JP2000208648A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JP2000208648A
JP2000208648A JP11005998A JP599899A JP2000208648A JP 2000208648 A JP2000208648 A JP 2000208648A JP 11005998 A JP11005998 A JP 11005998A JP 599899 A JP599899 A JP 599899A JP 2000208648 A JP2000208648 A JP 2000208648A
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film
oxide film
silicon oxide
floating gate
forming
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Masato Kijima
正人 貴島
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ素子の微細化に対応しつつ、層間絶縁
膜容量の低下の抑制及び基板掘れの防止を達成する。 【解決手段】 (a)半導体基板2上に、LOCOS酸
化膜20、ゲート酸化膜8を介して、フローティングゲ
ート10用のポリシリコン膜を10a形成し、さらにそ
の上に耐酸化性膜としてシリコン窒化膜38を形成し、
フローティングゲート分離領域26におけるポリシリコ
ン膜10a及びシリコン窒化膜38を除去して、帯状の
溝パターン28形成する。(b)溝パターン28にイオ
ン注入を行ない、不純物拡散領域30を形成する。
(c)熱酸化処理により、不純物拡散領域30上に膜厚
の厚いシリコン酸化膜32を形成する。(d)シリコン
窒化膜38を除去した後、ポリシリコン膜10a上にシ
リコン酸化膜12、シリコン窒化膜14及びシリコン酸
化膜16からなるONO膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
製造方法に関するものであり、特にソース・ドレイン拡
散領域のうち少なくとも一方の不純物拡散領域を配線層
として用い、少なくとも2層のポリシリコンゲート構造
を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、2層ポリシリコンゲート構造を有
する種々の不揮発性半導体記憶装置が開発されており、
それらの不揮発性半導体記憶装置の一種にフローティン
グゲート型の不揮発性メモリ素子がある。フローティン
グゲート型の不揮発性メモリ素子では、絶縁体で囲まれ
たフローティングゲート中に電荷を保持し、コントロー
ルゲートにバイアスをかけたときにソース・ドレイン拡
散領域間にチャネルが形成される閾値電圧が、フローテ
ィングゲート中の電荷量により変化することを利用して
データの記憶を行なっている。
【0003】最も一般的に知られているのが、図1に示
す、いわゆるETOX型(NOR型とも呼ばれる)と呼
ばれるものである。同図(A)はメモリ素子アレイの上
面図、(B)は(A)におけるZ−Z’線位置での断面
図である。ETOX型では、半導体基板2に形成された
ソース4とドレイン6の間のチャネル形成領域上に、ゲ
ート酸化膜8を介してフローティングゲート10が形成
され、さらにその上にシリコン酸化膜12、シリコン窒
化膜14、シリコン酸化膜16により構成されるONO
膜からなる層間絶縁膜が形成され、さらにその上にコン
トロールゲート18が形成されている。
【0004】各メモリ素子はLOCOS酸化膜(素子分
離領域)20で素子分離され、ソース4はチャネル幅方
向に連続する不純物拡散領域(ソースライン)で連結さ
れて共通電位になっている。コントロールゲート18は
ソース4と平行に帯状に延び、この方向のメモリ素子で
共通になっていて、ワードラインを構成している。ま
た、ドレイン6はワードラインと直交する帯状の金属電
極(これをビットラインと呼ぶ)にコンタクトホール2
2を介して連結される。そのようにアレイ状に並べられ
