JP2000204100A - Fiv抗体の検出方法及びfiv結合ポリペプチド - Google Patents

Fiv抗体の検出方法及びfiv結合ポリペプチド

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JP2000204100A JP11342237A JP34223799A JP2000204100A JP 2000204100 A JP2000204100 A JP 2000204100A JP 11342237 A JP11342237 A JP 11342237A JP 34223799 A JP34223799 A JP 34223799A JP 2000204100 A JP2000204100 A JP 2000204100A
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フィリップ アール アンダースン アンダーソン
Thomas P O'connor
トーマス ピー オコーナー
Quentin J Tonelli
クエンチン ジェイ トネリ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネコにおけるFIV感染を検出するための方
法、それに用いることができるポリペプチドを提供す
る。 【解決手段】 ネコにおけるFIV感染の検出は、ネコ
の血清中などのFIVに対する特異的抗体を検出するこ
とにより行う。先ず、FIVにおける抗原性を有するペ
プチドを準備し、これをネコ血清などと接触させ、この
接触による免疫複合体の形成に基づき抗体の存在、FI
V感染を検出することができる。また、FIVのペプチ
ドとしては、ウイルスエンベローブ蛋白質中の糖蛋白
質、例えば、gp40などを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネコに感染性を有
するFIVをその抗体の検出することにより、ネコにお
けるFIV感染を検出することに関する。また、本発明
は、このFIV検出等に使用し得るFIV結合ポリペプ
チドに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本出願
は、オコーナー他の1989年申請、米国特許出願第3
48,784号、名称「ネコのT細胞リンパ系の活性に
影響を与えるレンチウィルス」の一部継続出願であり、
この第348,784号は、オコーナー他の1989年
1月5日申請、米国特許出願第293,906号(発明
の名称「ネコのT−リンパ球の活性に影響を与えるレン
チウィルスに対するモノクローナル抗体」)の一部継続
出願である。また、この第293,906号は、オコー
ナー他の1988年12月5日申請、米国特許出願第2
79,989号(名称「ネコのTリンパ球の活性に影響
を与えるレンチウィルスに対するモノクローナル抗
体」)の一部継続出願であり、これらの出願のすべてが
図面を含めここに引用され組み込まれている。
【0003】この発明は、ネコT細胞リンパ系の活性に
影響を与えるレンチウィルス(FIV)からのポリペプ
チドの精製に関する。
【0004】FIVはもともとエイズに似た症候群を示
すネコから分離されたレトロウィルスである(ペダーソ
ン他、「Science235巻 790,198
7)。このウィルスは、ヒトのエイズの原因物であるヒ
ト免疫不全ウィルス(HIV)と同じグループに属す
る。ペダーソン他は、0.1M NaCl及び1mM
EDTAを含むpH7.4のトリス塩基中のショ糖(密
度)勾配上の遠心分離によって精製されたウィルスを用
いて免疫蛍光試験により、また、ウェスタンブロットに
よってFIVに対する抗体の検出を記載している。ここ
では、いくつかの蛋白質のバンドが検出され、抗原性の
比較は行われていないけれども、これらのバンドの位置
は、HIVの主要なコア蛋白質p24、 gag 前駆
蛋白質p55、及びエンドヌクレアーゼ蛋白質p32に
一応対応していると述べられた。
【0005】ヘダーソン他は、1987年8月26日付
で申請された米国特許出願「ネコTリンパ細胞の活性に
影響を与えるレンチウィルス」(これは、本出願の先行
技術とは認められない)において、ペダーソンによる上
述の結果について記載し、FIVに感染された細胞の溶
解産物のウェスタンブロッティングによって、主要な蛋
白質のバンドが、ほぼ22〜26kD、通常約24k
D;50〜60kD、通常約55kD;及び28〜36
kD、通常約32kDに現れると述べている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の観点において、本
発明は、FIVの抗原性ポリペプチドの抗原決定基をも
つ精製されたポリペプチドを特徴とする。このポリペプ
チドは、グリコシル化されていることもあり、あるいは
されていないこともある。抗原性ポリペプチドとは、ネ
コにおいて抗体反応を起すことが可能なポリペプチドを
意味する。このポリペプチドは、少なくとも5つのアミ
ノ酸からなるポリペプチド断片でも良く、またFIV粒
子中に自然に発生するポリペプチドであっても良い。上
記断片は、自然発生ポリペプチドから、例えば酵素消化
によって得てもよく、または、所望のポリペプチドをコ
ードする遺伝子の分離あるいは合成と所望の発現系中、
例えば、細菌や酵母や哺乳動物発現における上記ポリペ
プチドの発現によって生成しても良い。
【0007】ここで、抗原決定基とは、抗原性ポリペプ
チドの単一の抗原性部位を意味する。このような抗原決
定基は、特に、FIVの抗原性ポリペプチドに対するモ
ノクロナール抗体によって特異的に認識される。
【0008】また、精製されたとは、上記ポリペプチド
が共に自然発生する他の細胞構成物、例えばFIVポリ
ペプチドから分離されていることを意味する。好ましく
は、上記ポリペプチドは、これに対するモノクローナル
抗体を調製するために使用することができる程度に充分
純粋であることが望ましく、さらに好ましくは、このポ
リペプチドのアミノ酸配列が標準的な手法で決定できる
程度に充分純粋であることが望ましい。一般的に、精製
されたポリペプチドは、モノクローナル抗体の調製に適
切であり、あるいはネコの血清中の自然発生抗体の検出
に適切であるという点で、生物学的に活性である。
【0009】好適な実施態様によれば、精製されたポリ
ペプチドは、FIVのgagまたはenvポリペプチド
から得られた少なくとも20個のアミノ酸残基からなる
ポリペプチド断片に対し、少なくとも75%のアミノ酸
相同性を有し、最も好ましくは、gagまたはenv
リペプチド全体に対し少なくとも75%の相同性を有す
るアミノ酸配列を含み、さらに好ましくは、精製された
gagまたはenvの全アミノ酸配列であることある。
gag及びenvポリペプチドの例には、p10、p1
5、p26、gp40、gp100、gp130が含ま
れる。
【0010】もう一つの観点において、本発明は、サン
プル中のFIVに対する抗体の検出方法を特徴とし、上
述の精製されたポリペプチドを提供する各工程及び、こ
のポリペプチドをサンプル中の抗体と精製されたポリペ
プチドの間で抗体/ポリペプチド複合体の形成が可能と
なるような適切な条件下で接触させて、このような複合
体の形成を検出する過程を含む。この抗体/ポリペプチ
ド複合体の存在は、サンプル中にFIVの抗体が存在す
ることを示唆する。
【0011】第3の観点において、この発明は、FIV
粒子中に自然発生する50個のヌクレオチドからなる配
列との間で少なくとも90%の相同性を持つ50個のヌ
クレオチドからなる配列を含む精製された核酸を特徴と
する。ここで、精製されたとは、この核酸が、例えば、
ポリペプチドや他の核酸など自然に発生する全ての成分
から実質的に分離されていることを意味する。好適に
は、この核酸は上述のような成分から完全に分離され、
純粋な核酸の溶液であるか、あるいはそれが自然には発
生しない次のような細胞中、例えば、バクテリヤ細胞や
他のウィルスの粒子やネコではない真核細胞などに保持
されることが望ましい。90%相同性とは、この核酸が
50個のヌクレオチドの内少なくとも45個と一致する
ことを意味する。
【0012】好適な実施態様において、この核酸は、F
IVの抗原性のポリペプチドの抗原決定基、例えばFI
Vのgagまたはenvポリペプチドの抗原決定基を含
むポリペプチドをコードする。最も好ましいのは、該核
酸は、発現ベクターによって運ばれて、細菌や真菌やあ
るいは他の真核細胞、例えば哺乳類の細胞内で発現する
ことができる。
【0013】関連した観点において、本発明は次のよう
な配列(アミノ酸を表す標準的な文字記号を用いて表し
た)からの10個あるいはそれ以上の隣接するアミノ酸
を含む精製されたポリペプチドを特徴とする。
【0014】V-Q-S-R-G-S-G-P-V-C-F-N-C-K-K-P-G-H-L-
A-R-Q-S-H あるいはP-I-Q-T-V-N-G-V-P-Q-Y-V-A-L-D-P-
K-M-V-S またはS-V-Q-S-R-G-Q-G-P-V-A-F-N . 出願人は、FIV抗体の特異的な検出に適したポリペプ
チドを提供し、これによってFIVの感染を正確に検出
することを可能とした。出願人は、さらに、ネコのFI
Vによっておこる病気を防ぐためのワクチンの製造に有
用なポリペプチドを提供した。
【0015】この発明の他の特徴や有用性は、後述する
実施形態の記載及び前述の特許請求の範囲より明らかと
なろう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を用いて説明する。
【0017】抗原性FIVポリペプチド この発明において有用なFIVポリペプチド抗原の一般
的な説明を上に述べた。この発明において有用なポリペ
プチドは、下記のようにして分離されたウィルスから、
及び酵素処理や他の標準的な方法によって分離された精
製ポリペプチドの断片から精製され得る。さらに、この
ポリペプチドは、FIVポリペプチドをコードするDN
Aがクローン化され、バクテリア、酵母、または哺乳類
細胞内で発現される標準的なインビトロの発現系によっ
て合成することができる。このようなDNAは、下記の
ようにして分離及び発現させることができる。このポリ
ペプチドは、標準的な化学的方法によっても合成するこ
とができ、例えば下記の種々のFIVポリペプチドのポ
リペプチド断片は合成することができる。以下の例にお
いて、FIVポリペプチドは、FIV感染細胞から直接
得られ、FIVウィルス粒子中に自然発生したポリペプ
チドの形状をとっていた。この例は本発明に限定される
ものではなく、当業者はこの発明のポリペプチドを得る
ための種々の代替方法を容認するであろう。このポリペ
プチドは分子量に従って引用され、30kDポリペプチ
ドはp30と、この重量の糖蛋白質はgp30と呼ばれ
る。
【0018】親種ウィルスを生成する培養は、FIV分
離株#2427(CRFK−FIVまたはPetalu
ma株)によって感染された連続培養のネコ細胞系の形
で、Dr.ネイルスフェダーソン(カリフォルニア デ
ィビスのカリフォルニア大学)から入手した。親細胞ラ
インは、FIVによって持続的に感染されたクランデル
ネコ腎臓細胞である。この細胞系は、1988年7月1
3日付でアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄
託されており、その寄託ナンバーはCRL9761とい
う番号が割り当てられている。出願人及びその指定代理
人は、この文書に基づいて発行される特許の権利期間が
終了する前に、この培養が死絶した場合には、培養につ
いての最終要求の5年後、または30年間、いずれか長
い方の期間、これをもう一度提供する責任と、また、寄
託は最終的に公共に利用可能となる時期に、このような
特許の発行の供託場所について知らせることについても
責任を認める。その時期まで、寄託は、37CFR1〜
14条及び35USC112条の条件下に特許局長に対
して入手可能である。
【0019】他のウィルス培養は、ペダーソン他の上述
の参考文献またはハーバー他によるVeterinar
y Record 122巻 84,1988に記載さ
れたようにして得ることができる。ウィルスを生成する
細胞培養の種ストックは、感染後少なくとも19回の継
代培養後の親種となる細胞培養の凍結によって得られ
る。さらに追加のウィルス生成培養の種ストックは、F
IVの親種ウィルスによる連続ネコ細胞培養の感染、ま
たはもとのFIV感染親種細胞培養からの高度のFIV
生成細胞の単一細胞マイクロウェルクローニングによっ
て得られた。増殖のため、親種ウィルス感染ネコ細胞培
養は、組織細胞培養フラスコ中に接種された。細胞が集
密的に単層に成長した後、組織培養液は2〜5日の間隔
で採取された。
【0020】作業用の種ウィルスは、FIVに永久的に
感染された親種細胞系による増殖にによって生成され
た。接種材料は、組織培養フラスコ中の100ユニット
/mlのペニシリン及びストレプトマイシン、並びに、
2mMのグルタミンを含み、2mMのL−グルタミン及
び4.5g/lグルコース(DME)を包含するダルベ
ツコの修正イーグル培地内に添加された。接種材料は、
組織培養フラスコに添加され、培養され、そして使用ず
みの組織培養液は、細胞が集密状態に生育した時点で採
取された。細胞は、培養容器からトリプシン/EDTA
によって分離され、1:5〜1:25(典型的には1:
8)の倍率で培地によって稀釈された。典型的には、フ
ラスコは36℃〜38℃で最高7日間(3〜7日間)イ
ンキュベートされ、その後培養液及び細胞が採取され
た。細胞物質を含む採取された液体は、高速遠心機(S
orval RC−5BまたはBeckman J2−
21)によって遠心され、上清及び細胞ペレットに分離
された。得られた細胞ペレットは排棄され、上澄培養液
は作業用ウィルスを調製するために用いられた。浄化さ
れた上清は、NaClの濃度0.5M、ポリエチレング
リコール(PEG 8000,シグマ)の濃度4%〜1
0%(通常7%)に調製された。2℃〜7℃で一晩培養
された後、ウィルスはペレット化され(1300×G
(重力加速度)、30分)、緩衝液(10mM Tri
s,pH7.6 300mM NaCl,1mM ED
TAで2℃〜7℃)中に再度懸濁された。一晩培養の
後、ウィルスは1300×Gで15分間遠心分離され、
ペレットは捨てられ、そして上清は、10mM Tri
s 300mM NaCl,1mM EDTA, pH
7.6中における50%/80%の不連続グリセロール
段階勾配で遠心された。この遠心処理は、100000
×g、4℃で3時間行われ、50%−80%の界面にく
るFIVウィルスのバンドが採取された。このバンドは
10mM Tris,0.3M NaCl及び1mM
EDTA中に懸濁され、上記緩衝液で1:3に稀釈さ
れ、100000×g、1時間の遠心処理で再度ペレッ
ト化された。こうして得られたペレットは、精製された
ウィルスであり、上記緩衝液中にもう一度懸濁して、−
70℃で貯蔵された。こうして得られたウィルスは、F
IV宿主細胞の蛋白質を実質的に含まず、少なくとも5
%のp26(コマシー ブルー 250で染色されたS
DS/PAGEのデンシトメトリックスキャンにより総
蛋白質として測定された場合の主要ヌクレオカプシド
蛋白質)からなっている。
【0021】このような精製されたウィルスは、他の方
法によっても得ることができる。しかしながら、出願人
は、調製されたウィルス中に存在する高分子汚染物質
が、勾配遠心処理に高濃度の塩を使用することにより除
去されることを発見した(ここで、高濃度の塩とは、生
理学的な塩濃度より高い範囲のものを言う)。
【0022】図1に示すように、精製されたFIVに関
連しているポリペプチドは、SDS/PAGEによって
分析され、非細胞を培養した後の培地から同一の方法で
分離されたポリペプチドと同一の手法で比較された。コ
マシーブルー染色ゲルの分析によって、それぞれp1
0、p15、p26と名づけられている分子量10k
D、15kD及び26kDの3つの主要なポリペプチド
が見つかった。
【0023】FIVポリペプチドに対するポリクローナ
ル抗体を有するネコを同定するために破砕したFIVを
用いてELISAテストを行い、ELISAテストによ
って陽性と判定されたネコの血清にウェスタンブロット
分析を行ったところ、それぞのネコは、用いられた条件
下において、分子量10、15、26、40及び65k
Dの1つまたはそれ以上のポリペプチドと反応する抗体
を有していた。
【0024】図2に示すように、トービン他のPro
c. Natl. Acad. Sci USA76
巻, 4350,1979に記載されている標準ウェスタ
ンイムノブロットが行われた。略述すると、FIVはS
DSで破砕され、蛋白質はニトロセルロースのシートに
移し替えられた。ニトロセルロースのシートは、30%
子牛血清、1%ウシ血清アルブミン(BSA)及び0.
05%Tween20を含んでいるDulbeccoの
燐酸緩衝食塩水でブロックされた。このシートは、0.
5cm巾の細片にカットされ、1:100にうすめられ
たブロッキング緩衝液中の血清サンプルと共に、20〜
22℃で2時間インキュベートされた。この細片は、洗
浄緩衝液(Dulbeccoの燐酸緩衝液中に0.05
%Tweenを含むもの)によって繰り返し洗浄され、
次いで、第2の抗体(ネコのIgの重鎮と軽鎮に対して
特異的な)とホースラディッシ・ペルオキシターゼ複合
体(Kirkguard及びPerry Labora
tories Inc. Gaithersburg,
MDから入手)とインキュベートされた。1時間の培養
の後、細片は、洗浄緩衝液によって繰り返し洗浄され、
沈着性基質4−クロロナフトールと共に10分間培養さ
れた。この細片を部分的に乾燥し、結果を即座に判断し
た。レーンA〜Gのそれぞれの血清は、FIVに感染し
ている種々のネコから得られた。優勢な交差反応性はp
26及びp15に検出され、また、p10についてはよ
り低い程度の交差反応性が検出される。他の蛋白質3
2、40、47及び65kD分子量のものも検出されて
いる。
【0025】ある種のウィルス性ポリペプチド、例えば
gag(例えばp26)抗原性ポリペプチドは、精製さ
れたウィルスの調製物中に豊富に見られ、ウィルスエン
ベローブポリペプチド(例えばgp130)のような他
のポリペプチドは、ウィルスの精製の際に失われる傾向
にあって、gag抗原に比べウェスタンブロッド分析の
ために電気的転送の効率が良くない。従って、ウィルス
エンベローブ(env)及びgag前駆体ポリペプチド
のより容易な検出のために、FIV細胞抽出物は、35
−メチオニン及びシステティンによって標識され、免疫
沈降(RIPA)によって試験された。FIVに感染さ
れた細胞の集密培養を、メチオニン及びシステティンを
含まないDulbeccoの修正イーグル培地中で30
分間インキュベートした。この細胞培養を、1ml当り
100マイクロキューリーの35S−メチオニン及び35
−システティン(比活性1200キューリー/mM,ニ
ューイングランドニュークレアコーポレーション,ボス
トン,MA)を含む同じ培地8ml中で4時間インキュ
ベートした。この放射活性を持つ組織養溶液を除去し、
細胞は、100mMのNaCl,1%のTriton−
X 100,0.5%のデオキシコール酸ナトリウム,
0.1%のSDS,0.1mMフェニルメチルサルホニ
ルフロライド、及び1mlあたり100カリクレン非活
性化因子単位のアプロテインを(シグマケミカルカンパ
ニィー,セントルイス,MO)に含むpH7.5の10
mM燐酸ナトリウム緩衝液5ml中で溶解した。使用前
に、細胞溶解物は、100, 000×g30分の遠心処
理によって澄明化され、そのペレットは廃棄された。標
識された細胞溶解物の一部(0.1ml)と、テストさ
れる血清5μlを、マイクロ遠心チューブの中で混合
し、37℃で1時間、その後4℃で一晩インキュベート
した。翌日、100mM NaCl,1%Triton
X−100及び0.1%SDSを含むpH7.5の1
0mM燐酸緩衝液中のプロテイン A セファロースC
L−4B ビーズ(ファルマシア,ビスカットウェイ,
NJ)の5%浮遊懸濁液0.2mlを、各チューブに添
加し、30分間4℃で混合し、プロテイン A セファ
ロース ビーズに結合した抗体/抗原複合物は、遠心処
理(2分、20000×g)によって収集され、溶解用
の緩衝液中において3度洗浄された。最終的なペレット
を、再び25μlのSDS/PAGE装填バッファー
(緩衝液)中に浮遊させ、3分間100℃に加熱した。
セファロースビーズは、遠心処理によって除去され、上
清は、PAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動)に
かけられた。ゲルはエンライトニングTM(ニューイング
ランドニュークレアコーポレーション,ボストン,MA
の米国における登録商標)を用いて蛍光光度法のために
処理されて、コダックXR−5フィルムに−70℃にお
いて露出された。実験的に感染されたネコからの血清
は、ポリペプチド15、22、36、40、47、11
0及び130kDを認識する。定量的及び定性的に幾分
の差があったものの、全てのネコがp22,gp40,
gp47及びgp130に対し反応を呈示するように見
える。
【0026】RIPA−PAGE分析によって同定され
たポリペプチドのうち、どれが主要な内部構成蛋白質p
26に関連するかを決定するために、RIPA−PAG
E分析は、ウェスタンブロットによって決定されるp2
6と反応するモノクローナル抗体を用いて行われた。こ
のモノクローナル(抗体)は、蛋白質p47、p36、
p22及びp15を免疫沈降した。FIVのp26モノ
クローナル抗体によって検出されない高分子量ポリペプ
チド(130kD)は、RIPA−PAGAによって確
認された。分子量100kDの蛋白質もまた、何匹かの
感染したネコから得られた血清抗体を利用して検出する
ことが可能であった。
【0027】他の例によれば、FIVの抗原性糖ペプチ
ドは、以下のようにして得ることができる。活発に成長
するCRFK FTLV感染細胞は、ローラーボトルか
らかき取られ、燐酸緩衝食塩水(PBS)によって緩和
に洗浄され、ペレット化された。細胞ペレットは、緩衝
液1mlに対し0.1mlの細胞ペレットの比でpH
7.2の、10Mm燐酸ナトリウム中に静かに再懸濁さ
れた。この懸濁液は、氷上または冷蔵庫に5〜10分間
インキュベートされ、30秒間激しく旋回攪拌されてか
ら、1MのPMSFを含む4倍容量のPSBが添加され
た。この混合物は、(PTA20ジェネレータを持つ)
ブリンクマンホモジェナイザーPT10/35により9
0〜120秒間激しくホモジナイズされた。
【0028】その結果得られたホモジエネートは、50
00×g、20分間の遠心処理により澄明化された。上
清は捨てられ、細胞膜ペレットは、PBS+0.2%−
Triton X−100に緩衝液2.5ml:0.1
ml元の細胞ペレットの比で再度懸濁された。この混合
物は、再び、PTA20ジェネレータを持つブリンクマ
ンホモジナイザーPT10/35により90〜120秒
間激しくホモジナイズされた。得られたホモジエネート
は、100000×g、1時間で澄明化され、上清を注
ぎ出して除去した後、ファルマシア レンチル レクチ
ン セファロース 4B上に、樹脂6mlに対し元の細
胞ペレット5mlの比で一晩20〜23℃でバッチ結合
された。
【0029】このレンチルレクチン懸濁液は、カラムに
注がれ、樹脂は収集され、15カラム容量のPBS+
0.2%Triton X−100によって洗浄され
た。糖蛋白質は、樹脂を5〜10カラム容量のPBS+
0.2%Triton X−100+200mMメチル
α−D マンノピラノシドで処理することによって樹
脂から溶出されて、1カラム容量/チューブの画分が採
取された。
【0030】糖蛋白質の分離は、9%SDS−PAGE
電気泳動により確認され、RIPAデータと連繋して35
S−放射線標識細胞調製物を用いチェックされた。
【0031】宿主細胞の糖蛋白質からのウィルスの糖蛋
白質のさらなる精製は、HPLCやアフィニティークロ
マトグラフィーのためのポリクローナルまたはモノクロ
ーナル抗体の利用を含む。
【0032】例1:gag ポリペプチドの精製 分離されたウィルス(250〜500μl)は、2容量
の6Mグアニジン塩酸、pH3(20%トリフルオロ酢
酸水溶液で調製された)と混合された。この混合物は、
旋回混合され、37℃〜40℃の水槽で20〜25分間
インキュベートされた。インキュベートされた溶液は、
予め湿らせた(100μlの6Mグアニジン塩酸、pH
3で)0.45ミクロゲルアクアディスクフィルター
(No.4184)によって瀘過され、フィルターは、
100μlの6Mグアジニン塩酸pH3によって洗浄さ
れた。瀘過されたサンプルは、精製のためにHPLCカ
ラムにかけられた。
【0033】このHPLC系は、3つの110Vのポン
プを持つベックマンHPLC、421コントローラ、1
66可変波長検出器、427インテクレータ、ダイナミ
ックミキサを持つ210Aインジェクタ、及び1000
μlサンプルから構成された。カラムは、変形流入口接
続管(ウォータース マイクロボンド−A−パックフェ
ナイル 10 MU 8 mm×10cm カートリッ
ジNo.85722及びガードパックリゾルブ CN
カートリッジNo.85826)を有するRCM−10
0カラムホルダー中に保持されたウォータース ラジア
ル コンプレッション カートリッジである。この系
は、2つのレバーを押して、圧力が中間黄色ゾーンにあ
るようにセットされた。
【0034】精製は、0.1%トリフルオロ酢酸(v/
v溶媒A)から0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセト
ニトロール(v/v溶媒B)の多段階密度勾配によっ
た。
【0035】画分を集めて、サバント スピード バッ
ク(savant speed vac)により濃縮さ
れ、最終容量が50〜100μlとなるまで溶媒が除去
された。濃縮された画分は、200〜300μlpH
7.2の50mMまたは100mMの燐酸ナトリウム緩
衝液の添加によって中和とされた。緩衝された画分のp
Hは、pH試験紙によってチェックされ、もし、pHが
まだ6以下であったならば、一規定NaOHを添加し、
pHを6.5〜7.5の範囲に合わせた。中和された画
分は、使用するまで−20℃で冷凍された。
【0036】図3に上述のHPLCカラムからのプリン
トアウトを示す。
【0037】溶媒Aの100%からスタートし、流速は
1ml/分であった。15分後、溶媒は、26%溶媒B
を含むものに変更され、10分後31%溶媒B、12分
後37.5%溶媒B、5分後40%溶媒B、6分後43
%溶媒B、8分後45%溶媒B、15分後60%、そし
て20分後100%溶媒Bに変更された。p10、p1
5、p26に対応するピークは、図3に示されている。
これらのピークを含む画分が収集された。
【0038】図4に示すように、p10、p15及びp
26に対応する画分は、15%ビス−アクリルアミドを
含むSDS−ポリアクリルアミド ゲルで70Vにおい
て泳動された。このゲルは、Biorad Silve
r Staining Kit 161−0443を用
いて銀で染色された。p15、p10及びp26に対応
する分離された画分は、FIVポリペプチドの本質的に
均等な溶液であった。
【0039】分離されたFIVポリペプチドはアミノ酸
配列のための標準的な手法によって分析され、その結果
を次に示す(ここにおいて、「?」は、実際のアミノ酸
が明確でないこと、またはこれについての情報が得られ
なかったことを示す)。
【0040】 p26 番号 1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13-14-15-16-17-18-19-20 アミノ酸 P-I-Q-T-V-N-G-V-P-Q-Y-V-A-L-D-P-K-M-V-S p10 番号 1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13-14-15-16-17-18-19- アミノ酸 V-Q-S-R-G-S-G-P-V-C-F-N-C-K-K-P-G-H-L- 番号 20-21-22-23-24 アミノ酸 A-R-Q-S-H p15 番号 0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13 アミノ酸 S-V-Q-S-R-G-Q-G-P-V-A-F-N-? 精製されたポリペプチドがこの発明において有用である
か否か、すなわちこのポリペプチドが抗原性であるか否
かを決定するためには、どのような標準的な手法をも利
用することができる。例えば、ポリペプチドが交差反応
性であるか否かを決定するためにネコの血清からのポリ
クローナル抗体を用いてELISAテストを行うことが
できる。また、ポリペプチドは、アジュバントと共に、
または伴わずに動物、例えばマウスに注射して、それに
対する抗体が形成されるか否かを見ることができる。こ
れらポリペプチドは、ネコにおけるFIVが原因である
病気の防止とFIVの感染を防止するためのワクチンの
製造に有用である。これらのワクチンは、標準の方法で
製造される。好適には、gagまたはenvポリペプチ
ドは、標準的な接種培地で提供され、これが静脈内、動
脈内、またはその他の方法によってネコに、1〜100
μg/kg−動物の用量で、3〜4週の間隔で注射さ
れ、FIVに対する免疫が生成されるまで続けられる。
【0041】FIVモノクローナル抗体 FIVポリペプチドの抗体は、上述の如く精製されたポ
リペプチドの確認に役立ち、ポリペプチドの精製の有用
な助けとなる。またこの抗体は、いかなるポリペプチド
であれ、その抗原性の決定のためにも役立つ。有用な抗
体の調製の一例は以下の通りである。このような抗体
は、個々のまたは少数のFIVポリペプチドの検出及び
精製を可能とするモノクローナル抗体である。
【0042】Balb/CJ(Jackson Lab
s)マウスを、(上述のようにして調製された)Dif
co Bactoアジュバントと1:1で混合されたF
IVウィルスをマウス1匹あたり50μgの初期注射に
よって免疫した。なお、2週間後、それぞれのマウスに
アジュバントを伴わずに100μgのFIVウィルスが
静注された。この促進剤注射の3日後、マウス骨髄腫細
胞ラインFOまたはp3X63−Ag8.653との細
胞融合が行われた。中間対激期の骨髄腫系は、細胞融合
の日に採取され、生存力がチェックされた。細胞は、3
00×g8分間の遠心処理によって生長用培地から分離
され、血清を含まないDME中に再度懸濁された。
【0043】細胞融合のために、FIVを接種されたマ
ウスは、首の脱臼によって殺されて、脾臓が無菌的に取
出された。脾臓は、リンパ液を含んでいないDME中で
3度洗浄され、20mlの完全培地(DMEは、20%
の仔牛血清、1ml当り100単位のペニシリン及びス
トレプトマイシン及び、1mMのピルビン酸ナトリウム
を含む)を入れた無菌ペトリ皿に入れられた。細胞を遊
離するために、脾臓は23ゲージの注射針を用いて灌流
された。
【0044】細胞は、50mlの円錐型遠心管内に置か
れ、300×g8分間でペレット化された。ペレット
は、0.17Mの塩化アンモニウム5ml中に再度懸濁
され、氷上に8分間置かれた。これに5mlのウシ胎児
血清(20%)を添加し、細胞は、300×gで8分間
の遠心処理によりもう一度ペレット化された。10ml
のDME中に再度懸濁された後、細胞はカウントされ、
脾臓及び骨髄腫細胞は、3:1の比率で混合された。細
胞混合物は、200×g10分間の遠心処理によりペレ
ット化され、上澄は傾けて除かれ、ペレットは5分間放
置された。そして、1分間にわたって1mlの50%P
EG(PEG1500が1:1の割合でHepes、p
H8.1と混合されたもの)が37℃で添加された。3
7℃で1分間インキュベートした後、もう一度、1ml
の血清を含まないDMEが1分間にわたって添加され
た。最後に、10mlのDMEが、2分間にわたって添
加され、細胞は、200×g8分間でペレット化され、
ペレットは0.016mM チミジン、0.1mM ヒ
ポキサンテン、0.5μmolのアミノプテリン及び1
0%ハイブリドーマクローニング因子(1×HAT)を
含む完全培地中に再度懸濁された。この細胞は、96−
ウェル−プレート中に置かれた。
【0045】3、5、7日後、細胞融合プレート中の培
地の半分が除去され、新鮮な1 xHAT培地で取り替
られた。11日後、ハイブリドーマ細胞上清は、ELI
SAテストによってスクリーンされた。このテストにお
いて、96−ウェルプレートは、標準的手法によってF
IVウィルスによってコートされた。各ウェルの100
μlの上清は、スクリーニングプレート上の対応するウ
ェルに添加され、20〜22℃に1時間インキュベート
された。インキュベート後、それぞれのウェルは、蒸留
水によって3度洗浄され、ヤギの抗マウス IgG
(H+L)、A,M(1:1500 希釈)のホースラ
ディッシュペルオキシダーゼ複合体100μlが各ウェ
ルに添加され、20〜22℃で1時間インキュベートさ
れた。蒸留水で3回洗浄後、基質OPD/過酸化水素水
が添加され、5〜15分間インキュベートされた。10
0μlの停止溶液(1M塩酸)が添加され、490nm
における吸光度が測定された。光学的濃度の読取り値が
対照のウェルより大きな培養体は2cm2 の培養皿へ移
され、ここに1 x HAT培地中の正常マウス脾臓細
胞が添加された。さらに3日後、この2cm2 の全ての
培養体は、抗体に対してもう1度スクリーンされ、これ
らの試験により再び陽性であるものは限定稀釈によって
クローン化された。各2cm2 培養における細胞は、カ
ウントされ、1ml当り1×105 細胞濃度となるよう
に調整された。細胞は、完全培地により稀釈され、ハイ
ブリドーマ細胞の5.10及び50個を1mlに含む濃
度の正常マウス脾臓細胞がこれに添加された。細胞は各
希釈に対する96−ウェルプレートにプレートされた。
10日後、クローニングプレートは、細胞生長について
スクリーニングされた。すべてのウェルのほぼ37%は
生長を示していた。正の生長を示したウェルは、抗体に
ついてスクリーンされ、検査の結果正であったウェル
は、2cm2 培地に拡げられ、正常マウス脾臓細胞が加
えられた。クローニング手順は、安定した抗体生成ハイ
ブリドーマが得られるまで2回繰り返された。ここにお
いて、細胞培養は、2→9→75→150cm2 培養容
器に順次拡大され、この時点で腹水の生成を始めること
ができた。
【0046】腹水の生成のため、プリスタンで刺激した
IRCFlsマウスが用いられた。0.5mlのプリス
タンが、それぞれのマウスの腹腔(IP)内に注射さ
れ、マウスは、10〜60日休まされた。この時点で、
4.5×106 細胞がそれぞれのマウスの腹腔中に接種
され、腹水は7〜14日の間形成された。腹水は、腹膜
の穴を介しパスツールピペットによって採取された。
【0047】糖蛋白質に対する抗体も同様に分離及び検
出可能である。特に、分子量40kD(gp40)及び
130kD(gp130)の2つの糖蛋白質に対する抗
体はそれぞれPAGE及びRIPAを用いて検出され
る。
【0048】FIVの特異的ポリペプチドの精製及び同
定のために本発明において有用なモノクローナル抗体に
は、FIVに対し特異的で、充分強い相互作用をFIV
抗原決定基及びFIV抗原との間に持ち、免疫試験、例
えばELISAによるFIV抗原の検出に有用であるも
のを含む。上述のモノクローナル抗体の内どれが有用で
あるかを決定するために、1つの主要なテストが利用さ
れた。これは、当該モノクローナル抗体がFIV抗原と
結合し、FIVに対するポリクローナル抗体の複合体に
よって検出できるか否かの決定が必要である(上述のE
LISAテスト)。
【0049】さらに他のテストは、モノクローナル抗体
が1つあるいはそれ以上のFIV抗原に対し良好な反応
性を有するか否かを決定するためにウェスタンブロット
を実施することである。一般的に、反応性の弱い、すな
わち、ウェスタンブロット上に弱いバンドを生成するモ
ノクローナル(抗体)は、この発明には適さない。さら
に他のテストは、放射線免疫沈降試験(RIPA)を含
み、ここで35S−メチオニンによって標識されたFIV
ウィルスがモノクローナル抗体と反応して免疫沈降物を
形成し、この免疫沈降物はSDS−PAGEにかけら
れ、標識された蛋白質を検出するためにオートラジオグ
ラフされる。この分析は、どのモノクローナル抗体が前
駆体FIV抗原ポリペプチドを検出し、単に成熟したポ
リペプチドのみを検出できるのではないことを決定する
ことができる。
【0050】抗体検出 上述の抗原性ポリペプチドはネコによって生成される自
然発生抗体を検出するのに利用できる。このような検出
は、例えば、上述のようにELISAテストによる標準
的なイムノアッセイ手法により行える。このようなテス
トの一例を下に示す。この例は、本発明に限定されるも
のではなく、当業者は他の多くの標準的な手法を用い得
ることを認識するであろう。
【0051】例2:抗体試験 この試験を実施するために必要なものとして、適当な検
査抗原(例えばp26、p15またはp10)を含む溶
液によってコートされた96ウェルの平底マイクロタイ
ターストリップが含まれる。検査用ウェルは、pH7.
5の0.25モルクエン酸ナトリウム中に0.15μg
の抗原を含む溶液100μlでコートされた。ウェルは
パラフィルムによってカバーされ、4℃で1晩インキュ
ベートし、液を流し出して乾燥した。抗体は、その後
0.25モルクエン酸ナトリウム中の1%BSA200
μlの添加によってさらにコートされ、室温(20〜2
5℃)で1時間インキュベートされた後、液を流し出し
てウェルを乾燥した。次いで、0.25モルクエン酸ナ
トリウム中の7.5%ショ糖200μlを、それぞれの
ウェルに添加し、室温に30分間インキュベートした。
この結果得られたストリップは、すぐに使われるかまた
は減圧下室温で6時間乾燥した後、使用された。
【0052】試験は、(陽性対照、陰性対照または被検
血清)、0.1%ウシ血清アルブミン、30%仔ウシ血
清、及び0.05%Tween−20(シグマケミカ
ル、セントルイス、MO)を含むDulbeccoのP
BS中に1:100に稀釈されたネコの血清サンプル1
00μlをウェルに加え、室温において30分間インキ
ュベートし、液を流し出してウェルを乾燥することによ
って行われる。ウェルは、0.05%Tween−20
を含むDulbeccoのPBSによって即座に2度洗
浄され、この2度目の洗浄の後、液を流し出してウェル
が乾燥された。
【0053】次に、ネコの免疫グロブリンに対する抗体
を含む100μlの溶液を添加した。これらの抗体はイ
ンジケータ酵素(例えばアルカリ性ホスファターゼ)と
結合され、50%子牛胎児血清と、0.05%Twee
n−20を含むpH7.6の0.05M Tris−H
Cl中に溶解された。このウェルは室温で30分間イン
キュベート後、液を流し出して乾燥され、0.05%T
ween−20を含むDulbeccoのPBSによっ
て2度洗浄された。
【0054】40%グリセロール及び50%メタノール
中に0.1%の3,3´,5,5´テトラメチルベンジ
ジンを含む溶液が、1l中に22.82gのリン酸二カ
リウム、19.2gのクエン酸、及び1.34mlの3
0%過酸化水素水を含む溶液と等量混合された。この溶
液の100mlが各ウェルに添加され、室温で15分間
インキュベートされた。このインキュベーション期間の
終了時に、0.25%のフッ酸の100μlを各ウェル
に添加した。そして、マイクロタイタープレートリーダ
により各ウェル内溶液の650nm波長の吸光度を測定
した。p10、p15及びp26に対する免疫応答は、
FIVによるネコの実験的感染後や、あるいはFIVに
対する抗体を持つネコの血清中で検出可能であった。
【0055】FIV核酸 FIV核酸は、FIVポリペプチドあるいはその切片の
大量の生産、及び標準の技法を用いたインビボにおける
相同性核酸の検出にも有用である。次に、FIVウィル
スのDNAに対するクローニングの例について説明す
る。ここで、選択された特異なFIV株は、この発明に
限定されるものではなく、当業者は、特定の寄託物とし
て提供されるクローン化された配列の使用により、ある
いは、本例に記載されているのと同様の手法によって同
等な核酸が分離できることを認識するであろう。
【0056】(抗体)生産の目的でFIVの2428株
(Pentaluma分離株)に感染されたクランデル
腎臓細胞系が、組み込まれていないウィルスDNAの原
料として使用された。この組み込まれていないウィルス
DNAは、ヒート抽出(Hirt extractio
n)及びCsCl−エチジウムブロミド遠心処理により
調製され、鎖状でスーパーコイルのウィルスDNAに分
離された(Hirt,26 J Mol. Biol.
26巻, 365,1967;Canaani他, Na
ture 282巻, 378,1979)。
【0057】このスーパーコイルウィルスDNAがオー
バーラップするウィルスDNA配列を含むライブラリィ
を構築するのに用いられた。このようなライブラリィを
構築する手法は、Maniatis他の、Molecu
lar Cloning,ALaboratory M
anual,Cold Spring Harbor
Lab,Cold Spring Harbor,N.
Y及びGlover,DNA Cloning,Vo
l.1,A Practical Approach,
IRL Press,Washington,DC)に
記載された方法と同様であり、当業者によく知られてい
るものである。
【0058】2つの限定エンドヌクレアーゼの一つによ
るスーパーコイルウィルスDNAの開裂によって2つの
ウィルスDNAライブラリィが生成された。スーパーコ
イルウィルスDNAの限定エンドヌクレアーゼRsa
による部分的な開裂(これは、DNA配列5´GTAC
3´を認識する)、または限定エンドヌクレアーゼHa
III による開裂(これはDNA配列5´GGCC3´
を認識する)によって、配列がオーバーラップしている
2セットの平滑末端DNA分子を生成する。この平滑末
端DNA分子は製造元の指針に従ってEcoRI メチ
ラーゼによって処理され、EcoRI認識配列5´−G
AATCC−3´の3´アデニン残基が修飾された。こ
の部位のメチル化は、処理されたDNAの限定エンドヌ
クレアーゼEcoRIによる開裂を阻害する。メチル化
されたDNA分子は、限定エンドヌクレアーゼEco
Iに対する開裂部位を持つリンカーDNA分子と結合さ
れた。このリンカーを含むDNA分子は、限定エンドヌ
クレアーゼEcoRIにより処理されて、次の分子を生
成するためにその終端が、組替えDNAファージベクタ
λZAP(Stratagene,La Jolla,
カリフォルニア)におけるEcoRIクローニング部位
と適合する分子を生成した。この開裂によって得られた
リンカーの切片は、クィックスピンカラム(Boehr
inger,Mannheim,Indianapol
is,IN)上でのサイズ分離によって大きなDNA分
子から分離された。DNA分子は、次いで、EcoRI
で開裂されたλ ZAPベクター中にT4 DNA リ
ガーゼ(New England Biolabs,B
everly,MA)を用いて結合された。結合された
DNA分子は、ギガパックゴールド(Stratage
ne,La Jolla,カリフォルニア)を用いてフ
ァージ中に詰め込まれた。この詰め込み反応から得られ
た生存力のあるファージは、組替えλZAPクローンの
ストックを得るために、BB4細胞(Stratage
ne)を感染させ、及びこれら感染された細胞のプレー
ト溶解産物を採取することにより増幅された。
【0059】組替えλZAPクローンの挿入DNAは宿
主細胞のDNA並びにFIVプロウィルスのDNA配列
を含むため、容易に検出可能な標識を持つFIVDNA
プローブによりそれぞれのライブラリィをスクリーンす
ることが必要である。このようなプローブは、FIVか
ら分離されたRNAから製造される。放射活性を持つ相
補的DNAはウィルスRNAから本質的には上記のMa
niatis他1982に記載のようにして合成され
た。ただし、ポリAを含むRNAの選別は行われず、メ
チマーキュリックハイドロオキサイドはプロトコルから
除かれた。
【0060】バクテリオファージライブラリィは、15
0mmの皿1つ当たり10000個のバクテリオファー
ジの密度でプレートされた。これらは、放射標識された
プローブとニトロセルロースフィルタ(Maniati
s他1989,上述と同様)上に固定されたファージD
NAとのハイブリッド形成によってスクリーンされた。
それぞれのハイブリッドを形成しているバクテリオファ
ージのプラークを採取し、再プレートして、1つのλZ
AP組替えクローンを含む1個のウェルが分離されるま
で上述と同様にハイブリッド形成を行った。次いで、X
L−1−Blue細胞(Stratagene)を、組
替えλZAPファージに感染させ、挿入DNAを含むプ
ラスミドは、製造者の指針(Stratagene,L
a Jolla,カリフォルニア)に従い、R408ヘ
ルパーファージによる重感染により得られた。この手法
は、組替えプラスミド(これは細胞から分離可能であ
る)及び一本鎖のDNA配列分析のために培地から分離
することができるファージストックも供給する。
【0061】上述の組替えプラスミドは、下記のよう
に、これらのプラスミドを複製するバクテリヤの1晩の
培養からプラスミドDNA調製することにより、挿入部
について分析された。1晩の培養物1.5mlをマイク
ロ遠心チューブ内に入れ、4000Gで4分間遠心し
た。上澄は除去され、チューブは再度4000Gで4分
間遠心された。上澄はまた除去され、チューブは数秒間
遠心され、残留した液体を注意深くパスツールピペット
で除いた。バクテリアのペレットは、8%のショ糖、5
0mmのEDTA、5%のTriton X−100及
び50MMのTris/HCl(pH8.05)を含む
溶液200μl中に再懸濁された。pH8.0の10m
MのTris/HCl中に10mg/mlの濃度のリゾ
チームと、1μMのEDTAを含む溶液20μlが添加
され、混合されて、この混合物は、4℃に15分間イン
キュベートされた。このバクテリヤを含む溶液は、90
秒間沸騰水の槽中に置かれた。この混合物は氷上で冷さ
れ、マイクロフュージ中で氷冷下11000×gで10
分間遠心された。ペレットはガラスピペットを用いて注
意深く取出された。氷で冷されたイソプロパノール(2
00μl)が添加され、溶液は十分に混合され、−20
℃に5分間インキュベートされた。冷された溶液は、−
20℃、11000×gで10分間遠心処理され、プラ
スミドDNAをペレット化した。上澄は、注意深く除去
され、ペレット化されたDNAは部分的に空気乾燥され
た。このDNAペレットは、100μlの無菌の2回蒸
留水に溶解された。このようにして分離されたプラスミ
ドDNAは、限定エンドヌクレアーゼ開裂及び、0.8
%アガロースゲル中における電気泳動(Maniati
s他1982、上述)によって挿入部について分析され
た。
【0062】標準の2デオキシ配列分析は、組替えDN
Aを含むクローンについて行われた。一本鎖ファージは
ブルースクリプトプラスミドを含む細胞の増殖に使用さ
れた培地から、M13ダイデオキシ シーケンシング
マニュアル、ベセスダリサーチラボラトリーズ(Gai
thersburg,メリーランド)出版物に一般的に
記載されている方法を用いて分離された。いくつかのク
ローンは、この方法により配列決定され分析された。1
0CX、2BY、R5Xと呼ばれるクローンについての
配列情報は、それぞれのクローンについての推定的に翻
訳されたアミノ酸配列と並べて、図5、6、7に示され
ている。これらのアミノ酸配列は、次のようなアミノ酸
配列に対し相同性を示す。すなわち、免疫的にFIVに
関連の近いレンチウィルスの1つであるウマの感染性貧
血ウィルスのエンベロープ遺伝子に対するアミノ酸配列
に相同性を示す。
【0063】2BY DNA配列から得られた核酸プロ
ーブは、FIVに感染されている細胞から分離されたD
NAとハイブリッドを形成するが、未感染の細胞からの
DNAとはハイブリッドを形成しない。これらのプロー
ブは、他の株からの他のFIV遺伝子を分離するために
も利用することができ、また、上述の精製ポリペプチド
を提供するための標準的な手法によって発現することも
できる。
【0064】寄託 ストレイン10CX、2B4及びR5Xは、ATCCに
寄託され、それぞれ、67937、67938及び67
939という番号を割り当てられている。出願人及びそ
の指定代理人は、申請書に基づいて発行される特許の権
利期間が終了する前に、これらの培養がもし、万一死絶
した場合には、最終の要求後5年間または30年間、い
ずれか長い方の期間、これをもう一度提供する責任のあ
ること、及びこのような特許の発行の供託場所について
知らせる責任のあることを確認するもので、この時期
に、寄託は最終的に公共に利用可能となる。これまでの
期間は、寄託は、37CFR1〜14条及び35USC
112条の規定により特許庁長官に対して寄託が利用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 R250(レーンA)において、染色された
FIVの主要なウィルス関連蛋白質のポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(PAGE)パターンを示す写真であ
る。
【図2】 FIV抗体に対するELISA試験によって
陽性と確認されたネコの血清中で発見されたFIV抗体
のウェスタン免疫ブロット分析の結果を示す写真であ
る。
【図3】 HPLC精製におけるFIVポリペプチドの
溶出パターンを示すグラフ図である。
【図4】 SDSポリアクリルアミドを用いた電気泳動
後、銀染色を行った結果を示し、種々のFIVポリペプ
チドの純度を示す写真である。
【図5】 クローン化されたFIV核酸の色々な部位に
おける核酸配列及びこれに対応するアミノ酸配列を示す
図である。
【図6】 クローン化されたFIV核酸の色々な部位に
おける核酸配列及びこれに対応するアミノ酸配列を示す
図である。
【図7】 クローン化されたFIV核酸の色々な部位に
おける核酸配列及びこれに対応するアミノ酸配列を示す
図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月28日(1999.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12P 21/08 C12N 15/00 ZNAC (72)発明者 オコーナー トーマス ピー アメリカ合衆国 メイン州 04092 ウェ ストブルーク サミット サークル 52 (72)発明者 トネリ クエンチン ジェイ アメリカ合衆国 メイン州 04103 ポー トランド ウェリントン ロード 37

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FIVに対する抗体を検出する方法にお
    いて、 精製されたFIVポリペプチドを準備する工程と、 前記FIVポリペプチドを試料と接触させる工程と、 前記ポリペプチドと前記試料中に含まれる抗体との間で
    形成された複合体の存在を検出する工程と、を含み、 前記FIVポリペプチドが、gp40、gp100また
    はgp130であることを特徴とするFIV抗体検出方
    法。
  2. 【請求項2】 FIVに対する抗体を検出する方法にお
    いて、 精製されたFIVポリペプチドを準備する工程と、 前記精製されたFIVポリペプチドを試料と接触させる
    工程と、 前記ポリペプチドと前記試料中に含まれる抗体との間で
    形成された複合体の存在を検出する工程と、を含み、 前記精製されたFIVポリペプチドが、モノクローナル
    抗体2F11に結合し得るポリペプチドであることを特
    徴とするFIV抗体検出方法。
  3. 【請求項3】 前記モノクローナル抗体2F11に結合
    し得るペプチドがgp40であることを特徴とする請求
    項2に記載のFIV抗体検出方法。
  4. 【請求項4】 FIVに対する抗体と結合し得る単離ポ
    リペプチドであって、 前記ポリペプチドが、p10、p15、26、gp4
    0、gp100又はgp130のいずれかであることを
    特徴とする単離ポリペプチド。
  5. 【請求項5】 FIVに対する抗体と結合し得る単離ポ
    リペプチドであって、 前記FIVに対する抗体が、モノクローナル抗体2F1
    1であることを特徴とする単離ポリペプチド。
  6. 【請求項6】 前記単離ペプチドが、gp40であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の単離ポリペプチド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法に
    基づいてFIV抗体を検出するための検出キットであっ
    て、 精製されたFIVポリペプチドと、前記精製されたFI
    Vポリペプチドと試料中の抗体との間で形成される複合
    体を検出するための検出試薬とを含むFIV抗体検出キ
    ット。
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