JP2000201486A - 超音波モ―タおよびこの超音波モ―タを用いた電子機器 - Google Patents

超音波モ―タおよびこの超音波モ―タを用いた電子機器

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JP2000201486A
JP2000201486A JP11001376A JP137699A JP2000201486A JP 2000201486 A JP2000201486 A JP 2000201486A JP 11001376 A JP11001376 A JP 11001376A JP 137699 A JP137699 A JP 137699A JP 2000201486 A JP2000201486 A JP 2000201486A
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piezoelectric element
layer
moving body
piezoelectric elements
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Masao Kasuga
政雄 春日
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Akihiro Iino
朗弘 飯野
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着による弊害を除去すると共に薄型化する
こと。 【解決手段】 この超音波モータ100は、ベース基板
1と、ベース基板1に垂設した軸2とを有する。軸2に
は、振動体3が固定されている。振動体3は、2枚の圧
電素子31を積層接着した構造である。振動体3の上面
には、圧電素子31に対して突起32が直接設けられて
いる。突起32を圧電素子431に直接設けることで、
接着層の影響を除去できる。軸2の上端には、軸受け部
材51を介して移動体5が回転自在に支持されており、
その下面が突起32に接触する。移動体5の上面には、
ピポット52が形成されている。ピポット52は、加圧
バネ6により加圧され、移動体5を振動体3側に付勢し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電素子の振動
を突起を介して一方向の運動に変換するものであって、
弾性体と圧電素子との接着による弊害を除去すると共に
薄型にできる超音波モータおよびこの超音波モータを用
いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の超音波モータを示す組立
図である。この超音波モータ500は、弾性体501の
下面に圧電素子502を接着した振動体503と、振動
体503の上面に均等に設けた突起504と、この突起
504と接触するように配置した移動体505と、振動
体503を固定し移動体505を回転可能に支持する軸
506と、移動体505を付勢する加圧バネ507とか
ら構成されている。圧電素子502には分極処理が施さ
れ、圧電素子リードを介して電源508に接続されてい
る。図8は、振動体の分極状態を示す平面図である。こ
の振動体503では、12分割するように電極509を
形成し、2つの電極509毎に正極と負極とを交互に並
べている。突起504は、隣接する正極同士の中間位
置、隣接する負極同士の中間位置にそれぞれ設けられて
いる。
【0003】図9は、振動体503の振動状態を示す説
明図である。同図(a)に示すように、2枚一組になっ
た電極509の一方(図8に斜線で示した電極)にパル
ス電圧を印加すると、振動体503に振動が発生する。
このとき、前記突起504は、振動の腹と節との丁度中
間に位置するから、突起504が振動することによって
当該突起504の先端が図中矢印Aの方向に運動する。
このような運動をする突起504先端が移動体505に
接触すると、その回転方向の駆動成分が伝搬し、当該移
動体505が図中矢印方向Rに回転することになる。同
図(b)に示すように、他方の電極509(図8に斜線
なしで示した電極)にパルス電圧を印加しても前記振動
体503が振動するが、この場合、突起504の先端は
同図(a)と異なり、図中矢印Bの方向に運動する。こ
のような運動をする突起504先端が移動体505に接
触すると、その回転方向の駆動成分が伝搬し、当該移動
体505が図中矢印L方向((a)とは逆方向)に回転
することになる。
【0004】また、移動体505の移動量を大きくする
ためには、圧電素子503の変位量を大きくする必要が
あるが、圧電素子503それ自体の変位が非常に小さ
い。このため、大きな変位を得るべく圧電素子503を
積層して使用している。これは、超音波モータに限ら
ず、一般の圧電アクチュエータについても同様である。
