相を変化させ、その局発信号
とミキサによりＩＦ信号の位相と周波数を変化させて、
帯域内の位相偏差および振幅偏差を有しない信号を得る
ことにより周波数特性を有しないイメージリジェクショ
ン回路を実現する事ができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は無線装置に使用する
イメージリジェクション受信回路に関するものである。
イメージリジェクション受信回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は、特開平３−２１８３６１号公報
に記載されたものが知られている。図５に従来のイメー
ジリジェクション受信回路の構造を示す。受信信号１は
同相分配器２により受信信号３、４に二分配されて、そ
れぞれミキサ５、６に入力される。局発信号７は位相分
配器１５により局発信号８と、局発信号８に対して位相
差９０°をもつ局発信号９に２分配されミキサ５、６に
それぞれ入力される。受信信号３と局発信号８を入力し
たミキサ５からはＩＦ信号１１が、受信信号４と局発信
号９を入力したミキサ６からはＩＦ信号１１と位相が直
交するＩＦ信号１０がそれぞれ出力される。
に記載されたものが知られている。図５に従来のイメー
ジリジェクション受信回路の構造を示す。受信信号１は
同相分配器２により受信信号３、４に二分配されて、そ
れぞれミキサ５、６に入力される。局発信号７は位相分
配器１５により局発信号８と、局発信号８に対して位相
差９０°をもつ局発信号９に２分配されミキサ５、６に
それぞれ入力される。受信信号３と局発信号８を入力し
たミキサ５からはＩＦ信号１１が、受信信号４と局発信
号９を入力したミキサ６からはＩＦ信号１１と位相が直
交するＩＦ信号１０がそれぞれ出力される。
【０００３】このとき、たとえば受信信号に希望波とイ
メージ信号が局発信号と同相で入力した場合の各信号の
ベクトル図を図６に示す。ＩＦ信号１１は希望波からの
受信信号とイメージ信号がそれぞれ同相となり、ＩＦ信
号１０はＩＦ信号１１と位相が直交し、かつ希望波とイ
メージ信号が互いに逆相となる。たとえば抵抗とコンデ
ンサで構成される位相器１３により、ＩＦ信号１１に対
しては位相を＋４５°、ＩＦ信号１０に対しては位相を
−４５°持たせることで、ＩＦ信号１１とＩＦ信号１０
の希望波の位相は同相となり、逆にイメージ信号は逆相
となる。このそれぞれの信号を同相合成器１４で合成す
れば、イメージ信号は打ち消され除去することができ
る。
メージ信号が局発信号と同相で入力した場合の各信号の
ベクトル図を図６に示す。ＩＦ信号１１は希望波からの
受信信号とイメージ信号がそれぞれ同相となり、ＩＦ信
号１０はＩＦ信号１１と位相が直交し、かつ希望波とイ
メージ信号が互いに逆相となる。たとえば抵抗とコンデ
ンサで構成される位相器１３により、ＩＦ信号１１に対
しては位相を＋４５°、ＩＦ信号１０に対しては位相を
−４５°持たせることで、ＩＦ信号１１とＩＦ信号１０
の希望波の位相は同相となり、逆にイメージ信号は逆相
となる。このそれぞれの信号を同相合成器１４で合成す
れば、イメージ信号は打ち消され除去することができ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような、位相が互
いに逆相の信号を合成することで、不要な信号を打ち消
しあうイメージリジェクション回路では、合成する信号
の振幅差と位相差がイメージリジェクション比を決定す
る。たとえばイメージリジェクション比を４０ｄＢ以上
確保しようとすれば、合成する信号の位相差を０とした
場合、振幅差は０．１７ｄＢ以内、逆に振幅差を０とし
た場合、位相差は１．２°以内に抑える必要がある。こ
の関係を図７に示す。
いに逆相の信号を合成することで、不要な信号を打ち消
しあうイメージリジェクション回路では、合成する信号
の振幅差と位相差がイメージリジェクション比を決定す
る。たとえばイメージリジェクション比を４０ｄＢ以上
確保しようとすれば、合成する信号の位相差を０とした
場合、振幅差は０．１７ｄＢ以内、逆に振幅差を０とし
た場合、位相差は１．２°以内に抑える必要がある。こ
の関係を図７に示す。
【０００５】このように、合成するＩＦ信号の振幅差お
よび位相差が極めて小さいことが必要とされるイメージ
リジェクション回路において、位相器１３を用いて帯域
を有するＩＦ信号の位相を変化させれば、位相器１３の
周波数特性により、ＩＦ信号は受信占有帯域内におい
て、振幅偏差、位相偏差を有することになる。このた
め、イメージリジェクション比は受信占有帯域内におい
て周波数特性を有する事になる。たとえば、中心周波数
を４０ＭＨｚ、占有帯域幅を８ＭＨｚとした場合、これ
をＲＣ位相器１３で位相を−４５°変化させた際のシミ
ュレーション結果を図８に示す。８ＭＨｚの占有帯域内
で位相偏差５．７°、振幅偏差０．８４ｄＢを有する事
になる。
よび位相差が極めて小さいことが必要とされるイメージ
リジェクション回路において、位相器１３を用いて帯域
を有するＩＦ信号の位相を変化させれば、位相器１３の
周波数特性により、ＩＦ信号は受信占有帯域内におい
て、振幅偏差、位相偏差を有することになる。このた
め、イメージリジェクション比は受信占有帯域内におい
て周波数特性を有する事になる。たとえば、中心周波数
を４０ＭＨｚ、占有帯域幅を８ＭＨｚとした場合、これ
をＲＣ位相器１３で位相を−４５°変化させた際のシミ
ュレーション結果を図８に示す。８ＭＨｚの占有帯域内
で位相偏差５．７°、振幅偏差０．８４ｄＢを有する事
になる。
【０００６】仮に占有周波数帯の中心周波数でイメージ
リジェクション比が最大となるように位相器１３を設計
した場合、受信占有周波数帯の両端、つまり３６ＭＨｚ
と４４ＭＨｚでは合成されるＩＦ信号の位相差と振幅差
が生じるためイメージリジェクション比は劣化する。
リジェクション比が最大となるように位相器１３を設計
した場合、受信占有周波数帯の両端、つまり３６ＭＨｚ
と４４ＭＨｚでは合成されるＩＦ信号の位相差と振幅差
が生じるためイメージリジェクション比は劣化する。
【０００７】本発明は、帯域を有するＩＦ信号の位相
を、周波数特性を有する位相器を用いて変化させるので
はなく、狭帯域である局発信号の位相を変化させること
で、占有帯域内に周波数特性を持たず、常に高いイメー
ジリジェクション比が得られるイメージリジエクション
受信回路を実現することを目的とする。
を、周波数特性を有する位相器を用いて変化させるので
はなく、狭帯域である局発信号の位相を変化させること
で、占有帯域内に周波数特性を持たず、常に高いイメー
ジリジェクション比が得られるイメージリジエクション
受信回路を実現することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、受信信号を同相２分配し、それぞれの受
信信号を２分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の局
発信号で中間周波に変換し、各中間周波信号を２分配さ
れかつ位相差を９０度もたせた第２の局発信号でベース
バンド信号に変換して同相で合成するものである。
に、本発明は、受信信号を同相２分配し、それぞれの受
信信号を２分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の局
発信号で中間周波に変換し、各中間周波信号を２分配さ
れかつ位相差を９０度もたせた第２の局発信号でベース
バンド信号に変換して同相で合成するものである。
【０００９】これにより、受信信号は受信占有帯域内で
位相偏差、振幅偏差の周波数特性を有する位相器を通る
ことなく、イメージ信号が除去されたベースバンド信号
を得ることができるため、本発明のイメージリジェクシ
ョン回路は、受信占有帯域内において、周波数依存性を
持たないイメージリジェクション特性を実現することが
できる。
位相偏差、振幅偏差の周波数特性を有する位相器を通る
ことなく、イメージ信号が除去されたベースバンド信号
を得ることができるため、本発明のイメージリジェクシ
ョン回路は、受信占有帯域内において、周波数依存性を
持たないイメージリジェクション特性を実現することが
できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、受信信号を同相２分配する同相分配器と、第１の局
発信号を２分配しかつ位相差を９０度もたせる第1の位
相分配器と、前記分配されたそれぞれの受信信号と前記
分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の局発信号をそ
れぞれ入力してＩＦ信号を発生させる第１のミキサと、
第２の局発信号を２分配しかつ位相差を９０度もたせる
第２の位相分配器と、前記ＩＦ信号と前記分配されかつ
９０度の位相差をもつ第２の局発信号をそれぞれ入力し
てベースバンド信号を発生させる第２のミキサと、前記
第２のミキサから生成されたそれぞれのベースバンド信
号を同相で合成する同相合成器とを有することを特徴と
するイメージリジェクション受信回路で、周波数特性を
有する位相器を用いることなくイメージリジェクション
受信回路を実現するため、受信占有帯域内のイメージリ
ジェクション特性に周波数依存性を持たないイメージリ
ジェクション回路を実現するという作用を有する。
は、受信信号を同相２分配する同相分配器と、第１の局
発信号を２分配しかつ位相差を９０度もたせる第1の位
相分配器と、前記分配されたそれぞれの受信信号と前記
分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の局発信号をそ
れぞれ入力してＩＦ信号を発生させる第１のミキサと、
