JP2002366133A - 手書き文字フォント作成装置及び手書き文字フォント作成プログラム - Google Patents

手書き文字フォント作成装置及び手書き文字フォント作成プログラム

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JP2002366133A
JP2002366133A JP2001172986A JP2001172986A JP2002366133A JP 2002366133 A JP2002366133 A JP 2002366133A JP 2001172986 A JP2001172986 A JP 2001172986A JP 2001172986 A JP2001172986 A JP 2001172986A JP 2002366133 A JP2002366133 A JP 2002366133A
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Japan
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font
handwritten
frame
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Pending
Application number
JP2001172986A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡邊
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザ自身の手書き文字によるフォントを容
易に且つフォントの大きさや配置を見栄え良く作成する
ことができる手書き文字フォント作成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 読取った文字記入用紙の画像から、各文
字の文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切出す文
字記入枠内部画像切出し手段と、文字記入枠内部画像を
記憶する切出し文字画像記憶手段と、文字記入枠内部画
像の文字部分と外接する文字外接矩形を算出する文字外
接矩形算出手段と、文字記入枠内部画像の中で、算出し
た文字外接矩形のサイズが最大である文字外接矩形を選
出する最大文字外接矩形選出手段と、最大文字外接矩形
と所定のフォント作成用基準枠とからサンプリングレー
トを求め、文字記入枠内部画像をサンプリングして手書
き文字フォントを構成する文字画像を作成するフォント
構成文字画像作成手段とを備えることによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワープロやプリン
タ等に用いるフォントの作成技術に係り、特に手書き文
字のフォント作成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの普及により、はがきや
手紙などの文章をパソコンにインストールされたワープ
ロ・ソフトなどで作成し、パソコンに接続されたプリン
タ等を用いて印刷するといったことが、容易に、かつ、
広く一般に利用されるようになってきている。
【0003】ワープロを用いて文章を作成することの利
点は、何度でも容易に書き直しができるために、自由自
在な編集が可能なことである。ここでいう「編集」と
は、文章中の言葉を追加、削除、変更したり、文や段落
の順序を入れ替えたりすることである。
【0004】このようなワープロが普及する以前は、文
章は肉筆により直接紙の上に書かれていた。その際に
は、下書き、校正、清書といった工程を経る必要があっ
た。
【0005】一方、ワープロを用いる場合には、編集機
能により作成した下書き原稿を校正すれば、それがその
まま清書になる。
【0006】このように、ワープロを使用することによ
り便益を一度享受すると、紙に直接文字を書くことで文
章を作成する作業は非常に面倒に感じられるものであ
る。従って、前記のように、はがきや手紙に書く文章も
ワープロを用いて作成されるに至ったわけである。
【0007】通常、パソコンにインストールされている
ワープロ・ソフトを用いて作成された文章は、そのパソ
コンに搭載されているデジタル・フォントを使用してラ
スター画像(ビットマップ画像)化され、ビットマップ
画像を印刷するレーザ・ビーム・プリンタやインク・ジ
ェット・プリンタといった印刷装置に出力される。
【0008】ディジタル・フォントには多数の種類があ
り、文章の種類に応じて使い分けられる。和文フォント
としては「明朝体」「ゴシック体」などの標準文字フォ
ントが、多く使われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような標準文字フォントによって出力された文字は、綺
麗ではあるものの、書き手の個性が反映されない。はが
きや手紙などは、書き手から読み手に情報を伝達するた
めの媒体であり、情報自体に個性があれば目的を達する
ことができるという冷めた見方をする人もいるが、一方
で、肉筆で書くことにより自分の心がこめられると感じ
る人や、肉筆で書かれたものを受け取るとありがたく感
じる人も多く、そのような感性は理屈で説明できるもの
ではない。
【0010】ワープロを用いて作成した文章を自分の手
書き文字で出力する手段があれば、ワープロのもつ利点
である自由自在な編集機能の便宜を享受しつつ、心のこ
もった手書き文字で出力することができるが、このよう
な仕組みは現時点では提供されていない。
【0011】本発明は、以上に述べた状況を鑑みて成さ
れたものであり、ユーザ自身の手書き文字によるフォン
トを容易に作成することができ、且つフォントの大きさ
や配置を見栄え良く作成することができる手書き文字フ
ォント作成装置、及び手書き文字フォント作成プログラ
ムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、手書きで文字を記入する文
字記入用紙を作成・出力し、ユーザによる手書き文字が
記入済みの前記文字記入用紙を読取って、得られた文字
画像から手書き文字で構成される手書き文字フォントを
作成する手書き文字フォント作成装置であって、(1)
読取った前記文字記入用紙の画像から、各文字の文字記
入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す文字記入枠
内部画像切出し手段と、(2)切り出した前記文字記入
枠内部画像を記憶する切出し文字画像記憶手段と、
(3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部分と外
接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出手段
と、(4)記憶した前記文字記入枠内部画像の中で、算
出した前記文字外接矩形のサイズが最大である前記文字
外接矩形を選出する最大文字外接矩形選出手段と、
(5)前記最大文字外接矩形と所定のフォント作成用基
準枠とからサンプリングレートを求め、求めたサンプリ
ングレートに基づいて、記憶した前記文字記入枠内部画
像をサンプリングして、手書き文字フォントを構成する
文字画像を作成するフォント構成文字画像作成手段とを
備えることを特徴とする。
【0013】ここで「文字」とは、言葉を視覚的に表す
ために、点や線の組み合わせによって言語を一区切りご
とに記号化したものをいい、「フォント」とは、「文
字」の書体(形)のことをいう。
【0014】「フォント文字」とは、「フォント」の中
の一区切りに記号化されたものをいい、「フォント」を
構成する一つの「文字」に対応する。
【0015】「文字コード」とは、文字や記号などをコ
ンピュータ上で扱うために、文字や記号に割り当てられ
た固有のコードの集合をいい、例えば、日本語を扱うた
めの文字コード・セットには、シフトJIS(Shifted
Japanese Industrial Standard)や日本語EUC(Exte
nded Unix Code)などのコード体系があり、通常2バイ
トで1つの文字を表す。その他、韓国語や中文(中国
語)などを扱うための文字コード・セットもある。
【0016】「手書き文字フォント」とは、ユーザによ
って手書きされた文字を同一書体としてみなしたものを
いい、「フォントデータ」とは、「フォント」をデータ
化したものであり、ファイル形式は、ビットマップ形式
であっても、ベジェ曲線やスプライン曲線などの方程式
の集合からなるベクター形式であってもよい。また、手
書き感をより忠実に再現するために、モノクロ階調をも
つビットマップ形式であってもよいし、カラーで階調を
もつビットマップ形式であってもよい。
【0017】そして、前記サンプリングレートを、(前
記所定のフォント作成用基準枠のサイズ/前記最大文字
外接矩形のサイズ)として、前記文字記入枠内部画像を
サンプリングすることを特徴とする。
【0018】あるいは、(前記所定のフォント作成用基
準枠の幅/前記最大文字外接矩形の幅)を横方向のサン
プリングレートとし、(前記所定のフォント作成用基準
枠の高さ/前記最大文字外接矩形の高さ)を縦方向のサ
ンプリングレートとし、前記横方向のサンプリングレー
トと縦方向のサンプリングレートのいずれか一方、ある
いはその両方を用いて、前記文字記入枠内部画像をサン
プリングすることを特徴とする。
【0019】この第1の特徴によれば、文字記入用紙の
文字記入枠に、上下左右に余白をもって文字が記入され
ていても、余分な余白が除かれて、手書き文字フォント
が作成される。
【0020】また、第1の特徴において、前記フォント
構成文字画像作成手段は、文字の種類が漢字以外である
場合に文字の種類が漢字の場合よりも文字の大きさが相
対的に小さくなるように前記サンプリングレートを求め
ることを特徴とする。これによれば、ひらがな、カタカ
ナ、英数字などの漢字以外の文字が漢字よりも若干小さ
くすることができ、文書を作成した際の全体のバランス
を整えることができる。
【0021】また、第1の特徴において、前記所定のフ
ォント作成用基準枠が、前記切出し枠であることを特徴
とする。但し、「所定のフォント作成用基準枠」は、各
文字の文字記入枠内部画像を切り出すための切出し枠に
限られるものではなく、フォント作成の便宜上予め定め
られたサイズの枠であれば、どのような枠でも構わな
い。
【0022】本発明の第2の特徴は、手書きで文字を記
入する文字記入用紙を作成・出力し、ユーザによる手書
き文字が記入済みの前記文字記入用紙を読取って、得ら
れた文字画像から手書き文字で構成される手書き文字フ
ォントを作成する手書き文字フォント作成装置であっ
て、(1)読取った前記文字記入用紙の画像から、各文
字の文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す
文字記入枠内部画像切出し手段と、(2)切り出した前
記文字記入枠内部画像を記憶する切出し文字画像記憶手
段と、(3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部
分と外接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出
手段と、(4)求めた各文字の前記文字外接矩形から前
記文字記入枠内部画像の基準位置を算出する文字基準位
置算出手段と、(5)求めた各文字の基準位置と前記文
字記入枠内部画像の予め定めた特定位置との相対関係が
所定の関係になるように、前記文字記入枠内部画像の文
字部分を平行移動する文字平行移動手段と、(6)平行
移動された前記文字記入枠内部画像をサンプリングし
て、手書き文字フォントを構成する文字画像を作成する
フォント構成文字画像作成手段とを備えることを特徴と
する。
【0023】そして、前記基準位置を前記文字外接矩形
の中心点とし、前記特定位置を前記文字記入枠内部画像
の中心点とし、両者の中心点が一致するような相対関係
になるように平行移動を行うことを特徴とする。
【0024】あるいは、前記特定位置を文字の種類毎に
予め定めることを特徴とする。
【0025】ここで「文字の種類」とは、例えば、括弧
などの記号、「ァ」「ゃ」「っ」など拗音や促音等に用
いられる小文字、「。」「、」などの句読点、上付き文
字、下付き文字、等々をいう。
【0026】ここで、本発明の第2の特徴におけるフォ
ント作成用基準枠は、前記第1の特徴におけるフォント
作成用基準枠と同じものであっても良いし、別のもので
あっても良い。
【0027】この第2の特徴によれば、文字記入用紙の
文字記入枠に、上下左右にばらついた配置で文字が記入
されていても、手書き文字フォントの上下左右の配置位
置を揃えて作成することができるため、作成された文字
フォントを用いて文章等を作成したときに、急に文字が
上がったり、下がったり、文字間隔や行間隔が狭すぎた
り、広すぎたりといった不具合を防止することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳しく説明する。
【0029】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態に係る手書き文字フォント作成装置1の機能ブロック
の構成例を示したブロック図であり、図2はその具体的
な装置構成の一例である。図示するように、手書き文字
フォント作成装置1は、文字記入用紙入力手段としての
イメージ・スキャナ5と、文字記入用紙出力手段として
