JP2004133163A - フォント作成装置及びフォント作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ独自のフォントとして横書き用及び縦書き用の手書き文字フォントを簡単に作成すること。
【解決手段】入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成装置であって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段と、前記文字切り出し手段によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段と、前記文字画像生成手段により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段とを有する。
【選択図】 図7
【解決手段】入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成装置であって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段と、前記文字切り出し手段によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段と、前記文字画像生成手段により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段とを有する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理装置やプリンタ等に用いられるフォントの作成技術に係り、特に、ユーザが作成した文字画像に基づいたフォントを作成するためのフォント作成装置及びフォント作成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置やプリンタ等で使用されるフォントには、例えば、明朝体、ゴシック体、毛筆体、教科書体、手書き風等、様々な種類があり、これらのフォントはコンピュータメーカやフォントメーカ等により提供されている。
【0003】
このようなフォントの字体は、外観的に美しくデザインされているが、このことが、逆に、画一的で個性に欠ける等の印象を文章の読み手に与えることがある。そこで、コンピュータメーカやフォントメーカ等は、毛筆体や手書き風のフォントを提供しているが、これらのフォントを手紙等の個人的な文書に使用することに抵抗を感じるユーザも多い。
【0004】
そこで、手書き文字を記入した用紙の画像をイメージ・スキャナ等の画像読み取り装置を利用して入力し、フォントを作成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のフォント作成方法においては、ユーザは必要とする文字(フォントを作成しようとする文字)を全て、前記用紙に手書きで記入する必要がある。例えば、JIS第1水準相当のフォントを作成する場合、約3,500字を手書きする必要があり、時間的、労力的に大きな負担となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−62862号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本語の場合、書類や文書、書籍等の印刷物では、文章には縦書き(縦組み)と横書き(横組み)の2種類があり、パーソナルコンピュータにインストールされる文書作成プログラムやワードプロセッサ等にも縦書きと横書き両方の編集機能が搭載されているものも多い。
【0007】
このような文書作成プログラムやワードプロセッサ等を利用して縦書きの文書を作成するために、通常の横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字の2種類が用意されている。これは、横書きの場合は、左から右へ文字を並べるのに対して、縦書きの場合は上から下へ文字を並べていくために、横書きの場合と縦書きの場合とで文字の並びや文字空間における文字の位置が異なるためであり、図6に例示するような、句読点、記号、括弧、拗音・促音の小文字、組文字などが該当する。例えば、句読点(『、』『。』)は、横書きの場合には文字空間の左下に配置されるのに対して、縦書きの場合には右上に配置される。また、括弧(『「』の場合、横書き用のフォント文字をそのまま縦書きに用いると、括弧が横を向いて開いたり閉じたりする。
【0008】
このように、横書きと縦書きとを1つのフォント文字で対応できない場合には、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字とを、それぞれ用意する必要がある。従って、例えば特許文献1に記載のフォント作成方法によってユーザ独自のフォントを作成する場合には、ユーザは横書き用フォント文字のための文字と縦書き用フォント文字のための文字をそれぞれ用紙に手書きで記入する必要がある。JIS第一水準に含まれる約500字の記号,英数字,ひらがな,カタカナ等の非漢字及び特殊文字のうち、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を用意すべき文字は、図17に一部を示すように100文字以上あり、フォント作成時にこれらの文字について横書きと縦書きの両方を手書きすることは、ユーザにとって更に負担となる。この問題は、ユーザの手書き文字に基づいたフォントを作成する場合のみならず、ユーザが用意する文字に基づいたフォントの作成全般に共通する課題である。
【0009】
本発明は、以上に述べた状況を鑑みて成されたものであり、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字のどちらか一方の手書き文字から他方のフォント文字を簡単に作成することができる、フォント作成装置及びフォント作成プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフォント作成装置は、記入済み文字記入シートの画像データを入力し、入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成装置であって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段と、前記文字切り出し手段によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段と、前記文字画像生成手段により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るフォント作成プログラムは、記入済み文字記入シートの画像データを入力し、入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成プログラムであって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し処理と、前記文字切り出し処理によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成処理と、前記文字画像生成処理により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明によれば、抽出されて文字コードと関連づけられた1つの文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成し、生成した前記2つの文字画像データに基づいて横書きと縦書きの双方のフォント文字を作成することができるため、横書き用及び縦書き用のそれぞれの文字を用意しなくても良い。つまり、ユーザは横書き用文字もしくは縦書き用文字のいずれか一方を用意するだけで、横書きと縦書きの双方のフォント文字を作成することができる。
【0013】
また、前記文字画像生成手段において、前記個々の文字について横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字であるか否かを判別し、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字について、前記2つの文字画像データを生成するように構成することで、必要な文字についてだけ、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字を作成することができる。
【0014】
また、前記文字画像生成手段は、前記文字画像から前記2つの文字画像データのうちいずれか一方の文字画像データを生成し、生成した前記いずれか一方の文字画像データに対して、回転処理、反転処理、平行移動処理、回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の画像処理を施すことにより、他方の文字画像データを生成するように構成しても良い。
【0015】
また、前記他方の文字画像データを生成するための前記画像処理情報を前記個々の文字毎に設定した文字生成テーブルを有し、前記文字画像生成手段は、前記文字生成テーブルに設定されている前記画像処理情報に従って、前記回転処理、前記反転処理、前記平行移動処理、前記回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の処理を施すように構成することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照しながら、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の参照符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0017】
