JP2000199906A - 液晶素子の製造装置 - Google Patents

液晶素子の製造装置

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JP2000199906A
JP2000199906A JP10377153A JP37715398A JP2000199906A JP 2000199906 A JP2000199906 A JP 2000199906A JP 10377153 A JP10377153 A JP 10377153A JP 37715398 A JP37715398 A JP 37715398A JP 2000199906 A JP2000199906 A JP 2000199906A
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pressure
substrates
plate
pair
sealing material
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JP10377153A
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English (en)
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Yasushi Chiba
靖 千葉
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧手段側に加圧分布のばらつきがあって
も、各基板の面圧分布を均一にする。 【解決手段】 シール材を挾持した一対のガラス基板を
1組の基板体10とし、この基板体10を複数組積層さ
せてベースプレート8上に配置し、その最上部の基板体
10上に補助プレート20を配置し、この補助プレート
20と加圧プレート12との間に流動体を内包してなる
圧力分散部材21を配置し、この状態で加圧部材22に
よりコイルばね13を介して加圧プレート12を加圧す
る。従って、加圧プレート12が加圧されると、圧力分
散部材21を介して各組の基板体10が加圧され、この
ときに加圧プレート12の変形や片当たり、またはコイ
ルばね13のばね定数の変化などの要因により、加圧手
段側に加圧分布のばらつきが生じても、そのばらつきに
応じて圧力分散部材21内の流動体が流動して加圧分布
のばらつきを吸収するため、各基板2、3の面圧分布を
均一にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶素子の製造
装置に関し、更に詳しくは液晶素子の一対の基板を接合
させるための液晶素子の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶素子1は、図2に示すよう
に、一対の透明なガラス基板2、3の対向面にそれぞれ
透明電極4、5を形成し、これら一対のガラス基板2、
3間における周縁部にシール材6を設け、このシール材
6により一対のガラス基板2、3を接合することによ
り、一対のガラス基板2、3間にシール材6で囲われた
空間を形成し、この空間内に液晶7を封入する構成にな
っている。この場合、シール材6は、エポキシ系樹脂な
どの熱硬化性接着剤からなっている。
【0003】このような液晶素子1において、一対のガ
ラス基板2、3をシール材6で接合するための製造装置
としては、例えば、図3に示すように構成されたものが
ある。すなわち、この製造装置の基台であるベースプレ
ート8上には、耐熱ゴムなどからなる下側弾性板9が配
置されている。この下側弾性板9上には、シール材6が
介在された一対のガラス基板2、3を1組の基板体10
とし、この1組の基板体10が複数組積層される。この
積層された最上部の1組の基板体10上には、耐熱ゴム
などからなる上側弾性板11を介して加圧プレート12
が配置されており、この加圧プレート12上には、複数
のコイルばね13を介して加圧部材14が配置されてい
る。なお、この製造装置は、シール材6の硬化温度で加
熱する加熱手段(図示せず)を備えている。
【0004】この製造装置では、加圧部材14により複
数のコイルばね13を介して加圧プレート12を加圧す
ることにより、上側弾性板11を介して積層された複数
組の基板体10を一度に加圧し、この状態で加熱手段に
より加熱して各組の一対のガラス基板2、3間のシール
材6を硬化させることにより、各組の一対のガラス基板
2、3を一度に接合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の製造装置では、加圧部材14により複数のコ
イルばね13を介して加圧プレート12を加圧し、上側
弾性板11を介して積層された複数組の基板体10を一
度に加圧する際、加圧プレート12の変形や片当たり、
あるいはコイルばね13の劣化によるばね定数の変化な
どの要因により、加圧部材14およびコイルばね13な
どの加圧手段側における加圧分布にばらつきが生じる
と、これに伴って積層された各組の基板体10の面圧分
布が不均一になり、このため加熱後における各組の一対
のガラス基板2、3間のギャップGが不均一になってし
まうという問題がある。
【0006】この発明の課題は、加圧手段側の加圧分布
にばらつきがあっても、各基板の面圧分布を均一にで
き、これにより一対の基板間のギャップを均一に形成で
きるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、一対の基板
間に液晶を封入するための空間を形成するシール材を前
記一対の基板間に挾持させ、これら一対の基板を1組と
