JP2000196446A - 位相同期回路及び方法 - Google Patents

位相同期回路及び方法

Info

Publication number
JP2000196446A
JP2000196446A JP10366646A JP36664698A JP2000196446A JP 2000196446 A JP2000196446 A JP 2000196446A JP 10366646 A JP10366646 A JP 10366646A JP 36664698 A JP36664698 A JP 36664698A JP 2000196446 A JP2000196446 A JP 2000196446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
frequency
phase difference
phase
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10366646A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Suematsu
孝之 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10366646A priority Critical patent/JP2000196446A/ja
Publication of JP2000196446A publication Critical patent/JP2000196446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力クロック信号に同期させた出力クロ
ック信号の周波数を可変した際に、ジッタを抑圧しなが
ら極力短時間に可変周波数にロックさせること。 【解決手段】 位相比較器101,106で、基準クロ
ック信号CK1と比較クロック信号CK3との位相差を
求め、ループフィルタ102で、その位相差を平滑化し
て求めた制御電圧を電圧制御発振器103へ出力して網
クロック信号CK2を発生し、分周器104で、網クロ
ック信号CK2を分周して比較クロック信号CK3を求
め、判定器108で、位相差の変化をクロック供給器1
07からのサンプリングクロック信号CK4でサンプリ
ングすることにより、その変化がジッタ又は、網クロッ
ク信号CK2の周波数変化によるものなのかを判定し、
この結果、ジッタの場合に、制御器109で、ループフ
ィルタ102のループゲインを小さくし、周波数変化の
場合にループゲインを大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力クロック信号
に同期した任意周波数の出力クロック信号を得るもので
あり、通信網におけるクロック信号の抽出手段などに用
いて好適な位相同期回路及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、位相同期回路{以下、PLL(Pha
se Locked Loop)回路ともいう}及び方法としては、特
開平8−139964号公報に記載されているものがあ
る。
【0003】図3は、従来の位相同期回路の構成を示す
ブロック図である。
【0004】この図3に示すPLL回路300は、位相
比較器301と、ループフィルタ302と、電圧制御発
振器303と、分周器304とを備えて構成されてお
り、外部から入力される基準クロック信号CK1に同期
した任意周波数のクロック信号(網クロック信号)CK
2を得るものである。
【0005】位相比較器301は、基準クロック信号C
K1と、分周器304から出力される比較クロック信号
CK3との位相を比較することによって双方の位相差を
求め、ループフィルタ302へ出力するものである。
【0006】ループフィルタ302は、例えばローパス
フィルタであり、入力される位相差を平滑化して制御電
圧を生成し、電圧制御発振器303へ出力するものであ
る。
【0007】電圧制御発振器303は、入力される制御
電圧に応じた周波数のクロック信号(網クロック信号)
CK2を発生し、図示せぬ後段の装置及び分周器304
へするものである。
【0008】分周器304は、網クロック信号CK2を
1/N分周することにより、基準クロック信号CK1と
同じ周波数にした比較クロック信号CK3を生成するも
のである。
【0009】このような構成において、通信網から送ら
れてくる基準クロック信号CK1に網クロック信号CK
2が同期した状態において、例えば瞬時に基準クロック
信号CK1の位相が元の位相に対して変化した場合は、
位相比較器301から出力される位相差が大きくなり、
ループフィルタ302で平滑化された制御電圧が変化
し、電圧制御発振器303から出力される網クロック信
号CK2の周波数が変化する。
