JPH11351928A - 流量計および流量計測方法 - Google Patents

流量計および流量計測方法

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JPH11351928A
JPH11351928A JP15943998A JP15943998A JPH11351928A JP H11351928 A JPH11351928 A JP H11351928A JP 15943998 A JP15943998 A JP 15943998A JP 15943998 A JP15943998 A JP 15943998A JP H11351928 A JPH11351928 A JP H11351928A
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flow
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measuring
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JP15943998A
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Shinichi Tanaka
真一 田中
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より正確な流量測定が可能で、積算流量値の
精度を向上させた流量計および流量計測方法を提供す
る。 【解決手段】 流量算出手段5により、測定手段1によ
って測定した物理量と測定手段1の構造的仕様に基づい
て該流路の流体の流量を算出し、第1補正手段6で算出
した流量に所定の固定値を乗じて補正し、第2補正手段
7で該流量と音速との関係に基づく音速補正値を乗じて
補正し、第3補正手段8で当該流量計に固有の固有補正
値を乗じて補正し、さらに積算手段9において、これら
第1補正手段6,第2補正手段7および第3補正手段8
を選択的に使用して補正した流量に基づき流路における
積算流量を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子式ガスメータ等
に使用される流量を計測する流量計および流量計測方法
に係り、特に、より正確な流量測定が可能で、積算流量
値の精度を向上させた流量計および流量計測方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子式ガスメータ等の流量計
測に使用されている流量計としては、超音波式やフルイ
ディック式等の流量計が広く使用されている。例えば、
超音波式のガス流量計の基本原理について簡単に説明す
ると、図9に示すように、超音波式流量計20(以下、
第1従来例という)は、ガス流路内に一定距離だけ離れ
て配置された超音波周波数で作動する、例えば圧電式振
動子からなる2つの音響トランスジューサ21,23
と、超音波が伝搬する伝搬管路22とを有した構成であ
る。
【0003】この第1従来例の超音波式流量計20にお
いては、例えば、まずガス流入側のトランスジューサ2
1から超音波信号を発生させ、ガス流出側のトランスジ
ューサ23に受信させてトランスジューサ間での超音波
信号のガス流方向の伝搬時間t1を計測する。次に、双
方のトランスジューサを切換えて、ガス流出側のトラン
スジューサ23から超音波信号を発生させ、ガス流入側
のトランスジューサ21に受信させて該ガス流方向とは
逆方向の伝搬時間t2を計測する。この計測した2つの
伝搬時間t1,t2の伝搬時間差および両トランスジュー
サ間の経路長に基づいて伝搬管路22内を流れているガ
スの流速vを間欠的に求め、この流速vに伝搬経路22
の断面積を乗じて瞬時流量を求める。そして、この瞬時
流量に一定の計測間隔であるサンプリング時間を乗じて
通過流量を求め、この通過流量を積算して求めた積算流
量を表示するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の超音波式やフルイディック式等の流量計にあ
っては、基本的に受信された信号の振幅に基づいて計測
が行われるためガスの流速を測定するのに好ましくな
く、超音波信号の振幅変動が大きくなる場合があり、受
信側のトランスジューサにおいて、送信されたパルスの
到達時間があいまいになって正確さを欠くという問題が
ある。
【0005】これに対処すべく、特開平2−85762
号公報に開示の速度測定装置(以下、第2従来例とい
う)では、2つの離間したトランスジューサと、該トラ
ンスジューサ間で両方向に信号を送信しかつ受信する送
信手段および受信手段とを備え、送信手段から位相変化
を含むトーンバースト信号を発生し、受信手段では前記
位相変化を感知して受信信号のためのタイミングマーカ
を与えるようにして、該受信手段からの情報に基づいて
流体速度を決定するものが提案されている。しかしなが
ら、この第2従来例をガスメータに適用した場合でも、
図10の実流量とガスメータにおける演算流量との比較
表に示すように、ガスメータにおける演算結果が実流量
よりも小さいことが実験のデータによって検証されてい
る。すなわち、第2従来例では、演算結果である流量値
に計測間隔時間を乗じた値の通過流量を積算すると、マ
イナスの積算流量を表示してしまうおそれがある。
【0006】また、英国特許出願GB2259571A
のトランスジューサの遅延誤差を除去する流量計(以
下、第3従来例という)では、トランスジューサの遅延
による誤差を消去して測定精度を確保するために、補助
のトランスジューサを備えて、トランスジューサの遅延
と特定のパラメータを決定するための音速値を正確に測
定して測定流量を校正するものが提案されている。しか
しながら、この第3従来例の流量計においてもトランス
ジューサの遅延誤差については確実に消去されるが、個
々の流量計が持つ製造ばらつき等による固有の誤差につ
いて考慮されていないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
することにあり、流路中の流速を間欠的に計測して積算
流量を推測する推量式の流量計および流量計測方法にお
いて、流路中の流体の流速に応じて変化する物理量を間
欠的に測定する測定系の遅延誤差や、個々の流量計が持
つ製造ばらつき等による固有の誤差などを考慮に入れて
流量値を補正することにより、より正確な流量測定が可
能で、積算流量値の精度を向上させた流量計および流量
計測方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の流量計は、流路中の流体の流速に応じて変
化する物理量を間欠的に測定する測定手段と、前記測定
手段によって測定した物理量と前記測定手段の構造的仕
様に基づいて該流路の流体の流量を算出する流量算出手
段とを備え、前記流路における積算流量を推測する推量
式の流量計において、前記算出した流量に所定の固定値
を乗じて補正する第1補正手段と、前記算出または補正
した流量に該流量と音速との関係に基づく音速補正値を
乗じて補正する第2補正手段と、前記算出または補正し
た流量に当該流量計に固有の固有補正値を乗じて補正す
る第3補正手段と、前記第1補正手段、前記第2補正手
段および前記第3補正手段を選択的に使用して補正した
流量に基づき前記流路における積算流量を推測する積算
手段とを具備するものである。
【0009】また、請求項2に係る流量計は、請求項1
に記載の流量計において、前記流体の流れの影響を受け
ない空間で音速を間欠的に測定する音速測定手段を具備
し、前記第2補正手段は、前記流量と前記音速に基づき
前記音速補正値を決定する補正テーブルを備えるもので
ある。
【0010】また、請求項3に係る流量計は、請求項1
に記載の流量計において、前記流体の流れの影響を受け
ない空間で音速を間欠的に測定する音速測定手段を具備
し、前記測定手段は、前記流路中の流体の流れ方向に離
間して該流路内に配置された2つの音響トランスジュー
サを備え、前記音速測定手段は、第3の音響トランスジ
ューサと、前記第3の音響トランスジューサと対向して
配置される反射部とを備え、前記流量算出手段は、前記
第2補正手段を含んで、前記測定手段および前記音速測
定手段の構造的仕様、前記測定手段の2つの音響トラン
スジューサ間で超音波信号の送受を交互に行ったときの
該両トランスジューサ間での流れ方向とこれと逆方向の
超音波信号の伝搬時間差、並びに、前記音速測定手段の
第3の音響トランスジューサから前記反射部に超音波信
号を送信したときの1回往復と複数回往復の超音波信号
の伝搬時間差に基づいて前記流路の流体の流量を算出
し、前記積算手段は、前記流量算出手段により算出した
流量、或いは、前記第1補正手段および前記第3補正手
段を選択的に使用して補正した流量に基づき前記流路に
おける積算流量を推測するものである。
【0011】また、請求項4に係る流量計測方法は、流
路中の流体の流速に応じて変化する物理量を間欠的に測
定する測定手段を備え、前記流路における積算流量を推
測する推量式の流量計測方法において、前記測定手段に
よって測定した物理量と前記測定手段の構造的仕様に基
づいて該流路の流体の流量を算出する流量算出ステップ
と、前記算出した流量に所定の固定値を乗じて補正する
第1補正ステップと、前記算出または補正した流量に該
流量と音速との関係に基づく音速補正値を乗じて補正す
る第2補正ステップと、前記算出または補正した流量に
当該流量計に固有の固有補正値を乗じて補正する第3補
正ステップと、前記第1補正ステップ、前記第2補正ス
テップおよび前記第3補正ステップを選択的に使用して
補正した流量に基づき前記流路における積算流量を推測
する積算ステップとを具備するものである。
【0012】また、請求項5に係る流量計測方法は、請
求項4に記載の流量計測方法において、前記流体の流れ
の影響を受けない空間で音速を間欠的に測定する音速測
定手段を備え、前記第2補正ステップは、前記流量と前
記音速に基づき前記音速補正値を決定する補正テーブル
を参照して補正するものである。
【0013】さらに、請求項6に係る流量計測方法は、
請求項4に記載の流量計測方法において、前記流体の流
れの影響を受けない空間で音速を間欠的に測定する音速
測定手段を備え、前記測定手段は、前記流路中の流体の
流れ方向に離間して該流路内に配置された2つの音響ト
ランスジューサを備え、前記音速測定手段は、第3の音
響トランスジューサと前記第3の音響トランスジューサ
と対向して配置される反射部とを備え、前記流量算出ス
テップは、前記第2補正ステップを含んで、前記測定手
段および前記音速測定手段の構造的仕様、前記測定手段
の2つの音響トランスジューサ間で超音波信号の送受を
交互に行ったときの該両トランスジューサ間での流れ方
向とこれと逆方向の超音波信号の伝搬時間差、並びに、
前記音速測定手段の第3の音響トランスジューサから前
記反射部に超音波信号を送信したときの1回往復と複数
回往復の超音波信号の伝搬時間差に基づいて前記流路の
流体の流量を算出し、前記積算ステップは、前記流量算
出ステップにより算出した流量、或いは、前記第1補正
ステップおよび前記第3補正ステップを選択的に使用し
て補正した流量に基づき前記流路における積算流量を推
測するものである。
【0014】本発明の請求項1に係る流量計および請求
項4に係る流量計測方法では、流量算出手段(流量算出
ステップ)により、測定手段によって測定した物理量と
測定手段の構造的仕様に基づいて該流路の流体の流量を
算出し、第1補正手段(第1補正ステップ)により、算
出した流量に所定の固定値を乗じて補正し、第2補正手
段(第2補正ステップ)により、算出または補正した流
量に該流量と音速との関係に基づく音速補正値を乗じて
補正し、第3補正手段(第3補正ステップ)により、算
出または補正した流量に当該流量計に固有の固有補正値
を乗じて補正し、さらに積算手段(積算ステップ)にお
いては、第1補正手段(第1補正ステップ)、第2補正
手段(第2補正ステップ)および第3補正手段(第3補
正ステップ)を選択的に使用して補正した流量に基づき
流路における積算流量を推測する。このように、流路中
の流速を間欠的に計測して積算流量を推測する推量式の
流量計および流量計測方法において、流路中の流体の流
速に応じて変化する物理量を間欠的に測定する測定系の
遅延誤差や、個々の流量計が持つ製造ばらつき等による
固有の誤差などを考慮に入れて、固定値、音速補正値お
よび固有補正値によって流量値を選択的に補正するの
で、より正確な流量測定が可能となり、積算流量値の精
度を向上させることができる。
【0015】また、請求項2に係る流量計および請求項
5に係る流量計測方法では、音速測定手段によって流体
の流れの影響を受けない空間で音速を間欠的に測定し、
第2補正手段(第2補正ステップ)において、流量と音
速に基づき音速補正値を決定する補正テーブルを参照し
て補正するのが望ましい。
【0016】さらに、請求項3に係る流量計および請求
項6に係る流量計測方法では、音速測定手段によって流
体の流れの影響を受けない空間で音速を間欠的に測定す
るようにし、流量算出手段(流量算出ステップ)におい
て、測定手段および音速測定手段の構造的仕様、測定手
段の2つの音響トランスジューサ間で超音波信号の送受
を交互に行ったときの該両トランスジューサ間での流れ
方向とこれと逆方向の超音波信号の伝搬時間差、並び
に、音速測定手段の第3の音響トランスジューサから反
射部に超音波信号を送信したときの1回往復と複数回往
復の超音波信号の伝搬時間差に基づいて前記流路の流体
の流量を算出し、積算手段(積算ステップ)において、
流量算出手段(流量算出ステップ)により算出した流
量、或いは、第1補正手段(第1補正ステップ)および
第3補正手段(第3補正ステップ)を選択的に使用して
補正した流量に基づき流路における積算流量を推測する
のが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る流量計および
流量計測方法の実施の形態について、〔第1の実施形
態〕、〔第2の実施形態〕の順に図を参照して詳細に説
明する。
【0018】〔第1の実施形態〕まず第1の実施形態の
流量計および流量計測方法について、図1乃至図6を参
照して説明する。ここで、図1は本発明の第1の実施形
態に係る流量計の基本的な構成を示す構成図であり、図
2は第1の実施形態の流量計の一構成例を例示する構成
図、図3は第1の実施形態の流量計の補正テーブルの内
容を説明する説明図、図4は実施形態の流量計における
固有補正値を求めるための測定システムの構成図、図5
は第1の実施形態の流量計における流量計測方法の手順
を説明するフローチャート、図6は流量計の器差が固定
値、音速補正値および固有補正値によって校正される様
子を説明する説明図である。
【0019】本実施形態の流量計について、図1を参照
して説明すると、流量計は、第1および第2の音響トラ
ンスジューサ21,23と第1送受信部28とを備えた
測定手段1、音響トランスジューサ24と反射部26と
第2送受信部29とを備えた音速測定手段2、流量算出
手段5と第1補正手段6と第2補正手段7と第3補正手
段8と積算手段9と補正テーブル10とを備えた処理部
3、並びに表示部4を具備して構成されている。なお、
処理部3はマイクロコンピュータ等で実現され、より具
体的には、プログラムにしたがって各種の処理を行うC
PUと、CPUが行う処理プログラム等を格納したRO
M、CPUでの各種処理過程で利用するワークエリアや
補正テーブル10等の各種データを格納するデータ格納
エリア等を有するRAMなどを内蔵して、これらをバス
結合させた構成である。
【0020】測定手段1は、流路中の流速を間欠的に計
測して積算流量を推測するもので、図2に示すように、
流路内に一定距離Lだけ離れて互いに対向して配置され
た超音波周波数で作動する、例えば圧電式振動子からな
る第1および第2の音響トランスジューサ21,23
と、超音波が伝搬する伝搬管路22とを具備した構成
で、その計測の基本原理も従来例で説明したものと同等
である。トランスジューサ21,23は第1送受信部2
8に接続されており、第1送受信部28の送信機能を実
現するものとして発振回路等を内蔵して、マイクロコン
ピュータ3の制御の下でトランスジューサ21,23の
一方を駆動して超音波信号を発生させる信号をパルスバ
ーストの形で送信する。また第1送受信部28の受信機
能を実現するものとして前置増幅器等を内蔵して、伝搬
管路22を通過した超音波信号を受信した他方のトラン
スジューサ21,23からの信号を入力して超音波信号
を処理する。これにより、2つのトランスジューサ2
1,23間で超音波信号の送受を交互に行ったときの該
両トランスジューサ21,23間での流れ方向とこれと
逆方向の超音波信号の伝搬時間差(T2−T1)を得るこ
ととなる。
【0021】また音速測定手段2は、流体の流れの影響
を受けない空間25で音速を間欠的に測定するもので、
具体的には例えば図2に示すように、流路に連通した空
間25内に距離Lxだけ離れた反射部26に対向して第
3の音響トランスジューサ24を配置したものである。
トランスジューサ24は第2送受信部29に接続されて
おり、マイクロコンピュータ3が第2送受信部29を制
御して、第1および第2のトランスジューサ21,23
に対するとは別のタイミングで、第3のトランスジュー
サ24から超音波信号を発生させ、反射部26から反射
されてくる超音波信号を受信して処理する。これによ
り、第3のトランスジューサ24から反射部26に超音
波信号を送信したときの往復の超音波信号の伝搬時間T
3を得ることとなる。
【0022】またマイクロコンピュータ(処理部)3で
は、上述のような第1送受信部28および第2送受信部
29に対する制御の他に、以下のような処理も行われ
る。すなわち、流量算出手段5では、測定手段1によっ
て測定した超音波信号の伝搬時間差(T2−T1)と測定
手段1の構造的仕様(すなわち、距離L)、並びに、音
速測定手段2によって測定した超音波信号の伝搬時間T
3で距離2Lxを割ることによって得られる音速Cに基
づいて流速Vを求め、さらに該流速Vに基づき流路の流
体の流量Qを算出する。
【0023】また、第1補正手段6では算出した流量Q
に所定の固定値を乗じて補正し、第2補正手段7では算
出または補正した流量Qに該流量Qと音速Cとの関係に
基づく音速補正値を乗じて補正し、第3補正手段8では
算出または補正した流量Qに当該流量計に固有の固有補
正値を乗じて補正する。さらに積算手段9では、第1補
正手段6、第2補正手段7および第3補正手段8を選択
的に使用して補正した流量に基づき流路における積算流
量を算出する。
【0024】なお、第2補正手段6において使用する流
量Qと音速Cとの関係に基づく音速補正値は、予め実験
的にまたは数式により、図3に示すような流量Qと音速
Cとの対応として与えられる補正テーブル10を参照し
て得られるものである。
【0025】また、第3補正手段8において使用する流
量計に固有の固有補正値は、図4に示すような測定シス
テムによって予め求められるものである。つまり、図4
において、器差がほぼ0[%]の基準となる流量計と、
固有補正値を求めようとする被測流量計とを直列に接続
して、パソコン等の処理装置で両者の測定結果を比較し
て行う。より具体的には、まず被測流量計に仮の補正値
を設定しておき、例えば最大流量Qmax,Qmax×0.