第２の局発信号を２分配しかつ位相差を９０度もたせる
第２の位相分配器と、前記ＩＦ信号と前記分配されかつ
９０度の位相差をもつ第２の局発信号をそれぞれ入力し
てベースバンド信号を発生させる第２のミキサと、前記
第２のミキサから生成されたそれぞれのベースバンド信
号を同相で合成する同相合成器とを有することを特徴と
するイメージリジェクション受信回路で、周波数特性を
有する位相器を用いることなくイメージリジェクション
受信回路を実現するため、受信占有帯域内のイメージリ
ジェクション特性に周波数依存性を持たないイメージリ
ジェクション回路を実現するという作用を有する。
【００１１】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１に記載の発明において、 第一のミキサと第２のミキ
サの間に、各ＩＦ信号の振幅を調整する振幅調整器を設
けたことを特徴とするもので、第1のミキサの個体差に
よる変換利得や飽和出力レベルのばらつきなどの影響を
受けないイメージリジェクション回路を実現できる。
１に記載の発明において、 第一のミキサと第２のミキ
サの間に、各ＩＦ信号の振幅を調整する振幅調整器を設
けたことを特徴とするもので、第1のミキサの個体差に
よる変換利得や飽和出力レベルのばらつきなどの影響を
受けないイメージリジェクション回路を実現できる。
【００１２】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
２に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器がリミ
ッタアンプで構成されることを特徴とするもので、振幅
調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
２に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器がリミ
ッタアンプで構成されることを特徴とするもので、振幅
調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
【００１３】本発明の請求項４に記載の発明は、請求項
２に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器が減衰
量が可変な減衰機で構成されることを特徴とするもの
で、振幅調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
２に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器が減衰
量が可変な減衰機で構成されることを特徴とするもの
で、振幅調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
【００１４】本発明の請求項５に記載の発明は、請求項
１に記載の発明において、第２のミキサと同相合成器の
間に、各ベースバンド信号の振幅を調整するための振幅
調整器を設けたことを特徴とするもので、第1のミキサ
および第2のミキサの個体差による変換利得や飽和出力
レベルのばらつきなどの影響を受けないイメージリジェ
クション回路を実現できる。
１に記載の発明において、第２のミキサと同相合成器の
間に、各ベースバンド信号の振幅を調整するための振幅
調整器を設けたことを特徴とするもので、第1のミキサ
および第2のミキサの個体差による変換利得や飽和出力
レベルのばらつきなどの影響を受けないイメージリジェ
クション回路を実現できる。
【００１５】本発明の請求項６に記載の発明は、請求項
５に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器がリミ
ッタアンプで構成されることを特徴とするもので、振幅
調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
５に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器がリミ
ッタアンプで構成されることを特徴とするもので、振幅
調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
【００１６】本発明の請求項７に記載の発明は、請求項
５に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器が減衰
量が可変な減衰機で構成されることを特徴とするもの
で、振幅調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
５に記載の発明において、ＩＦ信号の振幅調整器が減衰
量が可変な減衰機で構成されることを特徴とするもの
で、振幅調整器を簡単な構成で実現することが出来る。
【００１７】本発明の請求項８に記載の発明は、受信信
