JP2000198219A - インクタンク、タンクホルダ、インクジェットヘッドカ―トリッジ、およびインクジェット記録装置 - Google Patents
インクタンク、タンクホルダ、インクジェットヘッドカ―トリッジ、およびインクジェット記録装置Info
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Abstract
止及びインクタンクの落下による可動レバーの破断を防
止する。 【解決手段】 インクタンク30の可動レバー31に形
成された、つまみ54の下端の正面からみた半径寸法は
R4であり、側面からみたつまみ54の背面の半径寸法
はR2である。タンクホルダ36にインクタンク30を
装着した際の、可動レバー31が配置される部分の円弧
形状部の正面からみた半径寸法はR3(≒R4)であ
り、この部分の側面からみた背面の半径寸法はR1(≒
R2)である。また、可動レバー根元部31cの両端部
は厚肉成形された厚肉部31aで形成され、中央部は厚
肉部31aの2分の1以下の厚さで形成された薄肉部3
1bで形成されている。
Description
インクタンクを着脱自在に保持するタンクホルダ、該タ
ンクホルダにインクを吐出して記録を行なうインクジェ
ットヘッドを備えたインクジェットヘッドカートリッ
ジ、および該インクジェットヘッドカートリッジを有す
るインクジェット記録装置に関する。
ェット記録装置を示す斜視図である。図25に示される
インクジェット記録装置100では、互いに平行なリー
ドスクリュー104およびガイド軸105が筐体に備え
られている。リードスクリュー104およびガイド軸1
05には、キャリッジ101がリードスクリュー104
およびガイド軸105と平行な方向に移動可能に取り付
けられている。キャリッジ101は、キャリッジモータ
(不図示)によってリードスクリュー104が回転され
ることで平行移動させられる。
後述するような、インクジェットヘッド102を備えた
インクジェットヘッドカートリッジが搭載されている。
インクジェットヘッド102の吐出面の移動軌跡面の近
傍には、紙押さえ板109が備えられている。
は、被記録媒体である記録用紙106をインクジェット
ヘッド102の記録領域に向けて搬送する給紙ローラ1
07と、インクジェットヘッド102により記録された
記録用紙106を排出するための排紙ローラ108とが
備えられている。給紙ローラ107および排紙ローラ1
08は、不図示のモータにより回転される。
るインクが、インクジェットヘッド102の吐出口面と
対向する記録用紙106に付着することによって、記録
用紙106の表面に記録画像が形成される。インクジェ
ットヘッド102による記録用紙106への記録と連動
して、モータにより回転される給紙ローラ107および
排紙ローラ108と、紙押さえ板109とによって記録
用紙106がインクジェット記録装置の外部に排出され
る。
1に搭載されるインクジェットヘッドカートリッジにつ
いて説明するための図である。図26(a)が、キャリ
ッジ101に搭載されるインクジェットヘッドカートリ
ッジを示す斜視図であり、図26(b)が、図25
(a)に示したインクジェットヘッドカートリッジにお
いてインクタンクを取り外した状態を示す斜視図であ
る。
るように、キャリッジ101に搭載されるインクジェッ
トヘッドカートリッジ301は、インクジェットヘッド
102を備えたタンクホルダ103と、タンクホルダ1
03に着脱自在に設けられたインクタンク111、11
2、113、114とで構成されている。インクタンク
111はブラックのインク用、インクタンク112はイ
エローのインク用、インクタンク113はマゼンタ色の
インク用、インクタンク114はシアンのインク用であ
る。このようにインクタンク111、112、113、
114のそれぞれがタンクホルダ103に対して着脱自
在となり、それぞれのインクタンクが交換可能となって
いることにより、インクジェット記録装置における印刷
のランニングコストが低減される。
14のそれぞれの内部には、対応する色のインクが収納
されている。また、それぞれのインクタンクには、イン
クタンク内のインクをインクジェットヘッド102に供
給するためのインク供給口が形成されている。例えば、
インクタンク111にはインク供給口211が形成され
ており、インクタンク111がタンクホルダ103に装
着された状態でインクタンク111内のブラックのイン
クがインク供給口211を介してインクジェットヘッド
102に供給される。
03およびインクジェットヘッド102の断面図であ
る。図27に示すように、箱状のタンクホルダ103の
上面は開口しており、タンクホルダ103の下面の一側
部側にインクジェットヘッド102が設けられている。
インクジェットヘッド102では、ベースプレート20
5によってシリコン基板201が支持されている。シリ
コン基板201には、インクを吐出させるために利用さ
れる熱エネルギを発生する電気熱変換体としてのヒータ
などが形成されている。
タンクホルダ103にインクタンクを装着した際に、そ
のインクタンクのインク供給口と接続されるジョイント
204が設けられている。ジョイント204には、シリ
コン基板201に向かって延びるインク流路206が形
成されている。
ッジにおけるインクの流れとして、ブラックのインク用
のインクタンク111を例にとって説明する。インクタ
ンク111内のインクはインクタンク111のインク供
給口211およびジョイント204を介してインクジェ
ットヘッド2内に供給される。インクジェットヘッド1
02内に供給されたインクはインク流路206を通して
シリコン基板201へ供給され、供給されたインクがシ
リコン基板201のヒータの発生する熱エネルギによっ
て、被記録媒体である記録用紙に向けて吐出される。
11について説明するための図である。図28(a)
が、インクタンク111を、第2の爪132が見える方
向から見た斜視図であり、図28(b)が、インクタン
ク111を、可動レバー130が見える方向から見た斜
視図である。また、図28(c)が、インクタンク11
1の断面図である。
るように、インクタンク111の一方の側面に、第1の
爪131を有する可動レバー130が設けられ、インク
タンク111の他方の側面に第2の爪132が設けられ
ている。第1の爪131および第2の爪132のそれぞ
れは、インクタンク111をタンクホルダ103に装着
した際に、タンクホルダ103に形成された第1の穴2
41および第2の穴242(図27参照)に係合され
る。これにより、インクタンク111がタンクホルダ1
03に固定される。インクタンク111の下面には、そ
の下面から円筒状に突出するインク供給口211が設け
られている。
タンク111の内部には、液体であるインクを吸収する
