JP2000205329A - 防振支持装置及びこの装置を搭載した車両 - Google Patents

防振支持装置及びこの装置を搭載した車両

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JP2000205329A
JP2000205329A JP1241599A JP1241599A JP2000205329A JP 2000205329 A JP2000205329 A JP 2000205329A JP 1241599 A JP1241599 A JP 1241599A JP 1241599 A JP1241599 A JP 1241599A JP 2000205329 A JP2000205329 A JP 2000205329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大荷重の入力により支持弾性体が過剰に圧縮さ
れても支持弾性体が硬くなるのを防止し、且つ支持弾性
体の耐久性が向上する防振支持装置を提供する。 【解決手段】エンジン側に支持弾性体32を介在し、こ
の支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向き且つ軸方
向の一部に小径筒部36cを形成した中間筒36が結合
し、小径筒部の内側にオリフィス構成部材37が結合し
ている。このオリフィス構成部材の支持弾性体の内面に
面している上部平坦部37aの一部に、支持弾性体の内
面に向けて突出する弾性体当接部37bを形成した。そ
して、弾性支持体が第2筒状部材に向かって局部的に変
形する場合に、この局部的に変形する部位に、前記弾性
体当接部を対向させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体がオリフィ
スを通過する際に発生する減衰力を利用して防振効果を
得るとともに、支持弾性体によって画成された流体室の
容積を積極的に変化させることにより能動的な支持力を
発生することができる防振支持装置及びこの装置を搭載
した車両に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の先行技術としては、例えば本出
願人が先に提案した特開平9−250590号公報に記
載したものがある。すなわち、特開平9−250590
号公報の防振支持装置を図4を参照して説明すると、こ
の防振支持装置1は、例えばエンジン等の振動体側に固
定される平板状の固定部材2を有し、この固定部材2の
上面にはエンジンへの取り付け用のボルト2aが一体に
設けられていて、この固定部材2の裏面には、支持弾性
体3の上面中央部が加硫接着されている。
【0003】支持弾性体3は、その中央部が周縁部より
も上方に盛り上がって内面に断面山形状の空洞部3aが
形成されている。この支持弾性体3の薄肉形状とした下
端部は、中間筒4の内周面に加硫接着により結合されて
いる。中間筒4は、小径筒部4aを形成して外周側に環
状凹部を設けた部材であり、図示しないが、小径筒部4
cに開口部を形成して中間筒4の内側及び外側が連通し
ている。中間筒4の外側に嵌合している外筒5は、周面
に形成した開口部5aの縁部にダイアフラム6が結合し
ており、このダイアフラム6は開口部5aを閉塞しなが
ら中間筒4の環状凹部に向けて膨出している。
【0004】また、中間筒4の内側に嵌合しているオリ
フィス構成部材7は、中間筒4の小径筒部4aより小径
に形成した最小径筒部7aと、最小径筒部7aの上部か
ら径方向外方に向けて延在する環状の上部平坦部7b
と、最小径筒部7aの下部から径方向外方に向けて延在
する環状の下部平坦部7cとを備えた部材であり、中間
筒4の内周面との間に環状空間が画成されている。
【0005】そして、支持弾性体3、中間筒4、外筒
5、ダイアフラム6及びオリフィス構成部材7の一体部
品を装置ケース8の下端開口部から内部に挿入し、上端
かしめ部8aに中間筒4及び外筒5の上部を当接させた
状態で装置ケース8上部に配設されている。また、装置
ケース8の下部には、シールリング9、可動部材10と
一体化した板ばね11、ギャップ保持リング12、電磁
アクチュエータ13、荷重センサ14が順次組み込まれ
ており、これら部品の組み込みが完了した後に、装置ケ
ース8の下端開口部を蓋部材15で閉塞して装置ケース
8の下端部を径方向内方に向けてかしめていくことによ
り、上記部品が装置ケース8内に内蔵される。
【0006】さらに支持弾性体3の空洞部3aからダイ
アフラム6が膨出している空間までの連通路に油等の流
体が封入されているが、支持弾性体3の空洞部3aから
オリフィス構成部材7と中間筒4の間の環状空間までの
連通路を主流体室とすると、中間筒4に形成した開口部
の近傍をオリフィスとし、ダイアフラム6に囲まれなが
ら前記開口部に対向している領域を副流体室とした流体
共振系が形成されている。
【0007】そして、この防振支持装置1は、前記流体
共振系のオリフィスを通じての主流体室及び副流体室間
の流体の移動が可能な比較的低周波数の振動入力に対し
ては、オリフィス内の流体共振により高動バネ定数、高
減衰力の防振支持装置となる一方、前記オリフィスを通
じての流体の移動が不可能になる比較的高周波数の振動
が入力した場合には、その振動入力による流体の圧力変
動が相殺される様な制御信号を電磁アクチュエータ13
に供給して可動部材10を変位させることにより、流体
室内の容積が変化して(実際には変化させないようにし
て)低動バネ定数の防振支持装置となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
防振支持装置1に対して振動体側から荷重(加振力)が
入力すると、支持弾性体3が可動部材10側に向けて圧
縮変形するが、若し、大荷重(大きな加振力)が入力す
ると、支持弾性体3の空洞部3a側の全周が、オリフィ
ス構成部材7の環状の上部平坦部7bに当接して過剰に
圧縮された状態となり、当接しないでさらに変形する部
分との間に応力が集中して支持弾性体の耐久性を悪化さ
せてしまう。
【0009】このように、支持弾性体3の空洞部3a側
の全周にわたって過剰に圧縮された状態となるため、支
持方向(振動体を支持する方向)のばね定数が急激に高
くなり、支持方向ばねが硬い支持弾性体3となってしま
うので、振動伝達率が悪化してしまう。また、大荷重が
入力してもオリフィス構成部材7に当接しないように形
成することも考えられるが、支持弾性体3の変形を規制
するものがないため過度に変形してしまい、支持弾性体
3の耐久性の点で好ましくないという問題が発生する。
【0010】そこで、本出願人は、先に特願平10−6
8578にて提案しているようにオリフィス構成部材の
上部平坦部をテーパ形状とすることにより、大荷重の入
力により支持弾性体が過剰に圧縮しても支持弾性体の耐
久性及び十分な振動低減効果を得ることができる防振支
持装置及びこの装置を搭載した車両を提供している。し
かしながら、上部平坦部を全周に渡ってテーパ形状とす
るために肉盛りしているため、その分だけ流体室の容積
が小さくなり、制御性能が低下することが懸念されてい
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、振動体側及び支持体側間に
支持弾性体を介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体
支持方向を向き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した
第1筒状部材を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状
部材を結合し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記
支持弾性体の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置
し、前記小径筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面
とで囲まれた環状空間に、容積可変の副流体室とオリフ
ィスとを配置するとともに、前記主流体室の隔壁の一部
を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変位
可能な可動部材と、この可動部材を前記方向に変位させ
るアクチュエータとを備えた防振支持装置において、前
記第2筒状部材の前記支持弾性体の内面に面しており、
前記支持弾性体の軸心に対して前記振動体の振動体入力
方向に対向している部分の一部のみに、前記支持弾性体
の内面に向けて突出する弾性体当接部を形成し、前記弾
性支持体が前記第2筒状部材に向かって局部的に変形す
る場合に、この局部的に変形する部位に前記弾性体当接
部を対向させた。
【0012】また、請求項2に係る発明は、振動体側及
び支持体側間に支持弾性体を介在し、この支持弾性体
に、軸心が振動体支持方向を向き且つ軸方向の一部に小
径筒部を形成した第1筒状部材を結合し、前記小径筒部
の内側に第2筒状部材を結合し、前記第1及び第2筒状
部材の内側と前記支持弾性体の内面とで囲まれた空間に
主流体室を配置し、前記小径筒部の内周面と前記第2筒
状部材の外周面とで囲まれた環状空間に、容積可変の副
流体室とオリフィスとを配置するとともに、前記主流体
室の隔壁の一部を形成し且つその流体室の容積を変化さ
せる方向に変位する磁化可能な可動部材と、駆動信号に
応じて前記可動部材を変位させる電磁力を発生する電磁
アクチュエータとを備えた防振支持装置において、前記
第2筒状部材の前記支持弾性体の内面に面しており、前
記支持弾性体の軸心に対して前記振動体の振動体入力方
向に対向している部分の一部のみに、前記支持弾性体の
内面に向けて突出する弾性体当接部を形成し、前記弾性
支持体が前記第2筒状部材に向かって局部的に変形する
場合に、この局部的に変形する部位に前記弾性体当接部
を対向させた。
【0013】また、請求項3に係る防振支持装置を搭載
した車両は、前記請求項1又は2記載の防振支持装置
を、車体に対して横向きに搭載した横置きエンジンを含
むパワープラントに対して車体前後方向の前方及び後方
に少なくとも一対、前記軸心を上下方向に向けて配置す
るとともに、これら防振支持装置の弾性主軸が前記軸心
と一致せず車体の前方側に傾いた軸であるときには、前
記第2筒状部材の弾性体当接部を前記車体の前方側に位
置し、前記弾性主軸が前記軸心と一致せず車体の後方側
に傾いた軸であるときには、前記第2筒状部材の弾性体
当接部を前記車体の後方側に位置するようにした。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によると、振動体側或い
は支持体側から大きな加振力が入力し、支持弾性体が過
剰に圧縮されて第2筒状部材に向かって局部的に変形す
る場合、支持弾性体の軸心に対して振動体の振動入力方
向であることから、その支持弾性体の局部的に変形する
部位が、第2筒状部材の弾性体当接部に集中的に当接す
る。このように、弾性体当接部に支持弾性体が集中的に
当接すると、第2筒状部材の支持弾性体に面する他の部
分が支持弾性体に接触しないので、支持弾性体のばね定
数が高くなることを防止できるとともに、支持弾性体の
過大な弾性変形を防止して耐久性を向上させることがで
きる。また、弾性体当接部は、支持弾性体の内面に面し
ている部分の一部のみに形成していることから、この突
出による主流体室に占める容積を最小にでき、主流体室
の容積の低減による性能の低下を最小に抑えることがで
きる。
【0015】また、請求項2の発明によると、請求項1
の発明と同様の効果を得ることができるとともに、振動
体側或いは支持体側から大きな加振力が入力しても、支
持弾性体の支持方向のばね定数が大きな値に変化しない
ので、振動伝達率が悪化せず、可動部材の変位量を増大
させなくても十分に減衰効果を得ることができる。した
がって、電磁アクチュエータの小型化を図ったり、コス
トの低減化を図ることができる。
【0016】一方、請求項3記載の発明によると、車体
に対して横向きに搭載した横置きエンジンを含むパワー
プラントを備えた車両がエンジンブレーキ等により減速
するときには、車体の前方側に配置した防振支持装置に
パワープラントからのトルク反力により支持弾性体を過
剰に圧縮する加振力が作用する。ここで、この防振支持
装置の上下方向を向く軸心に対して装置の弾性主軸が一
致せず、車体の前方側に傾いた軸となっており、支持弾
性体の車体の前方側が局部的に変形する場合には、本発
明では、請求項1又は2記載の防振支持装置の第2筒状
部材の弾性体当接部を車体の前方側に位置しておく。こ
れにより、支持弾性体の車体の前方側が局部的に変形す
ると、その部分が第2筒状部材の弾性体当接部に集中的
に当接し、第2筒状部材の支持弾性体に面する他の部分
が支持弾性体に接触しないので、支持弾性体のばね定数
が高くなることを防止できる。また、車両が急発進する
ときにも、車体の後方側に配置した防振支持装置にパワ
ープラントからのトルク反力により支持弾性体を過剰に
圧縮する加振力が作用する。ここで、この防振支持装置
の軸心に対して装置の弾性主軸が一致せず、車体の後方
側に傾いた軸となっており、支持弾性体の車体の後方側
が局部的に変形する場合には、本発明では、請求項1又
は2記載の防振支持装置の第2筒状部材の弾性体当接部
を車体の後方側に位置しておく。これにより、支持弾性
体の車体の後方側が局部的に変形すると、その部分が第
2筒状部材の弾性体当接部に集中的に当接し、第2筒状
部材の支持弾性体に面する他の部分が支持弾性体に接触
しないので、支持弾性体のばね定数が高くなることが防
止できる。
【0017】したがって、本発明では、支持弾性体の耐
久性が向上しながら十分に防振支持効果を得ることがで
きるとともに、車室内において充分な静粛性を得ること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、車両の能動型エンジンマ
ウントとして搭載した防振支持装置を示すものであり、
横置きに搭載したエンジン22の車体前後方向の前方及
び後方に防振支持装置20A、20Bが配設されてい
る。
【0019】エンジン(振動体)22の車体前方に配設
した防振支持装置20Aは、その上部がエンジン22の
クランク軸の軸心Qより下側に位置するブラケット24
を介して車体メンバ(支持体)28に取り付けられてお
り、エンジン22の車体後方に配設した防振支持装置2
0Bは、その上部がエンジン22のクランク軸の軸心Q
より上側に位置するブラケット26を介して車体メンバ
28に取り付けられており、これら防振支持装置20
A、20Bによって、エンジン22を含むパワーユニッ
トから車体メンバ28に伝達される振動を能動的に低減
する。なお、実際には、エンジン22及び車体メンバ2
8間には、防振支持装置20の他にエンジン22及び車
体メンバ28間の相対変位に応じた受動的な支持力を発
生する複数のエンジンマウントも介在している。受動的
なエンジンマウントとしては、例えばゴム状の弾性体で
荷重を支持する通常のエンジンマウントや、ゴム状の弾
性体内部に減衰力発生可能に流体を封入してなる公知の
流体封入式のマウントインシュレータ等が適用できる。
【0020】次に、図2に示すものは、防振支持装置2
0A、20Bの具体的な構成を示すものであり、装置ケ
ース43に外筒34、中間筒(第1筒状部材)36、オ
リフィス構成部材(第2筒状部材)37、支持弾性体3
2等のマウント部品を内蔵し、これらマウント部品の下
部に、流体室84の隔壁の一部を形成しながら弾性支持
された可動部材78を流体室84の容積が変化する方向
に変位させる電磁アクチュエータ52と、車体メンバ2
8の振動状況を検出する荷重センサ54とを内蔵してい
る。
【0021】すなわち、防振支持装置20A、20B
は、連結ボルト30aを上方に向けて固定したエンジン
側連結部材30を備えている。このエンジン側連結部材
30の下部には、断面逆台形状の中空筒体30bが固定
されている。前記エンジン側連結部材30の下面側に
は、エンジン側連結部材30の下部側及び中空筒体30
bの周囲を覆うように、支持弾性体32が加硫接着によ
り固定されている。この支持弾性体32は、中央部から
外周部に向けて緩やかに下方に傾斜する厚肉の略円筒状
の弾性体であって、内面に断面山形状の空洞部32aが
形成されている。そして、薄肉形状とした支持弾性体3
2の下端部は、軸心(以下、マウント軸と称する)P1
が中空筒体30bと同軸に振動体支持方向(この場合
は、上下方向)を向く中間筒36の内周面に加硫接着に
より結合している。
【0022】中間筒36は、同一外周径とした上端筒部
36a及び下端筒部36bの間に小径筒部36cを連続
して形成した部材であり、外周に環状凹部を設けてい
る。また、図示しないが、小径筒部36cには開口部が
形成されており、この開口部を介して中間筒36の内側
及び外側が連通している。中間筒36の外側には外筒3
4が嵌合しており、この外筒34は内周径を中間筒36
の上端筒部36a及び下端筒部36bの外周径と同一寸
法とし、軸方向の長さを中間筒36と同一寸法に設定し
た円筒部材である。また、この外筒34には開口部34
aが形成されており、この開口部34aの開口縁部にゴ
ム製の薄膜弾性体からなるダイアフラム42の外周が結
合して開口部34aを閉塞しつつ、外筒34の内側に向
けて膨出している。
【0023】そして、上記構成の外筒34を、環状凹部
を囲むように中間筒36に外嵌すると、外筒34及び中
間筒36間の周方向に環状空間が画成され、その環状空
間にダイアフラム42が膨出した状態で配設される。そ
して、中間筒36の内側に、筒状のオリフィス構成部材
37が嵌合している。このオリフィス構成部材37は、
支持弾性体32に下方から対向している環状の上部平坦
部(平坦部)37aと、この上部平坦部37aの一部か
ら上方に突出して支持弾性体32に近接している弾性体
当接部37bと、上部平坦部37aの内側から連続し、
径方向内方に向かうに従い支持弾性体32から徐々に離
間する下り傾斜面を付けて形成した傾斜部37cと、傾
斜部37cの下部から連続している小径筒部37dと、
小径筒部37dの下部から径方向外方に延在している環
状の下部平坦部37eとで構成されている。また、傾斜
部37c及び小径筒部37dにかけて第2開口部37f
が形成されている。
【0024】そして、上部平坦部37a、傾斜部37
c、小径筒部37d及び下部平坦部37eとで囲む外周
位置と中間筒36との間に環状空間が設けられている。
また、装置ケース43は、その上端部に上端筒部36a
の外周径より小径の円形開口部を有する上端かしめ部4
3aが形成されているとともに、この上端かしめ部43
aと連続するケース本体の形状を、内周径が外筒34の
外周径と同一寸法で下端開口部まで連続する円筒形状
(下端開口部を図2の破線で示した形状)とした部材で
あり、全てのマウント部品の組み込みが完了した後に下
端開口部を径方向内方に向けてかしめていくことによ
り、図2の実線で示すかしめ部が形成される。
【0025】そして、支持弾性体32、中間筒36、オ
リフィス構成部材37及びダイアフラム42を一体化し
た外筒34を装置ケース43の下端開口部から内部に嵌
め込んでいき、上端かしめ部43aの下面に外筒34及
び中間筒36の上端部を当接させると、それらが装置ケ
ース43内の上部に配設される。この際、装置ケース4
3の内周面とダイヤフラム42とで囲まれた部分に空気
室42cが画成されるが、この空気室42cを臨む位置
に空気孔43cが形成されており、この空気孔43cを
介して空気室42cと大気が連通している。
【0026】装置ケース43内の下部には円筒状のスペ
ーサ70が嵌め込まれており、このスペーサ70内の上
部に可動部材78が配置されているとともに、スペーサ
70内の下部に電磁アクチュエータ52が配置されてい
る。前記スペーサ70は、円筒状の上部筒体70aと、