号を同相２分配し、それぞれの受信信号を２分配されか
つ９０度の位相差をもつ第１の局発信号で中間周波に変
換し、各中間周波信号を２分配されかつ位相差を９０度
もたせた第２の局発信号でベースバンド信号に変換し、
同相で合成することを特徴とするイメージリジェクショ
ン受信回路で、周波数特性を有する位相器を用いること
なくイメージリジェクション受信回路を実現するため、
受信占有帯域内のイメージリジェクション特性に周波数
依存性を持たないイメージリジェクション回路を実現す
るという作用を有する。
号を同相２分配し、それぞれの受信信号を２分配されか
つ９０度の位相差をもつ第１の局発信号で中間周波に変
換し、各中間周波信号を２分配されかつ位相差を９０度
もたせた第２の局発信号でベースバンド信号に変換し、
同相で合成することを特徴とするイメージリジェクショ
ン受信回路で、周波数特性を有する位相器を用いること
なくイメージリジェクション受信回路を実現するため、
受信占有帯域内のイメージリジェクション特性に周波数
依存性を持たないイメージリジェクション回路を実現す
るという作用を有する。
【００１８】（実施の形態１）以下、本発明の実施の形
態について、図１から図４を用いて説明する。まず、図
１を参照しながら本発明の実施形態１について説明す
る。
態について、図１から図４を用いて説明する。まず、図
１を参照しながら本発明の実施形態１について説明す
る。
【００１９】図１に本発明によるイメージリジェクショ
ン受信回路の概略構成図を示す。図１において２２は受
信信号を同相で分配する同相分配器、２３、２４は第１
のミキサ、２５は第１の局発信号発生器２６からの局発
信号を２分配しかつ位相差を９０°持たせる位相分配
器、２９、３０は第２のミキサ、３１は第２の位相分配
器、３２は第２の局発信号発生器、３３はベースバンド
信号を同相で合成する同相合成器である。
ン受信回路の概略構成図を示す。図１において２２は受
信信号を同相で分配する同相分配器、２３、２４は第１
のミキサ、２５は第１の局発信号発生器２６からの局発
信号を２分配しかつ位相差を９０°持たせる位相分配
器、２９、３０は第２のミキサ、３１は第２の位相分配
器、３２は第２の局発信号発生器、３３はベースバンド
信号を同相で合成する同相合成器である。
【００２０】受信信号３４は、同相分配器２２によって
2つの同相の受信信号３５、３６に分配され、第１の局
発信号発生器２６からの局発信号は位相分配器２５によ
って２分配され、かつ位相差を９０°もつ局発信号４
４、４５に２分配され、それぞれミキサ２３、２４に入
力し互いに位相が直交するＩＦ信号３７、３８を生成す
る。
2つの同相の受信信号３５、３６に分配され、第１の局
発信号発生器２６からの局発信号は位相分配器２５によ
って２分配され、かつ位相差を９０°もつ局発信号４
４、４５に２分配され、それぞれミキサ２３、２４に入
力し互いに位相が直交するＩＦ信号３７、３８を生成す
る。
【００２１】一方、第2の局発信号発生器３２の出力
は、第２の位相分配器３１によって２分配されかつ位相
差を９０°もつ第２の局発信号４６、４７とされて第2
のミキサ２９、３１に供給される。ＩＦ信号３７、３８
はそれぞれ第２のミキサ２９、３０に入力され、第2の
局発信号４６、４７で周波数変換されて、希望波の信号
に対しては位相が同相の、イメージ信号に関しては互い
に位相が逆相のベースバンド信号４１、４２を生成し、
同相合成器３３により合成されベースバンド信号４３と
して出力される。このとき、第1および第2の局発信号は
極めて帯域が狭いため、位相分配器２５、３１の周波数
特性の影響を受けることなく振幅が同じで９０°位相差
を有した信号に２分配される。
は、第２の位相分配器３１によって２分配されかつ位相
差を９０°もつ第２の局発信号４６、４７とされて第2
のミキサ２９、３１に供給される。ＩＦ信号３７、３８
はそれぞれ第２のミキサ２９、３０に入力され、第2の
局発信号４６、４７で周波数変換されて、希望波の信号
に対しては位相が同相の、イメージ信号に関しては互い
に位相が逆相のベースバンド信号４１、４２を生成し、
同相合成器３３により合成されベースバンド信号４３と
して出力される。このとき、第1および第2の局発信号は
極めて帯域が狭いため、位相分配器２５、３１の周波数
特性の影響を受けることなく振幅が同じで９０°位相差
を有した信号に２分配される。
【００２２】図２を用いて、各信号をベクトル図を用い
て詳細に説明する。ここでＲＦ受信信号の希望波の角周
波数をαｄ、イメージ信号の角周波数をαi、第１の局
発信号の角周波数をβ、第２の局発信号の角周波数をγ
とする。いま例えば希望波（sinαd）とイメージ信号
（sinαi）が第１の局発信号（sinβ）２６と同相で入
力した場合、ＩＦ信号３７はsin(αｄ−β）＋sin(αi
−β）となり、イメージ信号と希望波が同相で出力さ
