JP2000207433A - 3次元形状生成方法および装置 - Google Patents

3次元形状生成方法および装置

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JP2000207433A
JP2000207433A JP11005306A JP530699A JP2000207433A JP 2000207433 A JP2000207433 A JP 2000207433A JP 11005306 A JP11005306 A JP 11005306A JP 530699 A JP530699 A JP 530699A JP 2000207433 A JP2000207433 A JP 2000207433A
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dimensional shape
mask data
layer
dimensional
data
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JP11005306A
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Takaaki Tatsumi
孝明 巽
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元のマスクデータから、半導体素子の特
性シミュレートを行うための正確なパラメータを抽出で
きる、正確な3次元形状を生成する。 【解決手段】 テクノロジーファイルには、レイヤ名称
以下にレイヤのパラメータが記述される。高さ情報、材
質、属性の他に、レイヤ特有の知識情報が記述される。
このレイヤではLOCOSマスクが用いられ、「bottom
up」が知識情報となる。3次元形状の生成の際には、知
識情報に応じた変形処理を行うようにされている。3次
元形状の生成は、先ず、マスクデータが高さ情報に基づ
き高さ方向に引き延ばされる。次に、知識情報に基づく
変形が更に加えられる。「bottomup」の場合は、マスク
内側(拡散部)がパラメータで指定された値だけ盛り上
げられた形状が生成される。目的に応じた知識情報、例
えばゲートの「細り」の再現の場合には「shavedoff 」
を記述することで、正確な3次元形状を自動生成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体の特性を
シミュレートするためのパラメータ抽出の際に、2次元
形状データであるマスクデータから3次元形状を適切に
生成する3次元形状生成方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばMOS(Metal Oxide S
emiconductor) 構造の半導体素子からなる回路特性のシ
ミュレートには、代表的にはSPICE(商品名)と称
されるソフトウェアが用いられる。以下、このような半
導体特性のシミュレートを行うソフトウェアを回路シミ
ュレータと称する。回路を構成するトランジスタのゲー
ト、ソースおよびドレインそれぞれの面積と周囲長や配
線容量などをパラメータとして、回路シミュレータに対
して導入することで、その半導体回路の電気的な特性な
どをシミュレートすることができる。
【0003】一般的に半導体素子は、周知のように、そ
れぞれ所定のパターンを有する複数のレイヤからなる。
例えばシリコンウェハを基板として用い、基板上に薄膜
を形成してマスクパターンに基づく加工を施す処理を繰
り返して薄膜を積層していくことで、3次元的な構造を
有する半導体素子が形成される。
【0004】上述した、回路シミュレータに用いるパラ
メータは、パターンを形成するための2次元のマスクデ
ータに基づき形成された、高さ方向の情報を加味した3
次元形状から抽出される。このような、2次元のマスク
データから3次元形状を生成し、回路シミュレータで用
いるパラメータの抽出を行うソフトウェアは、様々なも
のが市販されている。例えば、上述のSPICEに対応
するものとして、Silvaco社によるTEMPES
T(商品名)やOEA International社
によるCELL−AN(商品名)などが知られている。
【0005】これらのソフトウェアでは、2次元形状で
あるマスクデータを3次元方向、すなわち高さ方向に引
き延ばし、その後、ユーザが必要な変形を手作業で加え
るという手法によって、3次元形状を生成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の、2次元のマス
クデータを3次元方向に引き延ばして半導体素子の3次
元形状を生成するという手法では、以下に例示するよう
な、様々な問題点があった。なお、ここでは、半導体素
子としてMOS型半導体を想定する。また、マスクは、
図8に示す例ではLOCOS(Local oxidation of sili
con)、配線およびコンタクト部のみ、図9に示す例では
LOCOSおよびポリシリコン部のみを考える。なお、
図8は、断面図であり、図9は、上面側から見た図であ
る。
【0007】図8では、シリコン基板100に対してシ
リコン窒化膜、酸化膜の2層膜をマスクとしてシリコン
酸化膜101を形成するLOCOSを施し、層間絶縁膜
102の形成およびコンタクト部103の開孔、ならび
に、配線電極104の形成を行っている。実際には、図
8Aに示されるように、LOCOSにより形成されるシ
リコン酸化膜101が基板100にめり込む状態とな
る。
【0008】しかしながら、上述した従来の3次元形状
生成手法では、図8Bに示されるように、その構造が反
映されず、基板100に対してシリコン酸化膜101が
平面的に表現され、断面が直線的になっている。そのた
め、シリコン基板100と配線電極104との間の容量
を正しく計算することができない。このように、従来方
法では、LOCOS部分の基板の凹凸が再現できないと
いう問題点があった。
【0009】また、図8Aに示されるように、コンタク
ト部103は、実際にはLOCOS部分に接続する場合
と、LOCOS部分ではない場所に接続する場合とで
は、長さが異なる。しかしながら、従来方法では、図8
Bに示されるように、コンタクト部103が均等な長さ
となってしまい、基板100やその他の配線との間の容
量が正しく計算できない。このように、従来方法では、
コンタクト部103の長さの長短が再現できないという
問題点があった。
【0010】一方、図9に示される例は、共にLOCO
S部分に形成されたソース105およびドレイン106
の間に、ポリシリコンによるゲート107が形成されて
いる。実際には、図9Aに示されるように、ゲート10
7は、LOCOS上ではない部分が削られて細くなる。
しかしながら、従来方法では、図9Bに示されるよう
に、この構造が反映されず、ゲート107が直線的に表
現されてしまう。そのため、ソースおよびドレインの面
積や周囲長が正しく計算できない。このように、従来方
法では、ゲート107の「細り」が再現できないという
問題点があった。
【0011】したがって、この発明の目的は、2次元の
マスクデータから、半導体素子の特性シミュレートを行
うためのパラメータを正確に抽出できるような、正しい
3次元形状を生成する3次元形状生成方法および装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、2次元データであるマスクデータ
を用いて3次元形状データを生成する3次元形状生成方
法において、2次元データであるマスクデータに対して
高さ方向に変形を加え、3次元形状を生成する第1のス
テップと、構造を反映した知識情報を用いて、第1のス
テップで生成された3次元形状に対してさらに変形を加
える第2のステップとを有することを特徴とする3次元
形状生成方法である。
【0013】また、この発明は、2次元データであるマ
スクデータを用いて3次元形状データを生成する3次元
形状生成装置において、2次元データであるマスクデー
タと、マスクデータに対応するレイヤの高さ方向の情報
と、構造を反映した情報とが記述されたテクノロジーフ
ァイルとを用い、高さ方向の情報に基づきマスクデータ
に対して高さ方向に引き延ばして3次元形状を生成し、
さらに、3次元形状に対して知識情報に基づく変形を加
える3次元形状生成手段を有することを特徴とする3次
元形状生成装置である。
【0014】上述したように、この発明は、2次元デー
タであるマスクデータに対して高さ方向に変形を加えて
3次元形状を生成し、生成された3次元形状に対して、
構造を反映した知識情報を用いてさらに変形を加えるよ
うにしているため、半導体構造の3次元形状をより正確
に生成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。この発明では、半導体素子のレイヤ毎
の情報が記されるテクノロジーファイルに対して、レイ
ヤの高さ方向の情報と共に、そのレイヤの3次元形状に
関する知識に基づく情報を記述する。このように記述さ
れたテクノロジーファイルを用いることによって、マス
クデータに基づき高さ方向に引き延ばされた3次元形状
に対して、3次元形状に関する知識情報に基づきそのレ
イヤ特有の変更を加えることができ、より正確な3次元
形状を生成することができる。
【0016】したがって、例えば、従来技術で説明した
SPICEで用いられるSPICEパラメータを、この
発明を用いて生成された3次元形状から抽出すること
で、半導体の特性シミュレートを、より高い精度で行う
ことができる。
【0017】図1は、この発明に適用できる、半導体構
造の3次元形状を生成し、容量のシミュレートなどを行
うようにされた構成の一例を概略的に示す。図1に示さ
れるシステムは、例えば1台またはネットワークなどで
コンピュータシステムからなる。3次元形状生成装置1
2に対して、記憶装置10、11および12とが接続さ
れる。記憶装置10、11および13は、共通としても
よい。記憶装置13に対して容量抽出装置14が接続さ
れ、容量抽出装置14には、ディスプレイ15が接続さ
れる。
【0018】なお、記憶装置10、11および13は、
それぞれ、ハードディスクなどの固定的な記憶装置でも
よいし、フロッピー(登録商標)ディスクドライブや光
磁気ディスクドライブなどの、可換性の記憶媒体でもよ
い。また、ネットワークを利用するようにしてもよい。
さらに、3次元形状生成装置12と容量抽出装置14と
は、互いに別個のコンピュータで構成してもよいし、同
一のコンピュータ上で動作するソフトウェアとすること
もできる。複数のコンピュータをネットワークで互いに
接続して、分散させて動作させてもよい。
【0019】記憶装置10には、マスクデータが格納さ
れる。マスクデータは、例えばGDS−II(STREA
M)などの、標準的なフォーマットで記述され格納され
る。このGDS−IIでは、(x,y)座標、ベクトルに
よって、2次元形状であるマスクデータが記述される。
マスクデータは、ユーザにより用意される。
【0020】記憶装置11には、上述のテクノロジーフ
ァイルが格納される。テクノロジーファイルは、寄生容
量抽出に必要な情報がレイヤ毎に記述されるファイルで
あり、例えば実際のプロセスデータに基づき作成され、
ユーザにより用意される。例えば配線部分に対応するレ
イヤについては、層の厚み、材質、配線の厚みなどの情
報がテクノロジーファイル中に記述される。また、コン
タクト部分に対応するレイヤについては、そのレイヤの
上下の層名が記述されると共に、正確な3次元形状を生
成するためのパラメータが記述される。
【0021】これらマスクデータとテクノロジーファイ
ルとに基づき、3次元形状生成装置12で3次元形状が
生成される。すなわち、所望の半導体構造を形成するた
めの各レイヤに対応するマスクデータおよびテクノロジ
ーファイルがそれぞれ記憶装置10および11から読み
出され、3次元形状生成装置12に供給される。3次元
形状生成装置12では、これらマスクデータおよびテク
ノロジーファイルの情報に基づき、3次元形状の生成を
行う。生成された3次元形状データは、記憶装置13に
格納される。
【0022】3次元形状生成装置12で生成され、記憶
装置13に記憶された3次元形状データは、例えばコン
ピュータからなる容量抽出装置14に供給される。そし
て、例えばCRT(Cathode Ray Tube)からなるディスプ
レイ15に表示されると共に、従来技術で述べたSPI
CEなどの容量抽出計算を行うソフトウェアに導入さ
れ、半導体構造の容量のシミュレートなどの計算がなさ
れる。
【0023】この発明では、上述のテクノロジーファイ
ルに対して、さらに、3次元形状に関する知識に基づく
情報が記述される。3次元形状生成装置12は、テクノ
ロジーファイル中の高さ情報によりマスクデータを単純
に高さ方向に引き延ばして生成された3次元形状に対し
て、この知識情報の記述に基づく変更を加える。これに
より、より正確な3次元形状の生成を行うことができ
る。以下に、テクノロジーファイルの記述の例を示す。
【0024】図2は、テクノロジーファイルの記述の一
例を示す。この例では、テクノロジーファイルは、テキ
ストファイルからなり、パラメータの種類と値とが1行
に記述される。テクノロジーファイルには、複数のレイ
ヤの情報が記述され、各レイヤは、この例では「*」で
区切られている。各レイヤの先頭の行は、「name」
とされ、レイヤの名称が記述される。レイヤの名称の下
の行から、そのレイヤにおけるパラメータの名称と値と
が記述される。
【0025】図2は、基板上にLOCOS、ポリシリコ
ンおよびコンタクトが下から順に積み重ねられている例
である。各レイヤの先頭行に、それぞれのレイヤの名称
「LOC(LOCOS)」、「1PS(1st Pol
y Silicon)」および「1MC(1st Me
tal Contact)」が記述される。レイヤの名
称の次行から、そのレイヤのパラメータが記述される。
例えば、「LOCOS」のレイヤでは、「thickn
ess」でそのレイヤの厚みが0.45μmであること
が示され、「layermate」でそのレイヤの材質
がSiO2 であることが示される。また、「prope
rty」は、そのレイヤの属性を示す。さらに、レイヤ
「1MC」において、パラメータ「upper」および
「lower」は、それぞれこのレイヤ「1MC」の上
層および下層のレイヤ名がパラメータ値として記述され
る。
【0026】レイヤ「LOCOS」中の「bottom
up」およびレイヤ「1PS」中の「shavedof
f」がそれぞれ上述した知識情報に相当するパラメータ
である。
【0027】テクノロジーファイルは、テキストファイ
ルであるため、ユーザによって容易に編集可能なもので
ある。専用のエディタなどを用意して、さらに容易に編
集を行うようにすることも可能である。勿論、テキスト
ファイルではない他の形式のファイルとしてもよい。
【0028】次に、このようなテクノロジーファイルを
用いて、3次元形状形成装置12において3次元形状を
生成する方法について、図3のフローチャートを用いて
説明する。このフローチャートを開始するのに先立っ
て、3次元形状を生成したい半導体構造に関するテクノ
ロジーファイルが予めユーザによって作成され、記憶装
置11に記憶される。最初のステップS10で、所定の
テクノロジーファイルが記憶装置11から読み込まれ
る。
【0029】以下の処理は、各レイヤ毎に行われるもの
である。すなわち、3次元形状の生成は、各レイヤ毎
に、レイヤに用いられるマスクデータが読み込まれてな
される。そして、そのマスクデータに対して、テクノロ
ジーファイルの当該レイヤに対応するデータとに基づい
て、所定の変形が加えられる。全レイヤに対して処理が
なされるまで、これが繰り返される。
【0030】ステップS10でテクノロジーファイルが
読み込まれると、ステップS11で、テクノロジーファ
イルの内容に関して、ここで処理を行うレイヤについ
て、テクノロジーファイルに記述されている情報が調べ
られる。例えば、図2の例で、レイヤ「LOCOS」の
処理を行う場合には、「thickness」、「la
yermate」、「property」および「bo
ttomup」の各パラメータが取得される。
【0031】次のステップS12では、当該レイヤのマ
スクデータに対して、パラメータ「thicknes
s」に基づく変形がなされる。すなわち、当該レイヤの
マスクデータがパラメータ「thickness」の値
だけ高さ方向に引き延ばされ、3次元形状とされる。例
えば、(x,y)座標で与えられるマスクデータに対し
て、パラメータ「thickness」の値に対応した
z軸方向の座標を加える。
【0032】そして、ステップS13で、テクノロジー
ファイルの当該レイヤの情報の中に、対象とする半導体
構造特有の情報(知識情報)があるかどうかが調べられ
る。若し知識情報があれば、ステップS12で生成され
た3次元形状に対して、その知識情報に基づく変形が加
えられる。
【0033】知識情報は、後述するように、所定のパラ
メータとして与えられる。3次元形状生成装置12で
は、テクノロジーファイル中に知識情報を示すパラメー
タが記述されていると、そのパラメータで指示された処
理を実行する。
【0034】上述した図2の例では、例えばレイヤ「L
OCOS」では、パラメータ「bottomup」がM
OS形状に関する知識情報であって、このパラメータに
よって、基板の盛り上がりが記述される。すなわち、L
OCOSマスクで「bottomup」の指定があれ
ば、マスクの内側(拡散部)は、基板部分がパラメータ
値で指定された量だけ盛り上げられた形状となるような
処理が行われる。
【0035】図4は、このパラメータ「bottomu
p」に基づく変形の例を示す。マスクデータとパラメー
タ「thickness」のみによって変形した場合に
は、図4Aに示されるような形状となる。これは、従来
の技術により生成された3次元形状に相当する。パラメ
ータ「bottomup」による変形を加えることで、
図4Bに示されるように、基板10のLOCOS部分1
1の内側がパラメータ「bottomup」で指定され
た量だけ盛り上げられた形状が生成される。
【0036】また例えば、レイヤ「1MC」では、図2
の例では、このレイヤの上層および下層のレイヤ名と、
レイヤ「1MC」自身の厚みが記述されているだけだ
が、パラメータ「lower」を、第1パラメータ値で
ある下層のレイヤ名の後に、第2パラメータとして「L
OCOS」を付け加え、 「lower 1PS LOCOS」 このような記述とすることで、MOS形状に関する知識
情報を反映させることができる。この例では、パラメー
タ「lower」に対する第1パラメータ値に記述され
るレイヤ(レイヤ「1PS」)が無ければ第2パラメー
タ値に記述されるレイヤ(レイヤ「LOCOS」)まで
コンタクト部が延ばされる。
【0037】図5は、3次元的な形状を高さ方向の断面
で示す図であって、この記述に基づく変形の例を示す。
マスクデータと、パラメータ「lower」における第
1パラメータのみの記述では、図5Aに示されるような
3次元形状が生成される。これは、従来の技術により生
成された3次元形状に相当し、コンタクト部20は、配
線部21からパラメータ「thickness」で示さ
れた深さまでしか達していない。パラメータ「lowe
r」に対して第2パラメータ値を付け加えることで、図
5Aの形状に対して変形が加えられ、図5Bに示される
ように、コンタクト部20が基板10にまで達するよう
に、3次元形状が生成される。
【0038】別の例では、例えばテクノロジーファイル
のレイヤ「1PS」の情報を、 name 1PS linethick 0.4 layerthick 2.5 layermate SiO2 shavedoff 0.03 このように記述すると、この層および配線の厚み(la
yerthick、linethick)、このレイヤ
で用いられる材質(layermate)の他に、マス
クデータに対する2次元的な変形を加えることができ
る。これにより、例えば従来技術で説明したような、
「ゲートの細り」を再現することができる。この例で
は、パラメータ「shavedoff」がMOS形状に
関する知識情報である。この知識情報に基づき、LOC
OSマスクの内側(拡散部)では、パラメータ「sha
vedoff」に従い、マスクデータによって生成され
た形状が細らされる。
【0039】図6は、2次元的な形状を示す図であっ
て、このパラメータ「shavedoff」に基づく変
形の例を示す。マスクデータとパラメータ「thick
ness」のみによって変形した場合には、図6Aに示
されるような形状となる。これは、従来の技術により生
成された3次元形状に相当する。ポリシリコンによるゲ
ート30は、マスクデータに従って形成される。パラメ
ータ「shavedoff」による変形を加えること
で、図6Bに示されるように、LOCOS上にない部分
のゲート30の「細り」が反映された形状が生成され
る。
【0040】説明を図3のフローチャートに戻し、この
ようにしてステップS13で、知識情報に応じた変形が
行われると、次のステップS14で、全レイヤに対する
処理が終了したかどうかが判断される。若し、全てのレ
イヤに対する処理が終了していないとされれば、処理は
ステップS11に戻され、次のレイヤについて3次元形
状の生成が行われる。
【0041】ステップS14で、全レイヤに関して3次
元形状の生成が終了された後、生成された3次元形状が
出力される。3次元形状データは、容量抽出装置14に
供給され、ディスプレイ15に表示されると共に、回路
シミュレータに導入される。例えば、回路シミュレータ
にSPICEを用いる際には、3次元形状データからゲ
ート、ソースおよびドレインの面積と周囲長や、配線容
量などからなるSPICEパラメータが抽出される。回
路シミュレーションでは、寄生容量が3次元構造を反映
して生成されているので、より正確にシミュレートを行
うことができる。
【0042】図7は、この実施の一形態による半導体の
容量抽出装置14上(ディスプレイ15)での表示の一
例を示す。なお、この例では、3次元形状生成装置12
および容量抽出装置14は、同一のコンピュータ上、あ
るいは、互いにネットワークで結合されたコンピュータ
システム上でそれぞれ動作するソフトウェアとして構成
され、マスクデータとテクノロジーファイルとを用いた
3次元形状の生成と、生成された3次元形状データによ
る配線容量の計算とを、1台のディスプレイ上での操作
で行うことができるようにされている。
【0043】ウィンドウ50によって、処理の概略が設
定される。例えば、ウィンドウ50上で、マスクデータ
をマニュアル作成するか、GDS−IIのフォーマットに
準じて予め用意されたマスクデータを用いるかが選択さ
れる。この例では、GDS−II形式で予め用意されたマ
スクデータを用いるように選択されている。また、ウィ
ンドウ50上で、生成された3次元形状データを用い
て、特性シミュレート、寄生容量シミュレートのうち、
どちらを行うかが選択される。この例では、寄生容量を
計算することが選択されている。ウィンドウ50上の、
「Extract」を操作することで、選択された計算
を実行することができる。さらに、3次元形状データの
生成に用いるテクノロジーファイルが選択される。この
例では、「G35」というファイルが選択されている。
マスクデータは、ウィンドウ51によって各レイヤ毎に
選択することができる。
【0044】所定の操作によって、図3を用いて説明し
た手順に従い、テクノロジーファイル中に記述された知
識情報に基づく変形を行いながら、各設定に基づく3次
元形状が自動的に生成される。全レイヤに対する処理が
終了すると、ウィンドウ52に対して、生成された3次
元形状データに基づく表示がなされる。この例では、主
要な点を互いに直線で結んだ、所謂ワイヤフレームによ
って3次元形状が表現され、所定の領域が俯瞰表示され
ている。所定領域の全体を表す直方体を水平面で分割し
ている線が各レイヤの境界を示している。各レイヤ間で
の接続構造が分かる。
【0045】なお、この例では、3次元形状がワイヤフ
レームで表現されているが、これはこの例に限定され
ず、例えば、各面を半透明に塗り潰すようにしてもよ
い。レイヤや材質毎に色分け表示することも容易であ
る。
【0046】例えば、ウィンドウ50において「Ext
ract」が操作されることによって、回路シミュレー
タが起動され、生成された3次元形状データを用いて半
導体構造の寄生容量のシミュレートが行われる。計算結
果は、例えば図示されない結果表示ウィンドウに対して
表示される。
【0047】なお、上述では、この発明がMOS形状に
関する知識情報を用いることで、正確な3次元形状を自
動的に生成するように説明しているが、これはこの例に
限定されない。すなわち、この発明は、MOS形状に限
らず、他の構造にも適用できるものである。目的別に知
識情報を用意することで、テクノロジーファイルへの簡
単なパラメータの記述だけで、半導体構造のより正確な
3次元形状の自動生成を行うことができ、それにより、
より精度の高い容量シミュレーションなどを行うことが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、テクノロジーファイルへの簡単なパラメータの記述
だけで、半導体構造のより正確な3次元形状の生成を自
動的に行うことができる効果がある。
【0049】また、それにより、所望の半導体構造の容
量シミュレーションなどを、より高い精度で行うことが
できる効果がある。
【0050】さらに、この発明を用いることで、半導体
のマスクデータと、テクノロジーファイルに反映される
プロセスデータとに基づき、正しい3次元形状モデルを
用いて容量シミュレーションを行うことにより、所望の
半導体素子の特性をより正確に行うことが可能となる。
そのため、試作回数などを減らすことができるようにな
り、ターンアラウンドタイムの短縮、作業効率の向上な
どを実現することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用できる3次元形状生成装置の構
成の一例を概略的に示すブロック図である。
【図2】テクノロジーファイルの記述の一例を示す略線
図である。
【図3】テクノロジーファイルによって3次元形状を生
成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】知識情報に基づく3次元形状の変形の例を示す
略線図である。
【図5】知識情報に基づく3次元形状の変形の例を示す
略線図である。
【図6】知識情報に基づく3次元形状の変形の例を示す
略線図である。
【図7】実施の一形態による半導体の容量抽出装置上で
の表示の一例を示す略線図である。
【図8】従来技術により生成された半導体構造の3次元
形状と、実際の半導体構造とを比較した略線図である。
【図9】従来技術により生成された半導体構造の3次元
形状と、実際の半導体構造とを比較した略線図である。
【符号の説明】
10・・・マスクデータを格納する記憶装置、11・・
・テクノロジーファイルを格納する記憶装置、12・・
・3次元形状生成装置、13・・・3次元形状データを
格納する記憶装置、14・・・容量抽出装置、15・・
・ディスプレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元データであるマスクデータを用い
    て3次元形状データを生成する3次元形状生成方法にお
    いて、 2次元データであるマスクデータに対して高さ方向に変
    形を加え、3次元形状を生成する第1のステップと、 構造を反映した知識情報を用いて、上記第1のステップ
    で生成された上記3次元形状に対してさらに変形を加え
    る第2のステップとを有することを特徴とする3次元形
    状生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元形状生成方法に
    おいて、 上記マスクデータは、半導体構造でのレイヤの2次元的
    な構造を作成するためのものであって、 上記知識情報は、上記半導体構造を実際に形成する際の
    プロセス上で、上記マスクデータを用いた上記レイヤの
    形成に伴い、該レイヤに対して付随的に生じる変形に基
    づく情報であることを特徴とする3次元形状生成方法。
  3. 【請求項3】 2次元データであるマスクデータを用い
    て3次元形状データを生成する3次元形状生成装置にお
    いて、 2次元データであるマスクデータと、該マスクデータに
    対応するレイヤの高さ方向の情報と、構造を反映した情
    報とが記述されたテクノロジーファイルとを用い、上記
    高さ方向の情報に基づき上記マスクデータに対して高さ
    方向に引き延ばして3次元形状を生成し、さらに、該3
    次元形状に対して上記知識情報に基づく変形を加える3
    次元形状生成手段を有することを特徴とする3次元形状
    生成装置。
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