JP2000207393A - 文字配列出力装置 - Google Patents

文字配列出力装置

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JP2000207393A
JP2000207393A JP11012367A JP1236799A JP2000207393A JP 2000207393 A JP2000207393 A JP 2000207393A JP 11012367 A JP11012367 A JP 11012367A JP 1236799 A JP1236799 A JP 1236799A JP 2000207393 A JP2000207393 A JP 2000207393A
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Tadashi Kataoka
正 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字列として全体をバランスよく出力する。 【解決手段】 文字列20として複数の文字21,2
2,23の外形形状を表すフォントデータを、フォント
データ自体の中心21a,22a,23aの位置が縦に
揃うように、かつ間隔も上下で一定となるように配列す
る。これによって、全体として文字列のバランスがとれ
た美しい外観状態で出力することができる。文字21,
22,23の中心21a,22a,23aの算出では、
各フォントデータのフェイス枠21b,22b,23b
を無視して、フォントデータ自体の中心21a,22
a,23aを算出したり、偏と旁とから構成されるフォ
ントデータでは、それぞれの中心に基づいて全体として
の中心を算出する。また、重心や文字を包絡する外形包
絡線から中心線を算出したりする方が、より自然な外観
を得ることができる場合もあり、各フォントデータに対
応する付帯的な知識として、データベースを形成してお
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタやカッテ
ィングマシーンなどの出力装置に、文字を配列させて出
力する文字配列出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字データを、デジタルデータとして予
め登録しておき、コンピュータによるデジタルデータ処
理で文字列として出力するシステムは、パーソナルコン
ピュータやワークステーションなどの汎用システムや、
ワードプロセッサに始まる多くの専用システムで広く利
用されている。このようなシステムでは、当初は文字デ
ータがドットの集合で文字形状を表すラスタ形式で構成
されていたけれども、カッティングマシーンなどへの応
用から始まったベクトルデータによる文字データ形式が
脚光を浴び、トゥルータイプフォントなどと呼ばれるベ
クトルデータ形式のアウトラインフォントが一般化され
てきている。ベクトルデータ形状のフォントデータは、
文字の大きさに拘わりなく、滑らかな外形で文字を表示
することができ、インクジェットプリンタやレーザプリ
ンタなどでの印刷用や、紙やプラスチック板を文字の外
形形状で切り抜くカッティングマシーンなどで、美しい
形状の文字を出力することができるようになってきてい
る。
【0003】ベクトルデータ形式のフォントデータは、
角ゴシック体、丸ゴシック体、あるいは明朝体などのい
わゆる写植文字書体などをはじめ、多くの種類の書体毎
に、各文字に対して形成されているので、書体を指定し
て、各文字を文字コードで選択することによって、所望
の書体の文字を出力することができる。複数の文字を出
力する場合に、各文字の大きさはフェイス枠と呼ばれる
大きさで基本的に統一される。各書体の文字は、所定の
フェイス枠内で、美しくバランスするように外形形状が
決定され、その外形形状をベクトルデータ形式で表現し
ている。
【0004】図9は、トゥルータイプフォントを代表と
する現状のベクトルデータ形式によるフォント1の例を
示す。フォント1は、文字デザインの輪郭の陰影をベク
トルデータに変換し、フェイス枠2の中にバランスよく
配置することによって、複数の文字を配列したときに全
体の文字列の大きさがバランスよく揃うように考慮され
ている。現状のワードプロセッサなどでは、図9(a)
に示すように、フォント1のフェイス枠2を一定の間隔