【0010】このような状態となった場合、分周器30
4から比較器301へ出力される比較信号CK3が、基
準信号CK1の位相に追従する方向に変化する。
【0011】このような通信網での瞬時の位相の変化は
ジッタと呼ばれ、抽出される網クロック信号CK2は、
安定した高精度のものが望まれるので、ジッタによる影
響も極力少ないことが望まれる。
【0012】このため、位相比較器301、ループフィ
ルタ302及び電圧制御発振器303の回路定数を基準
クロック信号CK1が変動しても、出力クロック信号C
K2が変動しないような値に設定してある。
【0013】具体的には、位相比較器301とループフ
ィルタ302で決定されるループゲインを小さくし、ダ
ンピング定数を大きく(>1)設定することにより、位
相変化の応答速度を遅くし、ジッタの影響を少なくして
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回路においては、PLL制御後に出力される網クロック
信号CK2の周波数を10MHz、20MHz、30M
Hz…等に可変設定する場合や、立ち上げ時に所定の周
波数にロックさせる場合に、ジッタ抑圧の目的で位相変
化の応答速度を遅くしているため、所望の周波数にゆっ
くり追従してしまい、ロックするまでに時間がかかると
いう問題がある。
【0015】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、入力クロック信号に同期させた出力クロック信号
の周波数を可変した際に、ジッタを抑圧しながら極力短
時間に可変周波数にロックさせることができる位相同期
回路及び方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、位相比較手段
で、入力クロック信号と比較クロック信号との位相差を
求め、この位相差をループフィルタ手段で平滑化して制
御電圧を出力し、この制御電圧に応じた周波数の出力ク
ロック信号を電圧制御発振手段から発生し、この出力ク
ロック信号を分周手段で分周して比較クロック信号を出
力し、また、判定手段で、位相差の変化をサンプリング
することにより、前記の変化がジッタによるものなの
か、出力クロック信号の周波数変化によるものなのかを
判定し、この結果、ジッタと判定された場合に制御手段
で、ループフィルタ手段のループゲインを小さくし、周
波数変化と判定された場合にループゲインを大きくする
ように構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、入力クロ
ック信号と比較クロック信号との位相差を求める位相比
較手段と、前記位相差を平滑化して制御電圧を出力する
ループフィルタ手段と、前記制御電圧に応じた周波数の
出力クロック信号を発生する電圧制御発振手段と、前記
出力クロック信号を分周して前記比較クロック信号を出
力する分周手段と、前記位相差の変化をサンプリングす
ることにより、前記変化がジッタによるものなのか、前
記出力クロック信号の周波数変化によるものなのかを判
定する判定手段と、前記ジッタと判定された場合に前記
ループフィルタ手段のループゲインを小さくし、前記周
波数変化と判定された場合に前記ループゲインを大きく
する制御手段と、を具備する構成を採る。
【0018】この構成によれば、入力クロック信号に同
期させた出力クロック信号の周波数を可変した際に、ジ
ッタを抑圧しながら極力短時間に可変周波数にロックさ
せることができる。
【0019】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、入力クロック信号を逓倍する逓倍手段を有し、位相
比較手段で、前記逓倍手段で得られた逓倍クロック信号
と比較クロック信号との位相差を求め、判定手段で出力
クロック信号の周波数変化と判定された場合に、制御手
段で、前記比較クロック信号及び前記逓倍クロック信号
の周波数が所定周波数となるように前記分周手段の分周
比及び前記逓倍手段の逓倍値を可変する構成を採る。
【0020】この構成によれば、ループゲインを小さく
した場合に、分周比が大きくなればなるほど、ループゲ
インの決定が困難となるが、逓倍手段で入力クロック信
号を例えばM倍に逓倍し、これに応じて分周比の1/N
が高くなりすぎないよう設定することによって、ループ
ゲインの決定が容易となる。
【0021】本発明の第3の態様は、第1の態様又は第
2の態様において、ループフィルタ手段に、直列接続さ
れた第1抵抗手段及びコンデンサを介して反転入力端子
と出力端子とが接続され、前記反転入力端子が第2抵抗
手段を介して位相比較手段の位相差出力端子に接続さ
れ、前記出力端子が電圧制御発振器の制御電圧入力端子
に接続され、非反転入力端子が可変抵抗手段を介して接
地された差動増幅手段を用い、前記可変抵抗手段の抵抗
値を制御手段で可変することによりループゲインを可変
する構成を採る。
