JP2000204875A - トンネル中空接続体等接続用可撓継手 - Google Patents

トンネル中空接続体等接続用可撓継手

Info

Publication number
JP2000204875A
JP2000204875A JP11007261A JP726199A JP2000204875A JP 2000204875 A JP2000204875 A JP 2000204875A JP 11007261 A JP11007261 A JP 11007261A JP 726199 A JP726199 A JP 726199A JP 2000204875 A JP2000204875 A JP 2000204875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
flexible
tunnel
rod
shaped member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11007261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3677405B2 (ja
Inventor
Tadatoshi Ozawa
忠利 小澤
Tatsuya Nagai
達也 永井
Atsushi Kagawa
敦 香川
Takashi Kitaoka
隆司 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Seibu Polymer Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Seibu Polymer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Seibu Polymer Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP00726199A priority Critical patent/JP3677405B2/ja
Publication of JP2000204875A publication Critical patent/JP2000204875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3677405B2 publication Critical patent/JP3677405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で施工の手間が省ける割込立坑等
トンネル中空体接続用可撓継手を提供する。 【解決手段】 可撓継手(1)は、割込立坑(3)の周
方向に延長するようにしてトンネルの立坑基部(7)と
割込立坑(3)の各接続端面(3a),(7a)との間
に介装されたゴム・合成樹脂等からなる環状の可撓板
(4)と、可撓板の両面(4a),(4b)から直角に
延長するようにして可撓板(4)と一体的に環状に形成
され、一端側が該割込立坑(3)の壁体端部(3b)
に、他端側が立坑基部(7)に埋設された伸縮性止水板
(5)と、割込立坑(3)の軸方向に延長するようにし
て一端側が割込立坑(3)の壁体端部(3b)に配置さ
れ、他端側が立坑基部(7)に埋設された棒状部材とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドトンネル
等のトンネルと割込立坑(中間立坑)等トンネルに接続
される中空接続体を接続するための可撓継手に関する。
【0002】
【従来の技術】長距離シールドトンネル等の横坑におい
て発進立坑と到達立坑との間に人孔等の立坑を設ける場
合シールドトンネル完成後に上部分からシールド間を割
込んで枝付けする割込立坑工法がある。このようにシー
ルドトンネルに割込立坑(中間立坑、シャフトとも呼ば
れる)を接続する場合、割込立坑とシールドトンネルと
の相対変位を許容し、地盤の不等沈下や地震による地盤
変動等によって生ずる応力を緩和する構成とすることが
望ましい。
【0003】従来この目的で開発された構成として、特
開平8−41921号公報記載の可撓継手がある。この
可撓継手は、ゴム製の可撓部材を1対の受圧鉄板で厚さ
方向に挟み、割込立坑の横断面と対応する環を周方向に
複数に分割した形状に形成された複数の分割ピースがそ
れぞれ端面を突き合わせた状態で結合されて割込立坑の
横断面と対応する環状となって、割込立坑とトンネルの
一部である立坑基部との間に介設されるように構成され
たものである。この可撓継手においては、ゴム製可撓部
材が割込立坑の荷重を担った状態で地震時に生じる割込
立坑の曲げおよび水平変位に追従変位しかつ止水を維持
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の可撓継手に
おいては、可撓部材は施工現場において各分割ピースを
ボルトで接続して環状に形成するので止水性の確保に手
間がかかり、また可撓部材にはアンカーボルトを設けて
あるので、施工時に型枠に個々に固定する必要があり施
工の手間がかかるという問題がある。また止水板を可撓
部材と別体に設けなければならないので、止水板の固
定、型枠の加工等複雑な施工を必要とする。さらに、可
撓部材の上下面に設けられた受圧鉄板も分割品であり、
それぞれを相互接続するための継手部を有しているので
高価になる上施工の際、継手部の接続に手間がかかると
いう問題がある。
【0005】したがって、上記従来の可撓継手は全体と
して構造が複雑で高価となる上に施工にも非常に手間が
かかるという問題がある。
【0006】また、中空接続体とトンネル等の接続ばか
りでなく、立坑本体の上部が軟弱地盤中に位置し下部が
岩盤中に位置する等上部と下部とで異なる地盤構造に対
処するため、立坑を上部と下部とに分割し、両部分を可
撓継手で接続する必要が生じる場合もあるが、この場合
にも上記と同様の問題が生じる。
【0007】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであって、より簡単な構造で施工の手間も省け、し
かも割込立坑等の中空接続体とトンネルとの相対変位ま
たは上下に分割された立坑の上部と下部との相対変位を
許容し、地盤の不等沈下や地震による地盤変動等によっ
て生じる応力を緩和することが充分に可能なトンネル中
空接続体等接続用可撓継手を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するトン
ネル中空接続体接続用可撓継手は、トンネルに割込立坑
等の中空接続体を接続するための可撓継手であって、該
中空接続体の周方向に延長するようにして該トンネルと
該中空接続体の各接続端面との間に介装されたゴム・合
成樹脂等からなる環状の可撓板と、該トンネルおよび該
中空接続体の各接続端面と平行な該可撓板の両面から所
定の角度をなして延長するようにして該可撓板と一体的
に環状に形成され、一端側が該中空接続体の壁体端部
に、他端側が該トンネルに埋設された伸縮性止水板と、
該中空接続体の軸方向に延長するようにして一端側が該
中空接続体の壁体端部に、他端側が該トンネルに配置さ
れた棒状部材とを備えることを特徴とする。
【0009】ここで、「中空接続体」とはトンネルとの
接続角度は直交方向を標準としているが斜めに接続され
る場合も含む。またトンネルの上部に接続される割込立
坑のほか発進立坑、到達立坑やトンネルに対し水平方向
に配置される坑も含むものである。
【0010】本発明によれば、トンネルと該トンネルに
接続された中空接続体との間に相対変位が生じるような
地盤の不等沈下や地震による地盤変動が生じたとき、可
撓継手は該相対変位に追従しまたはこれに抵抗すること
により接合部の破壊を防止かつ止水を維持する。
【0011】すなわち、中空接続体とトンネルが相互に
接近する方向に相対変位が生じた場合すなわち圧縮力が
作用する場合は、可撓板が相対変位に追従して圧縮変形
することによってこの圧縮力を吸収する。逆に中空接続
体とトンネルが相互に離間する方向に相対変位が生じた
場合すなわち引張り力が作用する場合は、伸縮性止水板
が相対変位に追従して伸長することによってこの引張り
力を吸収する。また中空接続体がトンネルに対して回転
するように相対変位が生じた場合は圧縮側および引張側
でそれぞれ上記と同様の作用が生じる。
【0012】また、中空接続体およびトンネルがトンネ
ル軸方向に相対変位を生じさせるような外力すなわちせ
ん断力が作用した場合は、棒状部材が、このせん断力を
支持しせん断力による中空接続体とトンネルとの相対変
形を防止する。
【0013】本発明の一側面において、該棒状部材の該
中空接続体の壁体端部に配置された部分には、該棒状部
材の周面および端面と所定の間隔をおいて該棒状部材を
覆う袋状のスリーブが設けられている。
【0014】この構成により、中空接続体とトンネルと
の間に圧縮力が作用した場合は中空体接続体の壁体端部
に配置された棒状部材の部分はその頂面とスリーブの頂
部内面との間隔内においてスリーブ頂部内面に当接する
方向にスリーブ内を摺動することによって棒状部材と中
空接続体の壁体との間に破損が生じることを防止するこ
とができる。
【0015】また、中空接続体とトンネルの間に引張力
が作用した場合は棒状部材の上記部分はスリーブから抜
ける方向にスリーブ内を摺動することによって同様に棒
状部材と中空接続体の壁体との間に破損が生じることを
防止することができる。
【0016】さらに、中空接続体とトンネルの接続部に
せん断力が作用した場合は、棒状部材の上記部分はその
周面とスリーブ内周面との間の間隔内において棒状部材
の径方向に移動することにより、その範囲内で、中空接
続体とトンネルの間のせん断力による相対変位を吸収す
ることができる。
【0017】さらに、本発明によれば、上部と下部とに
分割された立坑の該上部と下部とを相互に接続するため
の可撓継手であって、該立坑の周方向に延長するように
して該立坑上部と該立坑下部の各接続端面との間に介装
されたゴム・合成樹脂等からなる環状の可撓板と、該立
坑上部および該立坑下部の各接続端面と平行な該可撓板
の両面から所定の角度をなして延長するようにして該可