で配列して、文字列を形成し、出力するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)に示すよう
に、ベクトルデータ形式のフォント1をフェイス枠2を
一定の間隔となるように配列するだけでは、個々の文字
形状は充分に美しさを保っていても、文字列全体として
必ずしも好ましいバランスとはならない。図9(a)に
示す「神」、「戸」、「市」の3つの字のうち、中間の
「戸」の文字は、重心が上部に偏った文字であるため、
「市」との間隔を「神」との間隔より狭くする方が、図
9(b)に示すようにバランスよく見える。このような
バランスは、特に広告や看板など、文字のフォント1を
大きくして表示する場合に顕著となる。このような場
合、現状では、実際にカッテイングマシーンなどで形成
された文字を配列してみて、人間が微妙な文字間隔を確
認しながら調整している。
【0006】また、人の手で書かれたような楷書、行書
あるいは隷書などのいわゆる筆文字書体に関しては、前
後の文字との相対的な関係や、全体のバランスが配列す
る文字によって異なり、一律にフェイス枠2のみを正確
に配列するだけでは、全体として美しいバランスを得る
ことができない。また、1つ1つの文字も、手書きの場
合は前後の文字との関係に従って文字の形自体が整えら
れるので、画一的な形状の文字を配列するだけの既存の
方法では、個々の文字は手書き風であっても、全体とし
ての文字列が手書きしたようには見えない不自然なもの
となっている。
【0007】文字列全体として美しくバランスがとれた
状態で出力するために、専門の書家が一連の文章を実際
に書き上げたものを、ロゴとして画像入力し、出力する
方法も採られている。文字の出力処理は今後とも増大
し、人手による入力では需要に充分に答えることができ
ない。
【0008】本発明の目的は、複数の文字を配列して出
力する際に、全体としてのバランスがとれた美しい状態
で出力することができる文字配列出力装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の文字を
配列させて出力する装置であって、所定の文字枠内で文
字の外形形状を表すフォントデータが予め記憶される形
状記憶手段と、形状記憶手段に記憶される各文字のフォ
ントデータに関連して、人間が文字を配列する場合につ
いての付帯的な知識が予め記憶される知識データベース
手段と、形状記憶手段に記憶されるフォントデータを読
出し、知識データベース手段を参照して得られる付帯的
な知識に従って、配列して出力する文字配列手段とを含
むことを特徴とする文字配列出力装置である。
【0010】本発明に従えば、文字の外形形状を表すフ
ォントデータを形状記憶手段に記憶し、各文字のフォン
トデータに関連して、人間が文字を配列する場合につい
ての付帯的な知識を知識データベース手段に記憶してお
く。文字配列手段は、形状記憶手段に記憶されているフ
ォントデータを読出して配列する場合に、知識データベ
ース手段を参照して得られる付帯的な知識に従うので、
人間が文字を配列する場合についての付帯的な知識を加
味して文字列を配列することができ、単に機械的に配列
する場合よりも、各文字と文字との関係がより適切とな
るように文字列を出力することができる。文字間の関係
が適切な状態で出力されるので、文字列全体として美し
いバランスで出力することができる。
【0011】また本発明で、前記知識データベース手段
には、各文字のフォントデータの形状の中心に関する中
心データが記憶され、前記文字配列手段は、中心データ
に従って、フォントデータの形状の中心が配列方向に揃
うように、各文字のフォントデータを配列して出力する
ことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、知識データベース手段
に、各文字のフォントデータの形状の中心に関する中心
データが記憶され、文字配列手段が中心データに従って
フォントデータの形状の中心が配列方向に揃うように各
文字のフォントデータを配列して出力するので、中心が
揃った美しい外観で文字列を出力することができる。
【0013】また本発明で前記知識データベース手段に
は、各文字のフォントデータについて、手書き時に特徴
的な予め定める属性データが記憶され、前記文字配列手
段は、手書き時の属性データについての予め定める規則
に従って、各文字のフォントデータを配列して出力する
ことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、知識データベース手段に
は各文字のフォントデータの手書き時に特徴的な予め定
める属性データ、たとえば「押さえ」、「はね」、「止
め」、「流れ」などの位置が記憶されているので、文字
配列手段が文字列を配列する際に、手書き時の属性に合
わせて文字間の相対的な位置などを調整し、全体として
バランスのとれた文字列を形成することができる。
【0015】また本発明で前記知識データベース手段に
は、各文字のフォントデータによって表される文字形状
の周囲に設けるバッファ領域を示すバッファリングデー
タが記憶され、前記文字配列手段は、バッファリングデ
ータによって示されるバッファ領域が重複することなく
接するように、各文字のフォントデータを配列して出力
することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、知識データベース手段
に、各文字のフォントデータによって表される文字形状
の周囲にバッファ領域が設けられるようなバッファリン
グデータが記憶される。文字配列手段が各文字を配列す
る際に、フォントデータの周囲のバッファ領域が重複す
ることなく接するように配列するので、実際のフォント
データが文字枠よりも内側にあるような場合に、文字間
の間隔を狭めて間延びした印象を解消したり、混み合っ
た部分の間隔を広げて見やすくするようにして、文字列
全体としてのバランスをとることができる。
【0017】さらに本発明は、所定の文字枠内で文字の
外形形状を表すフォントデータが予め記憶される形状記
憶手段から、フォントデータを読出す処理と、形状記憶
手段に記憶される各文字のフォントデータに関連して、
人間が文字を配列する場合についての付帯的な知識が予
め記憶される知識データベース手段から、付帯的な知識
を読出す処理と、フォントデータを、付帯的な知識に従
って配列して出力する処理とを、コンピュータに実行さ
せて、複数の文字を配列させて出力するためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0018】本発明に従えば、コンピュータにプログラ
ムを読取らせ、文字列を出力する際にフォントデータを
付帯的な知識に基づいてバランスよく配置させることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
文字配列出力装置の概略的な電気的構成を示す。本実施
形態の文字配列出力装置は、汎用的なパーソナルコンピ
ュータやワークステーションなどのコンピュータ装置1
0のプログラム動作によって実現される。コンピュータ
装置10には、中央処理装置であるCPU11と、CP
U11が動作するプログラムのうち、コンピュータ装置
10に特有の基本的な入出力プログラムなどが予め格納
されるROM12と、CPU11のプログラム動作中に
ワークエリアなどとして使用されるRAM13などが含
まれる。コンピュータ装置10には、さらにアプリケー
ションプログラムやオペレーティングシステムなどのソ
フトウエアやフォントデータなどが格納される形状記憶
手段としてのハードディスク装置14や、ハードディス
ク装置14に格納するソフトウエアやデータなどを記録
している記録媒体を再生する記録媒体再生装置15も設
けられる。記録媒体再生装置15が再生する記録媒体
は、たとえばCD−ROMやDVD−ROMなどの大容
量記録媒体や、フロッピーディスク(FD)などの汎用
の記録媒体である。ソフトウエアやデータは、モデムな
どを接続しておけば通信回線などを通じて取込むことも
できる。
【0020】コンピュータ装置10は、人間との間のイ
ンタフェイスのために、入力用のキーボード16や出力
用のディスプレイ17なども備えている。入力装置とし
ては、マウスやペン・タブレット、あるいはイメージ・
スキャナやデジタル・スチル・カメラなどを用いること
もできる。ディスプレイ17としては、その表面にペン
入力用のタブレット領域を形成し、手書き文字ストロー
クを入力するような入出力を一体化した形式にすること
もできる。
【0021】コンピュータ装置10には、プリンタ、プ
ロッタやカッティングマシーンなどの出力装置18を接
続し、形成された文字列を出力させることができる。出
力装置がプリンタのときには、たとえばポスタや広告な
ど、比較的大きな文字で文字列を印字して出力する。出
力装置18がカッティングマシーンであるときには、文
字の外形形状をプラスチック板や紙などから切抜き、切
抜かれた紙やプラスチック片を台紙などに貼付けて、看
板や広告などを作成することができる。本実施形態では
貼付ける際に、出力される文字の間隔に従ってそのまま
配列すれば、適切なバランスで文字列を形成することが
できる。また、文字となる部分を切抜いて、残りの部分
で看板や広告などにすることもできる。
【0022】図2は、本発明の実施の一形態として、図
9に示したような「神戸市」の文字列20の表示を、各
文字21,22,23の中心21a,22a,23aを
揃えて表示している状態を示す。文字21,22,23
には、1文字ずつに中心21a,22a,23aがあ
り、文字枠であるフェイス枠21b,22b,23bの
中心とは必ずしも一致しない。この文字の中心21a,
22a,23aを上下に揃えることによって、縦方向で
文字列20のバランスをとって表示することができる。
本実施形態では、各文字の外形としてのフェイス枠21
b,22b,23bの間隔を一定にするのではなく、中
心21a,22a,23aの間隔を一定にすることによ
って、バランスのとれた表示を行うことができる。
【0023】図3は、図2に示すような各文字の中心を
算出する際の基本的な考え方を示す。図3(a)は、文
字の形状からベクトルデータの最小と最大とを求め、中
心の算出を行う考え方を示す。フォントデータ25は、
一定のフェイス枠26内に適切なバランスで収まるよう
に構成されるけれども、フォントデータ25そのものの
最外形27の中心28を算出すると、中心28は、必ず
しもフェイス枠26の中心29とは一致しない。図2の
中心21a,22a,23aは、各文字21,22,2
3の最外形の中心を用いている。
【0024】図3(b)は、フォントデータ30を構成
する偏31と旁32とに関し、それぞれ中心31a,3
2aを算出し、2つの中心31a,32aから文字全体
の中心33を算出する考え方を示す。複数の構成要素に
分けられる文字の形状に対して、全体としてバランスの
とれた中心点を算出することができる。
【0025】図3(c)は、重心による中心線算出の考
え方を示す。文字全体の最外形35の形状に基づいて得
られる中心線35aに対し、図形の重心36の方がより
適切となる場合がある。たとえば、「町」を構成する
「田」の部分と「丁」の部分とでは、「田」の方に重心
が偏っているので、重心36を通る垂直線は、中心線3
5aよりも「田」側に寄っている。重心36を通る線の
方が、外観的なバランスをとることができる。
【0026】図3(d)は、外形包絡線による中心線算
出の考え方を示す。外形包絡線39によって囲まれる部
分の面積を二分するように中心線39aを引けば、全体
としてバランスのとれた中心線39aとすることがで
き、複数の文字を連ねる場合に、このような中心線39
aを合わせて、全体としてバランスのとれた状態で文字
列を構成することができる。
【0027】図4は、本発明の実施の他の形態として、
人が手書きしたような状態で文字列を配列する自動運筆
処理の考え方を示す。図4(a)は自動運筆処理を行っ
ていない状態、図4(b)は自動運筆処理を行っている
状態を示す。自動運筆処理では、フォントデータ40に
関連する知識データベースとして、書き順の情報や、
「止め」、「押さえ」、「はね」などの属性を記憶して
おく。前後の文字に運筆が連続するような部分41,4
2,43,44では、文字のフォントデータ40を自動
的に変形させ、自然に文字が流れるように表示すること
ができる。
【0028】図5は、図4に示すような自動運筆処理を
行うために必要な文字の形状データについての付帯的な
知識としての中心線データを示す。各文字のフォントデ
ータ40は、文字形状の外形ベクトルデータ形式で表す
アウトライン45によって構成される。本実施形態で
は、アウトライン45とともに、アウトライン45で表
される文字外形の中心線46を表すデータを、知識デー
タベース手段としてのハードディスク装置14などに記
憶しておく。中心線46は文字のデザインの基本となる
ので、中心線46を基準に、アウトライン45を変化さ
せるような処理を施すことができる。
【0029】図6は、図4の実施形態で、アウトライン
45を変化させるために、書き順および始点、終点ある
いは継続点を「押さえ」、「止め」、「流れ」などの属
性47,48,49でそれぞれ表す考え方を示す。この
ような属性には、「はね」なども含まれる。人間が筆記
具を用いて文字を筆記する際に、文字の書き順に従っ
て、始点や終点、あるいは継続点では、特有の運筆動作
を行う。このような動作は、その点の属性47,48,
49に応じて定まり、また単独で文字を表示する場合
と、複数の文字で文字列を構成して配列される場合と
で、変化する場合がある。このような変化についても知
識データベース手段としてのハードディスク装置14な
どにデータベースとして蓄積しておき、文字列を配列す
る際に知識データベース手段に記憶されている知識に従
って変形させるようにすれば、図4(b)に示すような
自動運筆処理を実現することができる。
【0030】図7は、力の強弱変更についての考え方を
示す。図7(a)は筆にかかる力が強い場合、図7
(b)は力が中くらいの場合、図7(c)は力が弱い場
合をそれぞれ示す。このような変化は、たとえば図5の
中心線46に沿って、濃淡のような付帯的な知識として
のデータを知識データベース手段に記憶しておき、筆に
かかる力に応じて閾値を変更させ、濃い部分が太く、薄
い部分が細くなるように表示して、力に応じる筆の軌跡
の変化を表現することができる。
【0031】図8は、本発明の実施のさらに他の形態と
して、自動文字間隔処理を行う考え方を示す。図8
(a)に示すように、従来のようなフォントデータ51
の枠52だけで文字間隔を指定していると、フォントデ
ータ51が出力される状態での文字間隔は、隣接する文
字が違っても一定となる。本実施形態では、図8(b)
に示すように、ベクトルデータで表されるアウトライン
53の周囲にバッファ領域54を設定し、知識データベ
ース手段に記憶する。バッファ領域54を設定した文字
を配列する際には、図8(c)に示すように、バッファ
領域54が重複しないで接する状態まで接近させて表示
する。
【0032】図8(a)に示すように、ベクトルデータ
で表されるフォントデータ51のフェイス枠52のみ考
慮して文字間隔を設定していると、文字の中身のフォン
トデータ51の形状は一切考慮していないために、
「大」の文字の下方の空白が大きくなり、別の文字であ
る「安」の文字と同じフェイス枠52が接するような間
隔をとっても広く感じてしまう。これに対して、図8
(b)に示すように、フェイス枠という概念をなくし
て、文字の中身の形状を示すフォントデータ51のアウ
トライン53から指定された距離のオフセットをバッフ
ァリングした仮想的なバッファ領域54を設定し、図8
(c)に示すように、仮想的なバッファ領域54が重な
ることなく接触した状態を文字の間隔とすることによっ
て、適切な自動文字間隔処理を行うことができる。
【0033】以上説明した実施形態では、コンピュータ
装置10として汎用的なパーソナルコンピュータやワー
クステーションなどを用いている。フォントデータや付
帯的な知識は、記録媒体などを介して得ることができ
る。ワードプロセッサやプリンタ、あるいはファクシミ
リ装置など、専用的な装置でも本発明を同様に実施する
ことができる。専用的な装置では、プログラムやフォン
トデータ、あるいは付帯的な知識をROMなどに予め格
納して動作させることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、文字列を
配列する際に、各文字の外形形状を表すフォントデータ
を、人間が文字を配列する場合についての付帯的な知識
に従って配列するので、単にフォントデータを機械的に
均一に配列する場合よりも、人間の美感に訴えるように
美しくバランスさせて配列することができる。
【0035】また本発明によれば、各文字のフォントデ
ータの形状の中心に関する知識に従って、文字のフォン
トデータの形状の中心が配列方向に揃うように文字列を
配列するので、中心が揃った美しいバランスで文字列を
配列することができる。
【0036】また本発明によれば、フォントデータの手
書き時に特徴的な予め定める属性データに従って文字を
表すフォントデータを配列して文字列を形成するので、
手書き文字に適合したバランスで文字列の配列を行うこ
とができ、違和感のないように表示することができる。
【0037】また本発明によれば、文字のフォントデー
タによって表される文字の形状の周囲にはバッファ領域
が設けられ、文字を配列する場合にバッファ領域が重複
することなく接するように配列するので、文字の間隔が
適切に設定され、バランスよく文字列を形成することが
できる。
【0038】さらに本発明によれば、コンピュータを、
文字を配列する場合に全体として美しくバランスするよ
うに配列することができる文字配列出力装置としてプロ