れ、ＩＦ信号３８はcos(αｄ−β）−cos(αi−β）と
なり、ＩＦ信号３７と直交し、かつ、イメージ信号と希
望波信号は互いに逆相となったＩＦ信号となる。
て詳細に説明する。ここでＲＦ受信信号の希望波の角周
波数をαｄ、イメージ信号の角周波数をαi、第１の局
発信号の角周波数をβ、第２の局発信号の角周波数をγ
とする。いま例えば希望波（sinαd）とイメージ信号
（sinαi）が第１の局発信号（sinβ）２６と同相で入
力した場合、ＩＦ信号３７はsin(αｄ−β）＋sin(αi
−β）となり、イメージ信号と希望波が同相で出力さ
れ、ＩＦ信号３８はcos(αｄ−β）−cos(αi−β）と
なり、ＩＦ信号３７と直交し、かつ、イメージ信号と希
望波信号は互いに逆相となったＩＦ信号となる。
【００２３】この互いに直交したＩＦ信号３７、３８は
第２のミキサ２９、３０によりベースバンド信号４１、
４２に変換される。このとき第２の局発信号３２は９０
°位相分配器３１により、９０°位相差を有する第２の
局発信号４６（sinγ）、４７（cosγ）に２分配され
て、それぞれ第２のミキサ２９、３０に入力されるた
め、ベースバンド信号４１はcos｛（αｄ−β）−γ｝
＋cos｛（αi−β）−γ｝、ベースバンド信号４２はco
s｛（αｄ−β）−γ｝−cos｛（αi−β）−γ｝とな
る。このベースバンド信号４１、４２の希望波は互いに
同相となり、一方、イメージ信号は互いに逆相となるた
め、同相合成器３３により希望波の信号は合成され、イ
メージ信号は互いに打ち消し合うことで除去される。
第２のミキサ２９、３０によりベースバンド信号４１、
４２に変換される。このとき第２の局発信号３２は９０
°位相分配器３１により、９０°位相差を有する第２の
局発信号４６（sinγ）、４７（cosγ）に２分配され
て、それぞれ第２のミキサ２９、３０に入力されるた
め、ベースバンド信号４１はcos｛（αｄ−β）−γ｝
＋cos｛（αi−β）−γ｝、ベースバンド信号４２はco
s｛（αｄ−β）−γ｝−cos｛（αi−β）−γ｝とな
る。このベースバンド信号４１、４２の希望波は互いに
同相となり、一方、イメージ信号は互いに逆相となるた
め、同相合成器３３により希望波の信号は合成され、イ
メージ信号は互いに打ち消し合うことで除去される。
【００２４】つまり、ある帯域を有した信号の位相を、
周波数特性を有した位相器で変化させるのではなく、局
発信号のように極めて狭帯域の信号の位相を変化させ、
その局発信号とミキサによりＩＦ信号の位相と周波数を
変化させることで、帯域内の位相偏差および振幅偏差を
有しない信号を得ることができるため、周波数特性を有
しないイメージリジェクション回路を実現する事ができ
る。
周波数特性を有した位相器で変化させるのではなく、局
発信号のように極めて狭帯域の信号の位相を変化させ、
その局発信号とミキサによりＩＦ信号の位相と周波数を
変化させることで、帯域内の位相偏差および振幅偏差を
有しない信号を得ることができるため、周波数特性を有
しないイメージリジェクション回路を実現する事ができ
る。
【００２５】（実施の形態２）図３を参照しながら本発
明の実施形態２について説明する。図１と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態２にお
いては、第1のミキサ２３、２４と第2のミキサ２９、３
０の間に振幅調整器５０が設けられている。
明の実施形態２について説明する。図１と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態２にお
いては、第1のミキサ２３、２４と第2のミキサ２９、３
０の間に振幅調整器５０が設けられている。
【００２６】図１で説明した実施の形態１で用いた第１
のミキサ２３、２４の個体差により変換利得や飽和出力
レベルがばらつき、それぞれのＩＦ信号は振幅差を有す
る場合もある。このため本実施の形態2では、第１のミ
キサ２３、２４の後にＩＦ信号の振幅を調整する振幅調
整器５０を設けることで、第1のミキサ２３、２４の個
体差による影響を受けずかつ周波数特性を有しないイメ
ージリジェクション回路を実現する事ができる。この振
幅調整器５０はリミッタアンプや減衰量が可変な減衰器
などにより容易に実現することができる。
のミキサ２３、２４の個体差により変換利得や飽和出力
レベルがばらつき、それぞれのＩＦ信号は振幅差を有す
る場合もある。このため本実施の形態2では、第１のミ
キサ２３、２４の後にＩＦ信号の振幅を調整する振幅調
整器５０を設けることで、第1のミキサ２３、２４の個
体差による影響を受けずかつ周波数特性を有しないイメ
ージリジェクション回路を実現する事ができる。この振
幅調整器５０はリミッタアンプや減衰量が可変な減衰器
などにより容易に実現することができる。
【００２７】（実施の形態３）図４を参照しながら本発
明の実施形態３について説明する。図１と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態３にお
いては、第2のミキサ２９、３０と同相合成器３３の間
に振幅調整器５１が設けられている。
明の実施形態３について説明する。図１と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態３にお
いては、第2のミキサ２９、３０と同相合成器３３の間
に振幅調整器５１が設けられている。
【００２８】図１で説明した実施の形態１で用いた第１
のミキサ２３、２４および第２の２９、３０の個体差に
より変換利得や飽和出力レベルがばらつき、それぞれの
ベースバンド信号は振幅差を有する場合もある。このた
め本実施の形態３では、第２のミキサ２９、３０と同相
合成器３３の間にベースバンド信号の振幅を調整する振
幅調整器５１を設けることで、各ミキサ２３、２４、２
９、３０の個体差による影響を受けずかつ周波数特性を
有しないイメージリジェクション回路を実現することが
できる。この振幅調整器５１はリミッタアンプや減衰量
が可変な減衰器などにより容易に実現する事ができる。
のミキサ２３、２４および第２の２９、３０の個体差に
より変換利得や飽和出力レベルがばらつき、それぞれの
ベースバンド信号は振幅差を有する場合もある。このた
め本実施の形態３では、第２のミキサ２９、３０と同相
合成器３３の間にベースバンド信号の振幅を調整する振
幅調整器５１を設けることで、各ミキサ２３、２４、２
９、３０の個体差による影響を受けずかつ周波数特性を
有しないイメージリジェクション回路を実現することが
できる。この振幅調整器５１はリミッタアンプや減衰量
が可変な減衰器などにより容易に実現する事ができる。
【００２９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るイメージリジェクション回路によれば、受信信号は受
信占有帯域内で位相偏差、振幅偏差の周波数特性を有す
る位相器を通ることなく、イメージ信号が除去されたベ
ースバンド信号を得る事ができるため、受信占有帯域内
において、周波数依存性を持たないイメージリジェクシ
ョン特性を実現することができる。
るイメージリジェクション回路によれば、受信信号は受
信占有帯域内で位相偏差、振幅偏差の周波数特性を有す
る位相器を通ることなく、イメージ信号が除去されたベ
ースバンド信号を得る事ができるため、受信占有帯域内
において、周波数依存性を持たないイメージリジェクシ
ョン特性を実現することができる。
【図１】本発明の実施の形態１によるイメージリジェク
ション受信回路の概略を示す構成図
ション受信回路の概略を示す構成図
【図２】図１のイメージリジェクション受信回路の動作
を説明するためのベクトル図
を説明するためのベクトル図
【図３】本発明の実施の形態２によるイメージリジェク
ション受信回路の概略を示す構成図
ション受信回路の概略を示す構成図
【図４】本発明の実施の形態３によるイメージリジェク
ション受信回路の概略を示す構成図
ション受信回路の概略を示す構成図
【図５】従来のイメージリジェクション受信回路の概略
を示す構成図
を示す構成図
【図６】従来のイメージリジェクション受信回路の動作
をを説明するためのベクトル図
をを説明するためのベクトル図
【図７】振幅差、位相差とイメージリジェクション比の
関係を示す概念図
関係を示す概念図
【図８】ＲＣ位相器の帯域内の周波数特性を示す図
２２ 同相分配器 ２３、２４ 第１のミキサ ２５ 位相分配器 ２６ 第１の局発信号発生器 ２９、３０ 第２のミキサ ３３ 同相合成器 ３４ 受信信号 ５０、５１ 振幅調整器
Claims (8)
- 【請求項１】 受信信号を同相２分配する同相分配器
と、第１の局発信号を２分配しかつ位相差を９０度もた
せる第1の位相分配器と、前記分配されたそれぞれの受
信信号と前記分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の
局発信号をそれぞれ入力してＩＦ信号を発生させる第１
のミキサと、第２の局発信号を２分配しかつ位相差を９
０度もたせる第２の位相分配器と、前記ＩＦ信号と前記
分配されかつ９０度の位相差をもつ第２の局発信号をそ
れぞれ入力してベースバンド信号を発生させる第２のミ
キサと、前記第２のミキサから生成されたそれぞれのベ
ースバンド信号を同相で合成する同相合成器とを有する
ことを特徴とするイメージリジェクション受信回路。 - 【請求項２】 第１のミキサと第２のミキサの間に、各
ＩＦ信号の振幅を調整する振幅調整器を設けたことを特
徴とする請求項１記載のイメージリジェクション受信回
路。 - 【請求項３】 ＩＦ信号の振幅調整器がリミッタアンプ
で構成されることを特徴とする請求項第２記載のイメー
ジリジェクション受信回路。 - 【請求項４】 ＩＦ信号の振幅調整器が減衰量可変な減
