JP2000207948A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

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JP2000207948A
JP2000207948A JP11010024A JP1002499A JP2000207948A JP 2000207948 A JP2000207948 A JP 2000207948A JP 11010024 A JP11010024 A JP 11010024A JP 1002499 A JP1002499 A JP 1002499A JP 2000207948 A JP2000207948 A JP 2000207948A
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JP
Japan
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conductor
wire
cross
insulated wire
insulated
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JP11010024A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takubo
毅 田窪
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体引抜き防止性に優れた絶縁電線を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は単線導体上に絶縁層を被覆して
なる絶縁電線において、該単線導体はその段面形状にお
いて鈍角角部を有し、かつ該単線導体は該角部を断面円
周方向に回転させて形成したねじれ部を有することを特
徴とする。角部とねじれ部によって導体と絶縁層との密
着性を高めて導体引抜き防止性を向上させ、また、角部
を鈍角とすることによって角部への電界集中を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空配電線や高圧
引下線等に用いられる絶縁電線であって、導体引抜き防
止性に優れた絶縁電線に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】一般に
架空配電線等に用いられる絶縁電線としては、単線導体
上又は複数導体を撚合わせてなる撚線導体上に、ポリ塩
化ビニル、架橋ポリエチレンなど絶縁層を被覆したもの
が用いられている。従来このような絶縁電線において
は、例えば端末部などで絶縁電線を把持する際や、架線
時に地上から絶縁電線を引き上げる際などに、絶縁層と
導体とが分離して絶縁層から導体が引抜かれる場合があ
り、その場合絶縁不良となる問題があった。
【0003】上記の問題は絶縁電線における導体と絶縁
層との密着性が不十分である場合に生じるが、特に単線
導体の場合は、撚線導体のように絶縁層の食い込みやす
い隙間を導体表面に有しないため、撚線導体に比べて絶
縁層との密着性に劣る傾向にあった。
【0004】そこで従来、導体と絶縁層との密着性を高
めるため、断面円形の単線導体表面に断面U字形のスパ
イラル状溝を設けることが提案されている(実開平1−
79217)。しかし、上記のような溝を設けることは
直径2.0〜3.0mm程度の細物導体では加工が困難
であるという問題がある。また、導体断面において形状
が不均一な溝部分、特に鋭角となる溝入口部分には電界
が集中しやすく、過度の電界集中により絶縁破壊を引き
起こす可能性もある。
【0005】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたものであり、過度の電界集中を防止でき、かつ、導
体引抜き防止性に優れた絶縁電線を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、単線導体上に
絶縁層を被覆してなる絶縁電線において、該単線導体は
その断面において鈍角角部を有し、かつ該単線導体は該
角部を断面円周方向に回転させてなるねじれ部を有する
ことを特徴とする絶縁電線によって、上記課題を解決す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明に用いられる単線導
体の構造の一例を示す。この図に示すように、上記本発
明は単線導体の形状、構造に特徴を有するものである。
以下にこの特徴について説明する。
【0008】まず、特徴の一つは、本発明に用いられる
単線導体はその断面形状において角部を有することであ
る。該角部は鈍角であって、本発明に用いられる単線導
体は、鈍角以外の角部、例えば、鋭角や、溝部分を形成
するような凹状角部は有しない。
【0009】上記鈍角角部の数や角度は、本発明の目的
である導体引抜き防止性に見合うものであれば特に制限
はなく、図1に示すように複数の鈍角角部を円周方向に
ほぼ均等に形成した断面形状であってもよく、図2に示
すように一部にのみ鈍角角部を有し残部が円形の断面形
状であってもよい。本発明においては、導体引抜き防止
及び電界集中防止の点から特に鈍角角部の角度を100
〜140°程度とすることが好ましく、また、電線の可
撓性及び導体引抜き防止の点から特にその数を4〜10
個程度とすることが好ましい。上記の好ましい角度及び
数を考慮すると、本発明においては単線導体の断面形状
を正六角形や正八角形などの正多角形とすることも好ま
しい態様の一つである。上記鈍角角部の形成方法として
は、例えば伸線工程で角部を有するダイスに導体を通す
ことなどが挙げられる。
【0010】また他の特徴は、本発明に用いられる単線
導体は上記鈍角角部を断面円周方向に回転させてなるね
じれ部を有することである。ねじれ部の一例を図1に示
す。上記ねじれ部は、その数に制限はなく可撓性の点か
ら特に1〜2個/10m程度とすることが好ましい。上
記ねじれ部の形成方法としては特に制限はなく、例え
ば、伸線工程後や巻取り時などに、上記鈍角角部を断面
円周方向に回転させるよう導体をねじることなどが挙げ
られる。
【0011】本発明は、上記二つの特徴、即ち角部とね
じれ部とによって導体と絶縁層との密着性を高めて導体
引抜き防止性を向上させたものである。本発明では溝部
分を設けることなく導体引抜き防止性を向上することが
できるため、溝部分への過度の電界集中を防止すること
ができ、また、角部を鈍角としたため角部への過度の電
界集中を防止することができる。
【0012】また本発明において、上記形状及び構造の
単線導体は、単線導体上に絶縁層を被覆してなる絶縁電
線であれば特に制限なく適用できるが、なかでも絶縁層
が架橋されてなる架橋絶縁電線に好適である。架橋絶縁
電線は架橋を行うことで絶縁層に熱変形が生じ、非架橋
の絶縁電線に比べて導体と絶縁層間の密着力が低下しや
すいため、上記単線導体をこのような架橋絶縁電線に適
用するとその効果をより発揮することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の絶縁電線は、単線導体上に絶縁
層を被覆してなる絶縁電線において、該単線導体はその
断面形状において鈍角角部を有し、かつ該単線導体は該
角部を断面円周方向に回転させてなるねじれ部を有する
ことを特徴とし、角部とねじれ部とによって、導体と絶
縁層との密着性を高めて導体引抜き防止性を向上させる
ことができる。本発明は、溝を設けることなく導体引抜
き防止性を向上することができるため、溝部分への過度
の電界集中を防止することができる。また、角部を鈍角
とすることによって角部への過度の電界集中を防止する
ことができる。また本発明は、鈍角角部の角度を100
〜140°とすることによって、より導体引抜き防止性
及び電界集中防止性に優れる。また本発明は、単線導体
の断面形状を正多角形とすることによって、線の全方向
でほぼ均一な可撓性を持たせることができる。また本発
明は、絶縁層が架橋されてなる絶縁電線に適用すること
によって、その効果をより発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる単線導体の一断面形状及び
構造を示した図である。
【図2】本発明に用いられる単線導体の他の断面形状を
示した図である。
【符号の説明】
1:角部 2:ねじれ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単線導体上に絶縁層を被覆してなる絶縁
    電線において、該単線導体はその断面形状において鈍角
    角部を有し、かつ該単線導体は該角部を断面円周方向に
    回転させてなるねじれ部を有することを特徴とする絶縁
    電線。
  2. 【請求項2】 鈍角角部の角度は100〜140°であ
    る請求項1記載の絶縁電線。
  3. 【請求項3】 単線導体はその断面形状が正多角形であ
    る請求項1又は請求項2記載の絶縁電線。
  4. 【請求項4】 絶縁層は架橋されてなる請求項1〜3い
    ずれかに記載の絶縁電線。
JP11010024A 1999-01-19 1999-01-19 絶縁電線 Pending JP2000207948A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277045A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 絶縁電線およびワイヤーハーネス

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