JP2000199652A - 極低温冷凍機のディスプレ―サのためのシ―ル構造 - Google Patents

極低温冷凍機のディスプレ―サのためのシ―ル構造

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JP2000199652A
JP2000199652A JP10372587A JP37258798A JP2000199652A JP 2000199652 A JP2000199652 A JP 2000199652A JP 10372587 A JP10372587 A JP 10372587A JP 37258798 A JP37258798 A JP 37258798A JP 2000199652 A JP2000199652 A JP 2000199652A
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Okihisa Sadayama
起尚 完山
Hirotoshi Torii
宏年 鳥居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極低温でディスプレーサを押圧して冷媒ガス
を確実に封止できるディスプレーサのためのシール構造
を提供する。 【解決手段】 極低温冷凍機のディスプレーサ2を嵌装
するシリンダ1に、シール用の取付部3として段部4と
固定具25を設ける一方、この固定具25に、極低温で
収縮して上記ディスプレーサ2の外周面および上記段部
4を押圧して封止するをシール17を設け、さらにこの
シールの突起17dをシリンダ1の軸方向に押圧して上
記段部4との間を封止するばね19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低温冷凍機のシ
リンダ内に嵌装されるディスプレーサのためのシール構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスプレーサは、内部に銅ス
クリーンや鉛球などの蓄冷材を収容した有底筒状体で、
極低温冷凍機のシリンダ内に摺動自在に嵌装される。そ
して、シリンダが吸気弁を経て圧縮機の吐出側に接続さ
れると、流入するヘリウムなどの高圧冷媒ガスが、ディ
スプレーサを往動させつつ、ディスプレーサの一端開口
から流入して内部の蓄冷材で冷却された後,他端開口か
ら流出して、シリンダ内面の膨張空間を満たす。次に、
シリンダが排気弁を経て圧縮機の吸込側に接続される
と、上記膨張空間を満たしていた冷媒ガスが、圧縮機の
吸引により一気に膨張して寒冷が生じ、寒冷となった冷
媒ガスが蓄冷材を冷却しつつ,吸気と逆の経路をたどっ
て回収され、これに伴ってディスプレーサを復動させ
る。このような吸気と排気のサイクルを繰り返すことに
よって、上記蓄冷材が冷熱を蓄えることによって所望の
極低温まで冷却される。
【0003】ディスプレーサは、このようにシリンダ内
を往復摺動しつつ、冷媒ガスの膨張で生じた冷熱を内部
の蓄冷材に蓄えて極低温を得るものであるから、極低温
を効率良く得るには、摺動面,つまりディスプレーサの
外周とシリンダの内周の間を経て冷媒ガスが漏れないよ
うに両者間のシールを完全に行なう必要がある。通常、
シールは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等からシ
ールリングとして形成され、ディスプレーサ外周の環状
溝に装着されるが、上記PTFEの線膨張率がシリンダの材
料である18-8ステンレス鋼の線膨張率の5倍ほど大
きいため、使用環境である極低温では、シールリングが
ディスプレーサの中心軸に向かって大きく収縮して、シ
リンダ内面との間に隙間が生じたり,シリンダ内面への
押圧力が弱くなって、冷媒ガスが漏れるという問題があ
る。
【0004】かかる問題を解消すべく、例えば図4に示
すようなシール構造が提案されている。このシール構造
は、ディスプレーサ2の外周に設けられた段部41に、
U字状の溝42aをもつシールリング42を嵌装し、こ
の溝42aに装着した環状のコイルばね43によって、
シールリングの最外周42bをシリンダ1の内周面1aに
向けて密着するように付勢して、ディスプレーサ2とシ
リンダ1の間を封止している。なお、コイルばね43が
抜け落ちないように、シールリング42の上端外周42
cを内側へ湾曲させるとともに、その上方をディスプレ
ーサ2の環状溝44に装着したリング45で覆ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4のシール
