JP2000205907A - 超音波渦流量計 - Google Patents

超音波渦流量計

Info

Publication number
JP2000205907A
JP2000205907A JP11008173A JP817399A JP2000205907A JP 2000205907 A JP2000205907 A JP 2000205907A JP 11008173 A JP11008173 A JP 11008173A JP 817399 A JP817399 A JP 817399A JP 2000205907 A JP2000205907 A JP 2000205907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
signal
ultrasonic wave
ultrasonic
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11008173A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Kashimoto
廣男 樫本
Atsuro Sen
敦朗 千
Makoto Oogiku
誠 大菊
Eiju Hosaka
栄寿 保坂
Migaku Uchijo
磨 内城
Kazuhiro Nagai
和裕 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Tokico Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP11008173A priority Critical patent/JP2000205907A/ja
Publication of JP2000205907A publication Critical patent/JP2000205907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 条件の変化が起きた場合でも正確な流量計測
ができ、かつ簡易な構成で安価な超音波渦流量計を提供
する。 【解決手段】 送信側パルス信号Hを加算し、受信側パ
ルス信号Jを減算してカウント信号Kを求め、カウント
信号Kの値が「1以上」(1,2,3,…)であり、か
つその値が−1されるまでの時間を求め、この時間の大
きさの周期的な変化(カウント信号Kの周期的な変化)
が、ガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波数に対応し
ていることを利用して被測定ガスの流量を求める。この
ため、送信側超音波と受信側超音波の位相差に影響され
ずに流量計測でき、前記位相差が2πを超えるような場
合(時間T3 ,T4 参照)にも、正確に流量計測できる
ことになる。さらに、従来技術で必要とされた位相比較
器が省略されるので、装置の簡素化を図ることが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を計測
する超音波渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】渦流量計は、流れの中に置かれた障害物
の後方に発生するカルマン渦の周波数が流速に比例する
ことを利用して被測定流体の流量を求めるものであり、
堅牢かつ高精度である等の特長を有することから、種々
の分野で用いられている。近時、低流速での渦検出感度
が高いこと及び耐震性が優れていることなどから超音波
センサを用いた流量計(超音波渦流量計)が注目されて
いる。
【0003】そして、超音波渦流量計ではカルマン渦の
周波数を検出するのに振幅復調方式を用いるものと、位
相復調方式を用いるものとがあるが、流量検出感度が高
いことから位相復調方式が主流になっている。ここで、
位相復調方式の超音波渦流量計は、大略、超音波センサ
の送信器から送信される超音波(送信側超音波)とカル
マン渦により変調されて受信器で受信される超音波(受
信側超音波)との位相差を求める位相比較器を備え、こ
の位相比較器で求められる位相差の信号(変化)がカル
マン渦の発生周波数に同期していることから、この位相
比較器の位相差の変化(周波数)を検出することにより
被測定流体の流量を計測するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相復
調方式の超音波渦流量計に用いられる位相比較器は、そ
の原理上検出できる位相差がマイナス2πからプラス2
πまでである。ところが、流量計測を行う場合に、温度
等種々の条件の変化により、送信側超音波と受信側超音
波の位相差が上述のマイナス2πからプラス2πの範囲
を超えてしまうことがあり、この場合には、正確な流量
計測が行えなくなってしまう虞がある。また、位相比較
