JP2000202676A - レ―ザ加工ヘッド - Google Patents

レ―ザ加工ヘッド

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JP2000202676A
JP2000202676A JP11007998A JP799899A JP2000202676A JP 2000202676 A JP2000202676 A JP 2000202676A JP 11007998 A JP11007998 A JP 11007998A JP 799899 A JP799899 A JP 799899A JP 2000202676 A JP2000202676 A JP 2000202676A
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JP
Japan
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laser beam
assist gas
cutting
laser
processing head
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Withdrawn
Application number
JP11007998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumi Nagura
保身 名倉
Risuke Nayama
理介 名山
Takashi Ishide
孝 石出
Yoshio Hashimoto
義男 橋本
Koji Okimura
浩司 沖村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/14Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor
    • B23K26/1462Nozzles; Features related to nozzles
    • B23K26/1464Supply to, or discharge from, nozzles of media, e.g. gas, powder, wire

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の切断部内等にアシストガスを効率
よく送り込むとともにアシストガスの噴射速度も高くし
て溶融金属等の溶融物の除去能力を向上させることがで
き且つレーザ光との干渉を招く虞もないレーザ加工ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 アシストガスノズル33を構成するノズ
ル下部32の先端開口部32aの開口幅dを、被切断物
22の切断部22aにおける切断幅wとほぼ等しくす
る。しかも、ノズル下部32はレーザ光27の透過可能
な材料である石英ガラスを用いて構成する。或いは、ノ
ズル下部32の外周面にレーザ光27の反射率の高い材
料である金をコーティングし、且つ、この反射コーティ
ング面は、同反射コーティング面で反射したレーザ光2
7を被切断物22の切断部22aに有効に照射させる湾
曲面又は平面の集合とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工ヘッドに
関し、金属等の被加工物に対して切断加工や穴あけ加工
を行うレーザ加工装置のレーザ加工ヘッドに適用して有
用なものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の代表的なレーザ加工ヘッド
の先端部の構成を示す断面図である。同図に示すレーザ
加工ヘッド1は、炭素鋼等の被切断物2を切断加工する
レーザ加工装置(装置本体部は図示省略)に装備された
ものである。
【0003】図4に示すように、鏡筒5内には複数のレ
ンズ10からなる集光光学系(結像レンズ系)4と、こ
の集光光学系4を保護するための保護ガラス7とが設け
られている。集光光学系4はレーザ光3を集光して被切
断物2の切断部2aに照射する。このとき、集光光学系
4によって集光されるレーザ光3の焦点位置fは、通
常、図示のように被切断物2の内部に位置するように調
節されている。なお、レーザ光3は図示しないYAGレ
ーザ発振器等のレーザ発振器によって発振された後、図
示しない光ファイバやミラー等の光伝送手段によって集
光光学系4まで伝送されてくる。
【0004】一方、集光光学系4のレーザ光出射側(鏡
筒5の下端部)には、集光光学系4から出射されたレー
ザ光3の周囲を囲むようにアシストガスノズル6が取り
付けられている。このアシストガスノズル6は円錐台状
に形成されて先端側(下端側)が細くなっており、この
先端側に開口部6aを有している。また、アシストガス
ノズル6の側面にはアシストガス供給管8が接続されて
おり、このアシストガス供給管8は図示しないアシスト
ガス供給装置に繋がっている。即ち、アシストガス供給
装置から送出されたアシストガスQT はアシストガス供
給管8を介してアシストガスノズル6内に導入され、こ
のアシストガスノズル6の先端開口部6aから被切断物
2の切断部2aに向って噴出されるようになっている。
【0005】上記構成のレーザ加工ヘッド1を備えたレ
ーザ加工装置によって被切断物2を切断する際には、ま
ず、図示しないレーザ加工ヘッド移動装置によってレー
ザ加工ヘッド1を被切断物2に近づけ、且つ、アシスト
ガスノズル6と被切断物2とが接触する虞がないように
アシストガスノズル6の先端と被切断物2の表面との間
隔(ワークディスタンス)hを保持し、この状態で前記
レーザ加工ヘッド移動装置によりレーザ加工ヘッド1を
図4の紙面に対して直交する方向に移動させ、或いは図
示しないワーク移動装置により被切断物2を上記のレー
ザ加工ヘッドの移動方向とは逆方向に移動させる。
【0006】この移動とともに、レーザ加工ヘッド1で
は、集光光学系4によりレーザ光3を集光して被切断物
2の切断部2aに照射することにより、切断部2aを溶
融し、同時に、アシストガスノズル6の先端開口部6a
からアシストガスを噴射して切断部2a内に送り込むこ
とにより、切断部2a内の溶融金属を吹き飛ばして除去
する。かくして、被切断物2はレーザ切断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなアシスト
ガスを用いたレーザ切断においては、切断部2aへのア
シストガスの流し方、即ち、切断部2aに噴射されるア
シストガスの流速や流量が切断性能に大きく影響する。
【0008】ところが、図5に示すように、従来のレー
ザ加工ヘッド1では、アシストガスノズル6の開口幅
(開口径)dが、切断幅(カーフ幅)w(レーザ切断で
は切断幅wが例えば2〜3mmと狭いことが特長であ
る)よりもかなり大きいため、アシストガスノズル6か
ら噴出した全体のアシストガスQT は、切断部2a内に
送り込まれるアシストガスQ2 と、アシストガスノズル
6と被切断物2との隙間から切断部2aの両側へと流出
するアシストガスQ3 ,Q4 とに分流してしまう。即
ち、切断部2aにはアシストガスノズル6内に導入され
たアシストガスQT の一部(アシストガスQ2 )しか流
れず、切断に寄与するアシストガス流量が少ない。ま
た、アシストガスノズル6の開口径dが大きいため、ア
シストガスの流速(噴出速度)も小さい。このため、ア
シストガスによる溶融金属の除去効率が低く、その分、
切断性能の低下を招いている。
【0009】なお、図6に示すように、アシストガスノ
ズル6の先端開口部6aを従来よりも細くして開口幅d
と切断幅Wとがほぼ等しくなるようにすれば、アシスト
ガスノズル6内に導入されたアシストガスのほとんどが
切断部2a内に流れ込むようになり、且つ、アシストガ
スの噴出速度も従来に比べて大きくなる。更には、流体
力学において知られているように、アシストガスノズル
6の先端部の長さL(>4d)の区間を一定の内径dと
すれば、アシストガスの流れが安定して指向性が高ま
る。
【0010】しかしながら、この場合にはアシストガス
ノズル6の先端部においてレーザ光3の外周部がアシス
トガスノズル6の内面6b(図6中の斜線部)と干渉し
てしまい、その結果、レーザ光3の熱エネルギが吸収さ
れたり、レーザ光3が乱反射してその指向性を失ってし
まう。このため、レーザ光3が被切断物2に有効に照射
されなくなって切断性能が低下してしまう。つまり、ア
シストガスノズル6の開口径dは先端開口部6aにおけ
るレーザ光3の広がりよって制限されるため、この広が
り幅よりも小さくすることはできない。
【0011】従って本発明は上記従来技術に鑑み、被加
工物の切断部内又は穴あけ部内にアシストガスを効率よ
