JP2000208757A - 絶縁ゲ―ト型半導体装置及びその製法 - Google Patents

絶縁ゲ―ト型半導体装置及びその製法

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JP2000208757A
JP2000208757A JP11003361A JP336199A JP2000208757A JP 2000208757 A JP2000208757 A JP 2000208757A JP 11003361 A JP11003361 A JP 11003361A JP 336199 A JP336199 A JP 336199A JP 2000208757 A JP2000208757 A JP 2000208757A
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semiconductor
layer
region
semiconductor substrate
forming
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Toshihiko Ishiyama
俊彦 石山
Satoshi Matsumoto
松本  聡
Toshiaki Yanai
利明 谷内
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上にドレイン領域としての半導体
層が形成され、その半導体層内にその上面側からチャン
ネル形成用領域が形成され、そのチャンネル形成用領域
内に上面側から電極連結用領域及びソース領域が形成さ
れ、またチャンネル形成用領域上にゲート絶縁層を介し
てゲート電極層が形成され、電極連結用領域及びソース
領域にソース電極層が連結され、半導体基板にドレイン
電極層が連結されている絶縁ゲート型半導体装置におい
て、ドレイン領域としての半導体層の比抵抗を低くし
て、スイッチング素子としての機能が高速に得られ且つ
ドレイン領域としての半導体層において電力損失をほと
んど伴わないようにする。 【解決手段】 ドレイン領域としての半導体層内に、半
導体基板に連結している導電性層を埋設している絶縁層
を、半導体基板及びチャンネル形成用領域間にそれらと
接した態様で延長形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲート型半導
体装置及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10を伴って次に述べる絶縁ゲ
ート型半導体装置が提案されている。すなわち、第1の
導電型としてのn型を有し且つ低い比抵抗を有する半導
体基板1と、その主面上に形成されているとともに第1
の導電型としてのn型を有し且つ半導体基板1に比し高
い比抵抗を有するドレイン領域としての半導体層2とを
有する。この場合、半導体基板1及び半導体層2は単結
晶でなる。
【0003】そして、半導体層2内に、半導体基板1側
とは反対側の面側から、第1の導電型とは反対の第2の
導電型としてのp型を有する半導体領域3が、チャンネ
ル形成用領域として形成され、一方、その半導体領域3
内に、半導体基板1側とは反対側の面側から、p型を有
し且つ半導体領域3に比し低い比抵抗を有する半導体領
域4が、電極連結用領域として形成されているととも
に、n型を有し且つ低い比抵抗を有する半導体領域5
が、ソース領域として、半導体領域4と連接して形成さ
れている。なお、図においては、半導体層2内に半導体
領域3が2個形成され、且つこれに応じ、それら2個の
半導体領域3内にそれぞれ半導体領域4及び5が形成さ
れ、また、半導体領域3のそれぞれにおける半導体領域
5が2個半導体領域4を挟んでそれと連接するように形
成されている、という場合を示している。
【0004】また、半導体領域3の半導体基板1側とは
反対側の面上に、ゲート絶縁層6を介して、ゲート電極
層7が形成されている。なお、図においては、ゲート絶
縁層6が、半導体層2の半導体領域3を形成していない
領域上にも連続延長し、且つこれに応じ、そのゲート絶
縁層6の延長部上にもゲート電極層7が連続延長してい
る、という場合を示している。
【0005】さらに、半導体領域4及び5に、半導体基
板1側とは反対側において、ソース電極層8が、オーミ
ックに連結されている。なお、図においては、ゲート絶
縁層6及びゲート電極層7の積層体に半導体領域4及び
5を外部に臨ませる窓10を形成し、次に、ゲート絶縁
層6及びゲート電極層7の積層体上に、それに形成して
いる窓10を埋めている層間絶縁層11を形成し、次
に、その層間絶縁層11に、そのゲート絶縁層6及びゲ
ート電極層7の積層体に形成している窓10を埋めてい
る部において、半導体領域4及び5を外部に臨ませる窓
12を形成し、その状態で、ソース電極層8が、層間絶
縁層11上に、窓12を通じて半導体領域4及び5に連
結して形成されている、という場合を示している。
【0006】また、半導体基板1に、半導体層2側とは
反対側において、ドレイン電極層9が、オーミックに連
結されている。
【0007】以上が、従来提案されている絶縁ゲート型
半導体装置の構成である。このような構成を有する従来
の絶縁ゲート型半導体装置によれば、ドレイン電極層9
及びソース電極層8間に、直流電源を、その正極をドレ
イン電極層9側として、負荷を通じて接続し、その状態
で、ゲート電極層7及びソース電極層8間に、制御電圧
を、ゲート電極層7側を正として印加すれば、チャンネ
ル形成用領域としての半導体領域3に、ゲート絶縁層6
を介してゲート電極層7と対向している領域のゲート絶
縁層6側において、n型のチャンネル層が形成され、こ
のため、ドレイン電極層9及びソース電極層8間に、n
型の半導体基板1−ドレイン領域としてのn型の半導体
層2−n型のチャンネル層−ソース領域としてのn型の
半導体領域5の電流路が形成され、よって、ドレイン電
極層9及びソース電極層8間がオン状態になり、このた
め、直流電源から、負荷に、電力を供給させている状態
が得られる。
【0008】また、そのような状態が得られてから、ゲ
ート電極層7及びソース電極層8間に、制御電圧を、ゲ
ート電極層7側を負として印加すれば、いままでチャン
ネル形成用領域としての半導体領域3に形成されていた
n型のチャンネル層がなくなり、このため、いままでド
レイン電極層9及びソース電極層8間に形成されていた
上述した電流路がなくなり、よって、ドレイン電極層9
及びソース電極層8間がオフ状態になり、このため、直
流電源から、負荷に、電力を供給させていない状態が得
られる。
【0009】以上のことから、図10に示す従来の絶縁
ゲート型半導体装置によれば、ドレイン電極層9及びソ
ース電極層8間に、直流電源を、その正極をドレイン電
極層9側として、負荷を通じて接続している状態で、ゲ
ート電極層7及びソース電極層8間に、制御電圧を、ゲ
ート電極層7側を正として印加することで、直流電源か
ら負荷に電力を供給させるようにすることができ、ま
た、その状態から、ゲート電極層7及びソース電極層8
間に、制御電圧を、ゲート電極層7側を負として印加す
ることで、直流電源から負荷に電力を供給させないよう
にすることができ、従って、直流電源と負荷との間のス
イッチング素子としての機能を呈する。
【0010】また、図10に示す従来の絶縁ゲート型半
導体装置の場合、p型を有するチャンネル形成用領域と
しての半導体領域3内に、p型を有し且つ半導体領域3
に比し低い比抵抗を有する電極連結用領域としての半導
体領域4が形成され、そして、ソース電極層8が、電極
連結用領域としての半導体領域4にオーミックに連結し
ているので、上述したスイッチング素子としての機能を
得ているとき、チャンネル形成用領域としての半導体領
域3に、ソース電極層8の電位が与えられているので、
上述したスイッチング素子としての機能が、安定に得ら
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来の絶
縁ゲート型半導体装置の場合、上述したドレイン電極層
9及びソース電極層8間のオン状態からオフ状態を得る
ために、ゲート電極層7及びソース電極層8間に、制御
電圧を、ソース電極層8側を負として印加した場合、チ
ャンネル形成用領域としての半導体領域3にいままで形
成されていたn型のチャンネル層がなくなり、一方、上
述したスイッチング素子としての機能を得ているとき
に、そのスイッチング素子としての機能を安定に得るた
めに、ソース電極層8が、p型を有するチャンネル形成
用領域としての半導体領域3内に形成されている、p型
を有し且つ半導体領域3に比し低い比抵抗を有する電極
連結用領域としての半導体領域4にオーミックに、連結
している。
【0012】このため、ゲート電極層7及びソース電極
層8間に、制御電圧を、ソース電極層8側を負として印
加した場合、ドレイン電極層9及びソース電極層8間
に、それら間に接続している直流電源から、ドレイン領
域としてのn型の半導体層2とチャンネル形成用領域と
してのp型の半導体領域3との間のpn接合に逆バイア
スを与える逆方向電圧が与えられる。
【0013】そして、この場合、ドレイン領域としての
半導体層2とチャンネル形成用領域としての半導体領域
3との間のpn接合からドレイン領域としての半導体層
2内及びチャンネル形成用領域としての半導体領域3内
に拡がっている空乏層が形成され、且つドレイン領域と
しての半導体層2上にゲート絶縁層6を介してゲート電
極層7が配されている構成によって、ゲート絶縁層6側
からドレイン領域としての半導体層2内に拡がっている
空乏層が形成される。
【0014】以上のことから、図10に示す従来の絶縁
ゲート型半導体装置の場合、上述したpn接合からドレ
イン領域としての半導体層2内及びチャンネル形成用領
域としての半導体領域3内に拡がっている空乏層と、ゲ
ート絶縁層6側からドレイン領域としての半導体層2内
に拡がっている空乏層とによる空乏層が、ドレイン電極
層9及びソース電極層8間でみて、それら間に与えられ
る上述した逆方向電圧以上の電圧の耐圧が得られるのに
十分なだけ、拡がっているように、ドレイン領域として
の半導体層2及びチャンネル形成用領域としての半導体
領域3が、高い比抵抗を有するものとして形成され、そ
れによって、ドレイン電極層9及びソース電極層8間に
上述した逆方向電圧が与えられても、上述したドレイン
電極層9及びソース電極層8間のオフ状態が確保されて
いる。
【0015】従って、図10に示す従来の絶縁ゲート型
半導体装置の場合、ドレイン領域としての半導体層2及
びチャンネル形成用領域としての半導体領域3が、高い
比抵抗を有するものとして形成されている。
【0016】一方、チャンネル形成用領域としての半導
体領域3が、上述したオン状態を得ている状態で、n型
のチャンネル層を形成し、また、半導体基板1の比抵抗
は、それを十分低くすることができることから、上述し
たオン状態を得ている状態での上述した電流路の抵抗、
すなわちオン抵抗が、ドレイン領域としての半導体層2
の比抵抗によってほとんど決められる。
【0017】このため、図10に示す従来の絶縁ゲート
型半導体装置の場合、上述したオン状態を得ている状態
での上述した電流路の抵抗、すなわちオン抵抗が、ドレ
イン領域としての半導体層2の高い比抵抗の理由で高
く、このため、上述したオン状態への応答速度が遅く、
また、上述したオン状態でのドレイン領域としての半導
体層2における電力損失が大きい、という欠点を有して
いた。
【0018】よって、本発明は、上述した欠点を有効に
回避し得る、新規な絶縁ゲート型半導体装置及びその製
法を提案せんとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願第1番目の発明によ
る絶縁ゲート型半導体装置は、(1)第1の導電型を有
し且つ低い比抵抗を有する半導体基板と、(2)その主
面上に形成され、且つ第1の導電型を有し且つ上記半導
体基板に比し高い比抵抗を有する、ドレイン領域として
の半導体層とを有し、そして、(3)上記半導体層内
に、上記半導体基板側とは反対側の面側から、第1の導
電型とは反対の第2の導電型を有する第1の半導体領域
が、チャンネル形成用領域として形成され、(4)上記
第1の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対側の
面側から、第2の導電型を有し且つ当該第1の半導体領
域に比し低い比抵抗を有する第2の半導体領域が、電極
連結用領域として形成されているとともに、第1の導電
型を有する第3の半導体領域が、ソース領域として形成
され、(5)上記第1の半導体領域の上記半導体基板側
とは反対側の主面上に、ゲート絶縁層を介して、ゲート
電極層が形成され、(6)上記第2及び第3の半導体領
域に、上記半導体基板側とは反対側において、ソース電
極層が、オーミックに連結され、(7)上記半導体基板
に、上記半導体層側とは反対側において、ドレイン電極
層が、オーミックに連結されている。
【0020】しかしながら、本発明による絶縁ゲート型
半導体装置は、このような構成を有する絶縁ゲート型半
導体装置において、上記半導体層内に、上記半導体基板
と連結している導電性層を埋設している絶縁層が、上記
半導体基板及び上記第1の半導体領域間にそれらと接し
た態様で延長して形成されている。
【0021】本願第2番目の発明による絶縁ゲート型半
導体装置の製法は、(1)第1の導電型を有し且つ低い
比抵抗を有する半導体基板を用意する工程と、(2)そ
の半導体基板上に、第1の導電型を有し且つ上記半導体
基板に比し高い比抵抗を有する第1の半導体層を形成す
る工程と、(3)その第1の半導体層に、上記半導体基
板側とは反対側の面側から、上記半導体基板に達する溝
を形成する工程と、(4)その溝内に、上記半導体基板
と連結している導電性層を埋設している絶縁層を形成す
る工程と、(5)上記第1の半導体層及び上記絶縁層上
に、第1の導電型を有し且つ上記半導体基板に比し高い
比抵抗を有する第2の半導体層を、上記第1の半導体層
及び上記絶縁層間に連続延長している態様に、上記第1
の半導体層とでドレイン領域としての第3の半導体層を
形成するように、形成する工程と、(6)その第3の半
導体層の上記半導体基板側とは反対側の面上に、ゲート
絶縁層を形成する工程と、(7)上記第3の半導体層内
に、上記絶縁層上において、上記半導体基板側とは反対
側の面側から、第1の導電型とは反対の第2の導電型を
有する第1の半導体領域を、チャンネル形成用領域とし
て、上記絶縁層に達する深さに形成する工程と、(8)
上記第1の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対
側の面側から、第2の導電型を有し且つ当該第1の半導
体領域に比し低い比抵抗を有する第2の半導体領域を、
電極連結用領域として形成する工程と、(9)上記第1
の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対側の面側
から、第1の導電型を有する第3の半導体領域を、ソー
ス領域として形成する工程と、(10)上記ゲート絶縁
層上に、ゲート電極層を形成する工程と、(11)その
ゲート電極層及び上記ゲート絶縁層に、それらを通じ
て、上記第2及び第3の半導体領域を外部に臨ませる第
1の窓を形成する工程と、(12)上記ゲート電極層上
に、上記第1の窓を埋めて延長している層間絶縁層を形
成する工程と、(13)上記層間絶縁層に、上記第1の
窓を埋めている部において、上記第2及び第3の半導体
領域を外部に臨ませる第2の窓を形成する工程と、(1
4)上記層間絶縁層上に、上記第2の窓を通じて、上記
第2及び第3の半導体領域とオーミックに連結している
ソース電極層を形成する工程と、(15)上記半導体基
板の上記第3の半導体層側とは反対側の面上に、上記半
導体基板とオーミックに連結しているドレイン電極層を
形成する工程とを有する。
【0022】
【発明の実施の形態1】次に、図1を伴って、本発明に
よる絶縁ゲート型半導体装置の実施の形態を述べよう。
図1において、図10との対応部分には同一符号を付し
て示し、詳細説明を省略する。
【0023】図1に示す本発明による絶縁ゲート型半導
体装置は、図10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装置
の場合と同様に、第1の導電型としてのn型を有し且つ
低い比抵抗を有する半導体基板1と、その主面上に形成
されているとともに第1の導電型としてのn型を有し且
つ半導体基板1に比し高い比抵抗を有するドレイン領域
としての半導体層2とを有する。この場合、半導体基板
1及び半導体層2は単結晶でなる。
【0024】そして、半導体層2内に、図10に示す従
来の絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様に、半導体基
板1側とは反対側の面側から、第1の導電型とは反対の
第2の導電型としてのp型を有する半導体領域3が、チ
ャンネル形成用領域として形成され、一方、その半導体
領域3内に、半導体基板1側とは反対側の面側から、p
型を有し且つ半導体領域3に比し低い比抵抗を有する半
導体領域4が、電極連結用領域として形成されていると
