JP2000199498A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2000199498A
JP2000199498A JP10374192A JP37419298A JP2000199498A JP 2000199498 A JP2000199498 A JP 2000199498A JP 10374192 A JP10374192 A JP 10374192A JP 37419298 A JP37419298 A JP 37419298A JP 2000199498 A JP2000199498 A JP 2000199498A
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JP
Japan
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water
blower
paint
impeller
repellent
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JP10374192A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Hotta
義郎 堀田
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KURITA DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KURITA DENKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露に起因する着氷を生じることがなく、耐
久性がすぐれた送風機を提供する。 【解決手段】 本発明の送風機は、0℃以下の低温室に
組込まれて使用される送風機であって、この送風機10
を構成する少なくとも羽根車11の全表面に、水との接
触角が150°以上の撥水性特殊塗料を塗布したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機の冷凍室な
どの0℃以下の低温室に組込まれて使用される送風機に
関するものであり、さらに詳しくは、結露に起因する着
氷を生じることがなく、耐久性がすぐれた送風機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍機の冷凍室に代表される低温室は、
液化ガスの圧縮などを応用した冷凍機構によって、0℃
以下の雰囲気下に冷却されて使用されるが、この低温室
には一般にファンなどの送風機が組込まれており、この
送風機による送風によって低温室内の雰囲気を循環さ
せ、その室内温度が均一化されている。
【0003】そして、従来の低温室用送風機は、通常本
体枠にモーター取付けアームを介してモーターと羽根車
を取付け、この羽根車とモーターの回転軸を連結するこ
とにより構成されており、これら羽根車、本体枠および
モーター取付けアームなどは、通常アクリル樹脂系塗
料、ウレタン樹脂系塗料およびフッ素樹脂系塗料などの
一般塗料によって任意の色に塗装されている。
【0004】しかるに、従来の低温室用送風機において
は、例えば冷凍機の熱交換器の除霜や、冷凍機室内への
出入りなどのために、低温室を開扉した場合に、侵入し
た外気の水分が結露して羽根車などに着氷し、これによ
り羽根車のバランスが崩れて運転時の振動が大きくなる
ばかりか、モーターの軸受の破損やモーター取付けアー
ムの金属疲労破壊などに至り、その耐久寿命が大幅に阻
害されるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0006】したがって、本発明の目的は、結露に起因
する着氷を生じることがなく、耐久性がすぐれた送風機
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の送風機は、0℃以下の低温室に組込まれ
て使用される送風機であって、この送風機を構成する少
なくとも羽根車の全表面に、水との接触角が150°以
上の撥水性特殊塗料を塗布したことを特徴とする。
【0008】なお、本発明の送風機においては、前記撥
水性特殊塗料が、樹脂成分中にポリテトラフルオロエチ
レン微粒子を30〜50重量%分散させた組成物、特に
フッ素系樹脂中にポリテトラフルオロエチレン微粒子を
30〜50重量%分散させた組成物を主要固形分とする
こと、送風機を構成する本体枠および取付けアームにも
前記撥水性特殊塗料を塗布したこと、前記撥水性特殊塗
料を一般塗料による塗装層のトップコートとして塗布し
たこと、および前記撥水性特殊塗料の膜厚が20μmで
あることが、いずれも好ましい条件であり、これらの条
件を適用することによって、一層優れた効果の取得を期
待することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面にしたがって本発明
の送風機の構成および効果について詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の送風機の一実施例を示す
側面図である。
【0011】図1に示した実施例において、この送風機
10は、羽根車11、本体枠12、モーター13および
モーター取付けアーム14を主要構成要素とし、本体枠
12にモーター取付けアーム14を介してモーター13
と羽根車11とを取付け、羽根車11とモーター13の
回転軸15とを連結することにより構成されている。
【0012】この送風機10は、例えば食品加工用フリ
ーザーなどの冷凍機の熱交換器部に組み込まれて、所定
の手段で固定されており、モーター13にリード線16
を介して電力を供給することにより、羽根車11を回転
させて低温室内の空気を循環せしめ、低温室内温度を均
一化するために機能する。
【0013】そして、上記羽根車11、本体枠12、モ
ーター13およびモーター取付けアーム14などは、錆
び止め塗料や着色塗料などの一般塗料によって、いずれ
も所望の色に塗装されており、ここまでの構成について
は従来の送風機と何ら変わるところがない。
【0014】しかるに、本発明の送風機は、少なくとも
羽根車11の全表面、好ましくは羽根車11の全表面に
加えて本体枠12および取付けアーム14の全表面、さ
らに好ましくは羽根車11、本体枠12および取付けア
ーム14の全表面に加えてモーター13とその回転軸1
5および軸受の全表面が、水との接触角が150°以上
の撥水性特殊塗料により塗装されているか、あるいはこ
れら全表面に塗装された一般塗料による塗装層上に前記
撥水性特殊塗料がトップコートとして塗布されており、
これにより難着氷性が確保されていることを特徴とす
る。
【0015】すなわち、少なくとも羽根車11の全表面
を、上記撥水性特殊塗料により塗装するか、あるいは一
般塗料による塗装層上に上記撥水性特殊塗料によりトッ
プコートを形成することにより、例えこの羽根車11な
どの表面に結露が発生したとしても、その水滴をはじき
やすくなり、結露に起因する着氷現象を効果的に防止す
ることが可能となるのである。
【0016】本発明で使用する上記撥水性特殊塗料と
は、水との接触角が150°以上、特に155°以上の
特性を有していることが重要であり、水との接触角が1
50°未満の場合は、結露により付着した水滴をはじき
にくく、着氷現象の発生を防止することができないため
好ましくない。
【0017】上記の特性を満たす撥水性特殊塗料として
は、樹脂成分中にポリテトラフルオロエチレン(以下、
PTFEと略称する。)微粒子を30〜50重量%、特
に35〜40重量%分散させた組成物を主要固形分と
し、これを有機溶媒に溶解させた塗料が使用される。な
かでも、樹脂成分としてフッ素系樹脂を選択し、このフ
ッ素系樹脂中にPTFE微粒子を30〜50重量%、特
に35〜40重量%分散させた組成物を主要固形分と
し、これを有機溶媒に溶解させた塗料が最も好ましく使
用される。
【0018】上記撥水性特殊塗料は、本発明の目的を損
なわない限りにおいて、上記組成物と有機溶媒以外の従
来公知の各種添加剤、例えば摩擦調整剤、密着性改良
剤、無機系充填材、耐熱剤、耐候剤、ワックス、可塑
剤、および顔料や染料などを含有することができる。
【0019】上記撥水性特殊塗料は、水との親水性がき
わめて小さいPTFE微粒子を30重量%以上と大量に
含有するために、撥水性が良好で、結露に起因する着氷
を防止できると共に、金属、樹脂を問わず幅広い材料に
対し良好な密着性を有するため、下塗り塗料を用いるこ
となく容易に塗装できる、したがって、羽根車や本体枠
の構成材料としては、鋼板やステンレスなどに代表され
る金属や、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂など
の樹脂から任意の材料を選択することができる。
【0020】本発明の送風機は、少なくとも羽根車の全
表面に、上記撥水性特殊塗料を塗布することにより構成
されるが、この場合の上記撥水性特殊塗料の膜厚は20
μmであることが好ましい。
【0021】また、上記撥水性特殊塗料を一般塗料や下
塗り塗料による塗装層のトップコートとして塗布する場
合にも、この撥水性特殊塗料の膜厚は、20μmとする
ことが望ましい。
【0022】かくしてなる本発明の送風機は、これを冷
凍機の冷凍室などの0℃以下の低温室に組込んで使用す
る場合に、結露に起因する着氷を生じることがないた
め、羽根車のバランスが崩れて運転時の振動が大きくな
ったり、モーター軸受の破損やモーター取付けアームの
金属疲労破壊を生じたりする惧れがなく、その耐久寿命
を大幅に向上させることができる。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明の構成および
効果をさらに説明する。
【0024】なお、実施例における水の接触角は、接触
角計(協和界面科学社製)を用いて測定した。
【0025】[実施例]鋼板製の厚み:1.0mm、直
径:400mmの羽根車(三枚羽根)を、モーター取付
けアームを介して本体枠に取付け、この羽根車とモータ
ーの回転軸を連結することにより送風機を構成し、この
送風機の羽根車、モーター取付けアームおよび本体枠の
全表面を、PTFE微粒子を40重量%分散させたフッ
素樹脂系塗料(水との接触角:160°、仕上り色:白
色半透明)により、膜厚が20μmとなるように塗装し
た。
【0026】この送風機を、容積49.5m3 の冷凍室
内の天井中央に配置し、1750rpmの速度で羽根車
を回転させると共に、冷凍室内を−20〜−35℃に冷
却した。
【0027】この状態のまま、冷凍室の扉を10秒/3
0分間の頻度で開扉する動作を繰返し、1週間継続した
結果、送風機の羽根車、モーター取付けアームおよび本
体枠には結露に起因する着氷現象を全く生じることがな
く、羽根車の回転も正常で振動の発生やモーター軸受の
破損などの不具合も全く認められなかった。
【0028】[比較例]実施例と同様の構成からなる送
風機の羽根車、モーター取付けアームおよび本体枠の全
表面を、PTFE微粒子を含有しないフッ素樹脂系塗料
(水との接触角:160°、仕上り色:白色半透明)に
より、膜厚が20μmとなるように塗装した。
【0029】この送風機を実施例と同様の冷凍室内に配
置し、同様の条件で送風・開扉動作を繰返した結果、7
時間経過後に羽根車および本体枠の一部に着氷現象を生
じ、着氷した氷膜を引き剥がして除去するのに多くの労
力を必要とした。また、氷膜を除去せずにそのまま試験
を継続したところ、20時間経過後に羽根車の固有振動
数が変化したことによるモーターとの共振条件の悪化
と、羽車のバランス悪化とが重なり、不快な振動音を発
する傾向が認められた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送風機に
よれば、これを冷凍機の冷凍室などの0℃以下の低温室
に組込まれて使用する場合に、結露に起因する着氷を生
じることがないため、羽根車のバランスが崩れて運転時
の振動が大きくなったり、モーター軸受の破損やモータ
ー取付けアームの金属疲労破壊を生じたりする惧れがな
く、その耐久寿命を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の送風機の一実施例を示す側面図
である。
【符号の説明】
10 送風機 11 羽根車 12 本体枠 13 モーター 14 モーター取付けアーム 15 回転軸 16 リード線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0℃以下の低温室に組込まれて使用され
    る送風機であって、この送風機を構成する少なくとも羽
    根車の全表面に、水との接触角が150°以上の撥水性
    特殊塗料を塗布したことを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 前記撥水性特殊塗料が、樹脂成分中にポ
    リテトラフルオロエチレン微粒子を30〜50重量%分
    散させた組成物を主要固形分とすることを特徴とする請
    求項1に記載の送風機。
  3. 【請求項3】 前記撥水性特殊塗料が、フッ素系樹脂中
    にポリテトラフルオロエチレン微粒子を30〜50重量
    %分散させた組成物を主要固形分とすることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の送風機。
  4. 【請求項4】 送風機を構成する本体枠および取付けア
    ームにも前記撥水性特殊塗料を塗布したことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の送風機。
  5. 【請求項5】 前記撥水性特殊塗料を、一般塗料による
    塗装層のトップコートとして塗布したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の送風機。
  6. 【請求項6】 前記撥水性特殊塗料の膜厚が5〜200
    μmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の送風機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120991A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Fukushima Industries Corp 冷凍冷蔵ショーケースのボックス型ファン
JP2013160142A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Minebea Co Ltd 軸流ファンのインペラ構造
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