ことでそのインクを保持するインク吸収体136が収納
されている。インク供給口221の内部には、インク吸
収体136と接するジョイント部材137が充填されて
いる。タンクホルダ103にインクタンク111が装着
された際、インク吸収体136に保持されているインク
がジョイント部材137を通してインク供給口211か
らインクジェットヘッド102に供給される。次に、イ
ンクタンク111をインクジェットヘッドカートリッジ
301のタンクホルダ103に装着(セット)する手順
を図29の(a)〜(c)を用いて説明する。
ホルダ103の上面にインクタンク111のインク供給
口211側の面を向けると共にインクタンク111の第
2の爪132を下方に傾けて矢印A方向へ、タンクホル
ダ103の内部にインクタンク111を挿入していく。
ホルダ103の図中右側側面の傾斜面に沿って挿入され
ることで、まず、タンクホルダ103の第2の穴242
にインクタンク111の第2の爪132が係合する。
クタンク111をタンクホルダ103に押し込むことで
可動レバー130が内側に撓み、第1の爪131がタン
クホルダ103の第1の穴241に係合されることで、
インクタンク111はタンクホルダ103に固定され
る。
れているインクは、インク供給口211のジョイント部
材137を介し、インクジェットヘッド202へと導入
され、電気熱変換体(不図示)の発生するエネルギによ
り吐出口(不図示)から吐出される。
は、可動レバー130を内側に撓ませて第1の爪131
をタンクホルダ103の第1の穴241から抜くこと
で、タンクホルダ103からインクタンク111を容易
に取り出すことができる。
従来技術においては、はじめてインクジェット記録装置
を使用するユーザーなどはインクタンクをタンクホルダ
に装着する際にどの状態が正しいインクタンク装着状態
であるのか正確に認識できず、図29(c)に示した最
終状態にまで装着されない場合が生じることがあった。
化する為、インクタンクをタンクホルダに押し込むのに
大きな力を必要とすることがあり、インクタンクが完全
に装着されるまで押されなくなる傾向があった。そし
て、インクタンクが完全にタンクホルダに装着されない
状態で記録を実行しようとすると、インクタンク内のイ
ンクが十分にインクジェットヘッドに供給されず、正確
な記録ができなくなる不都合があった。
(感覚)によっても認識させることは可能であるが、使
用環境によっては確認しにくい場合もあり、インクタン
クの装着の完了が必ずしも確認できない場合を生じるお
それもあった。
クタンクも小型化された場合、インクタンクの可動レバ
ーのつまみ部分の面積が小さくなり、ユーザーがインク
タンクを取り外しにくくなる恐れがある。さらには、複
数色のインクタンクを隣接配置させるタンクホルダの場
合、上記のようにインクタンクの可動レバーのつまみ部
分の面積が小さくなると、あるインクタンクを取り外そ
うとすると隣りのインクタンクまでも取り外してしまう
など、取り扱いが不便となる問題が生じてしまう。
術の問題点に鑑み、ユーザーに正しくインクタンクがタ
ンクホルダに装着されていることを認識させる取り扱い
性に優れたインクタンク、タンクホルダ、インクジェッ
トヘッドカートリッジ、および該インクジェットヘッド
カートリッジを有するインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
てインクタンクを可動レバーのある側面を下向きの状態
で落下させるなどの不測の事態が生じた場合、可動レバ
ーの根元の支点部分で折れてしまうことがあり、インク
タンクをタンクホルダに装着出来なくなるという不都合
を生じる恐れがある。特に、低温環境下では、モールド
材料が硬化する為、脆くなり、不測の事態により可動レ
バーが破壊されやすい傾向があった。
外部からの不測の衝撃にも耐えうる取り扱い性を向上さ
せたインクタンク、また、インクジェットヘッドカート
リッジ及び該インクジェットヘッドカートリッジを有す
るインクジェット記録装置を提供することにある。
に本発明は、インクタンクあるいはタンクホルダであっ
て、前記インクタンクおよび前記タンクホルダにそれぞ
れ略一定の曲率の円弧形状部が設けられ、前記インクタ
ンクの円弧形状部の円弧中心は前記インクタンクが前記
タンクホルダに正しく装着された位置においてのみ前記
タンクホルダの円弧形状部の円弧中心と略同じ位置にな
ることを特徴とする。
係合する係合爪の設けられた可動レバーを有し、前記可
動レバーは前記係合爪の上部に前記インクタンクを前記
タンクホルダから外すときに操作されるつまみ部を有
し、前記インクタンクの円弧形状部は、前記つまみ部に
形成された円弧形状の部分である。
弾性的に連結され、この連結部の一部は薄肉部として構
成されることが好ましい。
前記インクタンクのインク容量に応じて異なっていた
り、前記インクタンクの中のインクの種類に応じて異な
ることが好ましい。
記モールド一体成形で形成されている。
弧形状部の曲率半径は略同じ寸法である。
該タンクホルダに装着したインクタンクから供給される
インクの吐出を行なうインクジェット記録ヘッド部が設
けられたインクジェットヘッドカートリッジを包含す
る。
ッドカートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体の面
に沿って往復移動可能に支持されたキャリッジを有し、
インクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェッ
トヘッドカートリッジの前記インクジェット記録ヘッド
部からインクを吐出して前記被記録媒体に記録を行なう
インクジェット記録装置を包含する。
タンクホルダに正しく装着されていないと、インクタン
クとタンクホルダの円弧形状部の円弧中心が略同じ位置
にならないので、装着時のインクタンクとタンクホルダ
の円弧形状部のつながりが不自然になる。これにより、
インクタンクの誤装着をユーザーに目視的に認識させて
再操作させることが可能になる。
タンクは、タンクホルダに着脱自在に保持され、前記タ
ンクホルダに係合する係合爪の設けられた可動レバー
が、前記可動レバーの根元部で弾性的に支持されたイン
クタンクにおいて、前記根元部は一部が薄肉に形成され
ている。
クは、可動レバーの根元部は一部が薄肉に形成されてい
るため、可動レバーに衝撃破壊力が加わり、厚肉部に亀
裂破壊が生じたとしても、薄肉部でこの亀裂は止まるの
で、可動レバーが破断するまでには至らない。
れているものでもよいし、可動レバーの根元部は中央部
が薄肉に形成されているものでもよく、薄肉に形成され
た部分の肉厚は、可動レバーの根元部の他の部分の肉厚
の2分の1以下であってもよい。
クタンクを着脱する操作部としてのつまみ部があり、こ
のつまみ部は円弧形状部を有していることが好ましい。
特に、インクタンクが装着された状態でインクタンクの
つまみ部が位置するタンクホルダの箇所をつまみ部の円
弧中心と略同一となる円弧状とすることは装着の確実性
を向上させる点で好ましい。
ジは、本発明のインクタンクを着脱自在に保持可能なタ
ンクホルダと、インクタンクから供給されるインクの吐
出を行う液体吐出記録ヘッド部とを有する。
は、本発明のインクジェットヘッドカートリッジを着脱
自在に保持し、被記録媒体の面に沿って往復移動可能に
支持されたキャリッジを有し、インクを吐出する電気信
号に基づき、インクジェットヘッドカートリッジの液体
吐出記録ヘッド部からインクを吐出して被記録媒体に記
録を行う。
状部を有するタンクホルダに着脱自在に保持されるイン
クタンクであって、前記インクタンクは、前記タンクホ
ルダに係合する係合爪の設けられた可動レバーが根元部
で弾性的に前記インクタンクに支持されて設けられてお
り、前記可動レバーは前記係合爪の上部に前記インクタ
ンクを前記タンクホルダに対して着脱するときに操作さ
れるつまみ部を有し、前記つまみ部は略一定の曲率の円
弧形状部を有し、前記インクタンクの円弧形状部の円弧
中心は前記インクタンクが前記タンクホルダに正しく装
着された位置においてのみ前記タンクホルダの円弧形状
部の円弧中心と略同じ位置になるとともに、前記可動レ
バーの根元部は一部が薄肉に形成されていることを特徴
とする。
前記インクタンクのインク容量に応じて異なることは好
ましい。
前記インクタンクの中のインクの種類に応じて異なるこ
とは好ましい。
に形成されていることは好ましい。前記薄肉に形成され
た部分の肉厚は、前記可動レバーの根元部の他の部分の
2分の1以下であることは好ましい。
て図面を参照して説明する。
置のキャリッジに例えば種類の違うヘッドカートリッジ
が2個搭載されている。2個のヘッドカートリッジは、
濃度の薄いマゼンタ、シアンのタンクとブラックのイン
クタンクを有するフォト用ヘッドカートリッジと、イエ
ロー、マゼンタ、シアンのインクを吐出可能なカラー用
ヘッドカートリッジである。これらの組み合わせによっ
て記録装置は6色のインクで印字可能になり、写真調の
印字をきれいに行うことができる。あるいは、前記フォ
ト用ヘッドカートリッジを、ブラックのインクタンクの
みを有するブラック用ヘッドカートリッジに交換して、
テキスト印字を高速で行ったり、ビジネスカラーを高速
で印字することも可能である。
ラック用ヘッドカートリッジを正面右斜め上方より見た
図、図2はそのブラック用ヘッドカートリッジを背面左
斜め下方より見た図を示している。
ク用ヘッドカートリッジは、ブラックインク用の大容量
のインクタンク30と、インクジェットヘッド29を有
しインクタンク30を着脱自在に保持するブラック用の
タンクホルダ36とで構成される。インクタンク30の
一方の側面には、つまみ54および第1の爪32を有す
る可動レバー31が設けられ、インクタンク30の他方
の側面に第2の爪33a、33bが設けられている。さ
らに、このインクタンク30の他方の側面で第2の爪3
3a、33bの上方には第3の爪34a、34bが設け
られている。
から円筒状に突出するインク供給口35と、インクタン
ク30をタンクホルダ36に装着した時の位置決めピン
37と、タンク内のインク残量検知に用いられるプリズ
ム28とが設けられている。また、タンクホルダ36に
は、インクタンク30をタンクホルダ36に装着した際
に、第1の爪32および第2の爪33a、33bのそれ
ぞれが係合する第1の穴26および第2の穴38a、3
8bが形成されている。さらに、インクタンク30をタ
ンクホルダ36に装着する過程で位置合わせの為にタン
クホルダ36には、第3の爪34a、34bのそれぞれ
がいったん落とし込まれる第3の穴39a、39bが形
成されている。さらに、タンクホルダ36の下部にはイ
ンクタンク30の位置決めピン37が嵌合する位置決め
穴27が設けられている。
よるカラー用ヘッドカートリッジを正面右斜め上方より
見た図、図4はそのカラー用ヘッドカートリッジを背面
左斜め下方より見た図を示している。
カートリッジは、シアンインクタンク40c、マゼンダ
インクタンク40m、イエローインクタンク40yと、
インクジェットヘッドを有し各色のインクタンク40
c、40m、40yを個別に着脱自在に保持するタンク
ホルダ46とで構成されている。上記のブラック用イン
クタンクと同様、各色のインクタンク40c、40m、
40yの一方の側面にはそれぞれ可動レバー41c、4
1m、41yが設けられている。各可動レバーはつまみ
54c、54m、54yおよび第1の爪42c、42
m、42yを有する。
yの他方の側面にそれぞれ第2の爪43c、43m、4
3yが設けられている。さらに、各色のインクタンク4
0c、40m、40yの他方の側面で第2の爪43c、
43m、43yの上方には第3の爪44c、44m、4
4yが設けられている。
下部には、タンク下面から円筒状に突出するインク供給
口45c(45m、45y)と、インクタンク40c
(40m、40y)をタンクホルダ46に装着した時の
位置決めピン47c(47m、47y)と、タンク内の
インク残量検知に用いられるプリズム51c(51m、
51y)とが設けられている。
ク40c(40m、40y)をタンクホルダ46に装着
した際に第1の爪42c(42m、42y)および第2
の爪43c(43m、43y)のそれぞれが係合する第
1の穴48c(48m、48y)および第2の穴49c
(49m、49y)が形成されている。さらに、タンク
ホルダ46に装着する過程で位置合わせの為にタンクホ
ルダ46には、第3の爪44c(44m、44y)がい
ったん落とし込まれる第3の穴50c(50m、50
y)が形成されている。さらに、タンクホルダ46の下
部にはインクタンク40c(40m、40y)の位置決
めピン47c(47m、47y)が嵌合する位置決め穴
53c(53m、53y)が設けられている。
のカラー用ヘッドカートリッジと同じ構成である。
係合爪(第2の爪)は、タンク本体とモールド一体成形
されており、その成形材料は、耐インク性、ガスバリヤ
性、透明性にすぐれかつ安価なポリプロピレンを採用し
ている。
ドカートリッジのタンクホルダに装着(セット)する手
順についてブラック用インクジェットヘッドカートリッ
ジを例にとり、図5の(a)〜(f)を用いて説明す
る。
ユーザーはタンクホルダ36の上面にインクタンク30
のインク供給口35側の面を向けると共にインクタンク
30の第2の爪33a、33bを下方に傾けて矢印方向
に、タンクホルダ36の内部にインクタンク30を挿入
していく。
タンクホルダ36の図中右側側面の傾斜面に沿ってイン
クタンク30を挿入し、タンクホルダ36の第3の穴3
9a、39bにインクタンク30の第3の爪34a、3
4b、タンクホルダ36の第2の穴38a、38bにイ
ンクタンク30の第2の爪33a、33bを係合させ
る。
a、38bに係合した第2の爪33a、33bを支点に
インクタンク30を回転させながらインクタンク30を
タンクホルダ36内に押し込む。これにより、図5
(e)、(f)に示すように、可動レバー31が内側に
撓み、第1の爪32がタンクホルダ36の第1の穴26
に係合されると同時に、インクタンク30の位置決めピ
ン37がタンクホルダ36の位置決め穴27に入り込
み、インクタンク30はタンクホルダ36に精度良く固
定される。
ているインクは、インク供給口35のジョイント部材5
6を介し、インクジェットヘッド29へと導入され、ヘ
ッド29内の電気熱変換体(不図示)の発生するエネル
ギにより吐出口(不図示)から吐出される。
は、可動レバー31を内側に撓ませて第1の爪32をタ
ンクホルダ36の第1の穴26から抜き、可動レバー3
1のつまみ54を引き上げることで、タンクホルダ36
からインクタンク30を容易に取り出すことができる。
トヘッドカートリッジの基本構造および装着方法につい
て述べたが、以下では本発明に係る構成について図面に
基づいて具体的に説明していく。
明の実施の形態のブラック用インクジェットヘッドカー
トリッジを構成するインクタンクとタンクホルダの正面
図であり、(b)はそのインクタンクとタンクホルダの
側面図である。
0の正面の可動レバー31のつまみ54の下部が突き出
て、インクタンク30の幅方向の半径寸法R4で規定さ
れる凸状の円弧形状になっており、またタンクホルダ3
6の正面のインクタンク30の可動レバー31が配置さ
れる場所は湾曲し、タンクホルダ36の幅方向の半径寸
法R3(≒R4)で規定される円弧形状となっている。
31のつまみ54がインクタンク背面方向に湾曲し、イ
ンクタンク30の背面方向の半径寸法R2で規定される
円弧形状になっており、またタンクホルダ36のインク
タンク30の可動レバー31が配置される場所もタンク
ホルダ背面方向に湾曲し、タンクホルダ36の背面方向
の半径寸法R1(≒R2)で規定される円弧形状となっ
ている。
をR2で規定される円弧形状としたことは、インクタン
クの取外し時の作用力を、可動レバー31の前倒操作
と、インクタンクの押し上げ操作の両方の作用力にバラ
ンスよく分散できることを可能にした。そのため、わず
かな作用力でインクタンクを取り外し可能にしている。
なお、わずかな作用力でインクタンクを取り外し可能に
しているため、インクタンクの取外し時に無理な力が加
わらず、インクタンクの底部に設けられた位置決めピン
とタンクホルダの位置決め穴とが不自然にこすれること
がなく、位置決めピンあるいは位置決め穴が削れること
を防止でき、位置決めに支障を来たすことが抑制され
る。
ホルダ36に正確に装着された状態の正面図、(b)は
その側面図である。図8の(a)はインクタンク30が
タンクホルダ36に不完全に装着された状態の正面図、
(b)はその側面図である。図7(a)に示すように、
ユーザーがインクタンク30をタンクホルダ36に正確
に装着された場合は、正面から見て半径寸法R3とR4
の円弧は略同一中心となり、可動レバー31のつまみ5
4の下部の凸状の円弧形状部とタンクホルダ36の凹状
の円弧形状部の間には一定の隙間(寸法公差)のみが形
成され、互いに合致する。
ように、半径寸法R1とR2の円弧は略同一中心とな
り、タンクホルダ36とインクタンクのつまみ部54が
スムーズに円弧形状につながっている。
から見てもタンクホルダ36とインクタンク30は同心
円上の円弧形状で外形がスムーズにつながっているのを
認識する。このように目視的にインクタンクの装着状態
が確認できるため、より装着の確実性を確保できる。
クホルダ36に不完全に装着した場合は、図8(a)に
示すように、正面図から見て半径寸法R3とR4の円弧
は略同一中心になく、つまみ54の下部の凸状の円弧形
状部とタンクホルダ36の凹状の円弧形状部の間には不
自然な隙間が形成される。さらに、側面から見ると図8
(b)に示すように、半径寸法R1とR2の円弧は同一
中心にないので、タンクホルダ36とインクタンク30
のつまみ部54が不連続なつながりとなる。したがっ
て、ユーザーはインクタンク30がタンクホルダ36に
正確に装着されていないと認識し、図7(a)、(b)
の状態になるまでインクタンク30をタンクホルダ36
に入れようと再操作する。
54の下部の半径寸法は、 R2=20mm、 R4=25mm タンクホルダ36の半径寸法は、 R1=20mm、 R3=25.5mm を採用して、R3をR4より0.5mm長いものとし
た。
タンクホルダに正確に装着されていることが容易に認識
させることが出来る。
インクジェットヘッドカートリッジなどの、一つのタン
クホルダに3種類のインクタンクを装着する3色一体型
のインクジェットヘッドカートリッジについて実施形態
を説明する。
ー用インクジェットヘッドカートリッジを構成するイン
クタンクとタンクホルダの正面図であり、(b)はその
インクタンクとタンクホルダの側面図である。
ンク40y、40m、40cの正面の可動レバー41
y、41m、41cのつまみ54y、54m、54cの
下部がそれぞれ突き出て、すべてがインクタンクの幅方
向の半径寸法R4で規定される円弧形状になっており、
タンクホルダ46の正面の各色のインクタンク40y、
40m、40cの可動レバー41y、41m、41cが
配置される場所はそれぞれ湾曲し、すべてがタンクホル
ダの幅方向の半径寸法R3(≒R4)で規定される円弧
形状となっている。
41y、41m、41cのつまみ54y、54m、54
cがそれぞれタンク背面方向に湾曲し、すべてがインク
タンクの背面方向の半径寸法R2で規定される円弧形状
になっており、またタンクホルダ46の各色のインクタ
ンク40y、40m、40cの可動レバー41y、41
m、41cが配置される場所もそれぞれタンクホルダ背
面方向に湾曲し、すべてがタンクホルダ46の背面方向
のR1(≒R2)で規定される円弧形状となっている。
0m、40cがタンクホルダ46に正確に装着された状
態の正面図、(b)はその側面図である。図11の
(a)はインクタンク40y、40m、40cの全てが
タンクホルダ46に不完全に装着された状態の正面図、
(b)はその側面図である。図12の(a)はインクタ
ンク40y、40m、40cのうち一つ(図12(a)で
はインクタンク40c)がタンクホルダ46に不完全に
装着された状態の正面図、(b)はその側面図である。
ンクタンク40y、40m、40cをそれぞれタンクホ
ルダ46に正確に装着された場合は、正面から見て半径
寸法R3とR4の円弧は略同一中心となり、可動レバー
41y、41m、41cのつまみ54y、54m、54
cの下部の凸状の円弧形状部と、つまみ54y、54
m、54cが配置されるタンクホルダ46の凹状の円弧
形状部との間には一定の隙間(寸法公差)のみが形成さ
れ、互いに合致する。
すように、半径寸法R1とR2の円弧は略同一中心とな
り、タンクホルダ46とインクタンクのつまみ54y、
54m、54cとがスムーズに円弧形状につながってい
る。
から見てもタンクホルダ46と各色のインクタンク40
y、40m、40cとが同心円上の円弧形状で外形がス
ムーズにつながっているのを認識する。
0m、40cの全てをタンクホルダ46に不完全に装着
した場合は、図11(a)に示すように、正面から見て
半径寸法R3とR4の円弧は略同一中心になく、可動レ
バー41y、41m、41cのつまみ43y、43m、
43cの下部の凸状の円弧形状部と、つまみ54y、5
4m、54cが配置されるタンクホルダ46の凹状の円
弧形状部との間には不自然な隙間が形成される。さら
に、側面から見ると図11(b)に示すように、半径寸
法R1とR2の円弧は略同一中心にないので、タンクホ
ルダ46と各色のインクタンクのつまみ部54y、54
m、54cとが不連続なつながりとなる。したがって、
ユーザーはインクタンク40y、40m、40cがタン
クホルダ46に正確に装着されていないと認識し、図1
0(a)、(b)の状態になるまでインクタンク40
y、40m、40cをタンクホルダ46に入れようと再
操作する。
ーが3つのインクタンクのうち一つをタンクホルダ46
に不完全に装着された場合は、正面から見てその不完全
に装着されたインクタンク40cのみ半径寸法R3とR
4の円弧は略同一中心になく、可動レバー41cのつま
み54cの下部の凸状の円弧形状部と、つまみ54cが
配置されるタンクホルダ46の凹状の円弧形状部との間
には不自然な隙間が形成される。さらに、側面から見る
と図12(b)に示すように、その不完全に装着された
インクタンク40cのみ半径寸法R1とR2の円弧は略
同一中心にないので、タンクホルダ46とインクタンク
40cのつまみ部54cとが不連続なつながりとなる。
したがって、ユーザーはインクタンク40cがタンクホ
ルダ46に正確に装着されていないと認識し、図10
(a)、(b)の状態になるまでインクタンク40cを
タンクホルダ46に入れようと再操作する。
半径寸法は、 R2=20mm、 R4=10mm タンクホルダの半径寸法は、 R1=20mm、 R3=10.3mm を採用し、R3をR4より0.3mm長いものとした。
タンクホルダに正確に装着されていることが認識させる
ことが出来る。
ーのつまみ下部の凸状の円弧形状部とそのつまみが配置
されるタンクホルダの凹状の円弧形状部との形状をイン
クタンクの種類ごとに変えることで、タンクの誤装着を
防止する例を説明する。
クジェットヘッドカートリッジを構成するインクタンク
とタンクホルダの正面図である。
40y、40m、40cの正面の可動レバー41y、4
1m、41cのつまみ54y、54m、54cの下部が
それぞれ異なる形状で突き出て、インクタンクの幅方向
の互いに異なる半径寸法R4 y、R4m、R4cで規定さ
れる円弧形状になっており、タンクホルダ46の正面の
各色のインクタンク40y、40m、40cの可動レバ
ー41y、41m、41cが配置される場所はそれぞれ
異なる形状で湾曲し、タンクホルダの幅方向の互いに異
なる半径寸法R3y(≒R4y)、R3m(≒R4m)、R
3c(≒R4c)で規定される円弧形状となっている。
y、41m、41cのつまみ54y、54m、54cが
それぞれタンク背面方向に略同一曲率の半径寸法R
2y、R2m、R2cで規定される円弧形状になってい
る。
半径寸法は、 R2y=20mm、 R4y=8mm R2m=20mm、 R4m=9mm R2c=20mm、 R4c=10mm タンクホルダの半径寸法は、 R3y=8.4mm R3m=9.4mm R3c=10.4mm を採用し、それぞれのR3y・R3m・R3cは、R4
y・R4m・R4cより0.4mm長いものとした。
がタンクホルダ46に正確に装着された状態の正面図で
ある。図15は図13に示す各色のインクタンクがタン
クホルダの間違った場所に装着された状態の正面図であ
る。
ンクタンク40y、40m、40cをタンクホルダ46
の各色の正しい位置に正確に装着された場合は、正面か
ら見て半径寸法R3y・R3m・R3cとR4y・R4
m・R4cの円弧は同一中心となり、可動レバー41
y、41m、41cのつまみ54y、54m、54cの
下部の凸状の円弧形状部と、つまみ54y、54m、5
4cが配置されるタンクホルダ46の凹状の円弧形状部
との間には一定の隙間(寸法公差)のみが形成され、互
いに合致する。
ンクホルダ46と各色のインクタンクのつまみ54y、
54m、54cとがスムーズに円弧形状につながってい
る。つまり、ユーザーは、正面から見ても側面から見て
もタンクホルダ46と各色のインクタンク40y、40
m、40cとが同心円上の円弧形状で外形がスムーズに
つながっているのを認識する。
0m、40cをタンクホルダ46の間違った位置に不正
確に装着した場合は、たとえば図15に示すように、イ
エローインクタンク40yがタンクホルダ46のシアン
インクタンク40cの位置に、シアンインクタンク40
cがタンクホルダ46のイエローインクタンク40yの
位置に間違って装着されようとした場合は、正面から見
て半径寸法R3yとR4cの円弧は同一中心になく、半
径寸法R3cとR4yの円弧も略同一中心にない。その
ため、可動レバー41y、41cのつまみ54y、54
cの下部の凸状の円弧形状部と、つまみ54y、54c
が配置されるタンクホルダ46の凹状の円弧形状部との
間には不自然な隙間が形成され、インクタンク40y、
40cがタンクホルダ46の正確な位置に装着されてい
ないことが認識される。さらに、側面から見ても、タン
クホルダ46と各色のインクタンクのつまみ部54y、
54cとが不連続なつながりとなる。したがって、ユー
ザーはインクタンク40y、40cがタンクホルダ46
に正確に装着されていないと認識し、図14の状態にな
るようにインクタンク40y、40cを入れ変えようと
再操作する。
タンクホルダに正確に装着されていることが認識させる
ことが出来る。なお、装着が不完全な場合には(インク
タンク40yもインクタンク40cも)インク供給可能
な状態になっていないので、インクの混色の問題は実質
的な意味では特に問題にならない。
関して、ブラック色のインクの収容されたブラック用の
インクタンク30を例として説明する。
タンク30の斜視図を示す。また、図17(a)に、図
16に示したインクタンク30のA−A線での断面図、
及び図17(b)に図17(a)に示した断面図の可動
レバー根元部31cの拡大詳細図を示す。
は、第1の係合部となる第1の爪32の形成された可動
レバー31が可動レバー根元部31cを支点として弾性
変位可能に設けられている。可動レバー根元部31cは
両端部分の厚肉部31aと、中央部がこの厚肉部31a
よりも薄肉成形された薄肉部31bとで構成されてい
る。
(a)に示すように、インクを保持するインク吸収体5
5が収容されており、インクはジョイント部材35aを
介してインク供給口35より外部に供給される。また、
第2の側面30bには第2の係合部となる第2の爪33
が形成されている。
一体成形されており、その成形材料は、耐インク性、ガ
スバリヤ性、透明性にすぐれかつ安値なポリプロピレン
を採用している。
cに薄肉部31bが形成されたことによる効果を以下に
説明する。
ユーザが可動レバー31を下向きにして誤って落下さ
せ、可動レバー根元部31cに衝撃が加わっても、図1
9のように、衝撃による破壊は片側の厚肉部31cで亀
裂が発生した場合は薄肉部31bで亀裂の進展が止ま
り、他方の厚肉部31aまでに達することはない。ま
た、反対側に衝撃力が加わり破壊が一方の厚肉部31a
から亀裂が進展する場合は、薄肉部31bで亀裂の進展
は止まり、他方の厚肉部31cまでに達することはな
く、可動レバー31は完全に折れることはなく、インク
タンク30本体から分離されることはなく、インクタン
ク30のタンクホルダ36ヘの装着機構は保持される。
aの肉厚の2分の1以下が望ましい。これは、薄肉部3
1bの肉厚を厚肉部31aの肉厚の2分の1以上にした
ものの実験では、衝撃による破壊亀裂の進展が薄肉部3
1bで止まらないことが判明していることによるもので
あり、本実施形態では、厚肉部31aの肉厚は0.8m
m、薄肉部31bの肉厚は0.3mmとしている。
ク30を可動レバー31のある側面を下向きの状態で落
下させても、可動レバー31の支点部分である可動レバ
ー根元部31cで折れてしまい、インクタンク30をタ
ンクホルダ36に装着出来なくなるということを防止で
きる。
の実施形態のインクタンク30の斜視図を示す。また、
図21(a)に、図20に示したインクタンク30のB
−B線での断面図、及び図21(b)に図21(a)に
示した断面図の可動レバー根元部31cの拡大詳細図を
示す。
元部31cの内面側(上面側)に形成されていたのに対
し、本実施形態では、薄肉部31bはレバー根元部31
cの外面側(下面側)に形成されている。
31cの外面側(下面側)に形成することで、図21
(a)に示すような、可動レバー31の上端部に矢印で
示す方向から衝撃破壊力が加わった場合でも、レバー根
元部31cから可動レバー31が破壊されることはな
い。
同様に、厚肉部31aの肉厚の2分の1以下が望まし
く、本実施形態では、厚肉部31aの肉厚は0.8m
m、薄肉部31bの肉厚は0.3mmとしている。
ク30を可動レバー31のある側面を下向きの状態で落
下させても、可動レバー31の支点部分である可動レバ
ー根元部31cで折れてしまい、インクタンク30をタ
ンクホルダ36に装着出来なくなるということを防止で
きる。
の実施形態のインクタンク30の斜視図を示す。
の実施形態のブラックインクタンクよりも容量が大きく
幅方向が広い構造であり、第1の爪32の形成された可
動レバー31の可動レバー根元部31cの両端部及び中
央部は3ヵ所の厚肉部31aが形成され、厚肉部31a
の間には2ヵ所の薄肉部31bが形成されている。
(b)に薄肉部31bの断面拡大詳細図をそれぞれ示
す。
は、インクがフルにインクタンク30内に充填されたと
きの重量は大きくなり、ユーザが誤って落下させたとき
の可動レバー根元部31cに加わる衝撃力も大きくな
る。
部31cを厚肉部31aと薄肉部31bのように、厚肉
の部分と薄肉の部分を交互に、しかも多段構成とするこ
とで可動レバー根元部31cをより大きな衝撃破壊より
保護することが可能となる。ここでも、薄肉部31bの
肉厚は厚肉部31aの肉厚の2分の1以下が望ましく、
本実施形態では、厚肉部31aの肉厚は0.8mmm、
薄肉部31bの肉厚は0.3mmとしている。
施形態と同様のレバーの上面側に設けているが、第5の
実施形態のようにレバーの外面側(下面側)に設けても
よい。
肉部31bとの5段階構成としているが、この例以外の
複数の段階で厚肉の部分と薄肉の部分とを構成してもよ
い。 (第7の実施形態)図24の(a)は本発明の実施の形
態のさらなる例を示すブラック用インクジェットヘッド
カートリッジを構成するインクタンクとタンクホルダの
正面図であり、(b)はそのインクタンクとタンクホル
ダの側面図である。
30の正面の可動レバー31のつまみ54の下部が突き
出て、インクタンク30の幅方向の半径寸法R4で規定
される凸状の円弧形状になっており、またタンクホルダ
36の正面のインクタンク30の可動レバー31が配置
される場所は湾曲し、タンクホルダ36の幅方向の半径
寸法R3(≒R4)で規定される円弧形状となってい
る。
ー31のつまみ54がインクタンク背面方向に湾曲し、
インタタンク30の背面方向の半径寸法R2で規定され
る円弧形状になっており、またタンクホルダ36のイン
クタンク30の可動レバー31が配置される場所もタン
クホルダ背面方向に湾曲し、タンクホルダ36の背面方
向の半径寸法Rl(≒R2)で規定される円弧形状とな
っている。
をR2で規定される円弧形状としたことは、インクタン
クの取外し時の作用力を、可動レバー31の前倒操作
と、インクタンクの押し上げ操作の両方の作用力にバラ
ンスよく分散できることを可能にした。そのため、わず
かな作用力でインクタンクを取り外し可能にしている。
なお、わずかな作用力でインクタンクを取り外し可能に
しているため、インクタンクの取外し時に無理な力が加
わらず、インクタンクの底部に設けられた位置決めピン
とタンクホルダの位置決め穴とが不自然にこすれること
がなく、位置決めピンあるいは位置決め穴が削れること
を防止でき、位置決めに支障を来たすことが抑制され
る。
レバー31の根元部31cを支点として弾性変位可能に
設けられている。可動レバー根元部31cは両端部分の
厚肉部31aと、中央部がこれら厚肉部31aよりも薄
肉成形された薄肉部31bとで構成されている。
部31bが形成されることで、例えばユーザが可動レバ
ー31を下向きにして誤って落下させ、可動レバー根元
部31cに衝撃が加わっても、衝撃による破壊は片側の
厚肉部31aで発生しても間に薄肉部31bが介在して
いるためにもう一方の厚肉部31aまでに達することが
ないだけでなく、可動レバー31は完全に折れてインク
タンク30本体から分離されることはないため、インク
タンク30のタンクホルダ36への装着機構は保持され
る。
例と同様の条件を満足すればよく、厚肉部31aの肉厚
の2分の1以下が望ましい。本実施形態では、厚肉部3
1aの肉厚は0.8mm、薄内部31bの肉厚は0.3
mmとしている。
まみ部の円弧形状および連結根本部の厚肉部/薄肉部の
交互配置の構成を備えたことにより、可動レバーの破損
の防止、装着状態の目視確認が容易に行え、インクタン
クのタンクホルダに対する装着の信頼性を確保でき、イ
ンクタンクの装着に対するユーザー取り扱い性の向上が
達成される。
曲率の円弧形状部を有するタンクホルダに着脱自在に保
持されるインクタンク、および略一定の曲率の円弧形状
部を有するインクタンクを着脱自在に保持するタンクホ
ルダであって、前記インクタンクの円弧形状部の円弧中
心を、前記インクタンクが前記タンクホルダに正しく装
着された位置においてのみ前記タンクホルダの円弧形状
部の円弧中心と略同じ位置になるにしたことで、簡単か
つ安価な方法で、ユーザーにインクタンクがタンクホル
ダに装着する際に、正しいインクタンク装着状態を認識
させることが出来る。
ンクホルダに対してインクタンクを取り外し又は装着の
ための可動レバーのつまみ部分とすることで、つまみ部
分が取り扱い易くなり、ユーザーがインクタンクの着脱
操作を簡単に行なえるようになる。
弧形状としたことで、インクタンクの取外し時の作用力
を、可動レバーの前倒操作と、インクタンクの押し上げ
操作の両方の作用力にバランスよく分散できることを可
能にした。そのため、わずかな作用力でインクタンクを
取り外し可能にしている。このように、わずかな作用力
でインクタンクを取り外し可能にしているため、インク
タンクの取外し時に無理な力が加わらず、インクタンク
の底部に設けられた位置決めピンとタンクホルダの位置
決め穴とが不自然にこすれることがなく、位置決めピン
あるいは位置決め穴が削れることを防止でき、位置決め
に支障を来たすことが抑制される。
薄肉部と、肉厚の厚い厚肉部とが交互に配置された構成
であるため、可動レバーに衝撃破壊力が加わり、厚肉部
に亀裂破壊が生じたとしても、薄肉部でこの亀裂は止ま
るので、他の厚肉部まで亀裂が及ばない。よって、ユー
ザが、誤ってインクタンクの可動レバーに衝撃破壊力が
加わるような使い方をしても、可動レバーの根元部で折
れてしまい、インクタンクをタンクホルダに装着出来な
くなるということを防ぐことが出来る。
ヘッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホ
ルダの一例の正面側の斜視図である。
ヘッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホ
ルダの背面側の斜視図である。
ッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホル
ダの一例の正面側の斜視図である。
ッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホル
ダの背面側の斜視図である。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクをタンクホル
ダに装着する様子を示した図である。
ヘッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホ
ルダを説明するための図である。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクがタンクホル
ダに正しく装着された様子を示した図である。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクがタンクホル
ダに不完全に装着されている様子を示した図である。
ッドカートリッジを構成するインクタンクとタンクホル
ダを説明するための図である。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクがタンクホル
ダに正しく装着された様子を示した図である。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクの全てがタン
クホルダに不完全に装着されている様子を示した図であ
る。
ヘッドカートリッジにおいてインクタンクのうち一つが
タンクホルダに不完全に装着されている様子を示した図
である。
ットヘッドカートリッジを構成するインクタンクとタン
クホルダを説明するための図である。
ットヘッドカートリッジにおいてインクタンクがタンク
ホルダに正しく装着された様子を示した図である。
ットヘッドカートリッジにおいてインクタンクがタンク
ホルダの間違った位置に装着されている様子を示した図
である。
クを示す斜視図である。
断面図及び可動レバー根元部の拡大詳細図である。
下する状況を示す図である。
の肉厚部に亀裂が生じた状況を示す図である。
図である。
断面図及び可動レバー根元部の拡大詳細図である。
の斜視図である。
元部の厚肉部及び薄肉部の拡大詳細図である。
タンクホルダを説明する図である。
の斜視図である。
様子を示す斜視図である。
示す断面図である。
リッジのインクタンクの詳細図である。
カートリッジにおいてインクタンクをタンクホルダに装
着する様子を示す断面図である。
2の爪 34a、34b、44c、44m、44y 第3の爪 35、45c、45m、45y インク供給口 35a、56 ジョイント部材 36、46 タンクホルダ 37、47c、47m、47y 位置決めピン 38a、38b、49c、49m、49y 第2の穴 39a、39b、50c、50m、50y 第3の穴 40c シアンインクタンク 40m マゼンダインクタンク 40y イエローインクタンク 54、54c、54m、54y つまみ 55 インク吸収体
Claims (27)
- 【請求項1】 略一定の曲率の円弧形状部を有するタン
クホルダに着脱自在に保持されるインクタンクであっ
て、 前記インクタンクは略一定の曲率の円弧形状部を有し、
前記インクタンクの円弧形状部の円弧中心は前記インク
タンクが前記タンクホルダに正しく装着された位置にお
いてのみ前記タンクホルダの円弧形状部の円弧中心と略
同じ位置になることを特徴とするインクタンク。 - 【請求項2】 前記インクタンクは、前記タンクホルダ
に係合する係合爪の設けられた可動レバーを有し、前記
可動レバーは前記係合爪の上部に前記インクタンクを前
記タンクホルダから外すときに操作されるつまみ部を有
し、前記インクタンクの円弧形状部は、前記つまみ部に
形成された円弧形状の部分であることを特徴とする請求
項1に記載のインクタンク。 - 【請求項3】 前記可動レバーは、前記インクタンクに
対して弾性的に連結しており、該連結した部分は、一部
が薄肉として構成されていることを特徴とする請求項2
に記載のインクタンク。 - 【請求項4】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクのインク容量に応じて異なること
を特徴とする請求項1に記載のインクタンク。 - 【請求項5】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクの中のインクの種類に応じて異な
ることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。 - 【請求項6】 前記可動レバーは、前記インクタンクと
モールド一体成形で形成されている請求項2に記載のイ
ンクタンク。 - 【請求項7】 前記インクタンクと前記タンクホルダの
円弧形状部の曲率半径は略同じ寸法であることを特徴と
する請求項1に記載のインクタンク。 - 【請求項8】 略一定の曲率の円弧形状部を有するイン
クタンクを着脱自在に保持するタンクホルダであって、 前記タンクホルダは、略一定の曲率の円弧形状部を有
し、前記タンクホルダの円弧形状部の円弧中心は前記イ
ンクタンクが前記タンクホルダに正しく装着された位置
においてのみ前記インクタンクの円弧形状部の円弧中心
と略同じ位置になることを特徴とするタンクホルダ。 - 【請求項9】 前記インクタンクは、前記タンクホルダ
に係合する係合爪の設けられた可動レバーを有し、前記
可動レバーは前記係合爪の上部に前記インクタンクを前
記タンクホルダから外すときに操作されるつまみ部を有
し、前記インクタンクの円弧形状部は、前記つまみ部に
形成された円弧形状の部分であることを特徴とする請求
項8に記載のタンクホルダ。 - 【請求項10】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクのインク容量に応じて異なること
を特徴とする請求項8に記載のタンクホルダ。 - 【請求項11】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクの中のインクの種類に応じて異な
ることを特徴とする請求項8に記載のタンクホルダ。 - 【請求項12】 前記インクタンクと前記タンクホルダ
の円弧形状部の曲率半径は略同じ寸法であることを特徴
とする請求項8に記載のタンクホルダ。 - 【請求項13】 請求項8から12のいずれか1項に記
載のタンクホルダに装着されたインクタンクから供給さ
れるインクの吐出を行なうインクジェット記録ヘッド部
が設けられたインクジェットヘッドカートリッジ。 - 【請求項14】 請求項13に記載のインクジェットヘ
ッドカートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体の面
に沿って往復移動可能に支持されたキャリッジを有し、
インクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェッ
トヘッドカートリッジの前記インクジェット記録ヘッド
部からインクを吐出して前記被記録媒体に記録を行なう
インクジェット記録装置。 - 【請求項15】 タンクホルダに着脱自在に保持され、
前記タンクホルダに係合する係合爪の設けられた可動レ
バーが、前記可動レバーの根元部で弾性的に支持された
インクタンクにおいて、 前記根元部は一部が薄肉に形成されていることを特徴と
するインクタンク。 - 【請求項16】 前記可動レバーは、モールド一体成形
で形成されている請求項15に記載のインクタンク。 - 【請求項17】 前記可動レバーには、前記タンクホル
ダに対して前記インクタンクを着脱する際に使用される
つまみ部が備えられており、前記つまみ部は円弧形状部
を有していることを特徴とする請求項15に記載のイン
クタンク。 - 【請求項18】 前記タンクホルダは、前記インクタン
クが装着された状態で前記つまみ部が位置する箇所に円
弧形状部を有しており、前記インクタンクが正しく装着
された状態で、前記タンクホルダの円弧形状部と前記イ
ンクタンクの円弧形状部との円弧中心部が略同一となる
ことを特徴とする請求項15に記載のインクタンク。 - 【請求項19】 前記可動レバーの根元部は中央部が薄
肉に形成されている請求項15に記載のインクタンク。 - 【請求項20】 前記薄肉に形成された部分の肉厚は、
前記可動レバーの根元部の他の部分の肉厚の2分の1以
下である請求項15に記載のインクタンク。 - 【請求項21】 請求項15ないし20のいずれか1項
に記載のインクタンクを着脱自在に保持可能なタンクホ
ルダと、前記インクタンクから供給されるインクの吐出
を行う液体吐出記録ヘッド部とを有することを特徴とす
るインクジェットヘッドカートリッジ。 - 【請求項22】 請求項21に記載のインクジェットヘ
ッドカートリッジを着脱自在に保持し、被記録媒体の面
に沿って往復移動可能に支持されたキャリッジを有し、 インクを吐出する電気信号に基づき、前記インクジェッ
トヘッドカートリッジの前記液体吐出記録ヘッド部から
インクを吐出して前記被記録媒体に記録を行うインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項23】 略一定の曲率の円弧形状部を有するタ
ンクホルダに着脱自在に保持されるインクタンクであっ
て、 前記インクタンクは、前記タンクホルダに係合する係合
爪の設けられた可動レバーが根元部で弾性的に前記イン
クタンクに支持されて設けられており、前記可動レバー
は前記係合爪の上部に前記インクタンクを前記タンクホ
ルダに対して着脱するときに操作されるつまみ部を有
し、前記つまみ部は略一定の曲率の円弧形状部を有し、
前記インクタンクの円弧形状部の円弧中心は前記インク
タンクが前記タンクホルダに正しく装着された位置にお
いてのみ前記タンクホルダの円弧形状部の円弧中心と略
同じ位置になるとともに、前記可動レバーの根元部は一
部が薄肉に形成されていることを特徴とするインクタン
ク。 - 【請求項24】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクのインク容量に応じて異なること
を特徴とする請求項23に記載のインクタンク。 - 【請求項25】 前記インクタンクの円弧形状部の形状
は、前記インクタンクの中のインクの種類に応じて異な
ることを特徴とする請求項23に記載のインクタンク。 - 【請求項26】 前記可動レバーの根元部は中央部が薄
肉に形成されている請求項23に記載のインクタンク。 - 【請求項27】 前記薄肉に形成された部分の肉厚は、
前記可動レバーの根元部の他の部分の肉厚の2分の1以
下である請求項25に記載のインクタンク。
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