ともに、n型を有し且つ低い比抵抗を有する半導体領域
5が、ソース領域として、半導体領域4と連接して形成
されている。
【0025】また、半導体領域3の半導体基板1側とは
反対側の面上に、図10に示す従来の絶縁ゲート型半導
体装置の場合と同様に、ゲート絶縁層6を介して、ゲー
ト電極層7が形成されている。
【0026】さらに、半導体領域4及び5に、図10に
示す従来の絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様に、半
導体基板1側とは反対側において、ソース電極層8が、
オーミックに連結されている。なお、図においては、図
10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様
に、ゲート絶縁層6及びゲート電極層7の積層体上に、
それに予め形成されている半導体領域4及び5を外部に
臨ませる窓10を埋めている層間絶縁層11が形成さ
れ、その窓10を埋めている部に、半導体領域4及び5
を外部に臨ませる窓12が形成されている状態で、ソー
ス電極層8が、層間絶縁層11上に、窓12を通じて半
導体領域4及び5に連結して形成されている。
【0027】また、半導体基板1に、図10に示す従来
の絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様に、半導体層2
側とは反対側において、ドレイン電極層9が、オーミッ
クに連結されている。
【0028】さらに、図10に示す従来の絶縁ゲート型
半導体装置の場合とは異なり、ドレイン領域としての半
導体層2内に、半導体基板1と連結している導電性層1
4を埋設している絶縁層13が、半導体基板1及びチャ
ンネル形成用領域としての半導体領域3間にそれらと接
して延長して形成されている。
【0029】以上が、本発明による絶縁ゲート型半導体
装置の実施の形態の構成である。このような構成を有す
る本発明による絶縁ゲート型半導体装置は、ドレイン領
域としての半導体層2内に、半導体基板1と連結してい
る導電性層14を埋設している絶縁層13が、半導体基
板1及びチャンネル形成用領域としての半導体領域3間
にそれらと接して延長して形成されていることを除い
て、図10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装置と同様
の構成を有する。
【0030】このため、図1に示す本発明による絶縁ゲ
ート型半導体装置によれば、図10に示す従来の絶縁ゲ
ート型半導体装置の場合と同様に、ドレイン電極層9及
びソース電極層8間に、直流電源を、その正極をドレイ
ン電極層9側として、負荷を通じて接続し、その状態
で、ゲート電極層7及びソース電極層8間に、制御電圧
を、ゲート電極層7側を正として印加すれば、チャンネ
ル形成用領域としての半導体領域3に、ゲート絶縁層6
を介してゲート電極層7と対向している領域のゲート絶
縁層6側において、n型のチャンネル層が形成され、こ
のため、ドレイン電極層9及びソース電極層8間に、n
型の半導体基板1−ドレイン領域としてのn型の半導体
層2−n型のチャンネル層−ソース領域としてのn型の
半導体領域5の電流路が形成され、よって、ドレイン電
極層9及びソース電極層8間がオン状態になり、このた
め、直流電源から、負荷に、電力を供給させている状態
が得られる。
【0031】また、そのような状態が得られてから、ゲ
ート電極層7及びソース電極層8間に、制御電圧を、ゲ
ート電極層7側を負として印加すれば、いままでチャン
ネル形成用領域としての半導体領域3に形成されていた
n型のチャンネル層がなくなり、このため、いままでド
レイン電極層9及びソース電極層8間に形成されていた
上述した電流路がなくなり、よって、ドレイン電極層9
及びソース電極層8間がオフ状態になり、このため、直
流電源から、負荷に、電力を供給させていない状態が得
られる。
【0032】以上のことから、図1に示す本発明による
絶縁ゲート型半導体装置によれば、図10に示す従来の
絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様に、ドレイン電極
層9及びソース電極層8間に、直流電源を、その正極を
ドレイン電極層9側として、負荷を通じて接続している
状態で、ゲート電極層7及びソース電極層8間に、制御
電圧を、ゲート電極層7側を正として印加することで、
直流電源から負荷に電力を供給させるようにすることが
でき、また、その状態から、ゲート電極層7及びソース
電極層8間に、制御電圧を、ゲート電極層7側を負とし
て印加することで、直流電源から負荷に電力を供給させ
ないようにすることができ、従って、直流電源と負荷と
の間のスイッチング素子としての機能を呈する。
【0033】また、図1に示す本発明による絶縁ゲート
型半導体装置の場合も、図10に示す従来の絶縁ゲート
型半導体装置の場合と同様に、p型を有するチャンネル
形成用領域としての半導体領域3内に、p型を有し且つ
半導体領域3に比し低い比抵抗を有する電極連結用領域
としての半導体領域4が形成され、そして、ソース電極
層8が、電極連結用領域としての半導体領域4にオーミ
ックに連結してので、上述したスイッチング素子として
の機能を得ているとき、チャンネル形成用領域としての
半導体領域3に、ソース電極層8の電位が与えられてお
り、よって、上述したスイッチング素子としての機能
が、安定に得られる。
【0034】さらに、図1に示す本発明による絶縁ゲー
ト型半導体装置の場合も、図10に示す従来の絶縁ゲー
ト型半導体装置の場合と同様に、上述したドレイン電極
層9及びソース電極層8間のオン状態からオフ状態を得
るために、ゲート電極層7及びソース電極層8間に、制
御電圧を、ソース電極層8側を負として印加した場合、
