JP2000204131A - フェノ―ル系重合体組成物 - Google Patents

フェノ―ル系重合体組成物

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JP2000204131A
JP2000204131A JP304499A JP304499A JP2000204131A JP 2000204131 A JP2000204131 A JP 2000204131A JP 304499 A JP304499 A JP 304499A JP 304499 A JP304499 A JP 304499A JP 2000204131 A JP2000204131 A JP 2000204131A
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phenolic polymer
ketone
polymer
acid catalyst
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JP304499A
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Masato Ohira
正人 大平
Yoshihisa Sone
嘉久 曽根
Seiki Murata
清貴 村田
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Sumikin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低溶融粘度と高ガラス転移温度とを兼ね備
え、BGA等、最新の半導体封止方式に対応でき、エポ
キシ硬化剤として利用できるフェノール系重合体の提
供。 【解決手段】 (A)モノヒドロキシベンゼンとジヒド
ロキシベンズアルデヒドまたはケトンとの縮合反応で得
られるフェノール重合体と、(B)モノヒドロキシベン
ゼンとヒドロキシ基を有しない芳香族アルデヒドまたは
ケトンとの縮合反応で得られるフェノール重合体とから
成り、A/Bの重量比が20/80〜70/30である
フェノール系重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種バインダー、
コーティング材、積層材、成形材料等に有用なフェノー
ル系重合体組成物に関する。特に半導体封止用、プリン
ト基板絶縁用などのエポキシ硬化剤に好適な、低溶融粘
度、高ガラス転移温度、優れた硬化特性を兼ね備えたフ
ェノール系重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体パッケージは小型・薄型
化、多ピン化、高密度実装化に伴い、ピン挿入方式(D
IP)から表面実装方式(SOP,QFP)へと移行し
てきており、さらに最近はBGA(Ball Grid
Array)といった新しいパッケージ形態も登場し
てきている。BGAは同一ピン数のQFPに比べて、ピ
ッチ間隔が広い、パッケージサイズが小さい、実装不良
が少ないなどの特長を有し、今後QFPからの移行が急
速に進むと考えられている。
【0003】BGAは従来のQFPやSOPと異なり、
エポキシ樹脂やBTレジンといった有機基板の上にチッ
プを搭載し、片面のみを樹脂封止した構造をしている。
よって、基板と封止材の熱収縮の差により反りが発生し
やすい。またQFPやSOPに比べてボンディングワイ
ヤーが長い、基板の表面がソルダーレジストで被覆され
ているなど従来パッケージとの違いがある。
【0004】そのためBGA用の封止材には、反りが小
さいこと、流動性が高いこと(ワイヤー変形が小さいこ
と)、基板表面との密着性が良いことなどが求められて
いる。これら封止材への要求特性を満たすために、高ガ
ラス転移温度と低溶融粘度を兼ね備えたフェノール系樹
脂(硬化剤)の出現が強く望まれている。ガラス転移温
度が高いと反りが小さくなり、低溶融粘度であれば流動
性や密着性が向上し、フィラーも多く配合できるので半
田耐熱性や耐水性の面でも有利になる。
【0005】またビルドアップ基板の層間絶縁材にも、
耐水性に優れ、高ガラス転移温度で接着性のよいエポキ
シ樹脂組成物が望まれており、これを達成するために、
元々耐水性や保存安定性に優れたフェノール系硬化剤
で、高ガラス転移温度と低溶融粘度を両立するものが望
まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】BGA用封止材に使用
されるフェノール系硬化剤は、ガラス転移温度を上げる
ために水酸基濃度が高いもの、いわゆる多官能タイプが
用いられる。代表的な例としてトリフェノールメタン型
のフェノール樹脂が挙げられる(特公平7−12197
9、特開平2−173023)。
【0007】これは、炭素原子に3個のフェノール類が
結合し、下記式(3)あるいは、式中のフェノールにア
ルキル基やハロゲンが置換した構造を有するフェノール
樹脂である(nは0または1以上の整数)。
【化3】
【0008】またトリフェノールメタン型のフェノール
樹脂にアリル基を付与したタイプの樹脂も提案されてい
る(特開平4−23824)。これらの樹脂はガラス転
移温度が高いため熱収縮が小さく、また樹脂骨格的に自
由体積が大きいため、硬化収縮率も小さく、これが低反
りに寄与しているとされている。しかしこのタイプの樹
脂は、その反面、水酸基濃度が高いため水酸基の水素結
合により溶融粘度が高いといった問題点がある。
【0009】またトリメチルフェノールをジヒドロキシ
ベンズアルデヒドで架橋したフェノール系重合体(特開
平9−216844)や2−t−ブチル−5−メチルフ
ェノールを3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒドで架
橋したフェノール系重合体(特開平9−20708)も
提案されているが、融点が200℃以上もあり、取り扱
いが難しかった。
【0010】一般にガラス転移温度を上げるために、水
酸基濃度を上げると、水酸基同士の水素結合のため溶融
粘度が上昇する。すなわち、高ガラス転移温度と低溶融
粘度の両立は原理的に難しいのが実状であった。
【0011】この問題を解決するフェノール系硬化剤と
して、架橋密度に頼らず、分子の主鎖そのものをリジッ
ドにする方法(特開平6−256474、「熱硬化性樹
脂」Vol.15,No.3,P20(1994)など)があるが、いずれも
低溶融粘度で、しかもガラス転移温度を高くするという
点では不十分であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低溶融粘
度でガラス転移温度の高いフェノール系硬化剤を得るた
めに鋭意検討した結果、フェノール等のモノヒドロキシ
ベンゼンとジヒドロキシベンズアルデヒドまたはケトン
との縮合反応で得られるフェノール重合体Aと、モノヒ
ドロキシベンゼンとヒドロキシ基を含まない芳香族アル
デヒドまたはケトンとの縮合反応で得られるフェノール
重合体Bとを、特定の比率でブレンドすることにより低
溶融粘度でかつ高ガラス転移温度を有する樹脂が得られ
ることを見い出し本発明を完成した。
【0013】すなわち本発明は、モノヒドロキシベンゼ
ンと一般式(1)で表されるジヒドロキシベンズアルデ
ヒドまたはケトンを酸触媒の存在下、縮合反応させて得
られるフェノール重合体Aと、モノヒドロキシベンゼン
と一般式(2)で表されるヒドロキシ基を有しない芳香
族アルデヒドまたはケトンを酸触媒の存在下、縮合反応
させて得られるフェノール重合体Bとから成り、A/B
の重量比が20/80〜70/30であることを特徴と
するフェノール系重合体組成物である。
【0014】
【化4】 (ただしR は水素原子またはC〜C のアルキ
ル基を示す。)
【0015】
【化5】 (ただしR は水素原子またはC1 〜C4 のアルキル
基を示し、R2、は水素原子、C1 〜C4 のアルキ
ル基、またはハロゲン原子を示す。)
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のフェノール重合体の第一
成分であるフェノール重合体Aは、モノヒドロキシベン
ゼンと一般式(1)で表されるジヒドロキシベンズアル
デヒドまたはケトンを、酸触媒の存在下、縮合反応させ
て製造することができる。
【0017】フェノール重合体Aの原料であるモノヒド
ロキシベンゼンとしては、フェノールの他、(o−,m
−,p−)クレゾール、キシレノール、(o−,m−,
p−)エチルフェノール、ブチルフェノール、ハロゲン
化フェノールなどが挙げられる。
【0018】またジヒドロキシベンズアルデヒドは、ベ
ンズアルデヒドのベンゼン核に2個のOH基を有するも
ので、OH基の置換位置の異なる(2,3−),(2,
4−),(2,5−),(3,4−),(3,5−)体
の各種ジヒドロキシベンズアルデヒドが挙げられる。こ
れらは、単独で用いても良いし混合体で用いても良い。
【0019】また芳香族ケトンは、前記式(1)におい
てR がC1 〜C4 のアルキル基であるケトンであ
り、3,4−ジヒドロキシアセトフェノンなどが挙げら
れる。
【0020】酸触媒としては、リン酸、硫酸、塩酸等の
無機酸、ならびにシュウ酸、ベンゼンスルホン酸、トル
エンスルホン酸、メタルスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸等の有機酸、さらには塩化亜鉛、ジエチル
硫酸等のルイス酸が挙げられる。
【0021】酸触媒の使用量は特に制限されないが、触
媒の種類に応じて、原料の合計量に対して0.003〜
5重量%の範囲内で適正量添加すればよい。
【0022】各原料の使用割合は、モノヒドロキシベン
ゼンに対するジヒドロキシベンズアルデヒドまたはケト
ンの量が、モル比で0.05〜0.5、特に0.1〜
0.3となることが好ましい。このモル比が0.05未
満では、未反応のモノヒドロキシベンゼンが多くなり樹
脂収率が低下する。一方、0.5を越えると生成樹脂の
分子量が増大し、溶融粘度が上昇して好ましくない。
【0023】モノヒドロキシベンゼンとジヒドロキシベ
ンズアルデヒドまたはケトンとの縮合反応は、90〜1
50℃の範囲で1〜10時間程度行われる。縮合反応終
了後、未反応のモノヒドロキシベンゼンを減圧留去する
ことにより、フェノール重合体Aが得られる。
【0024】本発明のフェノール重合体の第二成分であ
るフェノール重合体Bは、モノヒドロキシベンゼンと一
般式(2)で表されるヒドロキシ基を有しない芳香族ア
ルデヒドまたはケトンを酸触媒の存在下、縮合反応させ
て製造することができる。
【0025】フェノール重合体Bの製造に使用するモノ
ヒドロキシベンゼンとしては、前記フェノール系重合体
Aの製造に用いたと同様のものが挙げられる。。
【0026】またヒドロキシ基を有しない芳香族アルデ
ヒドとしては、前記式(2)において、R1 が水素原子
であるもので、アルデヒド基を1個有する単環型の芳香
族モノアルデヒドで、その具体例としては、ベンズアル
デヒド、メチルベンズアルデヒド、ジメチルベンズアル
デヒド、エチルベンズアルデヒド、イソプロピルベンズ
アルデヒド、tert−ブチルベンズアルデヒドなどが
挙げられる。好ましい芳香族アルデヒドはベンズアルデ
ヒドである。
【0027】また芳香族ケトンとしては、式(2)にお
いて、R がC1 〜C4 のアルキル基であるケトンで
あり、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、ジメチ
ルアセトフェノン、プロピオフェノン、ブチロフェノン
などが挙げられる。
【0028】縮合反応に使用できる酸触媒の種類と好ま
しい添加量も、フェノール系重合体Aについて述べたと
おりである。
【0029】各原料の使用割合は、モノヒドロキシベン
ゼンに対する芳香族アルデヒドまたはケトンの量が、モ
ル比で0.05〜0.5、特に0.1〜0.3となるこ
とが好ましい。このモル比が0.05未満では、未反応
のモノヒドロキシベンゼンが多くなり樹脂収率が低下す
る。一方、0.5を越えると生成樹脂の分子量が増大
し、溶融粘度が上昇して好ましくない。
【0030】モノヒドロキシベンゼンと芳香族アルデヒ
ドまたはケトンとの縮合反応は、90〜150℃の範囲
で1〜10時間程度行われる。縮合反応終了後、未反応
のモノヒドロキシベンゼンを減圧留去して除去すること
によりフェノール重合体Bが得られる。
【0031】本発明のフェノール系重合体組成物は、フ
ェノール重合体Aとフェノール重合体Bとを、A/B=
20/80〜70/30の重量比でブレンドしたもので
あるフェノール重合体Aの比率が20重量%未満では硬
化物のガラス転移温度が低下する。またフェノール重合
体Aの比率が70重量%を越えると、溶融粘度が高くな
ってしまう。
【0032】上記フェノール重合体Aとフェノール重合
体Bとの混合方法は、フェノール重合体Aとフェノール
重合体Bを縮合物の段階でブレンドし、ブレンドした
後、未反応のモノヒドロキシベンゼンを減圧留去する方
法が好ましい。フェノール重合体Aを単独で得ようとし
ても、融点、粘度が高すぎて反応容器からの取り出しが
困難となるからである。
【0033】本発明のフェノール重合体組成物は、上記
ジヒドロキシベンズアルデヒドから得られるフェノール
重合体Aとヒドロキシ基を有しないベンズアルデヒド等
から得られるフェノール重合体Bとを混合したことによ
り、炭素原子に3個のフェニル基が結合し、該フェニル
基に対し、平均的には1個前後のヒドロキシ基で置換さ
れた多価フェノールであるが、前記式(3)に示したト
リフェノールメタン型樹脂のように、中央の炭素原子に
すべて1価フェノールが結合した縮合物ではなく、2価
フェノール、1価フェノールあるいはヒドロキシ基を有
しないベンゼンと結合したものとが混在した構造になっ
ている。このような混合物にしたことにより、本発明の
フェノール系重合体組成物は、フェニル基に対する平均
のヒドロキシ基の割合が、トリフェノールメタン型樹脂
と同程度であっても、低溶融粘度でかつ高ガラス転移温
度を有する樹脂が得られる。
【0034】また2種類のフェノール重合体の混合物で
あるため、混合比率を変更することにより、用途に応じ
て、所望の物性を有する、フェノール系重合体組成物を
得ることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例中、部および%は特に指定しない限り重量部
および重量%である。また製造例、実施例および比較例
で得られたフェノール系重合体及び重合体組成物の物性
評価方法は、下記の通りである。
【0036】(1)未反応モノマー量 GPCにより定量。
【0037】(2)溶融粘度 ICI粘度計を用いて、150℃での溶融粘度を測定し
た。
【0038】(3)水酸基当量 アセチル化法により求めた。
【0039】(4)ゲルタイム 得られたフェノール系重合体組成物を加熱溶融させ、硬
化促進剤としてトリフェニルホスフィンを所定量添加し
溶融ブレンドし、一旦冷却し粉砕した。この硬化促進剤
入り樹脂とo−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂を
当量比1:1になるように配合し、コーヒーミルでドラ
イブレンドし樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の
ゲルタイムを175℃でストロークキュア法で測定し
た。なお硬化促進剤のトリフェニルホスフィンの配合割
合は、フェノール系重合体とエポキシ樹脂の合計量に対
して1phrになるようにした。
【0040】(5)ガラス転移温度 上記樹脂組成物を用いて硬化物を作製し、180℃×6
hrポストキュアを実施した後、ガラス転移温度をTM
A法で測定した。
【0041】[製造例1](フェノール重合体Aの製
造) 撹拌機、温度計、コンデンサー、および窒素ガス導入管
を備えた四つ口フラスコに、原料としてフェノール10
0部、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド22部
(3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド/フェノール
のモル比0.15)を仕込み、さらに触媒として10%
塩酸を0.49部添加し、窒素気流下で撹拌しながら昇
温して内温を90℃に上げ、4時間保持して縮合反応を
行った。得られた縮合物をGPCで分析したところ、未
反応のフェノールが66%、フェノール重合体成分が3
4%であった。この縮合物をフェノール重合体Aとす
る。
【0042】[製造例2](フェノール重合体Bの製
造) 製造例1と同様の装置を用いて、原料としてフェノール
100部、ベンズアルデヒド17部(ベンズアルデヒド
/フェノールのモル比0.15)を仕込み、さらに触媒
としてトリフルオロメタンスルホン酸の1%水溶液を
1.2部添加し、窒素気流下で撹拌しながら昇温して内
温を135℃に上げ、3時間保持して縮合反応を行っ
た。その後、トリフルオロメタンスルホン酸と等モル量
の1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7を添加し、中和処理を行った。得られた縮合物をGP
Cで分析したところ、未反応フェノールが60%、フェ
ノール重合体成分が40%であった。この縮合物をフェ
ノール重合体Bとする。
【0043】[実施例1]製造例1で用いた装置に、製
造例1で得られたフェノール重合体Aを162部、製
造例2のフェノール重合体Bを113部仕込み(A
/B重量比=55/45)、撹拌しながら内温を15
0℃に上げ、減圧下、未反応フェノールを留去し、フェ
ノール系重合体組成物を得た。この組成物について粘
度、ゲルタイム、ガラス転移温度及びOH基当量を測定
した。結果を表1に示す。
【0044】[実施例2]実施例1において仕込み量
を、フェノール重合体A103部、フェノール重合体
B165部(A/B重量比=30/70)とした
以外は実施例1と同様にしてフェノール系重合体組成物
を得た。結果を表1に示す。
【0045】[比較例1]製造例1で得られた縮合物A
を単独で150℃に上げ、減圧下、未反応フェノール
を留去しようとしたが、途中で樹脂の粘度が上昇し、撹
拌が困難となった。また得られた樹脂は融点が196℃
と極めて高く、150℃での溶融粘度は測定できなかっ
た。結果を表1に示す。
【0046】[比較例2]製造例2で得られた縮合物B
を単独で150℃に上げ、減圧下、未反応フェノール
を留去してフェノール系重合体を得た。結果を表1に示
す。
【0047】[比較例3]トリフェノールメタン型樹脂
(明和化成(株)製、”MEH-7500”)について粘度、ゲ
ルタイム及びガラス転移温度を測定した。結果を表1に
示す。ガラス転移温度は高いが、粘度が本発明のフェノ
ール系重合体組成物より高く、流動性が悪い。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、フェノールとジヒドロ
キシベンズアルデヒドまたはケトンとの縮合反応で得ら
れるフェノール重合体Aと、フェノールとヒドロキシ基
を含まない芳香族アルデヒドまたはケトンとの縮合反応
で得られるフェノール重合体Bとを、特定の比率で配合
することにより、従来から困難とされていた低溶融粘度
と高ガラス転移温度とを兼ね備え、また優れた硬化特性
を有するフェノール系重合体組成物が得られるので、半
導体封止用、プリント基板絶縁用などのエポキシ硬化
剤、特に最近のBGA用封止材にも対応できるフェノー
ル系硬化剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/28 H01L 23/30 R 3/46 (72)発明者 村田 清貴 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住金ケミカル 株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 4J002 CC04W CC04X CC05W CC05X 4J033 CA01 CA05 CA07 CA11 CA12 CA26 CC03 CC08 CC09 HB03 HB06 HB08 4M109 AA01 BA01 CA21 EA02 EB03 EB04 EC05 EC20 5E314 AA31 AA41 FF01 GG03 GG10 GG21 5E346 CC13 HH08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノヒドロキシベンゼンと一般式(1)
    で表されるジヒドロキシベンズアルデヒドまたはケトン
    を酸触媒の存在下、縮合反応させて得られるフェノール
    重合体Aと、モノヒドロキシベンゼンと一般式(2)で
    表されるヒドロキシ基を有しない芳香族アルデヒドまた
    はケトンを酸触媒の存在下、縮合反応させて得られるフ
    ェノール重合体Bとから成り、A/Bの重量比が20/
    80〜70/30であることを特徴とするフェノール系
    重合体組成物。 【化1】 (ただしRは水素原子またはC〜C のアルキル
    基を示す。) 【化2】 (ただしR1 は水素原子またはC1 〜C4 のアルキル基
    を示し、R2、 は水素原子、C1 〜C4 のアルキ
    ル基、またはハロゲン原子を示す。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008069343A1 (ja) * 2006-12-05 2008-06-12 Sumitomo Bakelite Company Limited 半導体パッケージ、コア層材料、ビルドアップ層材料および封止樹脂組成物
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