JP5418588B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5418588B2
JP5418588B2 JP2011506871A JP2011506871A JP5418588B2 JP 5418588 B2 JP5418588 B2 JP 5418588B2 JP 2011506871 A JP2011506871 A JP 2011506871A JP 2011506871 A JP2011506871 A JP 2011506871A JP 5418588 B2 JP5418588 B2 JP 5418588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torch
workpiece
protective glass
assist gas
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011506871A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010113244A1 (ja
Inventor
勝也 鹿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2010113244A1 publication Critical patent/JPWO2010113244A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5418588B2 publication Critical patent/JP5418588B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/008Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements with means for compensating for changes in temperature or for controlling the temperature; thermal stabilisation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/70Auxiliary operations or equipment
    • B23K26/702Auxiliary equipment
    • B23K26/703Cooling arrangements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、レーザ加工装置に関する。
レーザ光をワークに照射し、ワークに切断、溶接等のレーザ加工を施すレーザ加工装置が広く用いられている。
例えば、従来のレーザ加工装置は、レーザ発振器、伝送経路、加工ヘッド等を含み、レーザ発振器により生成されたレーザ光を、伝送経路を介して加工ヘッドに伝送し、加工ヘッドからワークに向けてレーザ光を照射することによりワーク表面を溶融し、レーザ加工を施す装置として構成されている。
より具体的には、図18に示すように、従来の加工ヘッド100は、集光レンズ110、保護ガラス120、レンズハウジング130、トーチ140等を含む。
集光レンズ110は、レーザ発振器により生成されるレーザ光を集光し、そのエネルギーを集約するためのレンズであり、保護ガラス120は、レーザ加工時に発生するスパッタ、ヒューム等の高温の金属異物150が集光レンズ110へ付着することを防止するためのガラスである。
レンズハウジング130は、集光レンズ110及び保護ガラス120を内部に収容するハウジングであり、これら光学系を保護するものである。トーチ140は、加工ヘッド100の先端に配置され、集光レンズ110によって集光されるレーザ光の拡散、及びレーザ光への外部からの影響を防止するためのハウジングである。
以上のように、加工ヘッド100では、レンズハウジング130内にて集光レンズ110によって集光されたレーザ光が、保護ガラス120を介してトーチ140からワークに向けて照射される。
また、レーザ加工時、特に溶接時のワーク表面の酸化、不純物の溶け込み等を防止し、溶接品質を安定化させるために、窒素、アルゴン等のアシストガスをワーク表面に噴き付けて溶接部分の雰囲気を不活性化させる手法が一般的に用いられている。
従来の加工ヘッド100では、図18に示すように、トーチ140の開口部から高温異物150がトーチ140内に進入した場合、保護ガラス120に直接到達し、若しくは平面として形成されているトーチ140の内壁を反射して保護ガラス120に到達し、保護ガラス120に付着して、さらにガラス溶融温度より高い状態で付着した場合はガラス内に溶け込むことによって、保護ガラス120の表面に強固に固着することがあり、保護ガラス120の表面が劣化し、保護ガラス120の消耗が進行する不具合が生じ得る。
その結果、保護ガラス120におけるレーザ光の透過率が低下し、レーザ出力の低下に繋がり、加工品質に影響を及ぼす。また、レーザ出力を一定に保つために頻繁に保護ガラス120を交換する必要が生じ、コスト面でも好ましくない。
特許文献1に開示される加工ヘッドは、上記問題を解決する一つの手段であり、トーチの内壁にスパイラル状のアシストガス流路を設ける技術である。これによれば、ワークの加工点に向けてスパイラル状のアシストガスの流れを形成し、スパッタ等の高温異物が加工ヘッド内に進入することを抑制できる。
しかしながら、特許文献1に開示される加工ヘッドでは、アシストガスの流れよりも高速で飛散するスパッタの加工ヘッド内への進入を完全に防止することはできない。このため、保護ガラスの融点よりも高温の金属異物(例えば、ワークの融点以上に高温状態のスパッタ)が保護ガラスに付着し、保護ガラスに溶け込んで(溶着して)しまう不具合が発生し得る。特に、トーチとワークとの距離が近い場合は、スパッタの進入経路に対するトーチの開口面積が相対的に大きくなるため、スパッタの進入を防止することは困難であった。
また、レーザ加工装置を用いてワークに溶接を施す場合、アシストガスの流れを緩やかにしつつ、加工点における不活性雰囲気を発生させる技術が一般的に用いられている。
このため、特許文献1に記載の加工ヘッドをレーザ溶接に適用する場合、高温異物のトーチ内への進入を防止するためにアシストガスの流速を増加させることは不適切であり、溶接品質を低下させることに繋がってしまう。
特開平11−245077号公報
本発明は、レーザ加工時に発生するスパッタ、ヒューム等の高温異物が保護ガラスへ付着することに起因する保護ガラスの透過率の低下を防止し、保護ガラスの使用寿命を向上することが可能なレーザ加工装置を提供することを課題とする。
本発明のレーザ加工装置は、ワークの表面にレーザ光を照射することにより、前記ワーク表面を溶融させて加工を施すものであり、前記レーザ光を前記ワーク表面に向けて集光する集光レンズと、前記集光レンズのワーク側に配置され、前記集光レンズを保護する保護ガラスと、前記ワークに臨んで配置され、前記レーザ光を出射するトーチと、前記保護ガラスを冷却する冷却手段と、を具備する。
前記冷却手段は、前記保護ガラスに冷却ガスを噴射することにより、前記保護ガラスと、前記トーチ内の保護ガラス周囲の雰囲気とを冷却することが好ましい。
前記冷却ガスは、前記ワークの加工時にワーク表面に噴射されることにより、当該ワーク表面に不活性雰囲気を形成するアシストガスであることが好ましい。
前記冷却手段は、前記アシストガスを噴射する噴射口を複数有し、前記アシストガスは、前記複数の噴射口から前記保護ガラスの表面に向けて噴射されることが好ましい。
前記冷却手段の複数の噴射口は、前記トーチの内部に臨むように配置され、かつ、それぞれ前記トーチの周方向に間隔を空けて配置されることが好ましい。
また、本発明のレーザ加工装置では、前記トーチ内の雰囲気をトーチ外部へ排出する排出手段をさらに具備することが好ましい。
前記排出手段は、前記トーチ内の雰囲気をトーチ外部へ排出する排出口と、前記トーチ外へ排出されるトーチ内雰囲気の流量を調整する手段とを有することが好ましい。
また、本発明のレーザ加工装置の別実施形態では、前記トーチの内壁は、凹凸面として形成される。
前記トーチの内壁に形成される凹凸面は、前記ワーク表面と対向する面を有しており、前記ワーク表面と対向する面は、前記ワーク表面から放射線状に広がる直線の当該ワーク表面と対向する面での反射線が前記保護ガラスとは異なる方向に進むように形成されることが好ましい。
前記トーチの内壁に形成される凹凸面は、前記トーチの内壁から外壁側に向けて陥没する凹形状として形成され、かつ、前記トーチの先端部から基端部に設けられる複数の溝により構成されていることが好ましい。
また、本発明のレーザ加工装置の別実施形態では、前記トーチの先端には、前記ワーク表面に向けて延出されるチップが設けられ、前記チップの開口面積は、前記トーチの開口面積より小さく設定される。
前記チップの内周面は、前記トーチの内壁と連続することが好ましい。
前記チップは、前記トーチと別体として設けられることが好ましい。
前記チップの内周面は、前記トーチの内壁と連続するとともに、前記チップの基端から先端にかけて、開口部の周縁部から放射状かつ均等に開口するスリット状のアシストガス通路が形成されることが好ましい。
本発明によれば、レーザ加工時に発生するスパッタ、ヒューム等の高温異物が保護ガラスへ付着することに起因する保護ガラスの透過率の低下を防止し、保護ガラスの使用寿命を向上できる。
レーザ加工装置を示す概略図である。 レーザ加工装置の加工ヘッドを示す概略断面図である。 レーザ加工装置の冷却手段を示す図である。 トーチ内でのアシストガスの流れを示す図である。 冷却手段の配置構成を示す図であり、図4のA−A線断面図である。 アシストガスの供給構成を示す図である。 レーザ加工装置の排出手段を示す図である。 レーザ加工装置の排出手段の別実施形態図である。 トーチの内壁に設けられる凹凸面を示す図である。 凹凸面を示す拡大図である。 凹凸面の別実施形態を示す図である。 凹凸面の別実施形態を示す図である。 レーザ加工装置のチップを示す図であり、図14のB−B線断面図である。 チップの先端を示す図である。 チップの開口部を示す図であり、図14のC−C線断面図である。 チップ及びトーチの開口面積の比較を示す図であり、(a)はチップの先端を示し(b)は図16のE−E線断面図であり、トーチの先端を示す。 加工ヘッドの先端でのアシストガスの流れを示す図である。 従来のレーザ加工装置の加工ヘッドを示す概略図である。
以下に、図面を参照して、本発明に係るレーザ加工装置の実施の一形態であるレーザ加工装置1について説明する。レーザ加工装置1は、ワーク2の表面に対してレーザ光を照射することにより、ワーク2の表面を溶融させ、切断、溶接等のレーザ加工を施す。ワーク2は、アルミニウム、鉄等の金属製部材であり、レーザ加工装置1に対して相対的に移動可能に配置されている。
図1に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ発振器10、光ファイバ20、加工ヘッド30等を具備する。
レーザ発振器10は、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザ光(以下、単に「レーザ光」と記す)を発生させ、出力する装置である。レーザ発振器10は、所定出力のレーザ光を生成する。
光ファイバ20は、レーザ発振器10にて発生するレーザ光の伝送経路であり、レーザ発振器10の出力側と接続されるとともに、加工ヘッド30の基端側と接続される。レーザ光は、光ファイバ20を介してレーザ発振器10から加工ヘッド30に伝送される。
加工ヘッド30は、レーザ加工装置1におけるレーザ光の出射部であり、ワーク2に臨んで配置されている。レーザ光は、加工ヘッド30の先端からワーク2の表面に向けて照射される。
以上のように、レーザ加工装置1は、レーザ発振器10により発生するレーザ光を、光ファイバ20を介して加工ヘッド30に伝送し、加工ヘッド30の先端からワーク2に向けてレーザ光を照射することによってワーク2の表面を溶融させて加工する。
以下に、図2を参照して、加工ヘッド30の各部位について概略説明する。
図2に示すように、加工ヘッド30は、集光レンズ31、保護ガラス32、レンズハウジング33、トーチ34を具備する。
集光レンズ31は、レーザ光を集光してエネルギーを集約する凸レンズであり、ワーク2の表面(加工点)に焦点を結ぶように設定されている。集光レンズ31を透過したレーザ光は、ワーク2の加工点に向けて集光される。
保護ガラス32は、加工時にワーク2の表面から発生するスパッタ、ヒューム等の高温異物、トーチ34内に発生する塵挨等から集光レンズ31を保護する平板状のガラスである。保護ガラス32は、集光レンズ31とワーク2との間に配置される。つまり、加工ヘッド30内において、集光レンズ31のワーク2側に保護ガラス32が配置されており、保護ガラス32を境界として、集光レンズ31側とその反対側(トーチ34側)とが隔離されている。
また、集光レンズ31を透過したレーザ光は、さらに保護ガラス32を透過してワーク2に照射される。
レンズハウジング33は、集光レンズ31、保護ガラス32等の光学系を収容するハウジングであり、先端側の一面に開口部33aを有する。レンズハウジング33の基端側には光ファイバ20が接続され、レンズハウジング33内でレーザ光が照射される。レンズハウジング33内で照射されたレーザ光は、集光レンズ31によってワーク2の加工点に焦点を結ぶように集光された後、保護ガラス32、開口部33aを介してトーチ34に導光される。
トーチ34は、レンズハウジング33と連続して設けられる中空の略円錐状の部材であり、基端から先端に向けて縮径する先細り形状を有する。トーチ34は、基端にレンズハウジング33の開口部33aの形状に応じた開口部34aを有するとともに、先端に出射口34bを有する。トーチ34の開口部34aは、レンズハウジング33の開口部33aに接続されており、トーチ34の内部空間は、レンズハウジング33の内部空間に連通している。レンズハウジング33からトーチ34内に導光されたレーザ光は、出射口34bから出射される。
また、トーチ34は、レーザ光の拡散、及びレーザ光への外部からの影響を防止するためのハウジングとしても機能する。
以上のように、加工ヘッド30では、集光レンズ31とトーチ34との間に保護ガラス32が介設されており、保護ガラス32によってレーザ加工時にトーチ34内に進入するスパッタ、ヒューム等の高温異物が集光レンズ31に到達しないように保護している。
図3〜図6に示すように、加工ヘッド30は、さらにアシストガス供給ユニット40を具備する。
アシストガス供給ユニット40は、レーザ加工時に、保護ガラス32に向けてアシストガス45を供給する冷却手段であり、トーチ34の基端に配置されている。つまり、アシストガス供給ユニット40は、加工ヘッド30の保護ガラス32より先端側(特に、保護ガラス32とトーチ34の内部空間)にアシストガス45を供給するものである。
アシストガス45は、レーザ加工装置1によるレーザ加工時のワーク2表面の酸化、ワーク2の加工点への不純物の溶け込み等を防止するための不活性ガスであり、例えば窒素ガス、アルゴンガス等がアシストガス45として適用可能である。
アシストガス45がワーク2の加工点に向けて噴射されることにより、ワーク2の表面に不活性雰囲気が形成される。
また、本実施形態では、アシストガス45は常温(25℃程度)で供給され、トーチ34内を冷却するための冷却ガスとしても利用される。
図3〜図6に示すように、アシストガス供給ユニット40は、一つ又は複数(本実施形態では四つ)の供給パイプ41、アシストガス供給源42等を含む。
各供給パイプ41は、一側がトーチ34の外周部から噴射口41aを介して内部空間に臨むように設けられており、その反対側がアシストガス供給源42に接続されている。
アシストガス供給源42は、アシストガス45を貯溜し、かつ、アシストガス45を各供給パイプ41に送給する。
図3に示すように、各供給パイプ41の噴射口41aは、トーチ34の内周部から保護ガラス32側に向けて突出するように配置されている。また、各噴射口41aは、レーザ光の集光範囲外に位置するように配置されている。
より具体的には、各供給パイプ41は、保護ガラス32の表面全域に対してアシストガス45が略均一に行き渡るように配置されており、保護ガラス32の中心部に向かってアシストガス45を噴射するように配置されている。
つまり、複数の供給パイプ41によって、それぞれ保護ガラス32に向かって噴射されるアシストガス45は、保護ガラス32の表面上で周縁部から中央部に向かって流れる。これにより、保護ガラス32の表面略全域がアシストガス45の強制対流熱伝達により冷却される。さらに、保護ガラス32に向けてアシストガス45を連続的に供給することにより保護ガラス32の周囲の雰囲気温度を低い温度に維持できる。
以上のように、レーザ加工装置1を用いたワーク2の加工の際、アシストガス供給ユニット40では、各供給パイプ41から保護ガラス32に向けて常温のアシストガス45を冷却ガスとして噴射することによって、保護ガラス32の表面を強制的に冷却するとともに、保護ガラス32の周囲の雰囲気温度を冷却している。また、トーチ34内にスパッタ、ヒューム等のレーザ加工時に発生する高温の金属異物(以下、単に「高温異物」と記す)が進入した場合にも、高温異物がアシストガス45に接触することにより、高温異物が直接的に冷却されている。
これにより、高温異物が保護ガラス32に到達するまでの間に温度を下げて、当該高温異物の温度を、高温異物を形成する金属の融点(例えば600℃程度)、又は保護ガラス32の溶融温度(例えば400℃程度)より低くすることができる。特に、高温異物が十分に冷却され、保護ガラス32に到達するまでに完全に固化する場合は、保護ガラス32に付着することがない。
従って、保護ガラス32への高温状態の異物の付着を抑制でき、保護ガラス32への金属異物の溶け込み(溶着)を抑制できるため、その使用寿命を向上できるとともに、保護ガラス32の透過率を維持し、レーザ出力を維持できる。
また、レーザ加工時に高温となりやすい保護ガラス32を直接冷却しているため、保護ガラス32の熱膨張を抑制できる。さらに、集光レンズ31及びトーチ34に近い位置に配置される保護レンズ32を冷却しているため、加工ヘッド30における各部位の冷却を促進できる。これにより、集光レンズ31の熱膨張による焦点位置の変化、トーチ34内でのレーザ光の屈折率の変化等、レーザ加工時に発生し得る熱影響を低減できる。
また、レーザ加工装置1によるレーザ加工の際に、加工品質の確保を目的として用いているアシストガス45を、保護ガラス32を冷却する冷却ガスとして使用することにより、新たに冷却手段を導入する必要がなく、既存の設備を効率良く利用できる。
図4に示すように、アシストガス45は、各供給パイプ41から保護ガラス32に向けて噴射された後、保護ガラス32の中央部において互いに衝突し、保護ガラス32からトーチ34の出射口34bに向かう流れに変更される。このようにして、各供給パイプ41から保護ガラス32に向けて噴射されるアシストガス45を良好にワーク2側へと案内し、ワーク2の加工点に十分な不活性雰囲気を発生させている。
図5に示すように、供給パイプ41は、その配置個数を四つとし、各供給パイプ41をトーチ34の周方向に向けて90°づつ位相をずらした状態で配置している。つまり、各供給パイプ41の噴射口41aは、トーチ34の内周面の周方向に等間隔を空けて配置されている。
これにより、保護ガラス32の表面上でのアシストガス45の均一な衝突を実現し、保護ガラス32からトーチ34の出射口34bに向けた安定した流れを形成している。従って、保護ガラス32の冷却に対してアシストガス45を用いることによっても、アシストガス45本来の機能を損なうことがないため、レーザ加工装置1によるレーザ加工の品質を確保できる。
また、複数の供給パイプ41からアシストガス45を噴射することにより、保護ガラス32の表面上での冷却範囲を広くすることができ、保護ガラス32及びその周囲の雰囲気を効率的に冷却できる。
なお、本実施形態では、供給パイプ41の配置個数を四つとし、各供給パイプ41をトーチ34の周方向に向けて90°づつ位相をずらした状態で配置しているが、これに限定されず、保護ガラス32の表面で均一な衝突を実現し、かつ、保護ガラス32からトーチ34の出射口34bに向けた一定の流れを形成するものであれば良い。
また、供給パイプ41の配置個数が多すぎる場合、各供給パイプ41からの流量が低下するが、本発明の本質的な部分であるトーチ34内を冷却するという観点から、保護ガラス32に対してアシストガス45を所定の流速以上で噴射する必要がある。供給パイプ41の噴射口41aの径を小さくすることによってアシストガス45の流速を増加させることができるが、アシストガス45が本来の目的を達成するために、トーチ34内の噴射口41aの周囲に存在する酸素をアシストガス45中に取り込まない程度の流速に設定する必要がある。つまり、供給パイプ41の配置個数は、これらの流速条件を満足するように設定することが好ましい。
図6に示すように、アシストガス供給源42は、アシストガス45を貯溜するガスタンク42a、ガスタンクからの送給経路となる送給パイプ42b・42b・・・、各送給パイプ42bに送給する流量を調整するバルブ42c等により構成されている。
アシストガス供給源42では、アシストガス45が一つのガスタンク42aから、バルブ42cを介して複数の送給パイプ42bに等分割されて各供給パイプ41に送給される。さらに、アシストガス45は、各供給パイプ41の噴射口41aを通じてトーチ34内に導入され、トーチ34の出射口34bからワーク2の加工点に対して供給される。
バルブ42cでは、各送給パイプ42bに送給されるアシストガス45の流量が適宜のセンサによって常時測定されており、各送給パイプ42bを通過するアシストガス45の流量が一定となるように調整されている。つまり、各供給パイプ41から噴射されるアシストガス45の流量は所定の流量に保持されている。
なお、上述のアシストガス供給源42から供給されるアシストガス45の流量は、ワーク2に対する加工形態(レーザ溶接、レーザ切断等)に応じて適宜調整される。
本実施形態では、設備の長大化・複雑化を防止する観点、既存設備を最大限利用する観点等から一つのガスタンク42aからバルブ42c、送給パイプ42b・42b・・・を介して、各供給パイプ41に分割してアシストガス45を送給しているが、これに限定されず、各供給パイプ41に一つのガスタンク42a、送給パイプ42b及びバルブ42cを用意しても良く、その場合には、各供給パイプ41から噴射されるアシストガス45の流れ(圧力、流量等)を容易に微調整できるという利点がある。
図7に示すように、加工ヘッド30は、さらに排出ユニット50を具備する。
排出ユニット50は、レーザ加工時に、トーチ34内の雰囲気(保護ガラス32にて反射するアシストガス45の一部及び高温異物の一部を含む)を加工ヘッド30の外部へ排出する排出手段であり、トーチ34の中途部に配置される。
図7に示すように、排出ユニット50は、一つ又は複数(本実施形態では四つ)の吸引パイプ51、吸引ポンプ、吸引量調整バルブ(ともに不図示)等を含む。
各吸引パイプ51は、一側がトーチ34の外周部から吸引口51aを介して内部空間に臨むように設けられており、その反対側が吸引ポンプに接続されている。
吸引ポンプは、吸引パイプ51の吸引口51aを介してトーチ34内の雰囲気を吸引し、排出する。吸引ポンプと各吸引パイプ51とは、吸引量調整バルブを介して接続されており、吸引量調整バルブを作動させることによって、吸引ポンプによる吸引量を適宜調整可能である。
図7に示すように、各吸引パイプ51の吸引口51aは、トーチ34の中途部に配置されており、各供給パイプ41の噴射口41aよりもトーチ34の出射口34b寄りに配置されている。吸引口51aは、レーザ光の集光範囲外に位置するように配置されている。
各吸引パイプ51からはトーチ34内の雰囲気が吸引される。つまり、トーチ34内に供給されるアシストガス45の一部とトーチ34内に進入した高温異物の一部(特にヒューム)とが吸引される。
吸引ポンプは、一般的な定量ポンプ等により構成されており、各吸引パイプ51に負圧を加えることによって、各吸引口51aを介してトーチ34内の雰囲気を吸引する。吸引パイプ51と吸引ポンプとの間には、吸引量調整バルブが介設されている。
吸引量調整バルブは、一般的な可変バルブ等により構成されており、吸引ポンプによる吸引量を調整している。つまり、吸引量調整バルブは、トーチ34内から外部へ排出する流量を調整している。
また、吸引量調整バルブでは、各吸引パイプ51から吸引される流量が適宜のセンサによって常時測定されており、各吸引パイプ51を通過するトーチ34内の圧力が一定となるように、つまり、トーチ34の出射口34bからワーク2の加工点に向けて供給されるアシストガス45の流量が一定となるように調整している。
以上のように、排出ユニット50では、レーザ加工装置1を用いたワーク2の加工の際、アシストガス供給ユニット40によりトーチ34内に供給されたアシストガス45の一部及び高温異物の一部を含むトーチ34内の雰囲気をトーチ34外に排出している。
これにより、アシストガス供給ユニット40によるアシストガス45の過剰供給によってトーチ34内が必要以上に高圧となることを防止できるので、前述のようにアシストガス45を冷却ガスとして用いる際の保護ガラス32及びトーチ34内部への冷却性能を確保しつつ、アシストガス45が不活性雰囲気を発生させるという本来の役割を担保できる。また、レーザ加工時に高温となり易いトーチ34内の雰囲気を外部に排出でき、トーチ34の冷却効率を向上できる。
また、アシストガス供給ユニット40による流量(供給量)と、排出ユニット50による吸引量(排出量)とは、前述のようにそれぞれ独立して調整可能に構成されている。これにより、最適なアシストガス45の供給が可能となり、レーザ加工の品質を確保できる。
本実施形態では、トーチ34内の雰囲気を外部へ排出する排出手段として、上述のように構成しているが、これに限定されず、例えば図8に示すように、トーチ34の中途部に、トーチ34の内外を連通する一つ又は複数の開放窓56、開放窓55の開口面積を調整するシャッタ57等により排出ユニット55を構成しても良い。
この場合、トーチ34内はアシストガス45の供給によりトーチ34外部の雰囲気よりも高圧となっており、開放窓56によってトーチ34の内外を連通させることによって、差圧が発生し、トーチ34内の雰囲気が外部に排出される。そして、シャッタ57の調整により所定の開口面積となる開放窓56を介して、トーチ34内外の雰囲気を連通することにより、所定量のトーチ34内の雰囲気をトーチ34外へ排出可能としている。このように、排出ユニット55は、排出ユニット50と同様の効果を奏することに加えて、さらに吸引手段が不要であるためコスト的に有利である。
図9及び図10に示すように、トーチ34の内壁60の先端から基端にかけて、溝61・61・・・が連続して設けられており、溝61・61・・・により内壁60に凹凸面が構成されている。
内壁60は、略円錐形状に形成されるトーチ34の内部空間を画定する内周面であり、トーチ34内を通過するレーザ光とのクリアランスは所定の大きさ以下(例えば、レーザ光の拡散を妨げない程度、かつ、レーザ光が外乱を受けない程度の大きさ)に設定されている。
内壁60の表面全域には、複数の溝61・61・・・が連続して形成されている。各溝61は、内壁60に凹凸形状を形成する凹部であり、その凹凸形状によってトーチ34の出射口34bから進入する高温異物を保護ガラス32と異なる方向へ反射させて拡散する。
言い換えれば、トーチ34の内壁60に溝61・61・・・を形成することにより、トーチ34内に進入し、内壁60に衝突する高温異物を溝61・61・・・で乱反射させて保護ガラス32への到達率を低減している。
図9に示すように、各溝61は、トーチ34の軸を中心として、内壁60の内周面の一周に亘って形成されており、トーチ34の軸方向に対して連続的に形成されている。
また、図10に示すように、各溝61は、内壁60からトーチ34の外周側に向けて凹形状に陥没するように形成されている。より詳細には、溝61は、ワーク2の加工点に対向する基端部側の垂直面として形成される反射面62を有しており、ワーク2の加工点から飛散するスパッタ等の高温異物が溝61の反射面62に衝突して反射した場合、保護ガラス32に向かう方向とは異なる方向へ向けて拡散するように(内壁60での一度だけの反射では保護ガラス32に到達しないように)設定されている。
つまり、トーチ34の内壁60に形成される溝61・61・・・は、レーザ加工時にワーク2の加工点から飛散する高温異物が内壁60から保護ガラス32へ向けて反射することを抑制するものであり、少なくともワーク2の加工点を始点とした放射線の入射角度が所定の角度以下とならないよう(当該放射線の反射線上に保護ガラス32が位置しない角度)に設定される反射面62を有する。
以上のように、トーチ34の内壁60には、溝61・61・・・が先端側から基端側にかけて連続的に形成されている。各溝61は、ワーク2の加工点から飛散する高温異物を、当該溝61から保護ガラス32へ向かう方向と異なる方向へ反射させるように形成されている。
このように、トーチ34の出射口34bから内部に進入した高温異物が内壁60の溝61に衝突した場合に、保護ガラス32側と異なる方向へ反射して拡散することによって、高温異物が保護ガラス32に到達する確率が低くなる。また、溝61・61・・・にて複数回反射し、保護ガラス32に到達する場合には、反射回数に応じて温度が低下し、飛散中に固化が進むため、保護ガラス32への付着が抑制される。
従って、高温異物の保護ガラス32への付着を抑制でき、保護ガラス32への金属異物の溶け込みを抑制できるため、保護ガラス32の透過率を維持し、その使用寿命を向上できる。特に、従来のように内壁60が平面として形成されている場合と比較して顕著な効果を奏する。
また、高温異物は、溝61にて複数回反射した後に、アンカー効果等により溝61の凹部内で固化し、堆積異物65として溝61の内部に拡がった状態で捕集される。さらに、各溝61は、内壁60の内周面から外周側に後退するように凹設されているため、溝61内に堆積する堆積異物65がトーチ34内を通過するレーザ光に接触する可能性が低くなる。
これにより、トーチ34の内壁60(より厳密には、溝61の内部)に堆積する堆積異物65がレーザ光を遮ることが抑制され、レーザ出力を維持できる。
なお、溝61は、上述のような構成に限定されず、例えば図11又は図12に示すように、V状断面を有する三角形状又は鋸刃形状の溝として構成しても良く、少なくともワーク2の加工点と対向する面が、当該加工点から放射線状に広がる線の入射角度が上述のように設定される反射面62として形成されていれば良い。
また、内壁60の先端部側から基端部側に向かうに従って、溝61の深さを大きくする、若しくは溝61の反射面62の傾斜角度を先端部側に大きく取る等により、基端部側に配置される溝61に対するワーク2の加工点から飛散する高温異物の入射角度を調整する構成としても良い。
図13〜図15に示すように、トーチ34の先端からチップ70が延設されている。
チップ70は、トーチ34の先端からワーク2側に向けて延出して取り付けられている。また、チップ70は、モリブデンを主体とする材料等、耐熱性及び耐久性に優れた材料からなる部材であり、トーチ34とは別体として設けられている。
言い換えれば、トーチ34の先端にチップ70を付設することにより、加工ヘッド30とワーク2の加工点との距離を短く設定することにより、ワーク2の加工点からの高温異物の進入経路に対するトーチ34の開口面積を相対的に小さくして、ワーク2の加工点から飛散する高温異物のトーチ34内への進入を抑制している。
図14〜図15に示すように、チップ70は、トーチ34の内周面に連続する面として設けられる内周面を有する開口部71、開口部71の周縁部の一部から外周側に向けたスリットとして設けられるアシストガス通路72等を含む。
また、チップ70におけるトーチ34からの延出長、つまりチップ70の先端とワーク2の加工点とのクリアランスは、レーザ加工時の溶融熱の影響、高温異物の進入確率、及びアシストガス45の流速をそれぞれ考慮する必要があり、本実施形態では、チップ70の延出長は、上記の要件を満足し、かつ、最低限の距離となるように設定されている。
図15に示すように、開口部71の内周面は、トーチ34の内周面と同様に基端側から先端側に向かうに従って縮径する形状に形成されている。また、開口部71先端の内径D1は、レーザ光の外径に応じた大きさ(つまり、レーザ光と所定のクリアランスを確保する最小限の大きさ)に設定されているとともに、トーチ34の出射口34bの内径Dよりも小さく設定されている。これにより、レーザ光を遮ることなく、加工ヘッド30の先端の開口面積を小さくしている。
図16に示すように、開口部71の開口面積S1とアシストガス通路72の開口面積S2との和は、トーチ34の出射口34bの開口面積Sより小さく設定される。
また、図14に示すように、各アシストガス通路72は、開口部71の周縁部から放射線状に開口する有底状のスリットとして形成されている。アシストガス通路72の底部の内径はトーチ34の出射口34bの内径と同一に設定されている。
また、アシストガス通路72は、トーチ34の内周面に連続する内周面を有する。これにより、図17に示すように、アシストガス45が流体の流れ特性に従って、トーチ34の内周面からアシストガス通路72の内周面に沿って流れるため、ワーク2の加工点に良好な不活性雰囲気を発生させることができる。
以上のように、トーチ34の先端には、チップ70が延設されている。チップ70は、トーチ34内を通過するレーザ光の外径に応じた内径D1を有する開口部71と、開口部71の周縁部の一部から外周部に向けて開口するアシストガス通路72とを有する。
このように、チップ70の先端の開口面積は、トーチ34の出射口34bの開口面積よりも小さく設定できるので、チップ70の先端からトーチ34内に進入する高温異物の量を物理的に低減することができる。
従って、高温異物の保護ガラス32への付着を抑制でき、保護ガラス32への金属異物の溶け込みを抑制できるため、保護ガラス32の透過率を維持し、その使用寿命を向上できる。特に、従来のように高温異物の進入経路に対する開口面積が大きい場合と比較して顕著な効果を奏する。
また、チップ70により、加工ヘッド30とワーク2の加工点とのクリアランスが短くなっているため、アシストガス45の流速等に対する考慮が必要となるが、トーチ34の内周面に連続する内周面を有するアシストガス通路72が設けられている。
これにより、トーチ34の内周面に沿って流れるアシストガス45が、チップ70内でアシストガス通路72に沿って流れることとなる。つまり、アシストガス通路72は、アシストガス45の流路として機能している。また、チップ70の先端の開口面積を追加するため、アシストガス45の通路面積も拡大される。
従って、ワーク2の加工点に対するアシストガス45の集中を防止でき、チップ70から噴射されるアシストガス45の流速増加を防止できる。
また、チップ70はトーチ34と別体に設けられている。
これにより、チップ70の最適材料の選定、チップ70の内周面(特に、開口部71及びアシストガス通路72の形状)の加工精度等の点で有利であり、従来のレーザ加工装置へチップ70を適用する際に優れた汎用性を実現できる。
なお、チップ70にはトーチ34の軸方向と平行に開口するアシストガス通路72を八つ設けているが、これに限定されず、所定の通路面積を確保し、かつアシストガス45の流れを阻害しない形状であれば良い。
また、開口部71の先端部分は、開口部71の周縁部からチップ70の外周側に向けて拡張される形状としても良い。この場合、アシストガス45の流れをさらに改善することができる。
本発明は、ワークに溶接、切断等のレーザ加工を施すレーザ加工装置に利用でき、特に、レーザ加工装置の光学系の一部をなす保護ガラスを保護する技術に適している。
1 レーザ加工装置
2 ワーク
30 加工ヘッド
31 集光レンズ
32 保護ガラス
34 トーチ
40 アシストガス供給ユニット(冷却手段)
45 アシストガス(冷却ガス)
50 排出ユニット(排出手段)

Claims (7)

  1. ワークの表面にレーザ光を照射することにより、前記ワーク表面を溶融させて加工を施すレーザ加工装置であって、
    前記レーザ光を前記ワーク表面に向けて集光する集光レンズと、
    前記集光レンズのワーク側に配置され、前記集光レンズを保護する保護ガラスと、
    前記ワークに臨んで配置され、前記レーザ光を出射するトーチと、
    前記保護ガラスを冷却する冷却手段と、を具備し、
    前記トーチの先端には、前記ワーク表面に向けて延出されるチップが設けられ、
    前記チップの開口面積は、前記トーチの開口面積より小さく設定され
    前記トーチの内壁は、凹凸面として形成され、
    前記トーチの内壁の凹凸面におけるワーク表面と対向する面は、前記ワーク表面から放射線状に広がる直線の当該ワーク表面と対向する面での反射線が前記保護ガラスとは異なる方向に進むように形成され、かつ、
    前記トーチの内壁の凹凸面は、前記トーチの内壁から外壁側に向けて陥没する凹形状として形成され、かつ、前記トーチの先端部から基端部に設けられる複数の溝により構成されているレーザ加工装置。
  2. 前記冷却手段は、前記保護ガラスに前記ワークの加工時にワーク表面に噴射されることにより、当該ワーク表面に不活性雰囲気を形成するアシストガスを噴射することにより、前記保護ガラスと、前記トーチ内の保護ガラス周囲の雰囲気とを冷却する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記チップの内周面は、前記トーチの内壁と連続するとともに、
    前記チップの基端から先端にかけて、開口部の周縁部の一部から外周側に向けて開口するスリットが形成される請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記チップは、前記トーチと別体として設けられる請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記冷却手段は、前記アシストガスを噴射する噴射口を複数有し、
    前記冷却手段の複数の噴射口は、前記トーチの内部に臨むように配置され、かつ、それぞれ前記トーチの周方向に間隔を空けて配置され、
    前記アシストガスは、前記複数の噴射口から前記保護ガラスの表面に向けて噴射される請求項2〜請求項4の何れか一項に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記トーチ内の雰囲気をトーチ外部へ排出する排出手段をさらに具備し、
    前記排出手段は、前記トーチ内の雰囲気をトーチ外部へ排出する排出口と、前記トーチ外へ排出されるトーチ内雰囲気の流量を調整する手段とを有し、
    前記排出口は、前記トーチの中途部であって、前記複数の噴射口よりも前記トーチの開口側に配置される請求項1〜5の何れか一項に記載のレーザ加工装置。
  7. ワークの表面にレーザ光を照射することにより、前記ワーク表面を溶融させて加工を施すレーザ加工装置であって、
    前記レーザ光を前記ワーク表面に向けて集光する集光レンズと、
    前記集光レンズのワーク側に配置され、前記集光レンズを保護する保護ガラスと、
    前記ワークに臨んで配置され、前記レーザ光を出射するトーチと、
    前記保護ガラスに、前記ワークの加工時にワーク表面に噴射されることにより当該ワーク表面に不活性雰囲気を形成するアシストガスを噴射して、当該保護ガラスを冷却する冷却手段と、を具備し、
    前記トーチの先端には、前記ワーク表面に向けて延出されるチップが設けられ、
    前記チップの開口面積は、前記トーチの開口面積より小さく設定され
    前記チップの内周面は、前記トーチの内壁と連続するとともに、前記チップの基端から先端にかけて、開口部の周縁部から放射状かつ均等に開口するスリット状のアシストガス通路が形成されるレーザ加工装置。
JP2011506871A 2009-03-31 2009-03-31 レーザ加工装置 Expired - Fee Related JP5418588B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2009/056614 WO2010113244A1 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 レーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010113244A1 JPWO2010113244A1 (ja) 2012-10-04
JP5418588B2 true JP5418588B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=42827576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011506871A Expired - Fee Related JP5418588B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 レーザ加工装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20120037604A1 (ja)
JP (1) JP5418588B2 (ja)
CN (1) CN102369080A (ja)
WO (1) WO2010113244A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190128772A (ko) * 2018-05-09 2019-11-19 정우진 레이저 가공 장치용 레이저 보호 유리 모니터링 유닛

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101438735B1 (ko) * 2012-03-26 2014-09-17 주식회사 엘티에스 챔버가 구비되는 레이저 용접장치
CN102773606B (zh) * 2012-08-02 2014-10-29 山东能源机械集团大族再制造有限公司 一种半导体激光器
CN102820614B (zh) * 2012-08-21 2015-08-05 山东能源重装集团大族再制造有限公司 一种半导体激光器
KR102096048B1 (ko) * 2012-10-10 2020-04-02 삼성디스플레이 주식회사 레이저 가공장치
US9217291B2 (en) * 2013-06-10 2015-12-22 Saudi Arabian Oil Company Downhole deep tunneling tool and method using high power laser beam
US10328523B2 (en) 2014-07-11 2019-06-25 Rolls-Royce Corporation Fluted additive manufacturing deposition head design
EP3170612B1 (en) * 2014-07-15 2021-11-17 Toyokoh Co., Ltd. Laser irradiation device
CN104325223B (zh) * 2014-10-08 2016-08-17 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割头
US10406640B2 (en) * 2014-12-22 2019-09-10 Rolls-Royce High Temperature Composites, Inc. Method for repairing ceramic matrix composite (CMC) articles
US10834790B2 (en) 2014-12-22 2020-11-10 Rolls-Royce High Temperature Composites, Inc. Method for making ceramic matrix composite articles with progressive melt infiltration
EP3257616A1 (de) * 2016-06-18 2017-12-20 Wsoptics GmbH Laserbearbeitungskopf mit gekühlten optischen komponenten und verfahren zum betreiben eines laserbearbeitungskopfes
CN107617741A (zh) * 2016-07-06 2018-01-23 北京多能正光科技有限公司 一种激光选区熔化窗口镜保护装置
JP6450783B2 (ja) * 2017-01-19 2019-01-09 ファナック株式会社 レーザ加工ヘッド用ノズル
US11285566B2 (en) * 2017-03-14 2022-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Laser machining apparatus
US11045903B2 (en) * 2017-12-05 2021-06-29 Covidien Lp Shielding gas weld cone and method
DE102018102337B4 (de) 2018-02-02 2022-02-17 Precitec Gmbh & Co. Kg Gaszufuhrvorrichtung sowie Laserbearbeitungskopf mit derselben
JP6659745B2 (ja) * 2018-02-16 2020-03-04 ファナック株式会社 アシストガスを整流する機能を有するレーザ加工ヘッド
JP6659746B2 (ja) * 2018-02-16 2020-03-04 ファナック株式会社 保護ウインドの汚れを抑制するレーザ加工ヘッド
JP7239307B2 (ja) * 2018-12-04 2023-03-14 株式会社アイシン福井 レーザ溶接装置
JP7168430B2 (ja) * 2018-12-04 2022-11-09 株式会社アイシン福井 レーザ溶接装置
US11813671B2 (en) 2020-01-27 2023-11-14 Rolls-Royce Corporation Microtextured nozzle for directed energy deposition with greater than 100 features per square millimeter
CN111730204B (zh) * 2020-06-11 2022-03-08 苏州富强科技有限公司 一种激光焊接吸嘴及激光焊枪
EP4015134A1 (en) 2020-12-18 2022-06-22 Bystronic Laser AG Laser machining nozzle with riblets inside, and laser cutting machine with such nozzle
DE112022004962T5 (de) * 2022-03-11 2024-08-01 Mitsubishi Electric Corporation Vorrichtung zur additiven Fertigung und Bearbeitungskopf
CN115041831A (zh) * 2022-05-23 2022-09-13 杭州乾瑭云科技有限公司 一种激光切割气阀
WO2024156622A1 (de) * 2023-01-27 2024-08-02 TRUMPF Laser- und Systemtechnik AG Strahldüse mit einem absorptionsabschnitt zur aufnahme einer reflexionstrahlung
JP7455289B1 (ja) 2023-07-04 2024-03-25 三菱電機株式会社 レーザ加工装置

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262086A (ja) * 1988-04-14 1989-10-18 Toshiba Corp レーザ加工ノズル
JPH06170578A (ja) * 1992-12-04 1994-06-21 Yasuyuki Moriyama レーザ切断加工用ノズル
JPH06190582A (ja) * 1992-10-23 1994-07-12 Mitsubishi Electric Corp 加工ヘッド及びレーザ加工装置
JP2000288767A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Nippon Steel Corp レーザ加工装置
JP2001150172A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Koike Sanso Kogyo Co Ltd レーザ切断装置
JP2001269788A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Nissan Motor Co Ltd レーザ溶接用ノズル
WO2003076117A1 (en) * 2002-03-14 2003-09-18 Hitachi Zosen Corporation Method and device for prevention of adhesion of dirt and contamination on optical parts in laser beam machine
JP2004148360A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toppan Forms Co Ltd レーザ加工ヘッドおよびこれが使用されるレーザ加工システム
JP2005169442A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Amada Co Ltd 熱切断加工機の加工ノズルおよび加工ノズル脱着機構とその方法
JP2007021574A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Honda Motor Co Ltd レーザ加工ヘッド
JP2007021505A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Enshu Ltd レーザ加工機のレーザ照射用ノズル装置及びこの照射用ノズルによるブロー方法。
JP2008114275A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Takeji Arai レーザ加工ヘッド及びレーザ加工方法
JP2008155254A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Yapoc Co Ltd レーザ加工ヘッド

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3597578A (en) * 1967-03-16 1971-08-03 Nat Res Dev Thermal cutting apparatus and method
US3821510A (en) * 1973-02-22 1974-06-28 H Muncheryan Hand held laser instrumentation device
IT1179924B (it) * 1984-05-22 1987-09-16 Prima Progetti Spa Testa focalizzatrice per una macchina da taglio a raggi laser
US4952770A (en) * 1986-12-01 1990-08-28 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Laser-beam processing method and system
US4808789A (en) * 1987-02-04 1989-02-28 Muncheryan Hrand M Diode-pumped-laser instrumentation system
US4782496A (en) * 1987-11-05 1988-11-01 United Technologies Corporation Breakaway nozzle for a laser processing machine
CA2064513A1 (en) * 1991-04-01 1992-10-02 Hiroyuki Okuyama Laser output unit
CA2091512A1 (en) * 1992-03-13 1993-09-14 Kohichi Haruta Laser irradiation nozzle and laser apparatus using the same
US5609781A (en) * 1992-10-23 1997-03-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Machining head and laser machining apparatus
JPH08118063A (ja) * 1994-10-25 1996-05-14 Fanuc Ltd レーザ加工装置
US5898522A (en) * 1995-10-06 1999-04-27 Herpst; Robert D. Protective window assembly and method of using the same for a laser beam generating apparatus
CN2683306Y (zh) * 2004-02-25 2005-03-09 中国航空工业第一集团公司北京航空制造工程研究所 一种yag激光焊平焊接头气体保护装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262086A (ja) * 1988-04-14 1989-10-18 Toshiba Corp レーザ加工ノズル
JPH06190582A (ja) * 1992-10-23 1994-07-12 Mitsubishi Electric Corp 加工ヘッド及びレーザ加工装置
JPH06170578A (ja) * 1992-12-04 1994-06-21 Yasuyuki Moriyama レーザ切断加工用ノズル
JP2000288767A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Nippon Steel Corp レーザ加工装置
JP2001150172A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Koike Sanso Kogyo Co Ltd レーザ切断装置
JP2001269788A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Nissan Motor Co Ltd レーザ溶接用ノズル
WO2003076117A1 (en) * 2002-03-14 2003-09-18 Hitachi Zosen Corporation Method and device for prevention of adhesion of dirt and contamination on optical parts in laser beam machine
JP2004148360A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toppan Forms Co Ltd レーザ加工ヘッドおよびこれが使用されるレーザ加工システム
JP2005169442A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Amada Co Ltd 熱切断加工機の加工ノズルおよび加工ノズル脱着機構とその方法
JP2007021505A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Enshu Ltd レーザ加工機のレーザ照射用ノズル装置及びこの照射用ノズルによるブロー方法。
JP2007021574A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Honda Motor Co Ltd レーザ加工ヘッド
JP2008114275A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Takeji Arai レーザ加工ヘッド及びレーザ加工方法
JP2008155254A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Yapoc Co Ltd レーザ加工ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190128772A (ko) * 2018-05-09 2019-11-19 정우진 레이저 가공 장치용 레이저 보호 유리 모니터링 유닛

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010113244A1 (ja) 2010-10-07
CN102369080A (zh) 2012-03-07
JPWO2010113244A1 (ja) 2012-10-04
US20120037604A1 (en) 2012-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5418588B2 (ja) レーザ加工装置
JP3664904B2 (ja) レーザ加工ヘッド
ES2782114T3 (es) Aparato y método de tratamiento láser
EP3330035B1 (en) Laser cladding system and method
CA2330426C (en) Material shaping device with a laser beam which is injected into a stream of liquid
US6175096B1 (en) Method of processing a material by means of a laser beam
JP4555743B2 (ja) レーザ加工ヘッド
CN113798672A (zh) 激光焊接装置及激光焊接方法
US7671296B2 (en) Nose-piece for a laser-beam drilling or machining head
EP3330038A1 (en) Laser cladding system and method
CN110153554B (zh) 激光加工头
JP6757877B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
EP2399703A1 (en) Laser cutting method and laser cutting equipment
JP6063635B2 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工システム、レーザ加工方法
EP1525941B1 (en) A method of laser machining components having a protective surface coating
JP2006142383A (ja) レーザ溶接装置
JP2012024810A (ja) ファイバレーザ加工機の加工ヘッド
JP2007021505A (ja) レーザ加工機のレーザ照射用ノズル装置及びこの照射用ノズルによるブロー方法。
JP2010234373A (ja) レーザ加工用ノズル及びレーザ加工装置
JP2012024811A (ja) ファイバレーザ加工機の加工ヘッド
JP2014240090A (ja) 溶接ヘッドおよび溶接装置
JP4408080B2 (ja) ハイブリッドレーザ加工方法とそれに用いるハイブリッドレーザトーチ
JP6808459B2 (ja) レーザ加工装置
JP6035088B2 (ja) レーザ加工ヘッド用ノズル
JP2000202676A (ja) レ―ザ加工ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131104

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5418588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees