JPH11104875A - Co2レーザ装置及びそれを用いた非金属材料部品の製造方法 - Google Patents

Co2レーザ装置及びそれを用いた非金属材料部品の製造方法

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JPH11104875A
JPH11104875A JP10049392A JP4939298A JPH11104875A JP H11104875 A JPH11104875 A JP H11104875A JP 10049392 A JP10049392 A JP 10049392A JP 4939298 A JP4939298 A JP 4939298A JP H11104875 A JPH11104875 A JP H11104875A
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nozzle
laser
diameter
injection port
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Katsuyuki Imoto
克之 井本
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/09Severing cooled glass by thermal shock
    • C03B33/091Severing cooled glass by thermal shock using at least one focussed radiation beam, e.g. laser beam

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズルの焼損や変形の無いCO2 レーザ装置を
提供し、高寸法精度の加工を行うことができるCO2
ーザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】ノズル10−1の内壁面にレーザビーム7
−2が照射されても内壁面の材質が銅であるため、反射
しながら伝搬して細径の噴射口12から出射される。し
たがってノズル10−1が焼損したりレーザパワーの低
下がほとんどなく、細径に絞られたレーザビームを加工
物としての非金属材料に照射することができる。また、
非金属材料基板をフォーカス11の位置に配置して割断
する場合だけでなく、レーザビーム拡がり部9の位置に
配置して割断する場合にもレーザビーム径を従来の1/
5以下に縮小できるので、非金属材料への亀裂の発生方
向をレーザビームの移動軌跡に忠実に合わせることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CO2 レーザ装置
及びそれを用いた非金属材料部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックスやガラス、半導体等
の非金属材料をCO2 レーザ装置を用いて加工する技術
がさかんに研究されるようになってきた。
【0003】図5は、CO2 レーザ装置の従来例を示す
概念図である。
【0004】同図に示す装置は、CO2 レーザ1から出
射した略平行なレーザビーム7−0を、全反射ミラー2
によって直角な方向(鉛直下向き)に全反射させ、その
全反射させたレーザビーム7−1を集光レンズ4で集光
させ、フォーカス8の位置にレーザビームを集束させ、
このフォーカス8の位置に非金属材料(図示せず)を配
置してレーザ加工する装置である。
【0005】集光レンズ4を透過したレーザビーム7−
2は、ノズル6内を通過する際に、アシストガス5−
1,5−2によって覆われるので、ドライな雰囲気でレ
ーザ加工が行われるようになっている。
【0006】図6は、CO2 レーザ装置の他の従来例を
示す概念図である。尚、図5に示した従来例と同様の部
材には共通の符号を用いた。
【0007】図5に示した装置との相違点は、非金属材
料をレーザエネルギー密度の低い位置9に配置して加工
するように構成されている点である。
【0008】これら図5、図6に示すような装置を用い
て、非金属材料を切断したり、穴や溝を形成したりして
非金属材料部品を製造することが行われている。また、
レーザビーム照射によって非金属材料に局所的な熱応力
による亀裂を発生させ、その亀裂をレーザビームの軌跡
によって進展させて割断により切断することも行われて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5、
図6に示した装置による加工方法には以下のような問題
点がある。
【0010】(1) CO2 レーザビームを集光レンズによ
ってフォーカス位置にビームを集束させてもそのビーム
径は120μm程度が限界であり、それよりも細くビー
ム径を絞ることは容易ではない。このようなビーム径の
レーザビームで非金属材料を、例えば図5に示した装置
を用いて蒸発切断すると、切断切り代幅は200μm近
くになってしまう。また、切断寸法許容精度も上記ビー
ム径程度の値になってしまい高精度のレーザ加工が困難
である。
【0011】(2) 厚さの異なる非金属材料を割断により
切断する方法として、図6に示す装置を用いてレーザビ
ームの径を大きくして低エネルギー密度となる位置に非
金属材料を配置して切断する方法がある。非金属材料の
厚さに応じて照射エネルギー密度を変え、最適な熱エネ
ルギー分布を与えることによって非金属材料を割断す
る。しかし、この場合にもレーザビームのビーム径が大
きいため、非金属材料への亀裂の発生方向が定まりにく
くなり、レーザビームの移動軌跡に忠実に亀裂が発生し
なくなり、高寸法精度の加工が困難である。
【0012】(3) 非金属材料表面にレーザビームを照射
して加工するには、その加工部にアシストガスを吹き付
けて急速に冷却する必要がある。しかし図5、図6に示
した装置構成では、ノズル6の噴射口12の内径を、フ
ォーカス8の位置までのビーム径の値の20倍以上に設
定しておかなければならない。これは、レーザビームが
非金属材料だけでなくノズル6の内壁面にも照射されて
ノズル6が焼損したり、レーザパワーが劣化してしまう
のを防止するためである。
【0013】(4) アシストガスが加工部へ到達すると広
がってしまうため、冷却能力が低下してしまい加工能率
が低下してしまう。
【0014】以上のような問題点を解決するために、本
発明者は図7に示すような装置を試作してビーム径の細
径化とガスのジェット噴射化の両立化を検討した。すな
わち、ノズル6の内面のテーパ率を大きくし、噴射口1
2の内径を、フォーカス8の位置でのビーム径の値の約
8倍程度に縮小した。これにより位置8及び位置9にお
けるレーザ光のビーム径を大幅に小さくすることができ
た。尚、図7は、CO2 レーザ装置の他の従来例を示す
概念図である。
【0015】しかし、ノズル6がステンレスで形成され
ているため、本来非金属材料だけに照射されるべきはず
のレーザビームがノズル6の内壁面にも照射されること
によりステンレスが溶けたり、焼損したりして、ノズル
6から出射したレーザビーム7−3のパワーが大幅に低
下することが分かった。また、レーザビームの照射で蒸
発したステンレス微粒子が非金属材料の加工面に付着す
るという問題が生じた。さらにノズル6の内壁や噴射口
12も徐々に溶融したり焼損して噴射口12の内径が変
化するという問題も生じた。
【0016】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、ノズルの焼損や変形の無いCO 2 レーザ装置を提供
し、高寸法精度の加工を行うことができるCO2 レーザ
装置を用いた非金属材料部品の製造方法を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のCO2 レーザ装置は、CO2 レーザと、CO
2 レーザから出射されたレーザ光を集光して加工物まで
案内する光学系と、光学系で集光されたレーザビームを
覆うと共にレーザビームに沿ってガスを噴射するための
ノズルとを備えたCO2 レーザ装置において、ノズルの
内壁面に少なくとも0.3mmの厚さの銅層を設け、か
つ、ノズルの形状をレーザビームの伝搬方向に沿って先
細りのテーパ状になるように形成すると共に、ノズルの
噴射口の口径を0.1mmから2.0mmの範囲内にしたも
のである。
【0018】上記構成に加え本発明のCO2 レーザ装置
は、ノズル内には少なくとも0.5kg/cm2 のガス圧を
かけてガスを流し、噴射口から噴射するようにするのが
好ましい。
【0019】また、本発明のCO2 レーザ装置を用いた
非金属材料部品の製造方法は、請求項1に記載のCO2
レーザ装置を用いて非金属材料部品にレーザビームを照
射して加工するCO2 レーザ装置を用いた非金属材料部
