JP2000201896A - 眼科機器 - Google Patents

眼科機器

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JP2000201896A
JP2000201896A JP11009216A JP921699A JP2000201896A JP 2000201896 A JP2000201896 A JP 2000201896A JP 11009216 A JP11009216 A JP 11009216A JP 921699 A JP921699 A JP 921699A JP 2000201896 A JP2000201896 A JP 2000201896A
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eye
forehead
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chin rest
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JP11009216A
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English (en)
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Nobuyuki Miyake
信行 三宅
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者は顔の位置や向きを変える動作をしな
くて済み、検者は被検者にそのような動作を指示した
り、まぶたを開かせるという行動をすることなく、アラ
イメント調整、測定、観察に専念できるようにした眼科
機器を提供すること。 【解決手段】 被検眼に光を投影する投影部と、被検眼
からの光を受光して光学測定を行う測定部又は被検眼か
らの光を受光して被検眼の状態を観察可能とする観察部
と、被検者の顎を載せるための顎受けと、被検者の額を
当てるための額当てと、を有する眼科機器において、顎
受け及び額当ての少なくとも一方が次のような特徴をも
っている。すなわち、測定部又は観察部の光軸方向に顎
又は額を移動できる移動部と、前記光軸と直角な鉛直軸
の廻りに顎又は額を回転できる回転部の少なくとも一方
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科機器、特に他
覚測定装置の顎受け及び額当てに関する。
【0002】
【従来の技術】眼科機器には、被検者の眼(被検眼)を
固定することによって正しい測定値を得る目的で、被検
者の顎を載せるための顎受けと額を当てるための額当て
が備えられている。以下、代表的な眼科装置である他覚
測定装置について、顎受け、額当ての使用方法について
説明する。図9は、従来の他覚測定装置の側面方向から
の外観を被検者と共に示す図である。他覚測定装置20
は、主として装置本体21と架台22とから構成されて
いる。装置本体21は、光源、測定部、観察部等を内蔵
し、ジョイスティック25が取り付けられている。架台
22は、顎受け30及び額当て40と結合されている。
装置本体21は、ジョイスティック25を検者が操作す
ることによって架台22に対して前後左右上下に移動可
能となっている。顎受け30に、図9の左方に示す被検
者の顎を載せ、額当て40に被検者の額を当てること
で、被検者の顔を他覚測定装置に対して固定する。検者
は、装置本体21の前面(検者の正面)に設けられたモ
ニター27に表示される被検眼Eを観察しながらジョイ
スティック25を操作し、投影光の光軸Lと被検眼Eの
光軸が合う位置に装置本体21を前後左右上下に動か
し、被検眼Eに対する装置本体21のアライメント状態
を調整する。アライメント状態が適正になった時点で、
検者が測定スイッチ26を押すことで測定が開始され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような他覚測定装置においては、上述のように測定
を行う前に、被検眼に対してアライメントを行うための
アライメント照明光を照射して、その反射光の位置を受
光素子で検出することが行われる。アライメント照明光
は専用に設けてもよいし、測定用の投影光と兼用しても
よい。被検眼が正しい方向を向いていない場合や、まぶ
た或いはまつ毛にアライメント照明光が遮られる場合に
は、被検眼からの反射光が受光素子に到達せずアライメ
ントできないという不都合が生じていた。また、アライ
メントはできても、投影光が入射するには被検眼の開口
が狭いために測定できない場合や、被検眼の上部を観察
したいときにまぶたの開き具合が不十分のために観察に
支障をきたす場合が生じていた。従来は、このような場
合には、検者が被検者に顔の向きを変えることや眼を大
きく開くことを指示し、被検者はその指示に従って動作
をしていたが、個人によっては正しい動作をするのに時
間がかかることがあった。また、検者が被検者の眼に手
を添えて強制的にまぶたを開かせておいて測定、観察を
行なうこともしばしば行われていたが、手を添えながら
アライメント操作や測定を行うのはかなりの慣れや熟練
が必要であった。本発明は、従来のこのような眼科機器
における問題点に鑑みてなされたもので、被検者は検者
の指示に従って動作をするという負担がなくなり、検者
は被検者に指示したり、まぶたを開かせるという行動を
する必要がなく、アライメント調整、測定、観察に専念
できるようにした眼科機器を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、被検眼に光を投影
する投影部と、被検眼からの光を受光して光学測定を行
う測定部又は被検眼からの光を受光して被検眼の状態を
観察可能とする観察部と、被検者の顎を載せるための顎
受けと、被検者の額を当てるための額当てと、を有する
眼科機器において、顎受け及び額当ての少なくとも一方
が次のような特徴をもっている。すなわち、測定部及び
観察部の光軸方向に顎又は額を移動できる移動部と、前
記光軸と直角な鉛直軸の廻りに顎又は額を回転できる回
転部の少なくとも一方を備えている。
【0005】これらの顎受け及び額当ては、移動部の移
動方向の基準位置で、又は回転部の回転方向の基準位置
で、固定できるように構成されていてもよい(請求項
2)。また、被検眼からの光を受光してその光量分布に
基づいて、顎又は額を移動する移動量と顎又は額を回転
する回転量を被検眼の光学測定や観察に適した状態にな
るようにコントロールするように構成することもできる
(請求項3)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の眼科機器の実施形
態について、図面を参照して詳細に説明する。ここで
は、眼科機器として他覚測定装置に例をとって説明す
る。図1は、本発明の実施形態に係る他覚測定装置の主
要部分の構成図である。装置本体21は、被検眼Eに投
影光を照射する投影光学系1と、アライメント調整、屈
折力測定を行うために被検眼Eからの光を受光する測定
光学系2と、被検眼Eの眼底、前眼部を観察するための
観察光学系3と、被検眼Eの調節作用を除去するための
雲霧動作をする固視光学系4と、これらを制御したり測
定値を算出する制御部5から構成されている。投影光学
系1から光軸Lに沿って被検眼Eに導かれた光は、被検
眼Eによって反射され、該反射光は、光軸Lに沿って戻
り、測定光学系2と観察光学系3へ分岐されて入射す
る。測定光学系2の受光素子2aは、例えばアライメン
ト測定用の4分割受光素子と屈折力測定用の受光素子か
ら構成され、いずれの信号も制御部5へ入力する。観察
光学系3の撮像素子3aで撮影された被検眼Eの像はT
Vモニター27で観察できる。以上の構成は従来の他覚
測定装置と同様である。装置本体21には、さらに顎受
け又は額当てを移動するための移動スイッチ6aと、顎
受け又は額当てを回転するための回転スイッチ7aと、
顎受け又は額当てを移動方向の基準位置にセットするた
めの移動リセットスイッチ6bと、回転方向の基準位置
にセットするための回転リセットスイッチ7bが備えら
れている。これらの作用については後述する。架台22
には、顎受け又は額当てを移動又は回転動作をさせるた
めにそれぞれ移動部6と回転部7が備えられている。移
動部6には、移動方向の移動量を検出するための移動方
向位置センサが備えられており、回転部7には、回転方
向の回転量を検出するための回転方向位置センサーが備
えられている。移動部6と回転部7の構成についてはそ
れぞれ図4と図7によって後述する。 [第1の実施の形態]本発明の第1の実施形態は、額当
てが固定され、顎受けが光軸方向に動く場合であり、顎
受けの移動による被検者の顔、すなわち被検眼の位置関
係が装置本体に対して改善されることを図2と図3によ
って説明する。
【0007】図2は、顎受け及び額当てが基準位置にあ
るときの装置本体と被検者の顔を側面から見た図であ
る。図3は、顎受けを装置本体に向かって移動させた位
置にあるときの装置本体と被検者の顔を側面から見た図
である。図2には、被検者の顔10が顎受け30及び額
当て40に当接し、装置本体21に内蔵された光源から
の投影光(光軸Lで図示)が被検眼Eに照射されている
状態が示されている。投影光の光軸Lは測定部の光軸に
も観察部の光軸にも一致している。顎受け及び額当てが
基準位置にあるときに、被検者の額が額当て40に当接
する地点Cから鉛直に下ろした線Aは投影光の光軸Lに
ほぼ直角をなしている。被検者は、装置本体21に内蔵
された固視標を見ることで視線Bが決まるが、まぶた1
2が下がりぎみであったり、まつ毛13が眼を広く被っ
ている場合には、被検眼Eには投影光が届かず、アライ
メント出来ない。図3は、額当ては動かさずに顎受けを
装置本体に向かって移動させたときの装置本体と被検者
の顔の位置関係を示す図である。被検者は、顎受け30
に顎を載せ額当て40に額を押し当てているので、顎受
け30が装置本体21に向かう方向(図上では右方向)
に移動することによって、線Aは図2の場合に比べて傾
斜する。被検者は固視標を見ることで視線Bが決まるの
で、顔を10を傾斜させても視線Bの向きは図2の場合
と同じになる。従って、被検者の顔10は、線Aが傾い
た分だけ視線を下げたことと等価になり、その結果、視
線Bに対してまぶた、まつ毛が相対的に上がることにな
り、投影光が被検眼Eに入りやすくなる。次に、顎受け
30の前後方向の移動機構について図4を用いて説明す
る。図4は、顎受けの移動機構を示す透視図である。顎
受け30は、顎の下部に当接する下板30aと顎の前部
に当接する前板30bから成り、下板30aと前板30
bはL字型の断面を成している。顎受け30は、その下
部に取り付けた2本のスライド軸31aと31bを介し
て顎受けベース32に支持されている。顎受けベース3
2は、架台に固設されている。スライド軸31aと31
bの軸方向は、光軸Lの方向に合わせてある。従って、
顎受け30は、装置の光軸方向に沿って移動可能にな
る。顎受け30には、ラック33が取り付けられてお
り、ラック33は、モーター34によって駆動されるピ
ニオン35とギヤ結合している。モーター34は顎受け
ベース32に固定されている。モーター34が回転する
と、顎受け30は、スライド軸31aと31bの軸方
向、すなわち光軸Lの方向に沿って前後移動する。
【0008】位置センサー36は顎受けベース32に取
り付けられており、遮光板37は顎受け30に取り付け
られている。遮光板37の所定部分が位置センサー36
を横切る位置を顎受け30の基準位置としておき、モー
ター34が回転して顎受け30が前後移動し、基準位置
に到達したときにモーター34の回転を停止する。ま
た、遮光板37の先端が位置センサー36を横切る位置
を顎受け30の基準位置としておけば、遮光板37の先
端が位置センサー36に入るとき(センサー出力がON
からOFFに切り替わるとき)、又は、遮光板37の先
端が位置センサー36から出るとき(センサー出力がO
FFからONに切り替わるとき)にモーター34の回転
を停止する。位置を検出するセンサーとしては、上記の
光学式センサーに限らず、磁気式センサー、超音波セン
サー、静電容量や静電力或いは電圧や電気抵抗等の変化
を利用する電気式センサー、リミットスイッチに代表さ
れる機械式センサー及びこれらの複合型センサーも使用
できる。顎受けの実際の操作については次のように行
う。検者は、被検者のまぶた、まつ毛が下がっているた
めに被検眼の測定、観察が難しいと判断すると、図1に
示す移動スイッチ6aを操作する。移動スイッチ6a
は、例えば顎受け30を装置本体に向かう方向(前方
向)と遠ざかる方向(後方向)に移動するための2つの
スイッチから成る。前方向移動スイッチが押されると、
モーター34が回転して顎受け30が前に動く。前方向
移動スイッチが押されている間はモーター34は回転を
続け、押すのを止めると、モーター34が停止して、顎
受け30は任意の位置で停止する。検者はモニター27
を見ながら、被検者のまぶた、まつ毛が邪魔にならない
位置まで顎受け30を移動させ、前方向移動スイッチを
切って、顎受け30の移動を止め、測定又は観察を開始
する。顎受け30を前に出しすぎた場合は、後方向移動
スイッチにて顎受け30を同様に後方に動かす。このよ
うな移動調整中、被検者は顎受け、額当てに顔を当てて
いるだけでよい。次の被検者の眼を測定する時は、図1
に示す移動リセットスイッチ6bを押して、顎受け30
を基準位置に戻す。移動リセットスイッチ6bが押され
ると、図4の遮光板37の所定部分が位置センサー36
を横切るまでモーター34が回転し、停止する。このモ
ーター停止制御は、位置センサー36からの信号が入力
される制御部5のCPUにて行う。これにより、顎受け
30を基準位置に自動的に復帰できる。従って、顎受け
30を前後方向に移動したときでも、移動リセットスイ
ッチ6bを押すだけで、容易に基準位置に戻すことがで
きるので、次の測定を直ちに開始することができる。こ
れらの移動スイッチ6aと移動リセットスイッチ6bは
装置本体の正面パネルに取り付けられている。以上、顎
受けの前後移動について説明したが、本実施形態のみに
限られず、顎受けを固定して額当てだけを前後移動する
ことでも構わない。また、顎受けと額当ての双方を前後
移動するという方式でも構わない。 [第2の実施の形態]次に、本発明の第2の実施形態
は、額当てが固定され、顎受けが光軸と鉛直をなす軸廻
りに回転する場合であり、顎受けの回転移動による被検
者の顔、すなわち、被検眼の位置関係が装置本体に対し
て改善されることを図5、図6を用いて説明する。図5
は、顎受け及び額当てが回転の基準位置にあるときの装
置本体と被検者の顔を上面から見た図である。被検者の
顔10は、顎受け及び額当て(不図示)に当接し、装置
本体21の被検者に対向する位置に備えられた光源から
の角膜曲率測定用投影光51、52が被検眼Eに照射さ
れている状態が示されている。角膜曲率測定用投影光5
1、52は、測定部、観察部の光軸Lと一定の角度を成
して被検眼Eに入射する。図5では、被検者の顔10が
装置本体21に対して左を向いたまま被検者の顎が顎受
けに載せられ、額が額当てに当接した状態、つまり被検
者の両眼を結ぶ線Dが装置本体21に対して傾斜してい
る状態なので、角膜曲率測定用投影光52は、鼻(鼻
梁)14で遮蔽されてしまい被検眼Eに入射しない。被
検者は、装置本体21に内蔵された固視標を見ることで
視線Bが決まり、視線Bと光軸Lが一致するものの、角
膜曲率測定用投影光52が被検眼Eに入射しないために
被検眼Eの測定はできない。図6は、顎受けを装置本体
に対して回転させたときの装置本体と被検者の顔を上面
から見た図である。図5では被検者の両眼を結ぶ線Dが
装置本体21に対して傾斜しているが、図6では、被検
者の両眼を結ぶ線Dは傾斜していない。すなわち、投影
光の光軸Lに対して被検者の両眼を結ぶ線Dはほぼ直角
になっている。従って、角膜曲率測定用投影光52が鼻
14で遮蔽されてしまうことはなく、測定、観察が可能
となる。次に、顎受けの回転機構について図7を用いて
説明する。図7は、顎受け30の回転機構を示す透視図
である。顎受け30は、顎の下部に当接する下板30a
と顎の前部に当接する前板30bから成り、下板30a
と前板30bはL字型の断面を成している。顎受け30
は、その下部に取り付けられた回転軸61を介してはあ
ご受けベース部62により回転可能に支えられている。
顎受けベース62は、架台に固設されている。回転軸6
1にはギヤ63が取り付けられており、モーター64に
直結のギヤ65により回転が伝わる構造になっている。
回転軸61は、光軸Lと直角をなす鉛直軸であり、被検
者の両眼を結ぶ線分の中点を通るのが望ましいが、この
中点を通る鉛直軸の近傍にあってもよい。回転位置セン
サー66は顎受けベース62に取り付けられており、遮
光円板67は回転軸61に取り付けられている。遮光円
板67の所定部分が回転位置センサー66を横切る位置
を顎受け30の回転基準位置としておき、モーター64
が回転して顎受け30が左右いずれかに回転し、回転基
準位置に到達したときにモーター64の回転を停止す
る。また、遮光円板67の先端が回転位置センサー66
を横切る位置を顎受け30の回転基準位置としておけ
ば、遮光円板67の先端が回転位置センサー66に入る
とき(センサー出力がONからOFFに切り替わると
き)、又は、遮光円板67の先端が回転位置センサー6
6から出るとき(センサー出力がOFFからONに切り
替わるとき)にモーター64の回転を停止する。回転位
置を検出するセンサーとしては、第1実施形態のところ
で述べた各種のセンサーを使用できる。顎受けの実際の
操作については次のように行う。検者は、被検者の鼻で
角膜曲率測定用照明光が遮蔽されていることをモニター
上で観察した時に、図1に示す回転スイッチ7aを操作
する。回転スイッチ7aは、例えば顎受け30を右回転
と左回転を行うための2つのスイッチから成る。右回転
スイッチが押されると、モーター64が回転して顎受け
30が右に回転する。右回転スイッチが押されている間
はモーター64は回転を続け、押すのを止めると、モー
ター64が停止して、顎受け30は任意の回転位置で停
止する。検者はモニター27を見ながら、角膜曲率測定
用照明光が被検者の鼻で遮蔽されない位置になった時に
右回転スイッチを切って、顎受け30の回転を止め、ア
ライメントを開始する。顎受け30を右回りに回転させ
過ぎたときには、左回転スイッチにて顎受け30を同様
に左回りに回転させればよい。このような回転調整中、
被検者は顎受け、額当てに顔を当てているだけでよい。
次の被検者の眼を測定する時は、図1に示す回転リセッ
トスイッチ7bを押して、顎受け30を回転基準位置に
戻す。回転リセットスイッチ7bが押されると、図7の
遮光円板67の所定部分が回転位置センサー66を横切
るまでモーター64が回転し、停止する。このモーター
停止制御は制御部5のCPUにて行う。これにより、顎
受け30を回転基準位置に自動的に復帰できる。従っ
て、顎受け30を左右方向に回転したときでも、回転リ
セットスイッチ7bを押すだけで、容易に回転基準位置
に戻すことができるので、次の測定を直ちに開始するこ
とができる。これらの回転スイッチ7aと移動リセット
スイッチ7bは装置本体の正面パネルに取り付けられて
いる。以上、顎受けの回転動作について説明したが、本
実施形態のみに限られず、顎受けを固定して額当てだけ
を回転することでも構わない。また、顎受けと額当ての
双方を同方向に回転するという方式でも構わない。ま
た、本実施形態においては、顎受け、額当てをモーター
駆動させているが、ハンドルを用いて手動で行うマニュ
アル動作でも構わない。また、本実施形態においては、
光軸方向に沿った前後移動と光軸と直角な鉛直軸廻りの
回転を個別に示したが、両者組み合わせてもよいのは勿
論である。以上の実施の形態においては、検者がモニタ
ーを観察することによって移動スイッチ或いは回転スイ
ッチを操作して被検者の顔の位置を動かし、適切な位置
を求めるものであった。本発明の眼科機器には、モニタ
ーを観察する代わりに被検眼からの光を受光して、その
光量分布から被検者の顔の適正位置を求める自動化され
た機器も含まれる。図8は、図1の観察光学系の撮像素
子に取り込まれた被検眼の画像であり、まぶた12によ
って瞳孔部15の上部が覆われている状態を示す。通常
は、瞳孔部15の形状は円と見なせるので、瞳孔部の水
平方向の直径と垂直方向の直径の比は、ほぼ1である。
しかし、図8に示すように瞳孔部15の上部がまぶた1
2で覆われている場合は、露出している瞳孔部の水平方
向の直径Hと垂直方向の直径Vの比は1より大きくな
る。従って、H/Vが所定値(例えば4/3)以下にな
るまで顎受け又は額当てを移動すればよい。 H/Vの
値は被検眼の画像解析によって求めることができる。
【0009】
【発明の効果】上記したように、請求項1に記載の発明
は、顎受け又は額当てを移動又は回転できるように構成
するので、被検者は検者の指示に従って顔の向きを変え
る必要はなく、検者は被検者に指示したり、まぶたを開
かせるという行動をする必要がない。検者は、アライメ
ント調整、測定、観察を容易に行うことができる。請求
項2に記載の発明は、リセットスイッチを押すだけで、
顎受け又は額当てを移動方向の基準位置又は回転方向の
基準位置に容易に復帰させることができ検者の負担を軽
減できる。請求項3に記載の発明は、検者がモニターを
観察する代わりに被検眼からの光の光量分布から被検者
の顔の適正位置を求める自動化された機器であり、操作
性は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置の全体
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置と被検
者との位置関係(基準位置にあるとき)を示す側面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置と被検
者との位置関係(顎受けを基準位置から移動させたと
き)を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る顎受け移動機構の透
視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置と被検
者との位置関係(基準位置にあるとき)を示す上面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置と被検
者との位置関係(顎受けを基準位置から回転させたと
き)を示す上面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る顎受け回転機構の透
視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置の撮像
素子に取り込まれた被検眼の画像である。
【図9】従来の他覚測定装置の外観側面図である。
【符号の説明】
E 被検眼 1 投影光学系 2 測定光学系 1 観察光学系 2 固視光学系 3 制御部 4 移動部 6a 移動スイッチ 6b 移動リセットスイッチ 7 回転部 7a 回転スイッチ 7b 回転リセットスイッチ 12 まぶた 13 まつ毛 1 鼻(鼻梁) 21 装置本体 22 架台 30 顎受け 40 額当て

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼に光を投影する投影部と、前記被
    検眼からの光を受光して該被検眼の光学測定を行う測定
    部又は前記被検眼からの光を受光して該被検眼の状態を
    観察可能とする観察部と、被検者の顎を載せるための顎
    受けと、被検者の額を当てるための額当てと、を有する
    眼科機器において、前記顎受け及び額当ての少なくとも
    一方は、前記測定部又は観察部の光軸の方向に移動可能
    な移動部と、前記光軸と直角な鉛直軸の廻りに回転可能
    な回転部との少なくともいずれかを備えたことを特徴と
    する眼科機器。
  2. 【請求項2】 前記顎受け及び額当ては、前記移動部の
    移動方向の基準位置で、又は前記回転部の回転方向の基
    準位置で、固定可能であることを特徴とする請求項1に
    記載の眼科機器。
  3. 【請求項3】 前記被検眼からの光を受光して、その光
    量分布に基づいて該被検眼が前記光学測定又は観察に適
    した状態になるように前記移動部又は回転部の駆動装置
    を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の眼科機器。
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