JP2754993B2 - 同相合成スペースダイバーシティ受信装置 - Google Patents
同相合成スペースダイバーシティ受信装置Info
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- JP2754993B2 JP2754993B2 JP3347113A JP34711391A JP2754993B2 JP 2754993 B2 JP2754993 B2 JP 2754993B2 JP 3347113 A JP3347113 A JP 3347113A JP 34711391 A JP34711391 A JP 34711391A JP 2754993 B2 JP2754993 B2 JP 2754993B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、同相合成スペースダイ
バーシティ受信方式に関し、特に、マルチキャリア方式
のディジタル無線伝送における各キャリア毎に独立した
同相合成スペースダイバーシティ受信をする受信装置に
関する。
バーシティ受信方式に関し、特に、マルチキャリア方式
のディジタル無線伝送における各キャリア毎に独立した
同相合成スペースダイバーシティ受信をする受信装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のマルチキャリア伝送方式
のキャリア個別同相合成スペースダイバーシティ受信装
置としては、図２に示すように各キャリア毎に独立した
位相差検出手段を有している。図２において、２つの別
々のアンテナから来た受信入力信号１及び受信入力信号
２は、中間周波数帯に周波数変換された後、それぞれ電
力分配器１ａ，１ｂにより各キャリア毎の受信系に分配
されて、キャリア毎に同相合成される。
のキャリア個別同相合成スペースダイバーシティ受信装
置としては、図２に示すように各キャリア毎に独立した
位相差検出手段を有している。図２において、２つの別
々のアンテナから来た受信入力信号１及び受信入力信号
２は、中間周波数帯に周波数変換された後、それぞれ電
力分配器１ａ，１ｂにより各キャリア毎の受信系に分配
されて、キャリア毎に同相合成される。
【０００３】マルチキャリア伝送方式とは、ある伝送容
量を持つベースバンド信号（被変調信号）を伝送する際
に、伝送容量を複数に分割したベースバンド信号を変調
信号としてそれぞれ異なる中間周波数帯（IF）の搬送波
（キャリア）周波数に対して独立に変調をかけて複数の
変調波とし、それらを一括して合成して無線周波数帯(R
F）へ周波数変換して伝送する方式である。
量を持つベースバンド信号（被変調信号）を伝送する際
に、伝送容量を複数に分割したベースバンド信号を変調
信号としてそれぞれ異なる中間周波数帯（IF）の搬送波
（キャリア）周波数に対して独立に変調をかけて複数の
変調波とし、それらを一括して合成して無線周波数帯(R
F）へ周波数変換して伝送する方式である。
【０００４】受信入力信号２より分岐された信号は、お
のおの無限移相器（ＥＰＳ）２ａ，２ｂ，２ｃによって
それぞれの位相を制御され、電力合成器３ａ，３ｂ，３
ｃによって受信入力信号１より分岐された信号と各キャ
リア毎に常に同相で合成されて、出力信号１，２，３と
して出力される。これら各キャリア合成信号は、複調器
へ送られてべースバンド信号に複調される。
のおの無限移相器（ＥＰＳ）２ａ，２ｂ，２ｃによって
それぞれの位相を制御され、電力合成器３ａ，３ｂ，３
ｃによって受信入力信号１より分岐された信号と各キャ
リア毎に常に同相で合成されて、出力信号１，２，３と
して出力される。これら各キャリア合成信号は、複調器
へ送られてべースバンド信号に複調される。
【０００５】一方、電力合成器３ａ，３ｂ，３ｃで合成
されるそれぞれの信号は、合成前にそれぞれ電力分配器
４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ，４ｆによって分岐され
ている。この各分岐信号は、位相差検出のための信号と
して帯域通過ろ波器９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ，９ｅ，９
ｆに入力されて各キャリアごとにそのキャリアの電力成
分の全部又は一部のみを抽出されている。この抽出信号
は、受信入力レベルの変動に対して常に一定レベルの位
相比較条件に保たれるように自動利得制御増幅器１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，１０ｅ，１０ｆにおいて
それぞれ増幅される。自動利得制御増幅器１０ａ及び１
０ｂの出力信号は、位相比較器１１ａにおいて位相比較
される。自動利得制御増幅器１０ｃ及び１０ｄの出力信
号は、位相比較器１１ｂにおいて位相比較される。自動
