JPH08247526A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JPH08247526A JPH08247526A JP7051610A JP5161095A JPH08247526A JP H08247526 A JPH08247526 A JP H08247526A JP 7051610 A JP7051610 A JP 7051610A JP 5161095 A JP5161095 A JP 5161095A JP H08247526 A JPH08247526 A JP H08247526A
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- JP
- Japan
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- air conditioner
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- conditioner according
- sound
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体経路からの発生音やプラスチックの熱膨
張によるこすれ音の発生を抑制するとともに、静電気や
結露、かびの発生を防止する。 【構成】 ファンとこのファンの周囲に配置された熱交
換機とを内部に有する筐体と、この筐体の表面部分に配
置された吸込みパネルおよびルーバーとを少なくとも具
備してなり、空気調和機の吸込みパネルからルーバーに
至る空気流路部を形成する流体要素部品の少なくとも一
つの部品表面に機能性塗料を塗布する。
張によるこすれ音の発生を抑制するとともに、静電気や
結露、かびの発生を防止する。 【構成】 ファンとこのファンの周囲に配置された熱交
換機とを内部に有する筐体と、この筐体の表面部分に配
置された吸込みパネルおよびルーバーとを少なくとも具
備してなり、空気調和機の吸込みパネルからルーバーに
至る空気流路部を形成する流体要素部品の少なくとも一
つの部品表面に機能性塗料を塗布する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機、とくに室内
用空気調和機に関する。
用空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の一つであるエアコンの騒音
問題は、室外機の騒音が低減されてきていることによ
り、室内機の騒音の低減が重要課題となってきている。
従来の室内機の断面を図7に示す。エアコンの室内機
は、一般に横流ファン2および熱交換機1を内部に有す
るリアケーシング3とフロントケーシング5とからなる
筐体(ケーシング)とこの筐体に取付けられているノー
ズ4、吸込みパネル8およびルーバー9を主要構成要素
としている。また、室内機は、壁面13に取付けられ
る。なお、6は温風または冷風の吹き出し口を、7は放
熱フィンを示す。このような室内機の騒音の主な発生源
12と発生した騒音の反射、回折による伝播の様子を図
7に矢印Aで示す。この他に、流体経路となる部分から
の発生音、プラスチックの熱膨張および熱収縮によって
起こるこすれ音(以下こすれ音と呼ぶ)などがある。ま
た、騒音以外の問題として、静電気によるほこり付着、
結露(露付き)、かび等の除去なども室内用空気調和機
にとって重要である。
問題は、室外機の騒音が低減されてきていることによ
り、室内機の騒音の低減が重要課題となってきている。
従来の室内機の断面を図7に示す。エアコンの室内機
は、一般に横流ファン2および熱交換機1を内部に有す
るリアケーシング3とフロントケーシング5とからなる
筐体(ケーシング)とこの筐体に取付けられているノー
ズ4、吸込みパネル8およびルーバー9を主要構成要素
としている。また、室内機は、壁面13に取付けられ
る。なお、6は温風または冷風の吹き出し口を、7は放
熱フィンを示す。このような室内機の騒音の主な発生源
12と発生した騒音の反射、回折による伝播の様子を図
7に矢印Aで示す。この他に、流体経路となる部分から
の発生音、プラスチックの熱膨張および熱収縮によって
起こるこすれ音(以下こすれ音と呼ぶ)などがある。ま
た、騒音以外の問題として、静電気によるほこり付着、
結露(露付き)、かび等の除去なども室内用空気調和機
にとって重要である。
【0003】このようなエアコンの室内機における問題
と、この問題に対処する従来技術について説明する。 (1)流体経路となる部分からの発生音 近年エアコンの室内機は、高風量化が進む一方、室内環
境の面から低騒音化も求められている。室内機内部から
発生する騒音は、モーターからの音やプラスチックの熱
膨張によって起こるこすれ音を除けば、そのほとんどが
流体騒音であり、流速が早いほどその音は大きくなる。
つまり、一般的には高風量化は騒音の増加につながる。
そこで、いかにして高風量と低騒音を両立するかが大き
な技術課題となっている。この課題に対処する手法とし
ては、大きく分けて 2つある。まず第1に、ファンや筐
体の最適化、通風抵抗を下げることによって送風機の効
率を向上させ、騒音発生をできるだけ抑えながら高風量
を確保する方法。第2は、筐体内部で発生した騒音が、
できるだけ筐体外つまり室内に伝播しないようにする方
法である。第2の方法の具体的解決方法としては、流体
経路となる部分を多孔質材料で形成し、この材料の粒子
間を流れる空気の不規則性を作ることで騒音を低減する
ことや、流体経路となる部分に吸音材あるいは防音材を
貼ること等があった。
と、この問題に対処する従来技術について説明する。 (1)流体経路となる部分からの発生音 近年エアコンの室内機は、高風量化が進む一方、室内環
境の面から低騒音化も求められている。室内機内部から
発生する騒音は、モーターからの音やプラスチックの熱
膨張によって起こるこすれ音を除けば、そのほとんどが
流体騒音であり、流速が早いほどその音は大きくなる。
つまり、一般的には高風量化は騒音の増加につながる。
そこで、いかにして高風量と低騒音を両立するかが大き
な技術課題となっている。この課題に対処する手法とし
ては、大きく分けて 2つある。まず第1に、ファンや筐
体の最適化、通風抵抗を下げることによって送風機の効
率を向上させ、騒音発生をできるだけ抑えながら高風量
を確保する方法。第2は、筐体内部で発生した騒音が、
できるだけ筐体外つまり室内に伝播しないようにする方
法である。第2の方法の具体的解決方法としては、流体
経路となる部分を多孔質材料で形成し、この材料の粒子
間を流れる空気の不規則性を作ることで騒音を低減する
ことや、流体経路となる部分に吸音材あるいは防音材を
貼ること等があった。
【0004】(2)プラスチックの熱膨張によるこすれ
音の発生 室内機のプラスチック部分は、運転開始と同時に温風な
らびに冷風があたることにより、たとえば、 5℃から 4
5 ℃への上昇(暖房運転)、 30 ℃から 10 ℃への低下
(冷房運転)と温度が急激に変化する。この影響でプラ
スチック部分は熱膨張を起こし、プラスチック同士が接
触している部分ではこすれ音(具体的なこすれ音の一例
としては、「ピシッ」という音が挙げられる。)が発生
する。
音の発生 室内機のプラスチック部分は、運転開始と同時に温風な
らびに冷風があたることにより、たとえば、 5℃から 4
5 ℃への上昇(暖房運転)、 30 ℃から 10 ℃への低下
(冷房運転)と温度が急激に変化する。この影響でプラ
スチック部分は熱膨張を起こし、プラスチック同士が接
触している部分ではこすれ音(具体的なこすれ音の一例
としては、「ピシッ」という音が挙げられる。)が発生
する。
【0005】従来エアコンの室内機は、吸い込みグリ
ル、フロントケーシング、リアケーシング、ノーズ、ル
ーバーとプラスチックで構成されている部分が多い。こ
れらの部品の組立は、ネジなどを使用せず機械的にはめ
込むタイプがほとんどである。このため、エアコンの運
転を開始すると熱膨張により組立て部においてこすれ音
が発生する。その様子を図8に示す。こすれ音は、運転
開始時の熱膨脹a(図8(A))、停止時の熱収縮b
(図8(B))が生じることにより主に11に示す箇所
で発生する。また、近年の室内機は横方向に細長くなっ
ているため、プラスチックの熱膨張も大きくなってお
り、それだけプラスチック同士がこすれる音も大きい。
たとえば、エアコンに使われているプラスチックである
ポリスチレン(PS)を一例として暖房運転における線
膨張率を計算すると、以下のようになる。 プラスチック部分の膨張(mm) =線膨張係数(mm/mm℃)×温度差(℃)×エアコン長さ(mm) =( 8×10-5)× 40 ×800 = 2.56 (mm) このように、プラスチックは急激な温度変化により熱膨
張を起こし、この時にプラスチック同士が接触しこすれ
音が発生する。従来は、このこすれ音を低減するための
対策として、プラスチック同士が接触している部分に摩
擦係数を低減するテープを貼る、ビスなどで止め熱膨張
が起きてもプラスチックがこすれないようにする等の対
策が行われてきた。
ル、フロントケーシング、リアケーシング、ノーズ、ル
ーバーとプラスチックで構成されている部分が多い。こ
れらの部品の組立は、ネジなどを使用せず機械的にはめ
込むタイプがほとんどである。このため、エアコンの運
転を開始すると熱膨張により組立て部においてこすれ音
が発生する。その様子を図8に示す。こすれ音は、運転
開始時の熱膨脹a(図8(A))、停止時の熱収縮b
(図8(B))が生じることにより主に11に示す箇所
で発生する。また、近年の室内機は横方向に細長くなっ
ているため、プラスチックの熱膨張も大きくなってお
り、それだけプラスチック同士がこすれる音も大きい。
たとえば、エアコンに使われているプラスチックである
ポリスチレン(PS)を一例として暖房運転における線
膨張率を計算すると、以下のようになる。 プラスチック部分の膨張(mm) =線膨張係数(mm/mm℃)×温度差(℃)×エアコン長さ(mm) =( 8×10-5)× 40 ×800 = 2.56 (mm) このように、プラスチックは急激な温度変化により熱膨
張を起こし、この時にプラスチック同士が接触しこすれ
音が発生する。従来は、このこすれ音を低減するための
対策として、プラスチック同士が接触している部分に摩
擦係数を低減するテープを貼る、ビスなどで止め熱膨張
が起きてもプラスチックがこすれないようにする等の対
策が行われてきた。
【0006】(3)静電気の発生 エアコンによる風と絶縁体であるプラスチック部品とが
接触することにより静電気が発生し、これら静電気によ
りプラスチック部品にほこりが付着する。この結果、室
内機風量の低下による性能ダウン、部品についた汚れが
なかなかきれいにならない等の問題があった。この対策
として、プラスチック部品に帯電防止剤を練り込む、ま
たは帯電防止性を有する塗料を塗布することが行われて
いる。
接触することにより静電気が発生し、これら静電気によ
りプラスチック部品にほこりが付着する。この結果、室
内機風量の低下による性能ダウン、部品についた汚れが
なかなかきれいにならない等の問題があった。この対策
として、プラスチック部品に帯電防止剤を練り込む、ま
たは帯電防止性を有する塗料を塗布することが行われて
いる。
【0007】(4)結露(露付き)の発生 夏場にエアコンを運転する場合、急激に冷やされた部品
に、高温高湿の空気がふれることにより結露が発生す
る。従来、エアコン室内機の結露防止対策は、室内に露
が落ちてしまう場所にある部品(ノーズ、ルーバー等)
に植毛を張り付け、この植毛で保水を行っていた。
に、高温高湿の空気がふれることにより結露が発生す
る。従来、エアコン室内機の結露防止対策は、室内に露
が落ちてしまう場所にある部品(ノーズ、ルーバー等)
に植毛を張り付け、この植毛で保水を行っていた。
【0008】(5)かびの発生 かびは、プラスチック部品上についたほこりに発生す
る。このかびがファン、ケーシング、ノーズ、ルーバー
等に発生した場合、これらの菌は風と一緒に部屋内に飛
んでいく、もしくはかびがほこりについて一緒に落ちる
という問題があった。このため、従来は特にカビの発生
が激しいファンを対象として抗菌剤を塗布するなどの対
策がとられていた。
る。このかびがファン、ケーシング、ノーズ、ルーバー
等に発生した場合、これらの菌は風と一緒に部屋内に飛
んでいく、もしくはかびがほこりについて一緒に落ちる
という問題があった。このため、従来は特にカビの発生
が激しいファンを対象として抗菌剤を塗布するなどの対
策がとられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の対策は上述の(1)から(5)の個々の問題には対応
することができたとしても、総合的な対策は不十分であ
るのが実情である。たとえば、流体経路となる部分から
の発生音を防止するために、流体経路となる部分を多孔
質材料で形成すると、こすれ音の発生を防ぐためにプラ
スチック同士の接触部に摩擦係数を低減するテープを貼
ることや、静電気を防止するために帯電防止塗料を塗布
したり、かびの発生を防ぐために抗菌剤を塗布すること
等が困難になるという問題があった。
の対策は上述の(1)から(5)の個々の問題には対応
することができたとしても、総合的な対策は不十分であ
るのが実情である。たとえば、流体経路となる部分から
の発生音を防止するために、流体経路となる部分を多孔
質材料で形成すると、こすれ音の発生を防ぐためにプラ
スチック同士の接触部に摩擦係数を低減するテープを貼
ることや、静電気を防止するために帯電防止塗料を塗布
したり、かびの発生を防ぐために抗菌剤を塗布すること
等が困難になるという問題があった。
【0010】本発明はこのような問題に対処するために
なされたもので、室内用空気調和機の流体経路からの発
生音やプラスチックの熱膨張によるこすれ音の発生を抑
制するとともに、静電気や結露、かびの発生を防止する
ことのできる空気調和機を提供することを目的とする。
なされたもので、室内用空気調和機の流体経路からの発
生音やプラスチックの熱膨張によるこすれ音の発生を抑
制するとともに、静電気や結露、かびの発生を防止する
ことのできる空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、ファンとこのファンの周囲に配置された熱交換機と
を内部に有する筐体と、この筐体の表面部分に配置され
た吸込みパネルおよびルーバーとを少なくとも具備して
なり、空気調和機の吸込みパネルからルーバーに至る空
気流路部を形成する流体要素部品の少なくとも一つの部
品表面に機能性塗料を塗布してなることを特徴とする。
は、ファンとこのファンの周囲に配置された熱交換機と
を内部に有する筐体と、この筐体の表面部分に配置され
た吸込みパネルおよびルーバーとを少なくとも具備して
なり、空気調和機の吸込みパネルからルーバーに至る空
気流路部を形成する流体要素部品の少なくとも一つの部
品表面に機能性塗料を塗布してなることを特徴とする。
【0012】本発明において機能性塗料とは、流体要素
部品の部品表面を保護、装飾する以外の何等かの特性、
たとえば吸音性、制振性、帯電防止性等の性質が付与さ
れた塗料をいう。
部品の部品表面を保護、装飾する以外の何等かの特性、
たとえば吸音性、制振性、帯電防止性等の性質が付与さ
れた塗料をいう。
【0013】請求項2の空気調和機は、請求項1の空気
調和機において、流体要素部品が吸込みパネル、ファ
ン、筐体、この筐体に付設されているノーズおよびルー
バーから選ばれた少なくとも一つの部品であることを特
徴とする。室内用空気調和機において、空気流路部を形
成する流体要素部品のなかでも上述の部品は空気調和機
が発生する騒音を防止する上でとくに重要である。
調和機において、流体要素部品が吸込みパネル、ファ
ン、筐体、この筐体に付設されているノーズおよびルー
バーから選ばれた少なくとも一つの部品であることを特
徴とする。室内用空気調和機において、空気流路部を形
成する流体要素部品のなかでも上述の部品は空気調和機
が発生する騒音を防止する上でとくに重要である。
【0014】請求項3の空気調和機は、請求項1または
請求項2の空気調和機において、機能性塗料が空気調和
機内の発生音を抑止する発生音抑止塗料であることを特
徴とする。
請求項2の空気調和機において、機能性塗料が空気調和
機内の発生音を抑止する発生音抑止塗料であることを特
徴とする。
【0015】本発明において発生音抑止塗料は、室内用
空気調和機内部で発生する流体経路となる部分から発生
する種々の発生音を防止することのできる塗料をいい、
空気流路部を形成する流体要素部品のなかでもとくにプ
ラスチックス製部品の表面に塗布する塗料をいう。
空気調和機内部で発生する流体経路となる部分から発生
する種々の発生音を防止することのできる塗料をいい、
空気流路部を形成する流体要素部品のなかでもとくにプ
ラスチックス製部品の表面に塗布する塗料をいう。
【0016】請求項4の空気調和機は、請求項3の空気
調和機において、吸込みパネルに塗布する発生音抑止塗
料は、吸音性、制振性、帯電防止性および低摩擦係数性
から選ばれた少なくとも一つの性質を有することを特徴
とする。
調和機において、吸込みパネルに塗布する発生音抑止塗
料は、吸音性、制振性、帯電防止性および低摩擦係数性
から選ばれた少なくとも一つの性質を有することを特徴
とする。
【0017】請求項5の空気調和機は、請求項3の空気
調和機において、ファンに塗布する発生音抑止塗料は、
吸音性、制振性、帯電防止性および抗菌性から選ばれた
少なくとも一つの性質を有することを特徴とする。
調和機において、ファンに塗布する発生音抑止塗料は、
吸音性、制振性、帯電防止性および抗菌性から選ばれた
少なくとも一つの性質を有することを特徴とする。
【0018】請求項6の空気調和機は、請求項3の空気
調和機において、筐体およびノーズに塗布する発生音抑
止塗料は、吸音性、制振性、帯電防止性、吸湿性および
低摩擦係数性から選ばれた少なくとも一つの性質を有す
ることを特徴とする。
調和機において、筐体およびノーズに塗布する発生音抑
止塗料は、吸音性、制振性、帯電防止性、吸湿性および
低摩擦係数性から選ばれた少なくとも一つの性質を有す
ることを特徴とする。
【0019】請求項7の空気調和機は、請求項3の空気
調和機において、ルーバーに塗布する発生音抑止塗料
は、吸音性、制振性、帯電防止性、吸湿性、低摩擦係数
性および耐摩擦性から選ばれた少なくとも一つの性質を
有することを特徴とする。
調和機において、ルーバーに塗布する発生音抑止塗料
は、吸音性、制振性、帯電防止性、吸湿性、低摩擦係数
性および耐摩擦性から選ばれた少なくとも一つの性質を
有することを特徴とする。
【0020】請求項8の空気調和機は、請求項3の空気
調和機において、発生音抑止塗料がアクリルエマルジョ
ン系、ウレタン系およびアスファルト系材料から選ばれ
た少なくとも一つの材料からなる樹脂成分を主成分とす
ることを特徴とする。
調和機において、発生音抑止塗料がアクリルエマルジョ
ン系、ウレタン系およびアスファルト系材料から選ばれ
た少なくとも一つの材料からなる樹脂成分を主成分とす
ることを特徴とする。
【0021】アクリルエマルジョン系樹脂成分は、アク
リル酸および/またはその誘導体から合成される重合体
であり、具体的な塗料としては、たとえば、イーディケ
ルM−2500(日本特殊塗料(株)製)、アクリライ
トエナメル(日本油脂(株)製)、アクリリック(関西
ペイント(株)製)等を挙げることができる。
リル酸および/またはその誘導体から合成される重合体
であり、具体的な塗料としては、たとえば、イーディケ
ルM−2500(日本特殊塗料(株)製)、アクリライ
トエナメル(日本油脂(株)製)、アクリリック(関西
ペイント(株)製)等を挙げることができる。
【0022】ウレタン系樹脂成分は、ウレタン結合を分
子内に含む重合体であり、一液型、二液型のいずれも使
用することができる。具体的な塗料としては、たとえ
ば、ウレタン(日本油脂(株)製)、ウレコート(東日
本塗料(株)製)、ウレタローン(信越化学(株)製)
等を挙げることができる。
子内に含む重合体であり、一液型、二液型のいずれも使
用することができる。具体的な塗料としては、たとえ
ば、ウレタン(日本油脂(株)製)、ウレコート(東日
本塗料(株)製)、ウレタローン(信越化学(株)製)
等を挙げることができる。
【0023】アスファルト系樹脂成分は、アスファルト
または変性アスファルトを含む重合体であり、具体的な
塗料としては、たとえば、イーディケルM2000、エ
ース(ユニーク)(日本特殊塗料(株)製)等を挙げる
ことができる。
または変性アスファルトを含む重合体であり、具体的な
塗料としては、たとえば、イーディケルM2000、エ
ース(ユニーク)(日本特殊塗料(株)製)等を挙げる
ことができる。
【0024】請求項9の空気調和機は、請求項4ないし
請求項7の空気調和機において、帯電防止性は、樹脂成
分に界面活性剤、導電性繊維および金属粉から選ばれた
少なくとも一つの配合剤を配合して得られることを特徴
とする。
請求項7の空気調和機において、帯電防止性は、樹脂成
分に界面活性剤、導電性繊維および金属粉から選ばれた
少なくとも一つの配合剤を配合して得られることを特徴
とする。
【0025】本発明において界面活性剤としては、たと
えばアーカードC−50(ライオン(株)製)、ペレス
パッド6321(三洋化成(株)製)、エアマスター
(理研ビタミン(株)製)等を挙げることができる。ま
た、導電性繊維としては、カーボン繊維、アルミ繊維、
ステンレス繊維等を、金属粉としては銅粉、アルミ粉等
を挙げることができる。
えばアーカードC−50(ライオン(株)製)、ペレス
パッド6321(三洋化成(株)製)、エアマスター
(理研ビタミン(株)製)等を挙げることができる。ま
た、導電性繊維としては、カーボン繊維、アルミ繊維、
ステンレス繊維等を、金属粉としては銅粉、アルミ粉等
を挙げることができる。
【0026】請求項10の空気調和機は、請求項4、請
求項6および請求項7の空気調和機において、低摩擦係
数性は、樹脂成分にフッ素樹脂系粉末および潤滑油から
選ばれた少なくとも一つの配合剤を配合して得られるこ
とを特徴とする。
求項6および請求項7の空気調和機において、低摩擦係
数性は、樹脂成分にフッ素樹脂系粉末および潤滑油から
選ばれた少なくとも一つの配合剤を配合して得られるこ
とを特徴とする。
【0027】本発明においてフッ素樹脂系粉末として
は、たとえばPTFE粉末 6J(三井フロロケミカル
(株)製)、ポリテトラフルオロエチレン・ポリヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等
を挙げることができる。また、潤滑油としては、鉱油、
フッ素系油、化学合成油等を挙げることができる。
は、たとえばPTFE粉末 6J(三井フロロケミカル
(株)製)、ポリテトラフルオロエチレン・ポリヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等
を挙げることができる。また、潤滑油としては、鉱油、
フッ素系油、化学合成油等を挙げることができる。
【0028】請求項11の空気調和機は、請求項5の空
気調和機において、抗菌性は、樹脂成分に抗菌および殺
菌剤ならびに防かび剤から選ばれた少なくとも一つの配
合剤を配合して得られることを特徴とする。
気調和機において、抗菌性は、樹脂成分に抗菌および殺
菌剤ならびに防かび剤から選ばれた少なくとも一つの配
合剤を配合して得られることを特徴とする。
【0029】本発明において防かび剤としては、たとえ
ばTBZ(チアベンダゾール)、2,3,5,6-テトラフロロ
-4- メチルスルホニルピリジン、N−フルオロジクロロ
メチルチオフタルイミド等を挙げることができる。ま
た、抗菌および殺菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の化合
物等を挙げることができる。
ばTBZ(チアベンダゾール)、2,3,5,6-テトラフロロ
-4- メチルスルホニルピリジン、N−フルオロジクロロ
メチルチオフタルイミド等を挙げることができる。ま
た、抗菌および殺菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の化合
物等を挙げることができる。
【0030】請求項12の空気調和機は、請求項6およ
び請求項7の空気調和機において、吸湿性は、樹脂成分
にシリカ、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセター
ル、ゼオライトおよびアルミナから選ばれた少なくとも
一つの配合剤を配合して得られることを特徴とする。
び請求項7の空気調和機において、吸湿性は、樹脂成分
にシリカ、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセター
ル、ゼオライトおよびアルミナから選ばれた少なくとも
一つの配合剤を配合して得られることを特徴とする。
【0031】請求項13の空気調和機は、請求項7の空
気調和機において、耐摩擦性は、樹脂成分にガラス繊
維、カーボン繊維および固体潤滑剤から選ばれた少なく
とも一つの配合剤を配合して得られることを特徴とす
る。
気調和機において、耐摩擦性は、樹脂成分にガラス繊
維、カーボン繊維および固体潤滑剤から選ばれた少なく
とも一つの配合剤を配合して得られることを特徴とす
る。
【0032】本発明において固体潤滑剤としては、たと
えば二硫化モリブデン(MoS2 )、グラファイト、窒
化硼素等を挙げることができる。
えば二硫化モリブデン(MoS2 )、グラファイト、窒
化硼素等を挙げることができる。
【0033】請求項14の空気調和機は、請求項9ない
し請求項14の空気調和機において、配合剤が0.1 〜30
質量%配合されることを特徴とする。樹脂成分に対して
配合剤量がこの範囲にあると、室内用空気調和機内部か
らの騒音を抑制することができるとともに、静電気や結
露、かびの発生を防止することができる。
し請求項14の空気調和機において、配合剤が0.1 〜30
質量%配合されることを特徴とする。樹脂成分に対して
配合剤量がこの範囲にあると、室内用空気調和機内部か
らの騒音を抑制することができるとともに、静電気や結
露、かびの発生を防止することができる。
【0034】
【作用】請求項1ないし請求項3の発明において、流体
要素部品表面に塗布された機能性塗料は、エアコンなど
の室内用空気調和機内で発生する騒音自体を抑えるとと
もに、その騒音を反射させない作用をする。
要素部品表面に塗布された機能性塗料は、エアコンなど
の室内用空気調和機内で発生する騒音自体を抑えるとと
もに、その騒音を反射させない作用をする。
【0035】請求項4ないし請求項7の発明において、
発生音抑止塗料に付加されるそれぞれの性質により、塗
料は以下の作用をする。
発生音抑止塗料に付加されるそれぞれの性質により、塗
料は以下の作用をする。
【0036】帯電防止性はプラスチック部品表面にほこ
りが付着するのを防止する。これはプラスチック部品と
風が接触することにより発生する静電気を抑制するため
である。
りが付着するのを防止する。これはプラスチック部品と
風が接触することにより発生する静電気を抑制するため
である。
【0037】低摩擦係数性は、エアコンの暖冷房運転の
際に生じるプラスチック材料同士の熱膨張差を抑えるこ
とによりこすれ音の発生を防止、または発生音を小さく
する。こすれ音の発生はプラスチック同士のスティック
スリップ現象によることが知られている。このスティッ
クスリップは接触する 2つの部品の静摩擦係数と動摩擦
係数の差が大きい場合に見られる現象であり、一般的に
は静摩擦係数を低減して動摩擦係数に近づけることによ
って音の発生を抑制できる。しかし、この摩擦係数は摩
擦するときの温度や湿度の影響を受け易く、完全に防止
することは困難である。このため静摩擦係数を小さくす
ることで、万一こすれ音が発生しても大きい音になら
ず、流体経路に塗布した塗料で吸収される効果もあり、
エアコン室内機の外に出る音は僅かなものとなる。
際に生じるプラスチック材料同士の熱膨張差を抑えるこ
とによりこすれ音の発生を防止、または発生音を小さく
する。こすれ音の発生はプラスチック同士のスティック
スリップ現象によることが知られている。このスティッ
クスリップは接触する 2つの部品の静摩擦係数と動摩擦
係数の差が大きい場合に見られる現象であり、一般的に
は静摩擦係数を低減して動摩擦係数に近づけることによ
って音の発生を抑制できる。しかし、この摩擦係数は摩
擦するときの温度や湿度の影響を受け易く、完全に防止
することは困難である。このため静摩擦係数を小さくす
ることで、万一こすれ音が発生しても大きい音になら
ず、流体経路に塗布した塗料で吸収される効果もあり、
エアコン室内機の外に出る音は僅かなものとなる。
【0038】抗菌性は、かび、雑菌などの発生を抑制す
る。
る。
【0039】吸湿性は、塗料が吸湿性を有することで、
結露(露付き)を抑制する。
結露(露付き)を抑制する。
【0040】耐摩耗性は、プラスチック部品表面の摩耗
を抑制する。
を抑制する。
【0041】
実施例1 本実施例のエアコン室内機の断面を図1に示す。エアコ
ン室内機の流体経路となる吸い込みパネル8、リアケー
シング3、フロントケーシング5、ノーズ4、ルーバー
9の部分にアクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)を塗布した。塗布
部分を太い実線で示す。塗膜の厚さは 10 〜1000μm の
範囲である。
ン室内機の流体経路となる吸い込みパネル8、リアケー
シング3、フロントケーシング5、ノーズ4、ルーバー
9の部分にアクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)を塗布した。塗布
部分を太い実線で示す。塗膜の厚さは 10 〜1000μm の
範囲である。
【0042】得られたエアコン室内機の騒音特性を調べ
た結果を図2に示す。なお、比較例は、塗料を塗布して
いない従来のエアコン室内機の騒音特性を調べた結果で
ある。また、騒音の周波数分析結果を図3に、比較例の
結果を図4に示す。図2〜図4より明らかなように、エ
アコン内部で発生した騒音が低減している。これは、図
1に示すように塗料の塗布により、発生音自体が抑えら
れているとともに、さらに発生音を吸収し反射させない
構造が得られているためである。
た結果を図2に示す。なお、比較例は、塗料を塗布して
いない従来のエアコン室内機の騒音特性を調べた結果で
ある。また、騒音の周波数分析結果を図3に、比較例の
結果を図4に示す。図2〜図4より明らかなように、エ
アコン内部で発生した騒音が低減している。これは、図
1に示すように塗料の塗布により、発生音自体が抑えら
れているとともに、さらに発生音を吸収し反射させない
構造が得られているためである。
【0043】実施例2 実施例1のエアコン室内機と同一部分に、同一塗膜厚さ
で、アクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)に界面活性剤(ラ
イオン(株)アーカードC−50)を 5質量%配合した
帯電防止性を有する塗料を塗布した。なお、本実施例に
おいてはファン翼にも塗布した。
で、アクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)に界面活性剤(ラ
イオン(株)アーカードC−50)を 5質量%配合した
帯電防止性を有する塗料を塗布した。なお、本実施例に
おいてはファン翼にも塗布した。
【0044】得られたエアコン室内機は、静電気を防止
することが可能となり、室内機の風量低下による性能ダ
ウンを防止し、十分な性能を発揮することが可能とな
る。また、従来これらの部品を掃除する際、静電気によ
りこびり着いたほこりは、なかなかきれいにならなかっ
たが、この塗料を塗布することで、メンテナンスも非常
に楽になった。
することが可能となり、室内機の風量低下による性能ダ
ウンを防止し、十分な性能を発揮することが可能とな
る。また、従来これらの部品を掃除する際、静電気によ
りこびり着いたほこりは、なかなかきれいにならなかっ
たが、この塗料を塗布することで、メンテナンスも非常
に楽になった。
【0045】実施例3 実施例2のエアコン室内機と同一部分に、同一塗膜厚さ
で、アクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)にフッ素樹脂系粉
末(三井フロロケミカル(株)、PTFE粉末 6J
)を 5質量%配合した低摩擦係数を有する塗料を塗布
した。
で、アクリルエマルジョン系塗料(日本特殊塗料
(株)、イーディケルM−2500)にフッ素樹脂系粉
末(三井フロロケミカル(株)、PTFE粉末 6J
)を 5質量%配合した低摩擦係数を有する塗料を塗布
した。
【0046】得られたエアコン室内機は、プラスチック
同士の熱膨張差によって生じた摩擦音を低減することが
可能となった。また、従来この音を低減させるために使
用していたテープ等も使用する必要がなくなり、部品点
数の削減、工数低減等も可能となった。
同士の熱膨張差によって生じた摩擦音を低減することが
可能となった。また、従来この音を低減させるために使
用していたテープ等も使用する必要がなくなり、部品点
数の削減、工数低減等も可能となった。
【0047】実施例4 本実施例のエアコン室内機の断面を図5に示す。エアコ
ン室内機の流体経路にプラスチックで構成される部品の
1つにファンがある。このファン翼10に、アクリルエ
マルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケル
M−2500)に防かび剤チアベンダゾール(TBZ)
(北興化学工業(株)、ホクスターHP)を 5質量%配
合した抗菌性を有する塗料を塗布した。
ン室内機の流体経路にプラスチックで構成される部品の
1つにファンがある。このファン翼10に、アクリルエ
マルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケル
M−2500)に防かび剤チアベンダゾール(TBZ)
(北興化学工業(株)、ホクスターHP)を 5質量%配
合した抗菌性を有する塗料を塗布した。
【0048】得られたエアコン室内機は、かびの発生を
少なく抑えることができる。この結果、かびによる悪
臭、喘息などの人体への影響も減らすこともでき、さら
に外観上も衛生的であり、また、きれいである。
少なく抑えることができる。この結果、かびによる悪
臭、喘息などの人体への影響も減らすこともでき、さら
に外観上も衛生的であり、また、きれいである。
【0049】実施例5 実施例のエアコン室内機の吸い込みパネル8を除いたフ
ロントケーシング5、リアケーシング3、ノーズ4、ル
ーバー9に、吸湿性を有する塗料として、アクリルエマ
ルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケルM
−2500)にゼオライト(ユニオン昭和(株)、A
型)を 5質量%配合した吸湿性を有する塗料を塗布し
た。
ロントケーシング5、リアケーシング3、ノーズ4、ル
ーバー9に、吸湿性を有する塗料として、アクリルエマ
ルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケルM
−2500)にゼオライト(ユニオン昭和(株)、A
型)を 5質量%配合した吸湿性を有する塗料を塗布し
た。
【0050】得られたエアコン室内機は、エアコン冷房
運転時に発生する結露(露付き)を防止することが可能
となる。また、従来これらを防止するために使用してい
た植毛テープ等も使用する必要がなくなり、部品点数の
削減、工数低減等も可能となった。
運転時に発生する結露(露付き)を防止することが可能
となる。また、従来これらを防止するために使用してい
た植毛テープ等も使用する必要がなくなり、部品点数の
削減、工数低減等も可能となった。
【0051】実施例6 本実施例のエアコン室内機の断面を図6に示す。エアコ
ン室内機の流体経路にプラスチックで構成される部品の
1つにルーバー9がある。このルーバー9に、アクリル
エマルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケ
ルM−2500)に二硫化モリブデン(MoS2 )を 1
0 質量%配合した耐摩耗性を有する塗料を塗布した。
ン室内機の流体経路にプラスチックで構成される部品の
1つにルーバー9がある。このルーバー9に、アクリル
エマルジョン系塗料(日本特殊塗料(株)、イーディケ
ルM−2500)に二硫化モリブデン(MoS2 )を 1
0 質量%配合した耐摩耗性を有する塗料を塗布した。
【0052】得られたエアコン室内機は、ルーバーの摩
耗を減らすことができ、耐久性、信頼性の向上が図れ
た。
耗を減らすことができ、耐久性、信頼性の向上が図れ
た。
【0053】
【発明の効果】請求項1の空気調和機は、流体要素部品
の少なくとも一つの部品表面に機能性塗料が塗布してあ
るので、塗料自体に種々の特性を持たせることができ
る。そのは結果、空気調和機内の発生音や静電気、結
露、かびの発生などを総合的に抑制することができる。
の少なくとも一つの部品表面に機能性塗料が塗布してあ
るので、塗料自体に種々の特性を持たせることができ
る。そのは結果、空気調和機内の発生音や静電気、結
露、かびの発生などを総合的に抑制することができる。
【0054】請求項2の空気調和機は、吸込みパネル、
ファン、筐体、この筐体に付設されているノーズおよび
ルーバーから選ばれた少なくとも一つの部品に機能性塗
料が塗布してあるので、請求項1の効果がより効率的に
なる。
ファン、筐体、この筐体に付設されているノーズおよび
ルーバーから選ばれた少なくとも一つの部品に機能性塗
料が塗布してあるので、請求項1の効果がより効率的に
なる。
【0055】請求項3の空気調和機は、機能性塗料が発
生音抑止塗料であるので、空気調和機内での発生音を抑
制するとともに、その反射音も抑制することができる。
その結果、空気調和機が発生する騒音を低減することが
できる。
生音抑止塗料であるので、空気調和機内での発生音を抑
制するとともに、その反射音も抑制することができる。
その結果、空気調和機が発生する騒音を低減することが
できる。
【0056】請求項4から請求項7の空気調和機は、発
生音抑止塗料に吸音性、制振性、帯電防止性、低摩擦係
数性、抗菌性、吸湿性、耐摩擦性などの性質を付与して
あるので、騒音を低減するとともに、静電気、結露、か
びの発生などを総合的に抑制することができる。
生音抑止塗料に吸音性、制振性、帯電防止性、低摩擦係
数性、抗菌性、吸湿性、耐摩擦性などの性質を付与して
あるので、騒音を低減するとともに、静電気、結露、か
びの発生などを総合的に抑制することができる。
【0057】請求項8から請求項14の空気調和機は、
機能性塗料の組成が最適設計されているので、請求項1
から請求項7の効果がより効率的になる。また、その結
果、空気調和機の製造に際して、部品点数の削減、工数
低減が図れるとともに、得られた空気調和機は、環境改
善や耐久性、信頼性が向上し、メンテナンスも容易にな
る。
機能性塗料の組成が最適設計されているので、請求項1
から請求項7の効果がより効率的になる。また、その結
果、空気調和機の製造に際して、部品点数の削減、工数
低減が図れるとともに、得られた空気調和機は、環境改
善や耐久性、信頼性が向上し、メンテナンスも容易にな
る。
【図1】実施例1のエアコン室内機の断面を示す図であ
る。
る。
【図2】実施例1のエアコン室内機の騒音特性を調べた
結果を示す図である。
結果を示す図である。
【図3】実施例1のエアコン室内機の騒音の周波数分析
結果を示す図である。
結果を示す図である。
【図4】比較例のエアコン室内機の騒音の周波数分析結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図5】実施例4のエアコン室内機の断面を示す図であ
る。
る。
【図6】実施例6のエアコン室内機の断面を示す図であ
る。
る。
【図7】従来のエアコン室内機の断面を示す図である。
【図8】エアコン室内機の組立て部においてこすれ音が
発生する様子を示す図である。
発生する様子を示す図である。
1………熱交換機、2………横流ファン、3………リア
ケーシング、4………ノーズ、5………フロントケーシ
ング、6………吹き出し口、7………放熱フィン、8…
……吸込みパネル、9………ルーバー、10………ファ
ン翼、11………こすれ音発生箇所、12………騒音の
主な発生源、13………壁面。
ケーシング、4………ノーズ、5………フロントケーシ
ング、6………吹き出し口、7………放熱フィン、8…
……吸込みパネル、9………ルーバー、10………ファ
ン翼、11………こすれ音発生箇所、12………騒音の
主な発生源、13………壁面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 毅睦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内
Claims (14)
- 【請求項1】 ファンとこのファンの周囲に配置された
熱交換機とを内部に有する筐体と、この筐体の表面部分
に配置された吸込みパネルおよびルーバーとを少なくと
も具備してなる空気調和機であって、 この空気調和機の前記吸込みパネルから前記ルーバーに
至る空気流路部を形成する流体要素部品の少なくとも一
つの部品表面に機能性塗料を塗布してなることを特徴と
する空気調和機。 - 【請求項2】 請求項1記載の空気調和機において、前
記流体要素部品は前記吸込みパネル、前記ファン、前記
筐体、前記筐体に付設されているノーズおよび前記ルー
バーから選ばれた少なくとも一つの部品であることを特
徴とする空気調和機。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の空気調和
機において、前記機能性塗料は空気調和機内の発生音を
抑止する発生音抑止塗料であることを特徴とする空気調
和機。 - 【請求項4】 請求項3記載の空気調和機において、前
記吸込みパネルに塗布する前記発生音抑止塗料は、吸音
性、制振性、帯電防止性および低摩擦係数性から選ばれ
た少なくとも一つの性質を有することを特徴とする空気
調和機。 - 【請求項5】 請求項3記載の空気調和機において、前
記ファンに塗布する前記発生音抑止塗料は、吸音性、制
振性、帯電防止性および抗菌性から選ばれた少なくとも
一つの性質を有することを特徴とする空気調和機。 - 【請求項6】 請求項3記載の空気調和機において、前
記筐体および前記ノーズに塗布する前記発生音抑止塗料
は、吸音性、制振性、帯電防止性、吸湿性および低摩擦
係数性から選ばれた少なくとも一つの性質を有すること
を特徴とする空気調和機。 - 【請求項7】 請求項3記載の空気調和機において、前
記ルーバーに塗布する前記発生音抑止塗料は、吸音性、
制振性、帯電防止性、吸湿性、低摩擦係数性および耐摩
擦性から選ばれた少なくとも一つの性質を有することを
特徴とする空気調和機。 - 【請求項8】 請求項3記載の空気調和機において、前
記発生音抑止塗料は、アクリルエマルジョン系、ウレタ
ン系およびアスファルト系材料から選ばれた少なくとも
一つの材料からなる樹脂成分を主成分とする塗料である
ことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項9】 請求項4ないし請求項7記載の空気調和
機において、前記帯電防止性は、前記樹脂成分に界面活
性剤、導電性繊維および金属粉から選ばれた少なくとも
一つの配合剤を配合して得られることを特徴とする空気
調和機。 - 【請求項10】 請求項4、請求項6および請求項7記
載の空気調和機において、前記低摩擦係数性は、前記樹
脂成分にフッ素樹脂系粉末および潤滑油から選ばれた少
なくとも一つの配合剤を配合して得られることを特徴と
する空気調和機。 - 【請求項11】 請求項5記載の空気調和機において、
前記抗菌性は、前記樹脂成分に抗菌および殺菌剤ならび
に防かび剤から選ばれた少なくとも一つの配合剤を配合
して得られることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項12】 請求項6および請求項7記載の空気調
和機において、前記吸湿性は、前記樹脂成分にシリカ、
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ゼオラ
イトおよびアルミナから選ばれた少なくとも一つの配合
剤を配合して得られることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項13】 請求項7記載の空気調和機において、
前記耐摩擦性は、前記樹脂成分にガラス繊維、カーボン
繊維および固体潤滑剤から選ばれた少なくとも一つの配
合剤を配合して得られることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項14】 請求項9ないし請求項14記載の空気
調和機において、前記配合剤は、0.1 〜30質量%配合す
ることを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7051610A JPH08247526A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7051610A JPH08247526A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247526A true JPH08247526A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12891680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7051610A Pending JPH08247526A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08247526A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1073281A (ja) * | 1996-09-02 | 1998-03-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和機 |
WO2002017978A1 (fr) * | 2000-08-28 | 2002-03-07 | Sharp Kabushiki Kaisha | Dispositif de purification de l'air et generateur d'ions utilise pour ce dispositif |
JP2003097826A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-04-03 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機、空気調和機の運転方法 |
EP2177576A2 (en) | 2008-10-17 | 2010-04-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner and coating composition |
JP2011079960A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Panasonic Corp | 防かび用塗膜及びその防かび用塗膜処理方法 |
CN102589105A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-07-18 | 天津商业大学 | 空调风口 |
CN113375328A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-10 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种后围板结构和空调器 |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP7051610A patent/JPH08247526A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1073281A (ja) * | 1996-09-02 | 1998-03-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和機 |
WO2002017978A1 (fr) * | 2000-08-28 | 2002-03-07 | Sharp Kabushiki Kaisha | Dispositif de purification de l'air et generateur d'ions utilise pour ce dispositif |
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EP2177576A2 (en) | 2008-10-17 | 2010-04-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner and coating composition |
JP2010096437A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機及びコーティング組成物 |
JP4698721B2 (ja) * | 2008-10-17 | 2011-06-08 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機及びコーティング組成物 |
US8171750B2 (en) | 2008-10-17 | 2012-05-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner and coating composition |
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CN113375328A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-10 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种后围板结构和空调器 |
CN113375328B (zh) * | 2021-06-17 | 2022-04-08 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种后围板结构和空调器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |