JP2000199553A - ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置 - Google Patents

ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置

Info

Publication number
JP2000199553A
JP2000199553A JP11000466A JP46699A JP2000199553A JP 2000199553 A JP2000199553 A JP 2000199553A JP 11000466 A JP11000466 A JP 11000466A JP 46699 A JP46699 A JP 46699A JP 2000199553 A JP2000199553 A JP 2000199553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
counterbore
central hole
axis
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11000466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4211107B2 (ja
JP2000199553A5 (ja
Inventor
Makoto Fujinami
誠 藤波
Daiki Nishii
大樹 西井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP00046699A priority Critical patent/JP4211107B2/ja
Publication of JP2000199553A publication Critical patent/JP2000199553A/ja
Publication of JP2000199553A5 publication Critical patent/JP2000199553A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4211107B2 publication Critical patent/JP4211107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】研削加工の際に工具の寿命を低下させないとと
もに、高精度に位置決めして取付けられるディスクを備
えたトロイダル形無段変速装置を提供する。 【解決手段】トロイダル形無段変速装置はディスク2a
などを備えている。ディスク2aはディスク本体41と
中央孔42とスプライン溝43と第1及び第2の座ぐり
部44,45を備えている。ディスク本体41は円盤状
に形成されかつ突部46と底面49などを備えている。
突部46は端面48を備えている。中央孔42はディス
ク本体41を貫通している。スプライン溝43は中央孔
42の内面51から凹の断面円弧状に形成されている。
第1の座ぐり部45は底面49から凹でかつ開口縁42
a,43aを内包している。第1の座ぐり部44は底面
49に沿う座ぐり底面52を備えている。第2の座ぐり
部45は第1の座ぐり部44の座ぐり底面52から凹に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車など
の変速装置に用いられるディスクと、ディスクを備えた
自動車などの変速装置として用いられるトロイダル形無
段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用の変速装置として用い
られるトロイダル形無段変速装置は、駆動源により回転
駆動される入力軸と、この入力軸に互いに相対するよう
に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら
の入出力ディスクの間に設けられたパワーローラと、入
出力ディスクを互いに近付ける方向に入出力ディスクの
うち少くとも一方を押圧する押圧機構などを備えてい
る。入力ディスクと出力ディスクは、ボールスプライン
係合部によって入力軸に取付けられることがある。
【0003】入力ディスクと出力ディスクとは実質的に
同等の形状である。以下、前述した従来のトロイダル形
無段変速装置の入力ディスクまたは出力ディスクのうち
一方のディスク80を、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0004】ディスク80は、図5に示すように、軸線
P1回りに対称な円盤状のディスク本体81と、ディス
ク本体81を軸線P1に沿って貫通した中央孔82と、
ボールスプライン係合部を構成する中央孔82の内面8
3に設けられた断面円弧状のスプライン溝84などを備
えている。
【0005】ディスク本体81は、突部85と裾部86
とを一体に備えている。突部85は、側方からみてディ
スク本体81の中央から軸線P1に沿って突出して形成
されている。突部85の端面87は、軸線P1に対し直
交する方向に沿って平坦に形成されている。裾部86
は、突部85の外周に設けられており、ディスク本体8
1が突部85から外周方向に向って徐々に薄肉となるよ
うに形成されている。
【0006】ディスク80は、ボールスプライン係合部
によって入力軸に取付けられる。ボールスプライン係合
部は、入力軸の外面に形成されかつ前記ディスク80の
スプライン溝84と対向合致する断面円弧状のスプライ
ン溝と、前述したディスク80のスプライン溝84と、
入力軸のスプライン溝とディスク80のスプライン溝8
4とが互いに対抗合致した際にこれらの溝内に挿入され
る球状のボールなどを備えている。ディスク80は、ボ
ールスプライン係合部によって、軸線P1に沿って移動
可能に入力軸に取付けられることとなる。
【0007】また、前記ディスク80は、突部85の端
面87の裏側に位置する底面88に、座ぐり部89を設
けている。座ぐり部89は、底面88から凹に形成され
かつ中央孔82及びスプライン溝84の開口縁82a,
84aを内包している。このため、中央孔82及びスプ
ライン溝84は、それぞれの座ぐり部89内に開口して
いる。
【0008】座ぐり部89は、端面87と底面88に沿
って形成された座ぐり底面90と、この座ぐり底面90
の周縁から底面88に向って延びた周面91と、を備え
ている。座ぐり底面90は、図6に示すように、円環状
に形成されている。周面91は、軸線P1に沿って形成
されている。このため、中央孔82及びスプライン溝8
4は、それぞれの開口部82b,84bが底面88に達
することなく、底面88よりもディスク本体81の奥に
位置している。
【0009】前述した構成のディスク80は、鍛造加工
や切削加工を経て、略最終形状に近い形状まで成形さ
れ、その後、所望の浸炭または浸炭窒化処理などの熱処
理が施され、さらに必要な精度まで全体を研削されて製
造されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
構成のディスク80は、鍛造加工や研削加工及び熱処理
が施された後に、前記座ぐり部89の座ぐり底面90
に、研削加工などが施されることはなかった。また、前
述した熱処理によって、座ぐり底面90が若干変形する
ことがあった。このため、座ぐり部89の座ぐり底面9
0を所望の精度に保つことは困難となっていた。
【0011】したがって、ボールスプライン係合部を組
み立てる際に、座ぐり底面90を基準面としてすなわち
座ぐり部89を基準としてディスク80を高精度に位置
決めして入力軸に取付けるのは、困難となっていた。
【0012】また、座ぐり底面90に研削加工を施す
と、この研削加工に用いる工具が、スプライン溝84の
開口縁84aを研削する際に、ディスク80の母材と断
続的に接することとなる。このため、この研削加工に用
いる工具の寿命が短くなる傾向となっていた。
【0013】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、研削加工などを施す際に
工具の寿命を低下させることがないとともに、高精度に
位置決めして取付けることが可能なディスクと、ディス
クを備えたトロイダル形無段変速装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のディスク
は、軸線回りに対称な円盤状に形成されたディスク本体
と、前記軸線と同軸的に配されかつ前記ディスク本体を
前記軸線に沿って貫通した中央孔と、前記中央孔の内面
に軸線に沿って設けられかつ前記内面から凹に形成され
た溝と、前記ディスク本体の表面から凹に形成されかつ
前記中央孔と溝の開口縁を内包する第1の座ぐり部と、
前記第1の座ぐり部から凹に形成されかつ前記中央孔と
溝の開口縁を内包する第2の座ぐり部と、を備えたこと
を特徴としている。
【0015】請求項2に記載の本発明のトロイダル形無
段変速装置は、駆動源により回転駆動される入力ディス
クと、前記入力ディスクに対向して設けられた出力ディ
スクと、前記入力ディスクと出力ディスクとの間に揺動
自在に設けられたパワーローラと、ディスク状のローデ
ィングカムを有しかつ前記入出力ディスクを互いに近付
ける方向に前記入出力ディスクのうち少なくとも一方を
押圧する押圧機構と、を備えたトロイダル形無段変速装
置において、前記入力ディスクと出力ディスクとローデ
ィングカムとのうち少なくとも一つのディスクが、軸線
回りに対称な円盤状に形成されたディスク本体と、前記
軸線と同軸的に配されかつ前記ディスク本体を前記軸線
に沿って貫通した中央孔と、前記中央孔の内面に軸線に
沿って設けられかつ前記内面から凹に形成された溝と、
前記ディスク本体の表面から凹に形成されかつ前記中央
孔と溝の開口縁を内包する第1の座ぐり部と、前記第1
の座ぐり部から凹に形成されかつ前記中央孔と溝の開口
縁を内包する第2の座ぐり部と、を備えたことを特徴と
している。
【0016】本発明のディスクは、ディスク本体の表面
から凹の第1の座ぐり部と、この第1の座ぐり部から凹
の第2の座ぐり部と、を設け、これらの第1及び第2の
座ぐり部がそれぞれ中央孔と溝の開口縁を内包してい
る。
【0017】このため、熱処理が施された母材に研削加
工を施す際に、この加工に用いる工具が、第1の座ぐり
部のみを研削することとなる。したがって、工具が溝の
開口縁において母材に断続して接することがないととも
に、前記工具が母材に連続して接して研削加工を施すこ
ととなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態に
ついて、図1から図4を参照して説明する。図1はトロ
イダル形無段変速装置としてのダブルキャビティ式ハー
フトロイダル形無段変速装置30の一部を示す断面図で
ある。
【0019】図1に示すように、ダブルキャビティ式ハ
ーフトロイダル形無段変速装置30は、エンジン等を含
む駆動源Eによって回転駆動される入力軸1と、一対の
入力ディスク2a,2bと、一対の出力ディスク3a,
3bと、複数のパワーローラ10と、押圧機構6とを備
えている。
【0020】入力ディスク2a,2bは、入力軸1に、
この入力軸1の軸線Oに沿って互いに間隔を有しかつ互
いに対向した状態で支持されている。入力ディスク2
a,2bは互いに同軸的に配されている。入力ディスク
2a,2bは、それぞれ入力軸1と連動して回転するよ
うに、入力軸1と同軸的に支持されている。入力ディス
ク2a,2bは、ボールスプライン係合部31a,31
bによって入力軸1に取付けられており、入力軸1と連
動して回転する。入力ディスク2a,2bは、駆動源E
によって回転駆動される。
【0021】出力ディスク3a,3bは、前記一対の入
力ディスク2a,2bの間に、それぞれ入力ディスク2
a,2bと対向して設けられている。出力ディスク3
a,3bは、入力軸1に対して遊嵌した状態で支持され
ている。出力ディスク3a,3bは、互いに同軸的に配
置されかつ互いに同期して回転する。出力ディスク3
a,3bは、これらの出力ディスク3a,3bと同軸的
に配置された出力歯車32と連動する。この出力歯車3
2は、前記入力軸1に基づく動力を取出す出力軸と連動
して回転する。
【0022】パワーローラ10は入力ディスク2a,2
bと出力ディスク3a,3bとのそれぞれの間に揺動自
在に設けられている。パワーローラ10は、双方のディ
スク2a,2b,3a,3bに転接する。パワーローラ
10はそれぞれ入力ディスク2a,2b及び出力ディス
ク3a,3bに転接するトラクション部10aを備えて
いる。押圧機構6は、前記一対の入力ディスク2a,2
bのうち一方の入力ディスク2aの背面に設けられてい
る。押圧機構6は、ディスク状のローディングカム4と
カムローラ5とを備えている。
【0023】ローディングカム4は、入力ディスク2
a,2bなどと同軸的に配されている。ローディングカ
ム4と入力軸1との間には、ボール33が設けられてい
る。ローディングカム4と入力軸1は、それぞれ、ボー
ル33と接する部分に断面円弧状の案内溝34,35を
設けている。
【0024】カムローラ5は、入力軸1の軸線Oに対
し、例えば直交するなどの交差する軸線Q回りに回動自
在に設けられている。押圧機構6は、カムローラ5が軸
線Q回りに回動することによって、前記入力ディスク2
a,2bを出力ディスク3a,3bに向って押圧する。
【0025】入力ディスク2a,2bと出力ディスク3
a,3bとの間に、それぞれトラニオン8が設けられて
いる。トラニオン8は枢軸7を中心として図1中の矢印
Rで示す方向に揺動することができる。トラニオン8の
中心部に変位軸9が設けられている。変位軸9それぞれ
にパワーローラ10が回転自在に支持されている。これ
らのパワーローラ10は、入力ディスク2a,2bと出
力ディスク3a,3bとの間において、両者の変速比に
応じて枢軸7を中心として矢印R方向に傾きを変えるこ
とができる。
【0026】トラニオン8とパワーローラ10との間
に、パワーローラ軸受としてのパワーローラ軸受11が
設けられている。パワーローラ軸受11は入力ディスク
2a,2b及び出力ディスク3a,3bからパワーロー
ラ10に加わるスラスト方向の荷重を支承し、かつパワ
ーローラ10の回転を許容する。パワーローラ軸受11
を構成する複数個の玉12は、円環状の保持器14によ
って保持されている。保持器14は、トラニオン8に設
けた円環状の外輪13と、回転部としてのパワーローラ
10との間に設けられている。
【0027】さらに、パワーローラ10と外輪13は、
それぞれ玉12を転動自在に保持する転動溝15,16
を備えている。転動溝15,16は、パワーローラ10
と外輪13それぞれの玉12と接触面に設けられてい
る、転動溝15,16は、それぞれ円環状に形成されか
つ断面円弧状に形成されている。
【0028】前述した構成によって、ダブルキャビティ
式ハーフトロイダル形無段変速装置30は、押圧機構6
が入力ディスク2a,2bを出力ディスク3a,3bに
向って押圧することによって、入力軸1から伝達された
回転駆動力を入力ディスク2a,2b、パワーローラ1
0、出力ディスク3a,3b及び出力歯車32を介して
出力軸へと伝達する。
【0029】前記入力ディスク2a,2bは、互いに実
質的に同等の形状である。以下、入力ディスク2aと入
力ディスク2bとのうち一方のディスク2aを代表し
て、図2から図4を参照して説明する。
【0030】ディスク2aは、図2に示すように、ディ
スク本体41と、中央孔42と、ボールスプライン係合
部31aを構成する溝としてのスプライン溝43と、第
1の座ぐり部44と、第2の座ぐり部45と、を備えて
いる。ディスク本体41は、軸線P回りに対称な円盤状
に形成されている。ディスク本体41は、突部46と裾
部47とを一体に備えている。
【0031】突部46は、ディスク本体41の側方から
みて、このディスク本体41の中央から軸線Pに沿って
突出して形成されている。突部46の端面48は、軸線
Pに対し直交する方向に沿って平坦に形成されている。
裾部47は、突部46の外周に設けられており、ディス
ク本体41が、突部46から外周方向に向って徐々に薄
肉となるように形成されている。
【0032】また、ディスク本体41は、突部46の端
面48の裏側に位置する底面49が軸線Pに対し直交す
る方向に沿って平坦に形成されている。ディスク本体4
1は、前記突部46から裾部47とに亘ってトラクショ
ン面50を備えている。トラクション面50は、軸線P
を含む断面において、前記枢軸7を中心とした円弧状に
形成されている。なお、突部46の端面48と底面49
とは、本明細書に記したディスク本体41の表面をなし
ている。
【0033】中央孔42は、ディスク本体41の突部4
6を軸線Pに沿って貫通している。中央孔42は、軸線
Pと同軸的に配された断面円形の孔に形成されている。
【0034】スプライン溝43は、中央孔42の内面5
1に設けられている。スプライン溝43は、軸線Pに沿
いかつ内面51から凹に形成されている。スプライン溝
43は、中央孔42の周方向に沿って略等間隔に複数形
成されており、図示例においては6つ形成されている。
それぞれのスプライン溝43は、断面円弧状に形成され
ている。
【0035】第1の座ぐり部44は、ディスク本体41
の底面49に設けられている。第1の座ぐり部41は、
底面49から凹に形成されかつ中央孔42及びスプライ
ン溝43の開口縁42a,43aを内包している。
【0036】第1の座ぐり部44は、端面48及び底面
49に沿って平坦に形成された座ぐり底面52と、この
座ぐり底面52の周縁から底面49に向って延びた周面
53と、を備えている。座ぐり底面52は、図3に示す
ように、正面からみて円環状に形成されている。周面5
3は、軸線Pに沿って形成されている。
【0037】第2の座ぐり部45は、第1の座ぐり部4
4の座ぐり底面52に設けられている。第2の座ぐり部
45は、第1の座ぐり部44の座ぐり底面52から凹に
形成されかつ中央孔42及びスプライン溝43の開口縁
42a,43aを内包している。
【0038】第2の座ぐり部45は、端面48及び底面
49に沿って平坦に形成された座ぐり底面54と、この
座ぐり底面54の周縁から第1の座ぐり部44の座ぐり
底面52に向って延びた周面55と、を備えている。座
ぐり底面52は、図3に示すように、正面からみて円環
状に形成されている。周面55は、軸線Pに沿って形成
されている。また、第2の座ぐり部45の深さは、0.
1〜1.0mm程度とするのが望ましい。
【0039】また、第1の座ぐり部44の座ぐり底面5
2と、第2の座ぐり部45の座ぐり底面54とは、互い
に同軸的に配されている。座ぐり底面52,53は軸線
Pと互いに同軸的に配されている。また、第1の座ぐり
部44の座ぐり底面52より第2の座ぐり部45の座ぐ
り底面54の方が小径に形成されている。
【0040】前述した構成によって、中央孔42及びス
プライン溝43は、それぞれ、第1の座ぐり部44及び
第2の座ぐり部45内に開口している。また、中央孔4
2及びスプライン溝43は、図4に示すように、それぞ
れの開口部42b,43bが底面49及び第1の座ぐり
部44の座ぐり底面52に達することなく、これらの底
面49及び座ぐり底面52よりもディスク本体41の奥
に位置している。
【0041】前述した構成のディスク2a及びディスク
2bは、入力軸1にボールスプライン係合部31a,3
1bによって取付けられるようになっている。ボールス
プライン係合部31a,31bは、それぞれ入力軸1の
外面に形成されかつ前記ディスク2a,2bのスプライ
ン溝43と対向合致する断面円弧状のスプライン溝1a
と、前述したディスク2a,2bのスプライン溝43
と、入力軸1のスプライン溝1aとディスク2a,2b
のスプライン溝43とが互いに対抗合致した際にこれら
の溝内に挿入される球状のボール17などを備えてい
る。ディスク2a,2bは、ボールスプライン係合部3
1a,31bによって、軸線Oに沿って移動可能に入力
軸1に取付けられることとなる。
【0042】前述した構成によれば、ディスク本体41
の底面49から凹の第1の座ぐり部44と、この第1の
座ぐり部44の座ぐり底面52から凹の第2の座ぐり部
45と、を設け、座ぐり部44,45それぞれが中央孔
42とスプライン溝43の開口縁42a,43aを内包
している。
【0043】このため、このディスク29を製造する際
に、熱処理が施された母材に研削加工又は切削加工を施
す際に、この加工に用いる工具が、第1の座ぐり部44
の座ぐり底面52のみを研削又は切削することとなるの
で、工具がスプライン溝43の開口縁43aにおいて母
材に断続して接することがないとともに、工具が母材に
連続して接した状態で研削加工又は切削加工を施すこと
となる。
【0044】したがって、研削加工などを施す際に工具
の寿命を低下させることがないとともに、第1の座ぐり
部44の座ぐり底面52を容易に研削加工を施すことが
可能となるので、ディスク2aを容易に高精度に位置決
めして入力軸1に取付けることが可能となる。
【0045】なお、前述した実施形態においては、入力
ディスク2a,2bと出力ディスク3a,3bとのうち
入力ディスク2a,2bがボールスプライン係合部31
a,31bによって入力軸1に取付けられている場合を
示しているが、出力ディスク3a,3bがボールスプラ
イン係合部によって入力軸1に取付けられる場合には、
これらの出力ディスク3a,3bに前述した第1及び第
2の座ぐり部44,45を形成することができる。
【0046】また、実施形態においては、ディスク2の
底面49に座ぐり部44,45を形成しているが、これ
らの座ぐり部44,45をディスク2aの突部46の端
面48に設けても良く、また、座ぐり部44,45を底
面49と突部46の端面48との両方に設けても良いこ
とは言うまでもない。
【0047】さらに、前述した実施形態においては、入
力ディスク2a,2bと出力ディスク3a,3bをそれ
ぞれ一対備えた所謂ダブルキャビティ式のトロイダル形
無段変速装置30を示しているが、入出力ディスクをそ
れぞれ一つずつ備えた所謂シングルキャビティ式のトロ
イダル形無段変速装置の入力ディスク及び出力ディスク
にも適用できることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ディスクを製造する際
において、熱処理が施された母材に研削加工を施す際
に、この加工に用いる工具が、第1の座ぐり部のみを研
削することとなる。このため、工具が溝の開口縁におい
て母材に断続して接することがないとともに母材に連続
して接して研削加工を施すこととなる。したがって、研
削加工などを施す際に工具の寿命を低下させることがな
いとともに、高精度に位置決めして取付けることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のダブルキャビティ式ハー
フトロイダル形無段変速装置の一部を示す縦断面図。
【図2】同実施形態のディスクの一部を示す断面図。
【図3】図2中の矢印iii方向からみたディスクの一
部を示す平面図。
【図4】図2中のiv部を拡大して示す断面図。
【図5】従来のトロイダル形無段変速装置のディスクの
一部を示す断面図。
【図6】図5中の矢印vi方向からみたディスクの一部
を示す平面図。
【符号の説明】
2a,2b…入力ディスク(ディスク) 3a,3b…出力ディスク(ディスク) 4…ローディングカム(ディスク) 6…押圧機構 30…ダブルキャビティ式ハーフトロイダル形無段変速
装置(トロイダル形無段変速装置) 41…ディスク本体 42…中央孔 43…スプライン溝(溝) 42a…開口縁 43a…開口縁 44…第1の座ぐり部 45…第2の座ぐり部 48…端面(ディスク本体の表面) 49…底面(ディスク本体の表面) 51…中央孔の内面 P…軸線
フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA03 AA08 BA03 BB01 BD05 BE09 EC02 EC06 FA02 3J101 AA02 AA32 AA42 AA53 AA63 AA77 BA51 DA11 FA44 FA46 GA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線回りに対称な円盤状に形成されたディ
    スク本体と、 前記軸線と同軸的に配されかつ前記ディスク本体を前記
    軸線に沿って貫通した中央孔と、 前記中央孔の内面に軸線に沿って設けられかつ前記内面
    から凹に形成された溝と、 前記ディスク本体の表面から凹に形成されかつ前記中央
    孔と溝の開口縁を内包する第1の座ぐり部と、 前記第1の座ぐり部から凹に形成されかつ前記中央孔と
    溝の開口縁を内包する第2の座ぐり部と、を備えたこと
    を特徴とするディスク。
  2. 【請求項2】駆動源により回転駆動される入力ディスク
    と、前記入力ディスクに対向して設けられた出力ディス
    クと、前記入力ディスクと出力ディスクとの間に揺動自
    在に設けられたパワーローラと、ディスク状のローディ
    ングカムを有しかつ前記入出力ディスクを互いに近付け
    る方向に前記入出力ディスクのうち少なくとも一方を押
    圧する押圧機構と、を備えたトロイダル形無段変速装置
    において、 前記入力ディスクと出力ディスクとローディングカムと
    のうち少なくとも一つのディスクが、 軸線回りに対称な円盤状に形成されたディスク本体と、 前記軸線と同軸的に配されかつ前記ディスク本体を前記
    軸線に沿って貫通した中央孔と、 前記中央孔の内面に軸線に沿って設けられかつ前記内面
    から凹に形成された溝と、 前記ディスク本体の表面から凹に形成されかつ前記中央
    孔と溝の開口縁を内包する第1の座ぐり部と、 前記第1の座ぐり部から凹に形成されかつ前記中央孔と
    溝の開口縁を内包する第2の座ぐり部と、を備えたこと
    を特徴とするトロイダル形無段変速装置。
JP00046699A 1999-01-05 1999-01-05 ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置 Expired - Fee Related JP4211107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00046699A JP4211107B2 (ja) 1999-01-05 1999-01-05 ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00046699A JP4211107B2 (ja) 1999-01-05 1999-01-05 ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000199553A true JP2000199553A (ja) 2000-07-18
JP2000199553A5 JP2000199553A5 (ja) 2005-08-11
JP4211107B2 JP4211107B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=11474587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00046699A Expired - Fee Related JP4211107B2 (ja) 1999-01-05 1999-01-05 ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4211107B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
WO2008123381A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Jtekt Corporation 自動調心軸受の外輪の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
WO2008123381A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Jtekt Corporation 自動調心軸受の外輪の製造方法
EP2130640A1 (en) * 2007-03-29 2009-12-09 JTEKT Corporation Method for manufacturing the outer race of self-aligning bearing
EP2130640A4 (en) * 2007-03-29 2010-03-24 Jtekt Corp METHOD FOR MANUFACTURING THE EXTERNAL ROLLING PATH OF AN AUTOMATIC ALIGNMENT BEARING

Also Published As

Publication number Publication date
JP4211107B2 (ja) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2604422B2 (ja) トロイダル式無段変速機のローディングガム装置
JP2000199553A (ja) ディスクとディスクを備えたトロイダル形無段変速装置
JP3932027B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3783507B2 (ja) トロイダル型無段変速機用ディスクの加工方法
JP3395434B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US7468015B2 (en) Method for manufacturing a variator component of continuously variable transmission, and variator component of continuously variable transmission
JP3760987B2 (ja) トロイダル型無段変速機及びその組み立て方法
JP3734149B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2004034229A (ja) トロイダル型無段変速機のディスク加工方法
JP2009243603A (ja) 無段変速機
JPH11247953A (ja) トロイダル形無段変速装置のボールスプライン係合部の組立治具
JP3991354B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4017319B2 (ja) トロイダル型無段変速機及びそれに用いる入力ディスクの製造方法
JP2591434Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3395467B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2003148579A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3731267B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000061702A (ja) トロイダル型無段変速機用ディスクの端面加工方法
JP3458490B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2002276752A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2002039320A (ja) 変速比無限大無段変速機のトルク制限機構
JPH0791513A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP2591441Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH08170704A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617279B2 (ja) トロイダル型無段変速機のローディングカム装置のカムディスク

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees