JP2000199530A - トルクリミッタ及びトルク伝達装置 - Google Patents

トルクリミッタ及びトルク伝達装置

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JP2000199530A
JP2000199530A JP20864299A JP20864299A JP2000199530A JP 2000199530 A JP2000199530 A JP 2000199530A JP 20864299 A JP20864299 A JP 20864299A JP 20864299 A JP20864299 A JP 20864299A JP 2000199530 A JP2000199530 A JP 2000199530A
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torque
rotating body
driven
side rotating
rolling element
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JP20864299A
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English (en)
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Keita Nakaaze
啓太 中畔
Masaharu Miyagawa
雅春 宮川
Yasushi Echizen
安司 越前
Satoshi Watanabe
聡 渡邉
Yukio Kayahara
幸生 茅原
Teruichi Kubo
照一 久保
Mizuo Komine
瑞雄 小峰
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動源の発生トルクを被動側に伝達するトル
ク伝達装置において、被動側回転体の回転方向により異
なる遮断トルクが設定可能で長寿命なトルクリミッタを
提供するものである。 【解決手段】 駆動源1の発生トルクに対応するトルク
を出力する出力軸2と、その出力軸2と共に回転する駆
動側回転体3と、その駆動側回転体3に相対向して配設
された被動側回転体4と、駆動側回転体3と被動側回転
体4の両者の互いに対向する位置に形成された両者の溝
部13、16と、その両者の溝部13、16の間に配置
された転動体6と、その転動体6を押圧する弾性体7と
を備え、被動側回転体4に限界トルク値以上のトルクが
かかると、転動体6が弾性体7の押圧力に抗して上記両
者の溝部13、16の少なくとも一方の溝部から離脱す
ることによりトルク伝達を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源の発生トル
クを被動側に伝達するトルク伝達装置に組み込まれるト
ルクリミッタ及びそのトルク伝達装置に関する。特に、
駆動源に例えば減速歯車付モータを使用し、電動雨戸、
電動シャッターなどの電動開閉機に適用するのに好適な
トルク伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、上下方向に開閉する雨戸やシャッ
ターの普及と共に、それらの電動化率が向上しており、
それらの装置には制御装置と併せて、保安機能特に下降
時に障害物を検知して運転を停止させたり駆動力を制限
する機構が組み込まれている。
【0003】従来、この保安機能を追加するには、専用
の制御回路やスイッチを搭載する必要があり、機構全体
を複雑化させ装置全体の価格を押上げる要因のひとつと
なっており、制御回路を必要としない簡素な出力トルク
制限機能すなわちトルクリミッタを組み込んだトルク伝
達装置が不可欠なものとなってきている。
【0004】従来の機械的トルクリミッタは、例えば、
日本特許出願特公昭55−21893号公報に記載され
ているように、同軸上に配置される駆動軸と被動軸のそ
れぞれの外周にそれぞれフランジ部を有した筒状ボス部
材からなる駆動側と被動側の回転体を相対向させて、一
方の回転体のフランジ部には軸方向に凹溝を形成し、他
方の回転体のフランジ部にはU字状溝を設けて、凹溝と
U字状溝との間に転動体を係合させ、その転動体をトル
クスプリングの弾性力でU字状溝側に押圧させている。
【0005】したがってトルクリミッタは、ばね圧の調
整によって設定された限界トルク値以上の負荷が作用す
ると、転動体がトルクスプリングの弾性力に抗してU字
状溝から離脱し、トルクの伝達が遮断されて駆動軸と被
動軸とが相対回転するように構成されている。
【0006】または、内回転体及び外回転体を有しそれ
らの間に転動体を介在して、ばねで押圧を掛けてU字状
溝からその転動体が離脱して、トルクの伝達が遮断され
るように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成は、一方の回転体のフランジ部の凹溝と、他方の回転
体のフランジ部のU字状溝との間に転動体を係合させト
ルク伝達を行い、過負荷時にトルク伝達を遮断するトル
クリミッタであり、回転方向に関係なく遮断時のトルク
は一定の値となる。
【0008】したがって、駆動源として減速歯車付モー
タを使用し、このような従来のトルクリミッタを組み込
んだトルク伝達装置を、雨戸や電動シャッターなどの電
動開閉機に適用する場合、障害物による過負荷時にトル
ク伝達を遮断する必要がある下降時に合わせてトルクを
調整すると、上昇時にトルクリミッタが動作してしまい
トルク伝達が遮断されてしまうことがあり、開閉機の上
昇運転を確実に行うことができない虞があった。
【0009】また、例えば電動シャッターに物が挟まれ
た際に、モータの電流が遮断されるまでモータが駆動さ
れ、トルクリミッタが動作し続けることになる。そし
て、その時トルクが変動し不快な感覚を与えたり、トル
クリミッタの動作騒音が発生したりする問題点があっ
た。また、トルクリミッタが動作し続けるため、機械的
摺動部分が摩耗して寿命が短くなるという問題点があっ
た。
【0010】したがって、上記問題点を回避するため、
従来の電動シャッターなどの電動開閉機におけるトルク
リミッタでは、例えばシャッター開閉の上限下限にリミ
ットスイッチを設けてモータの運転を停止させる必要が
あった。
【0011】また、さらに特に安全性を重視して、機械
式トルクリミッタが作動した時には、電気的にも装置の
運転を停止させる機能を組込んだものも望まれている。
【0012】また、別の従来例として、米国特許479
2321に記載されたトルクリミッタがある。この従来
例には、回転可能な軸の順方向及び逆方向の両方でトル
クリミッタ動作が可能となるように、ボールが当接する
歯の形状を対称的に形成したものが記載されている。こ
の場合のリミッタトルク値は、双方向で同一の値とな
る。また、同従来例には又、一定回転方向にのみ動作す
るトルクリミッタ及び一方向ブレーキ動作を付与するた
め、歯の形状を、入力軸の一回転方向ではボール収容溝
からボールが動くのを防止するような肩を持った非対称
の形状に形成したものが記載されている。
【0013】この場合は、一定回転方向にのみしか、ト
ルクリミッタ動作が機能しない。
【0014】しかも、この従来例の構成では、トルクリ
ミッタ動作が機能した際に、トルク伝達が遮断されるこ
とはなく、リミッタトルク値付近の値のトルクは伝達さ
れ続ける。その伝達されるトルクは、ボールが歯を乗り
越えるたびに変動し安定しない。そのため、トルクリミ
ッタが動作した際に、騒音、振動を発生する虞があっ
た。
【0015】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、回転方向により異なる遮断トルクが設定可能なトル
クリミッタ及びトルク伝達装置を提供することを目的と
する。
【0016】さらには、トルクリミッタが作動した時
に、装置の駆動源の運転を停止させる機能をも具備した
トルク伝達装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、駆動源の発生するトルクを被動側に配設さ
れた被動側回転体に伝達するトルク伝達手段に具備さ
れ、被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
とトルク伝達を遮断するものであり、その被動側回転体
の回転方向により異なる限界トルク値を設定することに
より、被動側回転体の回転方向により異なる遮断トルク
が得られるようにしたものである。
【0018】さらには、トルクリミッタが作動したとき
に動作する切替手段を備え、その切替手段を作動させて
駆動源への電力供給を遮断するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】この課題を解決するために本発明
のトルクリミッタは、駆動源の発生するトルクを被動側
に配設された被動側回転体に伝達するトルク伝達手段に
具備され、被動側回転体に限界トルク値以上のトルクが
かかるとトルク伝達を遮断するトルクリミッタであっ
て、被動側回転体の回転方向により異なる限界トルク値
を設定したものである。
【0020】また本発明のトルクリミッタは、上記トル
ク伝達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力
する出力軸と、その出力軸と共に回転しかつ軸方向に変
位可能な駆動側回転体と、その駆動側回転体に相対向し
て配設された被動側回転体と、それら両者の回転体に形
成された両者の溝部の間に配置された転動体と、駆動側
回転体を被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、被
動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかると、駆
動側回転体が弾性体の押圧力に抗して軸方向に変位する
と共に、転動体が上記両者の溝部の少なくとも一方から
離脱することによりトルク伝達を遮断するように成した
ものである。
【0021】また本発明のトルクリミッタは、駆動側回
転体または被動側回転体のいずれか一方の対向面に放射
線方向に伸びる1つ以上の溝部を形成し、他方の対向面
にはその溝部に対応した位置に左右の傾斜が異なる保持
溝を形成し、上記溝部に転動体を収納し、その転動体を
介して駆動側回転体から被動側回転体へとトルク伝達を
行うと共に、被動側回転体に限界トルク値以上のトルク
がかかると、転動体が弾性体の押圧力に抗して保持溝か
ら離脱することによりトルク伝達を遮断するように成し
たものである。
【0022】また、上記保持溝を回転体の厚さ方向に左
右対称に両面形成したトルクリミッタである。
【0023】また本発明のトルクリミッタは、上記トル
ク伝達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力
する回転軸と、その回転軸の同一軸心回りに回転可能な
駆動側回転体と、同じく回転軸の同一軸心回りに回転可
能でかつ駆動側回転体の内側または外側に配設された被
動側回転体と、それら両者の回転体に形成された両者の
溝部の間に配置された転動体と、その転動体を押圧する
弾性体とを備え、被動側回転体に限界トルク値以上のト
ルクがかかると、転動体が弾性体の押圧力に抗して上記
両者の溝部の少なくとも一方から離脱することによりト
ルク伝達を遮断するように成したものである。
【0024】また本発明のトルクリミッタは、駆動側回
転体または被動側回転体のいずれか一方に溝部を形成
し、他方の周面にはその溝部に対応した位置に左右の傾
斜の異なる保持溝を形成し、上記溝部には転動体及びそ
の転動体を押圧する弾性体を収納し、転動体を介して駆
動側回転体から被動側回転体へとトルク伝達を行うと共
に、被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