【0022】この構成によれば、ループフィルタ手段を
簡単な回路で構成することができる。
【0023】本発明の第4の態様は、入力クロック信号
と比較クロック信号との位相差を求め、この位相差を平
滑化して得た制御電圧を電圧制御発振手段に印加して出
力クロック信号を発生し、この出力クロック信号を分周
して前記比較クロック信号を求め、前記位相差の変化を
サンプリングすることにより、前記変化がジッタによる
ものと判定された場合にループゲインを小さくし、前記
変化が前記出力クロック信号の周波数変化と判定された
場合に前記ループゲインを大きくするようにした。
【0024】この方法によれば、入力クロック信号に同
期させた出力クロック信号の周波数を可変した際に、ジ
ッタを抑圧しながら極力短時間に可変周波数にロックさ
せることができる。
【0025】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、位相差を求める場合に、入力クロック信号を逓倍し
得た逓倍クロック信号と比較クロック信号とを比較して
求め、前記位相差の変化が出力クロック信号の周波数変
化と判定された場合に、前記比較クロック信号及び前記
逓倍クロック信号の周波数が所定周波数となるように分
周比及び前記逓倍の値を可変するようにした。
【0026】この方法によれば、ループゲインを小さく
した場合に、分周比が大きくなればなるほど、ループゲ
インの決定が困難となるが、逓倍手段で入力クロック信
号を例えばM倍に逓倍し、これに応じて分周比の1/N
が高くなりすぎないよう設定することによって、ループ
ゲインの決定が容易となる。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0028】(実施の形態)図1は、本発明の実施の形
態に係る位相同期回路(PLL回路)の構成を示すブロ
ック図である。
【0029】この図1に示すPLL回路100は、位相
比較器101と、ループフィルタ102と、電圧制御発
振器103と、分周器104とに加え、本実施の形態の
特徴要素である逓倍器105と、位相比較器106と、
クロック供給器107と、判定器108と、制御器10
9とを備えて構成されており、外部から入力される基準
クロック信号CK1に同期した任意周波数のクロック信
号(網クロック信号)CK2を得るものである。
【0030】逓倍器105は、基準クロック信号CK1
をM逓倍し、この逓倍基準クロック信号CK1aを位相
比較器101へ出力するものである。
【0031】位相比較器101は、逓倍基準クロック信
号CK1aと、分周器104から出力される比較クロッ
ク信号CK3との位相を比較することによって双方の位
相差を求め、ループフィルタ102へ出力するものであ
る。
【0032】ループフィルタ102は、図2に示すよう
に、差動アンプ201と、可変抵抗器202と、抵抗器
203,204と、コンデンサ205とを用いたローパ
スフィルタであり、位相比較器101から出力される位
相差を平滑化して制御電圧を生成し、電圧制御発振器1
03へ出力するものである。
【0033】また、可変抵抗器202は、ループゲイン
を可変するためのものであり、制御器109の制御に応
じて、その抵抗値を大きくすると差動アンプ201の−
入力端子に加わる基準電圧値が上がってループゲインが
大きくなり、また、抵抗値を小さくすると−入力端子に
加わる基準電圧値が下がってループゲインが小さくなる
ようになっている。
【0034】電圧制御発振器103は、入力される制御
電圧に応じた周波数の網クロック信号CK2を発生し、
図示せぬ後段の装置及び分周器104へするものであ
る。
【0035】分周器104は、網クロック信号CK2を
1/N分周することにより、基準クロック信号CK1と
同じ周波数とした比較クロック信号CK3を生成するも
のである。
【0036】位相比較器106は、逓倍基準クロック信
号CK1aと、分周器104から出力される比較クロッ
ク信号CK3との位相を比較することによって双方の位
相差を求め、判定器108へ出力するものである。即
ち、位相比較器101と106から出力される位相差は
同じものである。
【0037】クロック供給器107は、PLL回路10
0で想定されるジッタをサンプリングすることが可能な
周波数のサンプリングクロック信号CK4を判定器10
8へ出力するものである。
【0038】判定器108は、位相差信号の電圧変化を
サンプリングクロック信号CK4でサンプリングするこ
とにより、その変化がジッタによるものなのか、網クロ
ック信号CK2の周波数可変によるものなのかを後述の
ように判定し、この判定結果を制御器109へ出力する
ものである。
【0039】ジッタの電圧変化は、その立ち上がりが急
峻で短時間であり、また、周波数可変時の電圧変化は、
ジッタに比較すると、その立ち上がりがなだらかで長時
間なので、それらの状態をサンプリングすることによっ
て判定が可能となる。
【0040】制御器109は、判定結果に応じて、ルー
プフィルタ102のループゲインを可変するための第1
制御信号をループフィルタ102の可変抵抗器202へ
出力すると共に、分周器104の分周比1/N及び逓倍
器105の逓倍値Mを可変するための第2制御信号を出
力するものである。
【0041】つまり、ジッタと判定された場合は、現状
の設定が、従来で説明したように、ループゲインを小さ
くすることによってダンピング定数を大きく(>1)設
定し、これによって位相変化の応答速度を遅くし、ジッ
タの影響を少なくするようになされているので、ループ
ゲインはそのままとする。
【0042】一方、周波数可変と判定された場合は、そ
の逆に、第1制御信号によって、ループゲインを大きく
することによってダンピング定数を小さく(<1)設定
し、これによって位相変化の応答速度を早くし、可変後
の周波数に速く追従してロックされるようにする制御が
行われる。
【0043】この際、位相比較器101の比較条件を一
定とするため、第2制御信号によって、分周器104の
分周比1/N及び逓倍器105の逓倍値Mを可変する制
御を行うようにする。
【0044】例えば、網クロック信号CK2の周波数を
10MHzから20MHzに可変する場合に、10MH
zの場合が、分周比1/N=1/10で、逓倍値M=1
であったとすると、20MHzに可変する場合は、分周
比1/N=1/20で、逓倍値M=2とすれば、位相比
較器101における比較条件が一定となり、ループフィ
ルタ102におけるループゲインの設定が行いやすくな
る。
【0045】次に、このような構成の位相同期回路の動
作を説明する。
【0046】前提条件として、分周器104の分周比1
/N、逓倍器105の逓倍値M、及びループフィルタ1
02のループゲインは、予め定められた値に設定されて
いるものとする。
【0047】まず、通信網に同期した状態(定常状態と
する)において、瞬時に基準クロック信号CK1の位相
が元の位相に対し変化した場合は、位相比較器101の
位相差が大きくなり、ループフィルタ102で平滑化さ
れた制御電圧が変化し、電圧制御発振器103の出力で
ある網クロック信号CK2の周波数も変化し、分周器1
04から位相比較器101,106へ入力される比較ク
ロック信号CK3が、逓倍基準クロック信号CK1aの
位相に追従する方向に変化する。
【0048】この時、抽出される網クロック信号CK2
は、安定した高精度のクロック供給が望まれるので、ジ
ッタによる影響も極力少ない方が望まれる。従って、定
常状態では、位相比較器101とループフィルタ102
で決定されるループゲインを小さくしダンピング定数を
大きく設定する(>1)ことにより、位相変化の応答速
度を遅くし、ジッタの影響を少なくしている。
【0049】また、位相比較器106、判定器108及
びクロック供給器107は、PLLアンロック検出手段
を構成しており、位相比較器106は、逓倍基準クロッ
ク信号CK1aと比較クロック信号CK3との位相差を
計測し、判定器108へ出力する。
【0050】判定器108は、クロック供給器107か
ら供給されるサンプリングクロック信号CK4で位相差
のサンプリングを行う。このサンプリングを一定時間行
い、判定器108でサンプリングされた位相差が、予め
定められた位相差より大きければ、PLLアンロック状
態と判定し、この判定結果(位相情報)を制御器109
へ出力する。予め定められた位相差以内であれば、PL
Lロック状態と判定し、この位相情報を制御器109へ
出力する。
【0051】ここで、ジッタにより瞬時に位相比較器1
01,106の位相差が定められた位相差より大きくな
ることがあるが、定常状態ではループフィルタ102で
設定されたループゲインが小さくダンピング定数を大き
く(>1)設定しているので、応答速度が遅く、位相比
較器101から分周器104分周器への入力は、すぐに
は追従しない。
【0052】このため、サンプリングクロック信号CK
4で一定期間位相差を計測すると位相差の変動は、殆ど
無いものとなりPLLロック状態であると判定すること
が可能となる。
【0053】網クロック信号CK2の周波数を可変設定
する場合や、立ち上げ時に所定の周波数にロックさせる
場合には、その周波数にできるだけ早い時間でロックす
ることが望まれる。
【0054】このため、定常状態のループゲインの設定
のままであるとロックまでの時間がかかり、特に周波数
設定や立ち上げ処理を頻繁に行う場合に処理時間がかか
ってしまうことになる。
【0055】そこで、前述のとおりPLLアンロック検
出手段で、PLLロック状態であるか、PLLアンロッ
ク状態であるかの判定を行うことが可能となっている。
【0056】周波数設定もしくは立ち上げ処理等の過渡
状態にあるかどうかは、PLLロック/アンロック状態
の判定と同じである。定常状態時のジッタによる位相変
動はサンプリングクロックで一定時間位相差を計測して
いるために殆ど無いものとなっているが、過渡状態での
位相変動は定常状態の位相変動に比較して、サンプリン
グクロック信号CK4で一定時間位相差を計測すると、
位相差が一定時間生ずる結果となる。
【0057】このような方法によりPLLアンロック検
出手段は、周波数設定もしくは立ち上げ処理中かの判定
を行って制御器109へ通知することが可能となる。
【0058】制御器109は、判定器108より定常状
態との位相情報を受け取った場合は、ループゲインを小
さくしダンピング定数を大きくし(>1)、応答速度を
遅くするよう設定する。
【0059】判定器108より過渡状態との位相情報を
受け取った場合は、ループゲインを大きくしダンピング
定数を小さくし(<1)、応答速度を早くするよう設定
する。
【0060】ループフィルタ102においては、制御器
109からの第1制御信号により、可変抵抗器202の
抵抗器値を可変し、差動アンプ201の+入力端子に印
加されるバイアス基準電圧を可変する。
【0061】定常状態の場合は、制御器109が可変抵
抗器202の値を下げバイアス基準電圧を下げる。これ
によってループフィルタ102によって設定されるルー
プゲインを下げ、ダンピング定数を上げる。
【0062】過渡状態の場合は、制御器109が可変抵
抗器202の値を上げバイアス基準電圧を上げる。これ
によってループフィルタ102によって設定されるルー
プゲインを上げ、ダンピング定数を下げる。
【0063】このループフィルタ102は、複数の回路
素子より構成されており、回路素子の定数は規則的な系
列により与えられるために、位相比較器101の入力信
号として与えられる逓倍基準クロック信号CK1aの周
波数と、抽出クロックである電圧制御発振器103の出
力網クロック信号CK2の周波数の関係によっては、定
数決定が困難な場合がある。
【0064】特に応答速度を遅くするため、ダンピング
定数を大きく設定した場合には、分周器104の分周比
1/Nが大きくなればなるほど、ループフィルタ102
の回路定数の決定は困難なものとなる。このために逓倍
値Mを用いて基準クロック信号CK1をM倍に逓倍し、
分周器104の分周比1/Nが高くなりすぎないよう設
定する。
【0065】以上の他、PLL回路100から逓倍器1
05を除き、判定器108の判定結果に応じて、ループ
フィルタ102のループゲインのみを可変する構成とし
ても良い。
【0066】このように、本実施の形態の位相同期回路
(PLL回路100)によれば、位相比較器101,1
06で、基準クロック信号CK1と比較クロック信号C
K3との位相差を求め、ループフィルタ102で、その
位相差を平滑化して求めた制御電圧を電圧制御発振器1
03へ出力して網クロック信号CK2を発生し、分周器
104で、網クロック信号CK2を分周して比較クロッ
ク信号CK3を求め、判定器108で、位相差の変化を
クロック供給器107からのサンプリングクロック信号
CK4でサンプリングすることにより、その変化がジッ
タ又は、網クロック信号CK2の周波数変化によるもの
なのかを判定し、この結果、ジッタの場合に、制御器1
09で、ループフィルタ102のループゲインを小さく
し、周波数変化の場合にループゲインを大きくするよう
に構成した。
【0067】これによって、基準クロック信号CK1に
同期させた網クロック信号CK2の周波数を可変した際
に、ジッタを抑圧しながら極力短時間に可変周波数にロ
ックさせることができる。
【0068】また、上記構成に加え、基準クロック信号
CK1の逓倍器105を備え、網クロック信号CK2の
周波数変化と判定された場合に、制御器109で、比較
クロック信号CK3及び逓倍基準クロック信号CK1a
の周波数が所定周波数となるように分周器104の分周
比1/N及び逓倍器105の逓倍値Mを可変するように
したので、ループゲインを小さくしてダンピング定数を
大きく設定した場合に、分周器104の分周比1/Nが
大きくなればなるほど、ループフィルタ102のループ
ゲインの決定が困難となるが、逓倍値Mを用いて基準ク
ロック信号CK1をM倍に逓倍し、これに応じて分周比
1/Nが高くなりすぎないよう設定することによって、
ループゲインの決定が容易となる。
【0069】また、ループフィルタ102に、直列接続
された抵抗器204及びコンデンサ205を介して−入
力端子と出力端子とが接続され、−入力端子が抵抗器2
03を介して位相比較器101の位相差出力端子に接続
され、出力端子が電圧制御発振器103の制御電圧入力
端子に接続され、+入力端子が可変抵抗器202を介し
て接地された差動アンプ201を用い、可変抵抗器20
2の抵抗値を制御器109で可変することによりループ
ゲインを可変するようにしたので、ループフィルタ10
2を簡単な回路で構成することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力クロック信号に同期させた出力クロック信号の周波
数を可変した際に、ジッタを抑圧しながら極力短時間に
可変周波数にロックさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位相同期回路の構成
を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る位相同期回路におけるル
ープフィルタの構成を示す回路図
【図3】従来の位相同期回路の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101,106 位相比較器 102 ループフィルタ 103 電圧制御発振器 104 分周器 105 逓倍器 107 クロック供給器 108 判定器 109 制御器 CK1 基準クロック信号 CK2 網クロック信号 CK3 比較クロック信号 CK4 サンプリングクロック信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力クロック信号と比較クロック信号と
    の位相差を求める位相比較手段と、前記位相差を平滑化
    して制御電圧を出力するループフィルタ手段と、前記制
    御電圧に応じた周波数の出力クロック信号を発生する電
    圧制御発振手段と、前記出力クロック信号を分周して前
    記比較クロック信号を出力する分周手段と、前記位相差
    の変化をサンプリングすることにより、前記変化がジッ
    タによるものなのか、前記出力クロック信号の周波数変
    化によるものなのかを判定する判定手段と、前記ジッタ
    と判定された場合に前記ループフィルタ手段のループゲ
    インを小さくし、前記周波数変化と判定された場合に前
    記ループゲインを大きくする制御手段と、を具備するこ
    とを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】 入力クロック信号を逓倍する逓倍手段を
    有し、位相比較手段で、前記逓倍手段で得られた逓倍ク
    ロック信号と比較クロック信号との位相差を求め、判定
    手段で出力クロック信号の周波数変化と判定された場合
    に、制御手段で、前記比較クロック信号及び前記逓倍ク
    ロック信号の周波数が所定周波数となるように前記分周
    手段の分周比及び前記逓倍手段の逓倍値を可変すること
    を特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  3. 【請求項3】 ループフィルタ手段に、直列接続された
    第1抵抗手段及びコンデンサを介して反転入力端子と出
    力端子とが接続され、前記反転入力端子が第2抵抗手段
    を介して位相比較手段の位相差出力端子に接続され、前
    記出力端子が電圧制御発振器の制御電圧入力端子に接続
    され、非反転入力端子が可変抵抗手段を介して接地され
    た差動増幅手段を用い、前記可変抵抗手段の抵抗値を制
    御手段で可変することによりループゲインを可変するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の位相同期回
    路。
  4. 【請求項4】 入力クロック信号と比較クロック信号と
    の位相差を求め、この位相差を平滑化して得た制御電圧
    を電圧制御発振手段に印加して出力クロック信号を発生
    し、この出力クロック信号を分周して前記比較クロック
    信号を求め、前記位相差の変化をサンプリングすること
    により、前記変化がジッタによるものと判定された場合
    にループゲインを小さくし、前記変化が前記出力クロッ
    ク信号の周波数変化と判定された場合に前記ループゲイ
    ンを大きくすることを特徴とする位相同期方法。
  5. 【請求項5】 位相差を求める場合に、入力クロック信
    号を逓倍し得た逓倍クロック信号と比較クロック信号と
    を比較して求め、前記位相差の変化が出力クロック信号
    の周波数変化と判定された場合に、前記比較クロック信
    号及び前記逓倍クロック信号の周波数が所定周波数とな
    るように分周比及び前記逓倍の値を可変することを特徴
    とする請求項4記載の位相同期方法。
JP10366646A 1998-12-24 1998-12-24 位相同期回路及び方法 Pending JP2000196446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10366646A JP2000196446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 位相同期回路及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10366646A JP2000196446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 位相同期回路及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000196446A true JP2000196446A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18487301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10366646A Pending JP2000196446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 位相同期回路及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000196446A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408101B1 (ko) * 2000-07-13 2003-12-03 닛뽕덴끼 가부시끼가이샤 Dll 회로 및 dll 제어방법
CN109921790A (zh) * 2019-01-30 2019-06-21 芯原微电子(上海)股份有限公司 快速启动电路、自适应锁相环及快速启动方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408101B1 (ko) * 2000-07-13 2003-12-03 닛뽕덴끼 가부시끼가이샤 Dll 회로 및 dll 제어방법
CN109921790A (zh) * 2019-01-30 2019-06-21 芯原微电子(上海)股份有限公司 快速启动电路、自适应锁相环及快速启动方法
CN109921790B (zh) * 2019-01-30 2023-04-28 芯原微电子(上海)股份有限公司 快速启动电路、自适应锁相环及快速启动方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7180377B1 (en) Method and apparatus for a hybrid phase lock loop frequency synthesizer
US7372339B2 (en) Phase lock loop indicator
TWI444636B (zh) 內建抖動測試功能之時脈與資料回復電路及其方法
US6667663B2 (en) Phase locked loop circuit
US7312642B1 (en) Continuous, wide-range frequency synthesis and phase tracking methods and apparatus
CN107911114B (zh) 一种恒定环路带宽的宽带锁相环
US6759838B2 (en) Phase-locked loop with dual-mode phase/frequency detection
JP2001273725A (ja) 位相同期ループ及び静止位相誤差制御方法
JP2518148B2 (ja) クロック従属同期方法
US5821789A (en) Fast switching phase-locked loop
JP2000196446A (ja) 位相同期回路及び方法
KR19980051635A (ko) 협대역 전압제어발진기를 이용한 광대역 위상동기 루프회로
GB2399240A (en) Start up circuit for a phase locked loop
TWI500269B (zh) 具電流補償機制的鎖相迴路及其方法
US8466724B2 (en) Frequency synthesizer
KR100499276B1 (ko) 빠른 락시간을 가지는 디글리치 회로를 사용한 적응대역폭 위상 고정 루프
JPH05347558A (ja) 高速ロックアップ・シンセサイザ
JP2000244312A (ja) デジタルプロセッシングpll
US5770975A (en) Phase-locked loop circuit having a high-speed forcible pulling-in function
KR100498411B1 (ko) 주파수동기제어방법및이를수행하는위상동기루프
JPH02180429A (ja) Pll回路
JP2000323982A (ja) Pll回路
JP3097080B2 (ja) 位相同期ループ回路
JPH09121158A (ja) 周波数シンセサイザチューナ
JPH09200046A (ja) 位相差制御pll回路