JP2000202517A - 金属板の液切り方法及び装置 - Google Patents

金属板の液切り方法及び装置

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JP2000202517A
JP2000202517A JP11012019A JP1201999A JP2000202517A JP 2000202517 A JP2000202517 A JP 2000202517A JP 11012019 A JP11012019 A JP 11012019A JP 1201999 A JP1201999 A JP 1201999A JP 2000202517 A JP2000202517 A JP 2000202517A
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roll
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rolls
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Takumi Ono
琢美 大野
Hiroshi Uchida
啓史 内田
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Nippon Steel Corp
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    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0269Cleaning
    • B21B45/0275Cleaning devices
    • B21B45/0278Cleaning devices removing liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B2013/003Inactive rolling stands

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非連続式の処理設備においても金属板先端部
の液切りが十分に行える液切り方法及び装置を提供し、
通板中に金属板の移動が停止してもロールの停止マーク
がつかないような液切り方法及び装置を提供する。 【解決手段】 金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗
処理や化学処理を施し、金属板表面に付着した処理液や
リンス水を液切りロールによって金属板表面から除去す
る金属板の液切り方法において、2対以上の液切りロー
ル対を有し、金属板の先端をトラッキングして、一の前
記ロール対は金属板先端部が到着する前は開けておいて
金属板先端部が通り過ぎた直後に閉め、他のロール対は
金属板先端部通過前後とも閉め切った状態とすることを
特徴とする金属板の液切り方法及び装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル状に捲かれ
た金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗処理や化学処
理を施し、金属板表面に付着した処理液やリンス水を液
切りロールによって金属板表面から除去する金属板の液
切り方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延・冷間圧延完了後の金属材料、
特に鋼材の酸洗や化学処理においては、金属帯を捲きほ
どいて酸洗槽、化学処理槽、水洗槽を順次通過させて処
理を行う。各液槽を通過して次の液槽に移行するに際し
ては、前槽の処理液が次の槽に持ち越されることを防ぐ
ため、対になった液切りロールのロール間を金属帯が通
過することによって液切りを行う。液切りロールの表面
は、ヤング率の低いゴムなどによって構成され、対にな
ったロールを相互に押し付ける(ロールを閉じる)こと
により、液切りを行うことができる。
【0003】連続式の処理設備においては、1本の金属
帯の処理が完了すると、該金属帯の終端と次の金属帯の
先端とを溶接し、複数の金属帯を連続して処理すること
が可能である。溶接中も処理槽を通過する金属帯の通過
速度を一定に保つため、処理槽の入り側と出側にはルー
パーが設けられ、全体として大掛かりな設備を構成する
こととなる。
【0004】溶接設備やルーパーを有しない非連続式の
処理設備は、設備をコンパクト化し、かつ設備費を安価
に抑えることができるという利点を有する。また、連続
式の処理設備においては、新たに金属板を通板させる場
合にはルーパーに予めロープ等を通しておき、そのロー
プの尾端に金属帯の先端を結びつけ、該ロープをウィン
チ等で巻き取ることで金属帯の先端通板を行う必要があ
り、非常に煩雑で危険な作業を必要とするが、非連続式
の処理設備ではこのような問題がない。更に、連続式処
理設備では前後の金属帯を溶接でつなぐ場合に、非常に
薄い金属板と厚い金属板、非常に幅の狭い金属板と幅の
広い金属板を直接接続することは、溶接技術上、通板の
安定上非常に難しく、通板材料の種類や材質によってス
ケジューリングが必要になるが、非連続式の処理設備で
はこのような問題がない。
【0005】非連続式の処理設備においては、金属帯1
本毎に金属板先端部10を処理ラインを通過させる必要
がある。金属板先端部10が各処理槽の移行部に設置さ
れた液切りロールを通過するに際しては、図5(a)に
示すように対になった2本の液切りロール3を相互に押
し付けたままで(ロールを閉じたままで)金属板先端部
10を通過させると、液切りロール3表面はゴム等の軟
質材料で構成されているため、金属板先端部が液切りロ
ール表面に衝突することによって液切りロール表面が破
損し、ロールの芯金が腐食され、ロール折損等の設備故
障の原因となったり、液切れが悪くなり製品である金属
帯表面に錆等の品質欠陥を発生させる原因となる、とい
う問題を有する。そのため、非連続式の処理設備におい
ては、金属板先端部をトラッキングし、図5(b)に示
すように金属板先端部10が到着する時点では2本のロ
ールの間を開け(ロールを開け)、金属板先端部が通過
してからロールを閉じて液切りを開始する方法が採用さ
れていた。ただし、特に最終処理槽の液切りロールは、
金属板先端部をトラッキングして解放すると金属板表面
に付着した液が処理設備の外部に大量に持ち出されるた
め、常時閉めたままで通板していた。
【0006】完全な液切りを目的として重要な部位には
液切りロールを2セット設置する方法も行われていた。
【0007】特開平7−88535号公報には、液体を
用いて帯状物を連続的に処理する設備の液絞り用リンガ
ーロール装置において前段リンガーロールと後段リンガ
ーロールの2段のリンガーロールを1対として、それぞ
れの該リンガーロールが軸上逆方向に移動可能としたこ
とを特徴とするリンガーロール装置が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】金属板先端部が通過し
てからロールを閉じて液切りを開始する方法において
は、金属板先端部のトラッキングで発生しうる誤差に対
応するため、金属板先端部が液切りロールを通過してか
ら液切りロールを閉じるまでに僅かながら遅れが存在す
る。そのため、液切りロールが閉じるまでに通過した金
属板先端部においては、前の槽の処理液が金属板表面に
付着したままで次の槽に移行するという問題を有してい
た。また、最終処理槽においてはこの方法が採用できな
いため、液切りロール表面損傷の問題は未解決のままで
あった。
【0009】液切りロールを2セット設置する方法にお
いては、ロール表面が損傷し頻繁なロール組み替えが必
要となり、設備の稼働率低下の原因となっていたばかり
でなく、ロール表面に金属板噛み込み時のマークが付く
とその部分だけ液切りが不良となり、後日錆び等表面品
位が低下する原因となっていた。
【0010】特開平7−88535号公報に記載の方法
では、連続的に通板される金属帯のエッジによるリンガ
ーロールの損傷には対応できるものの、バッチ通板によ
る金属帯の先端突っかかりによるリンガーロール中央部
の損傷には全く効果がないという問題があった。
【0011】また、金属板の幅測定や表面疵の検査を実
施する場合、通板中に金属板の移動が停止することがあ
るが、液切りロールが閉じたままで金属板の移動が停止
すると、液切りロールと通板材料との接触部に表面処理
用の塩酸水溶液と洗浄水が混ざり合い適度な濃度となる
ため、金属板表面に変色が生じ、液切りロールと接触す
る金属板の表面にロールの停止マークがついてしまうと
いう問題があった。このため従来法では、金属板を通板
中に検査、寸法測定等の目的で搬送を中断することがで
きなかった。どうしても通板中に金属板を停止して検査
等をする必要がある場合は、処理槽の入り側に溶接機を
設置し、また、処理槽の前後にルーパー等のバッファを
設置し、検査中も処理槽では金属板の搬送を止めない装
備が必要であり、膨大な装置が必要であった。
【0012】本発明は、非連続式の処理設備においても
金属板先端部の液切りが十分に行える液切り方法及び装
置を提供し、通板中に金属板の移動が停止してもロール
の停止マークがつかないような液切り方法及び装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は第1に、金属帯
を捲きほどいて、その表面に酸洗処理や化学処理を施
し、金属板表面に付着した処理液やリンス水を液切りロ
ールによって金属板表面から除去する金属板の液切り方
法において、2対以上の液切りロール対を有し、金属板
の先端をトラッキングして、前記ロール対のうち1対の
ロール対は金属板先端部が到着する前は開けておいて金
属板先端部が通り過ぎた直後に閉め、他のロール対は金
属板先端部通過前後とも閉め切った状態とすることを特
徴とする金属板の液切り方法である。また、金属帯を捲
きほどいて、その表面に酸洗処理や化学処理を施し、金
属板表面に付着した処理液やリンス水を液切りロールに
よって金属板表面から除去する金属板の液切り装置にお
いて、2対以上の液切りロール対と、金属板の先端をト
ラッキングする手段と、前記トラッキングする手段に基
づき、前記ロール対のうち1対のロール対は金属板先端
部が到着する前は開けておいて金属板先端部が通り過ぎ
た直後に閉め、他のロール対は金属板先端部通過前後と
も閉め切った状態とする制御手段とを有することを特徴
とする金属板の液切り装置である。
【0014】本発明において、2対以上のロール対3の
うち、1対のロール対3Bは金属板先端部が通り過ぎた
直後に閉めるため、金属板先端部10と液切りロール表
面との衝突による液切りロール表面の破損は発生しな
い。一方、他のロール対3Aは金属板先端部通過前後と
も閉め切っているので、金属板先端部に液切りが十分で
ない領域が発生することがない。該他のロール対3A表
面は金属板先端部との衝突による損傷は避け得ないが、
前記ロール対3Bによって液切りがなされているので、
ロール表面の損傷による液切り不良が発生することはな
い。また、前記1対のロール対3Bによって液切りがな
されているため、前記他のロール対3Aが1対のロール
対3Bの後方に位置する場合には表面に損傷を受けたロ
ール対の損傷部に処理液が浸入する程度が少ないので、
ロール芯金腐食も減少する。ロール対4A、4Bについ
ても同様に本発明を適用することができる。これによ
り、液切りロール3A、3B、4A、4Bのトータル寿
命が従来方法に比べ飛躍的に延びて、処理設備全体の稼
働率を高く維持することが可能となり、生産効率の大幅
な向上が可能となる。
【0015】本発明は第2に、金属帯を捲きほどいて、
その表面に酸洗処理や化学処理を施し、金属板表面に付
着した処理液やリンス水を液切りロールによって金属板
表面から除去する金属板の液切り方法において、液切り
中に金属板の搬送が停止したら、停止中は液切りロール
を開放することを特徴とする金属板の液切り方法であ
る。好ましくは、2対以上の液切りロール対を有し、金
属板停止中は各ロール対は開閉を繰り返し、少なくとも
1対のロール対は閉じている。また、金属帯を捲きほど
いて、その表面に酸洗処理や化学処理を施し、金属板表
面に付着した処理液やリンス水を液切りロールによって
金属板表面から除去する金属板の液切り装置において、
液切りロール対と、液切り中に金属板の搬送が停止した
ら、停止中は液切りロールを開放する制御手段とを有す
ることを特徴とする金属板の液切り装置である。好まし
くは、2対以上の液切りロール対と、金属板停止中は各
ロール対は開閉を繰り返し、少なくとも1対のロール対
は閉じているように制御する手段とを有する。
【0016】図6に示す設備において、処理液槽5には
塩酸水溶液が、処理液槽6には水洗用の洗浄液が入って
いる。検定台16で金属板の幅測定や表面疵の検査を実
施する場合、金属板1の搬送を一時的に停止する必要が
あるが、金属板停止時に液切りロール対3A、3Bが閉
じていると、液切りロールと通板材料との接触部に表面
処理用の塩酸水溶液と洗浄水が混ざり合い適度な濃度と
なるため、金属板表面に変色が生じ、これが金属板表面
にロールのストップマークとして残ることになる。本発
明においては、金属板停止中は液切りロール対の2本の
ロールと通板材の間に間隔を設けて開放することによ
り、液切りロールと金属板との間にも直前直後の液を循
環させることで、液切りロール直下の金属板表面をその
他の部分と類似の条件に保つことで、金属板表面にロー
ルマークが残ることを防止することができる。
【0017】液切りロール対が1対のみの場合は、この
ロール対を開放しても通板材のパスレベルが変動し、下
面が液切りロールから離れることがない。また、通板材
が処理槽の堰等に接触し、金属板の表面品質を損なうこ
とになる。本第2の発明では、好ましくは、2対以上の
液切りロール対と、金属板停止中は各ロール対は開閉を
繰り返し、少なくとも1対のロール対は閉じているよう
に制御する手段とを有する。金属板停止中は、各ロール
対は開閉を繰り返すので停止マークの付着が防止でき、
また複数のロール対のうちの必ず1対はどのタイミング
でも閉じているので、上記問題は発生しない。
【0018】
【発明の実施の形態】本第1の発明の実施の形態につい
て、図1、2、6に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、コイル状に捲き取られ
た金属帯12が捲きほどかれ、ガイドロール2を経由し
て第1の処理液槽5に導かれる。複数の処理液槽5、6
が直列に配置され、各処理液槽と隣の処理液槽との間、
及び最終処理液槽の出側に液切りロール対群3、4が配
置される。各液切りロール対群は少なくとも2対のロー
ル対を有する。最終処理液槽6とその出側の液切りロー
ル対4を通過した後、金属板は捲取機13で再度コイル
に捲き取られる。図1においては処理液槽5が酸洗槽で
あって塩酸水溶液が入っており、金属板表面に付着した
酸化スケールが溶かされて酸洗が完了する。また処理液
槽6がリンス槽で金属板の表面に付着した酸液が洗浄さ
れる。
【0020】図6に示す設備においては、金属板がロー
ル対4を通過した後、ドライヤー15にて乾燥を行い、
検定台16で表面疵や板幅が確認されて、捲取機13で
再びコイル状に捲き取られる。また、図6に示す設備は
メジャーリングロール14を有し、通板にあたってはメ
ジャーリングロール14で金属板の先端を常時トラッキ
ングする。これによって金属板先端が各ロール対を通過
するタイミングを精度良く判定することができる。
【0021】液切りロールの表面は、耐薬品性のゴム等
のヤング率の低い材料が用いられる。上下の液切りロー
ルを相互に押し付け、その間を金属板1が通過すること
により、金属板表面に付着した処理液が排除される。液
切りロール対は、通常エアーシリンダー等で押し付け力
が調整できるようになっている。各処理液槽からあふれ
た処理液及び液切りロール対によって絞り取られた金属
板表面の処理液は、処理液の排出口7から排出もしくは
回収される。
【0022】金属帯の金属板先端部10が捲きほどかれ
て処理液槽に導かれてから該先端部が捲取機に捲き取ら
れるまでの間、該金属板先端部の所在位置がトラッキン
グされ、該トラッキング情報に基づいて各液切りロール
と該先端部との位置関係が把握される。トラッキング方
法としては、メジャーリングロール14によるトラッキ
ング、捲きほどかれた金属板長さ情報に基づくトラッキ
ング、液切りロールの前後に設けられた金属板の有無を
検出する検出端情報に基づくトラッキング、それらの方
法を組合わせたトラッキング方法を採用することができ
る。
【0023】図2に示すように、各液切りロール対群の
ロール対のうち、少なくとも1対のロール対3Aは金属
板先端部10が到着する前から相互に押し付けられてい
る。他のロール対のうち少なくとも1対のロール対3B
は、金属板先端部10が到着する前は開いており、トラ
ッキング情報によって金属板先端部が該ロール対を通過
した直後に閉じ、ロール相互に押し付けられる。ロール
対3Aは金属板先端部10が到着した時点で閉じている
ので、ロール表面が金属板先端部との衝突によって損傷
することは免れない。一方、ロール対3Bは金属板先端
部10が到着した時点で開いているので、金属板先端部
10はロール表面に衝突せずにロール間を通過すること
ができ、ロール対3Bの表面は損傷を受けない。
【0024】金属板先端部10にはロール対3Bの押し
付けがされていない部位が存在するが、当該部位につい
てもロール対3Aの押し付けによる液切りが有効に機能
しており、金属板の全長にわたって液切りがされていな
い部位が存在しない。また、ロール対3Bの表面は損傷
を受けないので、金属板全長のうち、ロール対3Bによ
って液切りがなされた部位については十分な液切りがな
されている。
【0025】図2(b)に示すようにロール対3Bをロ
ール対3Aよりも金属板進行方向の手前側に配置すれ
ば、金属板先端部10のわずかの部分を除き、ロール対
3Aに到達する金属板表面の処理液はロール対3Bによ
って除去されているので、ロール対3Aの表面に損傷が
存在しても、損傷部に処理液が浸入してロールの芯金の
腐食が進行する速度を抑えることができる。
【0026】本第2の発明の実施の形態について、図
3、4に基づいて説明する。
【0027】金属板の処理中、金属板の表面検査や寸法
確認等の理由により、金属板の移動が停止することがあ
る。金属板の停止中に液切りロールを金属板に押し付け
たままにしておくと、前述したように当該部の金属板表
面に停止マークが付くことがある。
【0028】図3では処理液槽の間に配置される液切り
ロール対3は1対である。金属板のガイドロールの回転
情報等に基づき、金属板の移動が停止していることが認
識された場合にロール対を開く。金属板の移動が再開さ
れたら、その時点でロール対を閉じる。
【0029】図4では処理液槽の間に配置される液切り
ロール対は2対である。金属板の移動が停止している
間、1対のロール対は周期的に開閉を繰り返す。他のロ
ール対も同じように周期的に開閉を繰り返し、常にどち
らかのロール対は閉じているように制御される。図4
(a)においてはロール対3Aが開き、3Bが閉じてお
り、図4(b)においてはロール対3Aが閉じ、3Bが
開いている。これにより、停止マークの付着が防止され
ると同時に、必ず1対のロール対は閉じているので金属
板の通板レベルの安定を維持することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、2対以上のロール対のうち、
一対のロール対は金属板先端部が通り過ぎた直後に閉め
るため金属板先端部と液切りロール表面との衝突による
液切りロール表面の破損は発生せず、他のロール対は金
属板先端部通過前後とも閉め切っているので金属板先端
部に液切りが十分でない領域が発生することがなく、非
連続式の処理設備においても金属板先端部の液切りが十
分に行える液切り方法及び装置を提供できた。この発明
により、液切りロール損傷による金属板表面品質の低下
を防止するとともに、液切りロール交換のための設備休
止が減り、設備の稼働率の大幅な向上が可能となった。
【0031】また、本発明は、金属板停止中は液切りロ
ール対の2本のロールの間に間隔を開けて開放すること
により、あるいは2対以上の液切りロール対を有し、金
属板停止中は各ロール対は開閉を繰り返し、少なくとも
1対のロール対は閉じているように制御することによ
り、通板中に金属板の移動が停止してもロールの停止マ
ークがつかないような液切り方法及び装置を提供でき
た。この発明により、溶接機やルーパー等の大規模設備
を設置することなく、検査や寸法測定のために金属板処
理中に搬送を停止することが可能となり、製品歩留りの
大幅な向上が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液切り方法を用いた処理設備の全体図
である。
【図2】本発明の液切り方法を示す概略図である。
【図3】本発明の液切り方法を示す概略図である。
【図4】本発明の液切り方法を示す概略図である。
【図5】従来の液切り方法を示す概略図である。
【図6】本発明の液切り方法を用いた処理設備の全体図
である。
【符号の説明】
1 金属板 2 ガイドロール 3、4 液切りロール対 5、6 処理液槽 7 処理液の排出口 8、9 処理液 10 金属板の先端部 12 金属帯 13 捲取機 14 金属板スレッジング用メジャーリングロール 15 ドライヤー 16 検定台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗
    処理や化学処理を施し、金属板表面に付着した処理液や
    リンス水を液切りロールによって金属板表面から除去す
    る金属板の液切り方法において、2対以上の液切りロー
    ル対を有し、金属板の先端をトラッキングして、前記ロ
    ール対のうち1対のロール対は金属板先端部が到着する
    前は開けておいて金属板先端部が通り過ぎた直後に閉
    め、他のロール対は金属板先端部通過前後とも閉め切っ
    た状態とすることを特徴とする金属板の液切り方法。
  2. 【請求項2】 金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗
    処理や化学処理を施し、金属板表面に付着した処理液や
    リンス水を液切りロールによって金属板表面から除去す
    る金属板の液切り方法において、液切り中に金属板の搬
    送が停止したら、停止中は液切りロールを開放すること
    を特徴とする金属板の液切り方法。
  3. 【請求項3】 2対以上の液切りロール対を有し、金属
    板停止中は各ロール対は開閉を繰り返し、少なくとも1
    対のロール対は閉じていることを特徴とする請求項2に
    記載の金属板の液切り方法。
  4. 【請求項4】 金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗
    処理や化学処理を施し、金属板表面に付着した処理液や
    リンス水を液切りロールによって金属板表面から除去す
    る金属板の液切り装置において、2対以上の液切りロー
    ル対と、金属板の先端をトラッキングする手段と、前記
    トラッキングする手段に基づき、前記ロール対のうち1
    対のロール対は金属板先端部が到着する前は開けておい
    て金属板先端部が通り過ぎた直後に閉め、他のロール対
    は金属板先端部通過前後とも閉め切った状態とする制御
    手段とを有することを特徴とする金属板の液切り装置。
  5. 【請求項5】 金属帯を捲きほどいて、その表面に酸洗
    処理や化学処理を施し、金属板表面に付着した処理液や
    リンス水を液切りロールによって金属板表面から除去す
    る金属板の液切り装置において、液切りロール対と、液
    切り中に金属板の搬送が停止したら、停止中は液切りロ
    ールを開放する制御手段とを有することを特徴とする金
    属板の液切り装置。
  6. 【請求項6】 2対以上の液切りロール対と、金属板停
    止中は各ロール対は開閉を繰り返し、少なくとも1対の
    ロール対は閉じているように制御する手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の金属板の液切り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101536529B1 (ko) * 2014-07-11 2015-07-14 주식회사 포스코 강판 표면 처리장치 및 이를 이용한 강판 제조방법

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KR101536529B1 (ko) * 2014-07-11 2015-07-14 주식회사 포스코 강판 표면 처리장치 및 이를 이용한 강판 제조방법

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