構造は、シールリング42が内側へ最も収縮する極低温
時に、このシールリング42をコイルばね43の付勢で
拡径し、シリンダ1の内周面1aに押し付けて冷媒ガス
を封止するものであるため、シリンダ1の運転開始後の
温度が極低温に比して高ければ高いほど、シールリング
は、収縮がより少ないので、より大きい力でシリンダ内
周面1aに押し付けられることになり、高温なほどシー
ルリングの摩耗が大きいことも手伝って、短期間で摩滅
してシール効果が低下し、極低温冷凍機の効率が悪化す
るという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、低温な程シリン
ダの内側へ相対移動するシールの線膨張特性を利用し
て、使用環境である極低温においてディスプレーサを強
く押圧して冷媒ガスを確実に封止できるディスプレーサ
のためのシール構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、極低温冷凍機のシリンダ内に嵌
装されるディスプレーサのためのシール構造において、
上記シリンダに設けられたシール用の取付部と、この取
付部に取り付けられて、極低温で収縮して上記ディスプ
レーサの外周面を押圧して封止するシールとを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項1のシール構造において、シリンダ
に設けられた取付部に取り付けられたシールは、線膨張
率がシリンダのそれに比して大きいから、冷却による収
縮量の差により極低温に近づくほど、シリンダの中心軸
に向かって内側へ相対移動,つまりディスプレーサの外
周面をより強く押圧することになる。つまり、極低温冷
凍機の動作温度である極低温で、シールは、ディスプレ
ーサの外周面を押圧し、冷媒ガスがこの押圧箇所から漏
れないように封止するので、極低温冷凍機の効率が向上
する。また、極低温に達するまでの高温運転中は、シー
ルが全くディスプレーサを押圧しないか、押圧しても押
圧力が小さいので、シールの摩耗が抑えられて、シール
の耐用寿命が延びるうえ、常温での組み立ての際の取付
部へのシールの装着も容易になる。
【0009】請求項2のシール構造は、上記シールが、
極低温で収縮して、上記シリンダの上記取付部を押圧し
て封止することを特徴とする。請求項2のシール構造で
は、シールが、極低温で収縮してディスプレーサの外周
面のみならず、シリンダのシール用の取付部も押圧し
て、これらの押圧箇所から冷媒ガスが漏れないように封
止するので、極低温冷凍機の効率が一層向上する。ま
た、極低温に達するまでの高温運転中は、シールが全く
取付部を押圧しないか、押圧しても押圧力が小さいの
で、シールが冷却で自由収縮して、上述のシリンダ内側
への相対移動を大きくできるから、極低温時にディスプ
レーサの外周面をより強く押圧することができる。
【0010】請求項3のシール構造は、上記シールをシ
リンダの取付部に向けて押圧するばねをさらに備えたこ
とを特徴とする。請求項3のシール構造では、シール
が、ばねによってシリンダの取付部に押し付けられて、
この押付箇所から冷媒ガスが漏れないように封止される
ので、極低温冷凍機の効率が一層向上する。
【0011】請求項4のシール構造は、上記シールをシ
リンダの軸方向に押圧して、上記取付部とシールとの間
を封止するばねをさらに備えたことを特徴とする。請求
項4のシール構造では、ディスプレーサの摺動によって
力が加わる方向で,かつシールの冷却による収縮で押圧
作用が得られないシリンダの軸方向へも、シールをばね
によって押圧して取付部との間を封止し、この箇所から
冷媒ガスが漏れないようにしているので、冷媒ガスの漏
れを確実に抑えて、極低温冷凍機の効率を更に向上させ
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1,図2は、請求項2に記載
の極低温冷凍機のディスプレーサのためのシール構造の
各例を示す縦断面図であり、図1(A)〜(C)および図2
(A)は、取付部に固定具をもつ実施の形態、図2(B),
(C)は、取付部に固定具をもたない実施の形態を夫々示
している。
【0013】図1(A)のシール構造は、ディスプレーサ
2を摺動自在に嵌装したシリンダ1の内周面1aに設け
られたシール用の取付部3と、この取付部3に取りつけ
られて、シリンダ1内に給排される冷媒ガスの温度であ
る極低温で収縮して、ディスプレーサ2の外周面および
上記取付部3を押圧して封止するシール10とで構成さ
れる。上記取付部3は、シリンダの内周面1aに設けら
れた段部4と、内側上端から逆L字状の係合部5aが突
出する矩形断面をもつ環状の固定具5と、この固定具5
の底面に封止のため装着されたメタルのOリング6と、
上記固定具5を段部4の隅に固定すべく周方向に所定間
隔で挿通された固定ねじ7とからなる。上記シール10
は、上開きコ字状の断面を有し、ディスプレーサ2と固
定具5の間に常温において僅かなクリアランスで嵌り込
む内外径を有するリングとしてPTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)から作られ、図示の如く中間の溝10cに固
定具4の係合部5aが嵌め込まれた状態で取付部3に取
り付けられる。
【0014】上記ディスプレーサのためのシール構造
は、次のように作用する。シール10の材料であるPTFE
の線膨張率は、18-8ステンレス鋼からなる取付部3
の線膨張率の略5倍なので、組み立て時の常温では、シ
ール10は、図1(A)に示すように、ディスプレーサ2
と固定具5の間に僅かなクリアランスで嵌り込んでいて
も、極低温冷凍機が動作し続けてシリンダ1の温度が極
低温に近づく程、温度降下によるシール10と取付部3
の内方(シリンダ中心軸に向かう方向)への収縮量の差が
大きくなって、シール10が図中の矢印の如く取付部に
対して内方へ相対移動する。そして、シリンダ1が所定
の極低温に達すると、シール10の内側縁10aがディ
スプレーサ2の外周面に,外側縁10bが固定具5の係合
部5aの係合面に夫々密着してこれらの面を押圧し、デ
ィスプレーサ外側のシール10で上下に隔てられたシリ
ンダ内空間に給排される冷媒ガスが、これらの面を経て
漏れないように封止する。
【0015】このように、極低温冷凍機の動作温度であ
る極低温で、シール10がディスプレーサ2の外周面と
固定具5の係合部5a,したがってシリンダ1の内周面1
aを押圧して冷媒ガスを封止するので、極低温冷凍機の
効率が向上する。また、極低温に達するまでの高温運転
中は、シール10が全くディスプレーサ2および係合部
5aを押圧しないか、押圧しても押圧力が小さいので、
特に高温で激しいシール10の摩耗が抑えられ、シール
の耐用寿命が延びるとともに、取付部3で拘束されるこ
となく冷却でシール10が自由に収縮して、矢印で示す
内方へ大きく相対移動するので、極低温時の押圧力がそ
の分強くなる。また、常温でクリアランスがあるから、
組立て時の取付部3へのシール10の装着が容易にな
る。
【0016】図1(B)のシール構造は、シール11の断
面形状が異なる点を除いて、図1(A)で述べたシール構
造と同じであるので、同じ部材には同一番号を付して説
明を省略する。上記シール11は、図1(A)のシール1
0の内側縁10aを下方へも延ばして内側縁11aとした
もので、図1(A)と異なり内,外側縁11a,11bが極低
温においてディスプレーサ2の外周面および係合部5a
を夫々押圧している状態を示している。従って、このシ
ール構造でも、図1(A)で述べたと同様の作用効果が奏
されるとともに、シールの内側縁11aが軸方向に長い
ので、ディスプレーサ2の外周面がより確実に封止され
るとともに、ディスプレーサ2の上下動に伴ってシール
11が係合部5aから外れる虞が少なくなる。
【0017】図1(C)のシール構造は、図1(A)のシー
ル10の断面形状をZ字状に変更してシール12とし、
このシール12の外側縁12bと嵌合する環状溝4aを段
部4に設けるとともに、固定具5の逆L字状の係合部5
aを小矩形の突部15aに変更して固定具15とした点を
除いて、図1(A)で述べたシール構造と同じであり、同
じ部材には同一番号を付している。上記シール12は、
極低温で矢印に示すように、内側縁12aがディスプレ
ーサ2の外周面に、外側縁12b内周面が環状溝4aの内
周壁に夫々密着してこれらの面を押圧することによって
冷媒ガスを封止する。従って、このシール構造でも、図
1(A)で述べたと同様の作用効果が奏されるとともに、
シール12の両側縁12a,12bが中間部12cに関して
回転対称になっているので、ディスプレーサ2が上下動
し、かつこのシール12で上下に仕切られる室に高圧冷
媒ガスが交互に導入されても、この高圧冷媒ガスを簡素
な形状でもって良好に封止できるという利点がある。
【0018】図2(A)のシール構造は、図1(C)のシー
ル12の内側縁12aを下方へ延ばして内側縁13aをも
つシール13とした点を除いて、図1(C)で述べたシー
ル構造と同じであり、同じ部材には同一番号を付してい
る。上記シール13は、極低温で矢印に示すように、内
側縁13aの下方延長部も、ディスプレーサ2の外周面
に密着してこれを押圧するので、図1(C)で述べた作用
効果に加えて、ディスプレーサ2の外周面がより確実に
封止され、ディスプレーサ2の上下動に伴ってシール1
3が環状溝4aから外れる虞が少なくなる。
【0019】図2(B)のシール構造は、図1(C)の固定
具15を省略し、これに代えて図1(C)の環状溝4aの
断面形状をL字状にして環状溝4bとする一方、図1
(C)のシール12の外側縁下端を上記環状溝4bに係合
する屈曲部14bに変更してシール14とした点のみが
図1(C)のシール構造と異なる。上記シール14は、極
低温で矢印に示すように、内側縁14aがディスプレー
サ2の外周面に、外側縁14b内周面が環状溝4bの内周
壁に夫々密着してこれらの面を押圧して冷媒ガスを封止
するので、図1(C)で述べたと同様の作用効果に加え
て、固定具の省略でシール構造を簡素かつ安価に作成で
きるという利点がある。
【0020】図2(C)のシール構造は、図2(B)のシー
ル14の内側縁14aを下方へ延ばして内側縁16aをも
つシール16とした点のみが図2(B)のシール構造と異
なる。上記シール14は、極低温で内側縁16aの下方
延長部も、ディスプレーサ2の外周面に密着してこれを
押圧するので、図2(B)で述べた作用効果に加えて、デ
ィスプレーサ2の外周面がより確実に封止され、ディス
プレーサ2の上下動に伴ってシール16が環状溝4bか
ら外れる虞が少なくなるという利点がある。以上の実施
の形態では、シール10〜14,16が、極低温での収
縮に伴いディスプレーサ2の外周のみならず取付部3も
押圧して封止するシール構造について述べたが、本発明
のシールは、請求項1に記載のようにディスプレーサの
外周面のみを押圧して封止するものであってもよく、そ
の場合、シールの外周縁は取付部に接着等によって固定
される。この場合も、シール材料の線膨張率がシリンダ
材料のそれに比して大きいので、極低温では、収縮量の
差によりシールの内周縁がディスプレーサの外周面を押
圧して封止するので、シールの耐用寿命を延ばしつつ極
低温冷凍機の効率を向上できるのは言うまでもない。
【0021】図3は、請求項4に記載の極低温冷凍機の
ディスプレーサのためのシール構造の各例を示す縦断面
図である。これらのシール構造の特徴は、シールをシリ
ンダ1の軸方向に押圧して、取付部3とシールの間を封
止するばね19を更に備えた点である。即ち、図3(A)
のシール構造は、図1(A)で述べた固定具5の係合部5
aを内側へ大きく突出させ,底面のOリング6を省略して
固定具25とする一方、図1(A)のシール10の底部に
外側へ突出する突起17dを設けてF字状の断面形状を
もつシール17とするとともに、上記突起17dと固定
具25の間に挟まれるようにばね19を収容して、この
ばね19により突起17dを、矢印の如く軸方向に取付
部3である段部4に向けて押圧するようになっている。
【0022】図3(A)のシール17は、矢印に示すよう
に、内側縁17aがディスプレーサ2の外周面に、外側
縁17b内周面が係合部25aの周壁に極低温で夫々密着
してこれらの面を押圧するとともに、突起17dが段部
4にばね19により常時密着してこれを押圧して冷媒ガ
スを封止する,つまりシール17の冷却収縮で押圧作用
が得られない軸方向へもばね19によって押圧されて冷
媒ガスを封止するので、冷媒ガスの漏れを確実に抑え
て、極低温冷凍機の効率を一層向上させることができ
る。
【0023】図3(B)のシール構造は、図3(A)のシー
ルの外側縁17bを省略してL字状のシール18とした
点のみが図3(A)のシール構造と異なる。図3(B)のシ
ール18は、極低温時に係合部25aに密着してこれを
押圧する外側縁がないだけで、内側縁18aが極低温で
ディスプレーサ2の外周面を,水平縁18bが常時ばね1
9の付勢で段部4を夫々押圧して冷媒ガスの漏れを抑え
るから、簡素かつ安価なシール構造でもって極低温冷凍
機の効率を向上できるという利点がある。
【0024】図3の実施の形態では、ばね19は、シー
ル17,18をシリンダ1の軸方向に押圧して取付部3
との間を封止するシール構造について述べたが、本発明
のばねは、請求項3に記載のように押圧方向を限定せ
ず、例えば図3(A)でシールの外側縁17bを半径方向
内側へ係合部25aに向けて押圧して封止するものであ
ってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の極低温冷凍機のシリンダ内に嵌装されるディスプレー
サのためのシール構造は、上記シリンダに設けられたシ
ール用の取付部と、この取付部に取り付けられて、極低
温で収縮して上記ディスプレーサの外周面を押圧して封
止するシールとを備えているので、シールが極低温でデ
ィスプレーサの外周面を押圧して冷媒ガスを封止するか
ら、極低温冷凍機の効率が向上するうえ、極低温に達す
るまでは、シールがディスプレーサを全く押圧しない
か,押圧しても押圧力が小さいから、シールの摩耗が抑
えられてシールの耐用寿命が延びる。
【0026】請求項2のシール構造は、上記シールが、
極低温で収縮して、上記シリンダの上記取付部を押圧し
て封止するので、シールによってディスプレーサの外周
面のみならずシール用の取付部も押圧され、これらの押
圧箇所が封止されるから、極低温冷凍機の効率が一層向
上する。
【0027】請求項3のシール構造は、上記シールをシ
リンダの取付部に向けて押圧するばねをさらに備えてい
るので、シールが、ばねによってシリンダの取付部に押
し付けられて冷媒ガスを封止するから、極低温冷凍機の
効率が一層向上する。
【0028】請求項4のシール構造は、上記シールをシ
リンダの軸方向に押圧して、上記取付部とシールとの間
を封止するばねをさらに備えているので、ディスプレー
サの摺動によって力が加わる方向で,かつシールの冷却
による収縮で押圧作用が得られないシリンダの軸方向へ
もばねによってシールが押圧されて冷媒ガスを確実に封
止するから、極低温冷凍機の効率を更に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項2に記載の極低温冷凍機のデ
ィスプレーサのためのシール構造の各例を示す縦断面図
である。
【図2】 本発明の請求項2に記載の極低温冷凍機のデ
ィスプレーサのためのシール構造の各例を示す縦断面図
である。
【図3】 本発明の請求項4に記載の極低温冷凍機のデ
ィスプレーサのためのシール構造の各例を示す縦断面図
である。
【図4】 従来の極低温冷凍機のディスプレーサのため
のシール構造を示す縦断面図である
【符号の説明】
1…シリンダ、2…ディスプレーサ、3…取付部、4…
段部、4a,4b…環状溝、5,15,25…固定具、5a,
25a…係合部、15a…突部、6…Oリング、7…固定
ねじ、10〜14,16〜18…シール、17d…突起、
19…ばね。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温冷凍機のシリンダ(1)内に嵌装さ
    れるディスプレーサ(2)のためのシール構造において、 上記シリンダ(1)に設けられたシール用の取付部(3)
    と、 この取付部(3)に取り付けられて、極低温で収縮して上
    記ディスプレーサ(2)の外周面を押圧して封止するシー
    ル(10)とを備えたことを特徴とするシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシール構造において、
    上記シール(10)は、極低温で収縮して、上記シリンダ
    (1)の上記取付部(25a)を押圧して封止することを特
    徴とするシール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシール構造に
    おいて、上記シール(17)をシリンダ(1)の取付部(4)
    に向けて押圧するばね(19)をさらに備えたことを特徴
    とするシール構造。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のシール構造に
    おいて、上記シール(18)をシリンダ(1)の軸方向に押
    圧して、上記取付部(4)とシール(18)との間を封止す
    るばね(19)をさらに備えたことを特徴とするシール構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338378C (zh) * 2005-03-16 2007-09-19 哈尔滨工业大学 转轴与液氮容器之间的密封装置
CN115899267A (zh) * 2023-02-22 2023-04-04 中国空气动力研究与发展中心设备设计与测试技术研究所 用于变温环境下的密封结构

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