JP2000204745A - 直貼り用フロ―リング床材及びフロ―リング床構造 - Google Patents

直貼り用フロ―リング床材及びフロ―リング床構造

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JP2000204745A
JP2000204745A JP11003922A JP392299A JP2000204745A JP 2000204745 A JP2000204745 A JP 2000204745A JP 11003922 A JP11003922 A JP 11003922A JP 392299 A JP392299 A JP 392299A JP 2000204745 A JP2000204745 A JP 2000204745A
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cut
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veneer
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Akio Sudo
明夫 須藤
Yoshiaki Nakamaru
義昭 中丸
Tomoharu Oana
伴治 小穴
Etsuro Ozawa
悦郎 小澤
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ABC Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間伐材や針葉樹などからも製造でき、湿度の
吸収によって床面方向への拡張が生じることがなく、し
かもコンクリート下地上に直接敷設しても床面上に段差
が生じない直貼り用フローリング床材及びこの床材から
なるフローリング床構造を提供する。 【解決手段】 丸太材2を丸太周面方向に沿って連続的
に切削し、必要に応じて熱プレスして長尺薄平板状の切
削単板3を得る。これを適宜寸法の適宜形状に加工し、
得られた複数の切削単板3、3・・にそれぞれ接着剤4
を塗布し、重ね合わせ、必要に応じて熱プレスして単板
積層材5を形成する。この単板積層材5を、積層方向X
に4mm〜12mmの厚さをもって切断し、表裏面に小
口が連なって現れた小口積層板6を形成し、小口積層板
6の裏面に積層方向に伸びる溝部9、9・・を形成する
と共に、遮湿クッションシート材7を付設してフローリ
ング床材1を形成することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート下地
上に直接敷設するのに適した直貼り用フローリング床材
であって、特に針葉樹や間伐材などの従来は床材として
ほとんど使用されなかった樹木を利用して形成すること
ができる直貼り用フローリング床材、及びこの床材から
構成するフローリング床構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
床材に使用する樹木には、幹が成長する前に伐採される
「間伐材」や、幹が真直ぐに成長しにくく油脂分を多く
含んだ「から松」「赤松」などは床材には積極的には利
用されないのが現状であった。また、杉などの「針葉
樹」やその「間伐材」は柔らかいために摩滅しやすいと
いう点から床材にはほとんど使用されることはなかった
が、これら松科系樹種や針葉樹、及び間伐材などを床材
に利用することができれば、資源の有効利用に寄与する
ばかりか、より安価な床材の提供にも結びつくものと期
待できる。
【0003】他方、床材、特にフローリング床材は、複
数のフローリング床材の端縁部及び角部同士を突き合わ
せて敷き詰めるものであるため、湿度の吸収によってフ
ローリング床材が膨張すると、フローリング床材間にフ
クレ現象が生じたり、ひどい場合には壁面を押圧して破
壊するなどの問題が生じる。
【0004】そこで、従来のフローリング床材において
は、木材の特質である湿度吸収による伸縮を何らかの方
法で一定以下とするように形成するのが一般的であっ
た。例えば、木材を薄くスライスして、これを収縮率が
極力少ない台板に張り付けてフローリング材としたり、
予め絶乾状態にして木材の収縮を圧殺するように処理し
た後フローリング材としたり、或いは木材同士を何層か
直交させて収縮を相殺させるようにしてフローリング材
を形成していた。
【0005】また、フローリング床材は、上述のように
正方形或いは長方形よりなる隣接するフローリング床材
の端縁部同士を突き合わせて敷き詰めるため、かかる突