たメモリ素子のうちの特定のメモリ素子の選択は、コン
トロールゲート18からなるワードラインとドレイン6
が連結されたビットラインをマトリックス選択すること
により行なわれる。
【0005】データの書込は、チャネルに電流を流した
時にチャネルのドレイン6側で発生したホットエレクト
ロンをフローティングゲート10に注入することにより
行なう。また、データの消去は、フローティングゲート
10とソース4の間に高電界をかけたときにゲート酸化
膜8中をトンネルして流れる電流(FN電流)により、
ソース4に電子を引き抜くことにより行なう。そして、
読出しは、コントロールゲート18にバイアスをかけた
ときにソース4からチャネルを経てドレイン6に電子が
移動するか否かを識別することによって行なう。
【0006】少なくとも2層のポリシリコンゲート構造
を有する不揮発性半導体記憶装置の製造工程では、コン
トロールゲートを形成するためにコントロールゲート用
のポリシリコン層をパターニングし、そのパターンをマ
スクにしてフローティングゲート用のポリシリコン層を
パターニングする際、フローティングゲート分離領域で
基板掘れが発生し、不純物拡散領域の電気抵抗がばらつ
くという不具合が生じるという問題があった。このよう
な問題を解決するために、基板掘れを防止する製造方法
が提案されている。図2及び図3は、従来の製造方法の
一例(従来技術1)を表す工程断面図である。(a)〜
(f)は、図1(A)におけるX−X’線位置とY−
Y’線位置での工程断面図をそれぞれ表す。図1から図
3を参照して説明する。
【0007】まず、(a)に示すように、半導体基板2
上に、公知の方法でLOCOS酸化膜20及びゲート酸
化膜8を形成し、それらの上にフローティングゲート1
0用のポリシリコン膜10a、ONO膜を構成するシリ
コン酸化膜12及びシリコン窒化膜14を堆積した後、
フォトレジスト24をマスクとして用いる写真製版技術
及びエッチング技術により、隣接するフローティングゲ
ート10を分離するためのフローティングゲート分離領
域26に位置するポリシリコン膜10a、シリコン酸化
膜12及びシリコン窒化膜14を除去して帯状の溝パタ
ーン28を形成する。
【0008】次に、フォトレジスト24をマスクとして
そのまま用いて、溝パターン28内に露出したゲート酸
化膜8を介して半導体基板2にイオン注入を行ない、後
にソース4の一部を構成する不純物拡散領域30を形成
する。その後、フォトレジスト24を除去することによ
り、(b)の状態になる。溝パターン28内にLOCO
S酸化膜20が露出した領域では、イオン注入が施され
てもイオンが半導体基板2に到達せず、不純物拡散領域
は形成されない。
【0009】次に、熱酸化処理を施すことによって、
(c)に示すように、シリコン窒化膜14上にシリコン
酸化膜16を形成してポリシリコン膜10a上にONO
膜を形成するとともに、不純物拡散領域30上に増速酸
化により厚いシリコン酸化膜32を形成し、溝パターン
28内に露出したポリシリコン膜10aの側壁にシリコ
ン酸化膜34を形成する。このとき、ポリシリコン膜1
0aとシリコン窒化膜14との間に、シリコン酸化膜1
2を介して酸化種が侵入するため、シリコン酸化膜34
はバーズビークを形成する。シリコン酸化膜32は、後
述のシリコン酸化膜16、シリコン窒化膜14、シリコ
ン酸化膜12及びフローティングゲート用のポリシリコ
ン膜10aをエッチングする時に、フローティングゲー
ト分離領域26において半導体基板2が露出しないよう
に厚みを大きくして形成されている。
【0010】次に、(d)に示すように、半導体基板2
上にコントロールゲート18用のポリシリコン膜18a
を堆積する。次に、写真製版技術とエッチング技術によ
り、ポリシリコン膜18aをパターニングしてコントロ
ールゲート18を形成し、さらに同じフォトレジストを
用いて、シリコン酸化膜16、シリコン窒化膜14、シ
リコン酸化膜12及びポリシリコン膜10aをエッチン
グしてフローティングゲート10を形成し、(e)の状
態になる。シリコン酸化膜12,16のエッチング時に
シリコン酸化膜32の一部もエッチングされるが、シリ
コン酸化膜32は厚く形成されているので不純物拡散領
域30が露出することはなく、ポリシリコン膜10aの
エッチング時における不純物拡散領域30のエッチング
が防止されている。
【0011】その後、写真製版技術により所望のフォト
レジストパターンを形成し、露出したゲート酸化膜8を
介してイオン注入を行ない、ソース4及びドレイン6を
形成する。フローティングゲート分離領域26にはシリ
コン酸化膜32が存在するので、フローティングゲート
分離領域26のシリコン基板2への新たなイオン注入は
阻止されるが、不純物拡散領域30が形成されているの
で、ソース4は帯状に形成される。
【0012】フローティングゲート形成時における基板
掘れを防止する他の従来例として、特開平5−1377
0号公報(従来技術2)に開示されている方法がある。
図4は、従来技術2を表す工程断面図である。従来技術
2のメモリ素子アレイは図1(A)のものと同じであ
る。図4(a)〜(d)は、図1(A)におけるX−
X’線位置とY−Y’線位置での工程断面図をそれぞれ
表す。図1及び図4を用いて従来技術2を説明する。
【0013】まず、(a)に示すように、半導体基板2
上に、公知の方法でLOCOS酸化膜20及びゲート酸
化膜8を形成し、それらの上にフローティングゲート1
0用のポリシリコン膜10aを堆積し、フォトレジスト
24をマスクとして用いる写真製版技術及びエッチング
技術により、フローティングゲート分離領域26に位置
するポリシリコン膜10aを除去して帯状の溝パターン
28を形成する。次に、フォトレジスト24をマスクと
してそのまま用いて、溝パターン28内に露出したゲー
ト酸化膜8を介して半導体基板2にイオン注入を行な
い、不純物拡散領域30を形成する。その後、フォトレ
ジスト24を除去することにより、(b)の状態にな
る。
【0014】次に、(c)に示すように、熱酸化処理を
施すことによって、ポリシリコン膜10a上にシリコン
酸化膜11を形成するとともに、不純物拡散領域30上
に増速酸化により厚いシリコン酸化膜13を形成する。
さらにそれらのシリコン酸化膜11,13上に、コント
ロールゲート18用のポリシリコン膜18aを堆積す
る。
【0015】写真製版技術とエッチング技術により、ポ
リシリコン膜18aをパターニングしてコントロールゲ
ート18を形成し、さらに同じフォトレジストを用い
て、シリコン酸化膜11及びポリシリコン膜10aをエ
ッチングしてフローティングゲート10を形成し、
(d)の状態になる。シリコン酸化膜11のエッチング
時にシリコン酸化膜13の一部もエッチングされるが、
シリコン酸化膜13は厚く形成されているので、不純物
拡散領域30の露出及びエッチングが防止されている。
その後、ソース4及びドレイン6を形成する。
【0016】フローティングゲート形成時における基板
掘れを防止するさらに他の従来例として、特開平9−1
86304号公報(従来技術3)に開示されている方法
がある。図5は、従来技術3のメモリ素子アレイを表す
上面図である。従来技術3では、隣接するフローティン
グゲート10を分離するフローティングゲート分離領域
36をLOCOS酸化膜20上のみに設定し、フローテ
ィングゲート10を形成する時に、ソース4領域上及び
ドレイン6領域上にフローティングゲート10用のポリ
シリコン膜を存在させておくことにより、基板掘れを防
止している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1では、図2
(c)の工程において、フローティングゲート10用の
ポリシリコン膜10aとシリコン窒化膜14との間に、
シリコン酸化膜12を介して酸化種が侵入して、バーズ
ビーク形状のシリコン酸化膜34が形成されるため、フ
ローティングゲート10、コントロールゲート18間の
ONO膜について、メモリ素子の書込み動作及び消去動
作に実効的な厚みの面積が減少している。これは、メモ
リ素子の微細化を妨げるばかりでなく、フローティング
ゲート10、コントロールゲート18間の容量の低下に
より書込み・消去特性を劣化させる。一方、書込み・消
去特性を維持するために、図2(c)の工程において、
熱酸化処理時間を短くしてバーズビークの長さを抑制す
ると、シリコン酸化膜32の膜厚が薄くなり、図3
(e)の工程において、基板掘れが発生する虞が生じ
る。このように従来技術1では、メモリ素子の書込み・
消去特性の維持と基板掘れを両立させることが難しいと
いう問題があった。
【0018】従来技術2では、図4(c)の工程におい
て、ONO膜を構成するシリコン酸化膜12とシリコン
酸化膜32の膜厚の比は、増速酸化条件によって決定さ
れるので、ONO膜の薄膜化による書込み・消去特性の
向上と基板掘れを両立させることが難しいという問題が
あった。従来技術3では、フローティングゲート分離領
域36をLOCOS酸化膜20の内側で、かつフローテ
ィングゲート10のパターンを完全に分断するように余
裕を持たせて設定しなければならないという制約があ
り、その制約がメモリ素子の微細化の妨げになるという
不具合があった。
【0019】そこで本発明は、少なくとも2層のポリシ
リコンゲート構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製
造方法において、メモリ素子の微細化に対応しつつ、フ
ローティングゲート、コントロールゲート間容量の低下
の抑制及び基板掘れの防止を達成することを目的とする
ものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性半
導体記憶装置の製造方法は、以下の工程(a)から
(f)を含むものである。 (a)半導体基板上に素子分離領域及びゲート絶縁膜を
形成した後、その半導体基板上にフローティングゲート
となる第1の導電膜を形成し、さらにその上に耐酸化性
膜を形成する工程、(b)隣接するメモリ素子間を分離
するために、第1の導電膜及び耐酸化性膜を写真製版技
術及びエッチング技術によりパターニングして、素子分
離領域の一部及びゲート絶縁膜の一部が露出するように
帯状の開口部を形成する工程、(c)その開口部にイオ
ン注入を行ない、半導体基板に不純物拡散領域を形成す
る工程、(d)熱酸化処理により、不純物拡散領域上に
基板掘れ防止用のシリコン酸化膜を形成する工程、
(e)耐酸化性膜を除去した後、半導体基板上に層間絶
縁膜及びコントロールゲートとなる第2の導電膜を順次
形成し、さらに開口部に直交する方向に第2の導電膜を
パターニングして帯状のコントロールゲートを形成し、
さらに第2の導電膜に覆われていない領域の層間絶縁膜
及び第1の導電膜を除去してフローティングゲートを形
成する工程、(f)半導体基板にイオン注入を行なうこ
とにより、不純物拡散領域を形成する工程。
【0021】工程(a)において、第1の導電膜上に耐
酸化性膜を形成することにより、工程(d)での熱酸化
処理時に、第1の導電膜上面にシリコン酸化膜が形成す
るのを抑制する。その後、工程(e)において、耐酸化
性膜を除去した後、第1の導電膜上に層間絶縁膜及び第
2の導電膜を形成する。その結果、従来技術1のように
第1の導電膜上面にバーズビーク形状のシリコン酸化膜
が形成されず、フローティングゲート、コントロールゲ
ート間の層間絶縁膜の面積低下を防止できる。さらに、
従来、層間絶縁膜の一部を構成するシリコン酸化膜と基
板掘れ防止用のシリコン酸化膜は同一工程で形成されて
いたが、本発明ではそれぞれのシリコン酸化膜を別工程
で形成するようにしたので、基板掘れ防止用のシリコン
酸化膜の膜厚設定の自由度が増え、基板掘れに対する余
裕度を広げることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の不揮発性半導体記憶装置
において、耐酸化性膜としてシリコン窒化膜を用いるこ
とが好ましい。フローティングゲート、コントロールゲ
ート間の容量を構成する層間絶縁膜として、シリコン酸
化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層膜から
なるONO膜を用いるのが一般的である。層間絶縁膜と
してONO膜を用いた場合、シリコン窒化膜の形成工程
及び除去工程が施される。シリコン窒化膜は耐酸化性膜
として十分対応できるものであり、耐酸化性膜としてシ
リコン窒化膜を用いた場合、工程(a)における耐酸化
性膜の形成、ならびに工程(b)及び(e)における耐
酸化性膜の除去の際に、ONO膜用のシリコン窒化膜の
形成工程及び除去工程と基本的に同じ方法を用いること
ができ、新規設備の導入及び条件設定に費やすコストを
削減できる。
【0023】
【実施例】図6及び図7は、本発明をETOX型の不揮
発性半導体記憶装置に適用した一実施例を表す工程断面
図である。この実施例により形成される半導体記憶装置
の上面図は図1(A)と同じであり、図6(a)〜
(d)及び図7(e)〜(g)は、図1(A)における
X−X’線位置とY−Y’線位置での工程断面図をそれ
ぞれ表す。図1、図6及び図7を参照してこの実施例を
説明する。
【0024】(a)まず、公知の方法を用いてウェルが
形成された半導体基板2上に、公知の方法を用いて膜厚
が400〜600nmのLOCOS酸化膜20、及び膜
厚が10〜25nmのゲート酸化膜8を形成する。そし
て、半導体基板2上に、CVD法により膜厚が80〜1
50nmのフローティングゲート10用のポリシリコン
膜10aを堆積した後、そのポリシリコン膜10aに固
相拡散によってリンをドープする。さらにそのポリシリ
コン膜10a上に耐酸化性膜を堆積する。この実施例で
は、耐酸化性膜としてCVD法によりシリコン窒化膜3
8を堆積した。シリコン窒化膜は15nm以上の膜厚で
堆積することが好ましい。他の耐酸化性膜としては、炭
素化シリコン膜を挙げることができる。
【0025】次に、シリコン窒化膜38上に、フローテ
ィングゲート分離領域26に開口を持つフォトレジスト
24を写真製版技術により形成した後、フォトレジスト
24をマスクとしたドライエッチング技術により、フロ
ーティングゲート分離領域26のシリコン窒化膜38及
びポリシリコン膜10aを選択的に除去し、帯状の溝パ
ターン28を形成する。このようにして、ポリシリコン
膜10a、シリコン窒化膜38及びフォトレジスト24
からなる積層パターンを形成する。
【0026】(b)フォトレジスト24をマスクとして
そのまま用いて、溝パターン28内に露出したゲート酸
化膜8を介して半導体基板2にヒ素イオンを注入し、後
にソース4の一部を構成する不純物拡散領域30を形成
する。溝パターン28内にLOCOS酸化膜20が露出
した領域では、ヒ素イオン注入が施されてもヒ素イオン
が半導体基板2に到達せず、不純物拡散領域は形成され
ない。その後、酸素プラズマを用いてフォトレジスト2
4を剥離除去する。
【0027】(c)熱酸化処理を施すことによって、不
純物拡散領域30に注入したヒ素イオンの活性化を行な
うとともに、不純物拡散領域30上に膜厚が150〜2
00nmの基板掘れ防止用のシリコン酸化膜32を増速
酸化により形成し、溝パターン28内に露出したポリシ
リコン膜10aの側壁にシリコン酸化膜34を形成す
る。このとき、露出したシリコン窒化膜38表面に膜厚
が3〜5nmのシリコン酸化膜が形成されるので、希フ
ッ酸処理によりそのシリコン酸化膜を除去しておく。
【0028】(d)熱リン酸溶液によりシリコン窒化膜
38を選択的に除去する。次に、熱酸化処理により、露
出したポリシリコン膜10aの表層に膜厚が5〜20n
mのシリコン酸化膜12を形成し、その上にCVD法に
より膜厚が10〜15nmのシリコン窒化膜14を形成
し、さらに熱酸化処理によりシリコン窒化膜14上に膜
厚が3〜5nmのシリコン酸化膜16を形成することに
よって、結果的にポリシリコン膜10a上にONO膜を
形成する。
【0029】(e)CVD法により、半導体基板2上に
膜厚が150〜200nmのコントロールゲート18用
のポリシリコン膜18aを堆積した後、そのポリシリコ
ン膜18aに固相拡散によってリンをドープする。 (f)写真製版技術によりコントロールゲート18形成
用のフォトレジストを形成し、そのフォトレジストをマ
スクとしたドライエッチング技術によってポリシリコン
膜18aをパターニングしてコントロールゲート18を
形成する。さらに同じフォトレジストを用いたドライエ
ッチング技術により、シリコン酸化膜16、シリコン窒
化膜14、シリコン酸化膜12及びポリシリコン膜10
aをエッチング除去してフローティングゲート10を形
成する。シリコン酸化膜14,16のエッチング時にシ
リコン酸化膜32の一部もエッチングされるが、シリコ
ン酸化膜32は厚く形成されているので不純物拡散領域
30が露出することはなく、ポリシリコン膜10aのエ
ッチング時における不純物拡散領域30のエッチングが
防止されている。
【0030】(g)写真製版技術により所望のフォトレ
ジストパターンを形成し、露出したゲート酸化膜8を介
してイオン注入を行ない、ソース4及びドレイン6を形
成する。フローティングゲート分離領域26にはシリコ
ン酸化膜32が存在するので、フローティングゲート分
離領域26のシリコン基板2への新たなイオン注入は阻
止されるが、不純物拡散領域30が形成されているの
で、ソース4は帯状に形成される。その後、通常の処理
によって、多層配線用の層間絶縁膜、金属配線及び保護
膜の形成が施され、組立て工程を経て半導体記憶装置を
形成する。
【0031】この実施例によれば、工程(c)での熱酸
化処理により不純物拡散領域30上に膜厚が150〜2
00nmのシリコン酸化膜32を形成する工程におい
て、フローティングゲート10用のポリシリコン膜10
aとシリコン窒化膜38との界面にシリコン酸化膜が存
在しないので、その界面に酸化種が侵入してシリコン酸
化膜34がバーズビーク形状になるのを防止する効果が
あり、フローティングゲート10、コントロールゲート
18間の層間絶縁膜の面積低下を防ぐことができる。ま
た、この効果を実現するために増える工程は、シリコン
窒化膜38を堆積する工程、シリコン窒化膜38を除去
する工程、及びシリコン酸化膜12を形成する工程のみ
であり、実用上の問題は少ない。さらに、従来、ONO
膜の一部を構成するシリコン酸化膜12とシリコン酸化
膜32は同一工程で形成されていたが、それぞれのシリ
コン酸化膜を別工程で形成することによって、シリコン
酸化膜32の膜厚設定の自由度が増え、基板掘れに対す
る余裕度を広げることができるという利点もある。
【0032】この実施例では、不純物拡散領域30を形
成するためのイオン注入をフォトレジスト24を用いて
行なったが、別の方法として、フォトレジスト24を除
去後に、シリコン窒化膜38をマスクにしてイオン注入
を行なうことも可能である。また、ポリシリコン膜10
a,18aに不純物を導入する方法として固相拡散法を
用いたが、これに限定されるものではなく、イオン注入
法やin−situドープ(不純物を含んだポリシリコ
ン膜の堆積)法などの方法を用いても構わない。
【0033】また、シリコン酸化膜12、シリコン酸化
膜16を形成する方法として熱酸化法を用いているが、
これに限定されるものではなく、例えば熱CVDによる
HTO膜を形成しても構わない。また、コントロールゲ
ート18上に高融点金属シリサイド膜などの膜を積層し
て低抵抗化を図ってもよい。この実施例では、本発明を
ETOX型の不揮発性半導体記憶装置に適用している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくと
も2層のポリシリコン構造を有する不揮発性半導体記憶
装置に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明による不揮発性半導体記憶装置の
製造方法では、フローティングゲート用のポリシリコン
膜上に耐酸化性膜を形成した後、フローティングゲート
分離領域のフローティングゲート用のポリシリコン膜及
び耐酸化性膜を除去して溝パターンを形成し、その溝パ
ターン内に熱酸化処理により基板掘れ防止用のシリコン
酸化膜を形成する時に、フローティングゲート用のポリ
シリコン膜上にシリコン酸化膜を形成しないようにした
ので、フローティングゲート上面にバーズビーク形状の
シリコン酸化膜が形成されず、フローティングゲート、
コントロールゲート間の層間絶縁膜の面積低下を防止で
きる。さらに、層間絶縁膜の一部を構成するシリコン酸
化膜と基板掘れ防止用のシリコン酸化膜を別工程で形成
するようにしたので、基板掘れ防止用のシリコン酸化膜
の膜厚設定の自由度が増え、基板掘れに対する余裕度を
広げることができる。このように、本発明によると、メ
モリ素子の微細化に対応しつつ、フローティングゲー
ト、コントロールゲート間容量の低下の抑制及び基板掘
れの防止を達成することができる。さらに、耐酸化性膜
としてシリコン窒化膜を用いると、新規設備の導入及び
条件設定に費やすコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 不揮発性半導体記憶装置の一例を表す図であ
り、(A)は上面図、(B)は(A)のZ−Z’線位置
での断面図である。
【図2】 従来例の製造方法の前半を表す工程断面図で
ある。
【図3】 同従来例の製造方法の後半を表す工程断面図
である。
【図4】 他の従来例の製造方法を表す工程断面図であ
る。
【図5】 さらに他の従来例の製造方法を説明するため
の上面図である。
【図6】 一実施例の製造方法の前半を表す工程断面図
である。
【図7】 同実施例の製造方法の後半を表す工程断面図
である。
【符号の説明】
2 半導体基板 4 ソース 6 ドレイン 8 ゲート酸化膜 10 フローティングゲート 10a,18a ポリシリコン膜 12,16,34 シリコン酸化膜 14 シリコン窒化膜 18 コントロールゲート 20 LOCOS酸化膜 24 フォトレジスト 26 フローティングゲート分離領域 28 溝パターン 30 不純物拡散領域 32 基板掘れ防止用のシリコン酸化膜 38 耐酸化性膜(シリコン窒化膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA23 AA25 AA43 AA63 AB08 AB09 AD62 AG02 AG10 AG12 AG21 5F083 EP02 EP23 EP55 EP56 EP57 GA09 GA22 GA27 GA30 JA04 JA56 KA01 LA16 NA02 PR13 PR21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(a)から(f)を含むこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 (a)半導体基板上に素子分離領域及びゲート絶縁膜を
    形成した後、前記半導体基板上にフローティングゲート
    となる第1の導電膜を形成し、さらにその上に耐酸化性
    膜を形成する工程、 (b)隣接するメモリ素子間を分離するために、前記第
    1の導電膜及び前記耐酸化性膜を写真製版技術及びエッ
    チング技術によりパターニングして、前記素子分離領域
    の一部及び前記ゲート絶縁膜の一部が露出するように帯
    状の開口部を形成する工程、 (c)前記開口部にイオン注入を行ない、前記半導体基
    板に不純物拡散領域を形成する工程、 (d)熱酸化処理により、前記不純物拡散領域上に基板
    掘れ防止用のシリコン酸化膜を形成する工程、 (e)前記耐酸化性膜を除去した後、半導体基板上に層
    間絶縁膜及びコントロールゲートとなる第2の導電膜を
    順次形成し、さらに前記開口部に直交する方向に前記第
    2の導電膜をパターニングして帯状のコントロールゲー
    トを形成し、さらに前記第2の導電膜に覆われていない
    領域の前記層間絶縁膜及び前記第1の導電膜を除去して
    フローティングゲートを形成する工程、 (f)前記半導体基板にイオン注入を行なうことによ
    り、不純物拡散領域を形成する工程。
  2. 【請求項2】 前記耐酸化性膜としてシリコン窒化膜を
    用いる請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428769B1 (ko) * 2001-06-22 2004-04-28 삼성전자주식회사 반도체 롬 장치 형성 방법
KR100456581B1 (ko) * 2002-02-08 2004-11-09 삼성전자주식회사 플랫 셀 마스크 롬 장치의 제조 방법

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