品の製造方法であって、集光されたレーザビームのフォ
ーカス位置とノズルの噴射口との間の距離を0.8mm〜
3mmとしてレーザビームを非金属材料部品に照射して加
工するCO2 レーザ装置を用いたものである。
【0020】上記構成に加え本発明のCO2 レーザ装置
を用いた非金属材料部品の製造方法は、レーザビームの
フォーカス位置をノズルの噴射口からノズル内に向って
少なくとも10mmとなるようにすると共に、非金属材料
部品を噴射口から少なくとも1mmとなるようにしてレー
ザビームを非金属材料部品に照射して加工するのが好ま
しい。
【0021】上記構成に加え本発明のCO2 レーザ装置
を用いた非金属材料部品の製造方法は、非金属材料部品
が、セラミックス、ガラス、半導体等の基板であるのが
好ましい。上記構成に加えノズルの噴射口の口径を楕円
形状にし、その口径の長円が加工方向に向くように配置
した装置である。またCO2 レーザから出射されたレー
ザ光を光学系で楕円ビーム径にし、該楕円ビーム径のレ
ーザ光を楕円口径のノズルを通して加工物まで案内する
ようにしたCO2 レーザ装置である。
【0022】本発明のCO2 レーザ装置によれば、ノズ
ルの内壁面にレーザビームが照射されても内壁面の材質
が銅であるため、反射しながら伝搬して細径の噴射口か
ら出射される。したがってノズルが焼損したりレーザパ
ワーの低下がほとんどなく、細径に絞られたレーザビー
ムを非金属材料に照射することができる。その結果、例
えば蒸発切断では切断切り代幅を100μm以下に抑え
ることができる。また、切断寸法許容精度も100μm
以下に抑えることができる。
【0023】また、本発明のCO2 レーザ装置を用いた
非金属材料部品の製造方法によれば、非金属材料基板に
従来のようなレーザビーム径をしぼって高エネルギー密
度で照射する場合だけでなく、レーザビーム径を大きく
して低エネルギー密度で照射して割断する場合にもレー
ザビーム径を従来の1/5以下に縮小できるので、基板
への亀裂の発生方向をレーザビームの移動軌跡に忠実に
合わせることができる。その結果、高寸法精度の割断加
工を行うことができる。
【0024】本発明のCO2 レーザ装置によれば、ノズ
ルの内壁面に銅層を設けると共にノズルの形状を先細り
のテーパ状に形成することにより、レーザビームを伝搬
方向である噴射口側へ効率よく反射させて導くことがで
きるだけでなく、ノズル内に流れているガスを噴射口か
らジェット噴射のように吹き出させて局所的にレーザビ
ームの照射されている加工面に吹き付けられるので、微
細部への局所的な急加熱や急冷却により、熱歪によるマ
イクロクラックの発生が少ない切断加工ができる。
【0025】また、本発明のCO2 レーザ装置を用いた
非金属材料部品の製造方法によれば、レーザパワーの低
下がほとんどなく、微細径のレーザビーム径を実現でき
るので、加工物を生産性よく、かつ、高寸法精度で、効
率的に加工することができる。また、本発明のCO2
ーザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法によれば、
該部品の加工方向に該口径の長円部が配向するように配
置することによって、加工方向へのレーザエネルギー密
度がより強くなるので、より高寸法精度を保った加工
(たとえば切断、割断加工)ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0027】図1は本発明のCO2 レーザ装置の一実施
の形態を示す概念図である。尚、図5〜図7に示した従
来例と同様の部材には共通の符号を用いた。
【0028】同図において、1はCO2 レーザ光を発生
するCO2 レーザであり、CO2 レーザ1の出射口には
ビームガイド用フード3の一端(図では左端)が接続さ
れている。ビームガイド用フード3は直角下向きに折り
曲げられており、その角部にはCO2 レーザ1から出射
したレーザビームを下側に折り曲げるための全反射ミラ
ー2が設けられている。ビームガイド用フード3の下部
の途中には、全反射ミラー2で下側に折り曲げられたレ
ーザビーム7−1を集光して非金属材料の加工面にレー
ザビーム7−2を照射するための集光レンズ4が設けら
れている。集光レンズ4には、入射側が凸面で出射側が
平面の平凸レンズを用いるのが好ましい(収差が少ない
ためである)。ビームガイド用フード3の他端(下端)
にはレーザビーム7−2の伝搬方向に沿って先細りのテ
ーパ状になるように形成されたCu製のノズル10−1
が設けられている。ノズル10−1の根元にはレーザビ
ーム7−2に沿ってアシストガス5−1,5−2を噴射
するための供給口10a−1が設けられている。
【0029】これら全反射ミラー2、ビームガイド用フ
ード3及び集光レンズ4で光学系30が構成され、CO
2 レーザ1、ノズル10−1及び光学系30でCO2
ーザ装置40が構成されている。
【0030】このCO2 レーザ装置40の特徴は、ノズ
ル10−1にCu製細径ノズルを用いることによって、
(1) 集光レンズ4から出射したレーザビーム7−2を細
径化されたレーザビーム7−5にすること、(2) 噴射口
12からのアシストガス5−3をジェット噴射させるこ
と、にある。
【0031】このCu製細径のノズル10−1を用いる
と、テーパ状のノズル10−1内のレーザビーム7−2
のうちノズル内壁面に向って進むレーザビームは略10
0%反射しながら噴射口12を通って出射され、フォー
カス11におけるビーム径は100μm以下になる。す
なわち、図5に示した従来のCO2 レーザ装置ではフォ
ーカス11におけるビーム径が200μmに近い値であ
ったが、本発明のCO2 レーザ装置40ではレーザパワ
ーをほとんど低下させずにビーム径100μm以下のレ
ーザビームを得ることができる。
【0032】図7に示した従来のCO2 レーザ装置でも
上記のようなビーム径の細いレーザビームを得ることが
できるが、レーザパワーが大幅に低下してしまうこと、
レーザパワーの経時変化が大きいこと、金属蒸気が発生
すること等の問題があった。しかし、本発明のCO2
ーザ装置にはこれらの問題がない。
【0033】図2は図1に示したCO2 レーザ装置に用
いられるノズルの断面図である。
【0034】このノズル(フォーカスノズル)10−1
は、Cu材料(例えば無酸素銅)で形成され、ノズル内
壁面は鏡面状態に仕上げられており、フォーカス11が
噴出口12から1mm前方(図では右側)になるように形
成されている。
【0035】ノズル10−1の円筒部10−1bの一端
(図では左端)にはビームガイド用フード3に取付ける
ためのネジ部10−1aが形成され、円筒部10−1b
の他端(図では右端)には先細りに形成されたテーパ部
10−1cが形成されている。
【0036】このノズル10−1の寸法について主な数
値を挙げると、円筒部10−1bの外径が35mmφ、内
径が28mmφ、ノズル10−1の長さは44mm、噴出口
(ジェット噴出口)12の内径は0.1mmφに設定され
ている。テーパ部10−1cのテーパ形状は、内壁面に
レーザビームが誤って照射されても略100%反射て噴
射口12へ伝搬するように形成されている。尚、ノズル
10−1の噴出口12の口径は0.1mmから2.0mmの
範囲内が好ましい。また、その口径を円形ではなく、楕
円形状にし、長円/短円=1.5/1から5/1の範囲
から選ぶようにすればよい。この長円/短円を大きく
し、加工方向に長円部が配向するように配置して加工す
れば、加工の切り代幅を非常に小さくすることができる
ことと、レーザパワーの低下を抑えることができる。な
お、光学系(4) でレーザビーム径を楕円にし、その楕円
ビームを楕円口径ノズルから出射させるようにしてもよ
い。
【0037】図3は、本発明のCO2 レーザ装置の他の
実施の形態を示す概念図である。尚、図1に示した装置
と同様の部材には共通の符号を用いた。
【0038】図1に示した実施の形態との相違点は、レ
ーザビーム拡がり部9の位置におけるレーザビーム7−
2を細径化するように構成した点である。すなわち、C
2レーザ装置41はCu製の細径テーパ状のノズル1
0−2を用い、集光レンズ4で集光したレーザビーム7
−2のフォーカス8がノズル10−2内に位置するよう
に形成されている。
【0039】図4は図3に示した装置に用いられるノズ
ルの断面図である。
【0040】同図に示すノズル10−2の噴射口12の
内径は0.2mmであり、フォーカス8はこの噴射口12
から10mm後方(図では左側)に位置するようにテーパ
部10−2cの長さが長くなるように設計されている。
噴射口12から出射したレーザビームのビーム拡がり部
(噴射口12から2mm〜8mm、この位置は非金属材料の
厚さ、材質等によって変る。)9の位置におけるビーム
径を0.8mm以下に抑えることができ、かつレーザパワ
ーの低下を極めて小さく抑えることができる。この場合
にも噴射口12は楕円形状にしてもよい。
【0041】尚、上述した実施の形態ではノズル10−
1,10−2を全てCuで形成した場合で説明したが、
これに限定されるものではなく、例えば真鍮(或いはス
テンレス)製のノズルの内壁面に少なくとも厚さ0.3
mmのCu層を形成してもよい。ノズル内に流すアシスト
ガスとしては、N2 ,O2 ,空気,Ar等を用いること
ができ、ノズル内へ加える圧力は少なくとも0.5kg/
cm2 、好ましくは3kg/cm2 以上が好ましい。噴射口の
内径、あるいは長円、短円は0.1mm〜2.0mmの範囲
から選ばれ、図1に示した装置の場合には小さい値に、
図3に示した装置の場合には大きい値にそれぞれ選ばれ
る。
【0042】図1に示した装置の構成において、フォー
カス8は0.8mm〜3mmの範囲から選ばれ、加工物は略
焦点付近に配置される。図3に示した装置においては、
フォーカス8は噴射口12から少なくとも10mm後方の
ノズル10−2内に位置するように構成され、加工物は
噴射口12から少なくとも1mm前方に配置される。加工
物としては蒸発加工の場合には、金属及び非金属材料が
適用対象となるが、割断加工の場合には非金属材料が適
用対象となる。上記材料の形状としては、平面的なもの
として例えば基板、板或いは立体的なもの等を用いるこ
とができる。非金属材料としてはセラミックス、石英系
ガラス、多成分系ガラス、半導体(Si、GaAs等)
等を加工することができる。CO2 レーザ1としては、
多波長で発振するもの、単一波長で発振するもののいず
れでもよい。また、発振モードとしては、多モード発
振、単一モード発振のいずれでもよいが、好ましくは単
一モード発振に近いものがよい。また、本実施の形態で
は、光学系を反射鏡と集光レンズとで構成した場合で説
明したが、これに限定されず凹面鏡を用いてもよい。
【0043】以上において本発明によれば、(1) ノズル
内壁面に照射されたレーザビームは、ノズル内壁面の材
質がCuであるため、反射しながら伝搬して細径の噴射
口から出射される。従って、レーザビーム出力をほとん
ど低下させることなく細径に絞られたレーザビームを加
工物に照射することができる。また、切断寸法許容精度
も100μm以下に抑えることができる。
【0044】(2) 非金属材料基板をレーザビーム拡がり
部の位置に配置して割断する場合にもレーザビーム径を
従来の1/5以下に縮小することができるので、基板へ
の亀裂の発生方向をレーザビームの移動軌跡に忠実に合
わせることができる。その結果、高寸法精度の割断加工
ができる。
【0045】(3) ノズルの少なくとも内壁面をCuで形
成することにより、レーザビームを伝搬方向である噴射
口側へ効率よく反射させて導くことができると共に、ノ
ズル内に流されているガスも噴射口からジェット状噴射
のように吹き出されてレーザビームの照射されている加
工物に局所的に吹き付けられるので、微細部への局所的
な急加熱、急冷却により熱歪によるマイクロクラックの
発生の少ない切断加工ができる。
【0046】(4) レーザパワーの低下がほとんどなしに
微細径のレーザビーム径を実現できるので、加工物を生
産性よく、かつ、高寸法精度で効率よく加工することが
できる。また、ノズルの口径を楕円形状にし、加工方向
に楕円部が配向するように配置して加工することによ
り、たとえば切断切り代幅を小さく、かつ、高速で切断
することができる。さらに、CO2 レーザ光源から出射
したビーム径を光学系で予め楕円形状にし、この楕円ビ
ームを上記楕円口径のノズルを通して加工物に照射する
ことにより、よりハイパワで加工することができると共
に、より高速加工ができる。
【0047】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0048】(1) ノズルの焼損や変形の無いCO2 レー
ザ装置の提供を実現することができる。
【0049】(2) 高寸法精度の加工を行うことができる
CO2 レーザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法の
提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCO2 レーザ装置の一実施の形態を示
す概念図である。
【図2】図1に示したCO2 レーザ装置に用いられるノ
ズルの断面図である。
【図3】本発明のCO2 レーザ装置の他の実施の形態を
示す概念図である。
【図4】図3に示した装置に用いられるノズルの断面図
である。
【図5】CO2 レーザ装置の従来例を示す概念図であ
る。
【図6】CO2 レーザ装置の他の従来例を示す概念図で
ある。
【図7】CO2 レーザ装置の他の従来例を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 CO2 レーザ 7−0,7−1,7−2 レーザビーム 9 レーザビーム拡がり部 10−1 ノズル 11 フォーカス 12 噴射口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CO2 レーザと、該CO2 レーザから出射
    されたレーザ光を集光して加工物まで案内する光学系
    と、該光学系で集光されたレーザビームを覆うと共にレ
    ーザビームに沿ってガスを噴射するためのノズルとを備
    えたCO2 レーザ装置において、上記ノズルの内壁面に
    少なくとも0.3mmの厚さの銅層を設け、かつ、ノズル
    の形状をレーザビームの伝搬方向に沿って先細りのテー
    パ状になるように形成すると共に、ノズルの噴射口の口
    径を0.1mmから2.0mmの範囲内にしたことを特徴と
    するCO2 レーザ装置。
  2. 【請求項2】上記ノズル内には少なくとも0.5kg/cm
    2 のガス圧をかけてガスを流し、噴射口から噴射するよ
    うにした請求項1に記載のCO2 レーザ装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のCO2 レーザ装置を用い
    て非金属材料部品にレーザビームを照射して加工するC
    2 レーザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法であ
    って、集光されたレーザビームのフォーカス位置とノズ
    ルの噴射口との間の距離を0.8mm〜3mmとしてレーザ
    ビームを非金属材料部品に照射して加工するCO2 レー
    ザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法。
  4. 【請求項4】上記レーザビームのフォーカス位置をノズ
    ルの噴射口からノズル内に向って少なくとも10mmとな
    るようにすると共に、非金属材料部品を噴射口から少な
    くとも1mmとなるようにしてレーザビームを非金属材料
    部品に照射して加工する請求項3に記載のCO2 レーザ
    装置を用いた非金属材料部品の製造方法。
  5. 【請求項5】上記非金属材料部品が、セラミックス、ガ
    ラス、半導体等の基板である請求項3又は4に記載のC
    2 レーザ装置を用いた非金属材料部品の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、ノズルの噴射口の口径
    を楕円形状にしたことを特徴とするCO2 レーザ装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、CO2 レーザから出射
    されたレーザ光を光学系で楕円ビーム径にし、該楕円ビ
    ーム径のレーザ光を楕円口径のノズルを通して加工物ま
    で案内するようにしたCO2 レーザ装置。
JP10049392A 1997-08-07 1998-03-02 Co2レーザ装置及びそれを用いた非金属材料部品の製造方法 Pending JPH11104875A (ja)

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JP10049392A JPH11104875A (ja) 1997-08-07 1998-03-02 Co2レーザ装置及びそれを用いた非金属材料部品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512963A (ja) * 2003-12-01 2007-05-24 レーザー メカニズムズ,インコーポレイテッド レーザノズルの冷間成形方法
KR20140094354A (ko) * 2013-01-22 2014-07-30 삼성디스플레이 주식회사 레이저 어닐링 장치

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