グラム動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態で文字の中心を合わせてバラン
スよく文字列を配列している状態を示す図である。
【図3】図2のように文字の中心を合わせるために、文
字の中心を算出する考え方を示す図である。
【図4】本発明の実施の他の形態として、手書きと同様
な自動運筆処理を行う考え方を示す図である。
【図5】図4の実施形態で文字デザインの基本となる中
心線データを示す図である。
【図6】図4の実施形態で、中心線データに対して、書
き順に関連する各点の属性を示す図である。
【図7】図4の実施形態で、筆にかかる力の強弱に応じ
て筆の軌跡を変化させる状態を示す図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態として、文字間
隔を自動的に処理する考え方を示す図である。
【図9】従来からの文字の出力状態を示す図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ装置 11 CPU 14 ハードディスク装置 15 記録媒体再生装置 18 出力装置 20 文字列 21,22,23 文字 21a,22a,23a,28,29,31a,32
a,33 中心 25,30,40,51 フォントデータ 26,52 フェイス枠 27,35 最外形 31 偏 32 旁 35a,39a,46 中心線 36 重心 39 外形包絡線 45,53 アウトライン 46,47,48 属性 54 バッファ領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の文字を配列させて出力する装置で
    あって、 所定の文字枠内で文字の外形形状を表すフォントデータ
    が予め記憶される形状記憶手段と、 形状記憶手段に記憶される各文字のフォントデータに関
    連して、人間が文字を配列する場合についての付帯的な
    知識が予め記憶される知識データベース手段と、 形状記憶手段に記憶されるフォントデータを読出し、知
    識データベース手段を参照して得られる付帯的な知識に
    従って、配列して出力する文字配列手段とを含むことを
    特徴とする文字配列出力装置。
  2. 【請求項2】 前記知識データベース手段には、各文字
    のフォントデータの形状の中心に関する中心データが記
    憶され、 前記文字配列手段は、中心データに従って、フォントデ
    ータの形状の中心が配列方向に揃うように、各文字のフ
    ォントデータを配列して出力することを特徴とする請求
    項1記載の文字配列出力装置。
  3. 【請求項3】 前記知識データベース手段には、各文字
    のフォントデータについて、手書き時に特徴的な予め定
    める属性データが記憶され、 前記文字配列手段は、手書き時の属性データについての
    予め定める規則に従って、各文字のフォントデータを配
    列して出力することを特徴とする請求項1記載の文字配
    列出力装置。
  4. 【請求項4】 前記知識データベース手段には、各文字
    のフォントデータによって表される文字形状の周囲に設
    けるバッファ領域を示すバッファリングデータが記憶さ
    れ、 前記文字配列手段は、バッファリングデータによって示
    されるバッファ領域が重複することなく接するように、
    各文字のフォントデータを配列して出力することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の文字配列出力装
    置。
  5. 【請求項5】 所定の文字枠内で文字の外形形状を表す
    フォントデータが予め記憶される形状記憶手段から、フ
    ォントデータを読出す処理と、 形状記憶手段に記憶される各文字のフォントデータに関
    連して、人間が文字を配列する場合についての付帯的な
    知識が予め記憶される知識データベース手段から、付帯
    的な知識を読出す処理と、 フォントデータを、付帯的な知識に従って配列して出力
    する処理とを、コンピュータに実行させて、複数の文字
    を配列させて出力するためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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