のプリンタ20と、パーソナルコンピュータ10とから
構成され、パーソナルコンピュータ本体10には、文字
記入用紙情報記憶手段11、文字記入用紙画像作成手段
12、文字記入枠内部画像切出し手段13、切出し文字
画像記憶手段14、文字外接矩形算出手段15、最大文
字外接矩形選出手段16、フォント構成文字画像作成手
段17、フォントデータ作成手段18、フォントデータ
記憶手段19などが含まれている。
【0030】尚、本発明に係る手書き文字フォント作成
装置1の構成はこれに限定されるものではなく、例え
ば、上記各装置が一体化されて手書き文字フォント作成
装置1を形成するような構成としても良いし、また、プ
リンタ20がネットワーク回線(図示せず)を介して、
パーソナルコンピュータ10と接続するような構成とし
ても良い。
【0031】文字記入用紙画像作成手段12は、文字記
入用紙情報記憶手段11に記憶されているユーザ個人の
用途に応じた特定数の文字コードに対応する文字を、ユ
ーザ自身が手書きで記入する文字記入用紙30aを出力
するための画像データを作成する。
【0032】文字記入用紙出力手段であるプリンタ20
は、前記文字記入用紙画像作成手段12が作成した画像
データを、文字記入用紙30aとして印刷・出力する。
【0033】文字記入用紙入力手段であるイメージ・ス
キャナ5は、ユーザ自身による手書き文字が記入された
文字記入用紙30bを読み込んで、画像データとして入
力する。
【0034】文字記入枠内部画像切出し手段13は、イ
メージ・スキャナ5が入力した前記文字記入用紙30b
の画像から、各文字の文字記入枠内部画像を、図4に例
示する切出し枠(37a,37b,・・・)に基づいて切
り出す。尚、該切出し枠(37a,37b,・・・)は、
太枠40より数ドット内側とする。ここで、この切出し
枠(37a,37b,・・・)は、画像切出し処理のため
の仮想枠であって、文字記入用紙30b上で実際に目視
できるものではないが、説明の便宜上、図4等において
は破線にて例示した。
【0035】切出し文字画像記憶手段14は、文字記入
枠内部画像切出し手段13が切り出した各文字の文字記
入枠内部画像を文字画像ファイル21に記憶する。
【0036】文字外接矩形算出手段15は、切出し文字
画像記憶手段14が記憶している各文字の文字記入枠内
部画像について、その文字部分と外接する文字外接矩形
を算出する。
【0037】最大文字外接矩形選出手段16は、文字外
接矩形算出手段15が算出した各文字の文字外接矩形の
中から、サイズが最大である文字外接矩形を選出する。
【0038】フォント構成文字画像作成手段17は、最
大文字外接矩形とフォント作成用基準枠(ここでは切出
し枠37)とからサンプリングレート(拡大率/縮小
率)を求め、求めたサンプリングレートに基づいて、文
字記入枠内部画像をサンプリング(拡大/縮小)して、
手書き文字フォントを構成する文字画像を作成する。
【0039】フォントデータ作成手段18は、フォント
構成文字画像作成手段17が作成した文字画像を、文字
コードに対応したフォント文字として作成する。
【0040】フォントデータ記憶手段19は、フォント
データ作成手段18が作成したフォント文字をフォント
データファイル22に記憶する。
【0041】パーソナルコンピュータ10には、以降に
例示するフローチャートの処理手順に従って上記各部の
制御を行う手書き文字フォント作成プログラムが搭載さ
れており、パーソナルコンピュータ10内部のCPU
(図示せず)は、このプログラムに規定される手続きに
従って、手書き文字フォント作成装置1の一連の処理制
御を行う。
【0042】図3は、手書き文字フォントを作成・登録
する場合の概略処理を例示するフローチャートである。
【0043】はじめに、文字記入用紙画像作成手段12
にて、文字記入用紙30aを出力するための画像データ
を作成し、作成した画像データをプリンタにて文字記入
用紙30aに印刷・出力する(Step01)。
【0044】文字記入用紙30aのレイアウト例を図4
に示す。図4に示した例では、1枚の文字記入用紙30
aに33a〜33mのm行分が確保されており、1つの
行には、n文字分のフォント文字を記入できるように文
字記入枠36a〜36nが配置されている。ここで作成
される文字記入用紙30aの出力枚数は、ユーザ毎に必
要とするフォント文字の数、つまり、文字記入用紙情報
記憶手段11に記憶されているユーザ個人の用途に応じ
た特定数の文字コードに対応する文字数に応じて変化
し、ページ数表示欄32にページ番号が出力される。
【0045】この文字記入用紙30aには、用紙のペー
ジを識別するためのバーコード31が印刷されている。
また、ユーザ自身が手書きで文字を記入する文字記入枠
36a〜36nの近傍には、記入すべき標準文字フォン
トのフォント文字34a〜34nがそれぞれ配置されて
いる。従って、ユーザはこの標準文字フォントのフォン
ト文字34a〜34nを見ながら、文字記入枠36a〜
36n内に肉筆で文字を埋めていけば良い。
【0046】更に、それらの近傍には文字毎にキャンセ
ル用チェック枠35a〜35nが配置されており、文字
記入枠36a〜36nに記入する文字を書き損じた場合
に、ユーザはこのキャンセル用チェック枠35a〜35
nに印(例えば、レ点、枠内塗りつぶしなど)をつけ
る。
【0047】ここで「書き損じ」とは、例えば、漢字の
偏を書き誤る、漢字の旁を構成する横線の本数が3本で
あるところを4本にしてしまった、思った通りのバラン
スで偏と旁を配置することができなかった、などといっ
た様々な要因による記入ミスをいう。
【0048】尚、記入に用いる筆記具は特に限定され
ず、例えば、万年筆、ボールペン、毛筆等、一般に用い
られているあるゆる筆記具を用いることができる。
【0049】再び図3に戻って、ユーザは、プリンタに
て印刷・出力された文字記入用紙30aに手書きで文字
を記入し、記入済み文字記入用紙30bをイメージ・ス
キャナにセットする(Step02)。
【0050】イメージ・スキャナ5は、手書き文字が記
入された文字記入用紙30bを読み込んで、画像データ
として入力する(Step03)。
【0051】次に、入力した文字記入用紙30bの画像
データに対して、切出し・画像処理等の一連の処理を施
して、手書き文字フォントを構成する文字画像を作成す
る。尚、この一連の処理については、後で詳細に説明す
る。(Step04)フォントデータ作成手段18は、作成さ
れた文字画像をもとに、文字コードに対応したフォント
文字として作成する(Step05)。
【0052】フォントデータ作成手段18にて作成され
た手書き文字フォントのデータは、フォントデータ記憶
手段19によって、フォントデータファイル22に格納
・記憶される(Step06)。
【0053】以上の各処理によって、ユーザによって手
書きされた文字からなるデジタル・フォントを作成する
ことができる。
【0054】ところで、上記の処理によって手書きフォ
ントを作成する際には、次のような問題が生じる場合が
ある。図4に例示したような文字記入用紙30aの文字
記入枠36a〜36nにユーザが文字を記入する際に、
文字記入枠36a〜36nからはみ出ないように気をつ
けて記入するため、自ずと記入された文字は小さめにな
りがちである。つまり、記入された文字の上下左右に必
要以上に余白が生じがちであることから、作成された手
書き文字フォントを用いて文書等を作成すると、文字間
隔や行間隔が必要以上に空いてしまうことになる。
【0055】そこで、本実施形態では、文字記入用紙の
文字記入枠の上下左右に余白をもった文字が記入されて
いても、余分な余白を除いた形で手書き文字フォントを
作成することができる手書き文字フォント作成装置につ
いて、詳細に説明する。
【0056】図5は、図3に示した手書き文字フォント
作成・登録処理の中の、特にStep03〜Step04に係る処理
を、更に詳細に表現したフローチャートである。
【0057】イメージ・スキャナ5は、手書き文字が記
入された文字記入用紙30bを読み込んで、画像データ
として入力する(Step11)。
【0058】次に、文字記入枠内部画像切出し手段13
は、各文字の文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて
切り出す(Step12)。具体的には、図6(a)に示すよ
うに、入力した文字記入用紙30bの太枠40で構成さ
れた文字記入枠36a〜36nに対して太枠40を検出
し、同図(b)に示すように、各文字毎に切出し枠37
a〜37nに基づいて文字記入枠内部画像を切り出す。
【0059】ここで、文字記入用紙30bをイメージ・
スキャナ5で読取るときに多少傾いても良いように、各
文字の切出し枠37a〜37nは太枠40よりも若干小
さめの領域にしている。
【0060】図5のフローチャートに戻って、次に、切
出し文字画像記憶手段14は、文字記入枠内部画像切出
し手段13が切り出した前記文字記入枠内部画像を、文
字画像ファイル21に記憶する(Step14)。
【0061】以上のStep18〜Step14の各処理を、文字記
入用紙30bに記入されている文字数分繰り返し(Step
15)、更に、それを文字記入用紙30bの枚数分繰り返
す(Step16)。
【0062】次に、文字外接矩形算出手段15は、文字
画像ファイル21に記憶されている前記文字記入枠内部
画像について、図7(a)〜(b)に例示するように、
その文字部分と外接する文字外接矩形39を算出する
(Step17)。尚、図7(a)〜(b)において、切出し
た切出し枠37の上端の座標をAreaMaxY、下端の座標を
AreaMinY、右端の座標をAreaMaxX、左端の座標をAreaMi
nXとし、文字外接矩形39の上端の座標をMaxY[n]、下
端の座標をMinY[n]、右端の座標をMaxX[n]、左端の座標
をMinX[n]とする。
【0063】次に、最大文字外接矩形選出手段16は、
文字外接矩形算出手段15が算出した文字外接矩形39
の中で、そのサイズが最大である文字外接矩形39を選
出し、そのサイズmを求める(Step18)。
【0064】次に、フォント構成文字画像作成手段17
は、最大文字外接矩形選出手段16が求めた最大文字外
接矩形39と切出し枠37とからサンプリングレートを
求め、求めたサンプリングレートに基づいて、記憶した
前記文字記入枠内部画像をサンプリングして、手書き文
字フォントを構成する文字画像を作成する(Step19)。
例えば、図7(b)の「七」の文字の文字外接矩形39
が最も大きな矩形であったとすると、左右方向(X方
向)に着目して、サンプリングレートを求めると、次式
により表現することができる。
【0065】
【数1】サンプリングレート=(AreaMaxX−AreaMinX)
/(MaxX[2]−MinX[2]) 図7(c)〜(d)は、上記式により求めたレートで再
サンプリングした例を示している。同図(c)の左右の
余白部分(MinX[1]とAreaMinXとの差分、MaxX[1]とArea
MaxXとの差分)が同図(a)に比べて少なくなってお
り、同図(d)の左右の余白部分は全くカットされてい
る。
【0066】同様にして、更に、上下方向(Y方向)に
着目してサンプリングレートを求めて再サンプリングす
るとより一層効果的である。
【0067】尚、サンプリングレートは、左右方向(X
方向)と上下方向(Y方向)とで、上記のように別々に
求めても良いし、あるいは共通解を求めても良い。ま
た、サンプリングレートは、各文字毎に別々に求めても
良いし、あるいは各文字共通の解を求めても良い。
【0068】上記Step19の処理を、文字画像ファイル2
1に記憶されている文字数分繰り返し(Step20)、後続
の処理へ進む。
【0069】以上説明したように、文字記入用紙30a
の文字記入枠36a〜36nに、上下左右に余白をもっ
て文字が記入されていても、余分な余白が除かれた形で
手書き文字フォントを作成することができる。
【0070】(第2の実施形態)図4に例示したような
文字記入用紙30aの文字記入枠36a〜36nにユー
ザが文字を記入する際に、文字記入枠36a〜36nの
中心に全ての文字を記入するのは、かなり困難である。
例えば、図8(a)に示すように、「ど」と「も」の文
字を右寄りに、「う」の文字を左寄りに記入すると、作
成された手書き文字フォントを用いて文書等を作成する
と、文字間隔が必要以上に狭くなったり、あるいは必要
以上に広すぎたりしてしまうことになる。同様に、同図
(b)に示すように、行間隔が不揃いになったり、同図
(c)に示すように、縦書きにしたときの文字間隔や行
間隔が不揃いになったりする。
【0071】そこで、第2の実施形態では、文字記入用
紙の文字記入枠の上下左右に余白をもった文字が記入さ
れていても、文字毎の上下の余白あるいは左右の余白を
等しくする形で手書き文字フォントを作成することがで
きる手書き文字フォント作成装置について、詳細に説明
する。尚、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号
を附し、詳細な説明を省略する。
【0072】図9は、第2の実施形態に係る手書き文字
フォント作成装置1の機能ブロックの構成例を示したブ
ロック図である。図示するように、手書き文字フォント
作成装置1は、イメージ・スキャナ5と、プリンタ20
と、パーソナルコンピュータ10とから構成され、パー
ソナルコンピュータ本体10には、文字記入用紙情報記
憶手段11、文字記入用紙画像作成手段12、文字記入
枠内部画像切出し手段13、切出し文字画像記憶手段1
4、文字外接矩形算出手段15、文字基準位置算出手段
23、文字平行移動手段24、フォント構成文字画像作
成手段17、フォントデータ作成手段18、フォントデ
ータ記憶手段19などが含まれている。
【0073】文字基準位置算出手段23は、文字外接矩
形算出手段15が算出した各文字の文字外接矩形の中か
ら、文字記入枠内部画像の基準位置を算出する。
【0074】文字平行移動手段24は、文字基準位置算
出手段23が求めた各文字の基準位置と切出し枠37の
予め定めた特定位置との相対関係が所定の関係になるよ
うに、文字記入枠内部画像の文字部分を平行移動する。
【0075】フォント構成文字画像作成手段17は、平
行移動された文字記入枠内部画像をサンプリングして、
手書き文字フォントを構成する文字画像を作成する。
【0076】図10は、図3に示した手書き文字フォン
ト作成・登録処理の中の、特にStep03〜Step04に係る処
理を、更に詳細に表現したフローチャートである。
【0077】イメージ・スキャナ5は、手書き文字が記
入された文字記入用紙30bを読み込んで、画像データ
として入力する(Step31)。
【0078】次に、文字記入枠内部画像切出し手段13
は、第1の実施形態と同様に、各文字の文字記入枠内部
画像を切出し枠37a〜37nに基づいて切り出す(St
ep32)。
【0079】次に、文字外接矩形算出手段15により文
字外接矩形を算出し、文字基準位置算出手段23は、文
字外接矩形算出手段15が算出した各文字の文字外接矩
形の中から、文字記入枠内部画像の基準位置を算出する
(Step34)。
【0080】図11は、文字外接矩形39の中心点を基
準位置として算出した例を示している。図中、MaxX[n]
とMinX[n]との中間点の座標をCenterX[n]とし、MaxY[n]
とMinY[n]との中間点の座標をCenterY[n]として、Cente
rX[n]とCenterY[n]との交点を基準位置としている。
【0081】次に、文字平行移動手段24は、文字基準
位置算出手段23が求めた各文字の基準位置と切出し枠
37の予め定めた特定位置との相対関係が所定の関係に
なるように、文字記入枠内部画像37の文字部分を平行
移動する(Step35)。
【0082】図12は、切出し枠37の中心点を予め定
めた特定位置とした例を示している。図中、文字記入枠
内部画像37のX方向の中間点座標をAreaCenterXと
し、Y方向の中間点座標をAreaCenterYとして、AreaCen
terXとAreaCenterYとの交点を予め定めた特定位置とし
ている。そして、求めた基準位置が予め定めた特定位置
に一致するように、文字記入枠内部画像37の文字部分
を平行移動する。図12(a)は平行移動前の状態を示
しており、同図(b)は平行移動後の状態を例示してい
る。
【0083】図13は、特定位置を文字の種類毎に予め
定める例を示している。同図(a)は句点「。」の特定
位置を切出し枠37の左下方(LowLeftX,LowLeftY)に
定めた例を示しており、同図(b)は平行移動後の状態
を示している。同図(c)は小文字「ァ」の特定位置を
切出し枠37の下方(LowCenterX,LowCenterY)に定め
た例を示しており、同図(d)は平行移動後の状態を示
している。また、同図(e)は鍵括弧の特定位置を切出
し枠37の右上方(UpRightX,UpRightY)に定めた例を
示しており、同図(f)はその平行移動後の状態であ
る。
【0084】次に、切出し文字画像記憶手段14は、平
行移動後の文字記入枠内部画像を文字画像ファイル21
に記憶する(Step36)。
【0085】以上のStep32〜Step36の各処理を、文字記
入用紙30bに記入されている文字数分繰り返し(Step
37)、更に、それを文字記入用紙30bの枚数分繰り返
す(Step38)。
【0086】以上の一連の処理によれば、図14に示す
ように、文字記入用紙30aの文字記入枠36a〜36
nに、上下左右にばらついた配置で文字が記入されてい
ても、上下左右の配置位置を揃えて手書き文字フォント
を作成することができるため、作成された文字フォント
を用いて文章等を作成したときに、急に文字が上がった
り、下がったり、文字間隔や行間隔が狭すぎたり、広す
ぎたりといった不具合を防止することができる。
【0087】尚、第2の実施形態では、文字外接矩形3
9の中心点を基準位置とした例を示したが、基準位置の
求め方はこれに限らず、本実施形態で示した例と同様の
作用を奏する任意の位置を基準位置とすることができ
る。
【0088】(第3の実施形態)文字記入用紙30aの
文字記入枠36a〜36nにユーザが文字を記入する際
に、全ての文字を同じ大きさで記入するのは、かなり困
難である。大きな文字や小さな文字が混在していると、
見栄えの悪い出来上がりになってしまう。
【0089】そこで、第3の実施形態では、文字記入用
紙の文字記入枠記入された文字の大きさや配置にバラツ
キがあっても、手書き文字フォントの文字の大きさや配
置を揃えて作成することができる手書き文字フォント作
成装置について、詳細に説明する。尚、第1〜第2の実
施形態と同一の箇所には同一の符号を附し、詳細な説明
を省略する。
【0090】図15は、第3の実施形態に係る手書き文
字フォント作成装置1の機能ブロックの構成例を示した
ブロック図である。図示するように、手書き文字フォン
ト作成装置1は、イメージ・スキャナ5と、プリンタ2
0と、パーソナルコンピュータ10とから構成され、パ
ーソナルコンピュータ本体10には、文字記入用紙情報
記憶手段11、文字記入用紙画像作成手段12、文字記
入枠内部画像切出し手段13、切出し文字画像記憶手段
14、文字外接矩形算出手段15、最大文字外接矩形選
出手段16、文字拡大率算出手段25、文字拡大手段2
6、文字基準位置算出手段23、文字平行移動手段2
4、フォント構成文字画像作成手段17、フォントデー
タ作成手段18、フォントデータ記憶手段19などが含
まれている。
【0091】文字拡大率算出手段25は、最大文字外接
矩形選出手段16が求めた最大文字外接矩形のサイズか
ら各文字の拡大率を求める。
【0092】文字拡大手段26は、文字拡大率算出手段
25が求めた拡大率に基づいて、文字記入枠内部画像の
文字部分を拡大する。
【0093】図16は、図3に示した手書き文字フォン
ト作成・登録処理の中の、特にStep03〜Step04に係る処
理を、更に詳細に表現したフローチャートである。
【0094】イメージ・スキャナ5は、手書き文字が記
入された文字記入用紙30bを読み込んで、画像データ
として入力する(Step41)。
【0095】次に、文字記入枠内部画像切出し手段13
は、第1〜第2の実施形態と同様に、各文字の文字記入
枠内部画像を切出し枠37a〜37nに基づいて切り出
す(Step42)。
【0096】次に、切出し文字画像記憶手段14は、平
行移動後の文字記入枠内部画像を文字画像ファイル21
に記憶する(Step44)。
【0097】以上のStep42〜Step44の各処理を、文字記
入用紙30bに記入されている文字数分繰り返し(Step
45)、更に、それを文字記入用紙30bの枚数分繰り返
す(Step46)。
【0098】次に、文字外接矩形算出手段15により文
字外接矩形を算出し、文字基準位置算出手段23は、文
字外接矩形算出手段15が算出した各文字の文字外接矩
形の中から、文字記入枠内部画像の中心位置を算出する
(Step47)。
【0099】このStep47の処理を文字画像ファイル21
に記憶されている文字数分繰り返す(Step48)。
【0100】次に、最大文字外接矩形選出手段16は、
文字外接矩形算出手段15が算出した文字外接矩形39
の中で、そのサイズが最大である文字外接矩形39を選
出し、そのサイズを求める(Step49)。
【0101】次に、文字拡大率算出手段25は、最大文
字外接矩形選出手段16が求めた最大文字外接矩形39
のサイズと切出し枠37のサイズとから拡大率kを求め
(Step50)、文字拡大手段26は、文字拡大率算出手段
25が求めた拡大率に基づいて、文字記入枠内部画像の
文字部分を拡大する(Step51)。
【0102】図17(b)は、同図(a)に示した文字
を、切出し枠37の領域の左下端を原点にそれぞれX方
向、Y方向に拡大した例である。尚、拡大率kの求め方
は、第1の実施形態で示したサンプリングレートの求め
方と同様に、一番大きな文字が切出し枠37に収まるよ
うな拡大率の値を求める方法でも良いし、拡大後の文字
のサイズを予め決めておき、その所定のサイズになるよ
うな拡大率を求めても良い。また、拡大率はX方向とY
方向とで個別に求めても良いし、共通の値を用いて拡大
しても良い。
【0103】また、求めた拡大率kに対して、文字の種
類が漢字の場合には拡大率kとし、文字の種類が漢字以
外の場合には拡大率h(但し、1<h<kとする)とし
て、拡大処理を行うようにすれば、ひらがな、カタカ
ナ、英数字などの漢字以外の文字が漢字よりも若干小さ
くすることができ、文書を作成した際の全体のバランス
を良好なものにすることができる。
【0104】次に、拡大後の画像に対して、文字外接矩
形算出手段15により再度文字外接矩形を算出し、文字
基準位置算出手段23により文字外接矩形の基準位置を
再度算出する(Step48)。
【0105】次に、文字平行移動手段24は、文字基準
位置算出手段23が再度求めた各文字の基準位置と切出
し枠37の予め定めた特定位置(図17(c)の例で
は、切出し枠37の中心位置)との相対関係が一致する
ように、文字記入枠内部画像の文字部分を平行移動する
(Step49)。
【0106】以上のStep50〜Step53の処理を文字画像フ
ァイル21に記憶されている文字数分繰り返す(Step5
4)。
【0107】以上の一連の処理によれば、図18に示す
ように、文字記入用紙の文字記入枠記入された文字の大
きさや配置にバラツキがあっても、手書き文字フォント
の文字の大きさや配置を揃えて作成することができる。
【0108】以上、本発明の実施形態について詳細に説
明したが、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の
主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を成
し得るであろう。
【0109】例えば、本実施形態においては、文字記入
枠内部画像の切出しに使用した切出し枠37をフォント
作成用基準枠として使用する例を示したが、本発明はこ
れに限定されない。また、サンプリングレートを求める
ために使用するフォント作成用基準枠と、平行移動量を
決めるために使用するフォント作成用基準枠とは、両者
の処理が独立して実行可能であることを考慮すれば、異
なる大きさのものであって良いことは言うまでもない。
【0110】また、例えば、本実施形態では、日本語に
より作成する場合の例を示したが、これに限定されるも
のではなく、例えば、韓国語や中文(中国語)といっ
た、日本語以外の文字コード・セットに対応する手書き
文字フォントを作成する場合にも適用可能である。
【0111】また、本発明は、プリンタからはがきや手
紙といった紙媒体に手書き文字フォントを出力するとい
う用途に適用することができる他、CRTや液晶などの
ディスプレイ装置に文字や文章を出力するという用途に
も適用可能である。例えば、クリスマス・カードや年賀
はがき等のグリーティング・メールを本発明に係る手書
き文字フォントを用いて作成して、ネットワークを介し
て伝送すれば、伝送先のディスプレイ装置に心のこもっ
た手書きタッチのグリーティング・メールが表示され
る。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の特
徴によれば、文字記入用紙の文字記入枠に、上下左右に
余白をもって文字が記入されていても、余分な余白が除
かれて、手書き文字フォントが作成される。
【0113】本発明の第2の特徴によれば、文字記入用
紙の文字記入枠に、上下左右にばらついた配置で文字が
記入されていても、手書き文字フォントの上下左右の配
置位置を揃えて作成することができるため、作成された
文字フォントを用いて文章等を作成したときに、急に文
字が上がったり、下がったり、文字間隔や行間隔が狭す
ぎたり、広すぎたりといった不具合を防止することがで
きる。
【0114】本発明により作成された手書き文字フォン
トは、通常のポイント数、文字間隔、行間隔にて文書を
作成することができ、横書きにしても縦書きにしても、
違和感のない文書を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る手書き文字フォント作成
装置の機能ブロックの構成例を示したブロック図であ
る。
【図2】図1に示した手書き文字フォント作成装置の機
器構成の一例を示す説明図である。
【図3】図1に示した手書き文字フォント作成装置にお
ける、フォント生成の処理手順例を示すフローチャート
である。
【図4】文字記入用紙のレイアウト例を示すイメージ図
である。
【図5】第1の実施形態において、図3に示したフロー
チャートのStep03〜Step04に係る処理を詳細に表現した
フローチャートである。
【図6】第1の実施形態において、文字記入用紙を読取
った画像から文字記入枠内部画像を切出す処理のイメー
ジを示した図である。
【図7】第1の実施形態において、文字記入枠内部画像
のサンプリングレートを求め、文字記入枠内部画像をサ
ンプリングする処理のイメージを示す図である。
【図8】第1の実施形態において、文字記入枠に記入さ
れた文字を基に作成された、手書き文字フォントを用い
て文書等を作成したイメージを示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る手書き文字フォント作成
装置の機能ブロックの構成例を示したブロック図であ
る。
【図10】第2の実施形態において、図3に示したフロ
ーチャートのStep03〜Step04に係る処理を詳細に表現し
たフローチャートである。
【図11】第2の実施形態において、文字外接矩形から
文字記入枠内部画像の基準位置を算出する処理のイメー
ジを示す図である。
【図12】第2の実施形態において、各文字の基準位置
と文字記入枠内部画像の特定位置との相対関係が所定の
関係になるように、文字記入枠内部画像の文字部分を平
行移動する処理のイメージを示す図である。
【図13】第2の実施形態において、文字記入枠内部画
像の特定位置を文字の種類毎に予め定めた例を示すイメ
ージ図である。
【図14】第2の実施形態において作成された手書き文
字フォントを用いて文書等を作成したイメージを示す図
である。
【図15】第3の実施形態に係る手書き文字フォント作
成装置の機能ブロックの構成例を示したブロック図であ
る。
【図16】第3の実施形態において、図3に示したフロ
ーチャートのStep03〜Step04に係る処理を詳細に表現し
たフローチャートである。
【図17】第3の実施形態において、文字記入枠内部画
像の文字部分を拡大し、平行移動する処理のイメージを
示す図である。
【図18】第3の実施形態において作成された手書き文
字フォントを用いて文書等を作成したイメージを示す図
である。
【符号の説明】
1....手書き文字フォント作成装置 5....イメージ・スキャナ 10....パーソナルコンピュータ 11....文字記入用紙情報記憶手段 12....文字記入用紙画像作成手段 13....文字記入枠内部文字画像切出し手段 14....文字画像記憶手段 15....文字外接矩形算出手段 16....最大文字外接矩形選出手段 17....フォント構成文字画像作成手段 18....フォントデータ作成手段 19....フォントデータ記憶手段 20....プリンタ 21....文字画像ファイル 22....フォントデータファイル 23....文字基準位置算出手段 24....文字平行移動手段 25....文字拡大率算出手段 26....文字拡大手段 30a....文字記入用紙 30b....記入済み文字記入用紙 31....バーコード 32....ページ数表示欄 34a〜34n....標準文字フォントのフォント文字 35a〜35n....キャンセル用チェック枠 36a〜36n....文字記入枠 37....切出し枠 37a〜37n....切出し枠 39....文字外接矩形 40....文字記入枠の太枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B009 RA01 RA04 5B021 AA01 CC05 JJ09 5C082 AA01 BA02 BB36 CA33 CA36 DA13 DA32 DA86 DA89 MM06 MM09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書きで文字を記入する文字記入用紙を
    作成・出力し、ユーザによる手書き文字が記入済みの前
    記文字記入用紙を読取って、得られた文字画像から手書
    き文字で構成される手書き文字フォントを作成する手書
    き文字フォント作成装置であって、 (1)読取った前記文字記入用紙の画像から、各文字の
    文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す文字
    記入枠内部画像切出し手段と、 (2)切り出した前記文字記入枠内部画像を記憶する切
    出し文字画像記憶手段と、 (3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部分と外
    接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出手段
    と、 (4)記憶した前記文字記入枠内部画像の中で、算出し
    た前記文字外接矩形のサイズが最大である前記文字外接
    矩形を選出する最大文字外接矩形選出手段と、 (5)前記最大文字外接矩形と所定のフォント作成用基
    準枠とからサンプリングレートを求め、求めたサンプリ
    ングレートに基づいて、記憶した前記文字記入枠内部画
    像をサンプリングして、手書き文字フォントを構成する
    文字画像を作成するフォント構成文字画像作成手段とを
    備えることを特徴とする手書き文字フォント作成装置。
  2. 【請求項2】 前記フォント構成文字画像作成手段は、
    前記サンプリングレートを、 (前記所定のフォント作成用基準枠のサイズ/前記最大
    文字外接矩形のサイズ) として、 前記文字記入枠内部画像をサンプリングすることを特徴
    とする請求項1に記載の手書き文字フォント作成装置。
  3. 【請求項3】 前記フォント構成文字画像作成手段は、 (前記所定のフォント作成用基準枠の幅/前記最大文字
    外接矩形の幅) を横方向のサンプリングレートとし、 (前記所定のフォント作成用基準枠の高さ/前記最大文
    字外接矩形の高さ) を縦方向のサンプリングレートとし、 前記横方向のサンプリングレートと縦方向のサンプリン
    グレートのいずれか一方、あるいはその両方を用いて、 前記文字記入枠内部画像をサンプリングすることを特徴
    とする請求項2に記載の手書き文字フォント作成装置。
  4. 【請求項4】 前記フォント構成文字画像作成手段は、 文字の種類が漢字以外である場合に文字の種類が漢字の
    場合よりも文字の大きさが相対的に小さくなるように前
    記サンプリングレートを求めることを特徴とする請求項
    1に記載の手書き文字フォント作成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定のフォント作成用基準枠が、前
    記切出し枠であることを特徴とする請求項1に記載の手
    書き文字フォント作成装置。
  6. 【請求項6】 手書きで文字を記入する文字記入用紙を
    作成・出力し、ユーザによる手書き文字が記入済みの前
    記文字記入用紙を読取って、得られた文字画像から手書
    き文字で構成される手書き文字フォントを作成する手書
    き文字フォント作成装置であって、 (1)読取った前記文字記入用紙の画像から、各文字の
    文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す文字
    記入枠内部画像切出し手段と、 (2)切り出した前記文字記入枠内部画像を記憶する切
    出し文字画像記憶手段と、 (3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部分と外
    接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出手段
    と、 (4)求めた各文字の前記文字外接矩形から前記文字記
    入枠内部画像の基準位置を算出する文字基準位置算出手
    段と、 (5)求めた各文字の基準位置と所定のフォント作成用
    基準枠の予め定めた特定位置との相対関係が所定の関係
    になるように、前記文字記入枠内部画像の文字部分を平
    行移動する文字平行移動手段と、 (6)平行移動された前記文字記入枠内部画像をサンプ
    リングして、手書き文字フォントを構成する文字画像を
    作成するフォント構成文字画像作成手段とを備えること
    を特徴とする手書き文字フォント作成装置。
  7. 【請求項7】 前記基準位置を前記文字外接矩形の中心
    点とし、前記特定位置を前記フォント作成用基準枠の中
    心点とし、両者の中心点が一致するような相対関係にな
    るように平行移動を行うことを特徴とする請求項6に記
    載の手書き文字フォント作成装置。
  8. 【請求項8】 前記特定位置を文字の種類毎に予め定め
    ることを特徴とする請求項6に記載の手書き文字フォン
    ト作成装置。
  9. 【請求項9】 手書きで文字を記入する文字記入用紙を
    作成・出力し、ユーザによる手書き文字が記入済みの前
    記文字記入用紙を読取って、得られた文字画像から手書
    き文字で構成される手書き文字フォントを作成する手書
    き文字フォント作成プログラムであって、 (1)読取った前記文字記入用紙の画像から、各文字の
    文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す文字
    記入枠内部画像切出し機能と、 (2)切り出した前記文字記入枠内部画像を記憶する切
    出し文字画像記憶機能と、 (3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部分と外
    接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出機能
    と、 (4)記憶した前記文字記入枠内部画像の中で、算出し
    た前記文字外接矩形のサイズが最大である前記文字外接
    矩形を選出する最大文字外接矩形選出機能と、 (5)前記最大文字外接矩形と所定のフォント作成用基
    準枠とからサンプリングレートを求め、求めたサンプリ
    ングレートに基づいて、記憶した前記文字記入枠内部画
    像をサンプリングして、手書き文字フォントを構成する
    文字画像を作成するフォント構成文字画像作成機能とを
    コンピュータに実現させることを特徴とする手書き文字
    フォント作成プログラム。
  10. 【請求項10】 前記フォント構成文字画像作成機能
    は、前記サンプリングレートを、 (前記所定のフォント作成用基準枠のサイズ/前記最大
    文字外接矩形のサイズ) として、 前記文字記入枠内部画像をサンプリングすることを特徴
    とする請求項9に記載の手書き文字フォント作成プログ
    ラム。
  11. 【請求項11】 前記フォント構成文字画像作成機能
    は、 (前記所定のフォント作成用基準枠の幅/前記最大文字
    外接矩形の幅) を横方向のサンプリングレートとし、 (前記所定のフォント作成用基準枠の高さ/前記最大文
    字外接矩形の高さ) を縦方向のサンプリングレートとし、 前記横方向のサンプリングレートと縦方向のサンプリン
    グレートのいずれか一方、あるいはその両方を用いて、 前記文字記入枠内部画像をサンプリングすることを特徴
    とする請求項10に記載の手書き文字フォント作成プロ
    グラム。
  12. 【請求項12】 前記フォント構成文字画像作成機能
    は、 文字の種類が漢字以外である場合に文字の種類が漢字の
    場合よりも文字の大きさが相対的に小さくなるように前
    記サンプリングレートを求めることを特徴とする請求項
    9に記載の手書き文字フォント作成プログラム。
  13. 【請求項13】 前記所定のフォント作成用基準枠が、
    前記切出し枠であることを特徴とする請求項9に記載の
    手書き文字フォント作成プログラム。
  14. 【請求項14】 手書きで文字を記入する文字記入用紙
    を作成・出力し、ユーザによる手書き文字が記入済みの
    前記文字記入用紙を読取って、得られた文字画像から手
    書き文字で構成される手書き文字フォントを作成する手
    書き文字フォント作成プログラムであって、 (1)読取った前記文字記入用紙の画像から、各文字の
    文字記入枠内部画像を切出し枠に基づいて切り出す文字
    記入枠内部画像切出し機能と、 (2)切り出した前記文字記入枠内部画像を記憶する切
    出し文字画像記憶機能と、 (3)記憶した前記文字記入枠内部画像の文字部分と外
    接する文字外接矩形を算出する文字外接矩形算出機能
    と、 (4)求めた各文字の前記文字外接矩形から前記文字記
    入枠内部画像の基準位置を算出する文字基準位置算出機
    能と、 (5)求めた各文字の基準位置と前記文字記入枠内部画
    像の予め定めた特定位置との相対関係が所定の関係にな
    るように、前記文字記入枠内部画像の文字部分を平行移
    動する文字平行移動機能と、 (6)平行移動された前記文字記入枠内部画像をサンプ
    リングして、手書き文字フォントを構成する文字画像を
    作成するフォント構成文字画像作成機能とをコンピュー
    タに実現させることを特徴とする手書き文字フォント作
    成プログラム。
  15. 【請求項15】 前記基準位置を前記文字外接矩形の中
    心点とし、前記特定位置を前記文字記入枠内部画像の中
    心点とし、両者の中心点が一致するような相対関係にな
    るように平行移動を行うことを特徴とする請求項14に
    記載の手書き文字フォント作成プログラム。
  16. 【請求項16】 前記特定位置を文字の種類毎に予め定
    めることを特徴とする請求項14に記載の手書き文字フ
    ォント作成プログラム。
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