チャンネル形成用領域としての半導体領域3にいままで
形成されていたn型のチャンネル層がなくなり、一方、
上述したスイッチング素子としての機能を得ているとき
に、そのスイッチング素子としての機能が安定に得られ
るために、ソース電極層8が、p型を有するチャンネル
形成用領域としての半導体領域3内に形成されている、
p型を有し且つ半導体領域3に比し低い比抵抗を有する
電極連結用領域としての半導体領域4に、オーミックに
連結している。
【0035】このため、図10に示す従来の絶縁ゲート
型半導体装置の場合と同様に、ゲート電極層7及びソー
ス電極層8間に、制御電圧を、ソース電極層8側を負と
して印加した場合、ドレイン電極層9及びソース電極層
8間に、それら間に接続している直流電源から、ドレイ
ン領域としてのn型の半導体層2とチャンネル形成用領
域としてのp型の半導体領域3との間のpn接合に逆バ
イアスを与える逆方向電圧が与えられる。
【0036】そして、この場合、図10に示す従来の絶
縁ゲート型半導体装置の場合と同様に、ドレイン領域と
しての半導体層2とチャンネル形成用領域としての半導
体領域3との間のpn接合からドレイン領域としての半
導体層2内及びチャンネル形成用領域としての半導体領
域3内に拡がっている空乏層が形成され、且つドレイン
領域としての半導体層2にゲート絶縁層6を介してゲー
ト電極層7が対向して配されている構成によって、ゲー
ト絶縁層6側からドレイン領域としての半導体層2内に
拡がっている空乏層が形成される。
【0037】また、図1に示す本発明による絶縁ゲート
型半導体装置の場合、ドレイン領域としてのn型の半導
体層2内に、半導体基板1に連結している導電性層14
を埋設している絶縁層13が、半導体基板1及びチャン
ネル形成用領域としてのp型の半導体領域3間にそれら
と接して延長して形成され、従って、ドレイン領域とし
ての半導体層2に絶縁層13を介して導電性層14が対
向して配されている構成によって、上述したように、ド
レイン電極層9及びソース電極層8間にドレイン領域と
してのn型の半導体層2とチャンネル形成用領域として
のp型の半導体領域3との間のpn接合に逆バイアスを
与える逆方向電圧が与えられるとき、図10に示す従来
の絶縁ゲート型半導体装置の場合と同様に形成される、
上述したpn接合からドレイン領域としての半導体層2
及びチャンネル形成用領域としての半導体領域3内に拡
がっている空乏層と、図10に示す従来の絶縁ゲート型
半導体装置の場合と同様に形成される、ゲート絶縁層6
側からドレイン領域としての半導体層2内に拡がってい
る空乏層との2つの空乏層との外、ドレイン領域として
のn型の半導体層2内に形成されている絶縁層13側か
らも、ドレイン領域としての半導体層2内に拡がってい
る空乏層が形成される。
【0038】以上のことから、図1に示す本発明による
絶縁ゲート型半導体装置の場合、図10に示す従来の絶
縁ゲート型半導体装置の場合と同様に形成される、上述
したpn接合からドレイン領域としての半導体層2及び
チャンネル形成用領域としての半導体領域3内に拡がっ
ている空乏層と、図10に示す従来の絶縁ゲート型半導
体装置の場合と同様に形成される、ゲート絶縁層6側か
らドレイン領域としての半導体層2内に拡がっている空
乏層と、図1に示す本発明による絶縁ゲート型半導体装
置の場合に形成される、上述した絶縁層13側からドレ
イン領域としての半導体層2内に拡がっている空乏層と
による空乏層が、ドレイン電極層9及びソース電極層8
間でみて、それら間に与えられる上述した逆方向電圧以
上の電圧の耐圧が得られるのに十分なだけ、拡がってい
るように、ドレイン領域としての半導体層2及びチャン
ネル形成用領域としての半導体領域3が、高い比抵抗を
有するものとして形成され、それによって、上述したよ
うに、ドレイン電極層9及びソース電極層8間に上述し
た逆方向電圧が与えられても、上述したドレイン電極層
9及びソース電極層8間のオフ状態が確保されている。
【0039】従って、図1に示す本発明による絶縁ゲー
ト型半導体装置の場合も、図10に示す従来の絶縁ゲー
ト型半導体装置の場合と同様に、ドレイン領域としての
半導体層2及びチャンネル形成用領域としての半導体半
導体領域3が、高い比抵抗を有するものとして形成され
ている。
【0040】一方、図1に示す本発明による絶縁ゲート
型半導体装置の場合も、図10に示す従来の絶縁ゲート
型半導体装置の場合と同様に、チャンネル形成用領域と
しての半導体領域3が、上述したオン状態を得ている状
態で、n型のチャンネル層を形成し、また、半導体基板
1の比抵抗は、それを十分低くすることができることか
ら、上述したオン状態を得ている状態での上述した電流
路の抵抗、すなわちオン抵抗が、ドレイン領域としての
半導体層2の比抵抗によってほとんど決められる。
【0041】ところで、図1に示す本発明による絶縁ゲ
ート型半導体装置の場合における、ドレイン電極層9及
びソース電極層8間でみて、それら間に与えられる上述
した逆方向電圧以上の電圧の耐圧が得られるのに十分な
だけ拡がっている空乏層は、図10に示す従来の絶縁ゲ
ート型半導体装置の場合と同様に形成される、上述した
pn接合からドレイン領域としての半導体層2及びチャ
ンネル形成用領域としての半導体領域3内に拡がってい
る空乏層と、図10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装
置の場合と同様に形成される、ゲート絶縁層6側からド
レイン領域としての半導体層2内に拡がっている空乏層
と、図1に示す本発明による絶縁ゲート型半導体装置の
場合に形成される、上述した絶縁層13側からドレイン
領域としての半導体層2内に拡がっている空乏層とによ
る空乏層とによる空乏層であるので、そのドレイン領域
としての半導体層2内への拡がりが、上述した逆方向電
圧以上の電圧の同じ値で、図10に示す従来の絶縁ゲー
ト型半導体装置の場合に比し大きい。
【0042】このため、上述において、ドレイン領域と
しての半導体層2が高い比抵抗を有しているとした、そ
の比抵抗を、上述した空乏層の拡がりが図10に示す従
来の絶縁ゲート型半導体装置の場合に比し大きい分、図
10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装置の場合に比し
低くすることができる。
【0043】よって、図1に示す本発明による絶縁ゲー
ト型半導体装置によれば、上述したオン状態での上述し
た電流路の抵抗、すなわちオン抵抗を、図10に示す従
来の絶縁ゲート型半導体装置の場合に比し低くすること
ができ、このため、上述したオン状態への応答速度を、
図10に示す従来の絶縁ゲート型半導体装置の場合に比
し速く得ることができ、また、上述したオン状態でのド
レイン領域としての半導体層2における電力損失をほと
んど伴わせないか、伴わせるとしても無視し得る程度に
しか伴わせないようにすることができる。
【0044】
【発明の実施の形態2】次に、図2〜図9を伴って、本
発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の実施の形態
を、図1に示す本発明による絶縁ゲート型半導体装置を
製造する場合の実施の形態で述べよう。図2〜図9にお
いて、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明
を省略する。
【0045】図2〜図9に示す本発明による絶縁ゲート
型半導体装置の製法は、次に述べる順次の工程をとっ
て、図1に示す本発明による絶縁ゲート型半導体装置を
製造する。
【0046】すなわち、第1の導電型としてのn型を有
し且つ低い比抵抗を有する、シリコンでなる半導体基板
1を用意する(図2A)。
【0047】そして、その半導体基板1上に、n型を有
し且つ半導体基板1に比し高い比抵抗を有する、半導体
基板1と同じシリコンでなる第1の半導体層2aをエピ
タキシャル成長法によって形成する(図2B)。
【0048】次に、第1の半導体層2aに、半導体基板
1側とは反対側の面側から、半導体基板1に達する溝2
1を形成する(図3C)
【0049】次に、半導体基板1及び第1の半導体層2
aに対する熱酸化処理によって、第1の半導体層2aの
溝21の側面から第1の半導体層2aの上面及び半導体
基板1の溝21に臨む領域の上面上に連続延長している
シリコン酸化物でなる絶縁層13aを、それによる第1
の半導体層2aの溝21に対応している溝22を形成す
るように、形成する(図3D)。
【0050】次に、絶縁層13aに、それによる溝22
下の領域において、絶縁層13aに対するマスク(図示
せず)を用いたエッチング処理によって、半導体基板1
を溝22を通じて外部に臨ませる窓23を形成する(図
3E)。
【0051】次に、絶縁層13a上に、導電性を与える
不純物を導入しているポリシリコンでなる導電性層15
を、絶縁層13aによる溝22及び絶縁層13aに形成
している窓23を全く埋め、半導体基板1に連結するよ
うに、形成する(図4F)。
【0052】次に、導電性層5及び絶縁層13aに対す
る、上方からのエッチング処理によって、半導体層2a
の上面を外部に露呈させ、且つ半導体層2aの溝21
が、半導体基板1に連結している導電性層13aによる
導電性層14を上面が外部に露呈している状態に埋設し
ている絶縁層13aによる絶縁層13bによって、全く
埋められている、という構成を得る(図4G)。
【0053】次に、半導体層12a、絶縁膜13b及び
導電性層14上に、それら間に連続延長して、絶縁層1
3bと同じ材料でなる絶縁層13cを形成する(図4
H)。
【0054】次に、絶縁層13cに対するマスクを用い
た上方からのエッチング処理によって、絶縁層13cの
絶縁層13b及び導電性層13上の領域を絶縁膜13d
として残すが、絶縁層13cの半導体層2a上の領域を
除去し、半導体層2aの上面を外部に露呈させ、よっ
て、半導体層2aの溝21が、半導体基板1に連結して
いる導電性層14を絶縁層13a及び13dによる絶縁
層13によって、全く埋設されている、という構成を得
る(第5図I)。
【0055】次に、第1の半導体層2a及び絶縁層13
上に、n型を有し且つ半導体基板1に比し高い比抵抗を
有する、第1の半導体層2aと同じシリコンでなる第2
の半導体層2bを、第1の半導体層2a及び絶縁層13
間に連続延長している態様に、第1の半導体層2aとで
ドレイン領域としての第3の半導体層2を形成するよう
に、形成する(図5J)。この場合、第1の半導体層2
aは、実際上、第1の半導体層2a及び絶縁層13上
に、第1の半導体層2aになる半導体層を堆積形成し、
次にその半導体層を、それに対する熱処理によって、単
結晶化し、次にその単結晶化された半導体層内にn型不
純物(例えば燐)を導入することによって形成すること
ができる。なお、図5Jにおいては、第2の半導体層2
bが、第1の半導体層2aとの間に界面を形成して形成
されているように示されているが、実際上、第2の半導
体層2bは、第1の半導体層2aとの間で界面を形成せ
ずに形成される。従って、爾後の図では、第1及び第2
の半導体層2a及び2bでなる構成が第3の半導体層2
であるとして示す。
【0056】次に、第3の半導体層2の半導体基板1側
とは反対側の面上に、ゲート絶縁層6を形成する(図5
K)。
【0057】次に、第3の半導体層2内に、絶縁層13
上において、半導体基板1側とは反対側の面側から、第
1の導電型としてのn型とは反対の第2の導電型として
のp型を有する第1の半導体領域3を、チャンネル形成
用領域として、絶縁層13に達する深さに形成する(図
6L)。この場合、第1の半導体領域3は、実際上、p
型不純物(例えばボロン)のイオンを、第3の半導体層
2内に、ゲート絶縁層6を通じて打ち込み、次で熱処理
を施すことによって形成することができる。
【0058】次に、第1の半導体領域3内に、半導体基
板1側とは反対側の面側から、p型を有し且つ第1の半
導体領域3に比し低い比抵抗を有する第2の半導体領域
4を、電極連結用領域として形成する(図6M)。この
場合、第2の半導体領域4は、実際上、p型不純物(例
えばボロン)のイオンを、第1の半導体領域3内に、ゲ
ート絶縁層6を通じて打ち込み、次に熱処理を施すこと
によって形成することができる。
【0059】次に、第1の半導体領域3内に、半導体基
板1側とは反対側の面側から、n型を有する第3の半導
体領域5を、ソース領域として形成する(図6N)。こ
の場合、第3の半導体領域5は、実際上、n型不純物
(例えば燐)のイオンを、第1の半導体領域3内に、ゲ
ート絶縁層6を通じて打ち込み、次に熱処理を施すこと
によって形成することができる。
【0060】次に、ゲート絶縁層6上に、ゲート電極層
7を形成する(図7O)。この場合、ゲート電極層7
は、実際上、導電性を与える不純物を導入している多結
晶半導体層でなるものとして形成することができる。
【0061】次に、ゲート電極層7及びゲート絶縁層6
に、それらを通して、第2及び第3の半導体領域4及び
5を外部に臨ませる第1の窓10を、フォトリソグラフ
ィ法によって形成する(図7P)。
【0062】次に、ゲート電極層7上に、それとゲート
絶縁層6とにそれらを通して形成された第1の窓10を
埋めて延長している層間絶縁層11を形成する(図8
Q)。
【0063】次に、層間絶縁層11に、ゲート電極層7
及びゲート絶縁層6にそれらを通して形成された第1の
窓10を埋めている部において、第2及び第3の半導体
領域4及び5を外部に臨ませる第2の窓12を形成する
(図8R)。
【0064】次に、層間絶縁層11上に、それに形成さ
れた第2の窓12を通じて、第2及び第3の半導体領域
4及び5とオーミックに連結しているソース電極層8を
形成する(図9S)。
【0065】次に、半導体基板1の第3の半導体層2側
とは反対側の面上に、半導体基板1とオーミックに連結
しているドレイン電極層9を形成する(図9S)。
【0066】以上が、本発明による絶縁ゲート型半導体
装置の製法の実施の形態である。このような本発明によ
る絶縁ゲート型半導体装置の製法によれば、上述したと
ころから明らかなように、図1に示す本発明による絶縁
ゲート型半導体装置を、容易に製造することができる。
【0067】なお、上述においては、本発明による絶縁
ゲート型半導体装置、及びその製法のそれぞれにおい
て、1つの実施の形態を示したに留まり、例えば、半導
体基板1及び半導体層2をシリコン以外の半導体でなる
ものとすることもでき、また、上述した本発明による絶
縁ゲート型半導体装置の製法の実施の形態において、半
導体層2aに溝21を形成して後、その溝21内に、半
導体基板1に連結している導電性層14を埋設している
絶縁層13を形成するのに、図3D〜E、図4F〜Iに
示す工程をとったが、それとは異なる種々の工程をとる
こともでき、さらに、半導体基板1と連結しているドレ
イン電極層9を、ゲート絶縁層6上にゲート電極層7を
形成して後、ゲート電極層7及びゲート絶縁層6にそれ
を通して第1の窓10を形成する工程の前において、ま
たは、ゲート電極層7上に層間絶縁層11を形成して
後、層間絶縁層11に第2の窓12を形成する工程前に
おいて、形成することもでき、その他、本発明の精神を
脱することなしに種々の変型、変更をなし得るであろ
う。
【0068】
【発明の効果】本発明による絶縁ゲート型半導体装置に
よれば、ドレイン領域としての半導体層の比抵抗を低く
することができ、このため、スイッチング素子としての
機能を高速に得ることができ、また、ドレイン領域とし
ての半導体層において電力損失をほとんど伴わせないよ
うにすることができる。
【0069】また、本発明による絶縁ゲート型半導体装
置の製法によれば、そのような優れた作用・効果の得ら
れる絶縁ゲート型半導体装置を、容易に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の実施の
形態を示す略線的断面図である。
【図2】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、順次の工程における略線的断面図で
ある。
【図3】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図2に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図4】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図3に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図5】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図4に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図6】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図5に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図7】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図6に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図8】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図7に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図9】本発明による絶縁ゲート型半導体装置の製法の
実施の形態を示す、図8に示す順次の工程に続く略線的
断面図である。
【図10】従来の絶縁ゲート型半導体装置を示す略線的
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 半導体層 3、4、5 半導体領域 6 ゲート絶縁層 7 ゲート電極層 8 ソース電極層 9 ドレイン電極層 10 窓 11 層間絶縁層 12 窓 13 絶縁層 14 導電性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内 利明 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F040 DA01 DA22 EB01 EB13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電型を有し且つ低い比抵抗を有す
    る半導体基板と、 その主面上に形成され、且つ第1の導電型を有し且つ上
    記半導体基板に比し高い比抵抗を有する、ドレイン領域
    としての半導体層とを有し、 上記半導体層内に、上記半導体基板側とは反対側の面側
    から、第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第
    1の半導体領域が、チャンネル形成用領域として形成さ
    れ、 上記第1の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対
    側の面側から、第2の導電型を有し且つ当該第1の半導
    体領域に比し低い比抵抗を有する第2の半導体領域が、
    電極連結用領域として形成されているとともに、第1の
    導電型を有する第3の半導体領域が、ソース領域として
    形成され、 上記第1の半導体領域の上記半導体基板側とは反対側の
    主面上に、ゲート絶縁層を介して、ゲート電極層が形成
    され、 上記第2及び第3の半導体領域に、上記半導体基板側と
    は反対側において、ソース電極層が、オーミックに連結
    され、 上記半導体基板に、上記半導体層側とは反対側におい
    て、ドレイン電極層が、オーミックに連結されている絶
    縁ゲート型半導体装置において、 上記半導体層内に、上記半導体基板に連結している導電
    性層を埋設している絶縁層が、上記半導体基板及び上記
    第1の半導体領域間にそれらと接した態様で延長して形
    成されていることを特徴とする縦形絶縁ゲート半導体装
    置。
  2. 【請求項2】第1の導電型を有し且つ低い比抵抗を有す
    る半導体基板を用意する工程と、 上記半導体基板上に、第1の導電型を有し且つ上記半導
    体基板に比し高い比抵抗を有する第1の半導体層を形成
    する工程と、 上記第1の半導体層に、上記半導体基板側とは反対側の
    面側から、上記半導体基板に達する溝を形成する工程
    と、 上記溝内に、上記半導体基板に連結している導電性層を
    埋設している絶縁層を形成する工程と、 上記第1の半導体層及び上記絶縁層上に、第1の導電型
    を有し且つ上記半導体基板に比し高い比抵抗を有する第
    2の半導体層を、上記第1の半導体層及び上記絶縁層間
    に連続延長している態様に、上記第1の半導体層とでド
    レイン領域としての第3の半導体層を形成するように、
    形成する工程と、 上記第3の半導体層の上記半導体基板側とは反対側の面
    上に、ゲート絶縁層を形成する工程と、 上記第3の半導体層内に、上記絶縁層上において、上記
    半導体基板側とは反対側の面側から、第1の導電型とは
    反対の第2の導電型を有する第1の半導体領域を、チャ
    ンネル形成用領域として、上記絶縁層に達する深さに形
    成する工程と、 上記第1の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対
    側の面側から、第2の導電型を有し且つ当該第1の半導
    体領域に比し低い比抵抗を有する第2の半導体領域を、
    電極連結用領域として形成する工程と、 上記第1の半導体領域内に、上記半導体基板側とは反対
    側の面側から、第1の導電型を有する第3の半導体領域
    を、ソース領域として形成する工程と、 上記ゲート絶縁層上に、ゲート電極層を形成する工程
    と、 上記ゲート電極層及び上記ゲート絶縁層に、それらを通
    じて、上記第2及び第3の半導体領域を外部に臨ませる
    第1の窓を形成する工程と、 上記ゲート電極層上に、上記第1の窓を埋めて延長して
    いる層間絶縁層を形成する工程と、 上記層間絶縁層に、上記第1の窓を埋めている部におい
    て、上記第2及び第3の半導体領域を外部に臨ませる第
    2の窓を形成する工程と、 上記層間絶縁層上に、上記第2の窓を通じて、上記第2
    及び第3の半導体領域とオーミックに連結しているソー
    ス電極層を形成する工程と、 上記半導体基板の上記第3の半導体層側とは反対側の面
    上に、上記半導体基板とオーミックに連結しているドレ
    イン電極層を形成する工程とを有することを特徴とする
    絶縁ゲート型半導体装置の製法。
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