衰器で構成されることを特徴とする請求項第２記載のイ
メージリジェクション受信回路。 - 【請求項５】 第２のミキサと同相合成器の間に、各ベ
ースバンド信号の振幅を調整するための振幅調整器を設
けたことを特徴とする請求項１記載のイメージリジェク
ション受信回路。 - 【請求項６】 ベースバンド信号の振幅調整器がリミッ
タアンプで構成されることを特徴とする請求項５記載の
イメージリジェクション受信回路。 - 【請求項７】 ベースバンド信号の振幅調整器が減衰量
可変な減衰器で構成されることを特徴とする請求項５記
載のイメージリジェクション受信回路。 - 【請求項８】 受信信号を同相２分配し、それぞれの受
信信号を２分配されかつ９０度の位相差をもつ第１の局
発信号で中間周波に変換し、各中間周波信号を２分配さ
れかつ位相差を９０度もたせた第２の局発信号でベース
バンド信号に変換し、同相で合成することを特徴とする
イメージリジェクション受信回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1014499A JP2000209036A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | イメ―ジリジェクション受信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1014499A JP2000209036A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | イメ―ジリジェクション受信回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000209036A true JP2000209036A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11742101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1014499A Pending JP2000209036A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | イメ―ジリジェクション受信回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000209036A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006137325A1 (ja) * | 2005-06-24 | 2006-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 無線受信装置 |
| JP2012217157A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-08 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | ミキサ回路 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP1014499A patent/JP2000209036A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006137325A1 (ja) * | 2005-06-24 | 2006-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 無線受信装置 |
| JPWO2006137325A1 (ja) * | 2005-06-24 | 2009-01-15 | パナソニック株式会社 | 無線受信装置 |
| CN101208921B (zh) * | 2005-06-24 | 2011-01-12 | 松下电器产业株式会社 | 无线接收装置 |
| JP4648948B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2011-03-09 | パナソニック株式会社 | 無線受信装置 |
| US8045650B2 (en) | 2005-06-24 | 2011-10-25 | Panasonic Corporation | Radio receiving apparatus |
| JP2012217157A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-08 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | ミキサ回路 |
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