器は複雑な構造を有し、かつ高価であることもあり、他
の検出方式が望まれている。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、条件の変化が起きた場合でも正確な流量計測がで
き、かつ簡易な構成で安価な超音波渦流量計を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定流体が
流れる流路と、該流路内に設けられて下流側にカルマン
渦を発生させると共に内部空間を有し、当該内部空間に
前記カルマン渦に同期した被測定流体の流れが導入され
るための孔が周壁部に設けられた渦発生体と、前記渦発
生体の内部空間に導入される前記被測定流体の流れによ
る変動領域を挟んで配置した一対の超音波送信器と超音
波受信器と、該超音波送信器に所定の周波数の超音波を
発信させる発振回路と、前記発振回路からの発振パルス
を検出する毎に加算、前記超音波受信器の受信パルスを
検出する毎に減算した結果を出力する演算手段と、該演
算手段が出力する演算結果の変化に基づいて被測定流体
の流量を演算する流量演算手段と、からなることを特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態の
超音波渦流量計を図1ないし図5に基づいて説明する。
この第1実施の形態を含む下記の実施の形態では、被測
定対象の流体がガスである場合を例にして説明する。図
1において、超音波渦流量計1は、被測定ガスが流れる
管3(流路)と、この管3内に設けられ下流側にカルマ
ン渦を発生させると共に内部空間4aを有し、内部空間
4aに前記カルマン渦に同期した被測定ガスの流れが導
入されるための孔4b,4c(以下、図1左上側の孔を
第1の孔4b、右下側の孔を第2の孔4cという。)が
周壁部に設けられた渦発生体4と、を有している。そし
て、第1、第2の孔4b,4cを通してカルマン渦が内
部空間4aに導入され、第1の孔4bから第2の孔4c
への被測定ガスの流れ(以下、下方向流れという。)2
A、及び第2の孔4cから第1の孔4bへの被測定ガス
の流れ(以下、上方向流れという。)2Bが、カルマン
渦に同期して交互に発生する(以下、下方向流れ2A及
び上方向流れ2Bの変動をガス流れ変化という。)よう
になっている。前記ガス流れ変化発生領域(被測定流体
の流れによる変動領域)を挟むようにして渦発生体4の
両端部には、超音波センサ5を構成する1組の送信器5
a(超音波送信器)及び受信器5b(超音波受信器)の
それぞれが、相対向して設けられている。
【0008】送信器5aには発振器6(発振手段)が接
続されており、駆動信号Dを出力して送信器5aに超音
波を送信させるようにしている。この場合、送信器5a
が送信する超音波(送信側超音波E)と駆動信号Dとは
周波数が等しくなる。送信器5aが発生する超音波(送
信側超音波E)は、被測定ガスの流速(流量)に対応す
る周波数で発生するカルマン渦(ひいてはガス流れ変
化)に位相変調され、変調された(送信側超音波Eに対
し位相差を生じた)超音波(受信側超音波F)が受信器
5bに受信されるようになっている。受信器5bは受信
側超音波Fに対応した略正弦波状の信号(超音波受信信
号G)を出力する。
【0009】発振器6の出力側にはコンパレータ(第1
コンパレータという)7が接続されており、駆動信号D
をパルス化して矩形の送信側パルス信号H(発振パル
ス)としてアップダウンカウンタ8(演算手段)のプラ
ス側端子8aに入力する。受信器5bには、超音波受信
信号Gを増幅する増幅回路9が接続されている。増幅回
路9の出力側にはコンパレータ(第2コンパレータとい
う)10が接続されており、増幅回路9を介して入力さ
れた超音波受信信号Gをパルス化して矩形の受信側パル
ス信号Jとしてアップダウンカウンタ8のマイナス側端
子8bに入力する。第1コンパレータ7及び第2コンパ
レータ10には基準電位(しきい値)を決定するための
抵抗11a,11b、及び12a,12bが接続されて
いる。
【0010】アップダウンカウンタ8は、図4に示すよ
うに、送信側パルス信号Hを加算し(送信側パルス信号
Hのパルスの立上りエッジで+1)、受信側パルス信号
Jを減算し(受信側パルス信号Jのパルスの立上りエッ
ジで−1)、この演算結果を示すカウント信号K(演算
信号)を後述する信号変換部15(流量演算手段)に入
力する。この第1実施の形態では、カウント信号Kの内
容は、図4に示すように0または1である。後述するよ
うに信号変換部15は、カウント信号Kが1である時間
(図4中T 1 、T2 、T3 、T2 、T1 、T4 、T5
6 、 … )を求め、カルマン渦(ガス流れ変化)の
発生周波数に比例したパルスの信号(流量変換信号)L
に変換し、これを演算部16に入力する。流量変換信号
Lのパルスの大きさを縦軸にし、時間を横軸にしてこの
流量変換信号Lを連続的に示すと例えば図5下欄に示さ
れるように略正弦波状となる。
【0011】アップダウンカウンタ8の複数の出力端子
8c,8d, … 8gのうち一つ(カウント信号Kの
0 のビットの出力)には、フィルタ13及びコンパレ
ータ(第3コンパレータという)14からなる信号変換
部15が接続されており、アップダウンカウンタ8から
のカウント信号Kが信号変換部15に入力される。発振
器6、アップダウンカウンタ8及び信号変換部15に接
続してこれらを制御すると共に、信号変換部15から出
力される流量変換信号Lを入力し、この流量変換信号L
がカルマン渦(ガス流れ変化)の発生周波数に同期して
いることに基づいて、この流量変換信号Lから被測定ガ
スの流量を求める演算部16(流量演算手段)が設けら
れている。
【0012】このように構成された超音波渦流量計1で
は、被測定ガスが流れていない場合には、発振器6で発
生した駆動信号Dは送信器5aで超音波(送信側超音波
E)に変換されてガス中に伝搬される。超音波は流体
(特にガス)中を伝搬することによって伝搬遅れが発生
し、例えば図2に示すように第2コンパレータ10の出
力の受信側パルス信号Jは第1コンパレータ7の出力の
送信側パルス信号Hに対して各パルスが時間T1 、遅延
することになる。
【0013】また、被測定ガスが流れた場合について、
以下に説明する。この場合、被測定ガスが管3内を示す
ように流れると、渦発生体4の下流にカルマン渦が交番
的に発生し、これに伴い内部空間4a内にカルマン渦に
同期したガス流れ変化が発生する。そして、例えば図3
に示すように上方向流れ2Bのガス流れ変化が発生し始
めると、送信超音波の送出方向(図3下向き)と逆向き
の力が発生する。この力は、図4の最下欄左側に示すよ
うに、ガス流れ変化(上方向流れ2B)の発生、消滅に
応じて、図4上向きの力A→力B(|力A|<|力B
|)→力Aのように変化し、送信超音波とガス流れ変化
(上方向流れ2B)との力関係により力0の状態(つま
りガス流れ変化が発生していない状態)となる。カルマ
ン渦の交番的な発生に伴い、今度は下方向流れ2Aのガ
ス流れ変化が発生し、図4最下欄右側に示すように送信
側超音波Eの送出方向と同等の方向に、図4下向きの力
A→力B(|力A|<|力B|)→力Aが発生し、再び
力0の状態となる。なお、力A、力Bを例示したが、実
際には力は値0〜値Bの範囲で連続的に変化する。また
ガス流れ変化は流れが生じた場合に、必ずしも上方向流
れ2Bが先に発生するわけではない。
【0014】上述したガス流れ変化と送信側超音波Eと
により発生する力が変化することに伴い、図4に示すよ
うに、送信側超音波Eに対する受信側超音波Fの伝搬遅
延時間(T1 、T2 、T3 、T2 、T1 、T4 、T5
6 、 … )、すなわちカウント信号Kの値が「1」
である時間が前記力の変化〔ひいてはガス流れ変化(カ
ルマン渦)の発生〕に同期して連続的に変化する。そし
て、信号変換部15は、カウント信号Kの周期的な変化
(この変化は、上述したようにガス流れ変化の発生周波
数に同期するものである。)に沿うようにカウント信号
Kを、例えば図5のように模式的に示される流量変換信
号L(ガス流れ変化の発生周波数に同期する。)に変換
して演算部16に入力する。そして、演算部16は信号
変換部15からの流量変換信号Lに基づいて管3を流れ
る被測定ガスの流量を求める。
【0015】この実施の形態では、アップダウンカウン
タ8が送信側パルス信号Hを加算し(送信側パルス信号
Hのパルスの立上りエッジで+1)、受信側パルス信号
Jを減算し(受信側パルス信号Jのパルスの立上りエッ
ジで−1)、この演算結果を示すカウント信号K(演算
信号)を信号変換部15が入力してカウント信号Kが1
である時間(図4中T1 、T2 、T3 、T2 、T1 、T
4 、T5 、T6 、 …)を求め、カルマン渦(ガス流れ
変化)の発生周波数に比例したパルスの信号(流量変換
信号)Lに変換し、この流量変換信号Lを演算部16が
入力して、流量変換信号L(カウント信号Kの周波数に
相当する。)から被測定ガスの流量を求める。このた
め、従来技術で行った位相比較器による送信側超音波及
び受信側超音波の位相差検出を行わずに、流量計測を果
たすことが可能となり、これにより、複雑な構造の位相
比較器を省略して装置の簡素化を図ることができる。
【0016】この実施の形態では、演算部16がカウン
ト信号Kの値が「1」である時間を求め、その時間の大
きさの周期的な変化を求める場合を例にしたが、これに
代えてカウント信号Kの値が「n」(n=1,2,3,
…)であり、かつその値が−1されるまでの時間を求
め、その時間の大きさの周期的な変化を求めるように構
成してもよい。このように構成することにより、例えば
図6の時間T3 ,T4 に示すように送信側パルス信号H
及び受信側パルス信号Jの位相差(送信側超音波と受信
側超音波の位相差)が2πを超えるような場合にも、カ
ウント信号Kの周期的な変化を把握することが可能であ
り、これにより、従来技術では流量計測を行えなかった
送信側超音波と受信側超音波の位相差が2πを超えるよ
うな場合にも、正確に流量計測できることになる。さら
に、従来技術で必要とされた位相比較器が省略されるの
で、装置の簡素化を図ることが可能となる。
【0017】次に、本発明の第2実施の形態を図7及び
図8に基づいて説明する。この第2実施の形態は、図7
に示すように、前記第1実施の形態に比して、アップダ
ウンカウンタ8の複数の出力端子8c, … と信号変
換部15との間に、アップダウンカウンタ8の複数の出
力端子8c, … からのカウント信号K〔カウント信
号Kの20 〜2a (例えば2a =27 )のビットの出
力〕を入力とするD/Aコンバータ19が介装されてい
る。この第2実施の形態では、アップダウンカウンタ8
は、プラス側端子8aに入力される送信側パルス信号H
のパルス数を加算し、マイナス側端子8bに入力される
受信側パルス信号Jのパルス数を減算し、この演算結果
を示す信号(出力信号)をD/Aコンバータ19に入力
する。ここで、アップダウンカウンタ8のプラス側端子
8aに入力される送信側パルス信号Hのパルス数(パル
スカウント数)Yは、送信側超音波と受信側超音波の位
相差(以下、適宜、位相差θという)に関わらず一定で
あり、次の(式1)に示されるようになる。このことを
縦軸をパルスカウント数、横軸を位相差θとして、図示
すると、図8に示されるようになる。
【0018】 Y=e(定数) … … (式1) また、受信側超音波が送信側超音波に対して位相差θ
(伝達遅延)を生じることによりマイナス側端子8bに
入力される受信側パルス信号Jのパルス数(パルスカウ
ント数)Y′は、位相差θの影響を受け、次の(式2)
及び図8に示されるようになる。 Y′=e+g・ sinθ … … (式2)
【0019】アップダウンカウンタ8では、(式1)−
(式2)によって出力信号を求めている。すなわち、ア
ップダウンカウンタ8からは次の(式3)で示される出
力信号Y″が出力される。なお、次の(式3)はガス流
れ変化(カルマン渦)の発生周波数を示すものであり、
ガス流れ変化はθ=2nπ(n=0、1、2、)の周期
で1個発生する。 Y″=−g・ sinθ … … (式3)
【0020】この第2実施の形態も前記第1実施の形態
と同様に、送信側超音波Eと受信側超音波Fの位相差が
仮に±2πを超えて(例えば図6伝搬遅延時間T3 ,T
4 )も、ガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波数の検
出を行って流量計測を良好に果たすことができる。この
第2実施の形態では、D/Aコンバータ19を設けるこ
とにより、仮に送信側超音波Eと受信側超音波Fの位相
差が±2πを超えて(例えば図6伝搬遅延時間T3 ,T
4 )もガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波数から流
量計測を良好に果たすことができる。すなわち、従来技
術では、送信側超音波及び受信側超音波の位相差が位相
比較器の位相復調範囲(±2π)を超えるような場合、
一時的に安定した流量計測が行えなくなり、流量計測に
一定の制約があったが、本実施の形態によれば、従来技
術が有する上述した流量計測の制約を受けることがな
く、この分、利便性を向上できる。
【0021】また、従来技術の他の例として、上述した
制約を解消するために、比較範囲の異なる複数の位相比
較器を設け、測定中の位相差によって位相比較器を選択
して用いる超音波渦流量計がある。しかし、このタイプ
の流量計では、複数の位相比較器を設けることに伴い、
部品点数が増加して構造が複雑化する上、組付工数が多
くかかかるという問題点を惹起する虞がある。これに対
し、本実施の形態では、送信側超音波及び受信側超音波
の位相差が±2πを超えても、複数の位相比較器を用い
ることなく、常時安定した流量計測を果たすことができ
るので、複数の位相比較器を用いない分、構造の簡素化
ひいては装置の低廉化を図ることができる。
【0022】次に、本発明の第3実施の形態を図9〜図
11に基づいて説明する。この第3実施の形態は、図9
に示すように、第2実施の形態(図6)のアップダウン
カウンタ8、D/Aコンバータ19、信号変換部15及
び演算部16に代えてマイコン20(演算手段、流量演
算手段)を設けたことが、第2実施の形態に比して異な
っている。マイコン20は、第1ポート20aに送信側
パルス信号Hを、また第2ポート20bに受信側パルス
信号Jを入力するようになっている。そして、マイコン
20は、図10及び図11に示すように、送信側パルス
信号Hのパルスの立上りエッジで第1割込処理を行い、
また、受信側パルス信号Jのパルスの立上りエッジで第
2割込処理を行うようにしている。
【0023】マイコン20は、図10に示すように第1
割込処理の実行によりタイマカウンタのカウント値(時
間に対応する)を+1する(ステップS1)。また、マイ
コン20は、図11に示すように、第2割込処理の実行
によりタイマカウンタのカウント値を−1する(ステッ
プS2)。マイコン20は受信側パルス信号Jの入力タイ
ミングからガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波数を
計測するようにしている。その方法としてタイマカウン
タのカウント値(時間)の増減から波形をパターン認識
し、後述するようにしてカウント値の最大値から最大値
までの周期を求めてカウント値の変化の周波数(ひいて
は、ガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波数)を得る
ようにしている。
【0024】受信側パルス信号Jの入力により行われる
第2割込処理のステップS2に続いて、マイコン20に備
えられている図示しないメモリにカウント値が記録され
る(ステップS3)。メモリの記録領域はn個のFIFO
バッファメモリによって構成されている。このステップ
S3では、過去n個分のカウント値の移動平均値(受信側
パルス信号J入力ごとに計算される。)を求め、この移
動平均値を記録する。
【0025】ステップS3に続いて「(前々回の移動平均
値)≦(前回の移動平均値)、かつ(前回の移動平均
値)>(今回の移動平均値)となっているか否か?」の
判定を行う(ステップS4)。ステップS4でNO(カウント
値が最大値でない)と判定すると、次の第2割込処理を
待つために、この段階の第2割込処理を終了する。ステ
ップS4でYES (カウント値が最大値である)と判定する
と、現在のカウント値(最大値)がガス流れ変化(カル
マン渦)の発生周期に該当するので、そのカウント値
(ガス流れ変化の発生周期に相当する)を取得し(ステ
ップS5)、メモリに記録する(ステップS6)。続いて、
タイマを0リセットし、その後に再スタートし、次のカ
ウント値の最大値までの時間(ガス流れ変化の発生周
期)ひいてはガス流れ変化の発生周波数の計数を開始す
る(ステップS7)。
【0026】この第3実施の形態は、第1割込処理の実
行(送信側パルス信号Hのパルスの立上りエッジ)によ
りタイマカウンタのカウント値(時間に対応する)を+
1し(ステップS1)、第2割込処理の実行(受信側パル
ス信号Jのパルスの立上りエッジ)によりタイマカウン
タのカウント値を−1し(ステップS2)、タイマカウン
タのカウント値の最大値から最大値までの時間(ひいて
はガス流れ変化の発生周期)を求め、これによりガス流
れ変化(カルマン渦)の発生周波数を得るようにしてい
る。このため、流量計測を送信側超音波Eと受信側超音
波Fとの位相差に影響されずに果たすことができ、仮に
前記位相差が±2πを超えた場合にも良好な流量計測を
安定して行うことができる。また、安定した流量計測を
行う上で複数の位相比較器を設けるようにした従来技術
に比して、構造の簡易化が可能となり、ひいては装置の
低廉化を図ることができる。
【0027】次に、本発明の第4実施の形態を図12〜
図18に基づいて説明する。この第4実施の形態は、図
12に示すように、第3実施の形態(図9)に比して、
図9のマイコン20に代えて、このマイコン20と異な
る機能(後述する)のマイコン(以下、便宜上、第2マ
イコン20Aという。)を設けたことが異なっている。
【0028】この実施の形態では、上述した実施の形態
と同様に、発振器6からの駆動信号Dは、送信器5aか
ら送信側超音波Eとしてガス中に送信されると同時に第
1コンパレータ7を介して第2マイコン20Aの第1ポ
ート20aに送信側パルス信号Hとして入力される。こ
の送信側パルス信号Hの入力タイミングを図17中
(1)で示す。一方、受信器5bに受信された受信側超
音波Fは、第2コンパレータ10を介して第2マイコン
20Aの第2ポート20bに受信側パルス信号Jとして
入力される。この受信側パルス信号Jの入力タイミング
を図17中(2)で示す。この場合、第2マイコン20
Aは、前記第1実施の形態と同様にして送信側パルス信
号Hを加算し、かつ受信側パルス信号Jを減算してカウ
ント値を求め、このカウント値が「1以上」(1,2,
3,…)であり、かつその値が−1される(受信側パル
ス信号Jの入力)までの時間〔後述する(2)−(1)
などの演算により得られる伝搬遅延時間に相当する〕を
求め、その時間の大きさの周期的な変化を、上述したよ
うに最大値から最大値までの時間を計測することにより
求めるようにしている。
【0029】前記タイミング(1)及びタイミング
(2)までの時間を計測することで伝搬遅延時間を計測
している。以下、同様に(3)〜(4)、(5)〜
(6)、 …(9)〜(10)、 … を計測すること
で、伝搬遅延時間を連続的に把握するようにしている。
この場合、第2マイコン20Aが有するタイマカウンタ
を利用して、各タイミング(1)、(2)、 … (1
0)、 … でタイマカウンタの値を読み出し、例えば
(2)−(1)の演算(減算)を行って伝搬遅延時間を
算出するようにしている。なお、伝搬遅延時間の値の変
化は、上述したようにガス流れ変化(カルマン渦)の発
生周波数に同期するものであり、本実施の形態では、上
述したように(2)−(1)等の演算(減算)により求
めた伝搬遅延時間の周期、ひいては周波数を算出して、
ガス流れ変化(カルマン渦)の発生周期を得、これによ
りガスの流量を求めるようにしている。
【0030】第2マイコン20Aは、上述したように第
1ポート20aに送信側パルス信号Hを、また第2ポー
ト20bに受信側パルス信号Jを入力するようになって
おり、図15及び図16に示すように、送信側パルス信
号Hのパルスの立上りエッジで第1割込処理を行い、ま
た、受信側パルス信号Jのパルスの立上りエッジで第2
割込処理を行うようにしている。
【0031】第2マイコン20Aは、図15に示すよう
に第1割込処理の実行によりタイマカウンタ(第1タイ
マ21)のカウント値(時間に対応する)を、図13に
示すように、第2マイコン20Aに備えたリングバッフ
ァ(第1リングバッファ22)に格納する(ステップS2
0 )。ステップS20 に続いて、格納位置を指定するデー
タを更新する(ステップS21 )。次に、更新の結果、格
納位置が第1リングバッファ22の最終位置(格納範
囲)を超えたか否かを判定する(ステップS22 )。ステ
ップS22 でYES と判定すると、格納位置を初期化して
(ステップS23 )、第1割込処理を終了する。また、ス
テップS22 でNOと判定すると、ステップS23をバイパス
して第1割込処理を終了する。
【0032】また、受信側パルス信号Jの入力により第
2割込処理が行われる。この第2割込処理では、まず、
第1タイマ21のカウント値(時間に対応する)を、図
14に示すように、第2マイコン20Aに備えた第2リ
ングバッファ23に格納する(ステップS30 )。ステッ
プS30 に続いて、格納位置を指定するデータを更新する
(ステップS31 )。次に、更新の結果、格納位置が第2
リングバッファ23の最終位置(格納範囲)を超えたか
否かを判定する(ステップS32 )。ステップS32 でYES
と判定すると、格納位置を初期化し(ステップS33 )、
ステップS34 の処理を行う。また、ステップS32 でNOと
判定すると、ステップS33 をバイパスしてステップS34
の処理を行う。
【0033】ステップS34 では、ステップS30 で得た値
(今回取得したデータ)からステップS20 で得た値(第
1リングバッファ22に格納された値で今回のデータに
対応したデータ)から減算し、伝搬遅延時間を算出す
る。次に、ステップS35 に進んで、「(前々回tn-2
求めた遅延時間Tn-2 )<(前回tn-1 に求めた遅延時
間Tn-1 )、かつ(前回tn-1 に求めた遅延時間T
n-1 )>(今回tn 求めた遅延時間Tn )となっている
か否か?」の判定を行う。
【0034】ステップS35 でNOと判定すると、第2割込
処理を終了する。また、ステップS35 でYES と判定する
と、第2タイマ24のカウント値を読み出し、同時に第
2タイマ24を0リセットし再スタートさせる(ステッ
プS36 )。ステップS36 で読み出した値は図18の周期
Qに相当する(タイミングtn でなくタイミングtn- 1
で最大値)が、実際に必要とする値は、周期Pである。
このために、ステップS36 に続くステップS37 で、「周
期P=周期Q−(Ta-1 )+Ta 」の演算を行って、こ
の周期Pから、ガス流れ変化(カルマン渦)の発生周波
数を得るようにしている。そして、Ta をTa-1 として
記録し、次回の演算に備えるようにしている。ここで、
a はTa =(tn )−(tn-1 )で求めている。ま
た、Ta-1は、Ta-1 =(tm )−(tm-1 )で求めら
れる。ここで、tm 、tm-1 は前回最大値近傍における
n 、tn-1 に対応したタイミングである。
【0035】この第4実施の形態は、送信側パルス信号
Hを加算し、かつ受信側パルス信号Jを減算してカウン
ト値を求め、このカウント値が「1以上」(1,2,
3,…)であり、かつその値が−1される(受信側パル
ス信号Jの入力)までの時間〔(2)−(1)などの演
算により得られる伝搬遅延時間に相当する〕を求め、そ
の時間の大きさの周期ひいては周波数を算出して、ガス
流れ変化(カルマン渦)の発生周期を得、これによりガ
スの流量を求めるようにしている。このため、送信側超
音波Eと受信側超音波Fとの位相差に影響されずに流量
計測を果たすことができ、仮に前記位相差が±2πを超
えた場合にも良好な流量計測を安定して行うことができ
る。また、位相差は2mπ+α(m:整数)のときmが
いくつであっても等しい値をとるので、位相比較器を用
いた場合には位相差が2πをこえると超音波の変調量が
把握できなくなるのに対して、上記演算結果は値に上下
限がなく一義的であるため、仮に前記位相差が±2πを
超えた場合にも良好な流量計測を安定して行うことがで
きる。また、安定した流量計測を行う上で複数の位相比
較器を設けるようにした従来技術に比して、構造の簡易
化が可能となり、ひいては装置の低廉化を図ることがで
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成した超音
波渦流量計であるから、流路の被測定流体の流速に比例
して発生するカルマン渦に同期して内部空間に被測定流
体の流れが発生し、この被測定流体の流れによって超音
波が変調されるため、変調前の超音波を表す発振パルス
を加算しかつ変調後の超音波をパルス化した受信パルス
を減算した演算結果はカルマン渦に同期して変化するも
のになるので、演算結果の変化の周波数(演算信号の変
化の周波数)から内部空間内の被測定流体の流れ(ひい
てはカルマン渦)の発生周波数を求めることができる。
また、位相差は2mπ+α(m:整数)のときmがいく
つであっても等しい値をとるので、位相比較器を用いた
場合には位相差が2πをこえると超音波の変調量が把握
できなくなるのに対して、上記演算結果は値に上下限が
なく一義的であるため、仮に前記位相差が±2πを超え
た場合にも良好な流量計測を安定して行うことができ
る。また、安定した流量計測を行う上で複数の位相比較
器を設けるようにした従来技術に比して、構造の簡易化
が可能となり、ひいては装置の低廉化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の超音波渦流量計を模
式的に示すブロック図である。
【図2】図1の管内にガスが流れていないときの送信側
パルス信号、受信側パルス信号及びカウント信号を示す
波形図である。
【図3】図1の管内のガス流れ変化及び送信超音波の方
向を模式的に示す図である。
【図4】ガス流れ変化(カルマン渦)により受信超音波
が遅延することを模式的に示す図である。
【図5】図4に対応して示す図1のアップダウンカウン
タの出力特性を示す図である。
【図6】送信側超音波と受信側超音波の位相差が2πを
超える場合のカウント信号の一例を模式的に示す波形図
である。
【図7】本発明の第2実施の形態を模式的に示すブロッ
ク図である。
【図8】第2実施の形態の作用を示す波形図である。
【図9】本発明の第3実施の形態を模式的に示すブロッ
ク図である。
【図10】図9の演算部の第1割込処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】図9の演算部の第2割込処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の第4実施の形態を模式的に示すブロ
ック図である。
【図13】第4実施の形態の第1リングバッファを示す
メモリマップである。
【図14】第4実施の形態の第2リングバッファを示す
メモリマップである。
【図15】図12の演算部の第1割込処理を示すフロー
チャートである。
【図16】図12の演算部の第2割込処理を示すフロー
チャートである。
【図17】図12のマイコンの第1、第2ポートに入力
される信号を示す波形図である。
【図18】図12の演算部の演算内容の一部を示す波形
図である。
【符号の説明】
1 超音波渦流量計 5a 送信器(超音波送信器) 5b 受信器(超音波受信器) 8 アップダウンカウンタ(演算手段) 15 信号変換部(流量演算手段) 16 演算部(流量演算手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千 敦朗 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 大菊 誠 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 保坂 栄寿 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 内城 磨 静岡県掛川市淡陽13 トキコ株式会社静岡 工場内 (72)発明者 長井 和裕 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定流体が流れる流路と、 該流路内に設けられて下流側にカルマン渦を発生させる
    と共に内部空間を有し、当該内部空間に前記カルマン渦
    に同期した被測定流体の流れが導入されるための孔が周
    壁部に設けられた渦発生体と、 前記渦発生体の内部空間に導入される前記被測定流体の
    流れによる変動領域を挟んで配置した一対の超音波送信
    器と超音波受信器と、 該超音波送信器に所定の周波数の超音波を発信させる発
    振回路と、 前記発振回路からの発振パルスを検出する毎に加算、前
    記超音波受信器の受信パルスを検出する毎に減算した結
    果を出力する演算手段と、 該演算手段が出力する演算結果の変化に基づいて被測定
    流体の流量を演算する流量演算手段と、からなることを
    特徴とする超音波渦流量計。
JP11008173A 1999-01-14 1999-01-14 超音波渦流量計 Pending JP2000205907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11008173A JP2000205907A (ja) 1999-01-14 1999-01-14 超音波渦流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11008173A JP2000205907A (ja) 1999-01-14 1999-01-14 超音波渦流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000205907A true JP2000205907A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11685944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11008173A Pending JP2000205907A (ja) 1999-01-14 1999-01-14 超音波渦流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000205907A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440876C (zh) * 2005-04-22 2008-12-03 松下电器产业株式会社 通信装置
CN102708669A (zh) * 2011-03-28 2012-10-03 株式会社电装 信息传输设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440876C (zh) * 2005-04-22 2008-12-03 松下电器产业株式会社 通信装置
CN102708669A (zh) * 2011-03-28 2012-10-03 株式会社电装 信息传输设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4886120B2 (ja) 超音波流速計
RU2526582C2 (ru) Способ обработки сигналов, устройство обработки сигналов, и расходомер кориолиса
KR101232025B1 (ko) 신호처리방법, 신호처리장치, 및 코리올리 유량계
JPWO2005083372A1 (ja) パルスドップラ方式と伝搬時間差方式の両方式対応型超音波流量計、同流量計において測定方式を自動選択する方法およびプログラム、同流量計用の電子装置
JP4904289B2 (ja) モジュロ2pi剰余トラッキングを用いた超音波流量センサ
WO2004048902A1 (ja) 超音波流量計および超音波による流量計測方法
JP2007187506A (ja) 超音波流量計
US4603589A (en) Ultrasonic flowmeter
US4611496A (en) Ultrasonic flow meter
JP4760115B2 (ja) 流体の流れ計測装置
JP2000205907A (ja) 超音波渦流量計
RU2515129C1 (ru) Вихревой расходомер
JP5113343B2 (ja) 超音波流量計
JPH11304559A (ja) 流量計測装置
JP2008185441A (ja) 超音波流量計
JP3386334B2 (ja) 超音波渦流量計
JP3672997B2 (ja) 相関式流量計および渦流量計
JP2000035353A (ja) 伝搬時間計測方法及び装置並びに超音波式流量計
JP2007232659A (ja) 超音波流量計
JP3465100B2 (ja) 渦流量計
JP3024312B2 (ja) 渦流量計
JPH0324607B2 (ja)
JPH01134213A (ja) 流量計
JP2007064988A (ja) 流量計測装置
JP3248021B2 (ja) 渦流量計