円筒状の下部筒体70bと、これら筒体の上下端部間に
加硫接着したゴム製の薄膜弾性体からなる略円筒状のダ
イアフラム70cとで構成されている。
【0027】前記電磁アクチュエータ52は、外観円筒
形のヨーク52aと、ヨーク52aの上端面側に配設し
た円環状の励磁コイル52bと、ヨーク52aの上面中
央部に磁極を上下方向に向けて固定した永久磁石52c
とで構成されている。また、前記ヨーク52aは、円環
状の第1ヨーク部材53aと、中央円筒部に永久磁石5
2cを固定した第2ヨーク部材53bとで構成されてい
る。
【0028】そして、上部及び下部筒体70a、70b
間のダイアフラム70cは、ヨーク52aの外周に形成
した凹部52dに向かって膨出している。また、ヨーク
52aの下面と、車体側連結ボルト60を備えた蓋部材
62との間には、振動低減制御に必要な残留振動を検出
るために、加重センサ64が介装されている。荷重セン
サ64としては、圧電素子,磁歪素子,歪ゲージ等が適
用可能であり、このセンサの検出結果が残留振動信号と
して、図1に示すコントローラ25に供給されるように
なっている。
【0029】一方、前記電磁アクチュエータ52の上方
には、シール部材固定用のシールリング72と、後述す
る板ばね82の外周部を下側から自由端支持する支持リ
ング74と、電磁アクチュエータ52の永久磁石52c
及び可動部材78間のギャップHを設定するギャップ保
持リング76とが配置されている。これらシールリング
72、支持リング74及びギャップ保持リング76の外
周径は、前述したスペーサ70の上部筒体70aの内周
径と同一寸法に設定されており、ヨーク52aから上方
に突出している上部筒体70a内にシールリング72、
支持リング74及びギャップ保持リング76の全てが内
嵌されている。そして、これらシールリング72、支持
リング74及びギャップ保持リング76の内側には、上
下方向に変位可能となるように可動部材78が配置され
ている。
【0030】この可動部材78は、外観円盤状の隔壁形
成部材78Aと、この隔壁形成部材78Aより大径円盤
状に形成した磁路形成部材78Bとで構成した部材であ
って、電磁アクチュエータ52に対して遠い方に位置す
る隔壁形成部材78Aの軸心にボルト孔80aを形成
し、電磁アクチュエータ52に近い磁路形成部材78B
を貫通した可動部材用ボルト80がボルト孔80aに螺
合することにより、隔壁形成部材78A及び磁路形成部
材78Bを一体に連結した構造となっている。
【0031】隔壁形成部材78A及び磁路形成部材78
B間には、リング状に連続したくびれ部79が画成され
ているが、このくびれ部79に可動部材78を弾性支持
するための板ばね82が収容されている。つまり、板ば
ね82は、中央部に孔部を形成した円盤形状の部材であ
り、この板ばね82の内周部を隔壁形成部材78Aの裏
面中央部の下側から自由端支持し、板ばね82の外周部
を支持リング74のばね支持部74aが下側から自由端
支持しており、これにより可動部材78が装置ケース4
3に板ばね82を介して弾性支持されている。
【0032】前記隔壁形成部材78Aは、流体室84に
面している隔壁部80cの肉厚を薄くし、隔壁部80c
の外周から上方に突出する環状のリブ80bを形成した
部材である。そして、隔壁形成部材78の上面と、支持
弾性体32の下面と、オリフィス構成部材37の内周面
とで流体室84が形成され、この流体室84内に流体が
封入される。
【0033】また、流体室84から板ばね82を収容し
ているくびれ部79側への流体の漏洩を防止するため、
隔壁形成部材78Aの外周とシールリング72の内周と
の間には、ゴム状弾性体からなるリング形状のシール部
材86が固定されており、このシール部材86の弾性変
形によって、シールリング7や装置ケース43に対する
可動部材78の上下方向への相対変位を許容している。
【0034】次に、アイドル振動、高周波の振動(例え
ば、こもり音振動)が入力した場合の本実施形態の防振
支持装置20A、20Bの振動入力減衰作用について説
明する。本実施形態の防振支持装置20A、20Bは、
支持弾性体32の空洞部32aとオリフィス構成部材3
7の軸中央空間とが連通し、オリフィス構成部材37の
軸中央空間及びオリフィス構成部材37と中間筒36と
の間の環状空間が、第2開口部37dを介して連通し、
前記環状空間及びダイアフラム42が膨出している空間
が、中間筒36に形成した開口部を介して連通してお
り、これら支持弾性体32の空洞部32aからダイアフ
ラム42が膨出している空間までの連通路内に、油等の
流体が封入されている。
【0035】そして、支持弾性体32の空洞部32aか
らオリフィス構成部材37と中間筒36との間の環状空
間までの連通路を主流体室84とすると、中間筒36に
形成した開口部の近傍をオリフィスとし、この開口部に
対向しながらダイアフラム42に囲まれている領域を副
流体室とした流体共振系が形成されている。この流体共
振系の特性、即ち、オリフィス内の流体の質量と、支持
弾性体32の拡張方向ばね、ダイアフラム42の拡張方
向ばねで決まる特性は、車両停止中のアイドル振動の発
生時、つまり20〜30Hzで防振支持装置20A、20
Bが加振された場合に高動ばね定数、高減衰力を示すよ
うに調整されている。
【0036】一方、電磁アクチュエータ52の励磁コイ
ル52bは、コントローラ25から供給される電流であ
る駆動信号yに応じて所定の電磁力を発生するようにな
っている。コントローラ25は、マイクロコンピュー
タ,必要なインタフェース回路,A/D変換器,D/A
変換器,アンプ、ROM,RAM等の記憶媒体等を含ん
で構成され、エンジン22で発生する振動を低減できる
能動的な支持力が防振支持装置20に発生するように、
防振支持装置20A、20Bに対する駆動信号y 1 、y
2 を生成し出力するようになっている。
【0037】また、前述したように防振支持装置20
A、20Bには荷重センサ64が内蔵されており、車体
18の振動状況を荷重の形で検出し残留振動信号e1
2 として出力し、それら残留振動信号e1 、e2 が干
渉後における振動を表す信号としてコントローラ25に
供給されている。ここで、エンジン22で発生するアイ
ドル振動やこもり音振動は、例えばレシプロ4気筒エン
ジンの場合、エンジン回転2次成分のエンジン振動が車
体メンバ28に伝達されることが主な原因であるから、
そのエンジン回転2次成分に同期して駆動信号y1 、y
2 を生成し出力すれば、車体側振動の低減が可能とな
る。そこで、本実施の形態では、エンジン22のクラン
ク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気筒エンジ
ンの場合には、クランク軸が180度回転する度に一つ
の)インパルス信号を生成し基準信号xとして出力する
パルス信号生成器19を設けていて、その基準信号x
が、コントローラ25に供給されている。
【0038】そして、コントローラ25は、供給される
残留振動信号e1 、e2 及び基準信号xに基づき、逐次
更新型の適応アルゴリズムの一つである同期式Filt
ered−X LMSアルゴリズムを実行することによ
り、防振支持装置20A、20Bに対する駆動信号
1 、y2 を演算し、その駆動信号y1 、y2 を防振支
持装置20A、20Bに出力するようになっている。
【0039】具体的には、コントローラ25は、フィル
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wi を順番に駆動信号yj (j=1、
2)として出力する一方、基準信号x及び残留振動信号
j に基づいて適応ディジタルフィルタWのフィルタ係
数Wi を適宜更新する処理を実行するようになってい
る。
【0040】適応ディジタルフィルタWの更新式は、F
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(1)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(1) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、防振支持装置20の電磁アクチュエータ
52及び荷重センサ64間の伝達関数Cを有限インパル
ス応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィルタC^
でフィルタ処理した値であるが、基準信号xの大きさは
“1”であるから、伝達関数フィルタC^のインパルス
応答を基準信号xに同期して次々と生成した場合のそれ
らインパルス応答波形のサンプリング時刻nにおける和
に一致する。また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yj としたのと同
じ結果になる。
【0041】そして、高周波の振動が入力している場合
には、その振動と同じ周期で且つ位相が逆相の制御振動
が防振支持装置20に発生して、車体メンバ28への振
動の伝達力が“0”となるように(より具体的には、エ
ンジン22側の振動によって防振支持装置20A、20
Bに入力される加振力が、電磁アクチュエータ52の電
磁力に得られる制御力で相殺されるように)、駆動信号
1 、y2 を生成し励磁コイル52bに供給するように
なっている。
【0042】この結果、励磁コイル52bに駆動信号y
1 、y2 に応じた磁力が発生するが、磁路形成部材78
Bには、既に永久磁石52cによる一定の磁力が付与さ
れているから、その励磁コイル52bによる磁力は永久
磁石52cの磁力を強める又は弱めるように作用すると
考えることができる。このように、永久磁石52cの磁
力が強まったり、弱まったりすると可動部材78が正逆
両方向に変位し、可動部材78が変位すれば、流体室8
4の隔壁の一部を形成する隔壁形成部材78Aも変位
し、これにより流体室84の容積が変化し、その容積変
化によって支持弾性体32の拡張ばねが変形するから、
防振支持装置20A、20Bに正逆両方向の能動的な支
持力が発生するのである。
【0043】次に、エンジン22に対する本実施形態の
防振支持装置20A、20Bの配置位置と、それによる
本実施形態特有の作用効果について図面を参照しながら
説明する。図3は、エンジン22に対して車体前方側に
配置した防振支持装置20Aの一部を示すものであり、
この防振支持装置20Aは、オリフィス構成部材37の
上部平坦部37aから上方に突出している弾性体当接部
37bを車体前方に位置させている。また、図4は、エ
ンジン22に対して車体後方側に配置した防振支持装置
20Bの一部を示すものであり、この防振支持装置20
Bは、オリフィス構成部材37の弾性体当接部37bを
車体後方に位置させている。
【0044】車両がエンジンブレーキ等により減速する
ときには、エンジン22に対して車体前方側に配置した
防振支持装置20Aに、エンジン22側からのトルク反
力によって下向きの大きな荷重(加振力)Fが入力し、
支持弾性体32が過剰に圧縮された状態となる。ここ
で、図1に示したように、エンジン22の車体前方に配
設した防振支持装置20Aはクランク軸の軸心Qより下
側に位置しているので、荷重Fによって圧縮される支持
弾性体32の変位中心線、すなわち弾性主軸M1 は、マ
ウント軸P 1 と一致せず車体の前方側に傾いた軸とな
る。この弾性主軸M1 に沿って支持弾性体32の車体前
方側32bが大きく変形してオリフィス構成部材37に
当接するが、その当接する部分は、図3に示すように、
車体前方に位置した弾性体当接部37bに集中する。こ
の弾性体当接部37bに支持弾性体32が集中して当接
することにより、他の上部平坦部37aに支持弾性体3
2が接触しないので、支持弾性体32の支持方向のばね
定数が硬くならない。また、上部平坦部37aの一部の
みに弾性体当接部37bを形成するだけであるから流体
室84に占める容積も最小にすることができる。
【0045】また、車両が急発進するときには、エンジ
ン22に対して車体後方側に配置した防振支持装置20
Bに、エンジン22側からのトルク反力によって下向き
の大きな荷重Fが入力し、支持弾性体32が過剰に圧縮
された状態となる。図1に示したように、エンジン22
の車体後方に配設した防振支持装置20Bはクランク軸
の軸心Qより上側に位置しているので、支持弾性体32
の弾性主軸M2 は、マウント軸P1 と一致せず車体の後
方側に傾いた軸となる。この弾性主軸M2 に沿って支持
弾性体32の車体後方側32cが大きく変形し、オリフ
ィス構成部材37に当接するが、その当接する部分は、
図4に示すように、車体後方に位置した弾性体当接部3
7bに集中する。この弾性体当接部37bに支持弾性体
32が集中して当接することにより、他の上部平坦部3
7aには支持弾性体32が接触しないので、支持弾性体
32の支持方向のばね定数が硬くならない。
【0046】したがって、本実施形態では、車両の急発
進時、減速時にエンジン22側からのトルク反力によっ
て下向きの大きな荷重Fが入力しても、支持弾性体32
がオリフィス構成部材37の弾性体当接部37bに局部
的に当接し、支持弾性体32の支持方向のばね定数が硬
くならない特性となるので、振動伝達率が急激に悪化す
るおそれがない。そのため、可動部材78の変位量を増
大させなくても十分に減衰効果を得ることができるの
で、車室内において十分な静粛性を得ることができると
ともに、電磁アクチュエータ52の小型化を図ったり、
コストの低減化を図ることができる。
【0047】また、支持弾性体32がオリフィス構成部
材37の弾性体当接部37bに局部的に当接することに
よって支持弾性体32の過度の変位を防止することがで
き、大きな加振入力があっても支持弾性体32の過大変
位を規制できるので、支持弾性体32の耐久性を向上さ
せることができる。なお、本発明の適用対象は車両に限
定されるものではなく、エンジン22以外で発生する振
動を低減するための防振支持装置であっても本発明は適
用可能であり、適用対象に関係なく上記各実施の形態と
同様の作用効果を奏することができる。例えば、工作機
械からフロアや室内に伝達される振動を低減する防振支
持装置であっても、本発明は適用可能である。
【0048】また、上記各実施の形態では、駆動信号y
を生成するアルゴリズムとして同期式Filtered
−X LMSアルゴリズムを適用しているが、適用可能
なアルゴリズムはこれに限定されるものではなく、例え
ば、通常のFiltered−X LMSアルゴリズム
等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振支持装置の配置状態を示す全
体構成図である。
【図2】本発明に係る防振支持装置の構成を示す断面図
である。
【図3】車体の前後方向の前方側に配置した防振支持装
置の内部を示す図である。
【図4】車体の前後方向の後方側に配置した防振支持装
置の内部を示す図である。
【図5】先行する防振支持装置を示す図である。
【符号の説明】
22 エンジン(振動体) 28 車体メンバ(支持体) 20A、20B 防振支持装置 32 支持弾性体 32b 支持弾性体の車体前方側の内面 32c 支持弾性体の車体後方側の内面 36 中間筒(第1筒状部材) 36c 小径筒部36c 37 オリフィス構成部材(第2筒状部材) 37a 上部平坦部(平坦部) 37b 弾性体当接部 42 ダイアフラム 52 電磁アクチュエータ P1 マウント軸(防振支持装置の軸心) M1 、M2 弾性主軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体側及び支持体側間に支持弾性体を
    介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向
    き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した第1筒状部材
    を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状部材を結合
    し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記支持弾性体
    の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置し、前記小径
    筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面とで囲まれた
    環状空間に、容積可変の副流体室とオリフィスとを配置
    するとともに、前記主流体室の隔壁の一部を形成し且つ
    その流体室の容積を変化させる方向に変位可能な可動部
    材と、この可動部材を前記方向に変位させるアクチュエ
    ータとを備えた防振支持装置において、 前記第2筒状部材の前記支持弾性体の内面に面してお
    り、前記支持弾性体の軸心に対して前記振動体の振動入
    力方向に対向している部分の一部のみに、前記支持弾性
    体の内面に向けて突出する弾性体当接部を形成し、前記
    弾性支持体が前記第2筒状部材に向かって局部的に変形
    する場合に、この局部的に変形する部位に前記弾性体当
    接部を対向させることを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 振動体側及び支持体側間に支持弾性体を
    介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向
    き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した第1筒状部材
    を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状部材を結合
    し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記支持弾性体
    の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置し、前記小径
    筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面とで囲まれた
    環状空間に、容積可変の副流体室とオリフィスとを配置
    するとともに、前記主流体室の隔壁の一部を形成し且つ
    その流体室の容積を変化させる方向に変位する磁化可能
    な可動部材と、駆動信号に応じて前記可動部材を変位さ
    せる電磁力を発生する電磁アクチュエータとを備えた防
    振支持装置において、 前記第2筒状部材の前記支持弾性体の内面に面してお
    り、前記支持弾性体の軸心に対して前記振動体の振動入
    力方向に対向している部分の一部のみに、前記支持弾性
    体の内面に向けて突出する弾性体当接部を形成し、前記
    弾性支持体が前記第2筒状部材に向かって局部的に変形
    する場合に、この局部的に変形する部位に前記弾性体当
    接部を対向させることを特徴とする防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の防振支持装置
    を、車体に対して横向きに搭載した横置きエンジンを含
    むパワープラントに対して車体前後方向の前方及び後方
    に少なくとも一対、前記軸心を上下方向に向けて配置す
    るとともに、これら防振支持装置の弾性主軸が前記軸心
    と一致せず車体の前方側に傾いた軸であるときには、前
    記第2筒状部材の弾性体当接部を前記車体の前方側に位
    置し、前記弾性主軸が前記軸心と一致せず車体の後方側
    に傾いた軸であるときには、前記第2筒状部材の弾性体
    当接部を前記車体の後方側に位置することを特徴とする
    防振支持装置を搭載した車両。
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