し、少なくとも前記1組以上の一対の基板を重ね合わせ
るようにして加圧プレート間にそれら基板の最外面を前
記加圧プレートに対向させて配置し、この状態で前記加
圧プレートを介して前記1組以上の一対の基板を加圧手
段で加圧することにより、前記1組以上の一対の基板を
前記シール材を介して接合する液晶素子の製造装置にお
いて、前記1組以上の一対の基板のうち、最外部の基板
とこれに対向する前記加圧プレートとの間に、流動体を
内包してなる圧力分散部材を配置したことを特徴とす
る。この発明によれば、1組以上の一対の基板のうち、
最外部の基板とこれに対向する加圧プレートとの間に流
動体を内包してなる圧力分散部材を配置したので、加圧
手段により加圧プレートを加圧すると、圧力分散部材を
介して1組以上の一対の基板が加圧されることになり、
このときに、例えば加圧プレートの変形や片当たりなど
の要因により、加圧手段側において加圧分布にばらつき
が生じても、そのばらつきに応じて圧力分散部材内の流
動体が流動して加圧分布のばらつきを吸収するため、各
基板の面圧分布を均一にすることができ、これにより一
対の基板間のギャップを均一に形成することができる。
【0008】この場合、請求項2に記載のごとく、シー
ル材を熱硬化性接着剤で形成し、このシール材の硬化温
度で加熱する加熱手段を備えていることにより、加圧手
段で加圧して圧力分散部材により各基板の面圧分布を均
一に保った状態で、加熱手段によりシール材の硬化温度
で加熱してシール材を硬化させることができ、このため
一対の基板間のギャップを精度良く均一に形成できる。
また、請求項3に記載のごとく、圧力分散部材の流動体
がシリコーンオイルやシリコーンゲルなどの耐熱性を有
する物質であることにより、加圧手段で各基板を加圧
し、この状態で加熱手段によりシール材の硬化温度で加
熱しても、流動体の熱膨張による圧力変化がほとんどな
く、このため加熱中においてもほぼ一定圧力で加圧する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して、この発明
の液晶素子の製造装置の一実施形態について説明する。
なお、図2および図3に示された従来例と同一部分には
同一符号を付し、その説明は省略する。図1は液晶素子
の製造装置を示した正面図である。この図において、基
台であるベースプレート8(一方の加圧プレートに相当
する)上には、第1実施形態と同様、下側弾性板9が配
置されており、この下側弾性板9上には、シール材6が
介在された一対のガラス基板2、3を1組の基板体10
とし、この1組の基板体10が複数組積層される。この
積層された最上部の1組の基板体10上には、補助プレ
ート20を介して圧力分散部材21が配置されている。
圧力分散部材21は、袋状の包装体内に流動体を流動自
在に内包した構成になっている。流動体は、流動性を有
するほかに、耐熱性をも有するもので、例えばシリコー
ンオイルやシリコーンゲルなどの物質からなり、その耐
熱温度が180℃程度で、耐圧力が0.4Kg/cm2
程度のものである。なお、補助プレート20は、剛性を
有する平板で、各組のガラス基板2、3のサイズよりも
大きく形成され、かつ一対のガラス基板2、3における
液晶7が封入される空間と対応する部分が圧力分散部材
21によって撓むのを防いでいる。
【0010】また、圧力分散部材21上には、第1実施
形態と同様、加圧プレート12(他方の加圧プレートに
相当する)が配置されており、この加圧プレート12上
には、複数のコイルばね13を介して加圧部材22が配
置されている。この場合、加圧部材22の両端部には、
それぞれクランプアーム23が回動可能に取り付けられ
ている。これらクランプアーム23は、加圧部材22が
複数のコイルばね13を介して加圧プレート12を加圧
して一定圧力になったときに、各クランプアーム23の
下端部のフック部23aがベースプレート8上に設けら
れた係合部8aに係合し、これにより一定圧力の加圧状
態を保つように構成されている。なお、この製造装置
は、加圧状態のままで加熱炉(図示せず)内に収容さ
れ、シール材6の硬化温度、例えばシール材6がエポキ
シ系樹脂の場合、約140℃で加熱される。
【0011】このような液晶素子の製造装置では、シー
ル材6が介在された一対のガラス基板2、3を1組の基
板体10とし、この1組の基板体10を複数組積層させ
た状態で、ベースプレート8上の下側弾性板9と補助プ
レート20との間に配置し、この補助プレート20と加
圧プレート12との間に圧力分散部材21を配置し、こ
の状態で加圧部材14により複数のコイルばね13を介
して加圧プレート12を加圧すると、圧力分散部材21
および補助プレート20を介して積層された複数組の基
板体10が加圧される。このとき、加圧プレート12の
変形や片当たり、あるいはコイルばね13の劣化による
ばね定数の変化などの要因により、加圧部材22および
コイルばね13などの加圧手段側において加圧分布にば
らつきが生じても、そのばらつきに応じて圧力分散部材
21内の流動体が流動して加圧分布のばらつきを吸収す
るため、積層された複数組の基板体10の面圧分布、つ
まり各組のガラス基板2、3の面圧分布を均一にするこ
とができる。
【0012】このようにして、積層された複数組の基板
体10が加圧されて一定圧力になると、加圧部材22の
各クランプアーム23のフック部23aがベースプレー
ト8の係合部8aに係止され、これにより複数組の基板
体10が一定圧力で加圧された状態を保つことになる。
そして、この状態のまま加熱炉内に収容し、この加熱炉
内でシール材6の硬化温度(例えば約140℃)で加熱
してシール材6を硬化させる。このときには、圧力分散
部材21の流動体が耐熱性を有するシリコーンオイルや
シリコーンゲルなどからなり、耐熱温度が180℃程度
であるから、流動体の熱膨張による圧力変化がほとんど
生じないため、加熱中においてもほぼ一定圧力の加圧状
態を保つことができ、このため加熱中でも圧力分散部材
21により積層された複数組の基板体10の面圧分布が
均一で、かつ一定圧力の加圧状態を保ったままで各組の
ガラス基板2、3間のシール材6を硬化させることがで
き、これにより一対のガラス基板2、3間のギャップG
を精度良く均一に形成することができる。
【0013】なお、上記実施形態では、ベースプレート
8上の下側弾性板9と加圧プレート12側の補助プレー
ト20との間に、シール材6が介在された一対のガラス
基板2、3を1組とする基板体10を複数組積層させ、
この積層された複数組の基板体10を一度に加圧する場
合について述べたが、これに限らず、例えば、シール材
6が介在された一対のガラス基板2、3を1組だけ配置
して加圧するようにしても良い。また、上記実施形態で
は、圧力分散部材21の流動体として、シリコーン系の
物質を用いたが、これに限らず、耐熱性を有するもので
あれば、例えばオイルなどの液体や、グリースなどの半
固体、粒子などの粉体などを用いても良い。
【0014】また、上記実施形態では、液晶素子1の一
対の基板として、ガラス基板2、3を用いたが、これに
限らず、合成樹脂からなる透明なフィルムを用いても良
く、またシール材6として、エポキシ系接着剤を用いた
が、これに限らず、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹
脂を用いても良い。この場合には、加熱手段に代えて紫
外線などの光を照射する光照射手段を用いれば良い。さ
らに、上記実施形態では、加圧手段として、加圧部材1
4が複数のコイルばね13を介して加圧プレート12を
加圧する構成であるが、これに限らず、例えば、所定重
量の荷重板であってもよく、また油圧シリンダなどのア
クチュエータを用いても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シール材を挾持した一対の基板を1組とし、少なく
とも1組以上の一対の基板を重ね合わせるようにして加
圧プレート間に配置する際、1組以上の一対の基板のう
ち、最外部の基板とこれに対向する加圧プレートとの間
に流動体を内包してなる圧力分散部材を配置したので、
加圧手段により加圧プレートを加圧すると、圧力分散部
材を介して1組以上の一対の基板が加圧されることにな
り、このときに、例えば加圧プレートの変形や片当たり
などの要因により、加圧手段側において加圧分布にばら
つきが生じても、そのばらつきに応じて圧力分散部材内
の流動体が流動して加圧分布のばらつきを吸収するた
め、各基板の面圧分布を均一にすることができ、これに
より一対の基板間のギャップを均一に形成することがで
きる。この場合、シール材を熱硬化性接着剤で形成し、
このシール材の硬化温度で加熱する加熱手段を備えてい
ることにより、加圧手段で加圧して圧力分散部材により
各基板の面圧分布を均一に保った状態で、加熱手段によ
りシール材の硬化温度で加熱してシール材を硬化させる
ことができ、このため一対の基板間のギャップを精度良
く均一に形成できる。また、圧力分散部材の流動体がシ
リコーンオイルやシリコーンゲルなどの耐熱性を有する
物質であることにより、加圧手段で各基板を加圧し、こ
の状態で加熱手段によりシール材の硬化温度で加熱して
も、流動体の熱膨張による圧力変化がほとんどなく、こ
のため加熱中においてもほぼ一定圧力で加圧することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶素子の製造装置の一実施形態を
示した正面図。
【図2】液晶素子の拡大断面図。
【図3】従来の液晶素子の製造装置を示した正面図。
【符号の説明】
1 液晶素子 2、3 ガラス基板 6 シール材 8 ベースプレート 12 加圧プレート 13 コイルばね 21 圧力分散部材 22 加圧部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間に液晶を封入するための空間
    を形成するシール材を前記一対の基板間に挾持させ、こ
    れら一対の基板を1組とし、少なくとも前記1組以上の
    一対の基板を重ね合わせるようにして加圧プレート間に
    それら基板の最外面を前記加圧プレートに対向させて配
    置し、この状態で前記加圧プレートを介して前記1組以
    上の一対の基板を加圧手段で加圧することにより、前記
    1組以上の一対の基板を前記シール材を介して接合する
    液晶素子の製造装置において、 前記1組以上の一対の基板のうち、最外部の基板とこれ
    に対向する前記加圧プレートとの間に、流動体を内包し
    てなる圧力分散部材を配置したことを特徴とする液晶素
    子の製造装置。
  2. 【請求項2】前記シール材を熱硬化性接着剤で形成し、
    前記シール材の硬化温度で加熱する加熱手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶素子の製造装
    置。
  3. 【請求項3】前記圧力分散部材の前記流動体は、シリコ
    ーンオイルやシリコーンゲルなどの耐熱性を有する物質
    であることを特徴とする請求項1記載の液晶素子の製造
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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