5,Qmax×0.1,…と試験流量を流して、一定時
間、流量を流した後の基準流量計の積算流量値と被測流
量計の積算流量値とを処理装置にて取得し、その両者の
差から被測流量計に適切な固有補正値を設定する。その
後、再度、試験流量を流して被測流量計の器差が公差範
囲内であることを確認する。
【0026】上述した構成の流量計における流量計測の
原理および流量計測方法について、図5のフローチャー
トを参照して説明する。最初に、流量計測の原理とし
て、流量計測方法において使用する計算式を導出してお
く。以下の説明では、第1および第2のトランスジュー
サ21,23間で超音波信号の送受を交互に行ったとき
の該両トランスジューサ21,23間での流れ方向とこ
れと逆方向の超音波信号の伝搬時間をT1,T2とし、第
3のトランスジューサ24から反射部26に超音波信号
を送信したときの往復の超音波信号の伝搬時間をT3と
する。また、静止流体中での音の伝搬速度(音速)を
C、流体の流速をV、流体の流量をQ、第1および第2
のトランスジューサ21,23間の距離をL、第3の音
響トランスジューサ24と反射部26の距離をLxとす
る。
【0027】このとき、流体の順方向の超音波信号の伝
搬速度は(C+V)であり、第1のトランスジューサ2
1からの超音波信号が流体と同じ方向に進んで第2のト
ランスジューサ23に到達する伝搬時間T1と、第2の
トランスジューサ23からの超音波信号が流体の流れと
逆方向に進んで第1のトランスジューサ21に到達する
伝搬時間T2とは、それぞれ次式となる。 T1=L/(C+V) (1) T2=L/(C−V) (2) 両式から V=L(T2−T1)/2T1・T2 (3) を得て、距離Lが既知であるときには、T1およびT2を
計測することによって流速Vを求めることができる。
【0028】なお、T1・T2=L2/(C2−V2)であ
り、流速Vは音速Cに比べて極めて小さな数値であるの
で、式中のV2はC2に比べて極めて小さく無視でき、T
1・T2=L2/C2とすることができる。そして上式
(3)は最終的には、 V=(T2−T1)・C2/2 (4) のように書き直すことができ、流速Vを測定手段1によ
る伝搬時間差(T2−T1)と音速測定手段2による音速
Cとによって算出することが可能となる。なお、音速は
C=2Lx/T3の関係で求められる。
【0029】また、流速が求められると、瞬時流量Q
は、伝搬管路22の断面積をA、構造その他(音速C、
流体温度、流体圧力、流体の質(密度、粘度)等)によ
って変化する補正係数をK(T3)とすれば、次式で求
められる。 Q=K(T3)・A・V (5)
【0030】以上の流量計測の原理を踏まえて、流量計
測方法について図5のフローチャートを参照して説明す
ると、まずステップS51では、測定手段1および音速
測定手段2で超音波信号の伝搬時間を測定し、測定手段
1から超音波信号の伝搬時間差(T2−T1)を、音速測
定手段2から伝搬時間T3をそれぞれ獲得する。次にス
テップS52では、流量算出手段5において、距離2L
xを伝搬時間T3で割ることによって音速Cを求め、式
(4)により流速Vを、式(5)により流量Qをそれぞ
れ算出する。
【0031】次にステップS53では、第1補正手段
6、第2補正手段7および第3補正手段8からそれぞれ
固定値、音速補正値および固有補正値を得て、これらを
足し合わせて補正値R1を算出する。つまり、ここで説
明する例では、第1補正手段6、第2補正手段7および
第3補正手段8の全ての補正手段による補正を行うよう
に積算手段9によって選択されるものとしている。そし
てステップS54では、ステップS52で算出した流量
Qにこの補正値R1を乗じて補正した流量Qを得る。
【0032】次にステップS55では、積算手段9にお
いて、補正した流量Qに計測時間間隔を乗じて通過量を
算出し、さらにステップS56において、前の積算流量
にこの通過量を足し合わせることによって積算流量を算
出する。以上のステップS51からステップS56まで
の一連の処理は、所定の計測時間を待って(ステップS
57)繰り返し行われる。
【0033】以上説明したように、本実施形態の流量計
においては、第1補正手段6による固定値、第2補正手
段7による音速補正値、並びに第3補正手段8による固
有補正値によって流量計の器差が校正されることとなる
が、この様子を図6の説明図を参照して説明する。
【0034】まず補正前の流量計では、従来の技術で参
照した図10の実測データに示すように実流量よりも低
い測定結果を示し、その器差特性は特性41に示される
ようなものであるとする。これを第1補正手段6の固定
値Rfによって補正すれば器差特性は特性42のように
校正され、さらに第2補正手段7の流量Qと音速Cとの
関係に基づく音速補正値Rcによって補正すれば器差特
性は特性43のように校正され、最後に第3補正手段8
の固有補正値Rdよって補正すれば器差特性は特性44
のように殆ど器差が無くなるように校正されることとな
る。なお、本実施形態では、積算手段9によって第1補
正手段6、第2補正手段7および第3補正手段8の全て
の補正手段による補正を行うように選択したが、目的と
しては流量計の器差が無くなれば十分であるので、流量
計によっては、これら補正手段を組み合わせた選択的な
使用としてもよい。
【0035】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
の流量計および流量計測方法について、図7および図8
を参照して説明する。ここで、図7は本発明の第2の実
施形態に係る流量計の基本的な構成を示す構成図であ
り、図8は第2の実施形態の流量計における流量計測方
法の手順を説明するフローチャートである。なお、実施
形態の流量計の構成は第1の実施形態と同様に図2に例
示される。
【0036】本実施形態の流量計について、図7を参照
して説明すると、流量計は、2つの音響トランスジュー
サ21,23と第1送受信部28とを備えた測定手段
1、音響トランスジューサ24と反射部26と第2送受
信部29′とを備えた音速測定手段2′、流量算出手段
5′と第1補正手段6と第3補正手段8と積算手段9′
とを備えた処理部3′、並びに表示部4を具備して構成
されている。なお、処理部3′は第1の実施形態と同様
にマイクロコンピュータ等で実現される。
【0037】測定手段1については第1の実施形態のも
のと同等であるので説明を省略する。また音速測定手段
2′についても、第1の実施形態のものと同様である
が、第3のトランスジューサ24から反射部26に超音
波信号を送信したときの1回往復の伝搬時間Tx1(第
1の実施形態におけるT3に相当する)に加えて、複数
回往復(2往復)の超音波信号の伝搬時間Tx2をも測
定する点が異なる。
【0038】またマイクロコンピュータ(処理部)3で
は、第1送受信部28および第2送受信部29′に対す
る制御の他に、以下のような処理も行われる。すなわ
ち、流量算出手段5′では、測定手段1によって測定し
た超音波信号の伝搬時間差(T2−T1)と測定手段1の
構造的仕様(すなわち、距離L)、並びに、音速測定手
段2′によって測定した超音波信号の伝搬時間差(Tx
2−Tx1)と距離Lxに基づいて流速Vを求め、さらに
該流速Vに基づき流路の流体の流量Qを算出する。
【0039】また、第1補正手段6では算出した流量Q
に所定の固定値を乗じて補正し、第3補正手段8では算
出または補正した流量Qに当該流量計に固有の固有補正
値を乗じて補正する。さらに積算手段9′では、第1補
正手段6および第3補正手段8を選択的に使用して補正
した流量に基づき流路における積算流量を算出する。す
なわち、本実施形態の流量計は、第1の実施形態におい
て第2補正手段6によって行った流量Qと音速Cとの関
係に基づく音速補正値による補正を、流量算出手段5′
における流速Vの算出式に含ませて処理を行うようにし
たものと捉えることができる。なお、第3補正手段8に
おいて使用する流量計に固有の固有補正値は第1の実施
形態で説明したものと同様にして予め求められる。
【0040】上述した構成の本実施形態の流量計におけ
る流量計測の原理および流量計測方法について、図8の
フローチャートを参照して説明する。最初に、流量計測
の原理として、流量計測方法において使用する計算式を
導出しておく。以下の説明では、第1および第2のトラ
ンスジューサ21,23間で超音波信号の送受を交互に
行ったときの該両トランスジューサ21,23間での流
れ方向とこれと逆方向の超音波信号の伝搬時間をT1,
T2とし、第3のトランスジューサ24から反射部26
に超音波信号を送信したときの往復の超音波信号の伝搬
時間をTx1、2往復の伝搬時間をTx2とする。また、
静止流体中での音の伝搬速度(音速)をC、流体の流速
をV、流体の流量をQ、第1および第2のトランスジュ
ーサ21,23間の距離をL、第3の音響トランスジュ
ーサ24と反射部26の距離をLxとする。
【0041】第3のトランスジューサ24に関して、超
音波信号が流体中で実際に費やす時間Tpを考えると、
往復反射におけるTp(2Lx)および2往復反射にお
けるTp(4Lx)は、伝搬時間の遅延誤差をTsxと
すれば、それぞれ次式となる。 Tp(2Lx)=Tx1−Tsx (6) Tp(4Lx)=Tx2−Tsx (7) ここで、音速C=距離/伝搬時間の関係を取り入れて式
(6)および(7)を減算すれば、次式を得る。
【0042】一方、第1の実施形態の原理説明にあった
ように、T1・T2=L2/C2の関係があるので、これに
式(8)を代入すれば、次式が得られる。 T1・T2=L2(Tx2−Tx1)2/4Lx2 (9) この式(9)を式(3)に代入すれば、流速Vは次式で
得られることになる。 これにより、流速Vを測定手段1による伝搬時間差(T
2−T1)と音速測定手段2による伝搬時間差(Tx2−
Tx1)とによって算出することが可能となる。
【0043】また、流速が求められると、第1の実施形
態と同様に、瞬時流量Qは、伝搬管路22の断面積を
A、構造その他(音速C、流体温度、流体圧力、流体の
質(密度、粘度)等)によって変化する補正係数をK
(T3)とすれば、式(5)で求められる。なお、本実
施形態では、補正係数K(T3)はより正確にはK(T
x1)と表記すべきである。
【0044】以上の流量計測の原理を踏まえて、流量計
測方法について図8のフローチャートを参照して説明す
ると、まずステップS61では、測定手段1および音速
測定手段2で超音波信号の伝搬時間を測定し、測定手段
1から超音波信号の伝搬時間差(T2−T1)を、音速測
定手段2から伝搬時間差(Tx2−Tx1)をそれぞれ獲
得する。次にステップS62では、流量算出手段5′に
おいて、式(10)により流速Vを、式(5)により流
量Qをそれぞれ算出する。
【0045】次にステップS63では、第1補正手段6
および第3補正手段8からそれぞれ固定値および固有補
正値を得て、これらを足し合わせて補正値R2を算出す
る。つまり、ここで説明する例では、第1補正手段6お
よび第3補正手段8の全ての補正手段による補正を行う
ように積算手段9′によって選択されるものとしてい
る。そしてステップS64では、ステップS62で算出
した流量Qにこの補正値R2を乗じて補正した流量Qを
得る。
【0046】次にステップS65では、積算手段9′に
おいて、補正した流量Qに計測時間間隔を乗じて通過量
を算出し、さらにステップS66において、前の積算流
量にこの通過量を足し合わせることによって積算流量を
算出する。以上のステップS61からステップS66ま
での一連の処理は、所定の計測時間を待って(ステップ
S67)繰り返し行われる。
【0047】以上説明したように、本実施形態の流量計
においては、流量算出手段5′の流速の算出において、
超音波信号の伝搬時間の遅延誤差を無視できる関係式
(10)を使用し、また、第1補正手段6による固定
値、並びに第3補正手段8による固有補正値によって流
量計の器差を校正するので、より正確な流量測定が可能
となり、積算流量値の精度を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量計お
よび流量計測方法によれば、流量算出手段(流量算出ス
テップ)により、測定手段によって測定した物理量と測
定手段の構造的仕様に基づいて該流路の流体の流量を算
出し、第1補正手段(第1補正ステップ)により、算出
した流量に所定の固定値を乗じて補正し、第2補正手段
(第2補正ステップ)により、算出または補正した流量
に該流量と音速との関係に基づく音速補正値を乗じて補
正し、第3補正手段(第3補正ステップ)により、算出
または補正した流量に当該流量計に固有の固有補正値を
乗じて補正し、さらに積算手段(積算ステップ)におい
ては、第1補正手段(第1補正ステップ)、第2補正手
段(第2補正ステップ)および第3補正手段(第3補正
ステップ)を選択的に使用して補正した流量に基づき流
路における積算流量を推測することとし、流路中の流体
の流速に応じて変化する物理量を間欠的に測定する測定
系の遅延誤差や、個々の流量計が持つ製造ばらつき等に
よる固有の誤差などを考慮に入れて、固定値、音速補正
値および固有補正値によって流量値を選択的に補正する
こととしたので、より正確な流量測定が可能で、積算流
量値の精度を向上させた流量計および流量計測方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る流量計の基本的
な構成を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態の流量計の一構成例を例示する
構成図である。
【図3】第1の実施形態の流量計の補正テーブルの内容
を説明する説明図である。
【図4】第1の実施形態の流量計における固有補正値を
求めるための測定システムの構成図である。
【図5】第1の実施形態の流量計における流量計測方法
の手順を説明するフローチャートである。
【図6】流量計の器差が固定値、音速補正値および固有
補正値によって校正される様子を説明する説明図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る流量計の基本的
な構成を示す構成図である。
【図8】第2の実施形態の流量計における流量計測方法
の手順を説明するフローチャートである。
【図9】従来の流量計の基本的な構成を示す構成図であ
る。
【図10】従来の流量計における実流量とガスメータの
演算流量とを比較する説明図である。
【符号の説明】
1 測定手段 2,2′ 音速測定手段 3,3′ 処理部(マイクロコンピュータ) 4 表示部 5,5′ 流量算出手段 6 第1補正手段 7 第2補正手段 8 第3補正手段 9,9′ 積算手段 10 補正テーブル 21,23,24 音響トランスジューサ 26 反射部 28 第1送受信部 29 第2送受信部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路中の流体の流速に応じて変化する物
    理量を間欠的に測定する測定手段と、 前記測定手段によって測定した物理量と前記測定手段の
    構造的仕様に基づいて該流路の流体の流量を算出する流
    量算出手段と、を備え、 前記流路における積算流量を推測する推量式の流量計に
    おいて、 前記算出した流量に所定の固定値を乗じて補正する第1
    補正手段と、 前記算出または補正した流量に該流量と音速との関係に
    基づく音速補正値を乗じて補正する第2補正手段と、 前記算出または補正した流量に当該流量計に固有の固有
    補正値を乗じて補正する第3補正手段と、 前記第1補正手段、前記第2補正手段および前記第3補
    正手段を選択的に使用して補正した流量に基づき前記流
    路における積算流量を推測する積算手段と、を有するこ
    とを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 前記流体の流れの影響を受けない空間で
    音速を間欠的に測定する音速測定手段を有し、 前記第2補正手段は、前記流量と前記音速に基づき前記
    音速補正値を決定する補正テーブルを備えることを特徴
    とする請求項1に記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記流体の流れの影響を受けない空間で
    音速を間欠的に測定する音速測定手段を有し、 前記測定手段は、前記流路中の流体の流れ方向に離間し
    て該流路内に配置された2つの音響トランスジューサを
    備え、 前記音速測定手段は、第3の音響トランスジューサと、
    前記第3の音響トランスジューサと対向して配置される
    反射部と、を備え、 前記流量算出手段は、前記第2補正手段を含んで、前記
    測定手段および前記音速測定手段の構造的仕様、前記測
    定手段の2つの音響トランスジューサ間で超音波信号の
    送受を交互に行ったときの該両トランスジューサ間での
    流れ方向とこれと逆方向の超音波信号の伝搬時間差、並
    びに、前記音速測定手段の第3の音響トランスジューサ
    から前記反射部に超音波信号を送信したときの1回往復
    と複数回往復の超音波信号の伝搬時間差に基づいて前記
    流路の流体の流量を算出し、 前記積算手段は、前記流量算出手段により算出した流
    量、或いは、前記第1補正手段および前記第3補正手段
    を選択的に使用して補正した流量に基づき前記流路にお
    ける積算流量を推測することを特徴とする請求項1に記
    載の流量計。
  4. 【請求項4】 流路中の流体の流速に応じて変化する物
    理量を間欠的に測定する測定手段を備え、前記流路にお
    ける積算流量を推測する推量式の流量計測方法におい
    て、 前記測定手段によって測定した物理量と前記測定手段の
    構造的仕様に基づいて該流路の流体の流量を算出する流
    量算出ステップと、 前記算出した流量に所定の固定値を乗じて補正する第1
    補正ステップと、 前記算出または補正した流量に該流量と音速との関係に
    基づく音速補正値を乗じて補正する第2補正ステップ
    と、 前記算出または補正した流量に当該流量計に固有の固有
    補正値を乗じて補正する第3補正ステップと、 前記第1補正ステップ、前記第2補正ステップおよび前
    記第3補正ステップを選択的に使用して補正した流量に
    基づき前記流路における積算流量を推測する積算ステッ
    プと、を有することを特徴とする流量計測方法。
  5. 【請求項5】 前記流体の流れの影響を受けない空間で
    音速を間欠的に測定する音速測定手段を備え、 前記第2補正ステップは、前記流量と前記音速に基づき
    前記音速補正値を決定する補正テーブルを参照して補正
    することを特徴とする請求項4に記載の流量計測方法。
  6. 【請求項6】 前記流体の流れの影響を受けない空間で
    音速を間欠的に測定する音速測定手段を備え、 前記測定手段は、前記流路中の流体の流れ方向に離間し
    て該流路内に配置された2つの音響トランスジューサを
    備え、 前記音速測定手段は、第3の音響トランスジューサと前
    記第3の音響トランスジューサと対向して配置される反
    射部と、を備え、 前記流量算出ステップは、前記第2補正ステップを含ん
    で、前記測定手段および前記音速測定手段の構造的仕
    様、前記測定手段の2つの音響トランスジューサ間で超
    音波信号の送受を交互に行ったときの該両トランスジュ
    ーサ間での流れ方向とこれと逆方向の超音波信号の伝搬
    時間差、並びに、前記音速測定手段の第3の音響トラン
    スジューサから前記反射部に超音波信号を送信したとき
    の1回往復と複数回往復の超音波信号の伝搬時間差に基
    づいて前記流路の流体の流量を算出し、 前記積算ステップは、前記流量算出ステップにより算出
    した流量、或いは、前記第1補正ステップおよび前記第
    3補正ステップを選択的に使用して補正した流量に基づ
    き前記流路における積算流量を推測することを特徴とす
    る請求項4に記載の流量計測方法。
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