撓板と一体的に環状に形成され、一端側が該立坑上部の
壁体下端部に、他端側が該立坑下部の壁体上端部に埋設
された伸縮性止水板と、該立坑の軸方向に延長するよう
にして一端側が該立坑上部の壁体下端部に、他端側が該
立坑下部の壁体上端部に配置された棒状部材とを備える
ことを特徴とする立坑接続用可撓継手が提供される。こ
の可撓継手においても、該棒状部材の該立坑上部の壁体
下端部に配置された部分には、該棒状部材の周面および
端面と所定の間隔をおいて該棒状部材を覆う袋状のスリ
ーブが設けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1は本発明の1実施形態を示す概略断面
図、図2は図1中のA部分の拡大断面図、図3は図1中
B−B矢視図である。
【0020】この実施形態において本発明の可撓継手1
は、円筒状のシールドトンネル2とその上部に設けられ
た横断面が楕円リング状の割込立坑3との接続に用いら
れている。
【0021】可撓継手1はトンネル2の上部に突設され
た横断面が楕円リングの立坑基部7の接続端面7a(図
2)とその上に設置される割込立坑3の接続端面3a
(図2)との間に介設されるもので、可撓板4、伸縮性
止水板5および棒状部材6を備えている。
【0022】可撓板4はゴム・合成・樹脂等可撓性を有
する材料からなり、たとえば耐候性・耐熱性に優れたク
ロロプレンゴム等が好適である。可撓板4は所定の厚み
Dと割込立坑3の壁厚の半分に近い幅を有し、割込立坑
3の外周側において割込立坑3の周方向に延長するよう
にしてトンネル2の立坑基部7の接続端面7aと割込立
坑3の接続端面3aとの間に介装されており、これら接
続端面7a,3aの形状に合致する横断面が楕円リング
状の環状板状として構成されている。
【0023】伸縮性止水板5は、伸縮性、可撓性を有す
るゴム等の材料からなり、両接続端面7a,3aと平行
な可撓板4の両面すなわち両接続端面7a,3aと全面
的に接触する両面4a,4b(図2中上下面)から所定
の角度をなして延長するようにして可撓板4と一体的に
環状に形成されており、止水板5の一端側は割込立坑3
の壁体端部3bに、他端側は立坑基部7にそれぞれ埋設
されている。本実施形態において、伸縮性止水板5は可
撓板4の幅方向ほぼ中央部に形成されており、したがっ
て割込立坑3の外周側および立坑基部7の外周側におい
て横断面が楕円リング状の部材として形成されている。
伸縮性止水板5の可撓板4に対する設置角度は本実施形
態においては可撓板4の上下面4a,4bに対して直角
であるが、斜めに設置してもよい。
【0024】伸縮性止水板5の両端部は止水機能を高め
るために止水板の幅方向の断面において円形に膨出した
膨出端部5aとして形成されており、その外周面側は水
膨張ゴム5bによって形成されている。
【0025】割込立坑の壁体端部3bおよび立坑基部7
のほぼ中央には、図3から明らかなように、周方向に所
定の間隔をおいて、複数の横断面円形の棒状部材6が、
割込立坑3の軸方向に延長するようにして、一端側6a
が割込立坑3の壁体端部3bに、他端側6bがトンネル
2の立坑基部7に配置されている。棒状部材としてはた
とえばダウエルバーが好適である。本実施形態において
は、各棒状部材6の割込立坑3の壁体端部3bに配置さ
れる部分6aには、棒状部材6の周面6cおよび端面6
dと所定の間隔11および12をおいて棒状部材6を覆
う合成樹脂等からなる袋状のスリーブ8が設けられてい
る。スリーブ8はキャップ付き円筒状に形成されてい
る。
【0026】図2において、符号9は可撓板4の内周側
に隣接して割込立坑3の接続端面3aと立坑基部7の接
続端面7aとの間の内周側空間に介装された発泡ゴム等
からなる環状の目地材であり、棒状部材6はこの目地材
9の外周部を貫通して配置されている。また符号10は
目地材9の内周側に隣接して施されたゴム等からなる止
水用の環状コーキング材である。
【0027】次に上記可撓継手の動作について述べる。
【0028】地盤の不等沈下や地震による地盤変動が生
じ、割込立坑3とトンネル2(すなわち立坑基部7)が
相互に接近する方向に相対変位が生じた場合は、可撓板
4がこの相対変位に追従して圧縮され、圧縮力を吸収す
る。この時棒状部材6の部分6aはその頂面6dがスリ
ーブ頂部内面8aに当接する方向にスリーブ8内を摺動
する。したがって、棒状部材6の頂面6dとスリーブ頂
部内面8aとの間隔12を適宜の値に設定しておくこと
により、その範囲内において棒状部材6と割込立坑3の
端部壁体3bとの衝突による壁体3bの破損が生じるこ
とを防止することができる。
【0029】逆に、割込立坑3とトンネル2が相互に離
間する方向に相対変位が生じた場合は、伸縮性止水板5
がこの相対変位に追従して伸長し引張り力を吸収すると
ともに止水を維持する。この時棒状部材6の部分6aは
スリーブ8から抜ける方向にスリーブ8内を摺動する。
【0030】割込立坑3が立坑基部7に対して回転する
ように相対変位が生じた場合は圧縮側および引張り側で
それぞれ上記と同様の作用が生じる。
【0031】また割込立坑3およびトンネル2がトンネ
