JP5113343B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波パルスを用いて管路を流れる流体の流量を測定する超音波流量計に関するものである。
超音波を利用して流体速度を測定する方法としては、上流から下流への超音波パルスを発信してその伝播時間と、下流から上流への超音波の伝播時間との差を求めて、流量を算出する方法が多く用いられている。
この時間差を求める方法として、特許文献1には信号のゼロクロス点を利用する方法が開示され、特許文献2には信号の相互相関を利用する方法が開示されている。
特開2002−162269号公報 特開2002−243514号公報
超音波を伝播させるために超音波振動子の発信パルスを単一パルスとしても、振動子の自己共振による減衰振動が発生し、受信部に到達するパルスは複数サイクルのパルスとなるのが普通である。従って、図12に示すように1個の発信パルスについて受信波には複数のゼロクロス点が存在し、このゼロクロス点を利用する方法では、上流方向へのパルスと下流方向へのパルスごとに、対応するゼロクロスを検出しなければならない。
しかし、信号レベルが低下してS/N比が悪化した場合や、2つの信号の振幅に差がある場合などは、対応すべきゼロクロス点の検出を誤る場合があり、その場合は測定に大きな誤差が発生することになる。
また、相互相関を利用する方法においては、信号を統計的に処理することにより、相関の最大値を示すポイントが2つの信号のずれの時間差を示すことになるが、最大値付近は緩やかな曲線なので、真の最大値の位置を求める場合は、2次式などの多項式で近似してその最大値を求める必要がある。図13はこのような相互相関の計算結果の1例であり、図14はその最大値付近の拡大図である。
相互相関を利用して伝播時間差を求めるには、それぞれ個数Nのデータから成る上流から下流への信号と、下流から上流への信号をそれぞれサンプリングして得た2つのデジタルデータ列x、yを用いる。これらのデータ列x、yの相互相関は式(1)で求められる。式(1)において、Rxyは相関関数を表し、x[n]、y[n+m]は相互相関を求めるデータ列である。添字n+mは、Nで割った剰余を使用する。Σについては、n=1〜Nまで積分する。
Rxy[m]=Σx[n]・y[n+m] (m=0、1、2、…、N−1)
…(1)
相関関数Rxyの値が最大になる点を与える値mが、2つのデータ列x、yのずれ量、即ち超音波伝播時間の時間差である。しかし、この相関を求めるためには、式(1)による多数のデータの乗算が必要となり、ソフトウエアで実行する場合にはその実行時間が長くなり、ハードウェアで実行する場合には回路規模が大きくなる問題点がある。
また、mの値は整数値であるのに対し、相関関数Rxyの真の最大値は、サンプリング周期によってRxy[m]の最大値と外れた小数点以下の数値を含む個所にある可能性がある。そのため、真の最大値を求めるには、mとその前後の点を通る例えば2次曲線などで近似して推定する必要がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、簡素な演算により超音波の伝播時間差を正確に検出し得る超音波流量計を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る超音波流量計は、流体管路の上流側から下流側への超音波信号の伝播時間と下流側から上流側への伝播時間との時間差を求めて流速を測定し流量を演算する超音波流量計であり、上流側から超音波信号を発信し下流側で受信したN個のサンプリングデータをA/D変換したデジタルデータ列x[n]を記憶する第1のメモリ手段と、下流側から超音波信号を発信し上流側で受信したN個のサンプリングデータをA/D変換したデジタルデータ列y[n]を記憶する第2のメモリ手段と、一対の前記デジタルデータ列x[n]、y[n]ごとに次式により整数である変数mを変化させながらn=1〜Nまで積分して総和Sxy[m]を演算する手段と、変数mごとに求めた前記総和Sxy[m]を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段に記憶した前記総和Sxy[m]からピーク値として得られる最小値を求め、該最小値を示す変数mから超音波信号の伝播時間差を算出して流体の流速を測定する超音波流量計であって、前記総和Sxy[m]を演算する過程で前記変数mをマイナスの整数を含む範囲で変化させながら演算することを特徴とする超音波流量計。
Sxy[m]=Σ|x[n]−y[n+m]|
本発明に係る超音波流量計によれば、短時間の演算で流量測定の基となる正確な超音波の伝播時間差を得ることができる。従って、従来の相互相関の場合よりも単位時間当りの測定回数を多くすることができ、従来と同様の測定回数とすれば回路の演算速度は低速で済む。
図1は実施例のブロック回路構成図である。測定すべき流体が流れる管路1の上流側と下流側に超音波の発信、受信を兼ねた超音波振動子2、3が配置されている。
これらの超音波振動子2、3は切換スイッチ4を介して、送信用増幅器5、受信用可変ゲイン増幅器6に接続されている。可変ゲイン増幅器6の出力は、A/D変換器7、データバス8を経て、演算ユニット9、RAM10、CPU11に接続されている。更に、CPU11には、I/Oブロック12、表示入力回路13が接続されている。
また、I/Oコントローラ14がデータバス8に接続され、I/Oコントローラ14にはクロック発生回路15の出力が接続され、I/Oコントローラ14の出力は切換スイッチ4、送信用増幅器5、可変ゲイン増幅器6、A/D変換器7に接続されている。
管路1を流れる流体の流速を測定する際には、各回路の動作はCPU11に内蔵のプログラムの指令によって行われる。上流側超音波振動子2から超音波信号を流体中を伝播させて下流側超音波振動子3で受信し、次に下流側超音波振動子3から上流側超音波振動子2に伝播させることを行い、その都度、演算により測定結果を出力するが、この順序は逆であってもよい。
先ず、切換スイッチ4により送信用増幅器5の出力を上流側超音波振動子2に接続し、受信用可変ゲイン増幅器6を下流側超音波振動子3に接続する。I/Oコントローラ14から振動子2を駆動するバースト信号を発生し、送信用増幅器5から上流側超音波振動子2に送出する。
振動子2で発生した超音波パルスは、流体中を伝播し下流側超音波振動子3で受信される。受信したパルス信号をサンプリングして、受信用可変ゲイン増幅器6で増幅し、A/D変換器7でデジタルデータ列xに変換しRAM10に記録する。可変ゲイン増幅器6で得られた超音波パルスのレベルは種々の原因で変化しているので、可変ゲイン増幅器6はその変化を補償し、一定範囲のレベル信号を加えるように制御する。
次に、切換スイッチ4を切換えて、振動子2に可変ゲイン増幅器6を接続し、振動子3に送信用増幅器5を接続して、振動子3から振動子2に流体を介して超音波パルスを伝播させ、同様の処理を行ってデジタルデータ列yを得て、RAM10に記録する。
CPU11は上流→下流、下流→上流の超音波データをA/D変換したデータ列x、yをそれぞれ記憶する2つのRamA、RamBを有している。これらのRamA、RamBは読み書きは独立に行うことが可能で、特に読み出しについては、同時にデータを読み出して演算ユニット9にデータを転送することが可能とされている。
また、表示入力回路13は得られる信号を表示したり、パラメータの設定などを行う。パラメータとしては、流量のレンジ、アラームを発生する流量の上限値、下限値、ゼロ調整、リニアリティの補正等がある。I/Oブロック12は流量データやアラーム信号などを出力し、シリアル通信を行う。
図2はハードウエアで差分計算を行うための演算ユニット9のブロック回路構成図である。超音波振動子3、2からのそれぞれのデータ列x、yは、減算回路16、絶対値回路17を経て積算回路18に接続されている。また、積算回路18にクリア信号が接続されている。
式(2)は演算ユニット9で実施する計算方法である。mはマイナスを含む整数であり、Σについては、n=1〜Nまで積分する。
Sxy[m]=Σ|x[n]−y[n+m]| …(2)
従来の式(1)の相関計算における乗算に代えて、式(2)はデータ列x、yの差の絶対値を使用する。差分演算は乗算演算に比べてハードウエアにおいてもソフトウエアにおいてもはるかに負担が小さくて済み、演算も短時間でなされるので、式(2)の演算は式(1)に比較して極めて迅速になされる。
式(2)の差分計算では、例えばそれぞれ512個のデータを有するデータ列x、yを1つずつのペアとして減算回路16で差を求める。それにより512個の差分が計算されるが、絶対値回路17で絶対値として、これを全て積算回路18で積算したものが差分のデータ1個に対応する。データx、yをずらしながら、これを512回繰り返せば、完全な差分データが完成する。
本実施例では、演算ユニット9で行うのは、1つのずれに対する差分の積算値1つを計算する。ずれの量を変えて計算を繰り返すことは、CPU11のプログラムによるソフトウエアにより行う。このようにして、2つの受信データ列x、yのずれ量を演算ユニット9で求めることで、伝播時間差が得られ流体の流速を求めることができ、この流速と管路1の内径から流体の流量を求めることができる。
演算ユニット9によるハードウエアで差分の計算を行っているが、差分計算はソフトウエアで行うこともできるが、このようにハードウエアで実行することにより高速で実行できる。
演算ユニット9で得られた式(2)の演算は、CPU11において真の最小値が求められ、更に流速積算されてI/Oブロック12を経て出力され、また表示入力回路13に表示されたり、必要に応じて警報が発せられる。
式(2)に示すように、データの個数をNとした場合、差分計算にはN×N回の減算が必要とされるが、実際には全てのデータについて計算をする必要はない。例えば、水の流速を測定する場合に、超音波の伝播距離、つまり振動子2、3間の距離を10cm、音速を1500m/sとし、測定する流速の最大値が10m/sとすれば、上流から下流への伝播時間は0.1/(1500+10)、下流から上流への伝播時間は0.1/(1500−10)となり、伝播時間差は0.9μs程度の値となる。
例えば、50MHzでサンプリングしてデータ列x、yを求めると、サンプルポイントで45のずれであり、これ以上ずれることがないことから、式(2)のmの値の範囲としては0〜45でよいことになる。実際には余裕をみて、これよりも多少大きめの範囲を計算すればよい。
図3、図4、図5に示すフローチャート図を用いて、1回当りの流速の測定手順を説明する。
(ステップ1)切換スイッチ4によりチャンネルA(上流→下流の信号経路)を選択する。
(ステップ2)送信用増幅器5からのバースト信号を上流側超音波振動子2に加える。
(ステップ3)上流側超音波振動子2から発信した超音波が下流側超音波振動子3に到着することを待つ。
(ステップ4)到着した超音波信号を例えば50MHzのサンプリングレートで抽出し、可変ゲイン増幅器6、A/D変換器7を経てA/D変換し、例えば512ポイントのデータをRAM10のRamAに記憶する。
(ステップ5)切換スイッチ4によりチャンネルB(下流→上流の信号経路)を選択する。
(ステップ6)送信用増幅器5からのバースト信号を下流側超音波振動子3に加える。
(ステップ7)下流側超音波振動子3からの超音波が上流側超音波振動子2に到着することを待つ。
(ステップ8)到着した超音波信号をAチャンネルと同様に、50MHzのサンプルレートで抽出してA/D変換し、512ポイントのデータをRamBに記憶する。
(ステップ9)第1のループカウンタの変数iを0とする。
(ステップ10)差分計算時のデータ間のずれを表す変数pを−10とする。これは、流速が0のときに差分の最小値を与えるポイントが0となり、そのままでは最小点の前後のデータが得られないので、これを避けるためである。
(ステップ11)変数Xminを例えば70000とする。この値は差分の最小値を記憶するためのものであり、初期値としてはできるだけ大きな値を採用する。
(ステップ12)変数Tminと変数Xmaxを0とする。変数Tminは差分の最小値を示すポイントを記憶するために、変数Xmaxは差分の最大値を記憶するために使用する。
(ステップ13)第2のループカウンタの変数jを0とする。
(ステップ14)差分値の積算を行うための変数sumを0とする。
(ステップ15)RamA、RamBからデータを読み出し、演算ユニット9の減算回路16、絶対値回路17で求めたデータ列x、yの差の絶対値を積算回路18で変数sumに積算する。ここで、jの範囲は0〜511であれば、j+pが負となる場合は、それに512を加えた値を使用する。
(ステップ16)第2のループカウンタjを+1とする。
(ステップ17)第2のループカウンタjが512以下ならば(ステップ15)から繰り返し、そうでなければ(ステップ18)を実行する。
(ステップ18)変数sumの積算結果をRamC[i]に記憶する。なお、RamCはRAM10に含めてもよいし、CPU11内に設けてもよい。
(ステップ19)積算結果の変数sumが変数Xminよりも小さければ、(ステップ20)、(ステップ21)を実行し、そうでなければ(ステップ22)を実行する。
(ステップ20)変数Xminを変数sumに置き換える。
(ステップ21)変数Tminをiに置き換える。
(ステップ22)積算結果の変数sumが変数Xmaxより大きければ(ステップ23)を実行し、そうでなければ(ステップ24)を実行する。
(ステップ23)変数Xmaxを変数sumに置換する。
(ステップ24)変数pを+1する。
(ステップ25)変数iを+1する。
(ステップ26)変数iが60より小さければ(ステップ13)から繰り返す。そうでなければ(ステップ27)を実行する。
(ステップ27)変数Tminが例えば55より大きければ、測定はエラーで終了する。
(ステップ28)変数Xmaxと変数Xminの比が、例えば2.0より小さければ、測定はエラーで終了する。
(ステップ29)RamCの内容、及び変数Tminの値から、CPU11により差分値の真の最小値Tを計算する。最後に−10しているのは、最初にpの値を−10から始めているからである。
図6は計算結果のグラフ図であり、図7は図6における計算値の最小部分の拡大図である。式(1)の相互相関では、最大点が伝播時間差の最小値を示すのに対し、式(2)の差分法においては、最小点が時間差の最小値を示す。つまり、図6においては、左側の下方を向くピーク位置が時間差の最小値を示している。ただし、真の時間差の最小点は計算値の最小値からずれた点にある可能性が大きいので、その真の値は前後の値から推定して求めることが望ましく、フローチャート図のステップ29で実行している。
即ち、図8においてS1は数値として有する差分値の最小点mであり、S0、S2は最小点mからそれぞれ前後に−1、+1ずれた点にある。P0は差分値が真の最小点と推定できる点であり、S1からのずれ量をa(0<a<1)とすると、その関係は式(3)で表される。
S0/(1+a)=S2/(1−a) ・・・(3)
この式(3)から求められたずれ量aにより、真の最小値を示す時間Tは式(4)のように表される。
T=m+a=m+(S0−S2)/(S0+S2) …(4)
この式(4)から分かるように、真の最小値の時間Tを求めるために要する演算は、1回の除算で済むため、処理時間を短縮することが可能となる。
この真の最小値の推定には、S0、S2の代りに、S0、S1や、S1、S2を使用することもできる。S0>S2の場合に、S0、S1を使用するときは外挿法で、S1、S2を使用するときは内挿法で計算する。S0<S2の場合には、S0、S1を使用するときは内挿法で、S1、S2を使用するときは外挿法で計算することになる。
このようにして、真の最小値T、つまり真の伝播時間差を求めることができ、1回の超音波の送受信ごとに流速を求め、毎秒数10回の流速測定ができる。
また超音波流量計において、流体が液体の場合にその中に気泡や固体の粒子が含まれていると、液体中を伝播する信号の質が低下し誤作動が発生し易いので、信号の質を判断することは重要な問題である。
図9は信号の質が良い場合の差分演算による実測値のグラフ図であり、図10は信号の質が低下した場合の実測値のグラフ図である。図11は信号の質が更に低下した場合の差分値の実測値のグラフ図である。なお、図9〜図11は共に流体の流速は同じである。
これらの図から分かるように、信号の質が低下すると共に、差分値の最大値の尖鋭度が低下する。従って、差分値の最大値、或いは最大値と最小値の比が一定の値を下回った場合、例えば図5のステップ28で説明したように、信号の質が基準を満たないとして、測定データから除去したり、警報を発することが可能となる。
また、図9、図10においては差分の最小値を示す横軸の値が24付近にあるのに対し、図11では166と大幅にずれている。これについても、例えば図5のステップ27に説明したように、規定の測定範囲を設けておき、図11に示すようなデータはこの範囲を越えることになり、エラーとして測定データから取り除くことができる。
ブロック回路構成図である。 演算ユニットのブロック回路構成図である。 伝播時間差の測定フローチャート図である。 伝播時間差の測定フローチャート図である。 伝播時間差の測定フローチャート図である。 計算結果のグラフ図である。 最小値部分の拡大図である。 真の最小値を求める方法の説明図である。 信号の質が良い場合のグラフ図である。 信号の質が悪い場合のグラフ図である。 信号の質が更に悪い場合のグラフ図である。 ゼロクロス点を求める場合の超音波受信波形のグラフ図である。 乗算により得られた相互相関結果のグラフ図である。 ピーク部分の拡大図である。
符号の説明
1 管路
2 下流側超音波振動子
3 上流側超音波振動子
4 切換スイッチ
5 送信用増幅器
6 受信用可変ゲイン増幅器
7 A/D変換器
8 データバス
9 演算ユニット
10 RAM
11 CPU
12 I/Oブロック
13 表示入力回路
14 I/Oコントローラ
15 クロック発生回路
16 減算回路
17 絶対値回路
18 積算回路

Claims (4)

  1. 流体管路の上流側から下流側への超音波信号の伝播時間と下流側から上流側への伝播時間との時間差を求めて流速を測定し流量を演算する超音波流量計であり、上流側から超音波信号を発信し下流側で受信したN個のサンプリングデータをA/D変換したデジタルデータ列x[n]を記憶する第1のメモリ手段と、下流側から超音波信号を発信し上流側で受信したN個のサンプリングデータをA/D変換したデジタルデータ列y[n]を記憶する第2のメモリ手段と、一対の前記デジタルデータ列x[n]、y[n]ごとに次式により整数である変数mを変化させながらn=1〜Nまで積分して総和Sxy[m]を演算する手段と、変数mごとに求めた前記総和Sxy[m]を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段に記憶した前記総和Sxy[m]からピーク値として得られる最小値を求め、該最小値を示す変数mから超音波信号の伝播時間差を算出して流体の流速を測定する超音波流量計であって、前記総和Sxy[m]を演算する過程で前記変数mをマイナスの整数を含む範囲で変化させながら演算することを特徴とする超音波流量計。
    Sxy[m]=Σ|x[n]−y[n+m]|
  2. 推定した前記超音波信号の伝播時間差を基に変数mの範囲を特定して、前記総和Sxy[m]を演算することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  3. 前記総和Sxy[m]の真の最小値は前記最小値のピークを基に前後の変数mが異なる総和Sxy[m]のデータから推定して求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波流量計。
  4. 前記総和Sxy[m]から最大値を求め、前記最小値と最大値の比を基に得られた前記デジタルデータ列x[n]、y[n]にエラーがあるかどうかを判別する判別手段とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載の超音波流量計。
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