と、転動体が弾性体の押圧力に抗して保持溝から離脱す
ることによりトルク伝達を遮断するように成したもので
ある。
【0025】また本発明のトルクリミッタは、駆動側回
転体または被動側回転体のいずれか一方に回転中心から
放射線状に伸びる線に対して所定の角度を持って溝部を
形成し、他方の周面にはその溝部に対応した位置に左右
の傾斜の異なる保持溝を形成し、上記溝部には転動体及
びその転動体を押圧する弾性体を収納し、転動体を介し
て駆動側回転体から被動側回転体へとトルク伝達を行う
と共に、被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがか
かると、転動体が弾性体の押圧力に抗して保持溝から離
脱することによりトルク伝達を遮断するように成したも
のである。
【0026】また、保持溝の底を転動体の半径より大き
な曲面としたトルクリミッタである。
【0027】また、弾性体の押圧力と保持溝の形状によ
りトルク伝達力を設定するようにしたトルクリミッタで
ある。
【0028】また本発明のトルクリミッタは、トルク伝
達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力する
出力軸と、その出力軸と共に回転しかつ転動体を配置す
るための穴を有した駆動側回転体と、その駆動側回転体
の両側面に相対向して配設され、転動体を両側から挟持
ちするように配設された転動板及び被動側回転体と、前
記被動側回転体の、前記駆動側回転体の前記穴に対向す
る位置に形成された保持凸部と、前記転動板を介して転
動体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、
被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかると前
記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記軸方向に変
位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を乗り越える
ことによりトルク伝達を遮断するように成したものであ
る。
【0029】また本発明のトルクリミッタは、被動側回
転体に回転中心からに放射線方向に伸びる1つ以上の、
左右の傾斜が異なる保持凸部を形成したものである。
【0030】また本発明のトルクリミッタは、駆動側回
転体に保持される転動体の、中心から放射線状方向の位
置を可変することにより、任意に遮断トルク値を設定す
ることを可能にしたものである。
【0031】トルク伝達手段が、駆動源のトルクに対応
するトルクを出力する出力軸と、前記出力軸に結合され
た駆動側回転体と、前記駆動側回転体に形成された第1
の長穴と、第2の長穴が前記第1の長穴とは異なる角度
を持って形成された保持器と、前記駆動側回転体と前記
保持器とを同一中心にて重ね合わせた場合に、前記第1
の長穴と第2の長穴との重なり部分によって形成される
転動体位置決め部に、位置決めされる転動体と、重ね合
わせ一体化された前記駆動側回転体と前記保持器との両
側面に相対向して、前記転動体を両側から挟持ちするよ
うに配設された転動板及び被動側回転体と、前記被動側
回転体の、前記転動体位置決め部に対向する位置に形成
された保持凸部と、前記転動板を介して転動体を前記被
動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、前記駆動側回
転体と前記保持器とを重ね合わせる回転方向角度を相対
的に調整し、前記転動体位置決め部に位置する転動体
の、両者の中心からの位置を可変することにより、遮断
トルク値の設定を可変し、前記被動側回転体に前記遮断
トルク値以上のトルクがかかると、前記転動板が前記弾
性体の押圧力に抗して前記軸方向に変位すると共に、前
記転動体が前記保持凸部を乗り越えることによりトルク
伝達を遮断するように成したものである。
【0032】また、本発明のトルクリミッタは、保持凸
部が被動側回転体の回転方向の違いにより異なる保持力
を有するようにしたものである。
【0033】本発明のトルク伝達装置は、駆動源と、そ
の駆動源の発生するトルクを被動側に伝達するトルク伝
達手段と、トルク伝達手段の被動側に配設された被動側
回転体と、その被動側回転体に限界トルク値以上のトル
クがかかるとトルク伝達を遮断するトルクリミッタとを
備え、かつ被動側回転体の回転方向により異なる限界ト
ルク値を設定するように成したものである。
【0034】また本発明のトルク伝達装置は、トルク伝
達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力する
出力軸と、その出力軸と共に回転しかつ軸方向に変位可
能な駆動側回転体と、その駆動側回転体に相対向して配
設された被動側回転体と、それら両者の回転体に形成さ
れた両者の溝部の間に配置された転動体と、駆動側回転
体を被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、被動側
回転体に限界トルク値以上のトルクがかかると、駆動側
回転体が弾性体の押圧力に抗して軸方向に変位すると共
に、転動体が上記両者の溝部の少なくとも一方から離脱
することによりトルク伝達を遮断するトルクリミッタを
備えたものである。
【0035】また本発明のトルク伝達装置は、駆動側回
転体または被動側回転体のいずれか一方の対向面に放射
線方向に伸びる1つ以上の溝部を形成し、他方の対向面
にはその溝部に対応した位置に左右の傾斜が異なる保持
溝を形成し、上記溝部に転動体を収納し、その転動体を
介して駆動側回転体から被動側回転体へとトルク伝達を
行うと共に、被動側回転体に限界トルク値以上のトルク
がかかると、転動体が弾性体の押圧力に抗して保持溝か
ら離脱することによりトルク伝達を遮断するトルクリミ
ッタを備えたものである。
【0036】また、本発明のトルク伝達装置は、保持溝
の回転方向の上手側と下手側とで傾斜角の異なる傾斜面
を構成したトルクリミッタを備えたものである。
【0037】また、本発明のトルク伝達装置は、溝及び
保持溝を放射線状に複数対設けたトルクリミッタを備え
たものである。
【0038】また、本発明のトルク伝達装置は、保持溝
を回転体の厚さ方向に左右対称に両面形成したトルクリ
ミッタを備えたものである。
【0039】また、本発明のトルク伝達装置は、トルク
伝達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力す
る回転軸と、その回転軸の同一軸心回りに回転可能な駆
動側回転体と、同じく前記回転軸の同一軸心回りに回転
可能でかつ前記駆動側回転体の内側または外側に配設さ
れた被動側回転体と、前記駆動側回転体と前記被動側回
転体のいずれか一方に形成された溝と、他方の前記溝に
対向する位置に形成された保持溝と、前記両者の溝の間
に配置された転動体と、その転動体を押圧する弾性体と
を備え、前記保持溝は、前記被動側回転体の回転方向の
違いにより異なる保持力を有するように構成すると共
に、前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがか
かると、前記転動体が前記弾性体の押圧力に抗して前記
保持溝から離脱することによりトルク伝達を遮断するよ
うに成したものである。
【0040】また、本発明のトルク伝達装置、保持溝の
回転方向の上手側と下手側とで傾斜角の異なる傾斜面を
構成したトルクリミッタを備えたものである。
【0041】また、本発明のトルク伝達装置は、駆動側
回転体または被動側回転体のいずれか一方に回転中心か
ら放射線状に伸びる線に対して所定の角度を持って溝を
形成し、他方の周面には前記溝に対応した位置に保持溝
を形成し、前記溝には転動体及びその転動体を押圧する
弾性体を収納し、前記転動体を介して前記駆動側回転体
から前記被動側回転体へとトルク伝達を行うと共に、前
記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
と、前記転動体が前記弾性体の押圧力に抗して前記保持
溝から離脱することによりトルク伝達を遮断するように
成したものである。
【0042】また、本発明のトルク伝達装置は、弾性体
の押圧力及び保持溝の形状の少なくとも一方を変更する
ことによりトルク伝達力を設定するように成したもので
ある。
【0043】また、本発明のトルク伝達装置はトルク伝
達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力する
出力軸と、その出力軸と共に回転しかつ転動体を配置す
るための穴を有した駆動側回転体と、その駆動側回転体
の両側面に相対向して配設され、転動体を両側から挟持
ちするように配設された転動板及び被動側回転体と、前
記被動側回転体の、前記駆動側回転体の前記穴に対向す
る位置に形成された保持凸部と、前記転動板を介して転
動体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、
前記保持凸部は、前記被動側回転体の回転方向の違いに
より異なる保持力を有するように構成すると共に、前記
被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかると、
前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記軸方向に
変位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を乗り越え
ることによりトルク伝達を遮断するように成したもので
ある。
【0044】また、本発明のトルク伝達装置は、被動側
回転体に形成された保持凸部が、中心から放射線方向に
伸びる1つ以上の、左右の傾斜が異なる形状になるよう
にしたものである。
【0045】また、本発明のトルク伝達装置は駆動側回
転体に保持される転動体の、中心から放射線状方向の位
置を可変することにより、任意に遮断トルク値を設定す
るように成したものである。
【0046】また、本発明のトルク伝達装置は、トルク
伝達手段が、駆動源のトルクに対応するトルクを出力す
る出力軸と、前記出力軸に結合された駆動側回転体と、
前記駆動側回転体に形成された第1の長穴と、第2の長
穴が前記第1の長穴とは異なる角度を持って形成された
保持器と、前記駆動側回転体と前記保持器とを同一中心
にて重ね合わせた場合に、前記第1の長穴と第2の長穴
との重なり部分によって形成される転動体位置決め部
に、位置決めされる転動体と、重ね合わせ一体化された
前記駆動側回転体と前記保持器との両側面に相対向し
て、前記転動体を両側から挟持ちするように配設された
転動板及び被動側回転体と、前記被動側回転体の、前記
転動体位置決め部に対向する位置に形成された保持凸部
と、前記転動板を介して転動体を前記被動側回転体側に
押圧する弾性体とを備え、前記駆動側回転体と前記保持
器とを重ね合わせる回転方向角度を相対的に調整し、前
記転動体位置決め部に位置する転動体の、両者の中心か
らの位置を可変することにより、遮断トルク値の設定を
可変とし、記被動側回転体に前記遮断トルク値以上のト
ルクがかかると、前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗
して前記軸方向に変位すると共に、前記転動体が前記保
持凸部を乗り越えることによりトルク伝達を遮断するト
ルクリミッタを備えたものである。
【0047】また、本発明のトルク伝達装置は、保持凸
部は、被動側回転体の回転方向の違いにより異なる保持
力を有するように成したものである。
【0048】また、本発明のトルク伝達装置は、トルク
リミッタが作動したときに駆動源への電力供給を遮断す
る切替手段を備えたものである。
【0049】また、本発明のトルク伝達装置は、駆動源
がモータであり、切替手段が前記モータの駆動巻線に直
列に接続されたものである。
【0050】また、本発明のトルク伝達装置は、トルク