ル軸方向に相対変位を生じさせるように、せん断力が働
いた場合は、棒状部材6がこのせん断力を支持し、せん
断力による割込立坑3と立坑基部7との相対変形を防止
する。この時棒状部材6の部分6aはその周面6cとス
リーブ内周面8bとの間の間隔11内において棒状部材
6の径方向に移動するので、この間隔11の範囲内の比
較的小さい相対変位量であれば割込立坑3と立坑基部7
との間のせん断力による相対変位を吸収することができ
る。
【0032】次に、この可撓継手の施工法につき図4お
よび図5を参照して説明する。
【0033】(1)可撓板4と伸縮性止水板5の環状組
立体をあらかじめ工場で製造しておき施工現場に搬入す
る。この組立体は、例えば可撓板4に止水板5を一体成
形した帯状の組立体の両端末を接合してエンドレスにす
ることによって製造する。
【0034】(2)この可撓板4と伸縮性止水板5の組
立体を組立体保持用型枠11に組込む。すなわち、図4
に示すように、止水板5の膨出端部5aに近い部分を1
組のコマ12で挾持し、可撓板4の上面4aを型枠11
の下面に押し当てる。
【0035】(3)この状態で組立体保持用型枠11を
外周型枠13に対し、位置決めし、外周型枠13に固定
する。
【0036】(4)棒状部材6を所定位置に固定する。
【0037】(5)下側内周型枠14を組立て下部コン
クリート15を打設する。
【0038】(6)下部コンクリート15を養生した後
組立体保持用型枠11および下側内周型枠14を外し、
図5に示すように、コンクリート面に目地材9を取付け
る。
【0039】(7)棒状部材6にスリーブ8を被せる。
【0040】(8)コーキング用コマ17を取付けた上
側内周型枠16を組立て、上部コンクリート18を打設
する。
【0041】(9)上部コンクリート18を養生後すべ
ての型枠を取り外し、コーキング作業を行ってコーキン
グ材10(図2)を形成する。
【0042】上記施工法によれば、可撓板4と伸縮性止
水板5は一体の組立体としてあらかじめ製造されてお
り、施工現場においてはこの組立体を型枠で保持するだ
けでコンクリート打設作業を行うことができるので従来
の分割ピースを組立てる継手に比べて施工をきわめて簡
単に行うことができる。また下部コンクリート15打設
後組立体保持用型枠11および下側内周型枠14を取外
した際に、伸縮性止水板5はこれと一体的に形成された
可撓板4によってしっかりと支持されているので、止水
板5の倒れ込みが防止され、上部コンクリートを打設す
る際には止水板5を保持するための特別の型枠を必要と
せず上部コンクリート18の打設を容易に行うことがで
きる。
【0043】上記の実施形態においては、可撓板4と伸
縮性止水板5は割込立坑3の外周側に設けられている
が、図6に示すように可撓板4と止水板5を割込立坑3
の外周側と内周側の双方に設けてもよい。
【0044】また、上記の実施形態においては、伸縮性
止水板5は可撓板4の中央に配置されているが、止水板
5の位置はこれに限らず、たとえば図7に示すように止
水板5を可撓板4の一方の端部に形成するようにしても
よい。
【0045】またトンネルはシールドトンネルに限らず
他の構成のトンネルにも適用可能であり、またトンネル
および中空接続体の断面形状は楕円形に限らず、円形、
四角形、その他の多角形のいずれであってもよい。
【0046】また、本発明は、トンネルに中空接続体を
接続する場合だけでなく、上下に分割された立坑本体の
接続用にも適用することができる。図8は、本発明を上
下2つの部分に分割された立坑の上部と下部を相互に接
続するための可撓継手に適用した実施形態を示す概略断
面図である。この実施形態においては、立坑20の上部
20aは軟弱地盤21中に、立坑20の下部20bは岩
盤22中にそれぞれ配置されており、上部20aと下部
20bは可撓継手23によって相互に接続されている。
なお、24は立坑下部20bに接続された下水道等の暗
渠を示す。可撓継手23は、立坑20の周方向に延長す
るようにして立坑上部20aと立坑下部20bの各接続
端面20c、20dとの間に介装されたゴム・合成樹脂
等からなる環状の可撓板と、立坑上部20aおよび立坑
下部20bの各接続端面20c、20dと平行な可撓板
の両面から所定の角度をなして延長するようにして可撓
板と一体的に環状に形成され、一端側が立坑上部20a
の壁体下端部20eに、他端側が立坑下部20bの壁体
上端部20fに埋設された伸縮性止水板と、立坑20の
軸方向に延長するようにして一端側が立坑上部20aの
壁体下端部20eに、他端側が立坑下部20bの壁体上
端部20fに配置された棒状部材とを備えている。棒状
部材の立坑上部20aの壁体下端部20eに配置された
部分には、棒状部材の周面および端面と所定の間隔をお
いて棒状部材を覆う袋状のスリーブが設けらている。可
撓板、伸縮性止水板、棒状部材および棒状部材を覆うス
リーブの具体的な構成としては、図1ないし図7を参照
して述べた上記各実施形態の構成を使用することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、環
状の可撓板と環状の伸縮性止水板が一体的に形成されて
いるので、従来の可撓継手のように可撓板が複数の分割
ピースからなりまた止水板が可撓板と別体に設けられて
いるものに比べて施工の手間が省け、また施工時には可
撓板が止水板を所定の角度に支持することにより止水板
の倒れ込みを防止するので継手の施工が一層容易とな
り、施工コストを軽減できる利点がある。
【0048】また受圧鉄板等の部材を省略したので、部
品点数が少なくてすみコストが低減するとともに施工の
手間がさらに省ける。
【0049】また、棒状部材を袋状のスリーブで覆う構
成を採用することにより、中空接続体とトンネル圧縮
力、引張力が作用する場合に棒状部材と中空接続体との
間に破壊が生じることを防止することができる上に、中
空接続体とトンネルの接続部にせん断力が作用した場合
は棒状部材の周面とスリーブ内周面との間の間隔内にお
いて棒状部分が径方向に移動することにより、中空接続
体とトンネルの間のせん断力による相対変位を吸収する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1中のA部分の拡大断面図である。
【図3】図1中B−B矢視図である。
【図4】上記実施形態の継手の施工法を示す断面図であ
る。
【図5】上記実施形態の継手の施工法を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図2と同様の断面
図である。
【図7】可撓板と伸縮性止水板の他の実施形態を示す断
面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 可撓継手 2 トンネル 3 割込立坑(中空接続体) 4 可撓板 5 伸縮性止水板 6 棒状部材 8 スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 敦 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 北岡 隆司 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D055 GD01 LA18 LA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルに割込立坑等の中空接続体を接
    続するための可撓継手であって、 該中空接続体の周方向に延長するようにして該トンネル
    と該中空接続体の各接続端面との間に介装されたゴム・
    合成樹脂等からなる環状の可撓板と、 該トンネルおよび該中空接続体の各接続端面と平行な該
    可撓板の両面から所定の角度をなして延長するようにし
    て該可撓板と一体的に環状に形成され、一端側が該中空
    接続体の壁体端部に、他端側が該トンネルに埋設された
    伸縮性止水板と、 該中空接続体の軸方向に延長するようにして一端側が該
    中空接続体の壁体端部に、他端側が該トンネルに配置さ
    れた棒状部材とを備えることを特徴とするトンネル中空
    接続体接続用可撓継手。
  2. 【請求項2】 該棒状部材の該中空接続体の壁体端部に
    配置された部分には、該棒状部材の周面および端面と所
    定の間隔をおいて該棒状部材を覆う袋状のスリーブが設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の可撓継
    手。
  3. 【請求項3】 上部と下部とに分割された立坑の該上部
    と下部とを相互に接続するための可撓継手であって、 該立坑の周方向に延長するようにして該立坑上部と該立
    坑下部の各接続端面との間に介装されたゴム・合成樹脂
    等からなる環状の可撓板と、 該立坑上部および該立坑下部の各接続端面と平行な該可
    撓板の両面から所定の角度をなして延長するようにして
    該可撓板と一体的に環状に形成され、一端側が該立坑上
    部の壁体下端部に、他端側が該立坑下部の壁体上端部に
    埋設された伸縮性止水板と、 該立坑の軸方向に延長するようにして一端側が該立坑上
    部の壁体下端部に、他端側が該立坑下部の壁体上端部に
    配置された棒状部材とを備えることを特徴とする立坑接
    続用可撓継手。
  4. 【請求項4】 該棒状部材の該立坑上部の壁体下端部に
    配置された部分には、該棒状部材の周面および端面と所
    定の間隔をおいて該棒状部材を覆う袋状のスリーブが設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の可撓継
    手。
JP00726199A 1999-01-14 1999-01-14 トンネル中空接続体等接続用可撓継手 Expired - Fee Related JP3677405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00726199A JP3677405B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 トンネル中空接続体等接続用可撓継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00726199A JP3677405B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 トンネル中空接続体等接続用可撓継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000204875A true JP2000204875A (ja) 2000-07-25
JP3677405B2 JP3677405B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=11661096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00726199A Expired - Fee Related JP3677405B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 トンネル中空接続体等接続用可撓継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3677405B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004137874A (ja) * 2002-08-19 2004-05-13 Sekisui Chem Co Ltd シールドセグメント用コーキング材
CN101929344A (zh) * 2010-07-14 2010-12-29 中铁隧道集团二处有限公司 隧道拱墙衬砌混凝土环向施工缝中埋式止水带的安装方法
WO2020143329A1 (zh) * 2019-01-07 2020-07-16 中国矿业大学 一种能够轴向让压的单层井筒及其施工方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004137874A (ja) * 2002-08-19 2004-05-13 Sekisui Chem Co Ltd シールドセグメント用コーキング材
JP4646501B2 (ja) * 2002-08-19 2011-03-09 積水化学工業株式会社 シールドセグメント用コーキング材
CN101929344A (zh) * 2010-07-14 2010-12-29 中铁隧道集团二处有限公司 隧道拱墙衬砌混凝土环向施工缝中埋式止水带的安装方法
WO2020143329A1 (zh) * 2019-01-07 2020-07-16 中国矿业大学 一种能够轴向让压的单层井筒及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3677405B2 (ja) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000204875A (ja) トンネル中空接続体等接続用可撓継手
KR102192782B1 (ko) 마이크로파일 면진 고무패드 및 이를 이용한 내진과 면진 기능을 갖는 마이크로파일의 시공방법
JP5599329B2 (ja) 継手構造
JP3418677B2 (ja) 鋼管杭とフーチングの結合部構造
JP2005002619A (ja) 可撓セグメントとそれを用いたシールドトンネルの継手構造
KR20150146272A (ko) 세그먼트를 이용한 콘크리트 아치형 구조물
JPH06257398A (ja) 二次覆工を有するシールドトンネル
JP3708859B2 (ja) 可撓継手
JP4013232B2 (ja) トンネル接合部における耐震構造
JP3537369B2 (ja) 暗渠の継手
JP2598751B2 (ja) 沈埋トンネル用沈埋函及びその設置方法
CN220909712U (zh) 蠕变型断层隧道结构
CN215633003U (zh) 一种用于盾构隧道的柔性密封环
JP6308839B2 (ja) 切梁のヒンジ構造
JP3126676B2 (ja) 共同溝の接合構造及びその接合枠
KR102618738B1 (ko) 접이식 배관 내부 보강장치
JPS6115236B2 (ja)
JP6282146B2 (ja) シールド工法用可撓セグメント及びその施工方法
JP2002322899A (ja) 場所打ちライニングシールド工法における覆工体の打継ぎ目構造およびその施工方法並びに可撓性止水板
SU1218039A1 (ru) Стыковое соединение элементов железобетонного каркаса
JP6333645B2 (ja) 構造物用伸縮継手及び可撓セグメント
JPH08284186A (ja) 地下構造物の継手部補修用継手及びその施工方法
JP2980552B2 (ja) 暗渠の継手
JPS6320782Y2 (ja)
JP2614183B2 (ja) シールド工法トンネル用セグメント

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees