JP2000204184A - 空洞含有ポリエステル系フィルム - Google Patents

空洞含有ポリエステル系フィルム

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JP2000204184A
JP2000204184A JP11005469A JP546999A JP2000204184A JP 2000204184 A JP2000204184 A JP 2000204184A JP 11005469 A JP11005469 A JP 11005469A JP 546999 A JP546999 A JP 546999A JP 2000204184 A JP2000204184 A JP 2000204184A
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film
resin
void
layer
polyester
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JP11005469A
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Katsuya Ito
勝也 伊藤
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
Koji Yamada
浩二 山田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、空洞含有ポリエステル系フィル
ムに関する。更に好ましくは、熱転写、昇華転写、イン
クジェットプリンタなどの受像シートの基材として好適
な空洞含有ポリエステル系フィルムに関する。 【解決手段】 内部に多数の空洞を含有する空洞含有
ポリエステル系フィルムであって、見かけ比重が1.3
以下であり、中心線平均表面粗さが0.3mm以下、平
均光移動距離が0.15mm以下であることを特徴とす
る空洞含有ポリエステル系フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空洞含有ポリエス
テル系フィルムに関する。更に好ましくは、熱転写、昇
華転写、インクジェットプリンタなどの受像シートの基
材として好適な空洞含有ポリエステル系フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写受像シートとしては、天然
紙もしくは天然紙の表面に記録層を形成したものが知ら
れている。しかしこの方法では、表面平滑性が不十分な
ものしか得られない。これに対し、受像シートの平滑性
を向上させるため、薄手のポリプロピレン系合成紙と天
然紙とを貼り合わせたものや、厚手のポリプロピレン系
合成紙を基材として用い、これらの表面に記録層を設け
たものが広く用いられている。これは、ポリプロピレン
系合成紙では、天然紙では得られない表面平滑性を有し
ており、かつ適度なクッション性も併せ持っているから
である。そして、適度なクッション性を有していること
により、熱転写時の加熱ヘッド/転写リボン/受像シー
ト間で均一かつ十分な接触ができるようになり、均一か
つ高濃度の印刷物が得られるようになる。しかし、ポリ
プロピレン系合成紙を基材として用いた場合には、ポリ
プロピレン系合成紙が極めて塑性変形しやすく、かつ可
撓性に乏しいため、受像紙を軽くたわませただけで表面
に折れシワが入り、印刷物の品位を著しく損なってしま
うという重大な欠点があった。これに対し、ポリプロピ
レン系合成紙の代わりにポリエステル系空洞含有フィル
ムを用いる方法も提案されている。しかし、ポリエステ
ル系空洞含有フィルムは、一般にポリプロピレン系合成
紙よりも剛性が大きく、クッション性が不十分である。
従って、ポリエステル系空洞含有フィルムを用いてポリ
プロピレン系合成紙を用いた場合と同等の画像濃度を得
るためには、クッション性を確保するために空洞含有率
を高めなければならない。さらに画像濃度と共に画像の
鮮明度も求められている。これはより細かい画像もぼや
けずに鮮明に見える必要があるからである。画像濃度の
ためには画像を構成するプリンタのドットが大きいほう
がいいがこれでは鮮明度が下がってしまう。そのためド
ットの大きさは最適値がある。しかし、いくらドットを
最適値に制御しても受像紙、受像フィルムの内部の光拡
散が原因となる光学的ドットゲインができるだけ起こら
ないようにしなければ、より鮮明な画像は得られない。
これまでの受像フィルムはこれが十分に制御されていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点すなわち、表面平滑性に優れ、十分な画像濃
度、解像度が得られるフィルムに関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はポリエステルに
非相溶の熱可塑性樹脂に由来する空洞をフィルム内部に
多数含有する空洞含有ポリエステル系フィルムであっ
て、見掛け比重が1.3以下であり、平均光移動距離が
0.15mm以下であることを特徴とする空洞含有ポリ
エステル系フィルムである。
【0005】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のごと
き芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコールのごときグリコールとを重
縮合させて製造されるポリエステルである。これらのポ
リエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接
反応させる方法のほか、芳香族ジカルボン酸のアルキル
エステルとグリコールとをエステル交換反応させた後重
縮合させるか、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコ
ールエステルを重縮合させるなどの方法によって製造す
ることができる。かかるポリエステルの代表例としては
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンブチレンテ
レフタレートあるいはポリエチレン−2、6−ナフタレ
ートなどが挙げられる。このポリエステルはホモポリマ
ーであってもよく、第三成分を共重合したものであって
も良い。いずれにしても本発明においては、エチレンテ
レフタレート単位、ブチレンテレフタレート単位あるい
はエチレン−2、6−ナフタレート単位が70モル%以
上、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モ
ル%以上であるポリエステルが好ましい。
【0006】本発明に用いられるポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂は任意であり、ポリエステルに非相溶性
のものであれば特に制限されるものではない。なお、ポ
リエステルに非相溶の熱可塑性樹脂に由来する空洞とは
前記熱可塑性樹脂のまわりに空洞が存在することを言
い、例えばフィルムの電子顕微鏡による断面写真などで
確認することができる。具体的には、ポリスチレン系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリスルホン系樹脂、セルロース系
樹脂などがあげられる。特にポリスチレン系樹脂あるい
はポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン系樹脂が好んで用いられる。
【0007】ただし、ポリエステルに非相溶の熱可塑性
樹脂としてより好ましいものとしては、例えば以下のも
のが挙げられる。すなわち、ポリエステルに非相溶の熱
可塑性樹脂として、少なくともポリスチレン系樹脂とポ
リメチルペンテン系樹脂およびポリプロピレン系樹脂を
含有し、ポリスチレン系樹脂の含有量(a重量%)とポ
リメチルペンテン系樹脂の含有量(b重量%)およびポ
リプロピレン系樹脂の含有量(c重量%)が以下の関
係、0.01≦a/(b+c)≦1、c/b≦1、3≦
a+b+c≦20を満足することが最も好ましく、空洞
率を大きくすると共に耐折れシワ性を改良するのに適し
ている。
【0008】ここで、ポリスチレン系樹脂とは、ポリス
チレン構造を基本構成要素として含む熱可塑性樹脂を指
し、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティッ
クポリスチレン、アイソタクティックポリスチレン等の
ホモポリマーの外、その他の成分をグラフトあるいはブ
ロック共重合した改質樹脂、例えば耐衝撃性ポリスチレ
ン樹脂や変性ポリフェニレンエーテル樹脂等、更にはこ
れらのポリスチレン系樹脂と相溶性を有する熱可塑性樹
脂例えばポリフェニレンエーテルとの混合物を含む。
【0009】また、ポリメチルペンテン系樹脂とは、8
0モル%以上、好ましくは90モル%以上が4−メチル
ペンテン−1から誘導される単位を有するポリマーであ
り、他の成分としてはエチレン単位、プロピレン単位、
ブテン−1単位、3−メチルブテン−1等からの誘導単
位が例示される。かかるポリメチルペンテンのメルトフ
ローレートは200g/10分以下であることが好まし
く、更に好ましくは30g/10分以下である。これ
は、メルトフローレートが200g/10分を超える場
合には、フィルムの軽量化効果を得にくくなるからであ
る。
【0010】また、本発明におけるポリプロピレン系樹
脂としては、アイソタクティックポリプロピレン、シン
ジオタクティックポリプロピレン等のホモポリマーの
外、その他の成分をグラフトあるいはブロック共重合し
た改質樹脂も含まれる。また、本発明におけるポリプロ
ピレン系樹脂の存在状態としては、上記のポリプロピレ
ン系樹脂を前記ポリメチルペンテンとは別に混合して用
いてもよいし、ポリメチルペンテン系樹脂中にプロピレ
ン単位を共重合成分として導入したものを用いても構わ
ない。
【0011】これらの空洞形成剤すなわちポリエステル
に非相溶な熱可塑性樹脂のポリエステルに対する混合量
は、目的とする空洞の量によって異なってくるが、フィ
ルム全体に対して3〜20重量%の範囲とすることが好
ましく、更には5〜18重量%が好ましい。そして、3
重量%未満では、空洞の生成量を多くすることに限界が
ある。逆に、20重量%以上では、フィルムの延伸性が
著しく損なわれ、また耐熱性や強度、腰の強さが損なわ
れるため好ましくない。
【0012】また、フィルム中には、隠蔽性等を向上さ
せるため、ポリエステル中あるいは非相溶樹脂中に無機
または有機の粒子を必要に応じて添加してもよい。添加
可能な粒子としては、シリカ、カオリナイト、タルク、
炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウ
ム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、硫化亜
鉛、有機白色顔料等が例示されるが特に限定されるもの
ではない。
【0013】本発明の空洞含有ポリエステル系フィルム
は、見掛け比重が1.3以下、好ましくは1.2以下、
より好ましくは1.1以下である必要がある。そして、
見掛け比重が1.3より大きい場合は、フィルムに内在
する空洞の量が少な過ぎ、熱転写印刷時に十分な画像濃
度が得られない。一方、見掛け比重の下限は規制されな
いが、耐折れシワ性を確保するために0.7以上とするこ
とが好ましく、更には0.8以上とすることが好ましい。
【0014】また、本発明の空洞含有ポリエステル系フ
ィルムは、該表面の中心線平均表面粗さが0.3μm以
下、好ましくは0.25μm以下、さらに好ましくは
0.2μm以下、より好ましくは0.15μm以下であ
る。0.3μmを超えるとフィルム表面の平滑性ひいて
は熱転写受像シートの表面平滑性が損なわれ、熱転写印
刷時にインクリボンと受像紙との均一密着性を得ること
が困難となり、画像濃度が極端に低下するからである。
また、熱転写画像もざらつき、印刷品位が大きく低下す
る。
【0015】さらに本発明の空洞含有フィルムはフィル
ム内部の平均光移動距離が0.15mm以下、好ましく
は0.13mm以下、より好ましくは0.10mm以下
でなくてはならない。平均光移動距離が0.15mmを
超えると印刷したもの鮮明さが劣り、画像がぼけて見え
るため好ましくない。
【0016】この平均光移動距離は通常、写真用材料の
解像度の高さを表す指標であるMTFから求めることが
できる。A Probability Description of the Yule-Niel
senEffect II: The Impact of Halftone Geometry (Jou
rnal of Imaging Science and Technology pp637 、vol
ume 41 、1997)にはMTFと平均光移動距離には実験
的に式1の関係があるとしている。
【0017】
【数1】 つまり各周波数のMTF が求まればこのkpは求まることに
なる。しかし、通常MTF は例えば線の幅と間隔(空間周
波数)が異なるスクリーンを用紙や被記録フィルム上に
置いたものや直接印字をしたものの反射光の濃度から求
めたり、空間周波数が連続的に変化する正弦関数分布の
光から同様に反射濃度を用いて求める。だがこの方法は
比較的周波数の低いところしか求められない。特に用紙
や被記録用フィルムでkpを求めようとした場合は誤差が
非常に大きくなるため、後述する実施例の方法から求め
たkpと用紙や被記録用フィルムに印刷したものの鮮明さ
とが比較的よく一致する一つの方法と考える。
【0018】均一な2軸配向フィルムであって、前記の
平均光移動距離を得るための達成手段を例示しながら詳
細に説明する。以下の方法に限定されるものではない
が、以下の方法が望ましい。まず、平均粒径が0.1〜
3μmの微粒子に由来する微細空洞を含有するポリエス
テル層(スキン層)をコア層(A層)上に設ける。0.
1μm 以下または3μmを超えると、添加量を上げてい
っても平均光移動距離を本発明の好ましい範囲内にする
ことができない。
【0019】かかるスキン層に添加可能な粒子として
は、無機粒子であっても有機粒子であってもよく、何ら
制限されるものではないが、例えば二酸化チタンや炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、二酸化珪素、酸
化アルミニウム、タルク、カオリンなどが挙げられる。
またこれらの粒子は必要に応じて表面処理をしても構わ
ない。その処理剤としては酸化アルミニウム、二酸化珪
素、酸化亜鉛、シリコン系樹脂、シロキサン系樹脂、フ
ッ素系樹脂、シランカップリング剤やチタネートカップ
リング剤、ポリオールやポリビニルピリジンなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0020】その中でも特に好ましい粒子としては、酸
化チタン微粒子および/または硫化亜鉛微粒子が挙げら
れる。酸化チタン微粒子はアナターゼ型、ルチル型の何
れでもよい。また、粒子表面にアルミナやシリカ等の無
機処理を施してもよいし、シリコン系あるいはアルコー
ル系等の有機処理を施してもよい。
【0021】また、スキン層中に添加される微粒子の濃
度は任意であるが、20〜50重量%とすることが好まし
い。そして、添加量が10%に満たない場合には平均光
移動距離を0.15mm以下にすることが困難である。
逆に50%を超える場合には、フィルム表面の平滑性が急
激に損なわれ画像の品位が下がる。
【0022】また、スキン層には、必要に応じて着色
剤、耐光剤、蛍光剤、帯電防止剤などを添加することも
可能である。
【0023】また、スキン層の厚みは1〜20μmかつフ
ィルム全体厚みの30%未満であることが好ましい。そし
て、スキン層の厚みが1μmに満たない場合には、フィ
ルム表面積あたりの微粒子濃度のバラツキが大きくなる
ため、画像濃度にムラが生じ、印刷物がザラついた印象
を与える傾向にある。一方、20μmを超える厚みでスキ
ン層を形成しても、画像濃度の向上効果は得られず無意
味である。更に、スキン層厚みがフィルム全体厚みの30
%を超える場合には、フィルム全体の延伸性が著しく低
下する傾向にあり、安定した工業生産性を確保する上で
好ましくない。
【0024】なお平均光移動距離はスキン層およびコア
層の粒子の添加量や種類、空洞の量および厚み比などに
より制御できる。他のパラメータや生産性などを考慮す
ると、その一例としてはスキン層に酸化チタンを用いた
場合、その添加量は20〜40重量%、スキン層の厚み
は全体の厚みの5〜25%、見かけ比重は0.75〜
1.05程度が良いようである。しかし、本発明におい
てはこの方法に限定されずに原料を変えることができ
る。
【0025】本発明の空洞含有ポリエステル系フィルム
の製造方法は任意であり、特に制限されるものではない
が、例えば以下のようにして製造することが出来る。ま
ず、スキン層をフィルム表面に接合する方法としては、
A層とB層の樹脂を別々の押出機に供給した後、溶融状
態で積層して同一のダイから押し出す共押出法を採用す
ることが最も好ましい。
【0026】こうして得られた未延伸シートは、更に速
度差をもったロール間での延伸(ロール延伸)やクリッ
プに把持して拡げていくことによる延伸(テンター延
伸)や空気圧によって拡げることによる延伸(インフレ
ーション延伸)などによって2軸配向処理される。配向
処理することにより、ポリエステル/非相溶性樹脂間お
よびポリエステル/微粒子間で界面剥離を生じ、微細空
洞が多数発現する。従って、未延伸シートを延伸・配向
処理する条件は、空洞の生成と密接に関係する。以下で
は、最も好んで用いられる逐次2軸延伸方法、特に未延
伸シートを長手方向次いで幅方向に延伸する方法を例に
とり、延伸・配向条件を説明する。
【0027】まず、第1段の縦延伸工程は、フィルム内
部に微細な空洞を多数形成するために最も重要なプロセ
スである。縦延伸は、周速が異なる2本あるいは多数本
のロール間で延伸する。このときの加熱手段としては、
加熱ロールを用いる方法でも非接触の加熱方法を用いる
方法でもよく、それらを併用してもよい。この中で最も
好ましい延伸方法としては、ロール加熱と非接触加熱を
併用する方法があげられる。この場合、まず加熱ロール
を用いてフィルムを50℃〜ポリエステルのガラス転移点
以下の温度に予備加熱した後、フィルムの表裏について
独立した制御系の赤外線ヒータで加熱する。このとき、
スキン層面がより低温となるように加熱し、不足する熱
量は反対面からの赤外線加熱で補う。このように、フィ
ルム表裏を異なる温度に加熱して延伸することが極めて
重要である。そして、非接触の加熱装置で温度差を設け
る方法は一つの好ましい例に過ぎず、他の方法、例えば
異なる温度のロール間にフィルムを挟んで加熱する方法
等によっても同様の効果が得られる。何れにしろ、フィ
ルム全体の加熱を反スキン層側から主体的に行ってフィ
ルムを均一に延伸するに足りる十分な熱量を供給し、ス
キン層面をより低い温度で延伸することが、スキン層中
に無機微粒子由来の空洞を多数形成させるために重要な
ポイントである。
【0028】次いで、このようにして得られた1軸延伸
フィルムをテンターに導入し、幅方向に 2.5〜5倍に延
伸する。このときの好ましい延伸温度は、100℃〜2
00℃である。このようにして得られた2軸延伸フィル
ムに対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテンタ
ー中で行うのが好ましく、ポリエステルの融点Tm−50
℃〜Tmの範囲で行うのが好ましい。
【0029】上記の製造方法で得られた本発明の空洞含
有フィルムは、スキン層中に十分な微細空洞を含有する
とともに、その製造安定性も優れている。また、本発明
の空洞含有ポリエステル系フィルムは、少なくともその
いずれか一方の表面に塗布層を有していても構わない。
そして、塗布層を設けることにより、インキやコーティ
ング剤などの塗れ性や接着性を改良することができる。
塗布層を構成する化合物としては、ポリエステル系樹脂
が好ましいが、この他にも、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステルウレタン樹脂、アクリル系樹脂など、通常のポリ
エステルフィルムの接着性を向上させる手段として開示
されている化合物等が適用可能である。
【0030】また塗布層を設ける方法としては、グラビ
アコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレ
イコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート
方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式
など通常用いられている方法が適用できる。塗布する段
階としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸
後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に
塗布する方法などのいずれの方法も可能である。
【0031】このようにして得られた空洞含有ポリエス
テル系フィルムは、従来の空洞含有フィルムに対し、優
れた画像鮮明性を得られる。本発明の空洞含有ポリエス
テル系フィルムを用い、熱転写受像シートを作成するた
めには、フィルム表面に熱転写インクシートから移行し
てくるインクや拡散性(昇華性)染料を受容するための
記録層を形成すればよい。この場合、フィルム上に直接
記録層を形成してもよいし、易接着層や白色度向上層あ
るいは帯電防止層等の下塗り層を介して形成してもよ
い。
【0032】また、本発明の空洞含有ポリエステル系フ
ィルムを単独で基材として用いてもよいし、他の基材と
複合して用いてもよい。複合可能な他の基材としては、
天然紙、各種合成樹脂フィルム、織布、不織布等が挙げ
られるが、これらに制限されるものではない。また、受
容層を形成する面とは反対側の面に粘着加工を施し、熱
転写印刷可能な粘着ラベルとして用いてもよい。
【0033】かくして得られた空洞含有ポリエステルフ
ィルムは従来提案されていたものに比べ、表面平滑性に
優れ、十分な画像濃度、解像度が得られ、かつ耐折れシ
ワ性に優れたものであるため、ラベル、カード、包装材
料、地図、白板、建材、壁紙、化粧板、配送伝票、磁気
カード、電気絶縁材料、ディスプレイ反射板、好ましく
は、熱転写、昇華転写、レーザービームプリンタ、イン
クジェットプリンタなどの受像シート、印画紙などに最
適な基材となる。
【0034】実施例 次に本発明の実施例および比較例を示す。本発明に用い
る測定・評価方法を以下に示す。 1)見かけ比重 フィルムを10cm×10cmの正方形に正確に切り出
し、その厚みを50点測定して平均厚みt(単位μm)
を求める。次にサンプルの重量を0.1mgまで測定
し、w(単位g)とする。そして、下式によって見かけ
比重を計算した。 見かけ比重(−)=(w/t)×10000
【0035】2)中心線平均表面粗さ JIS-B601-1982 に準じ、サーフコム300A型表面粗さ
計(東京精密製)を用い、触針径2μm、触針圧30m
g、測定圧30mg、カットオフ0.8mm、測定長
2.5mmで中心線平均表面粗さを測定した。
【0036】 3)熱転写感度特性(相対画像濃度) 下記組成の塗工液 水分散性共重合ポリエステル樹脂 : 2 部 水分散性アクリル・スチレン共重合樹脂: 5 部 水分散性イソシアネート系架橋剤 : 0.5部 水 : 67.4部 イソプロピルアルコール : 25 部 界面活性剤 : 0.1部 を乾燥後重量が4g/m2 となるようにフィルム表面に
塗工し、寸法固定して160℃で30秒間熱処理して記
録層を形成し、熱転写受像シートを作成する。このよう
にして得た熱転写受像シートをA6サイズにカットした
サンプルについて、市販のインクリボン(株式会社キャ
ラベルデータシステム製昇華転写プリンター用プリント
セットP−PS100)と市販熱転写プリンタ(ボン電
気株式会社製熱転写型ラベルプリンターBLP−32
3)を用いて、印字スピード100mm/秒、ヘッド電
圧18Vで印字する。印字パターンには、C(シア
ン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)、およびそれ
らを重ね印字したK(ブラック)の4色について、各色
9mm×9mmの正方形のベタ文字を7個ずつ(計28
個)A6シート内に配置したパターンを用いる。印字
後、マクベス濃度計(TR−927)を用いて、CMY
K各色の反射濃度を計測し、4色(計28カ所)の平均
濃度を求める。同様に、市販の受像紙(株式会社キャラ
ベルデータシステム製昇華転写プリンター用プリントセ
ットP−PS100:天然紙の両面に発泡ポリプロピレ
ンフィルムをラミネートし、記録層を形成したもの)に
ついても同様の方法で平均濃度を求め、市販受像紙の濃
度に対するサンプルの濃度の比率(%)で熱転写感度特
性を評価する。
【0037】4)スキン層の厚み フィルムの切断面を電子顕微鏡で観察して実測した。
【0038】5)フィルム内部の平均光移動距離kp 測定フィルム上にドットスクリーンを置き各ドット面積
比でのフィルム部分の反射率を測定する。その面積比に
対する反射率をプロットし、式2と最小二乗法にて最小
値になるようにkpの値を決定する。その時のkpの値を平
均光移動距離とする。なお、測定機、条件などは以下の
とおりとする。 スクリーン:透明ポリエステルの上に写真用乳剤にてA
Mハーフトーンを65dpiで作成したもの。ドット面
積率は0〜100%までで少なくとも10%おきと95
%を使用する。 測定装置:Edmund Scientific 社製Infiviver ビデオマ
イクロスコープからCCDカメラ(ソニー(株)製XC-7
8 )にて画像を取り込む。このとき拡大率は14インチ
テレビモニタにて横幅が2mmとなるようする。画像は
512×384ピクセルに分解し、各点での反射率(酸
化アルミニウム白板を基準とする)を求めると反射率の
分布が得られる。その最も点の多い反射率をこのサンプ
ルの反射率Rpとし、各ドット面積比F に対してプロット
する。なお画像解析ソフトはIMAGELAB(Werner Frei As
sociates製)を用いたが、機能を満たせば他のソフトで
も構わない。
【0039】
【数2】 なお、このAの値は、Imaging Science(著者J.C.Dain
ty他、出版Academic Press)のpp244 に報告している紙
のMTF の求め方で、酸化チタン(TA-300富士チタン株式
会社製)を5%含有した厚さ100 μm のポリエステルフ
ィルムにてMTFを求め、それが最小二乗法にて式1にも
っとも近似するときのkpを求める。このkpを用いて上記
のスクリーンを用いた方法で最小となるAの値が0.810
でありそれを採用した。サンプルはRpが台座の影響を実
質的に受けない枚数重ねて行う。
【0040】6)画像の鮮明度 プリンター(オリンパス光学製 CAMEDIA P-300)にてPh
otoCD (コダック製)からの画像を打ち出し、鮮明な画
像なら◎、実質的に問題がなければ○、ぼやけて見える
なら×とした。
【0041】実施例1 (空洞形成剤の調整)原料として、メルトフローレート
1.7 のポリスチレン樹脂(三井東圧株式会社製トーポレ
ックス570-57U )20重量%とメルトフローレート1.7
のポリプロピレン樹脂(三井東圧株式会社製ノーブレン
FO-50F)20重量%およびメルトフローレート8のポリ
メチルペンテン樹脂(三井石油化学株式会社製TPX,
DX−845)60重量%をペレット混合し、2軸押し
出し機に供給して十分に混練りし、空洞形成剤を調整し
た。
【0042】(微粒子含有マスターペレットの作成)原
料として極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレート樹
脂50重量%に平均粒径 0.3μm(電顕法)のアナター
ス型二酸化チタン(富士チタン株式会社製TA-300)50
重量%を混合したものをベント式2軸押し出し機に供給
して予備混練りした後、溶融ポリマーを連続的にベント
式単軸混練り機に供給して混練りして微粒子(酸化チタ
ン)含有マスターペレットを調整した。次いで、上記の
方法で得られた空洞形成剤10重量%と微粒子(酸化チ
タン)含有マスターペレット5重量%および固有粘度0.
62のポリエチレンテレフタレート樹脂85重量%をペレ
ット混合して真空乾燥を施し、A層を構成するフィルム
の原料とした。一方、極限粘度0.62のポリエチレンテレ
フタレート樹脂30重量%と前記の微粒子(酸化チタ
ン)含有マスターペレット70重量%をペレット混合し
て真空乾燥を施し、B層を構成するフィルムの原料とし
た。
【0043】(未延伸フィルムの作製)次いで上記の各
層を構成するフィルムの原料をそれぞれ別個の押出し機
に供給し、フィードブロックを用い、A層の片面にB層
を溶融状態で接合した。このとき、A層とB層の吐出量
比率は、ギアポンプを用いて93対7体積比に制御した。
次いでTダイを用いて30℃に調節された冷却ドラム上に
押し出し、厚み約600μmの未延伸シートを作成し
た。このとき、B層側が非ドラム面、A層側がドラム面
となるように押し出した。
【0044】(2軸延伸フィルムの作製)得られた未延
伸シートを、加熱ロールを用いて65℃に均一加熱し、
65℃に温度制御したメタルロールと温度非制御のゴム
ロールとでフィルムを挟んで速度規制(2m/分)し、
同様に速度規制(6.8m/分)した高速ロール(メタ
ルロールは30℃に温度制御、ゴムロールは温度制御せ
ず)との間で3.4倍に延伸した。このとき、速度規制
した2組のロールは、速度規制点の間隔が25cmとな
るように平行に設置し、B面(非ドラム面)側がゴムロ
ール面に接触するように配置した。また、ニップロール
中央部に金反射膜を備えた赤外線加熱ヒータ(定格20
W/cm)をフィルムの両面に対向して設置(フィルム
表面から1cmの距離)し、A層面を定格の100%の
電流で加熱し、B層面を定格の60%で加熱した。この
ようにして得られた1軸延伸フィルムをテンターに導
き、140℃に加熱して 3.7倍に横延伸し、幅固定して
220℃で5秒間の熱処理を施し、更に 220℃で幅方向に
4%緩和させることにより、厚み75μmの空洞含有ポリ
エステル系フィルムを得た。
【0045】実施例2 実施例1においてフィルムの厚みをB/A/B=5/9
0/5μm とした以外は、実施例1と同様の方法にて空
洞含有フィルムを得た。
【0046】比較例1 B層の原料として、極限粘度0.62のポリエチレンテレフ
タレート樹脂84重量%と微粒子(酸化チタン)含有マ
スターペレット16重量%をペレット混合して真空乾燥
したものを用いること以外は、実施例1と同様の方法で
空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。
【0047】比較例2 実施例1においてフィルムの厚みを18/18とした以
外は、実施例1と同様の方法にて空洞含有フィルムを得
た。
【0048】比較例3 真空乾燥を施した固有粘度0.62のポリエチレンテレフタ
レートチップ88重量%に分子量4000のポリエチレ
ングリコールフレーク2重量%およびメルトフローレー
ト180のポリメチルペンテンペレット(三井石油化学
株式会社製TPX,DX−820)10重量%を加えて
混合し、A層を構成するフィルムの原料とした。一方、
実施例1と同様の方法で、平均粒子径1.2μm(電顕
法)の炭酸カルシウム粒子(備北粉化株式会社製、ソフ
トン)を30重量%含む微粒子(炭酸カルシウム)含有
マスターペレットを作成し、このマスターペレット45
重量%と極限粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹
脂55重量%を混合して真空乾燥を施し、B層を構成す
るフィルムの原料とした。上記の各層を構成するフィル
ムの原料をそれぞれ別個の押出し機に供給し、フィード
ブロックを用い、A層の両面にB層を接合した。その後
の工程は、常法により、98℃で 3.5倍に縦延伸し、 125
℃で 3.2倍に横延伸、次いで 220℃で熱処理し、空洞含
有ポリエステル系フィルムを得た。
【0049】比較例3 A層を構成するフィルムの原料として、真空乾燥を施し
た微粒子(酸化チタン)含有マスターペレット10重量
%と真空乾燥を施した固有粘度0.62のポリエチレンテレ
フタレート樹脂83重量%およびメルトフローレート1.
7 のポリスチレン樹脂(三井東圧株式会社製トーポレッ
クス570-57U )7重量%をペレット混合したものを用い
ること以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有ポリエ
ステル系フィルムを得た。
【0050】実施例3 B層に用いる微粒子含有マスターペレットとして、酸化
チタン粒子に代えて平均粒子径 0.3μm(電顕法)の硫
化亜鉛微粒子を用いること以外は、実施例1と同様の方
法で空洞含有ポリエステル系フィルムを得た。なお、A
層の原料は実施例1と全く同一のものを用いた。
【0051】実施例4 A層とB層の吐出量比率を85対15体積比に変更し、
B層吐出量を均等に二分割してA層の両面にB層を形成
すること以外は実施例1と同様の方法により、B1層
(非ドラム面)/A層/B2層(ドラム面)構成の未延
伸シートを作成した。その後の延伸・熱処理工程は実施
例1と全く同様の方法で空洞含有ポリエステル系フィル
ムを得た。
【0052】実施例5 B層の原料として、固有粘度0.62のポリエチレンテ
レフタレート樹脂40重量%と実施例1で用いた微粒子
(酸化チタン)含有マスターペレット50重量%、蛍光
増白剤含有マスターペレット(固有粘度0.62のポリ
エチレンテレフタレート樹脂中にイーストマン社製OB
−1を2重量%含有)10重量%をペレット混合して真
空乾燥したものを用いた。これ以外は実施例1と全く同
じ方法で未延伸フィルムを作成した。得られた未延伸シ
ートを、加熱ロールを用いて83℃に均一加熱し、93
℃に温度制御したメタルロールと非加熱のゴムロールと
でフィルムを挟んで速度規制(2m/分)し、同様に速
度規制(6.8m/分)した高速ロール(メタルロール
は30℃に制御、ゴムロール温度は制御せず)との間で
3.4倍に延伸した。このとき、速度規制した2組のロー
ルは、速度規制点の間隔が25cmとなるように平行に
設置し、B面(非ドラム面)側がゴムロール面に接触す
るように配置した。なお、本実施例では補助加熱装置を
用いず、ロール加熱のみによってフィルムを加熱した。
このようにして得られた1軸延伸フィルムをテンターに
導き、130℃に加熱して 3.5倍に横延伸し、幅固定し
て 220℃で5秒間の熱処理を施し、更に 220℃で幅方向
に4%緩和して空洞含有ポリエステル系フィルムを得
た。
【0053】実施例6 A層を構成するフィルムの原料組成比率を、空洞形成剤
/微粒子(酸化チタン)含有マスターペレット/固有粘
度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂=7/5/8
8とすること以外は、実施例1と全く同様の方法で空洞
含有ポリエステル系フィルムを得た。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本願発明は表面平滑性に優れ、十分な画
像濃度、解像度が得られる優れた空洞含有ポリエステル
フィルムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/38 B41M 5/26 H C08J 5/18 CFD 101H // C08L 67:00 Fターム(参考) 2H086 BA19 BA41 BA44 BA45 BA55 2H111 AA12 BB06 BB08 4F071 AA20 AA21 AA22 AA43 AB18 AB23 AF29 AH03 AH04 AH06 AH12 AH14 AH16 BB07 BC01 BC11 BC12 BC16 4F074 AA24 AA26 AA32 AA65 AC17 AC29 BA29 CA02 CA03 CC02Y DA02 DA19 DA23 DA33 DA54 DA59 4F100 AA11A AA11C AA11H AA21A AA21C AA21H AK01B AK01H AK07B AK07H AK08B AK08H AK12B AK12H AK25D AK41A AK41C AK41D AK42 AK51D AL05B AL05D AL05H BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10D BA13 CA23A CA23B CA23C DD07A DD07C DE01A DE01C DE01H DJ06A DJ06B DJ06C DJ10A DJ10C EJ37 GB90 JA13A JA13C JA20A JA20C JB04B JB04H JB16B JB16H JK15 JL01 YY00A YY00B YY00C YY00H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に多数の空洞を含有する空洞含有ポ
    リエステル系フィルムであって、見かけ比重が1.3以
    下であり、中心線平均表面粗さが0.3mm以下、平均
    光移動距離が0.15mm以下であることを特徴とする
    空洞含有ポリエステル系フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル系フィルム
    が平均粒径が0.1〜5μmの微粒子に由来する空洞を
    多数含有するポリエステル層(スキン層)とポリエステ
    ルに非相溶の熱可塑性樹脂に由来する空洞をフィルム内
    部に含有したフィルム(コア層)が積層されてなること
    を特徴とする空洞含有ポリエステル系フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスキン層の厚みが1〜
    20μmかつフィルム全体厚みの3%以上30%未満で
    あることを特徴とする空洞含有ポリエステル系フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のいずれかのスキ
    ン層中に添加される微粒子が酸化チタンであることを特
    徴とする空洞含有ポリエステル系フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項2及至4記載のいずれかのスキン
    層中に添加される微粒子が硫化亜鉛であることを特徴と
    する空洞含有ポリエステル系フィルム。
  6. 【請求項6】 ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂と
    して、少なくともポリスチレン系樹脂とポリメチルペン
    テン系樹脂およびポリプロピレン系樹脂を含有し、ポリ
    スチレン系樹脂の含有量(a重量%)とポリメチルペン
    テン系樹脂の含有量(b重量%)およびポリプロピレン
    系樹脂の含有量(c重量%)が以下の関係を満足するこ
    とを特徴とする請求項1及至7に記載のいずれかの空洞
    含有ポリエステル系フィルム。 0.01≦a/(b+c)≦1 c/b≦1 3≦a+b+c≦20
  7. 【請求項7】 少なくとも1軸に配向することにより内
    部に微細な空洞を含有する請求項1乃至6に記載のいず
    れかのフィルム。
  8. 【請求項8】 少なくとも片面にポリエステル樹脂、ポ
    リアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂のうち少なくとも1
    種類以上の樹脂からなるコート層を有する請求項1から
    7のいずれかの空洞含有ポリエステルフィルム。
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