く送り込むとともにアシストガスの噴射速度も高くして
溶融金属等の溶融物の除去能力を向上させることがで
き、且つ、レーザ光との干渉を招く虞もないレーザ加工
ヘッドを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明のレーザ加工ヘッドは、レーザ光を集光して被加工
物の切断部又は穴あけ部に照射する集光光学系と、この
集光光学系から出射されたレーザ光の周囲を囲むように
して設けられたアシストガスノズルとを備えたレーザ加
工ヘッドにおいて、前記アシストガスノズルは、先端開
口部の開口幅を前記切断部の切断幅又は前記穴あけ部の
穴径とほぼ等しくし、且つ、少なくとも前記集光光学系
から出射されたレーザ光の外周部と重なる部分を、前記
レーザ光の透過可能な材料を用いて構成したことを特徴
とする。
【0013】また、第2発明のレーザ加工ヘッドは、第
1発明のレーザ加工ヘッドにおいて、前記レーザ光の透
過可能な材料は石英ガラスであることを特徴とする。
【0014】また、第3発明のレーザ加工ヘッドは、レ
ーザ光を集光して被加工物の切断部又は穴あけ部に照射
する集光光学系と、この集光光学系から出射されたレー
ザ光の周囲を囲むようにして設けられたアシストガスノ
ズルとを備えたレーザ加工ヘッドにおいて、前記アシス
トガスノズルは、先端開口部の開口幅を前記切断部の切
断幅又は前記穴あけ部の穴径とほぼ等しくし、且つ、少
なくとも前記集光光学系から出射されたレーザ光の外周
部と重なる部分を、前記レーザ光の透過可能な材料を用
いて構成するとともに、このレーザ光の透過可能な材料
を用いて構成した部分の外周面にレーザ光の反射率の高
い材料をコーティングし、且つ、この反射コーティング
面は、同反射コーティング面で反射したレーザ光を前記
被加工物の切断部又は穴あけ部に有効に照射させる湾曲
面、曲面の集合又は平面の集合となっていることを特徴
とする。
【0015】また、第4発明のレーザ加工ヘッドは、第
3発明のレーザ加工ヘッドにおいて、前記レーザ光の反
射率の高い材料は金であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0017】[実施も形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係るレーザ加工ヘッドの先端部の構成を示す断面
図、図2は切断速度の比較を示すグラフである。
【0018】<構成>図1に示すレーザ加工ヘッド21
は、炭素鋼等である被切断物22を切断加工するレーザ
加工装置(装置本体部は図示省略)に装備されたもので
ある。
【0019】図1に示すように、鏡筒23内には複数の
レンズ25からなる集光光学系(結像レンズ系)24
と、この集光光学系24を保護するための保護ガラス2
6とが設けられている。集光光学系24はレーザ光27
を集光して被切断物22の切断部22aに照射する。こ
のとき、集光光学系24によって集光されるレーザ光2
7の焦点位置fは、通常、図示のように被切断物22の
内部に位置するように調節されている。なお、レーザ光
27は図示しないYAGレーザ発振器等のレーザ発振器
によって発振された後、図示しない光ファイバやミラー
等の光伝送手段によって集光光学系24まで伝送されて
くる。
【0020】一方、集光光学系24の出射側(鏡筒23
の下端部)には、集光光学系24から出射されたレーザ
光27の周囲を囲むようにしてシストガスノズル33が
取り付けられている。このアシストガスノズル33はノ
ズル上部31とノズル下部32とからなる円錐台状のも
のであって、先端側(下端側)が細くなっており、この
先端側に(ノズル下部32の先端部に)開口部32aを
有している(詳細後述)。
【0021】ノズル上部31は円錐台状のものであっ
て、その基端部が鏡筒23の下端部に結合されている。
ノズル上部31の側面にはアシストガス供給管34が接
続されており、このアシストガス供給管34は図示しな
いアシストガス供給装置に繋がっている。即ち、アシス
トガス供給装置から送出されたアシストガスQT はアシ
ストガス供給管34を介してアシストガスノズル33内
に導入され、このアシストガスノズル33の先端開口部
32aから被切断物2の切断部2aに向って噴射される
ようになっている。なお、ノズル上部31の材料として
は真鍮等、熱伝導率が大きく、熱変形が少なく、且つ、
加工性の高い(所望の形状に成形し易い)ものが望まし
い。
【0022】ノズル下部32も円錐台状のものであり、
このノズル下部32の上端面とノズル上部31の下端面
とが接続されており、ノズル下部32の内周面とノズル
上部31の内周面とが面一になっている。
【0023】そして、ノズル下部32の先端開口部32
aの開口幅(開口径)dは、被切断物22の切断部22
aにおける切断幅w(例えば2〜3mm)とほぼ等しく
なっている。具体的には、開口幅dと切断幅wとが等し
い場合と、開口幅dが切断幅wよりも少し小さい場合
(図示例の場合)とがあり、更には、開口幅dが切断幅
wよりも多少大きい場合でも従来に比べれば有効であ
る。また、ノズル下部32の先端部の長さL(>4d)
の区間は一定の内径dとなっており、このことによって
アシストガスの流れを安定させてその指向性を高めてい
る。
【0024】しかも、このノズル下部32は石英ガラス
製のものである。即ち、ノズル下部32はレーザ光27
の透過可能な材料である石英ガラス(波長1.064 μmの
YAGレーザ光に対しては十分に高い透過率を有してい
る)を用いて構成されている。つまり、先端開口部32
aの開口幅dを切断幅wとほぼ等しくしたこと、更に
は、長さLの区間を一定の内径dとしたことにより、ア
シストガスノズル31の下側部分、即ち、ノズル下部3
2の部分は集光光学系24から出射されたレーザ光27
の外周部と重なることになるため、この部分(ノズル下
部32)はレーザ光27の透過可能な材料である石英ガ
ラスを用いて構成しているのである。
【0025】なお、ノズル下部32の外周には、石英ガ
ラス製のノズル下部32を保護するために、保護筒35
が設けられている。
【0026】<作用・効果>本実施の形態1のレーザ加
工ヘッド21を備えたレーザ加工装置によって被切断物
22を切断する際には、まず、図示しないレーザ加工ヘ
ッド移動装置によってレーザ加工ヘッド21を被切断物
22に近づけ、且つ、保護筒35と被切断物22とが接
触する虞がないように、保護筒35の先端と被切断物2
2の表面との間隔(ワークディスタンス)hを例えば3
〜4mmに保持し、この状態で前記レーザ加工ヘッド移
動装置によりレーザ加工ヘッド21を図1の紙面に対し
て直交する方向に移動させ、或いは図示しないワーク移
動装置により被切断物22を上記のレーザ加工ヘッドの
移動方向とは逆方向に移動させる。
【0027】この移動とともに、レーザ加工ヘッド21
では、分割光学系24によりレーザ光27を集光して被
切断物22の切断部22aに照射することにより、切断
部22aを溶融し、同時に、アシストガスノズル31
(ノズル下部32)の先端開口部32から切断部22a
にアシストガスを噴射する。
【0028】そして、このとき、先端開口部32aから
噴射されたアシストガスは、先端開口部32aの開口幅
dが切断幅wとほぼ等しいため、そのほとんどが切断部
22a内へと送り込まれる。即ち、アシストガスが切断
部22a内へ効率よく送り込まれる。また、先端開口部
32aの開口幅dは非常に小さいため、この先端開口部
32aから噴射されるアシストガスの噴射速度も従来に
比べて大幅に高くなる。従って、これらのことから、切
断部22a内に送り込まれるアシストガスノズルの運動
エネルギが大きくなるため、アシストガスによる溶融金
属の除去能力が大幅に向上する。
【0029】しかも、ノズル下部32を石英ガラス製と
したため、レーザ光27との干渉を防ぐことができる。
即ち、レーザ光27は、その中央部だけが所定の焦点位
置fに集光されるのではなく、ノズル下部32と重なる
レーザ光27の外周部も、石英ガラス製のノズル下部3
2を透過して焦点位置fに集光される。このため、図6
に示すようなアシストガスノズル6とレーザ光3との干
渉による切断性能の低下を招くことはない。
【0030】従って、上記のようにアシストガスによる
溶融金属の除去能力が大幅に向上する分、切断性能は大
幅に向上することになる。図2に従来のレーザ加工ヘッ
ド1(図4参照)を用いた場合の切断速度と本実施の形
態のレーザ加工ヘッド21を用いた場合の切断速度との
比較を示すように、各種板厚の炭素鋼を切断した結果、
従来のレーザ加工ヘッド1を用いた場合の切断速度に比
べて、本実施の形態のレーザ加工ヘッド21を用いた場
合の切断速度は大幅に向上している。
【0031】[実施の形態2]図3は本発明の実施の形
態2に係るレーザ加工ヘッドの先端部の構成を示す断面
図である。
【0032】<構成>図3に示すレーザ加工ヘッド21
は、ノズル下部32に関する構成を除いては上記実施の
形態1のレーザ加工ヘッド21と同様の構成である。従
って、ここでは、ノズル下部32に関する構成について
説明し、その他の構成についての説明及び図示を省略す
る。
【0033】図3に示すように、上記実施の形態1と同
様に、ノズル下部32の先端開口部32aの開口幅(開
口径)dは、被切断物22の切断部22aにおける切断
幅wとほぼ等しくなっている。また、ノズル下部32の
先端部の長さL(>4d)の区間は一定の内径dとなっ
ており、このことによってアシストガスの流れを安定さ
せてその指向性を高めている。しかも、ノズル下部32
は石英ガラス製のものである。つまり、集光光学系(図
1の集光光学系24参照)から出射されたレーザ光27
の外周部と重なる部分(ノズル下部32)はレーザ光2
7の透過可能な材料である石英ガラスを用いて構成して
いる。
【0034】そして、本実施の形態2では、この石英ガ
ラス製のノズル下部32の外周面にレーザ光27の反射
率の高い材料である金がコーティングされており(反射
コーティング面32b)、この反射コーティング面32
bにレーザ光27の外周部が反射するようになってい
る。
【0035】しかも、反射コーティング面(ノズル下部
32の外周面)32bの形状は先端側が次第に外側に広
がる湾曲面形状となっており、このことによって、反射
コーティング面32bで反射したレーザ光27を被切断
物22の切断部22aに有効に照射させるようになって
いる。即ち、反射コーティング面32aは、この反射コ
ーティング面32aで反射するレーザ光27の外周部の
集光方向を、反射コーティング面32aで反射せずに集
光するレーザ光27の中央部の焦点位置fの方向にほぼ
一致させるような形状となっている。
【0036】なお、反射コーティング面32aは湾曲面
形状に限定するものではなく、曲面の集合又は平面の集
合により形成してもよい。
【0037】<作用・効果>本実施の形態2のレーザ加
工ヘッド21においても、上記実施の形態1のレーザ加
工ヘッド21と同様に、先端開口部32aから噴射され
たアシストガスは、先端開口部32aの開口幅dが切断
幅wとほぼ等しいため、そのほとんどが切断部22a内
へと送り込まれ、また、先端開口部32aの開口幅dは
非常に小さいため、アシストガスの噴射速度も従来に比
べて大幅に高くなる。従って、これらのことから、切断
部22a内に送り込まれるアシストガスノズルの運動エ
ネルギが大きくなり、アシストガスによる溶融金属の除
去能力が大幅に向上する。
【0038】しかも、本実施の形態2のレーザ加工ヘッ
ド21では、ノズル下部32を石英ガラス製とするとと
もに、ノズル下部32の外周面にレーザ光27の反射率
の高い材料である金をコーティングし、且つ、この反射
コーティング面32bは、反射コーティング面32bで
反射したレーザ光27を被切断物22の切断部22aに
有効に照射させる湾曲面、曲面の集合又は平面の集合と
なっているため、レーザ光27の散乱や吸収による損失
が少なく、レーザ光27を有効にレーザ切断に利用する
ことができる。
【0039】従って、本実施の形態2のレーザ加工ヘッ
ド21においても、アシストガスによる溶融金属の除去
能力が大幅に向上する分、切断性能は大幅に向上するこ
とになる。
【0040】なお、上記ではノズル下部32の先端開口
部32aの開口形状を円形状としているが、これに限定
するものではなく、同開口形状を、開口幅dは被切断物
22の切断幅wとほぼ等しくし、且つ、開口長は開口幅
dよりも長くして、切断方向に沿った細長い形状として
もよい。この場合には、アシストガスを切断部22a内
に効率よく送り込むと同時に、流路面積が大きくなるこ
とによって、より多くの流量のアシストガスを切断部2
2a内に送り込むことができる。
【0041】また、上記のノズル下部32は先端部の長
さLの区間の内径が一定(d)であるストレートノズル
となっているが、この先端部の内径を一定とせずに先端
側が少し広がったノズルとしてもよい。このような先端
側が広がった形状のノズルはタイバージェントノズルと
して知られている。このようにタイバージェントノズル
をノズル下部32に適用した場合にはアシストガスの流
速を音速以上にすることもできる。
【0042】また、上記では被加工物を切断加工する場
合について説明したが、本発明は被加工物を穴あけ加工
する場合に適用しても有効である。この場合には、ノズ
ル下部32の先端開口部32aの開口幅dを被加工物の
穴あけ部の穴径とほぼ等しくする。
【0043】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明のレーザ加工ヘッドは、レー
ザ光を集光して被加工物の切断部又は穴あけ部に照射す
る集光光学系と、この集光光学系から出射されたレーザ
光の周囲を囲むようにして設けられたアシストガスノズ
ルとを備えたレーザ加工ヘッドにおいて、前記アシスト
ガスノズルは、先端開口部の開口幅を前記切断部の切断
幅又は前記穴あけ部の穴径とほぼ等しくし、且つ、少な
くとも前記集光光学系から出射されたレーザ光の外周部
と重なる部分を、前記レーザ光の透過可能な材料を用い
て構成したことを特徴とする。
【0044】また、第2発明のレーザ加工ヘッドは、第
1発明のレーザ加工ヘッドにおいて、前記レーザ光の透
過可能な材料は石英ガラスであることを特徴とする。
【0045】従って、これら第1又は第2発明のレーザ
加工ヘッドによれば、先端開口部から噴射されたアシス
トガスは、先端開口部の開口幅が切断幅又は穴径とほぼ
等しいため、そのほとんどが切断部又は穴あけ部内へと
送り込まれる。即ち、アシストガスが切断部内又は穴あ
け部内へ効率よく送り込まれる。また、先端開口部の開
口幅は非常に小さいため、この先端開口部から噴射され
るアシストガスの噴射速度も従来に比べて大幅に高くな
る。従って、これらのことから、切断部又は穴あけ部内
に送り込まれるアシストガスノズルの運動エネルギが大
きくなるため、アシストガスによる溶融金属等の溶融物
の除去能力が大幅に向上する。
【0046】しかも、アシストガスノズルは少なくとも
集光光学系から出射されたレーザ光の外周部と重なる部
分を、レーザ光の透過可能な材料を用いて構成したた
め、レーザ光との干渉を防ぐことができる。即ち、レー
ザ光は、その中央部だけが所定の焦点位置に集光される
のではなく、アシストガスノズルと重なるレーザ光の外
周部も、レーザ光の透過可能な材料を用いて構成した部
分を透過して前記焦点位置に集光される。このため、ア
シストガスノズルとレーザ光との干渉による切断性能や
穴あけ性能の低下を招くことはない。
【0047】従って、上記のようにアシストガスによる
溶融金属等の溶融物の除去能力が大幅に向上する分、切
断性能又は穴あけ性能は大幅に向上することになる。
【0048】また、第3発明のレーザ加工ヘッドは、レ
ーザ光を集光して被加工物の切断部又は穴あけ部に照射
する集光光学系と、この集光光学系から出射されたレー
ザ光の周囲を囲むようにして設けられたアシストガスノ
ズルとを備えたレーザ加工ヘッドにおいて、前記アシス
トガスノズルは、先端開口部の開口幅を前記切断部の切
断幅又は前記穴あけ部の穴径とほぼ等しくし、且つ、少
なくとも前記集光光学系から出射されたレーザ光の外周
部と重なる部分を、前記レーザ光の透過可能な材料を用
いて構成するとともに、このレーザ光の透過可能な材料
を用いて構成した部分の外周面にレーザ光の反射率の高
い材料をコーティングし、且つ、この反射コーティング
面は、同反射コーティング面で反射したレーザ光を前記
被加工物の切断部又は穴あけ部に有効に照射させる湾曲
面、曲面の集合又は平面の集合となっていることを特徴
とする。
【0049】また、第4発明のレーザ加工ヘッドは、第
3発明のレーザ加工ヘッドにおいて、前記レーザ光の反
射率の高い材料は金であることを特徴とする。
【0050】従って、これら第3又は第4発明のレーザ
加工ヘッドによれば、上記第1又は第2発明のレーザ加
工ヘッドと同様に、先端開口部の開口幅が切断幅又は穴
径とほぼ等しいため、アシストガスが切断部内又は穴あ
け部内へ効率よく送り込まれ、また、先端開口部の開口
幅が非常に小さいため、アシストガスの噴射速度も従来
に比べて大幅に高くなり、これらのことから、切断部又
は穴あけ部内に送り込まれるアシストガスノズルの運動
エネルギが大きくなって、アシストガスによる溶融金属
等の溶融物の除去能力が大幅に向上する。
【0051】しかも、本第3又は第4発明のレーザ加工
ヘッドでは、レーザ光の透過可能な材料を用いて構成し
た部分の外周面にレーザ光の反射率の高い材料をコーテ
ィングし、且つ、この反射コーティング面は、同反射コ
ーティング面で反射したレーザ光を前記被加工物の切断
部又は穴あけ部に有効に照射させる湾曲面、曲面の集合
又は平面の集合となっているため、レーザ光の散乱や吸
収による損失が少なく、レーザ光を有効にレーザ切断や
穴あけに利用することができる。
【0052】従って、本第3又は第4発明のレーザ加工
ヘッドにおいても、アシストガスによる溶融金属の除去
能力が大幅に向上する分、切断性能は大幅に向上するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るレーザ加工ヘッド
の先端部の構成を示す断面図である。
【図2】切断速度の比較を示すグラフである。
【図3】本発明の実施の形態2に係るレーザ加工ヘッド
の先端部の構成を示す断面図である。
【図4】従来の代表的なレーザ加工ヘッドの先端部の構
成を示す断面図である。
【図5】アシストガスの流れを示す説明図である。
【図6】アシストガスノズルを細くした場合の説明図で
ある。
【符号の説明】
21 レーザ加工ヘッド 22 被切断物 22a 切断部 23 鏡筒 24 集光光学系 25 レンズ 26 保護ガラス 27 レーザ光 33 アシストガスノズル 31 ノズル上部 32 ノズル下部 32a 先端開口部 32b 反射コーティング面(ノズル下部外周面) 34 アシストガス供給管 35 保護筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石出 孝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 橋本 義男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 沖村 浩司 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 4E068 AE00 AF00 CD01 CH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を集光して被加工物の切断部又
    は穴あけ部に照射する集光光学系と、この集光光学系か
    ら出射されたレーザ光の周囲を囲むようにして設けられ
    たアシストガスノズルとを備えたレーザ加工ヘッドにお
    いて、 前記アシストガスノズルは、先端開口部の開口幅を前記
    切断部の切断幅又は前記穴あけ部の穴径とほぼ等しく
    し、且つ、少なくとも前記集光光学系から出射されたレ
    ーザ光の外周部と重なる部分を、前記レーザ光の透過可
    能な材料を用いて構成したことを特徴とするレーザ加工
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するレーザ加工ヘッドに
    おいて、 前記レーザ光の透過可能な材料は石英ガラスであること
    を特徴とするレーザ加工ヘッド。
  3. 【請求項3】レーザ光を集光して被加工物の切断部又は
    穴あけ部に照射する集光光学系と、この集光光学系から
    出射されたレーザ光の周囲を囲むようにして設けられた
    アシストガスノズルとを備えたレーザ加工ヘッドにおい
    て、 前記アシストガスノズルは、先端開口部の開口幅を前記
    切断部の切断幅又は前記穴あけ部の穴径とほぼ等しく
    し、且つ、少なくとも前記集光光学系から出射されたレ
    ーザ光の外周部と重なる部分を、前記レーザ光の透過可
    能な材料を用いて構成するとともに、 このレーザ光の透過可能な材料を用いて構成した部分の
    外周面にレーザ光の反射率の高い材料をコーティング
    し、且つ、この反射コーティング面は、同反射コーティ
    ング面で反射したレーザ光を前記被加工物の切断部又は
    穴あけ部に有効に照射させる湾曲面、曲面の集合又は平
    面の集合となっていることを特徴とするレーザ加工ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するレーザ加工ヘッドに
    おいて、 前記レーザ光の反射率の高い材料は金であることを特徴
    とするレーザ加工ヘッド。
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