利得制御増幅器１０ｅ及び１０ｆの出力信号は、位相比
較器１１ｃにおいて位相比較される。
されるそれぞれの信号は、合成前にそれぞれ電力分配器
４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ，４ｆによって分岐され
ている。この各分岐信号は、位相差検出のための信号と
して帯域通過ろ波器９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ，９ｅ，９
ｆに入力されて各キャリアごとにそのキャリアの電力成
分の全部又は一部のみを抽出されている。この抽出信号
は、受信入力レベルの変動に対して常に一定レベルの位
相比較条件に保たれるように自動利得制御増幅器１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，１０ｅ，１０ｆにおいて
それぞれ増幅される。自動利得制御増幅器１０ａ及び１
０ｂの出力信号は、位相比較器１１ａにおいて位相比較
される。自動利得制御増幅器１０ｃ及び１０ｄの出力信
号は、位相比較器１１ｂにおいて位相比較される。自動
利得制御増幅器１０ｅ及び１０ｆの出力信号は、位相比
較器１１ｃにおいて位相比較される。
【０００６】位相比較器１１ａの出力として得られる位
相差電圧は、電圧比較器１２ａ，１２ｂで位相の遅れ及
び進みを判定される。位相比較器１１ｂの出力として得
られる位相差電圧は、電圧比較器１２ｃ，１２ｄで位相
の遅れ及び進みを判定される。位相比較器１１ｃの出力
として得られる位相差電圧は、電圧比較器１２ｅ，１２
ｆで位相の遅れ及び進みを判定される。電圧比較器１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ，１２ｆの出力
は、位相制御情報としてＥＰＳ制御回路１４へ送られ
る。このＥＰＳ制御回路１４は、各キャリアごとに位相
制御情報に基づいて２つの受信入力信号の合成時の位相
差が小さくなるように無限移相器３ａ，３ｂ，３ｃの移
相量を変化させる制御電圧を発生さており、これにより
それぞれのキャリア毎に同相合成を行っている。
相差電圧は、電圧比較器１２ａ，１２ｂで位相の遅れ及
び進みを判定される。位相比較器１１ｂの出力として得
られる位相差電圧は、電圧比較器１２ｃ，１２ｄで位相
の遅れ及び進みを判定される。位相比較器１１ｃの出力
として得られる位相差電圧は、電圧比較器１２ｅ，１２
ｆで位相の遅れ及び進みを判定される。電圧比較器１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ，１２ｆの出力
は、位相制御情報としてＥＰＳ制御回路１４へ送られ
る。このＥＰＳ制御回路１４は、各キャリアごとに位相
制御情報に基づいて２つの受信入力信号の合成時の位相
差が小さくなるように無限移相器３ａ，３ｂ，３ｃの移
相量を変化させる制御電圧を発生さており、これにより
それぞれのキャリア毎に同相合成を行っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同相合成スペースダイバーシティ受信装置では、位
相比較するために各キャリア毎にそれぞれ独立した帯域
通過ろ波器と自動利得制御増幅器と位相比較器とからな
る位相比較回路を備える必要がある。特に、その帯域通
過ろ波器は、キャリアの全部又は一部の電力成分のみを
抽出して隣接キャリア成分を除去するための中心周波数
のそれぞれの異なる帯域通過ろ波器が必要となるため、
キャリアの中心周波数に応じて多種のものを用意する必
要があるという問題点がある。またこのことは、変調波
の中心周波数が変わる度に新たな帯域通過ろ波器が必要
になるという問題点も含んでいる。
来の同相合成スペースダイバーシティ受信装置では、位
相比較するために各キャリア毎にそれぞれ独立した帯域
通過ろ波器と自動利得制御増幅器と位相比較器とからな
る位相比較回路を備える必要がある。特に、その帯域通
過ろ波器は、キャリアの全部又は一部の電力成分のみを
抽出して隣接キャリア成分を除去するための中心周波数
のそれぞれの異なる帯域通過ろ波器が必要となるため、
キャリアの中心周波数に応じて多種のものを用意する必
要があるという問題点がある。またこのことは、変調波
の中心周波数が変わる度に新たな帯域通過ろ波器が必要
になるという問題点も含んでいる。
【０００８】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、マルチキャリア伝送方式の無線受信装置に
おいて、隣接キャリア成分を除去するための帯域通過ろ
波器が１個で済み、かつ、自動利得制御増幅器及び位相
比較器をも共用することができる同相合成スペースダイ
バーシティ受信装置を提供することを目的とする。
のであって、マルチキャリア伝送方式の無線受信装置に
おいて、隣接キャリア成分を除去するための帯域通過ろ
波器が１個で済み、かつ、自動利得制御増幅器及び位相
比較器をも共用することができる同相合成スペースダイ
バーシティ受信装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に係る同相合成ス
ペースダイバーシティ受信装置は、２つのアンテナから
入力した受信入力信号のうちの一方の位相を制御する無
限移相器と、この無限移相器の出力と位相が制御されな
い方の前記受信入力信号とを合成して出力する電力合成
器と、前記電力合成器で合成される２つの入力信号を分
岐して、その２つの分岐信号間の位相差を検出する位相
比較器と、この位相比較器の出力として得られる位相差
電圧に基づいて位相の遅れ及び進みを判定する電圧比較
器と、この電圧比較器の出力として得られる位相制御情
報に基づいて同相方向へ前記無限移相器の移相量を変化
させる制御電圧を出力するＥＰＳ制御回路とを有し、複
数の中心周波数の異なる変調波を一括して扱うマルチキ
ャリア伝送方式の受信装置において、その中心周波数の
異なる変調波毎に前記無限移相器と前記電力合成器を備
え、各変調波に対して共通な前記位相比較器と、その前
段に設けられて各変調波毎に設けられた前記電力合成器
の入力からの２つの前記分岐信号の周波数を夫々前記Ｅ
ＰＳ制御回路又は外部から出力される周波数制御電圧に
より変えて同一の周波数に変換するための複数の周波数
変換器を有することを特徴とする。
ペースダイバーシティ受信装置は、２つのアンテナから
入力した受信入力信号のうちの一方の位相を制御する無
限移相器と、この無限移相器の出力と位相が制御されな
い方の前記受信入力信号とを合成して出力する電力合成
器と、前記電力合成器で合成される２つの入力信号を分
岐して、その２つの分岐信号間の位相差を検出する位相
比較器と、この位相比較器の出力として得られる位相差
電圧に基づいて位相の遅れ及び進みを判定する電圧比較
器と、この電圧比較器の出力として得られる位相制御情
報に基づいて同相方向へ前記無限移相器の移相量を変化
させる制御電圧を出力するＥＰＳ制御回路とを有し、複
数の中心周波数の異なる変調波を一括して扱うマルチキ
ャリア伝送方式の受信装置において、その中心周波数の
異なる変調波毎に前記無限移相器と前記電力合成器を備
え、各変調波に対して共通な前記位相比較器と、その前
段に設けられて各変調波毎に設けられた前記電力合成器
の入力からの２つの前記分岐信号の周波数を夫々前記Ｅ
ＰＳ制御回路又は外部から出力される周波数制御電圧に
より変えて同一の周波数に変換するための複数の周波数
変換器を有することを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明に係る同相合成スペースダイバシティ受
信装置においては、マルチキャリア伝送方式の無線受信
装置において、無限移相器は、２つのアンテナから入力
した受信入力信号の位相を制御する。電力合成器は、無
限移相器の出力と受信入力信号とを合成して出力する。
位相比較器は、電力合成器の後段に設けられて２つの入
力信号の位相差を検出する。電圧比較器は、位相比較器
の出力として得られる位相差電圧に基づいて位相の遅れ
及び進みを判定する。ＥＰＳ制御回路は、電圧比較器の
出力として得られる位相制御情報に基づいて同相方向へ
無限移相器の移相量を変化させる制御電圧を出力する。
周波数変換器は、位相比較器の前段に設けられてＥＰＳ
制御回路又は外部から出力される周波数制御電圧により
受信入力信号の変換周波数を変える。
信装置においては、マルチキャリア伝送方式の無線受信
装置において、無限移相器は、２つのアンテナから入力
した受信入力信号の位相を制御する。電力合成器は、無
限移相器の出力と受信入力信号とを合成して出力する。
位相比較器は、電力合成器の後段に設けられて２つの入
力信号の位相差を検出する。電圧比較器は、位相比較器
の出力として得られる位相差電圧に基づいて位相の遅れ
及び進みを判定する。ＥＰＳ制御回路は、電圧比較器の
出力として得られる位相制御情報に基づいて同相方向へ
無限移相器の移相量を変化させる制御電圧を出力する。
周波数変換器は、位相比較器の前段に設けられてＥＰＳ
制御回路又は外部から出力される周波数制御電圧により
受信入力信号の変換周波数を変える。
【００１１】従って、本発明に係る同相合成スペースダ
イバシティ受信装置は、複数の周波数変換器を用いるこ
とにより移相比較回路におけるキャリアの中心周波数を
共通化したので、隣接変調波の除去のための帯域通過ろ
波器は、一つの任意の中心周波数のものだけで済み、か
つ、自動利得制御増幅器及び電圧比較器をも共用するこ
とができる。
イバシティ受信装置は、複数の周波数変換器を用いるこ
とにより移相比較回路におけるキャリアの中心周波数を
共通化したので、隣接変調波の除去のための帯域通過ろ
波器は、一つの任意の中心周波数のものだけで済み、か
つ、自動利得制御増幅器及び電圧比較器をも共用するこ
とができる。
【００１２】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【００１３】図１は、本発明の実施例に係る同相合成ス
ペースダイバーシティ受信装置を示すブロック図であ
る。本実施例において、図２に示す従来の同相合成スペ
ースダイバーシティ受信装置と比較して異なる主な構成
部分は、帯域通過ろ波器は帯域通過ろ波器９ａ，９ｂの
２つであり、自動利得制御増幅器は自動利得制御増幅器
１０ａ，１０ｂの２つであり、位相比較器は位相比較器
１１の１つで構成されているところである。また、本実
施例においては、周波数変換部５ａ，５ｂ，５ｃが電力
分配器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ，４ｆの後段にそ
れぞれ接続されている。周波数変換部５ａ，５ｂ，５ｃ
は、それぞれ電力分配器４ｇ，４ｈ，４ｉと周波数混合
器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ及び局部発振器
７ａ，７ｂ，７ｃで構成されている。
ペースダイバーシティ受信装置を示すブロック図であ
る。本実施例において、図２に示す従来の同相合成スペ
ースダイバーシティ受信装置と比較して異なる主な構成
部分は、帯域通過ろ波器は帯域通過ろ波器９ａ，９ｂの
２つであり、自動利得制御増幅器は自動利得制御増幅器
１０ａ，１０ｂの２つであり、位相比較器は位相比較器
１１の１つで構成されているところである。また、本実
施例においては、周波数変換部５ａ，５ｂ，５ｃが電力
分配器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ，４ｆの後段にそ
れぞれ接続されている。周波数変換部５ａ，５ｂ，５ｃ
は、それぞれ電力分配器４ｇ，４ｈ，４ｉと周波数混合
器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ及び局部発振器
７ａ，７ｂ，７ｃで構成されている。
【００１４】次に、上述の如く構成された本実施例に係
る同相合成スペースダイバーシティ受信装置の動作につ
いて説明する。電力分配器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４
ｅ，４ｆから分岐された合成時の位相を比較するための
信号は、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃに入力されて、
局部発振器７ａ，７ｂ，７ｃからの出力信号とそれぞれ
周波数混合器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆにお
いて混合されて、各キャリア毎に２つの受信入力の位相
に対して位相同期がとれるように周波数変換される。
る同相合成スペースダイバーシティ受信装置の動作につ
いて説明する。電力分配器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４
ｅ，４ｆから分岐された合成時の位相を比較するための
信号は、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃに入力されて、
局部発振器７ａ，７ｂ，７ｃからの出力信号とそれぞれ
周波数混合器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆにお
いて混合されて、各キャリア毎に２つの受信入力の位相
に対して位相同期がとれるように周波数変換される。
【００１５】局部発振器７ａ，７ｂ，７ｃは、それぞれ
電圧制御発振器で構成されており外部からの制御電圧に
よってその局部発振周波数を変えられるようになってい
る。従って、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃは、局部発
振器７ａ，７ｂ，７ｃの制御電圧を変化させることによ
り変換周波数を変えることができる。これにより、前記
各周波数変換器は、ある特定の周波数ｆDETに周波数変
換できる制御電圧ＶDETと、その周波数ｆDETから十分離
れた周波数に変換する制御電圧Ｖ0 とを局部発振器に交
互に入力することにより、ｆDET付近に関して周波数変
換されたキャリアがある時間間隔の間だけそのキャリア
を出現させることができる。
電圧制御発振器で構成されており外部からの制御電圧に
よってその局部発振周波数を変えられるようになってい
る。従って、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃは、局部発
振器７ａ，７ｂ，７ｃの制御電圧を変化させることによ
り変換周波数を変えることができる。これにより、前記
各周波数変換器は、ある特定の周波数ｆDETに周波数変
換できる制御電圧ＶDETと、その周波数ｆDETから十分離
れた周波数に変換する制御電圧Ｖ0 とを局部発振器に交
互に入力することにより、ｆDET付近に関して周波数変
換されたキャリアがある時間間隔の間だけそのキャリア
を出現させることができる。
【００１６】このように各キャリアついて時分割で順次
１つの特定の周波数ｆDETを各変調波の中心周波数とす
るような周波数変換をする制御電圧を、ＥＰＳ制御回路
１３がそれぞれの局部発振器７ａ，７ｂ，７ｃに加えて
いる。そして、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃの出力
は、受信信号毎に電力合成器８ａ及び８ｂで合成され、
その出力にはｆDET付近で各キャリアが時分割多重され
て現れることとなる。
１つの特定の周波数ｆDETを各変調波の中心周波数とす
るような周波数変換をする制御電圧を、ＥＰＳ制御回路
１３がそれぞれの局部発振器７ａ，７ｂ，７ｃに加えて
いる。そして、周波数変換器５ａ，５ｂ，５ｃの出力
は、受信信号毎に電力合成器８ａ及び８ｂで合成され、
その出力にはｆDET付近で各キャリアが時分割多重され
て現れることとなる。
【００１７】この多重化された信号は、従来と同様に、
隣接キャリア除去用の中心周波数ｆDETの帯域通過ろ波
器９ａ，９ｂ、電力レベル安定用の自動利得制御増幅器
１０ａ，１０ｂ及び位相比較器１１により、多重化され
た位相差電圧信号として出力される。この位相差電圧信
号は、電圧比較器１２ａ，１２ｂにより多重化された位
相制御情報として、かつ、各キャリア一つ一つに対応す
る位相制御情報としてＥＰＳ制御回路１３に出力され
る。そして、ＥＰＳ制御回路１３は、無限移相器２ａ，
２ｂ，２ｃに対して各キャリアの移相量を制御する信号
を出力している。
隣接キャリア除去用の中心周波数ｆDETの帯域通過ろ波
器９ａ，９ｂ、電力レベル安定用の自動利得制御増幅器
１０ａ，１０ｂ及び位相比較器１１により、多重化され
た位相差電圧信号として出力される。この位相差電圧信
号は、電圧比較器１２ａ，１２ｂにより多重化された位
相制御情報として、かつ、各キャリア一つ一つに対応す
る位相制御情報としてＥＰＳ制御回路１３に出力され
る。そして、ＥＰＳ制御回路１３は、無限移相器２ａ，
２ｂ，２ｃに対して各キャリアの移相量を制御する信号
を出力している。
【００１８】以上説明したように、本実施例に係る同相
合成スペースダイバーシティ受信装置は、複数の周波数
変換器を用いることにより移相比較回路におけるキャリ
アの中心周波数を共通化することができるため、隣接変
調波の除去のための帯域通過ろ波器は、一つの任意の中
心周波数を有するもののみとすることができる。
合成スペースダイバーシティ受信装置は、複数の周波数
変換器を用いることにより移相比較回路におけるキャリ
アの中心周波数を共通化することができるため、隣接変
調波の除去のための帯域通過ろ波器は、一つの任意の中
心周波数を有するもののみとすることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る同相合
成スペースダイバーシティ受信装置によれば、マルチキ
ャリア伝送方式の無線受信装置において、複数の周波数
変換器を用いることにより移相比較回路におけるキャリ
アの中心周波数を共通化したので、隣接変調波の除去の
ための帯域通過ろ波器は、一つの任意の中心周波数のも
のだけで済み、かつ、自動利得制御増幅器及び位相比較
器をも共用することができる。
成スペースダイバーシティ受信装置によれば、マルチキ
ャリア伝送方式の無線受信装置において、複数の周波数
変換器を用いることにより移相比較回路におけるキャリ
アの中心周波数を共通化したので、隣接変調波の除去の
ための帯域通過ろ波器は、一つの任意の中心周波数のも
のだけで済み、かつ、自動利得制御増幅器及び位相比較
器をも共用することができる。
【図１】本発明の実施例に係る同相合成スペースダイバ
ーシティ受信装置を示すブロック図である。
ーシティ受信装置を示すブロック図である。
【図２】従来の同相合成スペースダイバーシティ受信装
置の一例を示すブロック図である。
置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】 ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ，４ｆ ；電力分配器 ５ａ，５ｂ，５ｃ ；周波数変換器 ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ ；周波数混合器 ７ａ，７ｂ，７ｃ ；局部発振器 １３ ；ＥＰＳ制御回路
Claims (2)
- 【請求項１】 ２つのアンテナから入力した受信入力信
号のうちの一方の位相を制御する無限移相器と、この無
限移相器の出力と位相が制御されない方の前記受信入力
信号とを合成して出力する電力合成器と、前記電力合成
器で合成される２つの入力信号を分岐して、その２つの
分岐信号間の位相差を検出する位相比較器と、この位相
比較器の出力として得られる位相差電圧に基づいて位相
の遅れ及び進みを判定する電圧比較器と、この電圧比較
器の出力として得られる位相制御情報に基づいて同相方
向へ前記無限移相器の移相量を変化させる制御電圧を出
力するＥＰＳ制御回路とを有し、複数の中心周波数の異
なる変調波を一括して扱うマルチキャリア伝送方式の受
信装置において、その中心周波数の異なる変調波毎に前
記無限移相器と前記電力合成器を備え、各変調波に対し
て共通な前記位相比較器と、その前段に設けられて各変
調波毎に設けられた前記電力合成器の入力からの２つの
前記分岐信号の周波数を夫々前記ＥＰＳ制御回路又は外
部から出力される周波数制御電圧により変えて同一の周
波数に変換するための複数の周波数変換器を有すること
を特徴とする同相合成スペースダイバーシティ受信装
置。 - 【請求項２】 前記周波数変換器は、外部からの電圧に
基づいて局部発振周波数を変える局部発振器と、この局
部発振器より入力した信号を分岐して出力する電力分配
器と、この電力分配器より入力した信号及び前記受信入
力信号を混合する周波数混合器とを有することを特徴と
する請求項１に記載の同相合成スペースダイバーシティ
受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347113A JP2754993B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 同相合成スペースダイバーシティ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347113A JP2754993B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 同相合成スペースダイバーシティ受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05183540A JPH05183540A (ja) | 1993-07-23 |
| JP2754993B2 true JP2754993B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=18388000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3347113A Expired - Lifetime JP2754993B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 同相合成スペースダイバーシティ受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2754993B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7266388B2 (en) | 2001-03-19 | 2007-09-04 | Nec Corporation | Transmitting circuit and communication terminal unit therewith |
| CN101651482B (zh) * | 2009-09-01 | 2012-12-19 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种适用于空间分集接收系统降低通道干扰的中频放大器 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3347113A patent/JP2754993B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7266388B2 (en) | 2001-03-19 | 2007-09-04 | Nec Corporation | Transmitting circuit and communication terminal unit therewith |
| CN101651482B (zh) * | 2009-09-01 | 2012-12-19 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种适用于空间分集接收系统降低通道干扰的中频放大器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05183540A (ja) | 1993-07-23 |
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