JP2000202996A - インキロ―ラの軸受調整装置 - Google Patents
インキロ―ラの軸受調整装置Info
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Abstract
群へ設備させる偏心軸受を介したインキローラの軸受調
整装置において、長期に亘って安定して使用に供するこ
とを可能としたものを提供することを課題とする。 【解決手段】 揺動アームと偏心軸受との一体化固定手
段として、揺動アームに偏心軸受まで貫通する雌ねじを
加工形成した孔部を設け、この孔部内に挿入する柱状金
属盤には、偏心軸受に面した側へゴム片と、その反対側
に先端は錐状のセットビス又は先端鋼球のボールプラン
ジャを配し、同先端に当接する止めねじを前記孔部に螺
合して固定具を構成し、セットビス等を止めねじと点接
触させ、止めねじの回転力はゴム片に対してはほとんど
作用しないが、同止めねじの回転に伴う押圧力は確実に
伝達されるようにした。
Description
セット輪転機等に於いて、インキローラ群へ設備させる
偏心軸受を介したインキローラの軸受調整装置に関する
ものである。
たインキ供給装置の基本構成及び該インキ供給装置のイ
ンキ溜へ充填したインキをインキローラへ転移させた
後、ブランケット胴から転接して走行するウェブ上へ転
写し、所定の印刷を施すオフセット輪転機としての基本
機能について、図6及び図7により説明する。
転機はインキ溜1、該インキ溜1の一側面を形成するイ
ンキ元ローラ2、呼び出しローラ3、受け渡しローラ
4、種々のインキローラ群5、インキ着けローラ6(6
a、6bを総称する)、刷版7を巻着した版胴8、ブラ
ンケット胴9及び湿し水装置10等々から構成されてい
る。
ンキ11は、インキキー12で調整された適宜の膜厚で
インキ元ローラ2の外周面へ付着し、回転移送された後
揺動接離する呼び出しローラ3を介して受け渡しローラ
4へ転移される。
し、その途上で適度に練られた後インキ着けローラ6か
ら刷版7へ供給され、次に刷版7を介し絵柄としてブラ
ンケット胴9へ転写される。そしてブランケット胴9へ
転接し、走行するウェブ13上へ転写されて所定色の印
刷が完了する。
前記ローラの一部、例えば往復ローラ14、インキ着け
ローラ6及び版胴8等に於いては、次のような機能が要
求される。
ら次のインキ着けローラ6へ転移する場合には、互いに
係合する往復ローラ14及びインキ着けローラ6間へ所
定のニップ圧を付加させる必要があり、加えて該インキ
着けローラ6は刷版7の差替交換、清掃作業等に際して
版胴8から離脱(図7にDで示す)させられること等か
ら、上記インキ着けローラ6は往復ローラ14に対し所
定のニップ圧を維持した状態で、かつ版胴8に対しては
接離できる構造としておく必要がある。
基準となる往復ローラ14を駆動側と操作側に立設した
フレーム15a,15bに対し軸方向へ移動できる様に
すると共に、往復ローラ軸受16に対し図示省略のベア
リングを介し任意に回転できるよう構成している。
記往復ローラ軸受16を基準軸としてこれに軸着させた
偏心軸受17を介して揺動可能に構成した一対の揺動ア
ーム18a,18bの先端へシャフト19a,19bを
固設し、該シャフト19a,19b間へベアリングを介
して軸着させている。
bも前記と同様往復ローラ軸受16へ偏心軸受17を介
して揺動可能に構成した一対の揺動アーム18a,18
bを設け、揺動アーム18a,18bの先端へシャフト
19a,19bを固設し該シャフト19a,19b間へ
図示省略のベアリングを介して軸着させている。なお、
図中20、25は揺動アーム18と偏心軸受17を固定
する固定具である。
ものにおいて、偏心軸受17と揺動アーム18を一体化
する固定手段(固定具27、28)として従来のものに
あっては、図8(a)、(b)または図9(a)、
(b)に示すものが採用されていた。
要部を拡大して図8(b)に示す固定具27は、偏心軸
受17を把持させた揺動アーム18の一部へ貫通した雌
ねじを加工形成し、雌ねじ内径よりもわずかに小さい直
径と所定厚さを有する円柱状の銅片29を挿入した後、
揺動アーム18の外側より止めねじ24を螺合させたも
ので、この止めねじ24を締め込む事によって銅片29
の下端面と偏心軸受17外周面の接触部へ発生する作用
力により偏心軸受17と揺動アーム18が一体的に固定
できるように構成されている。
し、その要部を拡大して図9(b)に示す固定具28
は、偏心軸受17を把持させた揺動アーム18の一部へ
貫通した雌ねじを加工形成し、雌ねじ内径よりもわずか
に小さい直径と所定厚さを有する円柱状のゴム片30を
挿入した後揺動アーム18の外側より止めねじ24を螺
合させたもので、止めねじ24を締め込む事によってゴ
ム片30の下端面と偏心軸受17外周面の接触部に発生
する作用力により偏心軸受17と揺動アーム18が一体
的に固定できるように構成されている。
(a)、(b)の様な構造のものにおいては、固定具2
7は偏心軸受17を押圧する接触部材として金属部片で
ある銅片29を使用する構造となっているために、図8
(a)に示す様に極部的な作用力によって偏心軸受17
が歪み、内径が楕円状に変形し、このため揺動アーム1
8が揺動し難くなり、ローラ圧が不安定になるという不
具合、及び止めねじ24を締め込む際にその回転力が銅
片29に伝わり、偏心軸受17の外周面に凹状の傷がつ
き、位相変更に当っての微調整が困難になる、等々の問
題があった。
のものにおいては、固定具28は偏心軸受17を押圧す
る接触部材として弾性体のゴム片30を採用する構造と
なっているために、偏心軸受17の変形や偏心軸受17
の外周面に凹状の傷が発生する不具合はなくなるという
ものの、図9(a)に示す様に、偏心軸受17へ固定す
る揺動アーム18の着脱(止めネジの締め、緩め)及び
該揺動アーム18の相対的位相変更に際して偏心軸受1
7に接触するゴム片30の上下面がむしれ、破損が生じ
る恐れがあり、また、この発生した破損粉が摺動面に入
り込み、揺動アーム18と偏心軸受17の位相調整が困
難になると共に偏心軸受17内部への入り込みによって
揺動アーム18が揺動し難くなり、ローラ圧が不安定に
なる、等々の問題があった。
の問題点を解消し、長期に亘って安定して使用に供する
ことを可能としたインキローラの軸受調整装置を提供す
ることを課題とするものである。
解決すべくなされたもので、オフセット印刷機のインキ
供給装置に配設したインキローラ群中で偏心軸受を介し
てローラを揺動可能に支持する構造を有するものにおい
て、基準軸へ軸着させた偏心軸受を介してローラを揺動
支持するように構成した揺動アームと該偏心軸受とを一
体化させる固定手段として、前記揺動アームの一部に前
記偏心軸受へ向かって貫通した孔部を設け、同孔部に雌
ねじを加工形成すると共に柱状金属盤を挿入し、同柱状
金属盤には偏心軸受に面した側へゴム片を設けると共に
反対側には外方に向かって先端を錐状に形成したセット
ビス、或いは同先端に鋼球を具備させたボールプランジ
ャを設け、同セットビス或いはボールプランジャの先端
に当接させて揺動アームの外側より止めねじを螺合させ
た構造の固定具を備えたインキローラの軸受調整装置を
提供するものである。
心軸受との一体化固定手段として、揺動アームに偏心軸
受まで貫通する雌ねじを加工形成した孔部を設け、この
孔部内に挿入する柱状金属盤には、偏心軸受に面した側
へゴム片を、また、その反対側にセットビス或いはボー
ルプランジャを配して構成し、かつ、セットビスの先端
は錐状に、また、ボールプランジャの先端は鋼球を配
し、この錐状又は鋼球の先端に当接する止めねじを前記
孔部に螺合して固定具を構成しているので、止めねじと
セットビス或いはボールプランジャとは点接触であり、
止めねじの回転力はゴム片に対してはほとんど作用しな
いが、同止めねじの回転に伴う押圧力は確実に伝達され
ることになり、ゴム片のむしれ等を生じることなしに、
偏心軸受と揺動アームを一体的に固定するようにしたも
のである。
機のインキ供給装置に配設したインキローラ群中で偏心
軸受を介してローラを揺動可能に支持する構造を有する
ものにおいて、基準軸へ軸着させた偏心軸受を介してロ
ーラを揺動支持するように構成した揺動アームと該偏心
軸受とを一体化させる固定手段として、前記揺動アーム
の一部に前記偏心軸受へ向かって貫通した孔部を設け、
同孔部に雌ねじを加工形成すると共に柱状金属盤を挿入
し、同柱状金属盤には偏心軸受に面した側へゴム片を設
け、同柱状金属盤の反対側に向かって先端を錐状に形成
したセットビス、或いは同先端に鋼球を具備させたボー
ルプランジャを配設した止めねじを設け、同セットビス
或いはボールプランジャの先端を前記柱状金属盤の反対
側に当接させて揺動アームの外側より止めねじを螺合さ
せた構造の固定具を備えたインキローラの軸受調整装置
を提供するものである。
心軸受との一体化固定手段として、揺動アームに偏心軸
受まで貫通する雌ねじを加工形成した孔部を設け、この
孔部内に挿入する柱状金属盤には、偏心軸受に面した側
へゴム片を配し、また、その反対側に向かって先端を錐
状に形成したセットビス、或いは同先端に鋼球を具備さ
せたボールプランジャを配設した止めねじを設け、この
止めねじを前記孔部に螺合して固定具を構成しているの
で、止めねじとセットビス或いはボールプランジャとは
点接触であり、止めねじの回転力はゴム片に対してに対
してはほとんど作用しないが、同止めねじの回転に伴う
押圧力は確実に伝達されることになり、ゴム片のむしれ
等を生じることなしに、偏心軸受と揺動アームを一体的
に固定するようにしたものである。
プランジャを前記した様に止めねじに設けているので、
これに点接触して押圧力を伝達する柱状金属盤は別個の
部品として製作することとなり、設計、製作、更に保守
等に際し作業の自由度が増し、かつ、容易性を高めるよ
うにしたものである。
2の発明において、先端を錐状に形成したセットビス、
或いは先端に鋼球を具備させたボールプランジャを配設
した止めねじを設けることに代えて、先端を錐状に形成
した止めねじを設けたことを特徴とするインキローラの
軸受調整装置を提供するものである。
を錐状に加工するという簡単な工作で済むので、セット
ビス或いはボールプランジャ等を独立に製作し、これを
柱状金属盤、又は止めねじ等に設置するものに比べ、部
品点数及び製作工数が減少し、経済性、安定性を高める
ようにしたものである。
図1及び図2に基づいて説明する。なお、前記した図
6、7における商業用等のオフセット輪転機に設けられ
たインキ供給装置の基本構成は勿論のこと、図8、9等
に示した従来のものと同一の部分には図中同一の符号を
付して示して重複する説明は極力省略し、本実施の形態
に固有の特徴ある構成について重点的に説明する。
固定具20に関して新規で有益な構造を提案するもので
あり、同固定具20は図1に示す様に、先ず、偏心軸受
17を把持させた揺動アーム18の一部に、偏心軸受1
7へ向かって貫通した孔部を設け、同孔部の内周面に雌
ねじを加工形成している。
りもわずかに小さい直径と所定厚さを有する柱状金属盤
の一例である円柱状金属盤23を挿入し、同円柱状金属
盤23には偏心軸受17へ向かう側の片面へゴム片21
を係合(貼着させても良い)させて設け、反対の面には
その中心に先端を錐状に形成したセットビス22を螺合
させている。
分にその中心を当接する止めねじ24を揺動アーム18
の外側から前記孔部の雌ねじに螺合し、これらゴム片2
1、円柱状金属盤23、セットビス22、及び止めねじ
24等により固定具を構成している。
ているので、偏心軸受17を適宜に回転させる事によっ
て揺動アーム18を軸受16と直角方向へ伸縮でき、往
復ローラ14とインキ着けローラ6の軸間距離Sを変
更、つまりローラ14,6のニップ圧を適宜に調整する
事ができる。
4,インキ着けローラ6のニップ圧を調整した後固定具
20を介して偏心軸受17へ固定するもので、これによ
ってインキ着けローラ6は往復ローラ14に対し所定の
軸間距離S(図7に示す)を保った状態で版胴8に対し
て揺動することにより接離させる事ができるようになっ
ている。
固定具20を構成したことにより、止めねじ24の回転
に伴う押圧力は先端を円錐状に形成したセットビス2
2、円柱状金属盤23、ゴム片21を介して該ゴム片2
1の下面が接触する偏心軸受17へ伝わる事になり、上
記セットビス22と止めねじ24部をねじの回転中心で
点接触させた構造により止めねじ24の回転力がゴム片
21へほとんど作用せず、押圧力だけが伝達できる事に
なり、ゴムがむしれる等の破損がなくなる。
ているため、偏心軸受17への押圧力伝達面積が広くな
り、偏心軸受17の極部変形が少なくなる。
ても偏心軸受17へ傷を付けたり、偏心軸受の極部変形
が内径側に起こり、軸受16との間の円滑な動きを阻害
するとか、或いはゴム片21の破損粉が摺動面に入り込
み作動状態を劣化させる等々の問題がなくなった。
図2に示す様に、円柱状金属盤23に先端を錐状に形成
したセットビス22を止め、同円柱状金属盤23にはゴ
ム片21のみを設けることとし、前記先端を錐状に形成
したセットビス22を止めねじ24の内側中心へ螺合さ
せて設け、該セットビス22先端の頂部を前記円柱状金
属盤23中心へ当接させた構造としても良い。
したセットビス22を円柱状金属盤23に設けて止めね
じ24と当接したものと同等の作用、効果を奏すること
ができるものが得られる。
ビス22を設置する部材は円柱状金属盤23ではなく止
めねじ24であるため、ゴム片21を設けた円柱状金属
盤23と、セットビス22を設けた止めねじ24を別個
に、並行的に加工、工作することが可能となり、作業の
自由度が増し、その容易化を達成するようにしたもので
ある。
3、4に基づいて説明する。なお、本実施の形態のもの
も前記実施の第1形態と同様に、前記した基本構成及び
従来のものと同一の部分、更に前記実施の第1形態と同
一の部分には、図中同一の符号を付して示し、重複する
説明は極力省略し、本実施の形態に固有の特徴ある構成
について重点的に説明する。
実施の第1形態同様に、固定具25は図3に示す様に、
先ず偏心軸受17を把持させた揺動アーム18の一部
に、偏心軸受17へ向かって貫通した孔部を設け、同孔
部の内周面に雌ねじを加工形成している。
を係合(貼着させても良い)させて設けると共に、反対
側の面の中心へ先端に鋼球(ボール)を具備したボール
プランジャ26を螺合させた雌ねじ内径よりもわずかに
小さい直径と所定厚さを有する円柱状金属盤23を挿入
し、その後揺動アーム18の外側より止めねじ24を螺
合させている。
ゴム片21の下端と偏心軸受17外周面の接触部に発生
する作用力により偏心軸受17と揺動アーム18を一体
的に固定できるようにし、これらボールプランジャ26
を有する円柱状金属盤23、止めねじ24等により固定
具を構成している。
整装置の固定具26は前記の様に構成されているので、
止めねじ24の回転に伴う押圧力はボールプランジャ2
6、円柱状金属盤23、ゴム片21を介して該ゴム片2
1の下面が接触する偏心軸受17へ伝わる事になるが、
上記ボールプランジャ26と止めねじ24を鋼球(ボー
ル)を介して止めねじ24の回転中心で点接触している
だけであるために、止めねじ24の回転力がゴム片21
へほとんど作用せず、押圧力だけを伝達することにな
る。
20と同様に機能し、頻繁に相対的位相位置を変更して
も偏心軸受17へ傷を付けたり、楕円状に変形させる或
いはゴム片21の破損粉が摺動面に入り込み作動状態を
劣化させる等々の問題がなくなった。
図4に示す様に、ボールプランジャ26を円柱状金属盤
23に設ける代わりに止めねじ24側先端の中心へ螺合
させ、該ボールプランジャ26先端の鋼球部を前記円柱
状金属盤23中心へ接触させた構造としても良い。
も、図3で説明したボールプランジャ26を円柱状金属
盤23に設けて止めねじ24と当接したもの、そしてま
た、図2で説明した実施の第1形態に係る応用構造例の
ものと同等の作用、効果を奏するものを得ることができ
る。
に基づいて説明する。なお、本実施の形態のものも前記
実施の第1、第2形態と同様に、前記した基本構成及び
従来のものと同一の部分、更に前記実施の第1、第2形
態と同一の部分には、図中同一の符号を付して示し、重
複する説明は極力省略し、本実施の形態に固有の特徴あ
る構成について重点的に説明する。
の第1形態に係る応用構造例として図2により説明した
ものを基にして発展させたものであり、前記実施の第1
形態の応用構造例におけるセットビス22を省き、代わ
りに止めネジ24自体の内方先端部分を錐状に形成した
ものである。
止めネジ24を設けることにより、セットビス22を省
略したぶん部品点数が減少し、経済的で、構造が簡単に
なり、また、セットビス22の様にねじ接合による可動
部分が無くなるので作動も安定し保守管理も容易とな
り、それでいて止めネジ24と円柱状金属盤23との接
合面積は減少するので、止めネジ24の回転力は円柱状
金属盤23には伝達されず、前記実施の第1、第2形態
と同等の効果を奏しうるものである。
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
いては、セットビス22の先端は錐状と説明しているの
で、より具体的に錐状は円錐状又は角錐状の何れでも良
いが、止めネジ24が孔部の雌ねじと螺合することから
すれば、円錐状に形成することが好ましいとも言える。
属盤23と説明しているが、この形状は円柱状に限定さ
れるものではなく、例えば角柱状であってもよく、要す
るに止めネジ24が螺合する孔部の内径と半径又は対角
線等が近似し、同孔部の内径との間に微少隙間を有して
孔部に収納され、同孔部に沿って案内される柱状構造の
ものであればよい。
ンキローラの軸受調整装置において、揺動アームと偏心
軸受との一体化固定手段として、揺動アームに偏心軸受
まで貫通する雌ねじを加工形成した孔部を設け、この孔
部内に挿入する柱状金属盤には、偏心軸受に面した側へ
ゴム片を、また、その反対側にセットビス或いはボール
プランジャを配して構成し、かつ、セットビスの先端は
錐状に、また、ボールプランジャの先端は鋼球を配し、
この錐状又は鋼球の先端に当接する止めねじを前記孔部
に螺合して固定具を構成しているので、止めねじとセッ
トビス或いはボールプランジャとは点接触であり、止め
ねじの回転力はゴム片に対してはほとんど作用しない
が、同止めねじの回転に伴う押圧力は確実に伝達される
ことになり、ゴム片のむしれ等を生じることなしに、偏
心軸受と揺動アームを一体的に固定するようにし、これ
により偏心軸受と揺動アームを頻繁に相対的位相位置を
変更しても偏心軸受を傷を付ける心配もなく、偏心軸受
の極部変形が内径側に起こり、軸受との間の円滑な動き
を阻害するとか、或いはゴム片の破損粉が摺動面に入り
込み作動状態を劣化させる等々の問題がなく、長期に亘
って安定した操作を実行する装置を得ることが出来たも
のである。
ラの軸受調整装置において、揺動アームと偏心軸受との
一体化固定手段として、揺動アームに偏心軸受まで貫通
する雌ねじを加工形成した孔部を設け、この孔部内に挿
入する柱状金属盤には、偏心軸受に面した側へゴム片を
配し、また、その反対側に向かって先端を錐状に形成し
たセットビス、或いは同先端に鋼球を具備させたボール
プランジャを配設した止めねじを設け、この止めねじを
前記孔部に螺合して固定具を構成しているので、止めね
じとセットビス或いはボールプランジャとは点接触であ
り、止めねじの回転力はゴム片に対してに対してはほと
んど作用しないが、同止めねじの回転に伴う押圧力は確
実に伝達されることになり、ゴム片のむしれ等を生じる
ことなしに、偏心軸受と揺動アームを一体的に固定する
ようにし、これにより前記第1の発明と同様に偏心軸受
と揺動アームを頻繁に相対的位相位置を変更しても偏心
軸受を傷を付ける心配もなく、偏心軸受の極部変形が内
径側に起こり、軸受との間の円滑な動きを阻害すると
か、或いはゴム片の破損粉が摺動面に入り込み作動状態
を劣化させる等々の問題がなく、長期に亘って安定した
操作を実行する装置を得ることが出来たものである。
プランジャを前記した様に止めねじに設けているので、
これに点接触して押圧力を伝達する柱状金属盤は別個の
部品として製作することとなり、設計、製作、更に保守
等に際し作業の自由度が増し、かつ、容易性を高めるよ
うにし、経済的効果をも一段と向上することが出来たも
のである。
ローラの軸受調整装置において、前記した第2の発明に
おける様に、先端を錐状に形成したセットビス、或いは
先端に鋼球を具備させたボールプランジャを配設した止
めねじを設けることに代えて、先端を錐状に形成した止
めねじを設けたものであり、本発明によれば、止めねじ
の先端を錐状に加工するという簡単な工作で済むので、
セットビス或いはボールプランジャ等を独立に製作し、
これを柱状金属盤、又は止めねじ等に設置するものに比
べ、部品点数及び製作工数が減少し、経済性、安定性を
一段と高めることが出来たものである。
の軸受調整装置の要部を示す構造説明図である。
例の要部を示す構造説明図である。
の軸受調整装置の要部を示す構造説明図である。
例の要部を示す構造説明図である。
の軸受調整装置の要部を示す構造説明図である。
けられたインキ供給装置の基本構成を概略的に示す構造
説明図である。
(a)は往復ローラと版胴との間のインキ着けローラの
相互関係を示す説明図、(b)は(a)の矢視A−A図
である。
示し、(a)は要部の概略構造図、(b)は(a)の部
分拡大図である。
の相互関係を示し、(a)は要部の概略構造図、(b)
は(a)の部分拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 オフセット印刷機のインキ供給装置に配
設したインキローラ群中で偏心軸受を介してローラを揺
動可能に支持する構造を有するものにおいて、基準軸へ
軸着させた偏心軸受を介してローラを揺動支持するよう
に構成した揺動アームと該偏心軸受とを一体化させる固
定手段として、前記揺動アームの一部に前記偏心軸受へ
向かって貫通した孔部を設け、同孔部に雌ねじを加工形
成すると共に柱状金属盤を挿入し、同柱状金属盤には偏
心軸受に面した側へゴム片を設けると共に反対側には外
方に向かって先端を錐状に形成したセットビス、或いは
同先端に鋼球を具備させたボールプランジャを設け、同
セットビス或いはボールプランジャの先端に当接させて
揺動アームの外側より止めねじを螺合させた構造の固定
具を備えたことを特徴とするインキローラの軸受調整装
置。 - 【請求項2】 オフセット印刷機のインキ供給装置に配
設したインキローラ群中で偏心軸受を介してローラを揺
動可能に支持する構造を有するものにおいて、基準軸へ
軸着させた偏心軸受を介してローラを揺動支持するよう
に構成した揺動アームと該偏心軸受とを一体化させる固
定手段として、前記揺動アームの一部に前記偏心軸受へ
向かって貫通した孔部を設け、同孔部に雌ねじを加工形
成すると共に柱状金属盤を挿入し、同柱状金属盤には偏
心軸受に面した側へゴム片を設け、同柱状金属盤の反対
側に向かって先端を錐状に形成したセットビス、或いは
同先端に鋼球を具備させたボールプランジャを配設した
止めねじを設け、同セットビス或いはボールプランジャ
の先端を前記柱状金属盤の反対側に当接させて揺動アー
ムの外側より止めねじを螺合させた構造の固定具を備え
たことを特徴とするインキローラの軸受調整装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の先端を錐状に形成した
セットビス、或いは先端に鋼球を具備させたボールプラ
ンジャを配設した止めねじを設けることに代えて、先端
を錐状に形成した止めねじを設けたことを特徴とするイ
ンキローラの軸受調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00684499A JP3621841B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | インキローラの軸受調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00684499A JP3621841B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | インキローラの軸受調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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