図10に、その一例を示す。係る積層型の圧電アクチュ
エータ600は、板状の圧電板601を薄い電極602
で挟んで積層した構造をしている。この圧電アクチュエ
ータ600は、両面に分極処理を施した圧電板601を
積層し、各圧電板601の間に電極602を介在させた
ものである。電極602は、一層おきに電気的に並列接
続されている。これにより、高さ方向に大きな変位を得
ることができる。
【0005】このような積層型の圧電体を用いた超音波
モータとしては、特開平4−91666号公報に記載の
ものが知られている。図11は、当該公報に開示された
超音波モータ700を示す断面図である。この超音波モ
ータ700は、振動体701と押さえ板702との間に
板状の圧電素子703を積層配置した構成である。振動
体703の中心軸にはボルト704が螺合しており、そ
の先端にはバネ705が取り付けられている。このバネ
705はバネポスト706に固定され、バネポスト70
6はベアリング707を介して移動体708に固定され
ている。移動体708はバネ705によって付勢され、
振動体703に押し付けられている。また、積層した各
圧電素子703は、バネ705の加圧力により積層維持
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の超音波モー
タ500では、弾性体501と圧電素子502とを接着
剤を用いて接着するようにしている。このため、この超
音波モータ500には、次のような問題点があった。 (1)接着層の影響で振動特性が低下する。 (2)性能のバラツキが大きくなる。 (3)高温高湿条件下で接着層が剥離する。 (4)単板の薄い圧電素子を用いているため、割れが発
生する。 また、上記超音波モータ700のように、ボルト止めす
ることにより圧電素子703を積層する場合、振動体7
01および押さえ体702が円柱形状にならざるを得
ず、それだけモータの厚みが大きくなるという問題点が
あった。通常、超音波モータ700は小形の電子機器に
用いることが多く、超音波モータ700の厚み増大は製
品設計に大きな制約を与える。
【0007】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、上記接着による弊害を除去すると共に
薄型の超音波モータおよびこの超音波モータを用いた電
子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る超音波モータは、分極処理を施し
た圧電素子を積層して焼結すると共に最上層の圧電素子
表面に突起を直接設けることで振動体を形成し、この振
動体上に移動体を載置し移動体の裏面が突起と接触する
ようにしたものである。
【0009】圧電素子同士は焼結により積層されるか
ら、圧電素子間には接着剤による層が存在しない。ま
た、従来のような弾性体を用いず、圧電素子に直接突起
を設けている。圧電素子と弾性体とは、接着剤により接
合されることが殆どであったが、この発明では係る弾性
体を設けないため、接着剤による層が存在しない。従っ
て、弾性体との間に介在する接着層の悪影響を除去でき
る。また、最上層の圧電素子に突起を設けているが、こ
の両者の接合は接着剤による接着であっても構わない。
突起の面積は圧電素子の面積に比べて非常に小さいか
ら、接着剤により接着しても接着層の悪影響を問題がな
い程度に抑えることができるからである。
【0010】前記圧電素子には分極処理が施されてお
り、電極に所定周波数の電圧を印加すると、定在波振動
が発生する。突起は、波の腹と節とに設けられていない
限りその先端が楕円運動をするから、この突起先端と移
動体とが接触することにより移動体を移動させることが
できる。また、この発明では、圧電素子を積層した構造
とし、従来のような弾性体を用いないから、積層した圧
電素子の全てに圧電効果を与えた場合には、それだけ大
きな変位を得ることができるし、弾性体を用いない分、
超音波モータを薄型化することができる。
【0011】また、請求項2に係る超音波モータは、上
記超音波モータにおいて、最上層の圧電素子と前記突起
とを一体成形したものである。圧電素子と突起とを一体
成形すれば、この両者間に接合界面が存在しなくなるか
ら、接着剤による悪影響を除去できる。一体成形する手
段としては、例えばエッチング、印刷法、射出成形法な
どが挙げられる。
【0012】また、請求項3に係る超音波モータは、上
記超音波モータにおいて、前記積層焼結した圧電素子を
モールド成形することで前記突起を形成したものであ
る。突起をモールド成形するようにしても接着剤による
層の影響を除去できる。積層した圧電素子を金型内に入
れて、ペーストを注入することで突起を成形する。材料
は、樹脂、金属のいずれでもよい。なお、金属の場合
は、バインダを飛ばす過程が必要である。
【0013】また、上記超音波モータにおいて、積層し
た各圧電素子による波が互いに同位相になるように電極
を形成すれば、大きな変位を得ることができる(請求項
4)。更に、波の位相がずれるように電極を形成する場
合、移動体の進行方向を切り替えることができる(請求
項5)。
【0014】また、請求項6に係る電子機器は、上記超
音波モータを内蔵し、圧電素子が機器内部に設けた電源
から電極供給を受けると共に制御部により圧電素子の駆
動制御を行うようにしたものである。
【0015】上記超音波モータは、その構造上から薄型
化できるので、特に携帯電子機器などに用いても厚さ方
向のスペースをとらない。このため、電子機器自体を薄
型化できる。また、接着層の悪影響を除去するようにし
たので、電子機器の信頼性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0017】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1に係る超音波モータの断面図である。この超音波
モータ100は、超音波モータユニットを構成するベー
ス基板1と、ベース基板1に垂設した軸2とを有する。
この軸2には、振動体3が固定されている。振動体3
は、2枚の圧電素子31を積層した構造である。圧電素
子31の分極形態は、後述する。振動体3の上面には、
圧電素子31に対して突起32が直接設けられている。
軸2の上端には、軸受け部材51を介して移動体5が回
転自在に支持されており、その下面が突起32に接触す
る。移動体5の上面には、ピボット52が形成されてい
る。ピボット52は、加圧バネ6により加圧され、移動
体5を振動体3側に付勢している。加圧バネ6は、超音
波モータユニット(図示省略)に固定される。符号7
は、圧電素子31に形成した電極に接続したワイヤであ
る。
【0018】図2は、振動体を構成する圧電素子の分極
状態と突起の配置を示す平面図および断面図である。振
動体3は、2枚の圧電素子31a、31bから構成さ
れ、第1層の圧電素子31aには、その表面に突起32
が接着されており(同図(a))、その裏全面に電極
(GND)41が形成されている(同図(b))。突起
32には、金属材料を用いる。また、第2層の圧電素子
31bの裏面には、12分割した電極42が分極形成さ
れている(同図(c))。電極42は、正極と負極とを
2つごと交互に並べている。電極41、42は、金属ペ
ーストをスクリーン印刷し、焼き付けることで形成す
る。第1層の圧電素子31aと第2層の圧電素子31b
とは、焼結により一体化する。焼結は、50℃〜100
℃の温度で加熱加圧した後、1000℃〜1300℃の
範囲で加熱することにより行う。この焼結工程にて、金
属ペーストのバインダを飛ばし、圧電素子31aと圧電
素子31bとを一体化する(同図(d))。また、前記
突起32は、同図に示すように、隣接する正極同士の中
間、隣接する負極同士の中間にそれぞれ位置する。な
お、前記突起32は、フォトエッチング工程によって前
記第1層の圧電素子31aと一体に形成するようにして
もよい。
【0019】この超音波モータ100の駆動方法は、上
記従来と同様であるので説明を省略する。この振動体3
の構成では第1層の圧電素子31aに圧電効果を与えて
いないが、圧電素子31aを積層することにより振動体
3の強度を高めることができる。また、弾性体を用いな
いことによって当該弾性体と圧電素子との接着層に起因
した弊害を防止できる。更に、突起32を圧電素子31
aに直接設けたので、超音波モータ100を薄型化でき
る。
【0020】実施の形態2.この実施の形態2に係る超
音波モータは、実施の形態1に係る超音波モータと略同
一の構成であるが、超音波モータを構成する振動体の分
極処理形態が異なる。以下、この異なる点を中心に説明
し、略同一の構成については図示および説明を省略す
る。図3は、この発明の実施の形態2に係る超音波モー
タの振動体を示す平面図および断面図である。第1層の
圧電素子31aの表面には、6分割した電極43が分極
形成されている(同図(a))。また、突起32は、隣
接する電極同士の間に6個設けられている。第1層の圧
電素子31aの裏面には、その全面に電極(GND)4
4が形成されている(同図(b))。
【0021】第2層の圧電素子31bの裏面にも、6分
割した電極45が分極形成されている。第2層の圧電素
子31bの表面には、電極は形成されていない。この第
2層の圧電素子31bに係る電極45と、第1層の圧電
素子31aに係る電極43とは、円周方向にずれて配置
されている。この位相ずれは、振動体3に発生する振動
波の1/4波長分となる。このような電極配置により第
1層の圧電素子31aと第2層の圧電素子31bとを焼
結する(同図(d))。
【0022】第1層の圧電素子31aと第2層の圧電素
子31bとに同位相の電圧を印加すると、第1層の圧電
素子31aによる定在波と第2層の圧電素31b子の定
在波とが重なった波を発生させる。突起32は、この波
の腹と節との丁度中間に位置するから、1つおきに3つ
の突起先端が楕円運動しつつ移動体5に接触する。これ
により、移動体5が一方向に移動する。つぎに、第1層
の圧電素子31aと第2層の圧電素子31bとに逆位相
の電圧を印加すると、第1層の圧電素子31aによる定
在波と第2層の圧電素子31bによる定在波とが重なっ
た波を発生する。この波は、前記同位相のときの波に対
して位相が1/4波長ずれたものとなる。このため、突
起32が逆方向の楕円運動をしつつ移動体5に接触す
る。これにより、移動体5が前記方向とは逆方向に移動
する。
【0023】従って、この超音波モータは、実施の形態
1に係る超音波モータと実質的に同一の機能を有するこ
とになるが、2枚の圧電素子31a、31bの圧電効果
を利用している分、大きな変位が得られる。このため、
移動体5の移動量が大きくなる。
【0024】実施の形態3.この実施の形態3に係る超
音波モータは、圧電素子を3層に重ねた構造であり、そ
の第1層の圧電素子と第3層の圧電素子に電極を形成し
た構成である。以下、この異なる点を中心に説明し、略
同一の構成については図示および説明を省略する。図4
は、実施の形態3に係る超音波モータの振動体を示す平
面図および断面図である。第1層の圧電素子31aの表
面には、その全体に電極(GND)46が形成されてい
る。また、当該表面には、6個の突起32が接合されて
いる(同図(a))。一方、第1層の圧電素子31aの
裏面には、12分割した電極47が分極形成されている
(同図(b))。電極47は、正極と負極とを2つごと
交互に並んでいる。前記突起32は、隣接する正極同士
の中間、隣接する負極同士の中間にそれぞれ位置する。
【0025】つぎに、第2層の圧電素子31bの表面に
は、電極が形成されておらず、裏面の全部に電極(GN
D)48が形成されている(同図(c))。また、第3
層の圧電素子31cの表面にも電極が形成されておら
ず、その裏面に12分割した電極49が分極形成されて
いる(同図(d))。電極49は、上記同様、正極と負
極とを2つごと交互に並んでいる。第1層〜第3層まで
の圧電素子31a〜31cを積層焼結し、振動体3を一
体化する(同図(e))。
【0026】この超音波モータの動作は、実施の形態1
の場合と同様であるが、電極数が2倍になるため、大き
な変位を得ることができる。このため、移動体5の移動
量およびトルクを大きくできる。この実施の形態3では
圧電素子31を3層構造とし、第1層および第3層の圧
電素子31a、31cの裏面に分極処理を施したが、積
層数はこれに限られない。例えば圧電素子31を5層構
造にして第1層、第3層および第5層の裏面に分極処理
を施してもよい。
【0027】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4に係る超音波モータの振動体を示す平面図および
断面図である。この実施の形態4に係る超音波モータで
は、突起32を圧電素子31に接着するのではなく、エ
ンジニアリングプラスチックにより圧電素子31に固着
した構造である。突起32は、3枚の圧電素子31を積
層焼結した後、この圧電素子31を金型(図示省略)内
にセットし、アウトサート成形することによって設け
る。同図に示すように、振動体3の軸受け穴内面33を
エンジニアリングプラスチックにより被覆すると共に第
1層の圧電素子31aの上面まで展開し、その周縁に突
起32を形成する。
【0028】また、MIMなどの成形法により金属材料
の突起を形成してもよい。圧電素子31の分極構造につ
いては、実施の形態3と同様であるから説明を省略す
る。この構成であれば、突起32を接着する必要がない
ので、更に接着層の影響を受けることがなくなる。
【0029】実施の形態5.図6は、超音波モータの応
用例を示す説明図である。腕時計の音によるアラームは
便利であるが、アラームが気になったり、周囲が迷惑し
たりすることがある。そこで、この超音波モータ100
を振動アラームとしてムーブメント200に組み込むこ
とで、音を気にせず、時刻を知らせるようにする。電源
は、クオーツ発振器に電力を供給する酸化銀電池201
から得る。また、振動アラームとして用いるにあたり、
移動体には偏心重錘を設ける必要がある。移動体が回転
すると、この偏心重錘によって振動が発生する。
【0030】また、携帯電子機器では、近年、携帯電話
やPHSの呼出音による公害が顕著になってきた(図示
省略)。そこで、この超音波モータを振動アラームとし
て用いれば、携帯電話のサイズ増大を招くことなく、ユ
ーザを呼び出すことができる。また、振動アラームのみ
ならず、電子時計の指針駆動用途として電磁型のステッ
ピングモータに代えて上記超音波モータを用いることも
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の超音波
モータ(請求項1)によれば、焼結積層した圧電素子の
最上層面に突起を直接設けるから、接着剤による層の悪
影響を除去できる。また、弾性体を用いない分、超音波
モータを薄型化できる。
【0032】つぎに、この発明の超音波モータ(請求項
2)では、圧電素子と突起とを一体成形するので、接着
層の悪影響を除去できる。
【0033】つぎに、この発明の超音波モータ(請求項
3)では、積層焼結した圧電素子をモールド成形するこ
とで前記突起を形成するので、接着剤を使用せず突起を
設けることができる。このため、接着剤による層の悪影
響を除去できる。
【0034】つぎに、この発明の超音波モータ(請求項
4)では、積層した各圧電素子による波が互いに同位相
になるように電極を形成することで、大きな変位を得る
ことができる。更に、この発明の超音波モータ(請求項
5)では、波の位相がずれるように電極を形成すること
で、移動体の進行方向を容易に切り替えることができ
る。
【0035】つぎに、この発明の電子機器(請求項6)
では、上記超音波モータを用いるから電子機器自体を薄
型化することができ、且つ電子機器の信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る超音波モータの
断面図である。
【図2】振動体を構成する圧電素子の分極状態と突起の
配置を示す平面図および断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る超音波モータの
振動体を示す平面図および断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係る超音波モータの
振動体を示す平面図および断面図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係る超音波モータの
振動体を示す平面図および断面図である。
【図6】超音波モータの応用例を示す説明図である。
【図7】従来の超音波モータを示す組立図である。
【図8】図7に示した振動体の分極状態を示す平面図で
ある。
【図9】図7に示した振動体の振動状態を示す説明図で
ある。
【図10】積層型の圧電アクチュエータを示す構成図で
ある。
【図11】特開平4−91666号公報に記載の超音波
モータを示す断面図である。
【符号の説明】
100 超音波モータ 1 ベース基板 2 軸 3 振動体 31 圧電素子 32 突起 41〜49 電極 5 移動体 51 軸受け部材 52 ピポット 6 加圧バネ 7 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 朗弘 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 5H680 AA19 BB16 BC02 CC02 CC06 DD02 DD22 DD23 DD27 DD73 DD92 DD95 DD98 EE01 FF08 FF20 FF27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極処理を施した圧電素子を積層して焼
    結すると共に最上層の圧電素子表面に突起を直接設ける
    ことで振動体を形成し、この振動体上に移動体を載置し
    移動体の裏面が突起と接触するようにしたことを特徴と
    する超音波モータ。
  2. 【請求項2】 最上層の圧電素子と前記突起とを一体成
    形したことを特徴とする請求項1に記載の超音波モー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記積層焼結した圧電素子をモールド成
    形することで前記突起を形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の超音波モータ。
  4. 【請求項4】 前記積層した各圧電素子による振動波が
    互いに同位相になるように前記電極を形成したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の超音波モ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記積層した各圧電素子による振動波の
    位相がずれるように前記電極を形成したことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一つに記載の超音波モータ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜5に記載の超音波モータ
    を内蔵し、圧電素子が機器内部に設けた電源から電極供
    給を受けると共に制御部により圧電素子の駆動制御を行
    うようにしたことを特徴とする電子機器。
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