リミッタは被動側回転体に限界トルク値以上のトルクが
かかるとモータの出力軸の軸方向または半径方向に変位
する可動部を備え、その変位を近接スイッチで検知して
切替手段を付勢するように成したものである。
【0051】また、本発明のトルク伝達装置は、近接ス
イッチに対向して可動部に突起部を設けたものである。
【0052】また、本発明のトルク伝達装置は、切替手
段がモータの電力供給を遮断するブレーカで構成された
ものである。
【0053】また、本発明のトルク伝達装置は、上記ブ
レーカを動作させるための電圧を、モータのステータに
施した補助巻線より供給したものである。
【0054】また、本発明のトルク伝達装置は、上記近
接スイッチが圧電素子で構成されたものである。
【0055】また、本発明のトルク伝達装置は、上記駆
動源が減速歯車付モータで構成されたものである。
【0056】また、本発明のトルク伝達装置は、減速歯
車付モータの歯車部は、モータ部の出力軸を歯車部への
入力軸とし、前記モータ部の発生するトルクを複数個の
歯車を介して増大し出力軸から出力するものであり、前
記歯車部の入力軸、前記複数個の歯車によるトルク伝達
の中間部、歯車部の出力軸の少なくとも一ヶ所に上記本
発明のトルクリミッタを備えたものである。
【0057】また、本発明のトルク伝達装置は、例えば
雨戸やシャッターなどの電動開閉機に使用されるもので
ある。
【0058】また、本発明のトルク伝達装置は、駆動源
が減速歯車付モータであり、例えば雨戸やシャッターな
どの電動開閉機に使用されるものである。
【0059】このように本発明のトルクリミッタ及ぶト
ルク伝達装置は、被動側回転体の回転方向により異なる
限界トルク値を設定することにより、回転方向の違いに
より異なる遮断トルクが得られる。
【0060】特に、上記一対の回転体に設けた、溝部と
左右の傾斜が異なる保持溝との間に転動体を配置し、被
動側回転体に過負荷トルクが印加された時、その転動体
が保持溝から外れてトルク伝達が遮断されトルク制限機
能が発揮されるもので、上記保持溝の左右の傾斜を異な
るように設定することにより、被動側回転体の回転方向
によって遮断すべきトルク値に差を持たせることができ
る。
【0061】また、回転体に設ける保持溝を厚さ方向に
左右対称で両面形成したものでは、組込み方向を変える
だけで回転方向に対する伝達トルク差を簡単に選択する
ことができる。
【0062】また、回転軸の同一軸心回りの内外に配設
された一対の回転体と、その一対の回転体に設けた溝部
と左右の傾斜が異なる保持溝との間に転動体及び弾性体
を備えたものでも同様に、被動側回転体に過負荷トルク
が印加された時、その転動体が弾性体の押圧力に抗して
保持溝から外れてトルク伝達が遮断されるが、上記保持
溝の左右の傾斜を異なるように設定することにより、被
動側回転体の回転方向によって遮断すべきトルク値に差
を持たせることができる。
【0063】また、弾性体の押圧力と保持溝の形状によ
り伝達トルク、言い換えると遮断トルクを所望の値に設
定することができる。
【0064】また、上記一対の回転体に設けた、溝部と
左右の傾斜が異なる保持溝との間に転動体を配置し、被
動側回転体に過負荷トルクが印加された時、その転動体
が保持溝から外れてトルク伝達が遮断されトルク制限機
能が発揮されるもので、上記保持溝の左右の傾斜を異な
るように設定することにより、被動側回転体の回転方向
によって遮断すべきトルク値に差を持たせることができ
る。
【0065】また、回転軸の同一軸心回りの内外に配設
された一対の回転体と、保持器と、前記回転体に設けた
穴部と左右の傾斜が異なる保持凸部との間に配置した転
動体及び弾性体を備えたものでは、遮断トルクを容易に
可変でき、被動側回転体に過負荷トルクが印加された
時、その転動体が弾性体の押圧力に抗して保持凸部から
外れてトルク伝達が遮断され、上記保持凸部の左右の傾
斜を異なるように設定することにより、被動側回転体の
回転方向によって遮断すべきトルク値に差を持たせるこ
とができる。
【0066】また、トルクリミッタが作動したときに駆
動源への電力供給を遮断する切替手段を備えたもので
は、その切替手段を作動させ駆動源である例えばモータ
の電流を遮断する機能を付加することができる。
【0067】また上記切替手段を、モータの出力軸の軸
方向または半径方向に移動可能な可動部の変位を近接ス
イッチで検知することにより付勢させることができる。
また、その近接スイッチに対向して可動部に突起部を設
けたものでは、隣接スイッチをばらつきなく確実かつ瞬
時に開閉するようにすることができる。
【0068】上記切替手段をモータの電力供給を遮断す
るブレーカで構成したり、そのブレーカを動作させるた
めの電圧をモータのステータに施した補助巻線より供給
するように構成したものでは、簡単な構成で、トルクリ
ミッタが作動すると同時に切替手段を働かせモータ電流
を遮断しモータを停止させることができる。
【0069】さらに、上記モータを減速歯車付モータと
し、その歯車部の入力軸、複数個の歯車からなるトルク
伝達の中間部、出力軸の少なくとも1ヶ所に本発明のト
ルクリミッタを備えたものでは、過大負荷に対してモー
タ部やその他の機構部を保護することができる。そし
て、このトルクリミッタを組込んだ減速歯車付モータを
例えば雨戸やシャッターなど電動開閉機に使用したもの
では、確実な上昇動作と下降時の障害物検知とを一台の
減速歯車付モータで簡単に行うことができ好適である。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0071】(実施例1)図1において、駆動源である
減速歯車付モータ1の出力軸2にはスリーブ5がピン8
によって固定されている。駆動側回転体であるリテーナ
3及び被動側回転体であるスプロケット4が、スリーブ
5の円筒部12に装着されている。リテーナ3には凹溝
13が形成され、その凹溝13には転動体であるローラ
6が収納さている。弾性体である皿ばね7がプレッシャ
ーナット9とリテーナ3との間に配設され、そして、プ
レッシャーナット9がスリーブ5のねじ部11にねじ込
まれることにより、皿ばね7が押圧力を発生している。
その押圧力により、リテーナ3はローラ6を介してスプ
ロケット4を押し、そのスプロケット4は、スリーブ5
のつば部15に当接した状態となる。
【0072】中空円盤状の上記リテーナ3は、キー10
をキー溝14に嵌めてスリーブ5の回転方向には保持さ
れそのスリーブ5と一体に回転すると共に、モータ1の
出力軸方向すなわちスリーブ5の軸方向には上記のよう
に皿ばね7で押圧されている。そのリテーナ3は、上記
皿ばね7の押圧力に抗してそれ以上の力がかかると、モ
ータ1側に向かって軸方向には移動可能である。なお、
スプロケット4には、リテーナ3の溝13に対向して、
モータ1側の側面に左右の傾斜が異なる保持溝で16を
備えている。
【0073】図2はその保持溝16を拡大したものであ
る。保持溝16の底部37はローラ6の半径より大きな
曲面であり、片方の斜面36の傾斜が他方の斜面35に
比べ大きく形成されている。
【0074】以下に、上記のような構成を有する本第1
の実施例の動作について説明する。
【0075】まず、モータ1の出力軸2が回転すると、
その出力軸2にピン8によって固定されたスリーブ5が
回転し、そのスリーブ5にキー10によって固定したリ
テーナ3も回転する。溝13内のローラ6は、皿ばね7
によってスプロケット4の側面に設けた保持溝16に押
圧され当接した状態で係合しているので、リテーナ3側
のトルクをスプロケット4側に伝達する。この時リテー
ナ3及びスプロケット4は一体となって回転する。
【0076】次に、スプロケット4に加わる負荷トルク
が所定の限界値を超えると、溝13内のローラ6が皿ば
ね7の押圧力に抗して保持溝16を転動し、例えば片側
の傾斜面35を乗り上げて外れる。この時、モータ1が
発生するトルクはリテーナ3からスプロケット4に伝達
されず、すなわち遮断され、トルクリミッタとしての機
能を発揮する。また、伝達トルクの限界値は、ローラ6
が乗り上げていくところの保持溝16の形状、すなわち
傾斜面35の角度とローラ6を押圧する皿ばね7の押圧
力とで選択的に変化させることができる。
【0077】さらに、モータ1の回転方向が逆の場合
は、スプロケット4に過大負荷トルクが加わると、ロー
ラ6は保持溝16の反対側の斜面36を乗り上げて外れ
るが、その傾斜面36の角度が先の傾斜面35より角度
が大きいため、ローラ6が傾斜面36を乗り上げて外れ
るのに必要なトルクが大きい。すなわち、伝達トルクの
限界値が大きくなる。
【0078】このように、皿ばね7の押圧力と左右の傾
斜の異なる保持溝16の形状を選択することで、回転方
向の違いで異なる所望の遮断トルクを得ることができ
る。
【0079】また、本実施例のトルクリミッタは、トル
クリミッタが動作した際にローラ6は、保持溝16から
外れた状態で空回りするので、リテーナ3側のトルクを
スプロケット4側に伝達しない。すなわち、駆動側から
被動側へのトルク伝達は遮断される。その結果、従来例
の後者のもののように、トルクリミッタが動作した際に
不安定なトルク伝達が継続されることない。
【0080】(実施例2)本第2の実施例はスプロケッ
ト4における保持溝の形状が第1の実施例のものとは異
なるものである。
【0081】図3において、スプロケット4に形成され
た溝の形状は、底面19、傾斜角θが15度の斜面17
及び半径3mmの曲面からなる斜面18によって構成され
た深さ1mmの保持溝である。そして、図4(A)に示す
ように、その保持溝16は内径側より放射線方向にかつ
120度等間隔に3箇所に配置されている。リテーナ3
には、スプロケット4の保持溝16と対応する位置に、
直径5.5mmの円筒状のローラ6を回転自在に収納する
深さ4mmでかつ放射線方向に伸びる3個所の溝13を備
えている。その他の構成は第1の実施例と同様である。
【0082】以下に、上記のような構成を有する本第2
の実施例の動作について説明する。
【0083】スプロケット4に加わる負荷トルクが、所
定の限界値以下の時の動作は、第1の実施例の場合のそ
れと同様である。
【0084】次に、そのスプロケット4に加わる負荷ト
ルクが所定の限界値を超えると、リテーナ3の溝13内
のローラ6が皿ばねの押圧力に抗して保持溝16を転動
し、その保持溝16の例えば片側の傾斜面17を乗り上
げて外れる。この時モータが発生するトルクはリテーナ
3からスプロケット4に伝達されず、すなわち遮断さ
れ、トルクリミッタとしての機能を発揮する。また、伝
達トルクの限界値は、ローラ6が乗り上げていくところ
の保持溝16の形状、すなわち、傾斜面17の角度とロ
ーラ6を押圧する皿ばねの押圧力とで選択的に変化させ
ることができる。
【0085】さらに、モータの回転方向が逆の場合は、
スプロケット4に過大負荷トルクが加わると、ローラ6
は保持溝16の反対側の曲面18を乗り上げて外れる
が、その曲面18の傾斜面の角度が先の傾斜面17より
角度が大きいため、ローラ6が曲面18を乗り上げて外
れるのに必要なトルクが大きい。すなわち、伝達トルク
の限界値が大きくなる。例えば、一方の傾斜面17の角
度が15度に形成され、他方の傾斜面がR3mmの曲面1
8で形成されている場合、ローラ6が曲面18を乗り上
げるときのトルクは、傾斜面17を乗り上げるときの約
3倍のトルクとなる。
【0086】このように、皿ばねの押圧力と左右の傾斜
の異なる保持溝16の形状を選択することで、回転方向
の違いで異なる所望の遮断トルクを得ることができる。
【0087】(実施例3)本第3の実施例はスプロケッ
ト24における保持溝の形状が第2の実施例のものとは
異なるものである。
【0088】本第3の実施例においては、図5(A)に
示すように保持溝の形状を、傾斜の大きい斜面22をス
プロケット24の内径側より放射線方向に備え、他方の
傾斜の小さい斜面21を斜面22と平行に形成し、さら
に底部を曲面23で接続している。その他の構成は第2
の実施例と同様である。
【0089】ここで第1の実施例から第3の実施例にお
いて、皿ばねの押圧力と保持溝の形状すなわち傾斜角度
θ、曲面Rとの組み合わせを変化させた場合に、その組
み合わせにおける伝達トルクの限界値すなわち遮断トル
クの測定結果の一例を下記の(表1)に示す。
【0090】
【表1】
【0091】上記(表1)のように皿ばねの押圧力と保
持溝の形状を選択することで、回転方向の違いで異なる
所望の遮断トルクを得ることができる。
【0092】(実施例4)本第4の実施例が第1の実施
例から第3の実施例と異なる点は、図6に示すように、
スプロケット34に左右の傾斜が異なる略V字状溝29
及び30を厚さ方向に左右対称に設けた点である。モー
タの回転方向によって遮断トルクの値に差が生じること
は第1の実施例から第3の実施例と同じであるが、本第
4の実施例は、スプロケット34の左右の側面を反転さ
せて組み込むことで、モータの出力軸の回転方向により
斜面27と曲面28の位置関係を反転させることがで
き、同一のスプロケット34を裏表組み替えるだけで、
遮断トルク値に差が生じる方向を簡単に反転させること
ができる。
【0093】なお、本第4の実施例ではスプロケット3
4の両側面に設けた保持溝29及び30は形状だけでな
く位置的にも左右対称に設けたが、位置については左右
対称でなくても構わない。
【0094】また、第1の実施例から第4の実施例にお
いて、リテーナはスリーブを介してモータの出力軸と連
結しているが、ねじ部とキー溝をモータの出力軸に設け
てその出力軸とリテーナとを直接連結する構成としても
よい。
【0095】さらに、第1の実施例から第4の実施例に
おいて、被動側回転体をスプロケットとしたが、被動側
回転体はVベルトやタイミングべルトを駆動するための
プーリであってもよい。
【0096】(実施例5)本第5の実施例の構成は以下
の通りである。
【0097】図7及び図8において、駆動源である減速
歯車付モータ40のトルクを出力する回転軸41に、駆
動側回転体である内回転体43がピン49によって固定
されている。被動側回転体である外回転体44はその外
周にスプロケットを備え、上記軸41の同一軸心回りに
回転可能でかつ内回転体43の外側に配設されている。
その外回転体44には転動体であるボール46を保持す
る凹溝45が形成され、また内回転体43の周面にはそ
の溝45に対応した位置に保持溝42が形成されてい
る。上記溝45にはボール46及びそのボール46を押
さえるコイルばね47が収納され、ねじ48によってボ
ール46にかかる押圧力を調整できるようになってい
る。
【0098】図9に示すように、保持溝42の左右の傾
斜は、内回転体43の外周における接線に対してそれぞ
れ異なった角度を有している。すなわち、角度αが角度
βに比べて大きく構成されている。
【0099】さらに詳しく説明すると、内回転体43
は、片方の斜面の傾斜角が7.5度、他方の斜面は半径
2mmの曲面により形成された深さ1mmの保持溝を、内径
側より放射線方向にかつ120度等間隔に3個所に備え
ている。また、外回転体44は、ばね47の押圧力によ
りボール46を介して内回転体43を押圧している。こ
の構成により内回転体43及び外回転体44は一体的に
回転するが、ばね47の押圧力以上の負荷トルクが外回
転体44にかかることにより、ボール46は放射線状方
向に外側に向かって移動可能な状態に装着されている。
【0100】以下に、上記のような構成を有する本第5
の実施例の動作について説明する。
【0101】まず、モータ40が回転すると、回転軸4
1にピン49で固定された内回転体43も回転する。溝
45内のボール46がばね47によって内回転体43の
外周に設けた保持溝42に押圧された状態で係合してい
るので、上記内回転体43の回転に伴ない、外回転体4
4も内回転体43と一体的に回転し、駆動側から被動側
へとトルクが伝達される。
【0102】次に、外回転体44に加わる負荷トルクが
所定の限界値を超えると、ボール46がばね47の押圧
力に抗して保持溝42を転動し、その保持溝42の傾斜
面を乗り上げて外れる。すると、トルクが駆動側から被
動側に伝達されず、すなわち遮断されトルクリミッタと
しての機能を発揮する。この場合、上記所定の限界値は
保持溝42の形状すなわち傾斜面の角度と曲面の大きさ
と、ばね47の押圧力とで選択的に変化させることがで
きる。
【0103】モータの回転方向を逆にすれば、ボール4
6は保持溝42の反対側の曲面を乗り上げて外れるが、
例えば、一方の傾斜面角度が15度、他方が半径2mmの
曲面の場合、ボール46が後者の曲面を乗り上げるのに
要する負荷トルクは、前者のそれに比べ約3倍である。
【0104】このように、被動側の外回転体44の回転
方向により異なる限界トルク値を設定できる。
【0105】(実施例6)本第6の実施例が第5の実施
例と異なる点は、図10に示すように、外回転体54に
形成された溝55を軸中心から放射状に伸びる直線に対
して角度γを持たせて形成した点であり、この構成によ
り回転方向によって遮断トルク値に差が生じる。
【0106】被動側である外回転体54は、回転軸の同
一軸心回りに回転可能でかつ駆動側である内回転体53
の外側に配設されている。その外回転体54には転動体
であるボール56を保持する溝55が形成され、また内
回転体53の周面にはその溝55に対応した位置に保持
溝52が形成されている。上記溝55にはボール56及
びそのボール56を押さえるコイルばね57が収納さ
れ、ねじ58によってボール56にかかる押圧力を調整
できるようになっている。上記溝55は回転中心から放
射状に伸びる直線に対して角度γを有して形成されてい
る。
【0107】外回転体54に加わる負荷トルクが所定の
限界値を超えると、溝55内のボール56がばね57の
押圧力に抗して保持溝52を転動し、その保持溝52の
傾斜面を乗り上げて外れる。すると、トルクが駆動側か
ら被動側に伝達されず、すなわち遮断されトルクリミッ
タとしての機能を発揮する。この場合、上記角度γを設
けているので回転方向によりボール56の摩擦抵抗が異
なり遮断トルクも異なる。
【0108】本第6の実施例における保持溝52の左右
の傾斜は必ずしも異なる値にする必要はない。第5の実
施例及び第6の実施例においては、被動側回転体をスプ
ロケットを備えたものとしたが、Vベルト、タイミング
ベルト等を装着するためのプーリや動力伝達用のカップ
リングを備えたものであっても良い。
【0109】(実施例7)本第7の実施例の構成は以下
の通りである。
【0110】図11において、駆動源である減速歯車付
モータ61の出力軸62にはスリーブ65がピン68に
よって固定されている。駆動側回転体であるリテーナ6
3及び被動側回転体であるスプロケット64が、スリー
ブ65の円筒部72に装着されている。リテーナ63に
は溝73が形成され、その溝73には転動体であるロー
ラ66が収納さている。弾性体である皿ばね67がプレ
ッシャーナット69とリテーナ63との間に配設され、
そして、プレッシャーナット69がスリーブ65のねじ
部71にねじ込まれることにより、皿ばね67が押圧力
を発生している。その押圧力により、リテーナ63はロ
ーラ66を介してスプロケット74を押し、そのスプロ
ケット74は、スリーブ65のつば部75に当接した状
態となる。
【0111】中空円盤状の上記リテーナ63は、キー7
0をキー溝74に嵌めてスリーブ65の回転方向には保
持されそのスリーブ65と一体に回転すると共に、モー
タ61の出力軸方向すなわちスリーブ65の軸方向には
上記のように皿ばね67で押圧されている。そのリテー
ナ63は、上記皿ばね67の押圧力に抗してそれ以上の
力がかかると、モータ61側に向かって軸方向には移動
可能である。なお、スプロケット64には、リテーナ6
3の溝73に対向して、モータ61側の側面に左右の傾
斜が異なる保持溝76を備えている。
【0112】また、隣接スイッチ77が、スプロケット
64にかかる負荷トルクが限界値を超え、リテーナ63
が軸方向に移動した時に作動するように、モータ61に
配設されている。上記スイッチ77はb接点型のスイッ
チである。なお、そのスイッチ77は圧電素子から成る
スイッチであっても良い。
【0113】以下に、上記のような構成を有する本第7
の実施例の動作について説明する。
【0114】まず、モータ61の出力軸62が回転する
と、その軸62にピン68によって固定されたスリーブ
65が回転し、そのスリーブ65にキー70によって固
定されたリテーナ63も回転する。溝73内のローラ6
6は、皿ばね67によってスプロケット64の側面に設
けた保持溝76に押圧され当接した状態で係合している
ので、リテーナ63側のトルクをスプロケット64側に
伝達する。この時リテーナ63及びスプロケット64は
一体となって回転する。
【0115】次に、スプロケット64に加わる負荷トル
クが所定の限界値を超えると溝73内のローラ66が、
皿ばね67の押圧力に抗して保持溝76を転動し、片側
の傾斜面を乗り上げて外れる。この時、モータ61が発
生するトルクはリテーナ63からスプロケット64に伝
達されず、すなわち遮断され、トルクリミッタとしての
機能を発揮する。また、伝達トルクの限界値は、ローラ
66が乗り上げていくところの保持溝76の形状、すな
わちその保持溝76の傾斜面の角度と、ローラ66を押
圧する皿ばね67の押圧力とで選択的に変化させること
ができる。
【0116】また、トルクリミッタが動作していない状
態でリテーナ63との間に軸方向に0.5〜1mmの隙間
を設けて近接スイッチ77を設置しており、トルクリミ
ッタが作動するとリテーナ63が軸方向に変位して近接
スイッチ77を押すので、近接スイッチ77のb接点型
スイッチが開放する。
【0117】次に、上記近接スイッチ77を含む遮断回
路について、図12を用いて説明する。遮断回路の回路
構成は次の通りである。
【0118】図12において、モータを右方向に回転さ
せるためのモータ巻線201の一端及び左方向に回転さ
せるためのモータ巻線202の一端は互いに接続され、
その接続点は商用電源200の一端に接続される。上記
接続点と電源200の他端の間には、リレーRY1のコ
イル203、右回転用のa接点型スイッチ214、緊急
時にモータ電流を遮断して運転を停止させるb接点型停
止スイッチ219及び図11における近接スイッチ77
に相当するb接点型スイッチ220が直列に接続されて
いる。また同じく上記接続点と電源200の他端の間に
は、リレーRY2のコイル204、左回転用のa接点型
スイッチ215、停止スイッチ219及びスイッチ22
0が直列に接続されている。
【0119】リレーRY1はそのコイル203に通電す
ることにより動作するa接点型スイッチ211、213
及びb接点型スイッチ218を備えている。リレーRY
2はそのコイル204に通電することにより動作するa
接点型スイッチ212、216及びb接点型スイッチ2
17を備えている。そして、巻線201の他端はスイッ
チ211を介して電源200の他端に接続され、巻線2
02の他端はスイッチ212を介して同じく電源200
の他端に接続されている。スイッチ214の両端間には
スイッチ213及び217が直列に接続されている。ま
た、スイッチ215の両端間にはスイッチ216及び2
18が直列に接続されている。なお、巻線201の他端
と巻線202の他端との間にはコンデンサが接続されて
いる。
【0120】上記のように構成された遮断回路の動作に
ついて説明する。
【0121】まず、スイッチ214を選択して押すとR
Y1のコイル203が通電され211、213、218
が付勢される。すると、RY1のa接点型スイッチ21
3が閉じ、一方b接点型スイッチ217は付勢されてい
なく閉じているので、RY1には電源200の電圧が印
加され、コイル203に電流が流れ続けRY1の自己保
持回路が構成される。それと同時に、RY1のa接点型
スイッチ211が閉じて右回転用のモータ巻線201に
通電され、モータは右方向に回転する。また、この時R
Y1のb接点型スイッチ218が開いて、左方向に回転
させる場合のRY2に電源200の電圧が印加されない
ようにしている。
【0122】逆に、スイッチ215を選択して押した場
合は、RY2のコイル204が通電され212、21
6、217が付勢される。すると、RY2のa接点型ス
イッチ216が閉じ、一方b接点型スイッチ218は付
勢されていなく閉じているので、RY2には電源200
の電圧が印加され、コイル204に電流が流れ続けRY
2の自己保持回路が構成される。それと同時に、RY2
のa接点型スイッチ212が閉じて左回転用のモータ巻
線202に通電され、モータは左方向に回転する。ま
た、この時RY2のb接点型スイッチ217が開いて、
右方向に回転させる場合のRY1に電源200の電圧が
印加されないようにしている。
【0123】モータが右回転中に、トルクリミッタが作
動しリテーナが軸方向に変位して近接スイッチ220を
押すとb接点型スイッチ220が開いて、RY1の自己
保持回路が遮断されa接点型スイッチ211が開いて、
巻線201への電流は遮断され回転は停止する。モータ
が左回転中にトルクリミッタが作動しリテーナが軸方向
に変位して近接スイッチ220が押された場合について
も同様な回路動作で巻線202への電流が遮断され回転
は停止する。
【0124】また、停止スイッチ219を押してもRY
1及びRY2の自己保持回路を遮断でき、スイッチ21
1及び212が開いてモータ電流を遮断して回転は停止
させることができる。再起動の場合には、スイッチ21
4または215を押すことにより、それに応じてRY1
またはRY2の自己保持回路が働き、それに応じて右ま
たは左に回転する。
【0125】(実施例8)本第8の実施例の構成は以下
の通りである。
【0126】図13において、減速歯車付モータ81の
出力軸92にはねじ部82が形成され、そのねじ部82
にはプレッシャーナット89がねじ込まれ、そのプレッ
シャーナット89と駆動側回転体であるリテーナ83と
の間には弾性体である皿ばね87が配置されている。被
動側回転体であるスプロケット84は、リテーナ83と
そのリテーナ83の凹溝に収納された転動体であるロー
ラ86を介して、皿ばね87の押圧力でつば部99に当
接した状態で装着されている。
【0127】中空円盤状の上記リテーナ83は、キー9
0をキー溝に嵌めて軸92の回転方向には保持され、そ
の軸92と一体に回転すると共に、その軸方向には皿ば
ね87で押圧され装着されている。そのリテーナ83
は、皿ばね87の押圧力に抗してそれ以上の力がかかる
と、モータ81側に向かって軸方向には移動可能であ
る。
【0128】なお、スプロケット84は、モータ81側
の側面に左右の傾斜が異なる保持溝を備えている。ま
た、隣接スイッチ97が、スプロケット84にかかる負
荷トルクが限界値を超え、リテーナ83が軸方向に移動
した時に動作するように、モータ81に配設されてい
る。上記スイッチ97はb接点型のスイッチである。特
に本第8実施例では、上記スイッチ97に対向して、リ
テーナ83にその回転方向に対して8分割した位置にそ
れぞれ突起部98を配設している。
【0129】このような8つの突起部98を設けること
により、スイッチ97をばらつきなく確実にかつ瞬時に
開閉するようにすることができる。
【0130】(実施例9)本第9の実施例は、図14に
示すような別の遮断回路を備えたトルク伝達装置であ
る。
【0131】図14において、左右それぞれの回転方向
用モータ巻線301及び302におけるそれぞれの一端
同士は接続され、その接続点はモータ起動用スイッチ3
06を介して商用電源300の一端に接続されている。
また、巻線301及び302のそれぞれの他端は回転方
向切り替えスイッチ304、さらにはブレーカコイル3
03が通電されると付勢されるb接点型スイッチ305
を介して電源300の他端に接続されている。巻線30
1及び302の上記接続点と電源300の他端との間に
は、ブレーカコイル303及び駆動側回転体がリミット
トルクにより軸方向に移動した際に付勢されるa接点型
近接スイッチ307が直列に接続されている。なお、モ
ータ巻線301及び302におけるそれぞれの他端の間
にはコンデンサが接続されている。
【0132】以下にその動作について説明する。
【0133】例えば回転方向切り替えスイッチ304が
巻線301側に接続されているとする。リミッタがまだ
動作していないのでb接点型スイッチ305は閉じてい
る。この状態でスイッチ306を閉じて電源300の電
圧を巻線301に印加するとモータが例えば右回転す
る。そして、この状態で被動側回転体に所定の限界値を
超える負荷トルクがかかるとa接点型近接スイッチ30
7が閉じる。すると、ブレーカコイル303が通電さ
れ、それに伴ない上記b接点型スイッチ305が付勢さ
れその接点が開き、巻線301に流れていたモータ電流
が遮断されモータは停止する。なお、スイッチ304が
巻線302側に接続されている場合は左回転になるが、
回路動作は右回転の場合と同様である。
【0134】(実施例10)本第10の実施例は、図1
5に示すようなさらに別の遮断回路を備えたトルク伝達
装置である。
【0135】図15において、左右それぞれの回転方向
用モータ巻線311及び312におけるそれぞれの一端
同士は接続され、その接続点はモータ起動用スイッチ3
17を介して商用電源310の一端に接続されている。
また、巻線311及び312におけるそれぞれの他端
は、回転方向切り替えスイッチ315、さらにはブレー
カコイル313が通電されると付勢されるb接点型スイ
ッチ316を介して電源310の他端に接続されてい
る。
【0136】モータのステータには補助巻線が施されて
モータのロータが回転することによりその補助巻線に電
圧が発生する発電機314が備えられており、その発電
機314に一端は、ブレーカコイル313及び駆動側回
転体がリミットトルクにより軸方向に移動した際に付勢
されるa接点型近接スイッチ318を介して発電機31
4の他端に接続されている。なお、巻線311及び31
2におけるそれぞれの他端の間にはコンデンサが接続さ
れている。
【0137】以下にその動作について説明する。
【0138】例えばスイッチ315が巻線311側に接
続されているとする。リミッタがまだ動作していないの
でb接点型スイッチ316は閉じている。この状態でス
イッチ317を閉じて電源310の電圧を巻線311に
印加するとモータが例えば右回転する。モータが回転す
ると、そのモータの回転に応じて発電機314が発電す
るものの、a接点型近接スイッチ318は付勢されてい
ないので開いたままでブレーカコイル313には通電さ
れていない。
【0139】そして、この状態で被動側回転体に所定の
限界値を超える負荷トルクがかかるとa接点型近接スイ
ッチ318が閉じる。すると、発電機314の電圧がブ
レーカコイル313に印加され、それに伴ないb接点型
スイッチ316が付勢されその接点が開き、巻線311
に流れていたモータ電流が遮断されモータは停止する。
【0140】なお、スイッチ315が巻線312側に接
続されている場合は左回転になるが、回路動作は右回転
の場合と同様である。
【0141】(実施例11)本第11の実施例は減速機
を構成する歯車部の中にトルクリミッタを内蔵したもの
である。図16において、モータ部100の出力軸であ
りかつ歯車部115への入力軸でもある歯車が形成され
た軸111は、モータ部100が発生するトルクを出力
する。上記歯車部115の入力軸のトルクは、複数個の
歯車を介して外周に歯車を備えた内回転体112に伝達
される。回転自在の軸101は、内回転体112の中心
を貫通すると共にその内回転体112を固設している。
その内回転体112の外側には外回転体113が配設さ
れている。
【0142】その外回転体113には溝が形成され、そ
の溝にはボール106とそれを押圧するばね107が収
納されている。ねじ108の締め付け力を調整すること
によりばね107の押圧力を変えることができる。ま
た、上記溝に対向した内回転体112の外周には保持溝
109が形成されている。
【0143】内回転体112に伝わってきたトルクは、
ばね107によって押圧されたボール106を介して外
回転体113に伝達される。さらに、その外回転体11
3の先端部分に設けられたピニオンギヤを介して出力歯
車114にトルクが伝達され、さらにその出力歯車11
4に固設された出力軸102及びその出力軸102に固
設されたスプロケット104を介して被動側にトルクが
伝達される。
【0144】ここで、スプロケット104に所定の限界
値を超える負荷トルクがかかると、外回転体113のピ
ニオンギヤと出力歯車114との減速比分の1のトルク
がトルクリミッタにかかり、ボール106がばね107
の押圧力に抗してばね107を外回転体113の外周方
向に押して保持溝109から脱出して伝達トルクを遮断
する。その保持溝109の左右の傾斜を異なるように形
成することにより、スプロケット104の回転方向の違
いにより遮断トルクを変えることができる。
【0145】(実施例12)本第12の実施例は、例え
ば第1の実施例をさらに改良したものである。
【0146】ここで、本第12の実施例の説明に先立ち
第1の実施例に対してさらに改良しようとする課題につ
いて述べる。
【0147】すなわち、第1の実施例の構成は、駆動側
回転体に設けられた溝に転動体を収納して、被動側回転
体の保持溝にその転動体が係合し、その被動側回転体に
限界トルク値以上のトルクがかかると、駆動側回転体が
弾性体の押圧力に抗して軸方向に変位すると共に、転動
体が保持溝から離脱することにより、過負荷時にトルク
伝達を遮断するトルクリミッタであるが、駆動側回転体
に設けられた溝に転動体を収納しているため、弾性体の
押圧力と回転方向の力とを同時に受けるため、転動せず
動作時に摩擦での動きとなり、使い方によっては、寿命
が短くなったり、遮断トルクが不安定になったりする虞
もなくはない。
【0148】すなわち、第1の実施例の構成は、例えば
電動シャッターなどの電動開閉機に組み込むトルクリミ
ッタでは、使用頻度の少ない障害物の検知などでは使用
可能であるものの使用頻度の多い使い方ではその寿命が
課題となることも考えられる。第12の実施例の構成
は、このような課題に鑑み、第1の実施例の構成に比べ
より長寿命で、かつ遮断トルクが安定なトルクリミッタ
を提供しようとするものである。
【0149】図17は第12の実施例における要部の断
面図である。
【0150】図17において、駆動源である減速歯車付
モータ501の出力軸502にキー溝514を設け、そ
こにキー510を嵌入し駆動側回転体503を固定して
いる。駆動側回転体503には穴513が形成されてお
り、その穴513に転動体である鋼球506を保持して
いる。鋼球506は、転動板520と、鋼球506に対
向する位置に左右の角度が異なる保持部である保持凸部
516を有する中空円盤状の被動側回転体504とに挟
まれている。転動板520は、ばね507をプレッシャ
ーナット509により締め付けることにより鋼球506
を押圧している。また、被動側回転体504は、軸方向
にカラー515と止め輪517と固定ねじ518にて固
定されており、転動板520の押圧力は、鋼球506を
介して被動側回転体504に伝わるように構成されてい
る。なお、転動板520を押圧する弾性体は、上記ばね
507に複数の波ワッシャを使用し、各波ワッシャを平
ワッシャ511と交互に配設することにより構成されて
いる。また、その弾性体としては、複数の波ワッシャと
複数の平ワッシャを組合わせる代わりに、ひとつの波ワ
ッシャでもよいし、またコイル状のばねや皿ばねであっ
てもよい。
【0151】図18(A)は第12の実施例における被
動側回転体504の平面図、図18(B)は同正面図、
図18(C)は同右側面図及び図18(D)は被動側回
転体504に設けられている保持凸部516の拡大断面
図である。
【0152】図18(D)に示すように、第12の実施
例において、被動側回転体504には頂上部539、頂
上左側の傾斜部540及び頂上右側の傾斜部541から
なる保持部である保持凸部516が形成されている。こ
こで、傾斜部540は角度θ、傾斜部541は角度αを
有し、角度αは角度θよりも大きい。
【0153】以下に、上記のように構成された第12実
施例の動作について説明する。
【0154】図17において、まず、モータ501の出
力軸502が回転すると、その軸502からキー510
を介してトルクが駆動側回転体503に伝達され、その
駆動側回転体503が回転する。駆動側回転体503の
穴513に保持されている鋼球506は、ばね507に
よって被動側回転体504の側面に設けられた保持凸部
516に押圧され当接した状態で係合し、駆動側回転体
503のトルクを被動側回転体504に伝達する。この
時、駆動側回転体503及び被動側回転体504は一体
となって回転する。
【0155】次に、被動側回転体504に加わる負荷ト
ルクが所定の限界値を超えると、穴513内の鋼球50
6が、ばね507の押圧力に抗して保持凸部516を転
動し、例えば片側の傾斜面540を乗り上げて外れる。
この時、モータ501が発生するトルクは、駆動側回転
体503から被動側回転体504に伝達されず、すなわ
ち遮断され、トルクリミッタとしての機能を発揮する。
また、伝達トルクの限界値は、鋼球506が乗り上げて
いくところの保持凸部516の形状、すなわち傾斜面5
40の角度と鋼球506を押圧するばね507の押圧力
とで選択的に変化させることができる。
【0156】モータ501の回転方向が逆の場合は、被
動側回転体504に過大負荷トルクが加わると、鋼球5
06は保持凸部516の反対側の斜面541を乗り上げ
て外れるが、その傾斜面541の角度が先の傾斜面54
0より角度が大きいため、鋼球506が傾斜面541を
乗り上げて外れるのに必要なトルクが大きい。すなわ
ち、伝達トルクの限界値が大きくなる。
【0157】このように、ばね507の押圧力と左右の
傾斜つまり保持凸部516の形状を選択することで、回
転方向の違いで異なる所望の遮断トルクを得ることがで
きる。
【0158】このように、本第12の実施例では、簡単
な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差を付
けることができ、かつ長寿命で安定なトルクを有するト
ルクリミッタを提供することができる。
【0159】(実施例13)本第13の実施例も上記第
12の実施例と同様に、例えば第1の実施例をさらに改
良したものである。図19は第13の実施例における駆
動側回転体と被動側回転体と保持器の係合状態を示す断
面図であり、図20は第13の実施例におけるそれらの
係合状態の分解斜視図である。
【0160】図19及び図20において、駆動源である
減速歯車付モータ601の出力軸602にキー溝614
を設け、そこにキー610を嵌入し、ねじ669によっ
てねじ止めされ一体化された位置調整用保持器668及
び駆動側回転体603を固定している。保持器668及
び駆動側回転体603の両者にはそれぞれ長穴が形成さ
れており、それら長穴の重なり部分には転動体である鋼
球719が保持されている。鋼球719は、転動板72
9と、鋼球719に対向する位置に左右の角度が異なる
保持部である保持凸部を有する中空円盤状の被動側回転
体717とに挟まれている。転動板729は、ばね60
7をプレッシャーナット609により締め付けることに
より鋼球719を押圧している。また、被動側回転体7
17は、軸方向にカラー715と止め輪713と固定ね
じ711にて固定されており、転動板729の押圧力
は、鋼球719を介して被動側回転体717に伝わるよ
うに構成されている。
【0161】上記説明から分かるように、本第13の実
施例は、駆動側回転体603の穴形状が相違することと
新たに位置調整用保持器668が追加された点が上記第
12の実施例と異なる。
【0162】すなわち、図21(A)に示すように本第
13の実施例では、駆動側回転体603に、鋼球719
を保持する長穴782が、中心から放射線方向に120
度ごとに3ケ所形成されている。また、本第13の実施
例では、新たに位置調整用保持器668を備えている
が、この保持器668には、図22(A)に示すよう
に、中心からの放射線方向に対して角度βを有して長穴
786が形成されている。また、同保持器668には、
ねじ669が貫通するための長穴787も形成されてい
る。駆動側回転体603と保持器668とは互いの回転
方向角度を所定の位置に調整の上、重ねあわせ、上記ね
じ669によってねじ止めされ一体化される。
【0163】すなわち、図23(A)に示すように中心
888を同一として、上記駆動側回転体603と保持器
668とを組合せ、その両者の長穴782及び長穴78
6とが重なり合う部分に鋼球719が保持されている。
【0164】ここで、図23(A)、図23(B)及び
図23(C)を用いて、遮断トルクを可変できる様子を
説明する。
【0165】駆動側回転体603の長穴782を図23
(A)における位置882に固定した場合を考える。保
持器668の長穴786が図23(A)における位置8
71の場合は、鋼球の位置が、長穴782の最外径の位
置851になる。(図23(C)参照)また、長穴78
6が位置873の場合は、鋼球の位置が長穴782の中
間位置853になる。そして、長穴786が位置875
の場合は、鋼球の位置が長穴782の最内径位置855
となる。(図23(B)参照)言い換えれば、駆動側回
転体603と保持器668との回転方向における相互の
位置関係を自由に設定可能であり、その設定により、長
穴782及び長穴786が重なり合う部分に保持される
鋼球719の位置を可変させることができる。
【0166】上記から明らかなように、本第13の実施
例の構成では、保持器668の駆動側回転体603に対
する回転方向位置を変化させることにより、鋼球719
の位置する中心からの半径を、図23(C)のRLから
図23(B)のRSまでの範囲の間で可変させることが
できる。半径RLは、半径RSよりも大きいので、出力
軸602のトルクが同じとすれば図23(C)の場合に
おける被動側回転体717へ伝達されるトルクの方が、
図23(B)の場合におけるそれよりも大きい。ところ
で、ばね607の押圧力及び被動側回転体717に設け
られた保持凸部の形状は図23(B)及び図23(C)
の場合で変わらず、鋼球719が保持凸部を乗り越える
力は一定なので、その結果、図23(C)の場合の方が
大きい伝達トルクを基準として遮断トルクが設定される
ため、図23(B)の場合に比べ、トルクリミッタとし
て大きな遮断トルクが得られる。
【0167】また、図24(A)は本第13の実施例に
おいて、被動側回転体717が右回転する場合の鋼球7
19の転動半径と遮断トルクとの関係を示す一例であ
る。この特性図からも分かるように、鋼球719の転動
半径が大きくなるに応じてトルクリミッタとしての遮断
トルクも大きくなる。図24(B)は左回転する場合の
特性図である。この場合も同様に鋼球719の転動半径
が大きくなるに応じてトルクリミッタとしての遮断トル
クも大きくなる。
【0168】以上から明らかなように、本第13の実施
例では、ばね607の押圧力を一定としても遮断トルク
を変化させることが可能である。もちろん、被駆動側回
転体717に設けられた保持凸部の形状において、左右
の傾斜部を異なる角度に設定することで、回転方向の違
いで異なる所望の遮断トルクを得ることができるのは言
うまでもない。その様子は上記図24(A)と図24
(B)との比較から分かるように、遮断トルクの値は、
被動側回転体717に設けられた保持凸部の形状の差異
により異なる。
【0169】なお、本発明の駆動源は、減速歯車付モー
タ以外のモータあるいはモータ以外であっても実施され
得ることは言うまでもない。本発明の用途に関しても、
雨戸や電動シャッターなどの電動開閉機だけでなく、そ
の他の装置にも適用可能であり、その工業的価値は大で
ある。
【0170】
【発明の効果】上記の実施例から明らかなように請求項
1から4記載の発明によれば、簡単な構成で回転方向の
違いにより遮断するトルクに差をつけたトルクリミッタ
を提供することができる。
【0171】請求項5記載の発明によれば、トルクリミ
ッタにおいて、被動側回転体の裏表を入れ替えるだけで
回転方向と遮断トルクの大小方向の関係を簡単に逆転さ
せることができる。
【0172】請求項6から7記載の発明によれば、簡単
な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差をつ
けたトルクリミッタを提供することができる。
【0173】請求項8から9記載の発明によれば、トル
クリミッタにおいて、弾性体の押圧力と保持溝の形状に
よりトルク伝達力すなわち遮断トルクを所望の値に設定
できる。
【0174】請求項10から12記載の発明によれば、
簡単な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差
をつけた長寿命なトルクリミッタを提供することができ
る。
【0175】請求項13記載の発明によれば、簡単な構
成で、転動体の回転半径を可変させることにより容易に
遮断トルクを可変できると共に、長寿命なトルクリミッ
タを提供することができる。
【0176】請求項14記載の発明によれば、簡単な構
成で、回転方向の違いにより容易に遮断トルクを可変で
きると共に、長寿命なトルクリミッタを提供することが
できる。
【0177】請求項15から18記載の発明によれば、
簡単な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差
をつけたトルク伝達装置を提供することができる。
【0178】請求項19記載の発明によれば、トルク伝
達装置において、被動側回転体の裏表を入れ替えるだけ
で回転方向と遮断トルクの大小方向の関係を簡単に逆転
させることができる。
【0179】請求項20から23記載の発明によれば、
簡単な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差
をつけたトルク伝達装置を提供することができる。
【0180】請求項24から26記載の発明によれば、
簡単な構成で回転方向の違いにより遮断するトルクに差
をつけたトルク伝達装置を提供することができる。
【0181】請求項27から28記載の発明によれば、
トルク伝達装置において、回転中心からの転動体の位置
と保持凸部の形状によりトルク伝達力すなわち遮断トル
クを所望の値に設定できる。
【0182】請求項29から31記載の発明によれば、
一度、機械式のトルクリミッタが作動すると、駆動源で
あるモータへの通電を遮断して装置の運転を停止でき
る。したがって、いつまでも駆動され続けることがない
ので、不快なトルクの変動や騒音も無くなるばかりでな
く、トルクリミッタの寿命を延ばすことができる。
【0183】請求項32記載の発明によれば、隣接スイ
ッチをばらつきなく確実に動作かつ瞬時に開閉させるこ
とができる。
【0184】請求項33及び34記載の発明によれば、
機械的なトルクリミッタが作動した際、ブレーカが作動
しモータへの電力供給線路を遮断することにより、モー
タを安全に停止させることができる。
【0185】請求項35記載の発明によれば、近接スイ
ッチが圧電素子から成るスイッチであるので、可動部が
そのスイッチに接触した時の応力を電気信号に変換して
利用することができる。
【0186】請求項36及び37記載の発明によれば、
過大負荷に対してモータ部やその他の機構部を保護する
ことができる。そして、本発明のトルクリミッタを組込
んだ減速歯車付モータを例えば雨戸やシャッターなど電
動開閉機に使用すれば、確実な上昇動作と下降時の障害
物検知とを一台の減速歯車付モータで簡単に行うことが
でき好適である。