き合わせ部分に盛り上がり段差が生じやすく、この段差
はキャスター走行性を低下させるばかりか、この段差に
キャスターなどが衝突して床材の耐久性を低下させる原
因ともなっていた。このため、フローリング床構造にあ
っては、床面の段差をなくすことが必須であるが、フロ
ーリング床材を下地上に直接敷設すると、下地の不陸に
よって更に段差が生じやすくなってしまうという問題が
ある。
【0006】そこで従来のフローリング床材は、湿度の
高いコンクリート下地上に直接敷設することを避け、下
地上にわざわざ根太を組んでその上に敷設するようにし
ていた。ところが、根太を組む時間やスペースがもった
いないばかりか、根太間においてはフローリング床材を
支持する構造がないため、各フローリング床材に垂直方
向強度が要求され、このために板厚を厚くしなければな
らず、結果として資源の有効利用に反していたばかり
か、床材の価格もその分高くなる傾向にあった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みて、間伐材や
針葉樹などの従来は床材にほとんど使用されなかった樹
種からも製造することができ、湿度の吸収によって床面
方向への拡張が生じることがなく、しかもコンクリート
下地上に直接敷設しても床面上に段差が生じないなどの
特質を有する直貼り用フローリング床材及びこの床材か
らなるフローリング床構造を提供せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、丸太材を丸太周面方向に適宜厚さに切削
し、得られた複数の切削単板を積層し、この単板積層材
を積層方向に適宜厚さに切断して得られる小口積層板か
らなる直貼り用フローリング床材を形成することとし
た。
【0009】かかる構造のフローリング床材であれば、
構造上、耐摩耗強度の点で優れているばかりか、湿度を
吸収しても床面方向には伸延しない特徴をもっているこ
とが確かめられている。このことは、木材の伸縮を薄板
状にスライスカットし、それを積層張り合わせたことに
よるものであると考えられる。すなわち、薄板状にスラ
イスカットすることで木材の細胞組織を破壊し、表裏面
の木材層の伸縮機能を失わせていると共に、カット表裏
面はミクロ的に見ると平坦面ではなく、綾織り状態にな
っており、この綾織り面を介してスライスカット薄板同
士が接合しているためこの接合面で各スライスカット薄
板の伸縮が相互に吸収されているものと考えられる。こ
れより、上記構成からなるフローリング床材は、湿気の
多いコンクリート下地上に直接敷設するのに極めて優れ
ていると言うことができる。
【0010】上記構成において、小口積層板の裏面には
遮湿クッションシート材を付設するのが好ましい。コン
クリート下地の湿気の影響をより一層確実に遮断するこ
とができるばかりか、歩行感を高めることができる。
【0011】上記直貼り用フローリング床材において、
小口積層板の板厚は4mm〜15mm、好ましくは4m
m〜12mm、特に好ましくは6mm〜8mmに設定す
る。このように小口積層板の板厚を設定すれば、特に4
mm〜12mmに設定するとコンクリート下地表面に凹
凸(不陸)があってもこれに追随して変形でき、下地上
に直接敷設するのに一層優れたものとなる。
【0012】さらに小口積層板の裏面部に小口積層板の
積層方向に伸びる溝部を形成すれば、当該積層方向と直
交する方向の不陸追随性をも確保することができる。な
お、上述のように小口積層板の裏面に遮湿クッションシ
ート材を付設する場合には、溝部を形成した裏面部に遮
湿クッションシート材を付設するのが好ましい。
【0013】また、上記の小口積層板の角部を構成する
側面部分に水平溝部(水平方向に刻設されてなる溝部)
を設け、この直貼り用フローリング床材を角部同士を突
き合わせるように下地上に敷設すると共に、前記溝部に
挿入するようにして角部突き合わせ部分に連結板乃至シ
ートを介装してフローリング床構造を構成すれば、隣接
するフローリング床材の端縁部間の段差をより一層確実
になくすことができるから好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、実施
例に基づいて詳しく説明する。
【0015】図1に示すフローリング床材1は、図2
(A)に示すように、原木(丸太)を適宜長さに切断し
表皮を剥いだ丸太材2を、ロータリーレーサーやスライ
サー等によって丸太周面方向に沿って所定厚さに連続的
に切削し(言い換えれば「かつら剥き」の如く切り出
し)、必要に応じて熱プレスして長尺薄平板状の切削単
板3を得、これを適宜寸法の適宜形状に加工する。この
ようにして得た複数の切削単板3、3・・にそれぞれ接
着剤4を塗布し、図2(B)に示すように重ね合わせ、
必要に応じて熱プレスして単板積層材5を形成する。そ
して、この単板積層材5を、図2(C)に示すように、
積層方向Xに所定厚さHをもって切断し、表裏面に小口
が連なって現れた小口積層板6を形成し、小口積層板6
の裏面に遮湿クッションシート材7を付設して形成して
ある。
【0016】フローリング床材1に使用する「木材の種
類」は、特に限定するものではないが、日本国内におい
て資源的に潤沢であり、しかも従来は建築材特に床材と
して有効利用が図られてこなかった杉や唐松等の針葉樹
を好適に使用することができる。本発明のフローリング
床材1は、丸太材2を丸太周面方向に沿って所定厚さに
切削して得られる切削単板3を使用するものであるか
ら、径の小さな間伐材(間伐材は通常15cm未満)で
あっても好適に使用できるし、また、1m或いは1mよ
りも短い長さに切断した丸太材2から切削単板3を切り
出すようにすれば、真っ直ぐに成長しない「から松」な
どであっても有効使用することができる。また、フロー
リング床材1は、板目から構成される各切削単板3の反
りやすい板目面同士を重ねる構造であるから、フローリ
ング床材1全体として反り返りにくい構造となってお
り、しかも、後述の試験結果で確かめられているように
耐摩耗性の点でも優れているから、柔らかくかつ反りや
すい針葉樹であっても使用することができる。しかも、
表皮と芯の部分を除いて全部有効利用することができる
から、資源の有効活用という面で特に優れている。
【0017】「切削単板3の厚さ」は、2mm〜5m
m、特に2mm〜3mmとするのが好ましい。5mmよ
り厚いと、無数の小さなひび(マイクロクラック)が切
削単板3の板面に現れ、強度低下の原因となる一方、2
mm以下に切削するのは作業上極めて困難である。
【0018】「接着剤4」には、例えばフェノール樹脂
系、メラミン樹脂系、ユリア樹脂系、デンプン系、その
他板材を接着するのに適した接着剤を適宜使用すること
ができる。
【0019】「単板積層材5」は、切削単板3の繊維方
向(木理)をすべて平行にして積層してなるLVL材
(LVL:Laminated Veneer Lumber )となっている。
この単板積層材5を切断する方向Xは、図2(C)に示
すように、単板板面方向と直交する方向とすることもで
きるが、当該直交方向から傾斜させた角度(例えば、3
0度、45度或いは60度傾けてみる)に切断すること
もでき、このように適宜傾斜角度をもって切断すること
によって小口積層板6の表面の模様を変化させて意匠性
を高めることができる。
【0020】「小口積層板6」は、図1に示すように、
複数の長尺単板片8がその単尺幅方向に接着材層を介し
て積層してなっており、各長尺単板片8は、その長さ方
向に広葉樹で言えば木繊維及び導管が、針葉樹で言えば
仮導管が伸びるように切断されている。この小口積層板
6は、湿度を吸収しても床面面積方向には伸延し難い特
徴と、小口積層板6面には年輪層が多く分布する性質上
耐摩耗性に優れているという特徴とを少なくとも有して
いる。湿度を吸収しても床面面積方向に伸延しないの
は、湿度を吸収しても小口積層板6の板厚方向に伸延し
て小口積層板6の床面面積方向には伸延しないため、更
には、木材の吸湿による伸縮は細胞層の吸放湿活動に起
因するものであるが、ロータリーレーサー等によってカ
ットされた切断面は、ミクロ的に見るとフラットではな
く、綾織り状態になっており、この綾織り面を介してス
ライスカット薄板同士が接合しているためこの接合面で
それぞれのスライスカット薄板の伸縮を相互に吸収して
いるからであるとも考えられる。
【0021】「小口積層板6の厚さ(H)」は、4mm
〜15mm、好ましくは4mm〜12mm、特に好まし
くは6mm〜8mmに設定する。4mmよりも薄いと、
歩行感が悪いばかりか、床材としての強度を確保できる
なくなる。一方、12mmよりも厚いと、特に15mm
よりも厚いと下地表面の凹凸(不陸)に追随することが
困難となり、フローリング床材1を敷設した時に平滑性
を維持できなくなってしまう。
【0022】「遮湿クッションシート材7」は、例えば
ポリエチレン樹脂と炭酸カルシウムとを混合してなる独
立気泡発泡シートを素材として厚さ2mmのシート体と
したものを好適に使用することができる。この遮湿クッ
ションシート材7は、本発明においては必ず必要という
ものではないが、遮湿クッションシート材7を小口積層
板6の裏面に付着することによって、歩行感が高まると
共に下地の湿気を遮断するから小口積層板6に湿度を伝
えない効果を得ることができる。
【0023】上記構成のフローリング床材1は、図3に
示すように、コンクリート下地A上に直接敷設して「フ
ローリング床構造」を構成するのに適している。すなわ
ち、上記構成からなるフローリング床材1は、後述の試
験で確認されているように耐摩耗強度が高い点で床材と
して優れているばかりか、同じく上述のように湿度を吸
収しても床面方向に伸延し難いという特徴をもってお
り、湿度の高いコンクリート下地A上に直接敷設するこ
とができる。更に、多数の長尺単板片8をその単尺幅方
向に積層してなり、しかも極めて薄いから、図3に示す
ように、コンクリート下地A表面に凹凸(不陸)があっ
てもこれに追随して変形することができ(不陸追随
性)、フローリング床材1が傾いて床材端部がコンクリ
ート下地Aから浮き上がるようなことがないから、隣接
するフローリング床材の突き合わせ部分に段差が生じる
ことがない点でもフローリング床材として優れている。
【0024】なお、下地A上にフローリング床材1を
「敷設する手段」としては、エポキシ系接着剤、ウレタ
ン系接着剤、塩化ビニル、酢酸ビニルなどによって下地
Aに完全接着することも、また、通常カーペットタイル
を直貼りする場合のように、ピールアップボンドを使用
して剥離可能に接着することもできる。
【0025】更に、図4に示すように、上記フローリン
グ床材1の裏面部すなわち小口積層板6の裏面部に、小
口積層板6の積層方向(図のY方向)に伸びる「溝部
9、9・・」をY方向と直交する方向に適宜間隔(例え
ば30mm〜50mmピッチ)で複数条形成すれば、Y
方向と直交する方向における不陸追随性を更に高めるこ
とができる。なお、溝部9は、1本、2本或いはそれ以
上の複数条に形成することもできるし、溝部9の溝形状
もV溝状、U溝状、凹溝状など特に限定するものではな
い。
【0026】また更に、図5に示すように、上記フロー
リング床材1における小口積層板6の各角部において、
側面部1aの角部から適宜幅部分に水平方向に凹陥した
「凹溝部10」を刻設し(図では平面視三角形状)、図
6に示すように、フローリング床材1、1、1、1・・
を互いの角部同士を突き合わせるように下地A上に敷設
すると共に、前記凹溝部10に挿入して4枚のフローリ
ング床材1、1、1、1の角部突き合わせ部分に1枚の
「連結板乃至シート11」を介装してフローリング床構
造を構成することもできる。
【0027】このようにフローリング床構造を構成すれ
ば、フローリング床材1の端部が隣接するフローリング
床材1の端部から上下にずれて床面に段差が生じるのを
確実になくすことができる。したがって、下地Aの比較
的大きな不陸はフローリング床材1自体の不陸追随性で
吸収し、比較的小さな不陸はこのように連結板乃至シー
ト11の介装によって吸収することができる。フローリ
ング床材において、床面の段差はキャスター走行性を低
下させるばかりか、かかる段差が衝撃を受けるためフロ
ーリング床材が破損しやすくなり耐久性が低下すること
になる。このため、上記構成からなるフローリング床構
造は極めて優れた床面を提供することができる。
【0028】なお、上記「凹溝部10」は、図では平面
視三角形状に設けてあるが、この形状に限定されるもの
ではなく、方形状、扇状など適宜形状に形成することが
できる。また、「連結板乃至シート11」は、素材とし
ては塩化ビニルやアクリルなどの剛性を有する合成樹脂
や金属が好ましく、形状は、平面的には図に示した正方
形、長方形、菱形など矩形状のほか、円形状、だ円形状
など、、上記凹溝部10の形状に対応して任意に形成す
ることができる。厚さは、小口積層板6の厚さが理想的
には6mm〜12mmであるため、1mm〜2mmが好
ましい。
【0029】なお、上記「連結板乃至シート11」は、
4枚のフローリング床材1、1、1、1の角部突き合わ
せ部分だけではなく、隣接するフローリング床材1、1
の端縁部の突き合わせ部分に介装することもできる。こ
のようにすれば隣接するフローリング床材1、1の端縁
部間の段差をより一層確実になくすことができる。ただ
しこの場合、連結板乃至シート11を長尺シート体に形
成して、突き付け縁に沿って連結板乃至シート11を形
成することも可能であるが、連結板乃至シート11を介
装する作業は極めて困難であるため、図6(A)に示す
ように、角部と角部との中間部分に一二箇所凹溝部10
を設け、ここに連結板乃至シート11を介挿するのが好
ましい。
【0030】(耐摩耗試験)「スギ」又は「カラマツ」
からなる単材(無垢材)及びLVL材(本発明の実施例
としての試験体)について、それぞれ板面に板目が現れ
るように切断されたものと柾目が現れるように切断され
たものとを試験体として、JIS A 1451「建築
材料及び構成部分の摩擦及び打撃による床材料の摩耗試
験方法」に従って耐摩耗試験を行った。また、各試験体
についてポリウレタン3回塗装を行い、塗装を行ったも
のと、行わなかったもの(無塗装)とについても比較し
た。上記試験を各試験体について13回繰り返し行い、
その平均データを下記表1にまとめた。
【0031】
【表1】
【0032】この結果、同じ樹種で比較すると、単材
(無垢材)よりもLVL材(本発明の実施例としての試
験体)の方が優れた耐摩耗性を有していることがわかっ
た。また、樹種で言えば、スギよりもカラマツの方が耐
摩耗性が大きく、塗装の有無が耐摩耗量に与える影響は
小さいこともわかった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、従来は建築材、特に床
材として敬遠されてきたから松、杉等の針葉樹や、ゴム
の木などの従来使用用途のなかった広葉樹や、間伐材な
どを床材として有効に利用することができ、資源の有効
利用に寄与することができる。しかも、フローリング床
材の性質においては、湿度の吸収によって床面方向への
拡張が生じることがなく、コンクリート下地上に直接敷
設しても床面上に段差が生じないなどの特質を有する直
貼り用フローリング床材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフローリング床材の一例を示し
た斜視図である。
【図2】図1のフローリング床材の製造方法を示した工
程図である。
【図3】図1のフローリング床材の敷設状態を示した側
断面図である。
【図4】図1のフローリング床材の変形例を示した平面
図である。
【図5】フローリング床材の周側面に設ける連結板乃至
シート装着用の凹溝部を示した側断面図である。
【図6】連結板乃至シートを装着した部分のフローリン
グ床構造を示した図であって、(A)はその平面図、
(B)はその断面図である。
【符号の説明】
1 フローリング床材 2 丸太材 3 単板 4 接着剤 5 単板積層材 6 小口積層板 7 遮湿クッションシート材 8 長尺単板片 9 溝部 10 凹溝部 11 連結板乃至シート
フロントページの続き (72)発明者 小澤 悦郎 東京都千代田区永田町二丁目12番14号 株 式会社エービーシー商会内 Fターム(参考) 2B250 AA05 BA09 CA11 DA04 EA02 EA13 FA03 FA31 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸太材を丸太周面方向に適宜厚さに切削
    し、得られた複数の切削単板を積層し、この単板積層材
    を積層方向に適宜厚さに切断して得られる小口積層板か
    らなる直貼り用フローリング床材。
  2. 【請求項2】 小口積層板の板厚を、4mm〜12mm
    に設定してなる請求項1に記載の直貼り用フローリング
    床材。
  3. 【請求項3】 小口積層板の裏面部に小口積層板の積層
    方向に伸びる溝部を形成してなる請求項1又は2に記載
    の直貼り用フローリング床材。
  4. 【請求項4】 小口積層板の裏面に遮湿クッションシー
    ト材を付設してなる請求項1〜3のいずれかに記載の直
    貼り用フローリング床材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の直貼
    り用フローリング床材を下地上に敷設してなる構成を有
    するフローリング床構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の直貼
    り用フローリング床材における小口積層板の角部を構成
    する側面部分に水平溝部を設け、この直貼り用フローリ
    ング床材を角部同士を突き合わせるように下地上に敷設
    すると共に、前記溝部に挿入するようにして当該角部突
    き合わせ部分に連結板乃至シートを介装してなる構成を
    有するフローリング床構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100336646C (zh) * 2005-08-22 2007-09-12 胡敏浩 一种竖排列复合地板的制造方法

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