なお、本明細書において「文字」とは、言葉を視覚的に表すために点や線の組み合わせによって言語を一区切りごとに記号化したものをいい、「フォント」とは、同一の書体で作られた「文字」の集合をいう。また、「フォント文字」とは、「フォント」の中の一区切りに記号化されたものをいい、「フォント」を構成する一つの「文字」に対応する。さらに、「手書き文字フォント」とは、ユーザによって手書きされた文字セットを同一書体としてみなしたものをいい、また、「文字コード」とは、文字や記号などを情報処理装置上で扱うために、文字や記号の集合(文字セット)を符号化した固有のコードの集合をいい、例えば、日本語の文字セットを扱うための文字コード・セットには、シフトJIS(Shifted Japanese Industrial Standard)や日本語EUCなどのコード体系があり、通常2バイトで1つの文字を表す。その他、韓国語や中文(中国語)などを扱うための文字コード・セットもある。
【0018】
[手書き文字フォント作成装置の構成]
手書き文字フォント作成装置は、図1に示すように、手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像を読み取るイメージ・スキャナ5と、手書き文字を記入するための文字記入シート30aを印刷するプリンタ20と、記入済み文字記入シート30bに記入されたユーザの手書き文字に基づいて手書き文字フォントを作成するパーソナルコンピュータ10とから構成されている。
【0019】
なお、手書き文字フォント作成装置の構成は上記構成に限定されるものではなく、例えば上記各装置を一体化して手書き文字フォント作成装置を形成するような構成としても良い。
【0020】
《パーソナルコンピュータの構成》
パーソナルコンピュータ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、入出力インタフェース部14、フォント文字画像メモリ16を備え、これらの各構成要素は互いに電気的に接続されている。
【0021】
CPU11は、ROM13に格納されたプログラムに従ってパーソナルコンピュータ10の動作制御を行い、RAM12は、CPU11が実行する各種処理と関連する各種プログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
【0022】
ROM13は、手書き文字フォント作成処理の際にCPU11が実行する文字記入シート作成プログラム25や手書き手書き文字フォント作成プログラム17等のアプリケーションプログラムを格納するアプリケーションプログラム記憶部18と、文字記入シート30bの文字記入枠番号(プログラム上、設定されるが、図4に示す文字記入シート30aには必ずしも表示されない)と文字コードの対応関係を示す対応表(図示せず)や縦書き文字自動生成テーブル19a(詳しくは後述する)等のアプリケーションプログラムの実行に必要な各種データを格納するデータ記憶部19を備える。
【0023】
文字記入シート作成プログラム25は、ユーザの手書き文字フォント作成指示に基づいて文字記入シート30aの画像データを作成するプログラムである。
【0024】
手書き文字フォント作成プログラム17は、画像切り出しプログラム17a、縦書き文字画像自動生成プログラム17b、フォント作成プログラム17cを含む。
【0025】
画像切り出しプログラム17aは、イメージ・スキャナ5から入力された記入済み文字記入シート30bの画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段である。縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、画像切り出しプログラム17aによって抽出され、文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段である。フォント作成プログラム17cは、縦書き文字画像自動生成プログラム17bにより生成された横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段である。
【0026】
なお、図示しないが、ROM13には、パーソナルコンピュータ10の起動プログラムや、イメージ・スキャナ5やプリンタ20のドライバプログラムも格納されている。
【0027】
入出力インタフェース部14は、パーソナルコンピュータ10と、イメージ・スキャナ5及びプリンタ20との間の情報の入出力処理を制御し、入出力される情報をその後の処理に適したデータ形式に変換する。
【0028】
フォント文字画像メモリ16は、CPU11が作成した手書き文字フォントを格納する。なお、フォント文字画像メモリ16において、手書き文字フォントは、各フォント文字固有の文字コードに対応するアドレスに格納されており、文字コードを指定することによって、CPU11が、手書き文字フォントのフォント文字をRAM12に読み出す構成となっている。
【0029】
[手書き文字フォント作成処理]
次に、図3に示すフローチャートを参照して、手書き文字フォント作成装置が横書き用の手書き文字フォントのフォント文字を作成し、作成した横書き用の手書き文字フォントをフォント文字画像メモリ16に格納するまでの処理の概略について説明する。
【0030】
図3に示すフローチャートは、ユーザからの指示に応じて、CPU11が、アプリケーションプログラム記憶部18に格納された文字記入シート作成プログラム25や手書き文字フォント作成プログラム17をRAM12へロードし、実行することで処理が開始となる。
【0031】
ステップS1の処理において、CPU11は、文字記入シート作成プログラム25を実行し、ユーザの指示に従って文字記入シート30aの画像データを作成し、作成した画像データをプリンタ20に送る。そして、プリンタ20は、送られた画像データを印刷する。
【0032】
ここで、プリンタ20により印刷された文字記入シート30aは、例えば図4に示すようなレイアウトを有する。すなわち、文字記入シート30aには、33a〜33mのm行分が確保されており、1行には、手書き文字フォントのフォント文字を記入できる複数の文字記入枠36(図4では36a〜36n)が配置されている。また、文字記入シート30aの印刷枚数はユーザが必要とする手書き文字フォントのフォント文字の数に応じて変化し、ページ数表示欄32にページ番号が印刷される。
【0033】
また、この文字記入シート30aのページを識別するためのバーコード31が印刷されている。また、各文字記入枠36の上部には、記入すべき手書き文字に対応する標準的文字フォントのフォント文字34(図4では34a〜34n)がそれぞれ印刷されている。従って、ユーザはフォント文字34を参照して、文字記入枠36に手書きで文字を記入する。
【0034】
さらに、各文字記入枠36の上部にはキャンセル用チェック枠35(図4では35a〜35n)が配置されており、文字記入枠36に記入した文字が書き損じの場合に、ユーザはこのキャンセル用チェック枠35に印(例えば、「レ」マーク、枠内塗りつぶし等)を記入する。
【0035】
ここで「書き損じ」とは、例えば、漢字の偏を誤記した、漢字の旁を構成する横線の本数が3本であるところを4本記入した、漢字の偏と旁の配置が意図した通りに書けなかった、など様々な要因による記入ミスをいう。なお、記入に用いる筆記具は特に限定されず、例えば、万年筆、ボールペン、毛筆等、イメージ・スキャナ5が読み取り可能な色彩、濃度を満たす筆記具であれば用いることができる。
【0036】
ステップS2の処理において、ユーザは、文字記入シート30aの文字記入枠36に横書き用の手書き文字を記入し、記入済み文字記入シート30bをイメージ・スキャナ5にセットする。
【0037】
ステップS3の処理において、イメージ・スキャナ5は、CPU11の制御により記入済み文字記入シート30bの画像を読み取って、画像データとしてパーソナルコンピュータ10に送る。
【0038】
ステップS4の処理において、入出力インタフェース部14は、イメージ・スキャナ5から送られた画像データをRAM12に格納し、CPU11は、RAM12に格納された画像データに対して文字画像抽出・画像処理等の一連の処理を施して、横書き用の文字画像データを作成する。
【0039】
ここで、上記ステップS4の処理において、CPU11は、画像切り出しプログラム17aに基づいて、各手書き文字の文字記入枠36の文字画像を切り出し枠37に基づいて抽出する。より具体的に説明すると、画像切り出しプログラム17aは、図5(a)に示すように、入力された記入済み文字記入シート30bの画像データから文字記入枠36の太枠40を検出し、図5(b)に示すように、文字記入枠36(文字コード)毎に切り出し枠37(図4では37a〜37n)に基づいて文字画像データを抽出する。
【0040】
ステップS5の処理において、CPU11は、フォント作成プログラム17cに基づいて、抽出された文字画像データをベクトルデータに変換し、各文字コードに対応した横書き用の手書き文字フォントのフォント文字を作成する。
【0041】
ステップS6の処理において、CPU11は、フォント作成プログラム17cに基づいて、作成した手書き文字フォントのフォント文字を文字コードに対応づけてフォント文字画像メモリ16に格納する。これにより、一連の処理が終了し、ユーザの手書き文字を利用した横書き用のフォントを作成することができる。
【0042】
ここで、本実施形態による手書き文字フォント作成装置では、上記ステップS4の処理において、手書き文字の文字画像データに対して以下に示す画像処理を施すことにより、横書き用及び縦書き用の手書き文字フォント作成に要する労力を軽減する。以下、図8のフローチャートを参照しながら、手書き文字の文字画像データに対して画像処理を実行する際の手書き文字フォント作成装置の動作について詳しく説明する。なお、以下の処理は、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像を入力し、入力された横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する例を示すが、同様の方法で縦書き用文字画像データから横書き用文字画像データを生成することも可能である。
【0043】
《画像処理》
図7のフローチャートに示す処理は、イメージ・スキャナ5で読み取った、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像データを入出力インタフェース部14が受け取り、処理に適したデータ形式に変換してRAM12に格納する。画像切り出しプログラム17aが、RAM12に格納された画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字画像と文字コードとを関連づけてRAM12に格納することで処理が開始される。
【0044】
ステップS11の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、RAM12に格納された文字画像について縦書き文字自動生成テーブル19aを参照して、縦書き用フォント文字を作成する必要がある文字コードを取得する。ここで、縦書き文字自動生成テーブル19aは、一例を示すと図8に示すような形態となっており、縦書き用フォント文字を作成する必要がある文字コード毎に画像処理方法、座標原点、画像処理に利用するパラメータを予めROM13に格納しておく。縦書き文字自動生成テーブル19aには、図17に例示したような縦書き用フォント文字を作成する必要があるフォント文字(文字コード)を全部格納しても良いし、ユーザが必要とする分だけを格納しても良い。なお、縦書き文字自動生成テーブル19aの詳細は後述する。
【0045】
ステップS12の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、縦書き文字自動生成テーブル19aから取得した文字コードのうち、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在しない場合には、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは画像処理を終了する。一方、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在する場合には、ステップS13の処理に進み、以下、縦書き文字自動生成テーブル19aから取得した文字コードについて縦書き用文字画像データを作成する。
【0046】
ステップS13の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未作成の文字コードを1つ選択し、RAM12に格納されている横書き用の手書き文字の文字画像データの中から、選択した文字コードに対応する横書き用文字画像データを取得する。
【0047】
ステップS14の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、縦書き文字自動生成テーブル19aを参照して、処理中の文字コードに対応する画像処理方法とその処理パラメータを取得する。
【0048】
ステップS15の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、取得した画像処理方法とその処理パラメータにより縦書き文字画像自動生成プログラムを実行することにより、ステップS13で選択した文字コードに対応する横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する。これにより、ステップS15の処理は完了し、再びステップS11の処理に戻る。
【0049】
以上の処理により作成された縦書き用文字画像データを、フォント作成プログラム17cは、ベクトルデータに変換し、アウトラインフォントとして縦書き用フォント文字を作成する。
【0050】
[画像データの変換方法]
次に、上記ステップS15において、縦書き文字自動生成テーブル19aに格納された文字毎の画像処理方法とその処理パラメータによって、縦書き文字画像自動生成プログラム17bが横書き用文字画像データに対して実行する画像処理について詳細に説明する。なお、縦書き文字画像自動生成プログラム17bが実行する画像処理は以下に説明する処理のいずれか1つに限定されず、任意の2つ以上の処理を組み合わせて実行して、横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成してもよい。
【0051】
《回転処理》
初めに、図9及び図10を参照しながら、回転処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図9は、図8に示したJIS文字コードが「2142」(記号『‖』)の横書き用文字画像データに対して回転処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図10はその回転処理のフローチャートである。
【0052】
ステップS21の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の中心を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0053】
ステップS22の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS23の処理に進む。
【0054】
ステップS23の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式1により求める。
【0055】
【数1】
Xq = Yp
Yq = −Xp
そして、再びステップS21の処理に戻る。
【0056】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図9に示すように、横書き用文字画像データは原点Oを中心として、時計回り(右回り)に90度回転し、縦書き用文字画像データが生成される。
【0057】
《回転及び反転処理》
次に、図11及び図12を参照しながら、回転及び反転処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図11は、図8に示したJIS文字コードが「2141」(記号『〜』)の横書き用文字画像データに対して回転及び反転処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図12はその回転及び反転処理のフローチャートである。
【0058】
ステップS31の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の中心を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0059】
ステップS32の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS33の処理に進む。
【0060】
ステップS33の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式2により求める。
【0061】
【数2】
Xq = −Yp
Yq = −Xp
そして、再びステップS21の処理に戻る。
【0062】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図12に示すように、横書き用文字画像データは原点Oを中心として時計回り(右回り)90度回転し、さらにY軸対称に反転して、縦書き用文字画像データが生成される。
【0063】
《平行移動処理》
次に、図13及び図14を参照しながら、平行移動処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図13は、図8に示したJIS文字コードが「2443」(文字『っ』)の横書き用文字画像データに対して平行移動処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図14はその平行移動処理のフローチャートである。
【0064】
ステップS41の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、横書き用文字画像データの文字部分の外接矩形41を算出する。
【0065】
ステップS42の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、外接矩形41の各四辺と文字空間42の各四辺との距離を示すLeftSpace1(左余白1)、RightSpace1(右余白1)、TopSpace1(上余白1)、BottomSpace1(下余白)を算出する。
【0066】
ステップS43の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の左下角を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0067】
ステップS44の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理は終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS45の処理に進む。
【0068】
ステップS45の処理では、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式3により求める。
【0069】
【数3】
Xq = Xp+((a−charW)× TopSpace1 /
(TopSpace1 + BottomSpace1)− LeftSpace1)
Yq = Yp+((b−charH)× RightSpace1 /
(LeftSpace1 + RightSpace1)− BottomSpace1)
但し、aは文字空間42の幅、bは文字空間42の高さ、charWは外接矩形41の幅、charHは外接矩形41の高さである。
【0070】
そして、再びステップS43の処理に戻る。
【0071】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図13に示すように、文字空間42の左下角を原点Oとして数式4の条件を満たすように平行移動し、縦書き用文字画像データが生成される。
【0072】
【数4】
TopSpace2 :BottomSpace2 = LeftSpace1:RightSpace1
LeftSpace2:RightSpace2 = TopSpace1 :BottomSpace1
但し、TopSpace2は縦書き用文字画像における上余白2、BottomSpace2は縦書き用文字画像における下余白2、LeftSpace2は縦書き用文字画像における左余白2、RightSpace2は縦書き用文字画像における右余白2である。
【0073】
《回転シフト処理》
次に、図15及び図16を参照しながら、回転シフト処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図15は、図8に示したJIS文字コードが「2D40」(特殊文字『ミリ』)の横書き用文字画像データに対して回転シフト処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図16はその回転シフト処理のフローチャートである。
【0074】
ステップS51の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の左下角を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0075】
ステップS52の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS53の処理に進む。
【0076】
ステップS53の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式5により求める。
【0077】
【数5】
Xq = (Xp+a/2)%a
Yq = Yp
但し、aは文字空間42の幅を表す整数、Xpは整数、/は整除演算記号、%は剰余演算記号である。
【0078】
そして、再びステップS51の処理に戻る。
【0079】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図15に示すように、横書き用文字画像データは文字空間42の左下角を中心として回転シフトして、縦書き用文字画像データが生成される。
【0080】
以上説明したように、横書き用文字画像データから、縦書き用文字画像データを自動的に生成し、2つの文字画像データに基づいて横書きと縦書きの双方のフォント文字を生成することができるため、横書き用及び縦書き用の文字を用意しなくても良い。つまり、ユーザは横書き用の手書き文字を文字記入シート30aに記入し、記入済み文字記入シート30bの画像データを入力すると、横書き用と縦書き用の双方のフォント文字を作成することができる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施することができる。
【0082】
例えば、上記実施形態では、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力し、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データを生成する例を示したが、縦書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力し、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データを生成することも可能である。
【0083】
また、上記実施形態では、入力された画像データから、一旦横書き用のフォント文字を生成し、その後、縦書き用のフォント文字を生成する処理手順を示したが、入力された文字画像データから、一旦縦書き用フォント文字を生成し、その後、横書き用のフォント文字を生成する処理手順でも良いし、入力された文字画像データから、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を同時に作成する処理手順でも良い。
【0084】
また、ユーザによる手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力して横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を作成する例を示したが、入力する文字は手書き文字に限らず、パーソナルコンピュータ等の画像作成機能を用いて作成した文字等の画像データを入力しても良い。
【0085】
このように、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による手書き文字フォント作成装置の構成例を示す模式図である。
【図2】図1に示す手書き文字フォント作成装置におけるパーソナルコンピュータの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す手書き文字フォント作成装置における手書き文字フォント作成処理の流れを例示するフローチャートである。
【図4】図3に示す手書き文字フォント作成処理において使用する文字記入シートのレイアウト例を示す模式図である。
【図5】図4に示す文字記入シートに記入された手書き文字の抽出方法を説明する図である。
【図6】横書きの文書で用いる文字と縦書きの文書で用いる文字の並びや位置の違いを例示する図である。
【図7】手書き文字フォント作成プログラムによる、横書き用文字画像データに対する画像処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図8】本実施形態における縦書き文字自動生成テーブルの構成例を示す図である。
【図9】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転処理を説明する図である。
【図10】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図11】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転及び反転処理を説明する図である。
【図12】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転及び反転処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図13】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、平行移動処理を説明する図である。
【図14】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、平行移動処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図15】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転シフト処理を説明する図である。
【図16】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転シフト処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図17】横書き用と縦書き用のフォント文字を用意する必要がある記号、ひらがな、カタカナ等の非漢字、及び特殊文字の一例を示す図である。
【符号の説明】
5…イメージ・スキャナ
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…RAM
13…ROM
14…入出力インタフェース部
16…フォント文字画像メモリ
17…手書き文字フォント作成プログラム
17a…画像切り出しプログラム
17b…縦書き文字画像自動生成プログラム
17c…フォント作成プログラム
18…アプリケーションプログラム記憶部
19…データ記憶部
19a…手書き文字自動生成テーブル
20…プリンタ
25…文字記入シート作成プログラム
30a…文字記入シート
30b…記入済み文字記入シート
31…バーコード
32…ページ数表示欄
34(34a〜34n)…標準的フォント文字
35(35a〜35n)…キャンセル用チェック枠
36(36a〜36n)…文字記入枠
37(37a〜37n)…切り出し枠
40…太枠
41…外接矩形
42…文字空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理装置やプリンタ等に用いられるフォントの作成技術に係り、特に、ユーザが作成した文字画像に基づいたフォントを作成するためのフォント作成装置及びフォント作成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置やプリンタ等で使用されるフォントには、例えば、明朝体、ゴシック体、毛筆体、教科書体、手書き風等、様々な種類があり、これらのフォントはコンピュータメーカやフォントメーカ等により提供されている。
【0003】
このようなフォントの字体は、外観的に美しくデザインされているが、このことが、逆に、画一的で個性に欠ける等の印象を文章の読み手に与えることがある。そこで、コンピュータメーカやフォントメーカ等は、毛筆体や手書き風のフォントを提供しているが、これらのフォントを手紙等の個人的な文書に使用することに抵抗を感じるユーザも多い。
【0004】
そこで、手書き文字を記入した用紙の画像をイメージ・スキャナ等の画像読み取り装置を利用して入力し、フォントを作成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のフォント作成方法においては、ユーザは必要とする文字(フォントを作成しようとする文字)を全て、前記用紙に手書きで記入する必要がある。例えば、JIS第1水準相当のフォントを作成する場合、約3,500字を手書きする必要があり、時間的、労力的に大きな負担となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−62862号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本語の場合、書類や文書、書籍等の印刷物では、文章には縦書き(縦組み)と横書き(横組み)の2種類があり、パーソナルコンピュータにインストールされる文書作成プログラムやワードプロセッサ等にも縦書きと横書き両方の編集機能が搭載されているものも多い。
【0007】
このような文書作成プログラムやワードプロセッサ等を利用して縦書きの文書を作成するために、通常の横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字の2種類が用意されている。これは、横書きの場合は、左から右へ文字を並べるのに対して、縦書きの場合は上から下へ文字を並べていくために、横書きの場合と縦書きの場合とで文字の並びや文字空間における文字の位置が異なるためであり、図6に例示するような、句読点、記号、括弧、拗音・促音の小文字、組文字などが該当する。例えば、句読点(『、』『。』)は、横書きの場合には文字空間の左下に配置されるのに対して、縦書きの場合には右上に配置される。また、括弧(『「』の場合、横書き用のフォント文字をそのまま縦書きに用いると、括弧が横を向いて開いたり閉じたりする。
【0008】
このように、横書きと縦書きとを1つのフォント文字で対応できない場合には、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字とを、それぞれ用意する必要がある。従って、例えば特許文献1に記載のフォント作成方法によってユーザ独自のフォントを作成する場合には、ユーザは横書き用フォント文字のための文字と縦書き用フォント文字のための文字をそれぞれ用紙に手書きで記入する必要がある。JIS第一水準に含まれる約500字の記号,英数字,ひらがな,カタカナ等の非漢字及び特殊文字のうち、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を用意すべき文字は、図17に一部を示すように100文字以上あり、フォント作成時にこれらの文字について横書きと縦書きの両方を手書きすることは、ユーザにとって更に負担となる。この問題は、ユーザの手書き文字に基づいたフォントを作成する場合のみならず、ユーザが用意する文字に基づいたフォントの作成全般に共通する課題である。
【0009】
本発明は、以上に述べた状況を鑑みて成されたものであり、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字のどちらか一方の手書き文字から他方のフォント文字を簡単に作成することができる、フォント作成装置及びフォント作成プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフォント作成装置は、記入済み文字記入シートの画像データを入力し、入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成装置であって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段と、前記文字切り出し手段によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段と、前記文字画像生成手段により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るフォント作成プログラムは、記入済み文字記入シートの画像データを入力し、入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成プログラムであって、入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し処理と、前記文字切り出し処理によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成処理と、前記文字画像生成処理により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明によれば、抽出されて文字コードと関連づけられた1つの文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成し、生成した前記2つの文字画像データに基づいて横書きと縦書きの双方のフォント文字を作成することができるため、横書き用及び縦書き用のそれぞれの文字を用意しなくても良い。つまり、ユーザは横書き用文字もしくは縦書き用文字のいずれか一方を用意するだけで、横書きと縦書きの双方のフォント文字を作成することができる。
【0013】
また、前記文字画像生成手段において、前記個々の文字について横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字であるか否かを判別し、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字について、前記2つの文字画像データを生成するように構成することで、必要な文字についてだけ、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字を作成することができる。
【0014】
また、前記文字画像生成手段は、前記文字画像から前記2つの文字画像データのうちいずれか一方の文字画像データを生成し、生成した前記いずれか一方の文字画像データに対して、回転処理、反転処理、平行移動処理、回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の画像処理を施すことにより、他方の文字画像データを生成するように構成しても良い。
【0015】
また、前記他方の文字画像データを生成するための前記画像処理情報を前記個々の文字毎に設定した文字生成テーブルを有し、前記文字画像生成手段は、前記文字生成テーブルに設定されている前記画像処理情報に従って、前記回転処理、前記反転処理、前記平行移動処理、前記回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の処理を施すように構成することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照しながら、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の参照符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0017】
なお、本明細書において「文字」とは、言葉を視覚的に表すために点や線の組み合わせによって言語を一区切りごとに記号化したものをいい、「フォント」とは、同一の書体で作られた「文字」の集合をいう。また、「フォント文字」とは、「フォント」の中の一区切りに記号化されたものをいい、「フォント」を構成する一つの「文字」に対応する。さらに、「手書き文字フォント」とは、ユーザによって手書きされた文字セットを同一書体としてみなしたものをいい、また、「文字コード」とは、文字や記号などを情報処理装置上で扱うために、文字や記号の集合(文字セット)を符号化した固有のコードの集合をいい、例えば、日本語の文字セットを扱うための文字コード・セットには、シフトJIS(Shifted Japanese Industrial Standard)や日本語EUCなどのコード体系があり、通常2バイトで1つの文字を表す。その他、韓国語や中文(中国語)などを扱うための文字コード・セットもある。
【0018】
[手書き文字フォント作成装置の構成]
手書き文字フォント作成装置は、図1に示すように、手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像を読み取るイメージ・スキャナ5と、手書き文字を記入するための文字記入シート30aを印刷するプリンタ20と、記入済み文字記入シート30bに記入されたユーザの手書き文字に基づいて手書き文字フォントを作成するパーソナルコンピュータ10とから構成されている。
【0019】
なお、手書き文字フォント作成装置の構成は上記構成に限定されるものではなく、例えば上記各装置を一体化して手書き文字フォント作成装置を形成するような構成としても良い。
【0020】
《パーソナルコンピュータの構成》
パーソナルコンピュータ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、入出力インタフェース部14、フォント文字画像メモリ16を備え、これらの各構成要素は互いに電気的に接続されている。
【0021】
CPU11は、ROM13に格納されたプログラムに従ってパーソナルコンピュータ10の動作制御を行い、RAM12は、CPU11が実行する各種処理と関連する各種プログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
【0022】
ROM13は、手書き文字フォント作成処理の際にCPU11が実行する文字記入シート作成プログラム25や手書き手書き文字フォント作成プログラム17等のアプリケーションプログラムを格納するアプリケーションプログラム記憶部18と、文字記入シート30bの文字記入枠番号(プログラム上、設定されるが、図4に示す文字記入シート30aには必ずしも表示されない)と文字コードの対応関係を示す対応表(図示せず)や縦書き文字自動生成テーブル19a(詳しくは後述する)等のアプリケーションプログラムの実行に必要な各種データを格納するデータ記憶部19を備える。
【0023】
文字記入シート作成プログラム25は、ユーザの手書き文字フォント作成指示に基づいて文字記入シート30aの画像データを作成するプログラムである。
【0024】
手書き文字フォント作成プログラム17は、画像切り出しプログラム17a、縦書き文字画像自動生成プログラム17b、フォント作成プログラム17cを含む。
【0025】
画像切り出しプログラム17aは、イメージ・スキャナ5から入力された記入済み文字記入シート30bの画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段である。縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、画像切り出しプログラム17aによって抽出され、文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段である。フォント作成プログラム17cは、縦書き文字画像自動生成プログラム17bにより生成された横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段である。
【0026】
なお、図示しないが、ROM13には、パーソナルコンピュータ10の起動プログラムや、イメージ・スキャナ5やプリンタ20のドライバプログラムも格納されている。
【0027】
入出力インタフェース部14は、パーソナルコンピュータ10と、イメージ・スキャナ5及びプリンタ20との間の情報の入出力処理を制御し、入出力される情報をその後の処理に適したデータ形式に変換する。
【0028】
フォント文字画像メモリ16は、CPU11が作成した手書き文字フォントを格納する。なお、フォント文字画像メモリ16において、手書き文字フォントは、各フォント文字固有の文字コードに対応するアドレスに格納されており、文字コードを指定することによって、CPU11が、手書き文字フォントのフォント文字をRAM12に読み出す構成となっている。
【0029】
[手書き文字フォント作成処理]
次に、図3に示すフローチャートを参照して、手書き文字フォント作成装置が横書き用の手書き文字フォントのフォント文字を作成し、作成した横書き用の手書き文字フォントをフォント文字画像メモリ16に格納するまでの処理の概略について説明する。
【0030】
図3に示すフローチャートは、ユーザからの指示に応じて、CPU11が、アプリケーションプログラム記憶部18に格納された文字記入シート作成プログラム25や手書き文字フォント作成プログラム17をRAM12へロードし、実行することで処理が開始となる。
【0031】
ステップS1の処理において、CPU11は、文字記入シート作成プログラム25を実行し、ユーザの指示に従って文字記入シート30aの画像データを作成し、作成した画像データをプリンタ20に送る。そして、プリンタ20は、送られた画像データを印刷する。
【0032】
ここで、プリンタ20により印刷された文字記入シート30aは、例えば図4に示すようなレイアウトを有する。すなわち、文字記入シート30aには、33a〜33mのm行分が確保されており、1行には、手書き文字フォントのフォント文字を記入できる複数の文字記入枠36(図4では36a〜36n)が配置されている。また、文字記入シート30aの印刷枚数はユーザが必要とする手書き文字フォントのフォント文字の数に応じて変化し、ページ数表示欄32にページ番号が印刷される。
【0033】
また、この文字記入シート30aのページを識別するためのバーコード31が印刷されている。また、各文字記入枠36の上部には、記入すべき手書き文字に対応する標準的文字フォントのフォント文字34(図4では34a〜34n)がそれぞれ印刷されている。従って、ユーザはフォント文字34を参照して、文字記入枠36に手書きで文字を記入する。
【0034】
さらに、各文字記入枠36の上部にはキャンセル用チェック枠35(図4では35a〜35n)が配置されており、文字記入枠36に記入した文字が書き損じの場合に、ユーザはこのキャンセル用チェック枠35に印(例えば、「レ」マーク、枠内塗りつぶし等)を記入する。
【0035】
ここで「書き損じ」とは、例えば、漢字の偏を誤記した、漢字の旁を構成する横線の本数が3本であるところを4本記入した、漢字の偏と旁の配置が意図した通りに書けなかった、など様々な要因による記入ミスをいう。なお、記入に用いる筆記具は特に限定されず、例えば、万年筆、ボールペン、毛筆等、イメージ・スキャナ5が読み取り可能な色彩、濃度を満たす筆記具であれば用いることができる。
【0036】
ステップS2の処理において、ユーザは、文字記入シート30aの文字記入枠36に横書き用の手書き文字を記入し、記入済み文字記入シート30bをイメージ・スキャナ5にセットする。
【0037】
ステップS3の処理において、イメージ・スキャナ5は、CPU11の制御により記入済み文字記入シート30bの画像を読み取って、画像データとしてパーソナルコンピュータ10に送る。
【0038】
ステップS4の処理において、入出力インタフェース部14は、イメージ・スキャナ5から送られた画像データをRAM12に格納し、CPU11は、RAM12に格納された画像データに対して文字画像抽出・画像処理等の一連の処理を施して、横書き用の文字画像データを作成する。
【0039】
ここで、上記ステップS4の処理において、CPU11は、画像切り出しプログラム17aに基づいて、各手書き文字の文字記入枠36の文字画像を切り出し枠37に基づいて抽出する。より具体的に説明すると、画像切り出しプログラム17aは、図5(a)に示すように、入力された記入済み文字記入シート30bの画像データから文字記入枠36の太枠40を検出し、図5(b)に示すように、文字記入枠36(文字コード)毎に切り出し枠37(図4では37a〜37n)に基づいて文字画像データを抽出する。
【0040】
ステップS5の処理において、CPU11は、フォント作成プログラム17cに基づいて、抽出された文字画像データをベクトルデータに変換し、各文字コードに対応した横書き用の手書き文字フォントのフォント文字を作成する。
【0041】
ステップS6の処理において、CPU11は、フォント作成プログラム17cに基づいて、作成した手書き文字フォントのフォント文字を文字コードに対応づけてフォント文字画像メモリ16に格納する。これにより、一連の処理が終了し、ユーザの手書き文字を利用した横書き用のフォントを作成することができる。
【0042】
ここで、本実施形態による手書き文字フォント作成装置では、上記ステップS4の処理において、手書き文字の文字画像データに対して以下に示す画像処理を施すことにより、横書き用及び縦書き用の手書き文字フォント作成に要する労力を軽減する。以下、図8のフローチャートを参照しながら、手書き文字の文字画像データに対して画像処理を実行する際の手書き文字フォント作成装置の動作について詳しく説明する。なお、以下の処理は、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像を入力し、入力された横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する例を示すが、同様の方法で縦書き用文字画像データから横書き用文字画像データを生成することも可能である。
【0043】
《画像処理》
図7のフローチャートに示す処理は、イメージ・スキャナ5で読み取った、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シート30bの画像データを入出力インタフェース部14が受け取り、処理に適したデータ形式に変換してRAM12に格納する。画像切り出しプログラム17aが、RAM12に格納された画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字画像と文字コードとを関連づけてRAM12に格納することで処理が開始される。
【0044】
ステップS11の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、RAM12に格納された文字画像について縦書き文字自動生成テーブル19aを参照して、縦書き用フォント文字を作成する必要がある文字コードを取得する。ここで、縦書き文字自動生成テーブル19aは、一例を示すと図8に示すような形態となっており、縦書き用フォント文字を作成する必要がある文字コード毎に画像処理方法、座標原点、画像処理に利用するパラメータを予めROM13に格納しておく。縦書き文字自動生成テーブル19aには、図17に例示したような縦書き用フォント文字を作成する必要があるフォント文字(文字コード)を全部格納しても良いし、ユーザが必要とする分だけを格納しても良い。なお、縦書き文字自動生成テーブル19aの詳細は後述する。
【0045】
ステップS12の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、縦書き文字自動生成テーブル19aから取得した文字コードのうち、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在しない場合には、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは画像処理を終了する。一方、縦書き用フォント文字が未作成の文字コードが存在する場合には、ステップS13の処理に進み、以下、縦書き文字自動生成テーブル19aから取得した文字コードについて縦書き用文字画像データを作成する。
【0046】
ステップS13の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未作成の文字コードを1つ選択し、RAM12に格納されている横書き用の手書き文字の文字画像データの中から、選択した文字コードに対応する横書き用文字画像データを取得する。
【0047】
ステップS14の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、縦書き文字自動生成テーブル19aを参照して、処理中の文字コードに対応する画像処理方法とその処理パラメータを取得する。
【0048】
ステップS15の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、取得した画像処理方法とその処理パラメータにより縦書き文字画像自動生成プログラムを実行することにより、ステップS13で選択した文字コードに対応する横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する。これにより、ステップS15の処理は完了し、再びステップS11の処理に戻る。
【0049】
以上の処理により作成された縦書き用文字画像データを、フォント作成プログラム17cは、ベクトルデータに変換し、アウトラインフォントとして縦書き用フォント文字を作成する。
【0050】
[画像データの変換方法]
次に、上記ステップS15において、縦書き文字自動生成テーブル19aに格納された文字毎の画像処理方法とその処理パラメータによって、縦書き文字画像自動生成プログラム17bが横書き用文字画像データに対して実行する画像処理について詳細に説明する。なお、縦書き文字画像自動生成プログラム17bが実行する画像処理は以下に説明する処理のいずれか1つに限定されず、任意の2つ以上の処理を組み合わせて実行して、横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成してもよい。
【0051】
《回転処理》
初めに、図9及び図10を参照しながら、回転処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図9は、図8に示したJIS文字コードが「2142」(記号『‖』)の横書き用文字画像データに対して回転処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図10はその回転処理のフローチャートである。
【0052】
ステップS21の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の中心を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0053】
ステップS22の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS23の処理に進む。
【0054】
ステップS23の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式1により求める。
【0055】
【数1】
Xq = Yp
Yq = −Xp
そして、再びステップS21の処理に戻る。
【0056】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図9に示すように、横書き用文字画像データは原点Oを中心として、時計回り(右回り)に90度回転し、縦書き用文字画像データが生成される。
【0057】
《回転及び反転処理》
次に、図11及び図12を参照しながら、回転及び反転処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図11は、図8に示したJIS文字コードが「2141」(記号『〜』)の横書き用文字画像データに対して回転及び反転処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図12はその回転及び反転処理のフローチャートである。
【0058】
ステップS31の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の中心を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0059】
ステップS32の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS33の処理に進む。
【0060】
ステップS33の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式2により求める。
【0061】
【数2】
Xq = −Yp
Yq = −Xp
そして、再びステップS21の処理に戻る。
【0062】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図12に示すように、横書き用文字画像データは原点Oを中心として時計回り(右回り)90度回転し、さらにY軸対称に反転して、縦書き用文字画像データが生成される。
【0063】
《平行移動処理》
次に、図13及び図14を参照しながら、平行移動処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図13は、図8に示したJIS文字コードが「2443」(文字『っ』)の横書き用文字画像データに対して平行移動処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図14はその平行移動処理のフローチャートである。
【0064】
ステップS41の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、横書き用文字画像データの文字部分の外接矩形41を算出する。
【0065】
ステップS42の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、外接矩形41の各四辺と文字空間42の各四辺との距離を示すLeftSpace1(左余白1)、RightSpace1(右余白1)、TopSpace1(上余白1)、BottomSpace1(下余白)を算出する。
【0066】
ステップS43の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の左下角を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0067】
ステップS44の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理は終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS45の処理に進む。
【0068】
ステップS45の処理では、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式3により求める。
【0069】
【数3】
Xq = Xp+((a−charW)× TopSpace1 /
(TopSpace1 + BottomSpace1)− LeftSpace1)
Yq = Yp+((b−charH)× RightSpace1 /
(LeftSpace1 + RightSpace1)− BottomSpace1)
但し、aは文字空間42の幅、bは文字空間42の高さ、charWは外接矩形41の幅、charHは外接矩形41の高さである。
【0070】
そして、再びステップS43の処理に戻る。
【0071】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図13に示すように、文字空間42の左下角を原点Oとして数式4の条件を満たすように平行移動し、縦書き用文字画像データが生成される。
【0072】
【数4】
TopSpace2 :BottomSpace2 = LeftSpace1:RightSpace1
LeftSpace2:RightSpace2 = TopSpace1 :BottomSpace1
但し、TopSpace2は縦書き用文字画像における上余白2、BottomSpace2は縦書き用文字画像における下余白2、LeftSpace2は縦書き用文字画像における左余白2、RightSpace2は縦書き用文字画像における右余白2である。
【0073】
《回転シフト処理》
次に、図15及び図16を参照しながら、回転シフト処理により横書き用文字画像データから縦書き用文字画像データを生成する際の手書き文字フォント作成装置の動作について説明する。図15は、図8に示したJIS文字コードが「2D40」(特殊文字『ミリ』)の横書き用文字画像データに対して回転シフト処理を行うことで、縦書き用文字画像データを生成する例を示しており、図16はその回転シフト処理のフローチャートである。
【0074】
ステップS51の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、文字空間42の左下角を原点O(0,0)として、横書き用文字画像データを構成する黒画素Pの座標(Xp,Yp)を取得する。
【0075】
ステップS52の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pが存在するか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理の黒画素Pが存在しない場合には、一連の画像処理を終了する。一方、未処理の黒画素Pが存在する場合には、ステップS53の処理に進む。
【0076】
ステップS53の処理において、縦書き文字画像自動生成プログラム17bは、未処理の黒画素Pを選択し、横書き用文字画像データの黒画素Pの座標(Xp,Yp)に対応する、縦書き用文字画像データの黒画素Qの座標(Xq,Yq)を数式5により求める。
【0077】
【数5】
Xq = (Xp+a/2)%a
Yq = Yp
但し、aは文字空間42の幅を表す整数、Xpは整数、/は整除演算記号、%は剰余演算記号である。
【0078】
そして、再びステップS51の処理に戻る。
【0079】
以上の処理を、横書き用文字画像データを構成する黒画素の数だけ繰り返すと、図15に示すように、横書き用文字画像データは文字空間42の左下角を中心として回転シフトして、縦書き用文字画像データが生成される。
【0080】
以上説明したように、横書き用文字画像データから、縦書き用文字画像データを自動的に生成し、2つの文字画像データに基づいて横書きと縦書きの双方のフォント文字を生成することができるため、横書き用及び縦書き用の文字を用意しなくても良い。つまり、ユーザは横書き用の手書き文字を文字記入シート30aに記入し、記入済み文字記入シート30bの画像データを入力すると、横書き用と縦書き用の双方のフォント文字を作成することができる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施することができる。
【0082】
例えば、上記実施形態では、横書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力し、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データを生成する例を示したが、縦書き用の手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力し、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データを生成することも可能である。
【0083】
また、上記実施形態では、入力された画像データから、一旦横書き用のフォント文字を生成し、その後、縦書き用のフォント文字を生成する処理手順を示したが、入力された文字画像データから、一旦縦書き用フォント文字を生成し、その後、横書き用のフォント文字を生成する処理手順でも良いし、入力された文字画像データから、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を同時に作成する処理手順でも良い。
【0084】
また、ユーザによる手書き文字が記入された記入済み文字記入シートの画像データを入力して横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を作成する例を示したが、入力する文字は手書き文字に限らず、パーソナルコンピュータ等の画像作成機能を用いて作成した文字等の画像データを入力しても良い。
【0085】
このように、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、横書き用のフォント文字と縦書き用のフォント文字を簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による手書き文字フォント作成装置の構成例を示す模式図である。
【図2】図1に示す手書き文字フォント作成装置におけるパーソナルコンピュータの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す手書き文字フォント作成装置における手書き文字フォント作成処理の流れを例示するフローチャートである。
【図4】図3に示す手書き文字フォント作成処理において使用する文字記入シートのレイアウト例を示す模式図である。
【図5】図4に示す文字記入シートに記入された手書き文字の抽出方法を説明する図である。
【図6】横書きの文書で用いる文字と縦書きの文書で用いる文字の並びや位置の違いを例示する図である。
【図7】手書き文字フォント作成プログラムによる、横書き用文字画像データに対する画像処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図8】本実施形態における縦書き文字自動生成テーブルの構成例を示す図である。
【図9】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転処理を説明する図である。
【図10】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図11】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転及び反転処理を説明する図である。
【図12】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転及び反転処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図13】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、平行移動処理を説明する図である。
【図14】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、平行移動処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図15】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転シフト処理を説明する図である。
【図16】横書き用文字画像データを縦書き用文字画像データに変換する画像処理の、回転シフト処理の処理手順を例示するフローチャートである。
【図17】横書き用と縦書き用のフォント文字を用意する必要がある記号、ひらがな、カタカナ等の非漢字、及び特殊文字の一例を示す図である。
【符号の説明】
5…イメージ・スキャナ
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…RAM
13…ROM
14…入出力インタフェース部
16…フォント文字画像メモリ
17…手書き文字フォント作成プログラム
17a…画像切り出しプログラム
17b…縦書き文字画像自動生成プログラム
17c…フォント作成プログラム
18…アプリケーションプログラム記憶部
19…データ記憶部
19a…手書き文字自動生成テーブル
20…プリンタ
25…文字記入シート作成プログラム
30a…文字記入シート
30b…記入済み文字記入シート
31…バーコード
32…ページ数表示欄
34(34a〜34n)…標準的フォント文字
35(35a〜35n)…キャンセル用チェック枠
36(36a〜36n)…文字記入枠
37(37a〜37n)…切り出し枠
40…太枠
41…外接矩形
42…文字空間
Claims (8)
- 入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成装置であって、
入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し手段と、
前記文字切り出し手段によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成手段と、
前記文字画像生成手段により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成手段と
を有することを特徴とするフォント作成装置。 - 前記文字画像生成手段は、前記個々の文字について横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字であるか否かを判別し、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字について、前記2つの文字画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載のフォント作成装置。
- 前記文字画像生成手段は、前記文字画像から前記2つの文字画像データのうちいずれか一方の文字画像データを生成し、生成した前記いずれか一方の文字画像データに対して、回転処理、反転処理、平行移動処理、回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の画像処理を施すことにより、他方の文字画像データを生成すること
を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のフォント作成装置。 - 前記他方の文字画像データを生成するための前記画像処理情報を前記個々の文字毎に設定した文字生成テーブルを有し、
前記文字画像生成手段は、前記文字生成テーブルに設定されている前記画像処理情報に従って、前記回転処理、前記反転処理、前記平行移動処理、前記回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の処理を施すこと
を特徴とする請求項3に記載のフォント作成装置。 - 入力された画像データに基づいてフォントを作成するフォント作成プログラムであって、
入力された前記画像データから個々の文字の文字画像を抽出し、抽出した個々の文字の前記文字画像と文字コードとを関連づける文字切り出し処理と、
前記文字切り出し処理によって抽出され、前記文字コードと関連づけられた文字画像から、横書き用文字画像データと縦書き用文字画像データの2つの文字画像データを生成する文字画像生成処理と、
前記文字画像生成処理により生成された前記横書き用文字画像データから横書き用フォント文字を作成し、前記文字画像生成手段により生成された前記縦書き用文字画像データから縦書き用フォント文字を作成するフォント作成処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするフォント作成プログラム。 - 前記文字画像生成処理において、前記個々の文字について横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字であるか否かを判別し、横書き用と縦書き用の2つのフォント文字が必要な文字について、前記2つの文字画像データを生成することを特徴とする請求項5に記載のフォント作成装置。
- 前記文字画像生成処理において、前記文字画像から前記2つの文字画像データのうちいずれか一方の文字画像データを生成し、生成した前記いずれか一方の文字画像データに対して、回転処理、反転処理、平行移動処理、回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の画像処理により、他方の文字画像データを生成すること
を特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載のフォント作成プログラム。 - 前記文字画像生成処理において、前記他方の文字画像データを生成するための前記画像処理情報を前記個々の文字毎に設定した文字生成テーブルの前記画像処理情報に従って、前記回転処理、前記反転処理、前記平行移動処理、前記回転シフト処理のうち、少なくとも一つ以上の処理を施すこと
を特徴とする請求項7に記載のフォント作成プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002297214A JP2004133163A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | フォント作成装置及びフォント作成プログラム |
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JP2002297214A JP2004133163A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | フォント作成装置及びフォント作成プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004133163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112799609A (zh) * | 2019-10-25 | 2021-05-14 | 株式会社理光 | 竖排打印图像生成装置、方法、移动设备及竖排打印系统 |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297214A patent/JP2004133163A/ja active Pending
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CN112799609B (zh) * | 2019-10-25 | 2024-03-15 | 株式会社理光 | 竖排打印图像生成装置、方法、移动设备及竖排打印系统 |
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