【0187】請求項38及び39記載の発明によれば、
従来の電動シャッターなどの上限下限に必要であったリ
ミットスイッチをなくすことができ、さらに機械式と電
気式の2重の安全装置を具備することができる。
【0188】本発明の駆動源は、減速歯車付モータ以外
のモータあるいはモータ以外であっても実施され得るこ
とは言うまでもない。本発明の用途に関しても、雨戸や
電動シャッターなどの電動開閉機だけでなく、その他の
装置にも適用可能であり、その工業的価値は大である。
【0189】本発明は、上記の種々の実施例に関連付け
て説明されているが、この他にも様々に変化されても実
施され得る。
【0190】本明細書や図面に用いた実施例は本発明を
それだけに限定するものではない。また、本実施例の詳
細が請求項の範囲を限定するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における要部を断面に示
した側面図
【図2】本発明の第1の実施例における保持溝の拡大断
面図
【図3】本発明の第2の実施例における駆動側回転体と
被動側回転体との係合状態を示す断面図
【図4】(A)本発明の第2の実施例における被動側回
転体の平面図 (B)本発明の第2の実施例における被動側回転体の側
面図
【図5】(A)本発明の第3の実施例における被動側回
転体の平面図 (B)本発明の第3の実施例における被動側回転体の側
面図
【図6】本発明の第4の実施例における駆動側回転体と
被動側回転体との係合状態を示す断面図
【図7】本発明の第5の実施例における駆動側回転体と
被動側回転体との係合状態を示す断面図
【図8】本発明の第5の実施例における要部を断面に示
した側面図
【図9】本発明の第5の実施例における駆動側回転体と
被動側回転体との係合状態を示す拡大断面図
【図10】本発明の第6の実施例における駆動側回転体
と被動側回転体との係合状態を示す断面図
【図11】本発明の第7の実施例における要部を断面に
示した側面図
【図12】本発明の第7の実施例における遮断回路図
【図13】本発明の第8の実施例における要部を断面に
示した側面図
【図14】本発明の第9の実施例における遮断回路図
【図15】本発明の第10の実施例における遮断回路図
【図16】本発明の第11の実施例における要部を断面
に示した側面図
【図17】本発明の第12の実施例における要部を断面
に示した側面図
【図18】(A)本発明の第12の実施例における被動
側回転体の平面図 (B)本発明の第12の実施例における被動側回転体の
正面図 (C)本発明の第12の実施例における被動側回転体の
右側面図 (D)本発明の第12の実施例における被動側回転体の
保持凸部の拡大断面図
【図19】本発明の第13の実施例における駆動側回転
体と被動側回転体と保持器の係合状態を示す断面図
【図20】本発明の第13の実施例における駆動側回転
体と被動側回転体と保持器の係合状態の分解斜視図
【図21】(A)本発明の第13の実施例における駆動
側回転体の平面図 (B)本発明の第13の実施例における駆動側回転体の
同側面図
【図22】(A)本発明の第13の実施例における保持
器の平面図 (B)本発明の第13の実施例における保持器の同側面
【図23】(A)本発明の第13の実施例における駆動
側回転体と保持器と転動体の係合 状態を示す略図 (B)本発明の第13の実施例において、トルクリミッ
タの遮断トルクが小さい場合の駆動側回転体と保持器と
転動体の係合状態を示す略図 (C)本発明の第13の実施例において、トルクリミッ
タの遮断トルクが大きい場合の駆動側回転体と保持器と
転動体の係合状態を示す略図
【図24】(A)本発明の第13の実施例において、右
方向回転の場合における転動体の転動半径と遮断トルク
との特性例を示す図 (B)本発明の第13の実施例において、左方向回転の
場合における転動体の転動半径と遮断トルクとの特性例
を示す図
【符号の説明】
1、40、61、81、100、501、601 駆動
源 2、62、92,102、502,602 出力軸 3、43、53、63、83、112、503,603
駆動側回転体 4、24、34、44、54、64、84、113、5
04,717 被動側回転体 6、46、56、66、86、106 転動体 7、47、57、67、87、107、507,607
弾性体 13、45、55、73 溝 16、29、30、42、52、76、109 保持溝 41 回転軸 77、97 近接スイッチ 98 突起部 115 歯車部 516 保持凸部 668 保持器 782、786 長穴 506、719 鋼球 520、729 転動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越前 安司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡邉 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 茅原 幸生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久保 照一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小峰 瑞雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の発生するトルクを被動側に配設
    された被動側回転体に伝達するトルク伝達手段に具備さ
    れ、前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがか
    かるとトルク伝達を遮断するトルクリミッタであって、
    前記被動側回転体の回転方向により異なる限界トルク値
    を設定して成るトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のトル
    クに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)その出
    力軸と共に回転しかつ軸方向に変位可能な駆動側回転体
    と、(c)その駆動側回転体に相対向して配設された被
    動側回転体と、(d)前記駆動側回転体と前記被動側回
    転体のいずれか一方に形成された溝と、(e)他方の前
    記溝に対向する位置に形成された保持溝と、(f)前記
    両者の溝の間に配置された転動体と、(g)前記駆動側
    回転体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備
    え、前記保持溝は、前記被動側回転体の回転方向の違い
    により異なる保持力を有するように構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記駆動側回転体が前記弾性体の押圧力に抗して前
    記軸方向に変位すると共に、前記転動体が前記保持溝か
    ら離脱することによりトルク伝達を遮断する請求項1記
    載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 保持溝の回転方向の上手側と下手側とで
    傾斜角の異なる傾斜面を構成した請求項2記載のトルク
    リミッタ。
  4. 【請求項4】 溝及び保持溝を放射線状に複数対設けた
    請求項2または3記載のトルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 保持溝を回転体の厚さ方向に左右対称に
    両面形成した請求項3記載のトルクリミッタ。
  6. 【請求項6】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のトル
    クに対応するトルクを出力する回転軸と、(b)その回
    転軸の同一軸心回りに回転可能な駆動側回転体と、
    (c)同じく前記回転軸の同一軸心回りに回転可能でか
    つ前記駆動側回転体の内側または外側に配設された被動
    側回転体と、(d)前記駆動側回転体と前記被動側回転
    体のいずれか一方に形成された溝と、(e)他方の前記
    溝に対向する位置に形成された保持溝と、(f)前記両
    者の溝の間に配置された転動体と、(g)その転動体を
    押圧する弾性体とを備え、前記保持溝は、前記被動側回
    転体の回転方向の違いにより異なる保持力を有するよう
    に構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記転動体が前記弾性体の押圧力に抗して前記保持
    溝から離脱することによりトルク伝達を遮断する請求項
    1記載のトルクリミッタ。
  7. 【請求項7】 保持溝の回転方向の上手側と下手側とで
    傾斜角の異なる傾斜面を構成した請求項6記載のトルク
    リミッタ。
  8. 【請求項8】 駆動側回転体または被動側回転体のいず
    れか一方に回転中心から放射線状に伸びる線に対して所
    定の角度を持って溝を形成し、他方の周面には前記溝に
    対応した位置に保持溝を形成し、前記溝には転動体及び
    その転動体を押圧する弾性体を収納し、前記転動体を介
    して前記駆動側回転体から前記被動側回転体へとトルク
    伝達を行うと共に、前記被動側回転体に限界トルク値以
    上のトルクがかかると、前記転動体が前記弾性体の押圧
    力に抗して前記保持溝から離脱することによりトルク伝
    達を遮断する請求項1記載のトルクリミッタ。
  9. 【請求項9】 弾性体の押圧力及び保持溝の形状の少な
    くとも一方を変更することによりトルク伝達力を設定す
    る請求項3、4、5、6、7、8のいずれか1項に記載
    のトルクリミッタ。
  10. 【請求項10】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)その
    出力軸と共に回転しかつ転動体を配置するための穴を有
    した駆動側回転体と、(c)その駆動側回転体の両側面
    に相対向して配設され、転動体を両側から挟持ちするよ
    うに配設された転動板及び被動側回転体と、(d)前記
    被動側回転体の、前記駆動側回転体の前記穴に対向する
    位置に形成された保持凸部と、(e)前記転動板を介し
    て転動体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備
    え、 前記保持凸部は、前記被動側回転体の回転方向の違いに
    より異なる保持力を有するように構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記軸方
    向に変位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を乗り
    越えることによりトルク伝達を遮断する請求項1記載の
    トルクリミッタ。
  11. 【請求項11】 被動側回転体に形成された保持凸部
    は、中心から放射線方向に伸びる1つ以上の、左右の傾
    斜が異なる形状である請求項10記載のトルクリミッ
    タ。
  12. 【請求項12】 駆動側回転体に保持される転動体の、
    中心から放射線状方向の位置を可変することにより、任
    意に遮断トルク値を設定することが可能な請求項10ま
    たは11記載のトルクリミッタ。
  13. 【請求項13】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)前記
    出力軸に結合された駆動側回転体と、(c)前記駆動側
    回転体に形成された第1の長穴と、(d)第2の長穴
    が、前記第1の長穴とは異なる角度を持って形成された
    保持器と、(e)前記駆動側回転体と前記保持器とを同
    一中心にて重ね合わせた場合に、前記第1の長穴と第2
    の長穴との重なり部分によって形成される転動体位置決
    め部に、位置決めされる転動体と、(f)重ね合わせ一
    体化された前記駆動側回転体と前記保持器との両側面に
    相対向して、前記転動体を両側から挟持ちするように配
    設された転動板及び被動側回転体と、(g)前記被動側
    回転体の、前記転動体位置決め部に対向する位置に形成
    された保持凸部と、(h)前記転動板を介して転動体を
    前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、 前記駆動側回転体と前記保持器とを重ね合わせる回転方
    向角度を相対的に調整し、前記転動体位置決め部に位置
    する転動体の、両者の中心からの位置を可変することに
    より、遮断トルク値の設定を可変とし、 前記被動側回転体に前記遮断トルク値以上のトルクがか
    かると、前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記
    軸方向に変位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を
    乗り越えることによりトルク伝達を遮断する請求項1記
    載のトルクリミッタ。
  14. 【請求項14】 保持凸部は、被動側回転体の回転方向
    の違いにより異なる保持力を有するように構成した請求
    項13記載のトルクリミッタ。
  15. 【請求項15】(a)駆動源と、(b)その駆動源の発
    生するトルクを被動側に伝達するトルク伝達手段と、
    (c)トルク伝達手段の被動側に配設された被動側回転
    体と、(d)その被動側回転体に限界トルク値以上のト
    ルクがかかるとトルク伝達を遮断するトルクリミッタと
    を備え、 そのトルクリミッタに前記被動側回転体の回転方向によ
    り異なる限界トルク値を設定して成るトルク伝達装置。
  16. 【請求項16】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)その
    出力軸と共に回転しかつ軸方向に変位可能な駆動側回転
    体と、(c)その駆動側回転体に相対向して配設された
    被動側回転体と、(d)前記駆動側回転体と前記被動側
    回転体のいずれか一方に形成された溝と、(e)他方の
    前記溝に対向する位置に形成された保持溝と、(f)前
    記両者の溝の間に配置された転動体と、(g)前記駆動
    側回転体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備
    え、前記保持溝は、前記被動側回転体の回転方向の違い
    により異なる保持力を有するように構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記駆動側回転体が前記弾性体の押圧力に抗して前
    記軸方向に変位すると共に、前記転動体が前記保持溝か
    ら離脱することによりトルク伝達を遮断するトルクリミ
    ッタを備えた請求項15記載のトルク伝達装置。
  17. 【請求項17】 保持溝の回転方向の上手側と下手側と
    で傾斜角の異なる傾斜面を構成したトルクリミッタを備
    えた請求項16記載のトルク伝達装置。
  18. 【請求項18】 溝及び保持溝を放射線状に複数対設け
    たトルクリミッタを備えた請求項16または17記載の
    トルク伝達装置。
  19. 【請求項19】 保持溝を回転体の厚さ方向に左右対称
    に両面形成したトルクリミッタを備えた請求項17記載
    のトルク伝達装置。
  20. 【請求項20】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する回転軸と、(b)その
    回転軸の同一軸心回りに回転可能な駆動側回転体と、
    (c)同じく前記回転軸の同一軸心回りに回転可能でか
    つ前記駆動側回転体の内側または外側に配設された被動
    側回転体と、(d)前記駆動側回転体と前記被動側回転
    体のいずれか一方に形成された溝と、(e)他方の前記
    溝に対向する位置に形成された保持溝と、(f)前記両
    者の溝の間に配置された転動体と、(g)その転動体を
    押圧する弾性体とを備え、 前記保持溝は、前記被動側回転体の回転方向の違いによ
    り異なる保持力を有するように構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記転動体が前記弾性体の押圧力に抗して前記保持
    溝から離脱することによりトルク伝達を遮断するトルク
    リミッタを備えた請求項15記載のトルク伝達装置。
  21. 【請求項21】 保持溝の回転方向の上手側と下手側と
    で傾斜角の異なる傾斜面を構成したトルクリミッタを備
    えた請求項20記載のトルク伝達装置。
  22. 【請求項22】 駆動側回転体または被動側回転体のい
    ずれか一方に回転中心から放射線状に伸びる線に対して
    所定の角度を持って溝を形成し、他方の周面には前記溝
    に対応した位置に保持溝を形成し、前記溝には転動体及
    びその転動体を押圧する弾性体を収納し、前記転動体を
    介して前記駆動側回転体から前記被動側回転体へとトル
    ク伝達を行うと共に、前記被動側回転体に限界トルク値
    以上のトルクがかかると、前記転動体が前記弾性体の押
    圧力に抗して前記保持溝から離脱することによりトルク
    伝達を遮断するトルクリミッタを備えた請求項15記載
    のトルク伝達装置。
  23. 【請求項23】 弾性体の押圧力及び保持溝の形状の少
    なくとも一方を変更することによりトルク伝達力を設定
    するトルクリミッタを備えた請求項17、18、19、
    20、21、22のいずれか1項に記載のトルク伝達装
    置。
  24. 【請求項24】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)その
    出力軸と共に回転しかつ転動体を配置するための穴を有
    した駆動側回転体と、(c)その駆動側回転体の両側面
    に相対向して配設され、転動体を両側から挟持ちするよ
    うに配設された転動板及び被動側回転体と、(d)前記
    被動側回転体の、前記駆動側回転体の前記穴に対向する
    位置に形成された保持凸部と、(e)前記転動板を介し
    て転動体を前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備
    え、 前記保持凸部は、前記被動側回転体の回転方向の違いに
    より異なる保持力を有するように構成すると共に、 前記被動側回転体に限界トルク値以上のトルクがかかる
    と、前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記軸方
    向に変位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を乗り
    越えることによりトルク伝達を遮断するトルクリミッタ
    を備えた請求項15記載のトルク伝達装置。
  25. 【請求項25】 被動側回転体に形成された保持凸部
    は、中心から放射線方向に伸びる1つ以上の、左右の傾
    斜が異なる形状である請求項24記載のトルク伝達装
    置。
  26. 【請求項26】 駆動側回転体に保持される転動体の、
    中心から放射線状方向の位置を可変することにより、任
    意に遮断トルク値を設定することが可能な請求項24ま
    たは25記載のトルク伝達装置。
  27. 【請求項27】 トルク伝達手段が、(a)駆動源のト
    ルクに対応するトルクを出力する出力軸と、(b)前記
    出力軸に結合された駆動側回転体と、(c)前記駆動側
    回転体に形成された第1の長穴と、(d)第2の長穴
    が、前記第1の長穴とは異なる角度を持って形成された
    保持器と、(e)前記駆動側回転体と前記保持器とを同
    一中心にて重ね合わせた場合に、前記第1の長穴と第2
    の長穴との重なり部分によって形成される転動体位置決
    め部に、位置決めされる転動体と、(f)重ね合わせ一
    体化された前記駆動側回転体と前記保持器との両側面に
    相対向して、前記転動体を両側から挟持ちするように配
    設された転動板及び被動側回転体と、(g)前記被動側
    回転体の、前記転動体位置決め部に対向する位置に形成
    された保持凸部と、(h)前記転動板を介して転動体を
    前記被動側回転体側に押圧する弾性体とを備え、 前記駆動側回転体と前記保持器とを重ね合わせる回転方
    向角度を相対的に調整し、前記転動体位置決め部に位置
    する転動体の、両者の中心からの位置を可変することに
    より、遮断トルク値の設定を可変とし、 前記被動側回転体に前記遮断トルク値以上のトルクがか
    かると、前記転動板が前記弾性体の押圧力に抗して前記
    軸方向に変位すると共に、前記転動体が前記保持凸部を
    乗り越えることによりトルク伝達を遮断するトルクリミ
    ッタを備えた請求項15記載のトルク伝達装置。
  28. 【請求項28】 保持凸部は、被動側回転体の回転方向
    の違いにより異なる保持力を有するように構成したトル
    クリミッタを備えた請求項27記載のトルク伝達装置。
  29. 【請求項29】 さらに、トルクリミッタが作動したと
    きに駆動源への電力供給を遮断する切替手段を備えた請
    求項15記載のトルク伝達装置。
  30. 【請求項30】 駆動源がモータであり、切替手段が前
    記モータの駆動巻線に直列に接続された請求項29記載
    のトルク伝達装置。
  31. 【請求項31】 トルクリミッタは、被動側回転体に限
    界トルク値以上のトルクがかかるとモータの出力軸の軸
    方向または半径方向に変位する可動部を備え、その変位
    を近接スイッチで検知して切替手段を付勢する請求項3
    0記載のトルク伝達装置。
  32. 【請求項32】 近接スイッチに対向して可動部に突起
    部を設けた請求項31記載のトルク伝達装置。
  33. 【請求項33】 切替手段がモータの電力供給を遮断す
    るブレーカである請求項29〜32のいずれか1項に記
    載のトルク伝達装置。
  34. 【請求項34】 ブレーカを動作させるための電圧を、
    モータのステータに施した補助巻線より供給した請求項
    33記載のトルク伝達装置。
  35. 【請求項35】 近接スイッチが圧電素子である請求項
    31または32記載のトルク伝達装置。
  36. 【請求項36】 駆動源が減速歯車付モータである請求
    項15、16、20、22、24、27、29のいずれ
    か1項に記載のトルク伝達装置。
  37. 【請求項37】 減速歯車付モータの歯車部は、モータ
    部の出力軸を歯車部への入力軸とし、前記モータ部の発
    生するトルクを複数個の歯車を介して増大し出力軸から
    出力するものであり、前記歯車部の入力軸、前記複数個
    の歯車によるトルク伝達の中間部、歯車部の出力軸の少
    なくとも一ヶ所にトルクリミッタを備えた請求項36記
    載のトルク伝達装置。
  38. 【請求項38】 電動開閉機に使用する請求項15、1
    6、20、22、24、27、29のいずれか1項に記
    載のトルク伝達装置。
  39. 【請求項39】 電動開閉機に使用する請求項36記載
    のトルク伝達装置。
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